オクサマのボードウォークをブルホーン化しつつ、フロントダブル化した。

こないだ宇都宮総合公園~日光をオクサマと走りに行ったとき、フロントシングルのままでヒルクライムをして痛い目にあったから。

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オクサマもボードウォーク、ブルホーン化とフロントダブル化のために入院す

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※いまだかつて経験したことのない坂を呆然と見つめるオクサマ…

フラットな地形しかない埼玉県(南部)とは違って、神奈川や栃木はアップダウンが多く、フロントシングルしかない自転車だと走破できるかやや不安。 今後、訪れたことのない土地でロングライドをしたがるオクサマのために、一念発起してボードウォークのフロントダブル化をすることになった。

あと、70~100キロの走行が増えてきて腕の痛みを訴える回数が増えてきたので、同時にフラットバーハンドルのブルホーン化も同時に行うことにした。 もちろん、自力ではできないので、馴染みのショップに入院となった。


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フロントディレイラーの台座に(怪しげな)中華製台座を採用

メカニックさんによれば、「ボードウォークのフロントダブル化をする人は滅多にいない」らしい。まあ、もっぱらポタリングメインで使う方が多いからだと思う。あと、フロントディレイラーが欲しければ、最初からVisc P20 を選ぶと思うので。

適合する台座を探しまわってもらった結果、「ボードウォークに使える中華製のがある。通販で仕入れることはできるが、いけるかどうかは実際にやってみないとわからないなぁ」と言われた。「ボードウォークのカスタマイズをしたい方々のためになろう」と、人柱になるつもりでGO。

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※見た感じでは問題なさそう

ブツが届いたので、ドキドキしながらボードウォークに装着

1週間後にブツが届く。手にとった感じでは、「軽いけどちゃんとしてそう」な印象。まずはチェーンウォッチャーを除去し、インナーチェーンリングを取り付けてもらった。

ちなみにこれは自分がMuでずっと使っていたものを流用した。 このように、使わなくなったパーツはちゃんと保管しておきましょう。カスタマイズの際にきっと役に立つ日が来るので。

で、無事にシートポストへの装着は完了。しかし、実際にフロントディレイラーを付け、操作し、走らせないとその本当の実力はわからないので安心はできない。

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TIAGRAのフロントディレイラーが取り付けられない!

台座を装着し、フロントディレイラーをあてがってみるのだが、いきなり問題発生。いかに調整しても、フロントディレイラーがシートポストに干渉してしまうのだ。

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ミニベロはロードバイクに比べてカスタマイズを前提に作られていないというか、本格的にいじろうとすると一筋縄ではいかないことがよくある。こういうときに、気軽に相談できるショップがいてくれると心強い。メカニックさん全員がミニベロLOVERなので、経験も豊富で助かるのだ。

そこでシマノと互換性のあるマイクロシフト社のフロントディレイラーを試したらこれがピッタリ。ほっと一安心だ。メカの動作も問題ない。足でトルクを掛けたときもちゃんと動くと良いのだが…。
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蛇足だが、シフトケーブルはフレーム左側からこのように送る。ケーブルガイドがフレームに備わっていないので、結束バンドで軽く固定してある。このようなちょっとした工夫も、経験者ならではだ。素人の自分では絶対に気づけない。(こうしておかないとケーブルが暴れる)

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ブルホーンバーはハンドルポジションチェンジャーと組み合わせた

Muから流用したブルホーンバーをそのまま取り付けてもよいのだが、オクサマの体格と腕の長さを考慮すると、「単純に交換しただけでは、ハンドルが遠くなって、前傾姿勢がキツすぎる」との指摘を受け、これまた保管しておいたハンドルポジションチェンジャーを流用。

結果的に、自分はMuで使っていたパーツのほぼすべてをボードウォークに移植できたことになる。自転車って、こうやって何度も何度も生き返るからうれしいよね。

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そもそもハンドルポジションチェンジャーは、「近すぎるハンドルを前に移動させ、前傾姿勢を取りやすくするため」に自分は使っていたんだけど、これを逆方向に装着することでハンドルを近づけることにした。

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※本来の場所より、数センチ後ろにハンドルの軸をずらす

ハンドリングはややふらつく可能性があるものの、小柄な女性のバイクをブルホーン化するにはこれくらいしか方法が思いつかなかった。これもまた、実際に運転してみないとその実力&実用性は判明しない。

とりあえずはハンドルポジションチェンジャーを使うと、ちょうどバーハンドルを使っていたときと同じ位置にブルホーンの握りを持ってくることができた。

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※これなら腕の短い&背の低い(身長147センチ)オクサマでも大丈夫…のはず

バーテープを巻いて完成

フロントディレイラーがちゃんと動作することを確認し、あとは仕上げのバーテープを巻くだけ。BOMA の Refale にはリザードスキンの質の高いモノを使ってあるが、個人的に実用車は安価なバーテープで十分。よってボードウォークにもごく普通のバーテープを巻く。

3年以上ダホンのMu&ブルホーンバーで走らせてきた経験から言うと、普及版のバーテープで何の問題もなかった。擦れて破れることもなかったし、不満はまったくなかった。

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※dedaを使いました


ひとつ付け加えると、Muのときはクッション性確保のために二重巻きにしていた。Muはアルミで乗り心地が硬く、手のひらに伝わる衝撃を緩和したかったから。

クロモリのボードウォークはもともとの乗り心地がマイルドなので、二重は不要と判断した。あと、二重にしてしまうとハンドルが太くなり、オクサマの短い指がじゅうぶんに引っかからなくなる気もしたので、ひとまず保留に。

というわけで完成!

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うーむ、本来は女性っぽかったピンクカラーのボードウォークが、ブルホーン化したことでやや男性的な雰囲気に。じつにカッコいいし、試走した印象も上々だ。これなら男性が乗ってもサマになるような気がする。

ひとつ残る不安としては、オクサマは一度もショップを訪れることなく、すべて自分とメカニックさんだけでカスタマイズを進めてしまったことくらいか…。(もちろん妻の依頼を受けて行なっているんだが、彼女は自分に「ほな、ブルホーン化よろしく」とバイクだけ渡し、ショップに来てくれなかった)

そのことが大きな問題につながることを、オクサマも自分もこの時点では知る由もなかったのだった……。

実際に乗ってみてのインプレッション(と発生した問題)は別途お届けしますね。
\(^o^)/