冬のサイクリングって、朝が辛くないですか…?外が寒いとか風が冷たいって話ではなく、布団から出られないほうの辛さです…。

いったん外に出て走り出せば大丈夫ないんだけど、そもそも玄関を…いや、布団を抜け出せない問題ってのがありまして、さらに外が真っ暗だったりするとますます億劫になり、

「サイクリング、中止でいいかなぁ…。ソロライドだから誰にも迷惑かけないし」

と考え始める。

これは「風呂は好きだが湯船に浸かるまでがめんどう問題」と同じで、湯船に浸かれば「極楽~」なのだが、そこに至るまでがうっとうしい。


お風呂自体は嫌いじゃないけど入るまでが面倒くさいし上がるのも面倒…「わかる!」と思う人は結構いる



わかる…!そう、冬のサイクリングも同じなんだよ…! 

ということで、スムーズに布団から出て着替え、玄関を飛び出すまでの自己流ノウハウを紹介します。

目次


前日の晩に準備万端整えておく

バイクをリビングに置いとく

2階とかガレージに置いたままではダメ。家の中心であるリビングにどんと鎮座させておくことで、「明日は走るぞ」という決意から逃げられないようにする。

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※ついでにオイルも挿しちゃえば一石二鳥

ボトルに水を入れてケージにセット

夏場は水分が死活問題なので忘れることはないのだが、不思議と寒い期間はボトルを持たずに出かけてしまいかけることが(自分は)よくある。

なので、水を入れたボトルをケージに挿しておく。朝の手間も省けて良い。

フロアポンプはバイクの横に

空気圧は出かける直前に入れるのが自分のルーティン。真横に置いておけば入れ忘れることはない。パンク防止のおまじないって意味以上の効果があって、自分は2014年12月以来、パンクに見舞われたことはない。この習慣のおかげだと思ってる。

ワイヤーロックや外付けバッテリーなどのアイテムはひとまとめに

ワイヤーロックがないと休憩すらできない。前後のライトやスマホ用のバッテリーも必需品。小さいアイテムなので持たずに出かけることもある。ひとまとめにして視界に入る場所に置いておこう(財布の横とか)。

複数のバイクで1つのライトを共有している場合、「やべぇ!あっちのバイクにつけたままだった!」と出先で気づく悲劇はあるあるだ。充電はすませてバイクに装着しておこう。

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ウェアもひとまとめに

パジャマ姿でクローゼットからあれこれ取り出すこの一連の作業が意外に寒くて辛い。「ソックスが見つからない…冬用ビブと思って持ってきたら夏用だった…ウィンドブレーカーはどこに置いたっけ…」と部屋が暗いと探すのもひと苦労。よって一式を予め揃えておくのだ。

◇ ポイント 「朝の作業を徹底的に無くす!」

布団の中で「あれもやらなきゃ…これもしなくては…」という気持ちがやる気を削ぐ。時間も短縮できるので、睡眠時間を確保できるメリットもある。

布団から出る

モフモフの靴下、厚手のパーカーを枕元に置いておく

布団の中で着るためだ。布団から出た瞬間の「冷たさ(さぶっ!感)」予防のため。フリース靴下でもいいだろう。足元が冷たくないだけで意外とスムーズに起き上がれるものである。

◇ ポイント 「断固たる決意がなくても布団から出られる工夫を!」

着替える

リビングに移動したらすかさずファンヒーターをON

ヒーターの前にしばし佇んで身体を温めよう。ここまで来たらもはや勝負には勝ったも同然。「よく起きた、俺(私)…」と自分を褒めながら歯を磨く。

晩のうちに用意したウェアを着る

インナーとビブ、靴下のみ。ジャケットはまだ。着てしまうと暑いので。

着替えたらファンヒーターをOFFに

これが重要で部屋を快適レベルまで暖めてはダメだ。パジャマ→サイクルウェア姿に変わる間だけの期間限定でファンヒーターを使う。

部屋の気温は一気に下がっていくが、それでかまわない。その間にタイヤに空気を入れたり身支度を整える。コーヒーを沸かして飲んでもいいけど、自分はしない。体を温めるのではなく、外気に慣らしていきたい気持ちが勝るので。

部屋が冷えてきたらアウタージャケットを着て、外気温に近い状態に移行していく。宇宙船内で船員が宇宙服を着て、ヘルメットを被り、真空空間に出る準備を整えるシーンに似ているかもしれない。

ここまでくればもう安心。さっきまでの面倒な気持ちは消し飛んで、「さあ、出発するぞ」という気持ちになっている。

◇ ポイント 「着替える瞬間“だけ”ファンヒーターの世話になる。 外気温に慣れてしまえばこっちのもん」

玄関を出る

まず玄関のドアを全開にしよう。「かかってこい、冷気よ!我は怯まぬ!」的な景気付けのようなものだ。 一気に冷気がなだれ込んで一瞬寒いが、すでに着替えは完了しているので無問題。ここから布団に戻ることは100%ない。

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バイクを担いで外に出し、玄関に戻ってシューズ、シューズカバー、グローブ等を装着する。

◇ ポイント 「部屋の中が寒ければ、部屋にとどまる理由がなくなる!」


以上が自己流の寒い早朝に「なるべく意思の力ではなく仕組みによって」起床する方法です。お役に立てたでしょうか。

以下、冬にやってる自分なりのコツも紹介します。

おまけ

あえてハーフパンツを着用する

輪行時にビブショーツ姿はマナー的にちょっと…と感じるので問答無用でハーフパンツを着るのに加え、そうでない普通の自走ライドでも冬場は着ることが多い。

理由は「休憩時にカフェやファミレスを利用する」から。夏ならコンビニの外で地べたに座って補給できても、寒いとキツい。だから屋内休憩したくなるじゃないですか。サイクリストが少数派の店舗では下に一枚まとうのが居心地がいいかなと。自分にとっても他のお客さんにとっても。

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※冬場はビブショーツの上に着用

帰宅したらすかさずライトのバッテリーを充電する

このタイミングでやっておかないとずっとしないハメになり、「次のライドまでほったらかし→夜間走行中に電池が切れる」という憂き目にあう。シャワーに入る前のいの一番にやっておきたい。

コンセントまでが遠くてめんどい…のなら、スマホの外付けバッテリーで充電してしまおう。自分はそうしている。

ライトって強・中・弱とかって明るさのモードが選べるのが大半でして、自分は常に「MAXの明るさ」にしている。理由は「自分の視野の確保」と「人やドライバーからの見つけられやすさ」の確保のため。

よって電池消耗度は激しい。残量をいちいち気にするのではなく、毎回充電することを習慣にしている。

冬のウェアには投資したほうがいい

春夏の服はわりとどうとでもなる。サイク
ルウェアさえ不要で、ポロシャツやTシャツ+短パンでも問題なし。どうせ汗で濡れるし、濡れたら着替えればいいし。

だけど冬場は別。自転車始めて学んだことは「高いウェアはやっぱ良い」でして、見事に価格に比例する。

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一年前から使い始めた RaphaのHard Shell Jacket Grey BNIB は「このアウターさえあればもう何もいらない」って心底思うほど。冬に着るのはこれのみ。 あと、インナーもケチらないこと。愛用してるのはアンダーアーマー・コールドギアの起毛処理したやつでこれも抜群に暖かい。気温5度までならこの二枚だけでイケる。それ以下ならウインドブレーカーを着用すれば完璧。

eBay公認サイトの「セカイモン」でRaphaの冬用ジャケットを購入するにいたるまで

セカイモンで買ったRaphaのHard Shell Jacket Grey BNIBで400キロほど走ってみてのインプレッション

信頼できるウェアがあるから安心して出かけられるってのも、冬場ライドの秘訣かと。



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