ちょっと前にセカイモンというebay公認の日本サイトで、冬用アウターのrapha Hard Shell Jacket Grey BNIBを購入した。

>> eBay公認サイトの「セカイモン」でRaphaの冬用ジャケットを購入するにいたるまで

そしたら、娘が物欲しそうに見てくるので、もう一着ゲッツすることになった。散々「raphaとはイギリスの高級サイクルウェアブランドで、それはそれは素晴らしいモノなんだけど高くて買えなかった」ことを吹聴していたせいで、

あたしも、そのraphaってメーカーのアウターがいいなー

とかほざき出した。

高校生の分際でraphaというハイエンドサイクリングアパレルを要求するとは何事。こういうものは社会人になって、自ら汗水を垂らして労働した対価をちょっとづつ貯金して、半年がかりでようやく手にいれる…といった商品だ。

「買ってもらうなんて虫が良すぎる!親の財布をアテにするんじゃない!お前にraphaなぞ10年早いワ!たわけ!」


…とは言えず、言いなりになりました…。(←娘にからきし弱い)


ゲッツしたのはセカイモンで見つけた「Davis Phinney Long Sleeve Jersey」。春~秋用のジャージでデイヴィス・フィニー特別版のもの。2014年に発売されたウェアである。

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限定ジャージのモチーフになっている デイヴィス・フィニー(Davis Phinney、1959年7月10日 - )は元自転車選手のアメリカ人で、奥様(コニー・カーペンター)もロサンゼルス五輪のロードレース選手。UCIプロツアーチーム「BMCレーシング」で活躍するテイラー・フィニーの両親としても知られている。

デイヴィス・フィニーは引退後、40歳の若さでパーキンソン病に罹患。長い闘病生活を経て日常生活に復帰し、その経験から、パーキンソン病の患者をサポートする「デーヴィス・フィニー財団」を設立して活動を続けている。
ウィキペディアを参照


本題に戻ると、 Davis Phinney Long Sleeve Jersey は春・秋用のアウターとして、冬はミッドレイヤーとして着ることのできるスポーツウール製ジャージだ。定価は32,000円となかなかのお値段。定価ではちょっと手が出せない。

>> バイシクルクラブでの紹介記事

ということで、親子raphaを着て茨城県の大洗漁港を目指して走ってきました。お目当は新鮮なお寿司です。

Raphaならではの落ち着いたデザイン

エンジ色がシックで大人っぽく、落ち着きを感じる。真っ赤っかなド派手ではないし、かといってくすんだ褐色でもなく、絶妙な「ちょうどいい」色合いだと思う。本来は男性用のウェアなんだけど、女性が着ても全然似合う。エンジの守備範囲、広い。

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前面には斜めのストライプラインが入り、アクセントになっている。ジッパーは胸元まででフルジップではない。脱着はちょっぴり面倒かも。胸元を広げて風を入れたいときも全開オープンはできない。

続きまして背面。バックポケットはオーソドックスな3ポケットタイプ。左側のバックポケットにはホワイトの細いストライプが入る。左右非対称だけど、なんかオシャレ。

右側のバックポケットの横には縦に貴重品用(鍵とか)ジッパーも用意されている。こういう細やかな工夫はraphaならではだ。

raphaのウェアに共通する特徴で、個人的にむちゃくちゃ評価しているのが「ポケットの深さ」。収納力バツグンで貴重品もしっかり保持してくれる。 Davis Phinney Long Sleeve Jersey もそうだし、自分の Hard Shell Jacket Grey BNIB も同様。

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これまで買ったどのメーカーのウェアよりもポケットが深い。あと、ビロンビロンにならず、キュッと引き締まったタイトさが安心感を与えてくれる。荷物が少なくてもスカスカにならず、問題ない。浅くてヨレヨレのバックポケットだと、落下を恐れてスマホを入れるのは躊躇するのよね…。このあたりの構造とか配慮、他のメーカーにも見習ってほしい。
※その代わり、モノの出し入れはちょっぴりタイヘン(^_^;)

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/こっちは自分のHard Shell Jacket Grey BNIB\

Davis Phinney Long Sleeve Jersey の着心地

自分は着ていないので娘の証言をもとに書くと、ウールの肌触りが良く、ストレッチ性が抜群。腕を伸ばしても腰を左右に振っても、身体にきれいにフィットする。不快な圧迫感は皆無とのこと。

生地を撫でると、なるほど通気性が良さげでソフトなタッチで気持ちいい。raphaといえばウールが代名詞みたいなとこもあるので、これを使える娘が正直うらやましい(笑)。

「サイクルウェアにウール?ウールってモフモフしてて暑そうなイメージがあるけど」

と思うかもだが(自分も以前はそうだった)、ウール素材は水分の吸湿性がポリエステル素材に比べて段違いに高い。そのおかげで汗をかいても しっかりと吸収してくれ、肌がじっとりとしない。

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吸湿性の高さだけではなく、除湿性も優れており、ウール生地が汗を吸って湿った状態でも肌触りはさらさらなのだ。あと、どういうメカニズムか自分はわからないが、繊維の構造によって臭いの発生を抑制してくれる特徴まであるそうな。 冬登山でも重宝される理由がここにある。

ただ、フルジップではないので、”温度調整が難しい”そうな。ちなみにこの日は予想外に暖かかったのだが、風も強かったので寒暖の差がやや激しかった。こういうコンディションでは、ジッパーを開け閉めしつつ走ることで発汗しすぎないようコントロールするのだが、娘はやや暑そうだった。(自分はフルジップなので全開にして走った)

この Davis Phinney Long Sleeve Jersey、気温が5度以下の真冬は厳しいが、10~15度くらいのちょっと肌寒い…でも動くと汗ばむかな…のコンディションにぴったりだと思った。ウインドブレーカーと組み合わせれば、春・秋のヒルクライム&ダウンヒルも十分いける。ということは、年間シーズンを通して使用するシーンが多いわけだ。いい買い物をしたのではないだろうか。

まったく、自分が欲しいくらいである…。

霞ヶ浦から大洗までミニベロでツーリング

霞ヶ浦に車を停め、大洗の那珂湊漁港を目指す。ここは日本有数の沿岸・沖合遠洋漁業の基地である。道中はとくに珍しい風景はなく、淡々と田舎道を走る感じでアップダウンはごくわずか。片道40キロはミニベロにとってちょうどよい距離。(感覚的にロードの50キロくらいの疲労感)

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那珂湊漁港にある「那珂湊おさかな市場」は大勢の観光客で賑わっていた。

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生牡蠣をその場で食べてみた。うまい。漁師さんにきいたら「岩手産ですよ~」とのこと。

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漁港市場って見て回っているとお腹がすいてくるので「市場寿し海の駅店」という回転寿司へ。すぐとなりで市場を営業している「ヤマサ水産」直営のお店だ。

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20組も先客があってビビったが、猛烈な勢いでお客さんも回転していたのであっという間に我々の順番になる。

注文方法が変わっていて、レーンのお寿司はもちろん食べていいんだけど、メニューからオーダーする場合はレーンの中で握っている板前さんにダイレクトに声をかけるのではなく、ホールスタッフの女性店員さんらに声をかけるシステムだった。

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たぶん、客席数が多くて数人の板前さんでは注文を聞いて覚えて提供する…のが難しいのだろう。板前さんは握ることに集中するやり方のようで、これはこれでアリだと思った。

で、肝心のお寿司なんですが、これが新鮮ですんごく美味しい。何を食べても美味。でもって単価が安い。都内や埼玉県内の8掛けくらいの感覚かしら。

あと、親子揃って驚いたのがネタのデカさと分厚さ。軍艦のネタはそそり立つように大盛りで、ひとくちで口に押し込むのが難しいくらい(女性だと一口では食べられない)。握りのネタもドーンと分厚く、箸にズッシリとくる。

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「百円寿司だったら、このネタをもう一回スライスして2枚にするんじゃないか」とか言い合いながら食べた。サイクリング直後で腹ペコだったにもかかわらず、お腹いっぱい食べても2人で2,500円。安い!ぜひまた訪れたい。

市場寿し海の駅店

  • 住所:〒311-1222茨城県ひたちなか市海門町1-6002-10
  • アクセス:東水戸道路「大洗IC」より20分、茨城県那珂湊魚市場前(ひたちなか海浜鉄道湊線「那珂湊駅」より徒歩15分)
  • 電話番号:029-262-5301
  • 営業時間:10:00 ~ 15:30
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:あり

その後は海岸線を走って霞ヶ浦へ戻る。途中で食べ放題式の牡蠣小屋をいくつか見かけた。うーむ、こういう場所にも来てみたいなあ。

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海岸前は海風が強くなりがちで、運が悪いと「向かい風め…ぐぬぬ…」となりながら走ることになるが、美味しい海産物は十分なモチベーションになる。これまで海産物を食べたいときはもっぱら三浦半島に出かけていたのだが、大洗も新たな選択肢に入ったのであった。いいですよ、大洗。

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この日の気温は昼間が17度くらいで、朝夕は12度まで落ちた。寒暖差のあるコンディションでも Davis Phinney Long Sleeve Jersey 1枚(中はインナー1枚のみ)で快適に過ごせたとのこと。自分の冬用の Hard Shell Jacket Grey BNIB ではかなり暑かったのでジッパーは常に開けっ放しで走った。

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自分が持っている春・秋用ウェアはモンベルのみで、2011年に買って今年で7年になる。1枚しかないので連チャンで走るときは、洗わずにハンガーにかけておき翌日も使ってから洗う(←清潔ではないが、1枚しかないのでやむを得ない)。

そろそろ買い換えてもいいかなと思っているので、Hard Shell Jacket Grey BNIBの次は春秋用のRaphaジャージをセカイモンで買ってみようかしら……。


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