ロードバイクにハマればハマるほど顕在化する問題に、「走り尽くして行く場所がなくなってしまう」がある。

いや、行きたいけど行けてない場所は山ほどある。しまなみ海道、琵琶湖、大島、淡路島、安曇野、八ヶ岳、東北と北陸、北海道、九州も、沖縄も1周してみたい、石垣島もいいな、四国もいいな…。

だけど、近場で行きたい場所が枯渇してしまうのだ。これは別にどこに住んでいても起こり得る問題でして、誰だって「地元はもういいよ、飽きたよ、走り尽くしたよ」ってなってしまうじゃないですか。これは止めようがないじゃないですか。

とくに困るのが、自走で軽く80キロくらい走ろうかってとき。輪行とか宿泊込みなら思い切り遠出もできるが、自走だと片道40〜50キロほど。ヘビーにサイクリングしている人にとって自宅からそれくらいの半径って、見慣れすぎた風景ばっかでぜんぜんワクワクしない。

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※自分にとって関東周辺はこんな認識

仲間と軽く走るときは「週末どうする?」「うーん、、べつに行きたい場所ってないのよね」「そうなんだよね」「前日まで各自考えるってことで」「OK」となるものの、かなりの確率で当日の集合場所で再び「で、どこ行く?」なんてやってしまってる。完全なロードバイク乗りあるあるだ。

んで、最近発見したハックがありまして、ぜひ紹介させてほしい。

目次


無料の散歩マップや観光ガイドは情報の宝庫

それは、「駅のラックにかかっている地元お出かけ散歩マップ」を活用する、です。こういうやつです。

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※きっと皆さんのお住いの地域にもあるはず


最近はコンビニのイートインコーナーでも見かける。
これは東京都北区王子のミニストップで休憩中に手にした縦長のガイドブック。

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駅にあるのは電車で行く観光ツアーの冊子がメインだけど、ちょいブラ観光ガイドもあってこれが何気に便利。しかも無料なので取り放題。

失礼を承知で言うと、中身はぶっちゃけそんなに大したことはなく、ガイドブックの表紙を飾るようなビッグネームはない。「他府県からわざわざそれ目的で1日潰して訪れるだろうか…?地元民ならまだしも…」ってくらいの中途半端なものがメインだ。だが逆にそれがいい。

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「へぇ~~、隣町のあんなとこにこんな立派な神社仏閣があったとはねぇ…」

「むむっ?こじんまりしているけど、いい感じのカフェと甘味処が◯◯駅裏側の小道にあったなんて」

「いままで気にしたことなかったけど、歴史的価値のある史跡や資料館は行っておいて損はないな…きっと人生で二度と行くことはないし」

「え!あの街のあそこってパワースポットだったんだ!」


って発見しまくりで、これ見てるとめちゃくちゃ走り出したくなる。

「東京都北区は地味でなんにもない」って思ってませんか?

ためしに「田端・滝野川エリアガイドマップ」を見てみたら、その充実っぷりに腰を抜かした。

有名所では旧古河庭園とか六義園(りくぎえん)があったり、徳川吉宗が作った飛鳥山公園がある。

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それ以外にも・・・
<慈眼寺> 芥川龍之介、谷崎潤一郎、司馬江漢らのお墓がある。

<染井霊園> 高村光太郎&智恵子、 二葉亭四迷、岡倉天心らのお墓がある。

<本妙寺> 遠山の金さん、千葉周作のお墓がある。

<大龍寺> 正岡子規のお墓がある。

<東京ゲーテ記念館> ドイツの詩人、ゲーテの著作や関連資料の充実度は世界トップクラスだそうな。

<西ヶ原一里塚> 日光御成道の日本橋から二里目に築かれた塚。当時の位置のままを保っている貴重な史跡。

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※慈眼寺に行って、芥川龍之介のお墓をお参りしてきた

いやはや…田端&滝野川エリア恐るべし。派手さはないけど、一見の価値アリなスポットが多い。田端で1日過ごしたい気持ちになった。

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ついでに赤羽・浮間エリアも覗いてみよう。

<赤羽八幡神社> 784年に征夷大将軍の坂上田村麻呂が陸奥派遣の折に武運長久を祈った場所。

<静勝寺> 江戸城を築いた太田道灌が砦としてつくった稲付城を道灌の死後に寺にしたのが始まり。木造の太田道灌像が安置されている。

<八雲神社> 荒川流域のための水神社。勝海舟自筆の大旗が保管されている。

赤羽・浮間エリアすげぇ・・・。めっちゃ歴史あるやん・・・。「赤羽=飲み屋街」くらいの認識だったのが完全に改まった。

バスや電車はマイナー観光地を巡るのに適しているとは限らない

さて、こういう冊子制作には行政が絡んでいたり、あるいは電車とバス会社による利用促進をねらったものであるので、「移動はバス(電車)でよろしく」って体裁になっている。

しかし、冷静にマップを眺めていると、「それ、公共交通網で回るにはちょっと無理があるんでは・・・」って気持ちになることも多い。かといって徒歩だけだとややしんどい。

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※徒歩で4~5キロはきつい(できなくはないけど)

バスや電車はその観光地を訪れるために最適化されてはいないし、バス停情報やダイヤ表もない(紙面スペース上、仕方ない)。

さらに、週末のバスは本数がガクンと減るのが常でアテにしにくいってのもあるし、ぜんぜん知らない土地のバスって走行ルートがわかんないから「これに乗っていいのか…?別方向に行ったりしないだろうか…」って不安になって意外と利用しにくいのだ。

ここまで書けばわかりますね?そう。ベストな移動手段は自転車を置いて他にない。街中チョイ乗り観光にはロードバイクより小回りが利き、見た目の威圧感がないミニベロが向いている。

自分は片道20キロ以内なら迷わず気楽に走れるEEZZ D3を選ぶ。私服&スニーカーで行けるのでとても気楽。片道30キロを超えそうならタイレルのCSIを。

ワイヤーロックは1.5メートル以上あるものを

個人的なアドバイスとして、ワイヤーロックは長めの物を使いたい。ガードレールや樹木、柵などに地球ロックをするには1.5メートルは欲しい。

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※神社仏閣では自転車は降りるべし

地球ロックを勧める理由は盗難防止もあるけど、もうひとつ「地面が傾いていたり土や砂利で不安定」だから。神社仏閣周辺はたいていそんな感じ。自転車置き場が用意されていないのは普通なので、壁や木に立てかけておくだけでは倒れる可能性がある。

自分が愛用するOTTOLOCKは3タイプあって、一番長いタイプを使っている(1.5メートル)が、これだとちょうどいいかんじ。長くなると反比例して携行性が失われるのだが、OTTOLOCKは薄い(でも頑丈)ので巻くとバックポケットにぴったり収まるのもGOOD。

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◇ 全サイクリストへ朗報 軽量性・コンパクトさ・丈夫さ(堅牢性)の三拍子そろった「OTTOLOCK(オットーロック)」を使ってみた(インプレッション)

◇ サイクリングの荷物はなるべく「サイクルジャージのバックポケットのみ」にすると快適 〜そのためのHACKとかコツなど〜

小規模観光地をちょこまかとしているとワイヤーロックの脱着を繰り返す羽目になる。リュックに入れているといちいち取り出すのが億劫。バックポケットに収納できて、かつ1.5メートルあるものを選んでおきたい。

一般的には観光地ではない場所だって、立派な目的地になりえる

ちょっと脇道にそれるが、上記の観光&お散歩ガイド冊子に載っていない、いわゆる「観光地ではないけれど一見の価値あり」な場所もある。ダム、廃道・旧道、工場がそれ。

たとえばこんなの読むとぐっとくる。

<旧道・廃道>
廃棄され集められた信号機の墓場がエモすぎると話題に「うわぁなんか好き」「何か生まれそう」

<工場>
奥多摩にある立体迷路のような巨大な工場にワクワクが止まらない「すごい」「巨大なピタゴラスイッチ」

<ダム>
意外と知らない?日本のダム47選【東日本編】

まあ、ダムとか旧道はそもそも人里離れた場所にあるので厳密には地元サイクリング…ではないけれど、そういう楽しみ方もあるってことで参考までに。

あとは・・・心霊スポットもあるが、個人的にオカルトは信じないので行くことはない(なんか怖いし…)。

このように、地元サイクリングだって工夫次第で俄然楽しくなる。飽きたとか言ってる場合じゃなくてまだまだ開拓の余地はあるのだ。単純に情報が不足しているだけなのだ。

よってゆめゆめ「あー、あそこの街は知り尽くしてるし、大したことなくね?」とか軽々しく言うものではないと己を戒めた次第である。


最後にオマケ。

赤羽にはこんな昭和なスポットもあって実に趣深い。立ち飲み形式のおでん屋、ジンギスカンとかホルモン、焼き鳥&串焼きとかあってどれも風情あっていいですよ。

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いつ行ってもだいたい賑やか。自分は赤羽にあるかぶら屋が大好き。週末なんて昼間から呑んだくれている人も少なくないが、そうさせる魅力が赤羽にはあると思う。

小さな居酒屋でお馴染みの「かぶら屋」が好きすぎて死にそうなのでサイクリスト目線で語らせてほしい


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