機材スポーツであるロードバイクは、他の競技に比べてやたらアイテムが多い。多いということは必然的に忘れ物をしやすくなるということ。

初心者を脱しても油断はできない。自転車の世界は未知なことで満ちあふれている。

Global Cycling Networkで「経験者でもやらかしてしまうミス(Mistakes That All Cyclists Make On Bike Rides)」というのがあったので、試聴してみたので翻訳して紹介しますね。



それに加えて自分の経験を元にいくつか、経験者もやらかすミスあるあるを挙げてみます。
まずはGlobal Cycling Networkの6個のミスから。

目次


補給食を食べずにハンガーノックになる

自分は一度もなったことがないので、「そんなに頻発するもんか?」と思うのだが、きっと日本はコンビニインフラが整っているからかもしれない。街中なら小腹が空けばいつでもコンビニやファストフード店があるので、ハンガーノックになる前にカロリーにありつける。

海外だと店舗網が充実してなかったりして、「食べたくても食べられない」結果としてハンガーノックになるのでは…が自分の仮説。

都心生活になれてしまうと、郊外でサイクリングしてるときに「辺一帯なんもねぇ…!コンビニはおろか、ドラッグストアもガソリンスタンドもねぇ…!」って焦ることがある。備としてカロリーメイト一箱くらい携行する癖はつけてもいいかと。

ただ、自分は「自宅に補給食は常備しない」がマイルール。あると食べてしまうのがその理由。だって、クリフバーとかカロリーメイトって美味しいんですもの…。

あと、個人的にジェルは避けてる。味が好みではなく、摂取しても食べた感がないので「なんか損した」気がしてしまうのだ。ガリガリかじる系が好きな性格です。

予備のチューブを持ってない

経験者でこれをする人はいないと思うが、「チューブ一本しかない」って人はわりと多い。「どうせパンクなんて滅多にないし、しても一本あれば問題ないしょ」って意識が働いている気がする。

試しに自分のツール缶を確認したら、ミニベロ(タイレル)は二本あったが、ロードバイク(パナモリ)は一本しかなかった…!タイヤを新調したタイミングでスペアを使い、補充し忘れたのだろう。(追加しときます)

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たまにツール缶あけて、内容物を確認するの大事だと実感した。

(とくに冬の)ウェアで厚着しすぎる

経験者よりは初心者あるあるかと。特に秋口は「朝夕が冷えるから」と余分に羽織り、結果日中に汗をかく…ということに。

寒さは怖いので保険をかけたくなる気持ちはわかる。が、「それを脱いだ後にどう運ぶのか?」を考えておかないと、「脱ぎたいのに脱げない…暑い…」ってなる。

保険をかけたいなら、オススメはウィンドブレーカーか袖のないジレ。脱着がラクでコンパクトに折りたためるからバックポケットにも無理なく入る。

最近始めたのは「ツール缶に入れて、サドル下に置く」ようにした。背中の荷物を剥がしておくイメージ。

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バッグポケットがパンパンに膨らむのって気持ちよくはないので。なお、使っているのは450mmの小ぶりなツール缶。ウィンドブレーカーがちょうど一枚収まるサイズ(それでちょうどいっぱい)です。

チェーンが汚いまま

距離を乗る人、通勤でガシガシ走る人は距離がかさむのでチェーンの汚れも早い。汚くても乗れてはしまうので、そのままにしている人は少なくない。

娘はママチャリの名残りで「チェーンにオイルを挿す」という概念がなかった。自転車はこまめな清掃が必要だと全く考えておらず、買ったらずっと乗ってればいいくらいの感覚らしい。

えっ?なんでオイルを?ってキョトンとしてた。教えなかったらそのままのつもりだったのか…ひっくり返るほど驚いた…。

チェーンのタトゥーを付けてしまう

タトゥーという字面が物騒だが、「右足ふくらはぎにチェーンの痕が付く」ことを指す。

信号の一時停止とかでは左足をつくのが一般的(車道側の右に重心かけると危険)な日本ではこの問題がどうしても起きてしまうが、右側通行の国なら右足のクリートを外すはずで、であればチャーンの痕が足につくことはなさそうだ。

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そういう意味で、左側通行の日本やイギリス、あとはオーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、インド、香港、ケニア、南アフリカ共和国でのみ通じるあるあるネタかもしれない。

ビンディングシューズを忘れる

自走の場合は起こり得ないが、車載輪行だと稀にある。忘れたことに気づくのはたいてい目的地についてから…なので、戻るわけにもいかないし、ぶっちゃけどうしようもない。

Global Cycling Networkのアドバイスとしては、「スニーカーで走れ。意外になんとかなる」である。ただ、それもビンディングのタイプ次第で、SPD-SL とかLOOKはペダルの面が広いからなんとかなるが、SPDは正直きつい。クランクブラザーズなんか点で押すタイプなので相当難儀するだろう。スニーカーの底にめり込みそう…。

履いたことはないけど、形状から想像するにTIMEとスピードプレイも厳しいと思う。

個人的なオススメは「前日の晩にとっととトランクに突っ込んでおく」だ。ついでにヘルメット、グローブ、アイウェア、ワイヤーロック、サイクルキャップなど一式も。自分は「タイヤの空気を入れ忘れる」リスクすら無くすために、車載輪行時はフロアポンプも持っていくことにしている。

レンタカーとかカーシェアなのでそれができないって場合は、バイクの真横に全部集めておく、でOK。

あと、ライトを充電器に挿したまま家を出てしまう…のも典型的ミスなので、できれば前日の晩より前に済ませておきたい。

グループライドでエチケットを守らない

礼儀作法がなっていないっていうよりは、単純に「知らない」せいであることがほとんど。動画内で触れられていたのは、「鼻を空中でかむ」ってやつ。あとは「唾を吐く」行為も同様。

前方からの風力で飛沫が後ろに吹っ飛ぶので、まじで後方に甚大な被害をもたらす。どうしてもせねばならなくなったら、いったん集団から抜け出して、後続がいないことを確認のうえ行おう。

あとはオナラも…。

目に見えないぶん、ついやってしまいがちなのだが、放屁って「片方の尻を持ち上げないと放てないので、後続が感づいてしまう」のだ。「あ、今屁をこいたな」って わかってしまう。音は出さずにすかしっ屁でもバレる。ご注意いただきたい。

家の鍵を忘れて出かけてしまう

こないだ実際にやらかしたのがこれ。オクサマと2人でサイクリングに出かけた際、家に残っていた子供に「玄関、施錠しといてね」と頼み、出発してしまった。

忘れたことに気づいたのは、なんと家に到着する夕方。すでに辺りは暗くなり始め、気温も落ちてきたので帰路を急いでいたとき。子供にLINEしたら「出かけている」との返事が…。

仕方なくコンビニのイートインコーナーに避難して、おでんを食べて暖をとりながら待ったが、真冬だったらめちゃくちゃ凍えていたかもな…と反省したのだった。

冬のサイクリングでのミスにはもれなく「寒さの苦しさ」が付いてくる。トラブルの復帰からの間ずっと寒いのは身体的に相当なストレスなので、くれぐれもご注意ください。


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