自転車用で荷物を運ぶとき、メッセンジャーバッグ派とバックパック派のどちらかにわかれるものだが、自分は断然メッセンジャーバッグ派。皆様はどちらだろうか。

06

持っているのは「メッセンジャーバッグが大小2個、バックパック1個」だけど、使う割合でいうと「95:5」でメッセンジャーバッグ。バックパックを使うのは年に数回ていど。 メッセンジャーバッグを好む理由は、

  • 背中がスッキリして、汗で蒸れないから(なんとなく。根拠なし)
  • 荷物を取り出しやすいから(ストラップを緩めて回転するだけ)
  • 重力で下に引っ張られる感が小さいから(メッセンジャーバッグは背中に乗せるので、重力を感じにくい)
  • なんとなくカッコイイ気がするから(主観です)

の4点。

そんな状況だったんですが、「ノートパソコンが運べる、ちょうどいいバックパックがほしい」となりまして、いろいろ探索しています。

TIMBUK2ばっかり使った2016年

2016年はTIMBUK2の「カタパルト」しか使っていないくらい、ヘビーローテーションしまくり。自転車通勤でも、週末のサイクリングでも使い倒した。

買ったのはたしか2014年のお正月だったので、間もなく3年になるんだけど、まったくもって問題ない。値段はたしか6,000円ちょっとだった。
※もう廃版になってて、今は「TIMBUK2 メッセンジャーバッグ Catapult Cycling Messenger Bag M」というモデルに切り替わってます。

31-1

買って2ヶ月でベルクロがちょっと破れたけど、お構い無しで使い続けている。普段使いにジャストサイズで、大きすぎず、小さすぎない使い勝手が良いのである。

>> 【メッセンジャーバッグ・インプレッション】 Timbuk2 のカタパルト

>> TIMBUK2のカタパルト、買って4ヶ月で壊れだす (´Д⊂ヽ

>> 試行錯誤の末、「ロードバイクのツーリングには小型メッセンジャーバッグが適しているのではないか」という結論に至りました

ノートPCが運べるちょうどいいバッグは無いものか

サイクリングからはちょっと離れてしまうんだけど、「ノートPCが入る、ちょうどいいサイズのバックパックがほしいな」とこの1年くらいずっと思っている。通勤とか、ちょっとPCを持ってでかけるときに使えるバックパック。

通勤など徒歩ででかけるには、じつはバックパックのほうが好ましい。メッセンジャーバッグって起立した姿勢で使うことを想定されていないため、歩くと荷重がもろに肩にかかってしまう。あくまで自転車走行の姿勢に最適化された結果のあの形状なのだ。

ということで、ノートPCが運べる、コンパクトでスリムなバックパックを探す度が続いており、まだ終着点に辿りついていないものの、6個の最終候補にまでは絞りこめた。

50
※Rummyはでかいっす

ちなみにミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、『Rummy』には、ノートPCがキレイに収まるスリットがあるにはある。しかし、バッグの容量がなにしろありすぎて、普段使いにはバカでかすぎるのだ。コンビニで買い物するのに、ダンプカーで乗り付けるくらいの違和感がある。

もっとこう、軽トラックくらいの感じで、気軽にちょこまかデイリーで気負わず使えるバッグがほしいのだ。

普段使いのバックパックに求める条件

1.スリムでコンパクトであること

  • スカスカしているのイヤ
  • 背中が分厚くなるのイヤ(電車にも乗るし)
  • 容量は20リットルまででOK。なんなら15リットルでもよい

2.マウンテンマウンテンしていないこと

  • 「登山いくの?」って思われるような大げさなのは不要
  • 登山系はオーガナイザーが充実していない
  • バックルとかが頑丈なのはいいが、頻繁な開閉が想定されていないので使いにくい

3.ビジネスライクすぎない

  • 私服通勤なので、ビジネス鞄にストラップ付けて背負えるようにしました的な真っ黒なリュックは似合わない
  • 黒一色のカバンはもう飽きた

4.フニャフニャの生地ではなく、そこそこしっかりした作りであること

  • ノートPCやスマホ等、精密機械を入れるので、PCスリーブがキャンバス地だけでパッドがない…みたいなものでは不安
  • 地面に置いたときに、くたっとなってしまう柔らかさは不安。そこそこ自立しますよ…くらいの形状記憶加減はほしい

自転車で使えるかどうかは気にしない。よって、チェストストラップはあってもなくてもOK。自転車と歩行で明確に使い方を分けるつもり。
※ただ、あるに越したことはない

さて、独断で絞り込んだ6つのバックパック。それぞれに一長一短あって、ファイナルアンサーが出しづらい。備忘録も兼ねて、各バックパックのメリット・デメリットを書き出し、順位付けしてみました。 6位からカウントダウンしてみます。

第6位: HAGLOFS(ホグロフス)

ホグロフス SARNA(17,280円)


いかにもな、「登山行きます」感がなく、カジュアルに使えそうなので気になっていた。ただ、ウェブ上の画像を見る限りでは、「そこはかとなくペラペラ感がある…」と心配になったので、原宿にある公式ストアにわざわざ足を運んでみた。

現物を見て、手に取った瞬間、、、「あ、これはないな」って即却下。まず生地が柔らかすぎ。ノートPCスリーブはあるものの、「とりあえずつけときました」感満載で、安心して入れることができないと思った。ストラップもあまり頑丈さを感じられなかった。そこそこの重さになるので、ホールド性は大事。

オーガナイザー的にもNGだった。メインコンパートメントがただの袋的なシンプルな構造なので、文具とか、ケーブルとか、マウスのような小物がとっ散らかってしまいそう。フロントにポケットがあるにはあるが、これひとつでは不十分…。

ただ、シルエットはかわいらしい。女の子に似合いそう。※逆に言うと、中年オヤジにはオシャレすぎるような気がした。よって却下。

第5位: MOLESKINE(モレスキン)

モレスキン バーチカル デバイスバッグ(縦型)(14,904円)


まず気に入ったのが薄さ。最低限のモノしか入らないが、割り切って使うって決めれば問題ない。ビジネスバッグと謳うだけあって、ノートPC用のスリーブもしっかり。

15.4インチまでのデジタルデバイスが収納と、サイズ的には十分だ。ノートPCを入れないときは、書類、雑誌、書籍にちょうどよさげ。 オーガナイザーもしっかり用意されている。容量はそこそこだけど、スマホやメモ帳、ペン、ケーブル類がちゃんと収められそうな気がする。

バーチカル(縦)タイプで、付属のバックパックストラップを装着すれば、バックパックとして使える。なんと、ショルダーストラップも付属しており、3Wayでのコーディネートが可能。

ただ、「3Way方式」って一見便利そうなんだけど、帯に短したすきに長しで、どっちつかずな器用貧乏になってしまうって疑惑がある。 悪くはない…悪くはないのだが、メインのバックパックとして使うには、ちと厳しいという不安がぬぐえない。実物を見ずして悩んだ結果、買わないことにした。

第4位: booq(ブーク)

booq Boa squeeze(14,800円)



2002年にカリフォルニアで生まれたアメリカブランドらしい。レビューを検索しまくっていて見つけたブランド。デザインがユニークだ。各種バッグ以外にも、アイフォンのケースとかアクセサリーも作っている。

外装(シェル)がかっちりしていて、ノートPCを安心して運べそう。横から見るとアルファベットの「D」のような形状をしているおかげで、紙とか書籍ではない、質量的にかさばるもの(ヘッドホンとか)もすっぽり収まる。収納力は高いのに、デカさを感じさせないシルエットが好ましい。



しかも、両サイドに大き目のポケットもあって、小物はここにほぼ収まりそうな印象。 よし、Boa squeezeを買おうか…と「購入ボタン」を押し掛けたのだが、第六感が「やめておけ」とささやいてくる。

なぜだ?形状にも収納力も及第点を余裕で越えているのに、何が不満なのだ?とよくよく自問自答して、外国人のレビューまで読み込んだ結果、その正体を突き止めた。

なにげに厚みがある」と「デザインの弊害で、床置きできない」の2つ。厚みは自分にとってネガ要素なのだ。すっきりした薄型であるのは譲れない条件なのだ。あと、家や職場で床置きできないのは困る。横に置いて、踏みつけようものならPCがお陀仏だ。そこも妥協できない。

あと、このサイズだとチェストストラップがほしいところ。

ということで、すごーく気に入ってはいたのだが、booq Boa squeezeもパスすることになった。

第3位: MISSION WORKSHOP(ミッションワークショップ)

Fraction(27,000円前後)

次に考えたのが原点回帰。「(すでに愛用する)ミッションワークショップにも、バックパックのラインナップがあったではないか」と思い出して、サイトを見てみたら確かにある。

もともと大容量が自慢のミッションワークショップなので、あえて最小サイズのバックパックを探して見つけたのがFraction(フラクション)。14リットルで薄型なのでちょうどいい。

ただ、難点が価格。26,000~27,000円はいくらなんでも高すぎる…。他社製品なら2個買えてしまうではないか。むちゃくちゃ性能がよければ価格に目をつぶることも考えるけど、なにげに開け閉めが大変そうなのよね…。

コンビニで財布出すたびに、2個のバックルをバチンバチンッとするのも面倒だし、マジックテープをびりびりするのも気が引ける。 ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ「Rummy」を愛用しているのでわかるのだが、むちゃくちゃしっかり閉まるのはGOODなのだが、音がハンパない。日常用のバックパックでそれは大げさだし、使い勝手悪そうだなあ…と不安になってきた。

あと、防水性が高いのはけっこうなことなんだけど、ノートPCがあまりにもメインコンパートメントの奥まで突っ込まなくてはいけないので、出し入れがしんどそうにも感じた。

ということで、基本性能の高さは認めつつも、使い勝手の悪さばかりが想像できてしまい、Fraction(フラクション)とはサヨナラすることに決めた。

第2位: MAMMUT(マムート)

MAMMUT バックパック Xeron Commuter(13,000円)



山登りグッズメーカーのマムートはもともと検索対象外だったのだが、電車の中でスリムなバックパックを持っているビジネスマンを見かけた。それがXeron Commuterだった。

「へ~、こんなのも作っているんだ」と思って原宿のオシュマンズに行ってみた。 ところが、あまり人気がないのか、飾ってあるのはマウンテンマウンテンしたごっついバックパックばかりで、XERON COMMUTERの実物を拝めなかった。

なのでウェブを検索しまくってレビューを探したり、画像検索でいろんな角度から検証を試みたのだが、ぜんぜんよさげな情報が見当たらない。 ただ、サイズ的にもジャストサイズで、20リットルにもかかわらずシルエットは薄め。ノートPCスリーブもまずまず頑丈そう。通勤や週末のお出かけには最適な気がした。

しかし、気になるのがベルクロを開けるだけでメインコンパートメントにアクセスできてしまう点。なんとなく防犯的に不安なのが気になった。背負うものって、死角にはいってしまうので、意外に無防備なんですよね。やはり、ジッパー式でないと怖い。

もうひとつ、ショルダーストラップがヘニャヘニャに見えてしまい、「PCを長時間背負っていると、肩が痛くなりそう」という剛性の不安にも襲われた。 2週間ほど悩んだ結果、買わない選択をすることにした。

第1位: incase(インケース)

City Compact Backpack(11,000円前後)

「もう、選択肢ないやん…オレ、文句ばっかりやん…」と自分自身の優柔不断さに呆れかけていたのだが、そんなある日、通勤途中に自社社員がオシャレかつ機能的風なバックパックを背負っているのを目撃した。

どこのブランドかはわからなかったが、遠目からでもミニマム&シンプルなデザインと都会を感じさせる高級感が見て取れた。 背後から近づいて凝視すると、「incase」という文字が。

「インケースってメーカーがあるのか。しらなかった」と思って、検索したら、1997年にカリフォルニア州(サンフランシスコ)で生まれたブランドだとわかった。 Apple社公認のバッグメーカーらしく、Apple製品の収納、持ち運びに特化したバッグ&アクセサリーメーカーなんですって。

海外の直輸入でしか手に入らないのかなあと思ったら、なんと国内正規代理店Incase Japan(インケース ジャパン)が設立されていて、同社が輸入販売と卸を担当しているとのこと。ふむふむ。

しかも、製品開発にはミュージシャン(え?)、アスリート(なぜ?)、インダストリアル・デザイナー(わかる)といった様々な分野のエキスパートの声が反映されているらしい。音楽と運動のプロのこえがどう製品つくりに活かされているかは知る由もないが、とにかく手間ひまかけていることはわかる。

高さ:48cm、幅:35.5cm、奥行き:12cmとサイズは求めていた薄さを実現している。 ということで、俄然気になりだしたincase(インケース)。手ごろなバックパックを探した結果、City Compact Backpackがサイズ的にベストなような気がしてきた。

15インチのマックブックがぴったり入るので、自分のASUS(13インチ)は何の問題もない。

モレスキンのデバイスバッグ バーチカル(縦型)ほどではないが、これなら電車内でもスッキリ使えそう。




エクステリアデザインのクールさにも一目惚れしたのだが、さらに感心したのは内側。Apple製品の収納と保護に特化したバックパックだけあり、ノートPCやガジェット類を守る工夫があちこちに施されている。

なにしろ、世間のマックユーザーさんらがかなり手放しで褒めていらっしゃるのだ。 スリーブやポケットは起毛フリース素材でできていて、裸のままPCやスマホを入れても傷がつかない仕様になっている。これもたいへんありがたい。

さらに!ノートPCスリーブをグルリと囲むように、「360 Protection」というクッションが改造されている。ここまでやるか!という執念が素晴らしい。



外側のポケットも機能的。深さがある二層構造の外側ポケットと、中がフリース生地で作られたガジェットスペースがある。自分がバックパックに求める「スリムでコンパクト(日常使いしやすい)」、「マウンテンマウンテンしてない」、「ビジネスライク(無機質)すぎない」、「しっかりした生地で作られていて、精密機械を安心して収納できる」のすべてを満たしている。

しかし!唯一の不安は「現物を手にとって、確認はしていない」こと。アップルストアに行くとか、取扱店を探して出向いてもいいのだが、ホグロフスとマムートだけを探しに2回も原宿に出かけて疲れてしまった。

まあ、国内外のユーザーさんのレビュー記事を何度も読んでいるうちに、「クオリティ的に間違いない(はず)!」って確信したので、ウェブでポチりました。


※チェストストラップが無いのが唯一の懸念…

もうすぐ届くので、そのレビューは追々書きますね。

ちなみに、City Compact Backpackを自転車で使う予定はないかな…。汗まみれにするのがもったいなさすぎるので(笑)。数キロの街乗り限定ならアリかもしれないので、自転車で走りやすいかどうかもチェックしますね。