亀が無理してロードバイク乗ってみた」でおなじみ、きっかさんとご主人の夫者さんと川越までツーリングに行ってきた。

目的は川越小江戸と川越城本丸御殿の見物である。

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きっかさんはすでに記事にされていた(仕事が早い)

>> 小江戸川越サイクリングいこうず!(亀が無理してロードバイク乗ってみた)

自分はこれまで川越は何度もツーリングで訪れていたが、川越城の存在をまったく知らなかった…。夫者さんの提案で見学することになったのだが、とても歴史を感じさせる素晴らしい場所だった。

ということで、以下レポートです。

待ち合わせは赤羽駅

赤羽駅で待ち合わせて、荒川を北上するルートで目指す。赤羽駅から荒川は目と鼻の先の距離なので、荒川を走る場合の待ち合わせ場所としてちょうどよい。

赤羽駅は埼京線、京浜東北線、高崎線、宇都宮線、湘南新宿ラインなど、数多くの電車が通過するハブ的なポイントでアクセスが便利。

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しかも、そこそこ大きな駅なわりに、プラットホームへのアクセスが近いので、輪行バッグを担いでいてもラクに電車に乗れるのもマルである。
※自分も赤羽起点で輪行(乗車&下車)することが多い。

余談だが、赤羽北口にある飲屋街はじつに味わい深い場所でして、 下町風の居酒屋が所狭しと並んでいる。 まったく酒が飲めない自分ですら愛おしい(昭和感?)と感じてしまう不思議な空間である。

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赤羽ほど、 「昼間から飲兵衛さんらが楽しげに酔っ払っている姿が似合う場所」はないような気がする。

ひたすら荒川サイクリングロードを北上

閑話休題。

荒川サイクリングロードはひたすら平坦なので、体力的にはさほどキツくない。ただ、斜度はないかわりに風はもろに受けるので、運悪く向かい風だった場合は修行のようなツーリングになる宿命がある。幸いにしてこの日は無風に近く、快適に走ることができた。

秋ヶ瀬公園を通過し、ホンダエアポートに立ち寄って小型飛行機の発着陸を見物。赤羽駅からホンダエアポートまではざっと40キロ弱。

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お腹がすいてきたので、本川越駅近くにあるカレー屋さん「ぽか羅」を目指す。ホンダエアポートから本川越駅までは12~13キロ。

ぽか羅(ポカラ)」はこじんまりした地元のカレー屋さん。本川越駅の西側の住宅街にあるので、ふつうに走っているだけでは見つけにくい場所だ。自分も知人に教わるまでは、まったく知らなかった。

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敷地がタイトで余分なスペースがないため、バイクラックは用意されていない。が、自転車はお店の前に駐輪させてもらえる(3~4台は置けます)。

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こちらの紹介記事によると、 ぽか羅は

30年ほど前に国分寺にオープンし、新所沢店を経て川越へとお引越し。お店は自分たちで内装、外装を手がけたこだわりぶりで、壁を塗ったり、床板を張ったりしたそうです。

店内を撮るのを忘れてしまったが、たしかに手作り感あふれる雰囲気だった。

店内はやや三角に近い四角形(台形?)で、お世辞にも広々しているとは言えない(カウンター7席、テーブル5席)のだが、適度なタイトさが逆に居心地の良さにつながっていて、自分は「いいな~好きだな~」と思った。

案内されたのはカウンターだったので、ヘルメットやアイウェア、グローブを置くスペースがない…となりかけたのだが、大きめの荷物置きの台が用意されており、助かった。(3人分の道具一式置いてもまだ余裕アリ)

店内はなんと自分たちで内装、外装を手がけており、壁を塗ったり、床板を張ったりしたそうです。またコンクリートのカウンターテーブルも手作りで、不思議な木目が残っています。これはコンクリートを固めるために使用していた木の木目で、そのまま利用しています。このあたりにもこだわりを垣間見ることができます。

国分寺に30年ほど前にオープンし、新所沢店を経て川越へとお引越し。以前のお店を知っている常連のお客さまも多いです。

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辛さは「普通・小辛・辛口・大辛・超辛」の5段階から選べる。あと、ラッシーなどのドリンクは百円で追加できる。これも良心的なお値段。

「ライス普通(200g)」がデフォルトで、無料で「ライス中盛(250g)」にもできる。ライス大盛りは150円増しなのだが、なんとルーも大盛り!ふつう、カレー屋さんとかカツ丼屋さんの大盛りって「コメだけ」ってことが少なくない。じつに素晴らしい対応だと思う。

歴史あるカレー屋さんであり、期待が高まる。

んで、頼んだのはチキンカツカレー。

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ルーは粘土の少ないさらっとタイプ。スパイスが効いておりすごく美味しい。チキンカツの量も多くて大満足である。


きっかさんは梅チキンカレー。

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/梅とカレーの組み合わせ……人生で初めて目撃した\

カレーのルーが梅味なのではなく、トッピングの梅干しと混ぜて食べるそうな。酸っぱさとスパイシーさの組み合わせが「意外な組み合わせだけど、とっても美味しい! 梅干し好きにはオススメ (きっかさん)」とのこと。夫者さんはチーズハンバーグカレーである。 (撮り忘れた…)

とても美味しかったので、川越ツーリングの際にまた訪れたい。

店舗情報

  • 公式サイト(ないっぽいです…)
  • 食べログのリンク
  • 所在地:埼玉県 川越市 中原町 2-14-12
  • 電話:049-226-3255
  • 座席数:12席(カウンター7席、テーブル5席)
  • 駐車場:無し
  • アクセス:東武東上線「川越市」駅から徒歩5分程度(川越駅からは徒歩20分くらい。本川越駅からは徒歩5分くらい)
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小江戸散策…からの川越城本丸御殿

食後の腹ごなしに小江戸を散策。いつ来ても観光客が多くて賑やか&華やかな雰囲気だ。どら焼き、ソフトクリーム、お団子、焼き芋、焼き鳥、わらび餅、おかきなどのお店があって、美味しそうな香りがあちこちからしてくる。食べ歩きしている人も多い。

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可愛らしい雑貨屋さんとかカフェも多く、レトロな建物とのコントラストが美しい。ただ歩いているだけで観光気分が味わえる。川越と小江戸って、何度来ても飽きないステキな場所だ。

るるぶ埼玉 川越 秩父 鉄道博物館'18




お次は夫者さんの提案で川越城本丸御殿へ。小江戸から徒歩圏内。ロードバイクならものの数分で着く。

川越城本丸御殿は「東日本唯一の本丸御殿遺構」で、埼玉県指定有形文化財である。(である…とかえらそうに書いてますが、パンフレット情報の受け売りですw)

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以下、パンフレット内の情報をかいつまんでご紹介しますと…

川越城の歴史

  • 扇谷上杉持朝が長禄元年(1457)に太田道 真(資清)・道灌(資長)父子ら家臣たちに命じて築城させた城
  • 当時、持朝は山内上杉房顕と連合し、古河公方足利成氏と北武蔵の覇権をめぐって攻防を繰り 返していた。
  • 小田原を拠点に武蔵への進出を図る後北条氏は、天文6年(1537) に川越城を攻め落とした。
  • 天文15 年(1546)、扇谷上杉氏は当時対立していた山内上杉 氏・古河公方と共に、川越城奪還を図ったが、後北条軍の奇襲にあって大敗し(川越合戦)、後北条氏は北武蔵への支配を固めていった。
  • 天正18年(1590)、豊臣秀吉の関東攻略に際し、川 越城は前田利家らに攻められて降伏した。
  • 同年8月、徳川家康が江戸城に入ると、江戸に近い川越城には重臣酒井重忠を置き、その後も幕府の有力な大名たちが川越に配置さた。
  • 寛永16年(1639)、川越城主となった松平信綱は川 越城の拡張整備を行い、本丸・二ノ丸・三ノ丸・追手 曲輪・新曲輪などの各曲輪、3つの櫓、13の門からな る、総面積約9万9千坪(約32万6千m)余りの規模 をもつ巨大な城郭になった。

この間、ざっと200年。長い…。 なかなかに壮絶な過去もあったようだ。

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/川越城は、日本100名城のひとつ!\

本丸御殿の歴史

続きまして、 本丸御殿の歴史をまとめますと…

  • 江戸時代初期の川越城の姿は、17世紀頃に制作されたと考えられる『江戸図屏風』に垣間見ることができる
  • 屏風に描かれた川越城は、本丸と二 ノ丸が堀で区画された2つの郭から構成されている
  • 川越城は鷹狩などでたびたび将軍の「御成(おなり)」があった記録があり、本丸御殿は将軍のための「御成御殿」であったと考えられる
  • 元禄15年(1702)に写された『武州河越御領分 明細記』には、「二之丸御屋形」とあるため、城主御殿は二ノ丸に置かれ、本丸に関する記述がない
  • 本丸の御殿はこの頃既に解体されていたと考えられる
  • 江戸時代末の弘化3年(1846)、二ノ丸御殿が 火災で焼失した
  • 新しい本丸御 殿は建物の数16棟、1,025坪にも及ぶ広大な建物

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ちなみに「御成(おなり)」とは、皇族・摂家・将軍などの貴人を敬って、その外出や訪問・臨席などをいう語のこと、ですね。江戸時代には、将軍(あるいは大御所)が、臣下の邸宅を訪問することを「御成」と表現したそう。

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御成は、世間に主従関係を知らしめるための機会であり、それを受ける各藩は名誉と受け取っていた。(大名行列の逆バージョン的なかんじかな…)

明治以降の本丸御殿

明治になると、城としての役目を終え、本丸御殿を はじめとする多くの建物は移築・解体されたのだが、そのへんを箇条書きでまとめますと…

  • 明治4年(1871)、廃藩置県により川越県に続いて入間県ができる
  • 川越に県庁が置かれ、本丸御殿の玄関と 広間部分はその庁舎として利用されることになる
  • 入間県はすぐに熊谷県、埼玉県と変わったため、県庁は移転
  • 本丸御殿は「入間郡公会所」として利用され、大正7年(1918)、「専売局淀橋専売支局川越分工場」として煙草工場になった
  • 昭和8年(1933)に は「初確武徳殿」として武道場になる
  • 戦後は市立第二中学校(現川越市立初雁中学校)の仮校舎・屋内運 動場として使われ、その後は再び武道場になる
  • 昭和42年(1967)には、大規模な修理工事を実施し、屋根の修理や間取りの復元を行い、現在のような公開施設になった

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累計600年弱の歴史を持つ川越城、小江戸川越にいらっしゃった際にぜひお立ち寄りいただきたい。拝観料はなんとたったの100円。安すぎる。

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ただ走るだけでも十分に楽しいツーリングだが、このように観光ちっくなアクティビティを差し込むことで、さらに満足度がアップする。日帰りなのに観光旅行までしてしまった気分が味わえるので、出発前に目的地の歴史を調べ、神社仏閣や城跡に立ち寄るのはすごくアリだと思った。夫者さんのファインプレーに拍手である。

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/歴史に造詣が深い人との観光は楽しい\

帰りは輪行というプランも悪くない

今回は赤羽駅出発~赤羽駅戻り(90キロ)の自走ツーリングだったけど、片道だけでのプランにするのもアリ。

たとえば東京駅から川越を目指す場合、距離は45キロ。横浜駅からだと70キロほど。行きは自走で現地で飲み食いし、帰りは輪行…という方法も良さげである。

川越藩 (シリーズ藩物語)


おまけ

今回のツーリングとまったく無関係ですが、サバゲーマニアの夫者さんオススメのサバゲーショップ、「フロンティア」というお店が赤羽駅のちょい北にあります。

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赤羽駅から徒歩でほんの数分。というか、ほぼ目と鼻の先。こんな場所に本格派ミリタリーショップがあったとは…完全に見落としていた。自分も高校生のころはエアガン(UZIとかM-16)とモデルガン(ベレッタ)が好きだったので、今度ちょっと行ってこようかなと思う。

サバゲー好きの方はぜひ(笑)。


素晴らしかったのが、シューティングレンジが用意されているところ。(別の建物です)

店員さんに確認したら、「手ぶらで来てもOK。いろいろガンは用意していてレンタルできます。ガスもBB弾も有料での貸出してます。30分遊んでも1,000円いかないくらいですよ」とのこと。

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/翌日、つい来ちゃった(笑)\

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/安い!今度、仕事からの帰宅途中に試し撃ちに来よう\


ということで、あちこち話がとっ散らかりましたが、川越は都内からでも行く価値のある場所ですよ…というお話しでした。楽しかったな~~。



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