ロードバイクでロングライドにでかけると、出先や道中で写真を撮りたくなる。「あ、この景色をブログに載せたいな」とか、思ってしまうときってあるよね。



20070101_013614




iPhoneのカメラもデジカメとして十分すぎる性能を持ってはいるけれど、道中の電池消費の心配もあるし、あんましバシバシとは撮れない。



だからコンパクトデジカメを別途持参する人も多いと思う。で、走行しながらバックポケットに入れたデジカメを取り出し、片手運転で撮影してしまうことってない?「安全上、好ましいことではないなぁ」とは思いつつも、やってしまうことがあるのだ。



20141025_101013

※ヒルクライムしながら撮った写真




片手だからブレーキングは甘くなるし、ハンドリングが不安定にもなる。なにより、デジカメのファインダーを注視したら、前方不注意になってしまうもんね。



平坦路かつ見通しの良い場所で、前後から車が来ていないことを確認し、さらにスピードを落とした上で撮影するように心がけてはいる。あるいは、えっちらおっちらヒルクライムしているときとか。



でも、公道では何が起きるかわからない。急な飛び出しがあるかもしれないし、グレーチングが急に視界に現れるかもしれない。



片手にデジカメを持った状態でどうやって緊急回避すべきか?という話を先輩ローディとしてて、「なるほど」と思わされたことがある。



それは、「デジカメを素早く捨てて(地面に落として)、バイクコントロールを優先する」である。安全確保を最優先事項とし、デジカメは犠牲にすると決めておくのだ。そういう覚悟で撮影するらしい。



Img_5207_xlarge


※写真撮っているオレサマを別の人が撮影。車がいなくって、見晴らしが良いから撮影したけど、下り基調でそこそこスピード出ているんだよね・・・。




この覚悟がないと、判断が一瞬遅れ、デジカメを持ちながらブラケットを握ろうとしたり、片手でなんとかしようとしてしまうのだとか。そうすれば、満足なバイクコントロールはできず、事故の可能性が高くなる。



あらかじめ「何かあったらデジカメは捨てる(壊れてもOK)」と決心しておけば、躊躇なく捨てることができるというわけだ。この精神はオレサマも守ろうと思う。

それからというもの、ツーリング用には数年落ちの古びたデジカメを持参している。落としたことはないけれど、「これなら精神的ショックが少ない」と思えるヤツだ。



20140915_112241

※駐輪直前に、さっと1枚撮った瞬間




それに、仮にデジカメが壊れたところで、中のSDカードとかの記録媒体は落下くらいではまず壊れない。ハードはお釈迦になってもデータが残ればまあ御の字ではないだろうか。



そもそも、バイクと己の肉体とデジカメを天秤にかけた場合、犠牲にすべきものがデジカメなのは明らか。



というわけで、ロードバイクで走りながら写真撮影するときはくれぐれも気をつけて、周囲の環境に気を配り、人様(と車)の迷惑にならないよう細心の注意を持っておこなっていただきたい。



20140831_105050


※皇居で毎週日曜開催されるパレスサイクリングにて。車が完全にシャットアウトされているので、乗りながら撮影している人も見かけるね。


関連記事

ツーリング中の写真撮影には、iPhoneよりもデジカメがオススメでござる

ロードバイクでコンパクトデジカメを携行するのに、ベストだと思われる方法