2年半使ったスペシャライズドのヘルメット、「Prevail(プリヴェイル)」に別れを告げ、散々悩んだ結果、カスクの「Protone(プロトーネ)」を購入した。

かなり高価だったのだが、自転車パーツはなるべくケチらず、他で帳尻を合わせる(平日はワンコイン弁当とか)ポリシーということで己を納得させた。

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/ ホワイト&ライトブルーの組み合わせ \

さっそく100キロほど走ってきましたので、「Protone(プロトーネ)」の使い心地をインプレしますね。

ちなみに、セミエアロも検討したが、サイクルキャップが併用できないので却下となった。※自分はシーズンも天候も問わず、必ずサイクルキャップをかぶる派なので…



むちゃくちゃ軽い。が、スペシャライズドのPrevailには一歩及ばず

サイズはMとLがあり、Mを選択。チームスカイも採用するハイエンドモデルなので、そうとう軽い。箱を開けて持ってみて、まず感じたのがその小ぶりなルックス。

「あれ?Mを注文したのにかなり小さくないか?まさか、Lサイズにしておくべきだったか?」

と一瞬焦ったが、かぶってみたら問題なかった。小さく感じた理由はシェルの薄さによる。Prevailと比較するとその差が歴然で、かなーり薄い。空力効果も高そうな印象。

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公式サイトによると、重さは215グラム(Mサイズ)なので、198グラム(Mサイズ)のPrevailにはやや劣る。とはいえ、ロードバイク用ヘルメットの中ではかなり軽い部類に入る。

(主観ですが)惚れ惚れするかっこよさ 自分はヘルメットのデザインは人一倍こだわるタイプでして、かっこよくないって思ったら性能がいくら素晴らしくても選択肢から即外す。

その点、「Protone」にはデビュー直後からずっと惚れていた。確か初めて見たのが2014年のサイクルモード@幕張。一目惚れした。かっこいいなあ、いつか欲しいなあ、でも高すぎて手が出せないなあ…って後ろ髪を引かれる思いでカスクのブースを離れた記憶がある。

そのデザインが今も続いており、とくにバージョンアップ(見た目の)はされていない様子。それだけ根強い人気があるのだと思う。

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エアロでレーシーでキュッと引き締まってて、シンプルなラインで構成されたデザインで………どの角度から見てもカッコいい(モデルは気にしないでください…)。

セミエアロちっくな、丸みを帯びた後頭部が好みが分かれそうな気がするが、自分は大好き。よく、ローディのヘルメットは非サイクリストから「エイリアンみたい」と称されることが多いが、Protoneはエイリアン要素は低め。

ちなみにエイリアンのデザインって、天才的デザイナーのH・R・ギーガーによるものなので、完成度はむちゃくちゃ高い。もはや芸術と呼ぶべきレベル。なので、「エイリアンみたい」と言われたら、褒められていると思いましょう(笑)。

色はホワイト&ライトブルーにした。ブルーを2回連続(7年間)使ってきたので、気分転換ですね。ホワイトはどんなカラーのウェアにも合わせやすいので。真っ白だと面白みに欠ける気がしたので、差し色としてスカイブルー(ジャケットとウィンドブレーカーと揃えた)のにした。

吸い付くようなフィット感と一体感

かぶってみた印象だが、頭を入れる瞬間はちょいキツめ。だが、いったん頭が収まると「なんじゃこら!」ってくらいぴったりフィットで感動。

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Prevailのフィット感もかなりのモノだったはずなのに、Protoneの完全勝利。Prevailは後頭部のダイヤル調整でフィットさせていくかんじ…に対し、Protoneは「頭を入れた瞬間にすでにフィット!ダイヤルはほんのちょっといじれば完璧!」なかんじ。いっさいの隙間がないのに、窮屈感がゼロ。(頭部の形状次第なので、個人差あるとは思いますが)

絵にしてみるとこんなふう。あくまで感覚的なものをイメージ化しただけなので、正確性は突っ込まないでください(笑)。 
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しかも、ストラップがアゴの下ではなく、サイドの耳に近い部分で止められるのが地味にGOOD。素材が皮なのでチクチクせずに着け心地も快適だ(些細で目立たないとこにちゃんとコストをかけるのは好印象)。

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なお、後頭部のダイヤルはふつうにカチカチと回すオーソドックスなタイプ。(オクサマのMojitoのように)上下移動はしないので、ロングヘアーとかポニーテールの女性には向かないかと。

冷却効果よりも、空気抵抗の低さが際立つ

2日間にわけて、100キロほど走ってテストした。1回は都内(山手線内)をのんびりペースでツーリング。もう1回は彩湖で巡航速度時速32キロで周回。

で、速度域を上げたときの空気抵抗の低さに驚いた。頭部への風圧が抑えられていて、めちゃんこ快適なのです。

具体的には、(これまた感覚的な話ではあるが)前からの風圧が頭頂部と側頭部をキレイに流れて行くかんじ。そもそものシェルの小ぶりさ、球体に近い形状がそうさせているのだろう。

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直前までPrevailを使っていたのでよくわかるんだけど、Prevailはフロントのエアインテークからヘルメット内部に空気がコォォォォォォーって入り込んでくるのが、Protoneだと「中に入るのではなく、サイドで切り裂いてゆく」イメージ。

どっちが良い&悪いって話ではないが、高速巡航しやすいのは間違いなくProtone。さすがチームスカイ御用達だけありますぜ…(プラシーボ効果と購入直後の気分の高揚も多分に混じっているとは思いますが…)。

ちなみに冷却効果ですが……うーん、冬なのでぶっちゃけよくわからない。どっちもスースーする。が、Prevailのほうがインテークがでかいぶん、より冷却効果が高い(夏涼しく、冬スースーする)と思う。

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/ Prevail(下)のほうがエアの入りは良い \

マイナスではないが、Protoneで唯一気になる点

ひとつだけ気になるのが「シェルの薄さ」でして、Prevailのシェルがかなり厚かったせいで落差を感じているだけかもしれないけど、「こんなに薄くて、落車のダメージから頭部を守ってくれるのだろーか…」と少し不安になった。

しかし、トッププロが使うモノなので、安全対策に抜かりはないのは理屈ではわかっている。気分の問題です。

ファーストインプレッションの結果、100点満点中98点をつけられる。性能、デザインに関しては文句ナシ。2点マイナスは、まだ拭えない心理的不安とややお高めの価格設定のせいです。(自分へのクリスマスプレゼントってことにした) 

Protone(プロトーネ)の購入直後インプレッションまとめ

  • 業界最軽量ではないが、十分すぎるほど軽い
  • スリムでコンパクトで空力がよいデザイン
  • フィット感バツグン
  • チームスカイとお揃いであるという喜び
  • ややお高いのが玉にキズ

といったところか。今後数年に渡って愛用するモノなので、満足できる買い物ができてよかった。引き続き、Protoneのインプレッションを継続しますね。

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関係ないが、弟がしれっとOGKカブトのセミエアロタイプの「Aero-R1」を買っていた。最近、取引先の知人や友人らもコレをかぶっていたし、すごく人気っぽい。ショップで観察しても、Aero-R1を手にとる人が多い。コストと性能が絶妙のバランスな気がする。さすが安定のOGK…。


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サイクルガジェットストアはただ今かなーり品切れなので、追加発注をかけているところです…(^_^;)