2014年の5月末に購入したフィアットのパンダであるが、丸2年乗ったので24ヶ月点検を受けたきた。

消耗品の劣化具合は?トラブルはあったのか?丸2年を振り返ってみよう。ロードバイクの話ではないが、メカのメンテナンスは重要だよってことで、強引にこじつけてみる(笑)。


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※まったく飽きが来ないどころか、愛着が増して仕方のないパンダ


まず、走行距離や使用頻度をおさらい

年間走行距離

丸2年での走行距離は22,000キロ。1年で11,000キロなので、ごくごく一般的な距離である。

平日はオクサマ、週末は自分が運転

平日はオクサマが通勤(往復12キロ)で使い、休日は自分が使う。長距離移動するときは、常に自分がドライバー。帰省で往復720キロ走るときも運転は自分。

余談だが、妻は高速道路を運転できない。教習所の演習で走った一度が最初で最後。「あんなハイスピードでクルマを運転する自信はない。確実に死ねる」と言っている。高速道路のほうがむしろ安全なのだが…。


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2年間、ノートラブル!

イタリア車は人生で初めてだったので、じつはこの点だけがもっとも不安だった。結果からいうと、杞憂だった。まったく問題はなかった。一度だけインジケータランプが誤灯火してしまうことがあったが、走行に影響するものでもなく、保証対応で出費もなし。

パンダはメカニズム的にチンクエチェントと共通しているので、かなりの台数が市場に出回っている。よって、機械的にこなれているようで、これが希少価値の高い(=あまり台数がない)車種だったら結果は違ったのかもしれない。


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あと、パンダは余計な電気機器が省略されているのもGOOD。


最近の自動車ってやたらハイテク化されてて、いろんな電波が前後左右に飛んでアラートを出してくれたり、オーディオ周辺機器がゴージャスになってたり、何でもかんでもスイッチひとつで微調整&お好みに設定できる。


パンダは一切そういうガジェット的なモノを排しており、じつに気軽に使えるのだ。車体は軽いし、電気系統の故障の心配も減る。電波が飛んだり、アシストしてくれなくてもぜんぜんかまわない。


クルマもロードバイクも、自分で操作することが楽しいのであって、あまり機械におせっかいしてほしくない……のが自分の好みである。そういう方にはパンダやチンクエチェントはオススメできる。


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※運転だけで言えば、パンダよりチンクエチェントのほうが楽しいと思う。
 

ちなみに、「チンクエチェントの書籍」は世にいっぱい出回っているんだけど、パンダの雑誌や書籍は極めて少ない。というかほぼないのがちょっと寂しい。



反面、ゴージャス感がほしい人、押し出し感がほしい人は……(パンダ&チンクエチェントでは)満足できないかもしれない(笑)。


日常点検はこんなことをした

エンジンオイル交換

5000キロで交換するのがエンジンには優しいそうだ。乗り方にもよるので一概に言い切れないとはしつつも、最長でも1万キロに達する前に交換するのがオススメとのこと。

オイルフィルター交換

エンジンオイルの交換の際にいっしょに行う。毎回する必要はなく、1回おきでOKとのこと。このへんは、国産車と変わりはない。


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※上はパンダの内装




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※こちらはチンクエチェントの内装。パンダより可愛い


ブレーキフルード交換

明細を見て「交換してもらっていたんだ」と気づいた。24ヶ月で交換するのがよさげなのかしら。アフターケアのプログラム(=料金負担はナシ)に組み込まれていたので、素直にお願いした。

A/Cポーレンフィルター交換

何なのか、よくわからないけど、いつの間にか交換されていた(笑)。エアコンのフィルターだと思う。

エアフィルター交換

これもアフターケアのパッケージ内なので、自動的に処理されていた。

ワイバーブレード交換

ワイパーブレードは早め早めに交換するのがポリシー。雨のときに安全&安心して走りたいので。前後で3,000円なので両方同時に交換することに決めている。


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バッテリーはそろそろ寿命を迎えそう

メカニックさんによれば、「パンダ(&チンクエチェント)は23,000キロ~30,000キロでバッテリーが寿命を迎えることが多い」そうで、今の自分の22,000キロはちょうどそこに差し掛かっている。

夏場を越えたあたりで交換しましょう」とのことだった。


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バッテリーは冬場に死ぬイメージが強いが、原因は夏場に負担のせいであることが多く、寒さが直接原因ではないそうな。夏に酷使されたバッテリーが、その数ヶ月後の冬にお亡くなりになる…パターンは典型らしい。


ディスクブレーキ(前輪)はまだOK

前輪がディスクブレーキなのだが、ディスクローターは0.8ミリ減っていた。まだ問題のない範囲だそうな。パッドは新品では12ミリあったものが、7.5ミリになっていたので、4.5ミリ摩耗したことになる。これもまだOKの範疇。


このペースで走ると、「3年目の車検でちょうど交換タイミングを迎える」らしい。まだイケるとのことで、安心。


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交換するときはディスクローターもパッドも同時にいっしょに交換すべきとのことだ。ケチって片方だけ交換すると、音鳴りの原因になるんですって。


あと、ブレーキシューの摩耗スピードはその人の走り方やコンディションに左右されるので、決まったパターンがない。年間2万キロ走るけど、ガラガラの高速道路ばかりなのでぜんぜんブレーキシューが劣化しない人もいれば、その逆もいる。(街中でストップ・アンド・ゴーが多いと、摩耗は早い)


なので、「まだ1万キロだから大丈夫(なはず)」と素人判断するのではなく、ちゃんとプロに診てもらうことが大事。命を乗せるパーツなので、疎かにしないほうがいいね。これはロードバイクも同じだ。


さらに豆知識として、ディスクブレーキの寿命はだいたい2~3万キロだけど、ドラムブレーキ(後輪)はかなり長持ちで、7~8万キロは使えるのだ。ざっと2倍もの差がある。なので、「前後同時に交換するってことはまずないです」とのこと。


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以上、パンダの2年点検のご報告でした。いやー、パンダって本当に運転するのが楽しいな~。


【おまけ】 アルファロメオから(来年くらいに)ジュリアが登場するらしい

すでにイタリアでは生産が開始されているアルファロメオのジュリア(Giulia)は、2017年に日本に導入されるとのこと。ジュリエッタの姉貴的ポジションとのことで、ネットで調べてみたらとても自分が手を出せるようなシロモノではなかった……。

アルファロメオ・ジュリアを初試乗──復活のFRサルーン(GQジャパン)

180馬力2.2リッター直4ディーゼルターボ+8ATと、200馬力2.0リッター直4ガソリンターボ+8ATのいずれも“スーパー”仕様と、510馬力を誇る2.9リッター直噴V6ツインターボ+8ATの“クワドリフォリオ”仕様、という3グレードあるらしく、それはそれはセクシーでパワフルなクルマ。きっとお値段もパワフルなのだろう。

※上記記事には写真がいっぱいあって、見やすい!


アルファロメオ ジュリア 新型、イタリア工場で生産開始

新型ジュリアは2015年6月、イタリアで初公開されたそうです。


筋金入りの飛ばし屋たちも黙りこむイタリア警察に500馬力オーバーのジュリア登場!

エンジンは2.9リッターのV6ツインターボで最高出力は510ps。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度307km/h、そしてニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分39秒…。イタリア警察はなにを考えているのか。

ジュリアは逆立ちしても買えないので、当面はパンダを愛し続けます!