ロードバイクのヘルメットを購入する旅について、以前お伝えしたが、ついにその旅に終止符が打たれた。



スペシャライズドのヘルメット、「Prevail(プリヴェイル)」を購入したからである。



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BBBのファルコンを5年弱使い続けてきたので、ローディ先輩にも、ショップの人にも、「とっくに寿命を越えているから、安全のためにも早く交換した方がいい」と言われていた。



LASERのジェネシス、METのインフェルノUL(ウルトラライト)、KASKのProtone、そしてスペシャライズドのPrevail(プリヴェイル)を候補にあげつつ、ああでもないこうでもないと悩んでいたのだ。



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※長い間、オレサマの頭を守ってくれてご苦労であった……。


ジェネシスとProtoneは値段で折り合わず、却下。Prevail(プリヴェイル)はちょうど神宮のなるしまフレンドで3割引きセールをしており、インフェルノULと最後まで悩んだが、デザイン性の良さでPrevail(プリヴェイル)が僅差で勝利。購入したのは、Color Dipped という限定カラーのブルー。



BBBのファルコンはお店で引き取っていただいた。



さっそく、Prevail(プリヴェイル)をかぶって帰宅したのだが、軽くインプレッションしてみるね。

参考リンク

スペシャライズドから「カラーディップコレクション」限定発売 大胆な単色のシューズなど展開


第一印象は「とんでもなく軽い」

かぶった瞬間、「か、軽い…」と思った。ヘルメットではなく、帽子でもかぶっているかのようだ。スペシャライズド公式ブログには、くわしい紹介記事があったので引用しつつ紹介しよう。


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※見た目は軽そうではないのにね

関連リンク

ヘルメットの選び方 :松田さん、トッププロがPREVAIL を使う理由ってなんですか?




記事の中では、第一に「軽さ」が特筆されている。

スペシャライズドのS-Works PREVAILはS/Mサイズで198gと、トップクラスの軽さです。 ラウンジでもお客様が手にとってみた時にその軽さに驚かれます。 自分も実際に使用していてヘルメットを着用している感じがしないくらい ストレスなくライドに集中することができます



オレサマが買ったのもMサイズなんだが、198グラムというのはロードバイクヘルメットの中ではトップクラスに軽い。レース用の軽量版であっても、230~250グラムはザラ。エントリークラスのモノだと270グラム前後はする。エアロ形状になると、350グラムとかも珍しくない。



たとえば、LASERのジェネシスは280グラム、カスクのハイエンドモデルのProtoneでも230グラム。軽量を謳ったMOJITOであっても220グラム。METのストラディバリウスで215グラム。OGKカブトのレジモスなら205グラム。Prevail(プリヴェイル)の勝利だ。



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※エアインテークも広い



いろいろ検索したが、200グラムを切るヘルメットは見つけられないでいる。(あったらコメント欄でおしえてほしい)



たかが20〜30グラムなんて、たいした違いじゃねーだろ?」と思う方がいるかもしれないが、それは違う。ロードバイクにおけるヘルメットの軽さは、1時間上走っていると如実にその恩恵を感じられるのだ。なにしろ首が疲れない。肩が凝らない。気持ちよく前方を見ることができる。ほんの数十グラムの差が、数時間も走っていると、明らかな差となって現れる。



オレサマの愛用していたBBBファルコン(Lサイズ)はなんと290グラム。92グラムも軽くなったわけで、こりゃあ歴然とした差を感じないわけがない。走りながら、「軽いー軽いよー、頭が軽すぎるよー」とルンルン気分(死語)で走らせることができたのである。

ヘルメットのトップ、サイドにも大きなベントをつけています。『4th Dimension Cooling (フォース・ディメンション・クーリング)』 という設計で、前述のメガマウスポートからこれらの大きなベントを通って、ヘルメットの後ろへと効率的に空気をおくり、熱を外に逃がします。メガマウスポートからヘルメット後方へとスムーズに空気が流れるように設計された構造のおかげで、頭に熱がこもることがありません。


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難しい構造のことは分からないが、なるほど通気性の良さは走っていてすぐに感じられた。見ただけでいかにも空気の通りが良さそうに見える。外観だけではなく、実際によく空気が入り、抜ける。ツール・ド・フランス等でトッププロも使うモデルだけあって、性能に一切の妥協はないようだ。

ヘルメット後部下にある『Mindsetマイクロダイヤルフィットシステム』のおかげでダイヤルを回すことで簡単にフィットを調節できます。高さも5段階まで調節できるので、本当に快適にかぶることができますよ。その軽さからライダーの首や肩への負担がとても少なく、通気性も良いので頭に熱が残ることがない。ヘルメットをかぶっていることすら忘れてしまう... それが、トッププロがPREVAIL を愛用する理由だと思います。



「外国製なので、ヨーロパ人向けの細長い構造だったらどうしよう。またイチからヘルメット探しの旅が始まってしまうな…」と恐る恐るかぶってみたら、びっくりするくらいぴったり。BBBのファルコンよりもはるかに優れたフィット感で、正直「な、なんだこの頭部に吸い付くような感触わ!?」って嫉妬した(笑)。



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ダイヤルをカチカチしたら、あご紐を締めない状態なのにしっかりとフィット&ホールドしてくれている。この状態で、惚れてしまった。

日本で販売されているアジアンフィットのヘルメットは、日本人4000人の頭の形のデータをもとに開発しているので「頭の横が当たって痛い」ということがありません。前述のマイクロダイヤルを合わせることで頭にぴったりと合わせることができますよ




うーむ、そうだったのか。道理で典型的なモンゴリアンヘッドなオレサマの頭でも優しく包んでくれたわけだ。




Prevail(プリヴェイル)を使っているローディさんらのブログを2つ見つけたので、共有するね。

他のブロガーさんらのインプレッション

ヘルメット/Tactic & S-Works Prevail(竹谷賢二公式ブログ)

※チャリダーの師匠としておなじみ、プロライダー竹谷賢二さんの記事

Specialized S-Works Prevailが到着(極楽はどこだ?)



上記以外にはほとんどインプレらしい記事は見当たらず。使っている人はそこそこ多いと思うんだけど、書いている人がそれほどでもないということか。




まとめると、Prevail(プリヴェイル)の特徴は、1.圧倒的な軽さ、2.涼しい構造、3.優れたフィット感の3つ。まだ100キロしか使っていないが、すでにPrevail(プリヴェイル)に心底惚れかけている。引き続き、インプレッション記事を書いていく予定。



ありがとう、Prevail(プリヴェイル)。いいヘルメットです。