2020年2月に川口(埼玉)から鎌倉・湘南方面に引っ越しました。もう4ヶ月になります。控えめに言ってめちゃくちゃ気に入ってます。

まず海が近い(マリンスポーツしないけど)、景色が良い、観光名所に囲まれている、坂がちょいちょいあって変化のあるコースを楽しめる、美味しいお店が多い、上野東京ラインと湘南新宿ラインのおかげで都心へのアクセスもラク…といいことばかり。通勤時間はちょっと伸びましたが許容範囲です。

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※城ヶ島大橋(三浦半島の先っちょです)

週末は都内に行かなくても、横浜方面のみなとみらい~赤レンガ倉庫でじゅうぶん事足ります。生活の便利さはそのままに観光地の華やかさをプラスしたってかんじで、不満は……いまのところ見当たりません。オクサマも喜んでくれています(笑)。

ただ、新しい環境に住むと病院は一新せねばならなくて、その最たるものが歯科医でしょう。内科や外科よりお医者さんとの相性って大事な気がするし、同じ場所で長く診てもらうことになりますしね。スポーツを嗜む以上、歯と腰は生命線です。ずっと健康でサイクリングを楽しみたいので身体のメンテは怠らないようにしています。

引っ越しにあたり、10年来のお付き合いの歯科医にお別れし、新規開拓しました。オクサマがネットを駆使して見つけたのが家から徒歩10分にある歯科医院さん。行ってみたらすごく良い場所でした。磨き残しがないかのチェックや唾液テストをしてもらったり、歯ブラシを使って正しい磨き方をレクチャーいただきました。

そこで学んだ「正しい歯磨きのコツ」をぜひ紹介しようと思います。

目次


歯ブラシの正しい選び方

ブラシのサイズと硬さ

どの歯科医も異口同音に言うのが「ヘッドは超コンパクトが良い」ってこと。コンパクトじゃなくて超コンパクト。大きいヘッドだと細かい部分を磨けないし、奥歯に届きにくいです。ちなみに私はずっと超コンパクト。愛用しているのはデンターシステマの「超コンパクト」でブラシの硬さは「ふつう」。なお「硬いブラシは歯茎を傷めるのでNG」ですって。硬めのブラシを使うメリットはほぼないそうな。

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交換サイクル

驚いたのが交換サイクルの短さで「1ヶ月が目安」とのこと。早すぎない?もったいなくない?って問い返したら「ブラシの寿命が残ってても、雑菌が溜まってしまうから」だそうな。いくら洗っても限界があるのでいっそ新品に交換するほうがベター。ブラシが外に開いたら交換…って考えを改め、今は1ヶ月スパンで交換するようにしています。安いモノですしね。

ブラシの形状

ブラシの形状は「シンプルなストレートのものでよい」とのこと。へんに凝った波形状とかギザギザにもあるとなんとなく隅々まで磨けそうな気がするものの「気がするだけ」と一刀両断でした。こぶりなヘッドでストレートタイプが最良とのことです。

<ポイント>
  • ヘッドは超コンパクト
  • 1ヶ月で交換する
  • ブラシ形状が(波打っているものではなく)ストレート

磨くときのコツと注意点

まず握り方ですが、雑に手でグワシッと握ってはいないですよね?鉛筆を持つ「ペングリップ」がベター。 

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※これはNG

あと、しっかり磨こうと思うとつい力が入ってしまい、ブラシを歯に強く当てて磨いてしまう人が多い。これだとブラシが潰れてしまって歯に当たらないので効果無しです。

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ブラシの先端が汚れを落とすので、先端が当たるように意識しましょう。先生に実践したもらったら「え、そんなに優しく?」くらいのタッチでした。

磨くときは「小刻みに、1本づつ、ゆっくり」と。豪快にワシワシと上下にこすると泡立って「磨けた気がする」ものですが、やり残しがあります。「1回の歯磨きで10~15分はかけましょう」とのこと。

やってみるとわかりますが、10分間ずっと歯磨きしているのってけっこうしんどい。しんどいというか…手持ち無沙汰で飽きてくる感覚に近いかも?つい短時間で切り上げたくなるものなので、自分はYouTubeの10分くらいの動画(心を無にして見れるサッカーのハイライトとか)が終わるまで…ってゴシゴシやってます。時間のカウントをする必要がないのでラクです。

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※こんな握り方です

あと、「口は大きく開けないほうがいい」です。開けようとするほど奥歯の周辺が閉じてしまってむしろブラシが入りにくくなります。口は小さめでも十分磨けます。あと、前歯の方だけにはなりますが「歯ブラシを縦にするとより1本1本をしっかり磨けますよ」とのアドバイスも。ちょっとやりにくさはありますが、たしかに効果を実感してます。

注意点として、歯磨きって我流なのでいつの間にか自分のクセがついてしまいます。よって磨き残しがどんな人でも生じます。それを知るために「染め出し剤」で歯をチェックしてもらいました。けっこう上手にできているはずって思ってましたが、ちょいちょい磨き残しがありましたね…。利き腕によって右は磨けているけど、左がおろそか…ってことはありえるのでご注意を。

<ポイント>
  • 歯に当てるときは優しく(歯先が潰れないよう)
  • 1本1本ゆっくり磨く
  • 10~15分かける
  • 口は小さく開く(奥に届きやすい)

歯磨き粉はフッ素入りがベター

フッ素には虫歯予防効果のあるので、たいていの市販の歯磨き粉には含まれています。モノフルオロリン酸ナトリウムとかフッ化ナトリウムなどのフッ化物というのが配合されているそうな。フッ素は虫歯の原因菌の働きを弱めたり、歯から溶けたカルシウムやリンの再石灰化を促進することで表面を強化する働きがあって、子供も大人も必要とします。なので「フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう」とのこと。

<ポイント>
  • 歯磨き粉はフッ素入りを

糸ようじの頻度と使い方

糸ようじは1日1回で十分。自分は就寝前にやってます。勢いよく差し込むと歯茎に当たって傷めてしまうのでそっと差し込む…ように。あと、「糸が歯の間に入ったら軽く前後させてカスを取り除くような動作をする」のもオススメです。

百均ショップ等の安いモノだと糸が太くて入りにくいってことがあるので、そういう時はドラッグストアにある細めのタイプに替えたほうがいいです。無理して使い切ろうとしないこと。

<ポイント>
  • 糸ようじは1日1回
  • 糸ようじは歯茎にぶつからないように
  • 前後させてカスを取り除く

歯を守るための日常の注意事項

自覚症状のある人は少ないでしょうが、歯ぎしりで悩まされているならマウスピースをするのも手です。歯科医さんなら歯をチェックすれば一発でわかる(すり減ってる)そうで、訊いてみるのもいいでしょう。

驚いたのが、歯ぎしりは就寝中だけでなく、日中にも無意識にやってしまうことがあるそうで、典型的なのが「パソコン作業をしているとき」。自覚なしに歯を噛み締めてしまう人がまあまあいるとのこと。なるべく口元を緩めるとか、水を飲むとかしてずっと閉じていることがないようにするのが良いそうです。

歯医者さんとの付き合い方

歯医者には定期的に訪れるべき。痛くなってからでは手遅れのことが多いです。自分は半年に1回定期点検をし、セットで歯石除去も頼んでます。その日の診断後、料金支払いを終えたタイミングで半年先の予約を入れておくこと。あとでやろうは絶対忘れます。嫌なこと、不快なことって人間は忘れようとしますからね。予約しておけば逃げられません。ちょっとの工夫ですが、この心がけのおかげでここ4~5年ほどはノートラブルです。

歯と腰って健康的な活動を送るためのバックボーンですので、ぜひサイクリストの方々にも大切にしてほしいです。


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