どうも、アヤです。

このGWでロードバイクを買って1年が経過しました。2年目も愛車(GUSTO)を自分色にもっと染めていけたらと思っています。

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※購入直前の様子....よく見るとグストのカタログをぎゅっと抱いています  

さて、ネットで買い物をする人が増えてきた一方で、怪しい詐欺サイト(偽物フレームを販売する詐欺集団)に引っかかってしまう人も増えてきているかもしれません。とは言っても、詐欺サイトの特徴や引っかからないためのコツを知らないと、対策のしようがありません...。

そこで、YouTubeの動画にもしましたが、詐欺サイトに引っかからないためのアドバイスを、ロードバイクメーカーを扱う代理店(東商会さん)に聞いてみました。(購入前編と購入後編があるので、ぜひ参考までに読んでみてください)





ロードバイク業界に限らず、どこの業界でも似たような出来事が起きていると思うので、ぜひ参考にしてください。

目次


【購入前】怪しいサイトを見抜く4つのコツ

「怪しいサイトには注意しようね!」と注意喚起されても、そもそもどんなサイトが怪しいのか知らなければ、疑う事すらできません。高級フレームが激安で販売されていたら、さすがにロードバイク初心者でも疑うかもしれませんが、全部が全部「激安」だけのサイトとは限りません。怪しい詐欺サイトの特徴や見抜くコツを簡単に紹介します。

1.「会社概要」と「所在地」チェック

法人のウェブサイトならまず確実に記載されている「会社概要」がない時点で、極めて怪しいです。ネットでフレームを購入するときって、意外と会社のサイトに飛んでわざわざ会社概要まできっちりチェックしている人は少ないと思います。そもそも怪しいと思わなければ会社概要をあえて確認する必要はありませんから。ただ、その一手間を加えるだけで、詐欺サイトに引っかかるリスクは減ります。

また、Googleマップで住所検索してみるのも手です。たとえ会社概要が存在しても、ありもしない住所だったり、空き地や田んぼを指している可能性もあるようなので。

余談ですが、以下、父の体験談です。

「プロチームのレプリカウェアが上下セットであり得ない価格(6000円とか)で売ってるサイトを見つけたことがある。本来ならセットで3万円はするはずなのに。どう考えてもおかしいので会社概要を調べたら個人名しかない。住所が一応あったからGoogleマップで調べたら、九州のどこかのど田舎の倉庫を指してた。ロード歴の長い知人に見せたら「100%詐欺!手を出しちゃダメ!」と注意してくれた。危なかった。

2.会社でドメインを取得しているかをチェック

問い合わせのメールアドレスの@以降が「co.jp」であればそこそこ安全(少なくとも法人ではある)のようですが、法人ドメインを取っていない会社が必ずしも詐欺サイトだとは限りません。Yahoo!メールやGmailなどのフリーのメールアドレスを使用している場合はちょっと怪しんだ方が良いです。また、他の消費者からのレビューを確認するのもありです。

3.支払い方法が複数あるかチェック

このご時世、代引きや銀行振込、クレジット決済など様々な支払い方法が存在します。それなのに銀行振込のみの場合は極めて怪しいです。(※通常、詐欺サイトの多くは代引きやクレジット決済に対応していないようです)

4.正しい日本語かどうかチェック

詐欺集団の全員が日本人であるとは限りません。フリーソフトの翻訳機で無理やり翻訳したような違和感のある日本語や、敬語が統一されていないなど、値段や支払い方法以外に言葉遣いが正しいかどうかも確認してみてください。(このパターンは結構あるようです)


Venge(スペシャライズド)の偽物を中国のネットショッピングサイトで買ってしまった男性のお話も参考になると思います。

【参考記事】 ロードバイクの違法コピー品の実例と、粗悪品を掴んでしまわないための心得 - GIGAZINE

偽物はフレームセット単体での販売が多い

偽物フレームを作る詐欺集団はパーツサプライヤーとのコネクションを持てないはずなので、完成車は作れない可能性が大。無理やり作ればもしかしたら、完成車で売られているケースもあるかもしれませんが、きっと儲からないでしょうし、一番手っ取り早いのはフレーム単体での販売のはずです。

ただ、注意点としては「偽物商品」は確実にフレーム単体で販売されていることが多いのですが、Webページだけの擬似ECである「詐欺サイト」はフレーム・完成車・ウェア・部品問わず何でも売っています。(売っているというか、売っているように見せかせている…が正しいでしょうが)

怪しいサイトを見つけたら即座にメーカーや代理店に連絡しよう

「怪しいなー」と思うサイトって、次に見たら消えていることが意外と多いようなんです。それは誰かが購入して目的が達成されたから消したのか、追放されて消されたのかは不明ですが、自分以外の他の人が被害に遭わないためにも、変なサイトを見つけたら即座にメーカーや代理店に連絡しましょう。

メーカーや代理店は詐欺サイトによって商売の邪魔をされているわけなので、消費者から申し入れをするよりも、メーカーや代理店側から申し入れる方が、より法律的に強い立場で対抗できます。怪しいサイトであれば、メーカーの方に報告したり、代理店側でそのサイトが本当に怪しいかどうかは調べられるようです。

既存のECプラットフォームで売っている場合もある

ヤフオク、amazon、メルカリ、eBayで偽物が売られている場合もあるので、知っているサイトだから安心…とはいきません。あまりにも安すぎると「ウソだろ…」と気付けるところですが、あえて微妙に安めに設定して掘り出し物っぽく演出していることもあるそうです。こうなると、何を信じていいのかわからなくなりますね…。完全に信用できるモノでない限り、手を出すのは控えたほうがいいのかな…という気がします。


ここから先は、偽物を購入してしまった後の話です。

【購入後】偽物フレームと本物のフレームの見極め方

怪しいサイトに気づかずにネットで買った場合、偽物であるかどうか確認する必要があります。でも、どうやって?ここから先は購入後の偽物フレームの見極め方や対策についてです。

1.詐欺サイトとメーカーサイトをよく見比べる

そもそもメーカーが正規で販売している商品と全く違う商品も実際に流通しています。フレームにロゴだけ入れて本物っぽく見せているフレームもあるので、購入後もし心配であれば、メーカーサイトやカタログと実物を見比べて疑う事も必要になってきます。先入観で「これは絶対に本物だから大丈夫!」と思わないようにしましょう。

2.シリアルナンバーや「UCIマーク」があるかを確認する

ロードバイクに限らず正規ルートで販売されている全ての自転車には、必ずシリアルナンバーがあります

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※シリアルナンバー:いつどこで生産されたかを識別できる番号のこと

人間の指紋のようにどれ一つとしてかぶることがない番号です。基本的には偽物フレームにはシリアルナンバーが貼られていないことが多いです。似せたシールが貼られている可能性もあるので、「あるから安心!」というわけではありませんが、目安にはなります。

事実、シリアルナンバーが付与された偽物もあります。

【参考記事】 精巧に作られたPINARELLO F8 の偽物


また、正規ルートでは、「UCIマーク」といって事前に安全に関わる試験をクリアされたバイクにだけ貼られるシールもあります。ちなみにUCIマークは「UCI規定のレースに出場するために必要なモノ」であり、そのシールのない正規品もあるので「無いからダメ」というわけではないのですが。

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そのシールが貼られてあれば間違いなく偽物ではないのでシリアルナンバーの他にもUCIのシールもあるかどうかは必ず確認しましょう。ただし、UCIマークが貼られた偽物もあったりするので、油断も隙もあったものではないですね…。

【参考記事】 【注意】ピナレロ ドグマのパチもん(偽物)が出回っとります!


万が一、詐欺サイトに引っかかってしまったら消費者生活センターに相談しよう

ロードバイク歴が長いサイクリストさんであれば、偽物フレームに騙されることはないかもしれませんが、初心者や初めて購入された方だと乗ってみて「なんかグラグラするけど…きっとこういうものなんだろう」と気づけないこともあります。

仮に偽物フレームと気付けたとして、メーカーや代理店の救済措置があるかというと……残念ながらありません。ただ、購入後に相談する窓口として「消費生活センター」に相談して何かしらの解決の可能性を探してみるのはやってみる価値はあります。

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※Eメールによる相談の受け付けは行っていないらしく、原則として電話での相談のみ

生産拠点のあるアジアでは日本とは比較にならないほど偽物フレームが売られており、被害も多いようです。ただ、実際に詐欺サイトに引っかかってしまい、解決策が見つからない...というサイクリストさんがいれば、参考にしてみてください。


なお、偽物はフレームだけでなくカーボンパーツ等でも出回っているそうです。ヤフオクで偽物のカーボンハンドルを買ってしまった方のブログ記事を注意喚起のために紹介します。

【参考記事】 ENVEのカーボンハンドルをヤフオクで買ったらひどい偽物だった件


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