サイクリングの良さって、一人でも複数人数でも楽しめるってとこにある。チームスポーツと違って、ふらっとソロで出かけて、気の赴くままに走るだけで充分楽しい。

ところが、グループ(もしくは2人)でないと走れない人もいて、オクサマがそう。一人でサイクリングに出かけられない性格なのだ。

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「いったい、どうして?一人でマイペースで走れるからむしろ気が楽でしょう?」と問うと、「うまく説明できないけど、一人で走れない。なんとなく怖い」と、一人で走ることを拒否してきた。よって、オクサマが走るときは常に自分が伴走役として、彼女の希望に合わせてスケジュールを調整せねばならなかった。

そんなオクサマが、なんのキッカケがあったかわからないが、「一人でボードウォークに乗ってみるわ」と宣言し、平日の昼間、仕事の合間に本当に一人で走ってきた。2010年にボードウォークを買って、初めてのソロライドなので、ここまで来るのに7年間もかかったことになる。

なぜソロライドする気になったのか、どんな気持ちの変化があったのか、不安要員が消え去ったのか、あるいは克服できたのか、いろいろ質問してみました。

ジョギングだけでは物足りなくなってきた

筋トレやジョギングの趣味もあるオクサマは、サイクリングしない日にも運動はする。平日の朝に川沿いを一人で5~10キロ走るのが日課。たまに15キロに挑戦することも。しかし、「10キロ以上のジョギングは、キツいばかりで楽しくない」と不平を漏らす。
※なぜかジョギングは一人でできる

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/ 足だと来れるのに、バイクだと来れないってどゆこと… \

有酸素運動としてジョギングは優れているが、行為そのものは楽しめないらしい。そこで、「ジョギングばかりではなく、サイクリングを取り入れたら、楽しみながら運動できるんじゃないか」と考えた。これがまず一つ目のキッカケ。

なにしろ、自転車なら20キロ走ってもぜんぜん疲れない。ランニングでこの距離を走るのは相当に苦しいが、自転車なら楽勝だ。


(´・ω・`) 「20キロなら軽い有酸素運動にちょどいいんじゃない?でも、20キロじゃあ物足りないような気もするけど」

J('ー`)し 「できれば30~40キロ走りたいんだけど、仕事前に走るわけで、あまり疲労を貯めたくないからちょうどいいの


ということで、片道10キロ(往復20キロ)のルートを考えてあげることにした。

超絶な方向音痴なので遠出できない

オクサマはびっくりするほど方向音。スマホのグーグルマップを持ってしてもたやすく道に迷う。世界屈指の頭脳集団による最新テクノロジーもいまだオクサマの方向音痴っぷりには勝てていない。

どれくらい方向音痴かというと、これくらい酷い。

>> 超方向オンチな妻が「iPhoneの地図アプリ」を諦めた理由

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(´・ω・`) 「荒川の一本道を一緒に走ろう。途中で曲がることもないし、交差点もないから迷いようがないよね。ひたすら真っすぐ走ればいいからね」


って言い聞かせて走り出しても、一人で勝手に土手を上がってしまい、「ぜんぜん知らない場所にきてしまった!もうダメだ、帰れん!」って半べそをかくレベル。

そんなオクサマですら迷わないコースとなると、「同じ道を行って帰ってくるピストン式」しかなかろう。ゼッタイに迷わせるわけには行かないので、地元の川沿いを走らせることにした。

「川沿いに走り、見晴らし茶屋に着いたらそのまま180度回れ右をして戻ってくるように」と念を押し、コースの下見をして、「これなら大丈夫」とナットクできるレベルにまで落とし込んで、ようやく決心がついたようだ。
※すでに数え切れないほど走った場所なのだが…

彼女の不安の正体の紐解いていくと、「土地勘の無さ(&方向音痴さ)」が80%を占めているようだ。言い換えれば、迷う不安さえなくなれば、喜んで走るらしい。


(´・ω・`) 「迷っても、スマホで地図を見れば一発で解決だろ」

J('ー`)し 「地図が読めないので、地図アプリは役に立たない(ドヤァ)


いったい、なにをどうすれば地図アプリを持ってしても道に迷ってしまうのか……まったくもって自分には理解できない。(Google さんですら、彼女の方向音痴には勝てないとは)

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パンクリスクが怖い

2010年にボードウォークを買ってから今日に至るまで、ライド中に1回もパンクしたことがない。丸7年近くパンクゼロ。コレはなにげにスゴイことだと思う。

まあ、走る前に必ず空気圧チェックはしているし、タイヤもKOJAKあたりの太め&耐久性高めのタイヤを履かせていたからだと思うが、この1年は(耐久性という意味ではやや劣る)シュワルベのデュラノ。

運がいいのか、体重が軽いからなのか、とにかくパンク経験がない。


J('ー`)し 「いままでゼロだからと言って、今後も遭遇しないとは限らないでしょ

(´・ω・`) 「まあ、そりゃあそうだが…パンク修理ができるようになれば、不安もなくなるよ」

J('ー`)し 「自分でパンク修理なんてゼッタイ無理

(´・ω・`) 「ですよね…」

J('ー`)し 「だから、万が一パンクしたら徒歩で戻る。片道10キロなら、まあなんとか徒歩で帰ってこれる距離なんだよ

(´・ω・`) 「なるほど、そういう理由から導き出した距離ってわけね」

J('ー`)し 「あと、30~40キロ走ると、補給食とか飲み物の確保の問題があるでしょ

(´・ω・`) 「いったんサイクリングロードを外れて、コンビニを探せばよいのでは…」

J('ー`)し 「荒川を一度離れたら、また川に戻ってこれる自信がない

(´・ω・`) 「……だから、補給しなくて済んで、ボトル1本で帰宅できる距離にしておきたいわけね」

J('ー`)し 「そういうこと

(´・ω・`) 「であれば、往復20キロまでにしておこう」

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ちなみにオクサマは、「フレンチ式の空気入れの使い方すら知らない」ので、それもレクチャーしておいた。これまで夫に任せっきりだった空気圧管理を、自分でもできるようになってもらわねば困る。
※百歩譲ってパンク修理はできないのは許すが、せめてフロアポンプで自力で入れられるようになってほしい。

一人で20キロ走った感想

一人で走った感想としては、「一人でできた!達成感があるし、楽しい」とのこと。今後の彼女のエクササイズのルーチンに組み込むそうな。めでたし。

さて、さんざん迷っている「ビンディングペダルの導入」に関しては、「履いてみたい気持ちと、コケる不安がせめぎ合っている」ステージから、「とりあえず固定ローラーの上で脱着できるまでは進歩」した。

>> オクサマ、自転車歴7年目にしてついにビンディングシューズを履くってよ

>> オクサマ、ついにビンディングペダル・デビューに向けて偉大なる一歩を踏み出す


歩みは遅いが、一歩一歩確実にオクサマは進歩している…。




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