先日、ミノウラのモッズローラーを1年使ったインプレ記事を書いた。


モッズローラーは使用上の問題はなにもなく、ほぼ毎日活躍してくれているのだが、グリスアップしたこともなければ、洗浄したこともなく、買って組み立ててからは何もしていない。


「ノーメンテナンスで使い続けても大丈夫だろうか?」という疑問が湧いてきたので、ミノウラのサポートセンターにお電話してみた。

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親切&わかりやすくご説明いただいたので、情報共有しますね。


モッズローラーの面の掃除

ローラーに付着している黒いモノの正体は、タイヤのゴムである。爪でこすってもなかなか取れず、ガッチリと固まっている。これを拭き取るベストの方法は、「シンナーで拭き取る」らしい。


「ローラーの面はアルミであり、シンナーでアルミは溶けないので、安心して使って良い」とのこと。ただし、部屋の換気は十分にね。

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モッズローラーのグリスアップ

つい素人は、「回転系にはグリスアップしておけばいいだろう」と考えてしまうのだが、モッズローラーの場合はどうなのだろうか。結論から言うと、「グリスを注してはダメ」とのこと。


中に入り込むとグリスを溶かしてしまうこともあるので、基本的にメンテナンスフリーでOKなのだ。ふつうにトレーニングしているだけでベアリングがダメになることはまず無いらしい。


モッズローラーの軸

たまにローラーをフレームから外して、掃除するのはOK。軸の部分の樹脂が剥がれていたらセメダインで固定する。その場合、24時間は放置して乾燥させよう。


ローラーから異音がする場合の原因はだいたいこれらしい。もちろん、セメダインは背着剤なので、ローラー内部に侵入はさせないよう注意してほしい。

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※けっこう汚れてきたので、掃除しなくちゃ…


参考までに、サイクルモード2015の会場で「ハイブリッドローラー FG540」という新型ローラーを見学した。三本ローラーと固定ローラーのイイトコどりをしたような構造である。詳細は公式サイトでご確認ください。


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※見た目はやや不安なのだが、立ちごけの心配はない


フロントホイールは外してフォークをハイブリッドローラー FG540に固定し、リアホイールは幅の小さなローラーの上を回る。これなら落車の心配がなく、かつ実際に走っている感触を味わいながらトレーニングできるのだ。


フォークの部分に負荷がかかっているように見えて、なんだか心もとないのだが、ミノウラの社員さんいわく、フォーク先端にかかる力をいなし、力を逃がしてくれるので、カーボンフォークでも大丈夫とのことだ。

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実際に漕いでいる姿も見てみたが、騒音はモッズローラーよりも低い印象だった。ミノウラの方も、「(静かに聞こえるのは)広大な会場のせいもあるでしょうが、通常の三本ローラーより騒音が低いのは確かです」とおっしゃっていたよ。



驚いたのが、「ハイブリッドローラー FG540」はものすごく小さく折りたためるということ。展開するとそこそこの大きさなのに、収納性は極めて高い。


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※台の上の手前のが「ハイブリッドローラー FG540」。後ろにあるのは昔のモノだそうな。



しかも、フォークの高さを上げて角度をつけ、7段階ある負荷調整ダイヤルを使えば、ヒルクライムさながらのハードなトレーニングも可能なのだ。


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※ヒルクライムのトレーニングにも使えて、用途が広い


そうそう、お金をかけずに三本ローラーを静かに使うコツも、ミノウラの方に教えてもらったので、そちらも合わせてお読みください。