スプロケットのギア比は、ロードバイク乗りにとって悩ましい問題である。

もちろん、フロントのクランクのヒア比も影響するが、前側はノーマルかコンパクトの二択に近いものがあり、そうそう交換するものでもない。初心者とか体力にさほど自信がない方、オジサンなどはコンパクトクランクをお使いであろう。

ちなみに自分はコンパクト(50-34T)CS-6800である。

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※リアスプロケットは12-25Tです。


難しいのはやはり、ヒルクライムにおけるリアのスプロケットの選択。


それも、一番軽いギアを何にするのか? 個人的イメージでは、スピードを求める人は23T、オールラウンドな人は25T、ヒルクライマーは28T(&それ以上)を選んでいる気がする。

自分は「12-25T(アルテグラ6800系)」を使っているが、峠でよいしょよいしょともがいているときに、「もう1枚軽いギアがほしいなあ…」と思ってしまう。28Tがあれば、もっとラクに、心肺で登ることができるんじゃないかと夢見てしまう。

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8月には『ツールド妻有』にも出場するのだが、経験者からは「それはもうびっくりする激坂が待ち受けているからねっ。斜度? ナ・イ・ショ(ウフ)」って言われているので、交換する良い機会かなあと思うのだ。


ちなみに、26Tとか27Tは存在しない。(なぜだろう?)

デュラエースだと、

  • ワイドレシオギア: 11-28T もしくは 12-28T
  • クロスレシオギア: 11-23T もしくは 11-25T もしくは 12-25T


アルテグラは「11-23T 11-25T 12-25T 11-28T 11-32T」が存在する。


スプロケットを「12-25T >> 11-28Tに交換しようかな」と考えた。そこで職場の坂バカ氏にアドバイスを求めた。すると、


28Tは不要、25TのままでOK」とおっしゃるではないか。

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※困ったときは、経験豊かな先輩が頼りになる。


以下、ローディ先輩とのやりとり。

(´・ω・`) 「なんで?軽いギアがあれば、筋肉を疲労させずに心肺で登れるじゃないすか」

( ´_ゝ`) 「軽いギアは、ひとつひとつの動作不可は低いんだけど、デメリットもあって、遅すぎて慣性が生まれないの」

(´・ω・`) 「ほほう」

( ´_ゝ`) 「ペダルをこいでもこいでも、漕ぎきったとこでスピードが死んでしまう」

(´・ω・`) 「軽すぎて、スコスコスコスコ~~ってなりそうね」

( ´_ゝ`) 「そう、軽すぎるてかえって疲れるって人もいる。僕はそのパターン」

(´・ω・`) 「ある程度のスピードに乗るほうが、走りやすいってことかしら」

( ´_ゝ`) 「そのほうがいいと思う。もちろん、軽いギアを保険でもっておきたい気持ちはわかるよ」

(´・ω・`) 「そう、怖いんです」

( ´_ゝ`) 「その場合のマイナス面として、28Tを使うと1~2速が開きすぎてしまい、段差の隙間が気になるんだよね」

(´・ω・`) 「そっか、クロスレシオならではの変速の気持ちよさが失われるから、トレードオフなんだね」

( ´_ゝ`) 「山だけのために、軽いギアを用意するのはもったいない。よっぽどの激坂であれば別だけど」

(´・ω・`) 「妻有は終盤に斜度20%の激坂があるけど、12-25Tのままでいいのかな」

( ´_ゝ`) 「20%なら大丈夫! 人並みの体力があるサイクリストなんだから、後ろは12-25TなままでOKだよ」

(´・ω・`) 「(20%は十分な激坂だと思うけど…)じゃあ、いまのままもうちょいがんばってみようっと」

( ´_ゝ`) 「ただ、(女性とか自分より極端に体力が低い)人のペースに合わせて走るのであれば、軽いギアは必要」

(´・ω・`) 「え、それはどうして?」

( ´_ゝ`) 「こちらが重いギアのままで、遅いスピードに合わせて走るのは無理がかかるでしょ? すると、こっちが先にバテてしまう」

(´・ω・`) 「なるほど、勉強になる」

( ´_ゝ`) 「遅い人と走るなら、その人にあわせたスプロケット選択をすること。だから、2個のスプロケットを使い分けるのもありかもね」

(´・ω・`) 「アルテグラだと11-28Tがあるけど、クロスレシオにしたいとなるとデュラエースの12-28Tを選ぶしかないか…。値段がアルテグラの3倍もするけど(笑)」

( ´_ゝ`) 「あと、トレーニングでオススメなのが、下ハンをもって、重めのギアでシッティングで登る練習をするといい」

(´・ω・`) 「えっ、下ハンで重いギア?それなんて拷問?」

( ´_ゝ`) 「苦しそうなイメージがあるけど、意外にできてしまうものだよ。下ハンで登るコツをつかむと、普段のギアの選択も変化してくるから、だまされたと思って試してみて」

(´・ω・`) 「はーい」

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ヒルクライムトレーニングの極意



ということで、11-28T(CS-58800)のスプロケットの購入はいったん保留。

ツールド妻有(120キロ)は今のままのギア比で出場します。終盤にバテないことを祈りつつ……(笑)。

※追記:2016年8月についに買いました(^_^;)

あわせて読んでください

12-25Tのスプロケットを2年半使ったものの、激坂に耐え切れず11-28Tに変更してみる※2016年08月30日記

【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~前編~
【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~後編~