パンクをするのはいつだってイヤなものだ。



何度経験しても、「めんどくせーーーー」ってブルーな気持ちになるが、心がけ次第で発生リスクは激減させられる。



自転車歴が浅かったころに比べ、5年経過した今ではパンクの発生頻度を4分の1くらいまでは減らせている印象だ。



パンクが起きる原因と対策について、Global Cycling Network (GCN)がためになる動画を公開していたので、翻訳して紹介しますね。








まず、自転車のパンク原因は大きく3つ。

  • 1.尖ったモノが外部からタイヤとチューブを貫くパターン
  • 2.リムがチューブを内側から傷つけて穴が空くパターン
  • 3.外部の衝撃で、チューブがタイヤとリムに挟まれて穴が空くパターン(いわゆるスネークバイト)


チェックポイントその1 リムテープ

リムテープがフラットかつ満遍なくリム内部をカバーしているか? スポークが通る穴をカバーしていないと、エッジが当たってチューブを傷つける。リムテープに異常があれば即効で付替えよう。



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チェックポイントその2 タイヤ

外側の目に見える摩耗はさほど神経質になる必要はない。パンク耐性は内側のファブリックの質で決まる。チューブ交換する時など、タイヤを外す機会があったら、穴が空いていないかどうかを確認。もし穴が貫通していたら、それは交換のサインだ。


見た目に問題がなくても安心できない。タイヤの内側に尖った金属片などが刺さったままになっている場合がある。指先でタイヤ内部を一周させて、突起物の有無をチェックしよう。指では抜けないくらいガッチリと食い込んでいたら、工具でほじくり出す。

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※勢い良く指をすべらせると、突起物が指に刺さってケガをすることがある。ゆっくり、慎重にね。



パンク原因になる金属片って、びっくりするほど小さいよ。「え!こんなシャープペンシルの芯のかけらみたいなのが原因だったの?」ってことはままある。徐々にタイヤに潜り込み、ゆっくりとパンクを引き起こすいやらしい存在なのだ。金属片の刺さりがないかどうか、チェックを習慣化しておこう。


チェックポイントその3 タイヤの空気圧

正しい空気圧を常に保つこと。正しいとは、「自分にとっての正しい空気圧」という意味だ。乗り手の体重とタイヤ幅でざっくり決まってくるが、一般論として、体重60~70kgの人なら、90~100PSI。80kg以上の体重があれば、110PSIかそれ以上をオススメする。


タイヤの空気圧が保たれていれば、少なくとも上記の3つの原因のウチ、3番のスネークバイトは起きにくくなる。

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※むき出しのマンホール、怖い(夜間は見落とすんだよね……)


タイヤについて、もう少々くわしく

タイヤの選択

どんなシチュエーションを走るかで、どのタイヤが適しているかはおおよそ決まる。タイヤの種類というよりは、幅の選択の問題だ。フラットでキレイな路面であれば、23Cで良いが、石畳とかダート混じりの凸凹な路面であれば、25Cかそれ以上のタイヤが適している。


幅が広い=空気量が多いことを意味し、ひいてはスネークバイトが起きにくいというメリットがある。

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幅広タイヤのトレードオフとして、ウェイトがかさむけれど、転がり性能はむしろ良くなるので、大した問題ではないだろう。


インナーチューブ

動画に登場するサイモン・リチャードソンさん(元プロ選手)は、


軽量化のために軽いインナーチューブを使う人がいるけど、僕はそうはしない。軽いインナーチューブのほうがパンクしやすいから。僕は重さには目をつぶって、安価なブチルチューブを使っている


と語っている。



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※自分はブチルしか使わない。使っているのは「ミシュランのブチルチューブ



ラテックスチューブは乗り心地がいいし、パンク耐性も高いが、個人で意見は変わるので、なんとも言えないところ。ただ、ラテックスは空気が抜けやすいので、日常的な使い方には向いていない。


インナーチューブはタイヤの幅に合わせて選ぼう。細いタイヤ用のインナーチューブを太いタイヤに使うと、タイヤの中で大きく膨れ上がってしまい、結果的にチューブの厚みが不足して、パンクしやすくなってしまう。


チューブレスタイヤ

チューブがないので、スネークバイトは絶対に起きない。パンクには強いタイヤであるが、専用のタイヤとホイールが必須なので、イニシャルコストが高くつくのが玉にキズ。体重が結構ある人だったり、荒れた路面を走る機会が多い人であれば、投資を一考するのも悪くない。


オマケ: 路面の選び方、危険の避け方

マンホールのエッジや穴ぼこを走らないのは当然として、道路の隅を走ることも避けたい。ガラス片や金属片等、パンク原因がたまりやすい場所だから。


もしガラスの上を通過してしまったのであれば、安全な場所に駐車して、タイヤに刺さっていないかを確認しよう。これだけでパンクのリスクは下げることができるよ。

Sokudou


たかがマンホールとバカにしてはいけない。低い角度からみると、けっこう尖っていることがわかるもんね。


ちゃんと心がけている人と、そうでない人ではパンク発生回数が格段に違うというのが自分の印象。3年間パンク無し!って人もいれば、年間で両手では足りない人もいる。心がけで減らせることができるなら、さっそく実践されてはいかがだろうか?
(*^^*)