ダホンの16インチミニベロ、「EEZZ D3」を3台目の自転車として購入して1ヶ月とちょっと過ぎた。すでに350キロほど走っただろうか。
※サイコンはつけてないので感覚値

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購入前はギアが3段しかないのがちょっと不安だったけど、なんのなんの。都内を50~70キロポタリングする程度なら、お茶の子さいさいだとわかった。

ロードバイクやタイレル(CSI)だと「速く走らなくちゃ」、「回さなくては」と無意識に考えてしまったり、サイクリングウェアを着ないとしっくりこない気がするのだが、EEZZ D3は何も気負う必要がない。テキトーな服装で、頭を空っぽにして気楽に乗ることができる。

都内を300キロ、房総半島(館山市周辺)を50キロ走ってみた経験から、「(EEZZ D3は街中の移動手段として最高ではないか」と考えるに至ったので、その理由をインプレッションを交えつつお伝えしたい。

目次

駐輪がバツグンにしやすい

ロードバイクだとでかいホイールが威圧感を醸し出すので駐輪場所を選ぶのに対し、ミニベロは「なんか可愛い」&「押し出し感が希薄」なせいで許せる雰囲気がある。そのまま駐輪してもいいし、折りたたんでしまえばカフェのテラス席の足元に置いても問題なし。他のお客さんの邪魔にもならない。

「ロードバイクの性能に疑いの余地はないけど、駐輪場所に困るんだよね…」

そうなのだ。ロードは機動力はピカイチなのだが、好き勝手に停められないデメリットがある。

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(まだ試したことはないが)駅のロッカー(大)には確実に収納できる確信がある。大きな駅前にバイクで乗り付け、街を散策したり買い物をする…というロードバイクではなかなか難しい使い方が可能になる。

駐輪場所を気にしなくてかまわない(いざとなればコインロッカー)って思えるだけで、心理的ハードルが下がるわけ。

スピードは必要にして充分

サイクルコンピューターをつけていないので正確なスピードはともかく、体感でだいたい正確にわかる。おおよそ平地巡航中は時速20キロは軽く出る。

ママチャリより余裕で速いといえばイメージしやすいだろうか。速く見えないせいルックスのせいで抜く瞬間に二度見されることも(´∀`)

遅すぎてイライラすることはなく、むしろ街中を散歩するのにちょうどよい絶妙なスピード感だと思う。

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※406の20インチと比較しても、ホイールの小ささが際立つ

ただ、オクサマのボードウォークとお台場までツーリング(70キロ)したときは、「しゃかりきにペダリングしているとこ申し訳ないんだけど、もうちょっとスピード出せないん?(´・_・`)」と何度か急かされた。20インチのミニベロについていけないことはないが、ちょっとペースは緩めてもらう必要があった。

1日70キロまでなら快適

購入前は「16インチで3段ギア…。快適に走れるのはせいぜい20キロくらいかな」と想像していたのだが、あっさり50キロ走れてしまった。しかもぜんぜん疲れることなく。

調子こいて館山まで電車輪行し、70キロほど走ってみたが快適そのもの。平地メインだったせいもあって、心地よい疲れだった。。ただ、100キロをEEZZ D3 で走るのはややしんどいかな…。できなくはないが、かなり疲れるか、あるいはお尻が先に悲鳴をあげるような気がする(アップライトなポジションなので)。

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激坂に挑戦したことはまだないが、陸橋ていどの坂を越えるときは低いギアにすれば大丈夫。ダンシングする必要もない。(というか、ホイールベースが超短いEEZZ D3でのダンシングはむちゃくちゃしづらいのでオススメしない)

EEZZ D3 で余裕で走れるのが50キロ、ちょっとがんばって70キロ…と考えれば、街中専用ポタリングマシンとしては充分合格点である。

呆れるほどの輪行のしやすさ

圧倒的なアドバンテージがこれ。ハンドルとサドルを両手でエイっとやればカチャンと小さくなって完了。あまりにも楽すぎて拍子抜けするレベル。



GIZA Productsの輪行バッグを使っているのだが、この構造がいたってシンプルでして、ただのでかい袋に取っ手がついたようなモノでしかない。アマゾンで1500円だった。輪行バッグにしては飛び抜けて安い。

これで本当に大丈夫か?底が重みで抜けるんじゃないか」と不安になったのも杞憂でして、ぜんぜん問題なし。畳んだEEZZ D3をホイッと放り込み、チャックを閉じてあらよっと持ち上げるだけ。ベルトをフレームに通してバックルで固定して…みたいな作業がゼロなので誇張ではなく2分で輪行準備が整ってしまう。

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輪行のしやすさは街中専用ポタリングマシンにとってすごく重要。気負いなく&ダイヤを気にすることなく気の向くまま輪行できるので、「ま、いざとなったら最寄りの駅に駆け込めばいいし」となれる。

さらにフラットペダルというのも地味に輪行にプラスに働いてまして、もう6年ほどビンディングペダルで乗り続けている身からすると「衝撃で足がペダルから外れてしまうんじゃ」という軽い恐怖はあるものの、どうせそんなスピードで走らないので問題なし。

スニーカーで走れるお陰で、駅構内の移動やお店の中、商店街を歩き回るときも楽チン。SPDが歩きやすいといっても、しょせん他のペダルと比べて…なので、スニーカーには敵わない。

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館山に行ったときも、砂利道や海岸の岩肌に登って写真撮影ができた。SPDだったら「滑ってこけたら大変だからやめとこう…」と諦めていたはずで、フラットペダルも悪くないなと思った次第。

こんなかんじで都心等の市街地を移動するのにEEZZ D3 ほど適したバイクはないのではなかろうかーと思っている。極小サイズに折りたためて、輪行もカンタンで小回りが利き、侮れない機動力を持つ。

  • 都内(などの街なか)在住
  • 車は所有せず
  • メインの移動手段は公共交通機関
  • 自転車が欲しいが、ママチャリでは不満
  • 電動ママチャリが気になるがコストがハードル
  • ロードバイクを買うまでの気持ちではない
  • そもそも家の中にロードを保管するのは場所をとるのでイヤ

という人にEEZZ D3はベストフィットだと思う。


まあ、EEZZ D3以上に小さく折りたためるミニベロもあるにはあるが、EEZZ D3でも十分すぎるほど。走行性能とフォールディングサイズのバランスがジャスト!だと自信を持って言える。

ちなみに、数年前の初代EEZZ(シングルギア)デビュー直後に都内を50キロ走ってみたことがあるが、このときは「正直かなり疲れた」し、「固定ギアで快適に走れるのは15キロ前後だ…50キロ走るのは御免こうむりたい」と感じたことを書き添えておく。やはり、3段ギアの恩恵はでかい。

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ということで、消耗部品を最小限に抑えたいなら初代のシングルギアモデルでもいいが、街中ツーリング、郊外ポタリング、輪行を併用した遠征…等に幅広く使いたいなら、3段ギアの現行モデルを強く推したい。


◇ ダホンの16インチミニベロ 『 EEZZ D3 』のインプレッション ~納車したので50キロほど都内を走り回ってみた結果~

◇ Jリーグ観戦の移動に使える! 機動力そこそこでコンパクトに折りたためるダホンのEEZZ D3を予約しました



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