ロードバイクに慣れてくると、「いつビンディングシューズに履き替えようか?」という考えが湧いてくる。


「ビンディングシューズを使うのは、いついつがベスト!」って断言できないし、フラペのまま乗っても問題ないけど、ロングライドやヒルクライムってなると、脚が固定されたほうが疲れないし、漕ぎやすいよね。


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で、いざビンディングシューズを履く決意をしたところで問題が発生する。「どのシューズを選べばいいか?そもそも、どこに行けば実物を手に取って確かめることができるのか?」が、わからないのだ。


ジョギングシューズならナイキ、アディダス、プーマ、ニューバランス、アンダーアーマー、リーボック辺りの海外メーカーか、安心のミズノ、アシックスと相場が決まっているし、メディア露出も多いので、パッと想起できる。


ロードサイド型の靴屋さんやイオン内にあるテナント店に行けば、まず確実に欲しいものは手に入る。


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だが、ロードバイクのシューズはどこに何があるかすら検討がつかない。自分は知識もなかったので、行きつけのショップにあったアウトレットを買った。DMTというメーカーで、どこ製かも知らなかった。履いてみて、たまたま脚にフィットしたので3年半使い続けた。

合わせてお読みいただきたい

3年半使ったSPDシューズを交換することにしたが、買い替えまでに半年もかかってしまった理由

1年10ヶ月使ったビンディングシューズは、こんなかんじに劣化する


3年半履いた後、ようやくSIDIに新調したんだけど、この買い替えのときも苦労した。なんせ、どのお店に行ってもラインナップが少なすぎて、選択の余地がほぼないのだ。


自分はマウンテンバイク系のSPDを使っていて、主流であるいわゆるロードペダルを使っていないこともあり、輪をかけてシューズ選びに難儀した。


ということで、同じような境遇の方の助けになればいいなと思い、メーカーのリンクとか取扱店情報をまとめてみることにした。

※アルファベット順です。


BONT(ボント)

公式サイトはこちら


Bontの設立は1975年で、元々はアマチュアスケーターであるインゼ・ボントさんが、自分の革製スケート靴の裏にファイバーグラスをつけて、サポート性の向上を図ったのが始まりだそうな。


ロードバイク、トライアスロン、トラック向けの製品を作っている。シンプルなデザインが特徴的。


CRONO (クロノ)

公式サイト見つからず


Diadola (ディアドラ)

1948年に登山靴メーカーとして創業したイタリアのシューズメーカー。創業者はマルチェロ・ダニエリ。公式サイトはこちら

サイクリング以外ではサッカー、テニス、ランニング、モータースポーツ、ライフスタイル系の幅広いシューズを展開。なお、「DIADORA」というブランド名は、古代ギリシャ語で「神より賜れし至上の贈りもの」という意味だそうな。


個人的には、サッカースパイクで長い間お世話になった。(ドーハの悲劇のころの)元日本代表の北澤選手が履いていた「ブラジルMD」は自分も愛用していた。


これといって尖ったデザインではないが、シンプルなデザインが気に入っていた。実にプレーしやすい、よいスパイクだった。





DMT (ディーエムティー)

イタリアのメーカー。本国のサイトはこちら


国内で扱っているのはライトウェイ。ロードバイク用だけではなく、マウンテン、トライアスロン、トラック等にも対応したラインナップがある。


fi'zi:k (フィジーク)

カワシマサプライ(卸なので、小売はしていない)が取り扱いしているようだ。


本国サイトはこちら。言語は切り替えられるし、日本語にもできるが、あまり役に立たないレベルの翻訳。


GAERNE (ガエルネ)

1962年設立のイタリアブランド。ハンドメイドでの製作を頑なに守っているそうで、2005年から日本人専用ラストを使ったシューズの生産を開始している。ダイアゴナル・クロージャ・システムによりあらゆる足に完璧にフィットし素早くクローズできるようになった。


ガエルネのサイトは読んでもよく理解できないのが申し訳ないが、開閉とクロージングに独自技術があるようだ。Gと大きく記されたロゴが特徴的でカッコいい。


GIRO (ジロ)

GIROはジム・ジェンテスさんが1985年に立ち上げたブランド。ヘルメットがとくに有名な気がするが、シューズ、グローブ、アクセサリー、アパレル等、範囲は広い。サイトトップはスキーと自転車に二分されている。


スキー用ヘルメットやゴーグルも作っているので、技術力は安心できるはず。最初は「GAUGE(ゲージ)」というマウンテンバイクシューズを買うつもりだったが、どの店舗でも試すことができず、試さずして諦めた過去がある。


LAKE(レイク)

1982年にアメリカのイリノイ州で生まれたブランド。公式サイトはこちら


本社が寒い気候の場所にあるため、冬用シューズが充実しているとのことだ。


LINTAMAN (リンタマン)

リンタマンは、調べていて初めて知ったブランド。響きは可愛らしいが、かなり本格的なシューズである。


GARNEAU (ガノー)

ガノーもサイクルシューズを作っていた。デザイン的に特筆する部分はないが、いちおう紹介まで。シューズから細かなアクセサリーまでフルラインナップで作っている。シューズカバーまで色んなカラーリングと目的ごとに分かれており、さすがだなと思わされるね。


ガノーについて」のページの日本語がなんだか変だ。翻訳が雑すぎる気がする。



引用すると、たとえばこんなかんじ。

GARNEAUバイクはまず第一に各カテゴリーで理論を整理するところから物作りが始まる。トレンドに惑わされる事なく、基本に立ち返った理論はやがて本物の輝きを放つ事は周知の事実である。

しかし理論だけでは最愛の1台を手にした事にならない、美しさも重要なポイントとなる。高いレベルで理論と美しさを融合させたGARNEAUバイクはその期待を裏切る事はない。

ただしGARNEAUバイクは未熟なテクニックやメンテナンス不足を補う魔法のバイクではない事は十分に理解頂きたい。日頃のスキルアップとメンテナンスはバイクライフをエンジョイする必須条件である。


間違った日本語ではないのだが、仰々しく、堅苦しく、甚だしく読みにくい……。公式サイトがこんなのでよいのだろうか。もうちょっとコンテンツ作りに手間ひまをかけたほうがいいと思う。


MARRESI (マレッシ)

ヴィンテージ風のサイクリングシューズ。公式サイトが見当たらないが、「marresi cycling shoes」で画像検索すると、たくさんHITする。


MAVIC (マビック)

マビック社はウェア、ヘルメット、ホイール、タイヤ、各種アクセサリーを作る総合メーカーだが、シューズも作っている。


ラインナップはむちゃくちゃ豊富で、ロード、マウンテンバイク、トレイル、クロスカントリー、オールマウンテンなどなど様々。正直、トレイル、クロスカントリー、オールマウンテンのシューズの違いが何なのか、サイトを見ただけではわからなかった…。


NALINI (ナリーニ)

ナリーニはイタリアのブランド。公式サイトはイタリア語か英語で閲覧可能。


白か黒のみでデザインされているが、シックで大人っぽさを感じさせる。派手さではなくシンプルなデザインで勝負している印象だ。ロードバイク用、マウンテンバイク用、カジュアルシューズ用がラインナップされている。


国内で扱っているのはサイクルヨーロッパジャパン社のようだ。


NORTHWAVE (ノースウェーブ)

本国のサイトはこちら(英語)。国内で扱っているのはウィンクレルさんだ。

※コメント欄で情報提供いただきました。(ありがとうございました!) なお、以前はインターマックスさんでしたが、変更になったようです。お詫びして、訂正致します。


ロード用はもちろん、マウンテンバイク用、シクロクロス用、キッズ用とラインナップも種類も豊富。大胆なカラーリングのデザインがカッコいい。なお、ノースウェーブといy英語っぽいブランド名ではあるが、イタリアンブランドだそうな。


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PATRICK (パトリック)

カジュアルシューズのイメージが強いが、じつはパトリックもサイクルシューズを出している。公式サイトにいくと、かなり隅っこの方にではあるが、ちゃんと載っているよ。ただ、ラインナップは少ない。というか、1種類しかないようだ。


フランス生まれのおしゃれ系なシューズというポジショニングのような気がする。


Pearl Izumi (パールイズミ)

パールイズミってウェア、アパレル関係だけじゃなかったっけ?と思って念のため調べてみたら、シューズも出していた。デザインは好みがわかれるかもしれない。


SERFAS (サーファス)

サーファスはライトウェイ社の扱いだ。ロードバイク用はなく、マウンテンバイク用のみ。あまり選択肢はない。


SHIMANO (シマノ)

シマノはたぶん国内でもっとも売れていると思うサイクルシューズ。


純国産メーカーなので、日本人の足の形状はしっかり考えられているはず。ロードバイクショップであれば、まずどこでも置いてある。個人的にデザインがピンとこないので、使ったことはないけれど、モノは良いはずだ。


もちろん、トライアスロン用、マウンテンバイク用など、ラインナップも充実している。


SIDI (シディ)

日本ではかなり浸透しているブランドのような印象。シマノがたぶんナンバーワンのシェアを持っていると思うけど、SIDIってその次にランクするんじゃないかしら?って思うほどそこらじゅうで履いている人を見る。


ロードもマウンテンもラインナップされている。なお、アーチが高くて、幅が広い足を持つ自分は、昨年秋にマウンテンタイプのドミネーター5を購入した。すごくしっかりした造りのシューズで、満足して使っているよ。甲高幅広の方にはオススメできる。


SPECIALIZED (スペシャライズド)

スペシャライズドは、言わずと知れた有名ブランド。ロード、マウンテン、トライアスロンのシューズが用意されており、リペアもちゃんと販売されている。長く使うには、アフターパーツの充実が気になるところだが、Specializedなら安心できると思う。


オンラインストアの公式ブログもあって、なかなか精力的に更新されていらっしゃる。


Suplest (スープレスト)

ゼータトレーディング有限会社という静岡の会社が代理店のようだ。


まったく聞いたことのないブランドだが、Suplestはスイスで2007年に創業されたシューズブランド。かなりの新興メーカーだ。


キャラクターロゴはなんと「熊」。強さ+意思+パワー+耐久力を兼ね備える象徴しつつ、創業地のスイスCanton州Berneにも由来しているそうな。


Vittoria (ヴィットリア)

ヴィットリアはイタリアのハンドメイドシューズ。マルコ・パンター二、ステファノ・ガルゼッリ、トル・フースホスト、2010年にジャパンカップを制したダニエル・マーティンや別府史之等のライダーから支持されている。


日本正規入荷品は、日本人の足型に合わせたワイドフィットタイプなので、幅広甲高な人もフィットする一足を見つけやすい。




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※自分は2015年末にSIDIのドミネーターを買いました。幅広モデルで自分にはピッタリ!



以上、ロードバイクのビンディングシューズメーカーのまとめでした。追加情報があれば、ときどきリライトしていきますね。



<最終更新日: 2016年3月31日>