初めてロードバイクを買うとき、こだわるべきモノとそうでもないモノがある。

たとえば、フレームはこだわるべきだ。なぜなら、ロードバイクの中心骨格だから。それと、単価が高いのでなかなか買い換えられないという現実的な問題もある。



ホイールもフレームに勝るとも劣らないこだわるべきパーツだよね。




では、どんなパーツは(最初は)こだわらなくてもいいかというと・・・。




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サドルだ。




枝葉はこだわらなくてもよい

容易に交換でき、単価が安く、消耗品で、走りに決定的な要素ではないものは、あんましこだわる必要なし。


たとえばバーテープもそう。気分次第で着せ替えられるから、ロードバイク購入時は適当に安いものを巻いておけばいい。




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初めてのサドルは安物でOK

これからロードバイクに乗るってときは、まだどんなサドルがお尻にあうかもわからない。


サドルってロードバイク経験者でもすごい悩みどころで、こう選ぶべきって方法論というか、公式が存在しない。ショップ店員さんに聞いても、先輩ローディに尋ねても、「いろいろ乗って試している中で、自分にマッチするものを絞り込んで行くしかないよ」って言われる。




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※手前がロードバイク(BOMA の Refale)、奥がミニベロ(Dahon Mu P8)





オレサマにはこれが驚きだった。


え?サドルって幾つも交換しながら探すものなの?超めんどくさいし、サドルを幾つも試すって、ムダな出費にもなるじゃん。



お客さんに負担にならない、もっと効率の良い方法があるはずじゃねーの?って思った。




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※職場の同僚の愛車、ブロンプトンはこんなサドル。






他人に気安く、「これがいいよ」とは勧められないのがサドル

でも、本格的に乗るようになって気づかされた。


サドル選びは難しい。人に気安く、これがいいよとは勧められない。言えるのは、「オレにはあうよ(あわないよ)」という経験談のみ。


お尻の形状は人それぞれ。乗り方もポジションも骨格も痛みの感じ方も千差万別。


クッションがあって欲しいって人もいれば、硬いほうがよいって人もいる。サドルほど、評価が分かれるものがない。サドルって、人に教えてもらうものじゃなく、自分で見つけるものだ。



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※これはオクサマのボードウォークのクッション性の高いサドル。彼女には好みだが、オレサマにはふわふわしてて苦手。





サドル選びとラーメン屋選びは似ている

突然、変な喩え話なんだけど、ラーメン屋って好みの差がすげー分かれない?


うまいって評判の店に行ってみたけど、「オレはイマイチ・・・」ってことふつーにあるし、その逆もあるじゃない?ラーメンは人の評価って、アテにならないことが多い。



他人の評価じゃなくて、自分で評価することがキモ。ショップ店員やローディー先輩方のおっしゃっていた意味が、いまならよくわかる。



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※手前が交換したセライタリアのサドル。奥のはとりあえず買った安いモノ。





だから、最初のロードバイクにつけるサドルは安物でいい。

どうせお尻にぴったんこな出会いなんて、そうそう滅多にできやしないんだから、交換する前提でオーソドックスなものをチョイスすればいい。乗り込んでいくうちに、お尻の幅に合わないかも、とか尾てい骨のちょい前の圧迫感が不快だとか気づくから。


ただ、そうはいっても、手当たり次第にサドルを買いまくるわけにもいかないよね。

大当たりは出来なくても、せめて外れのサドルは買いたくないじゃない?


そんなときのオススメはやはり「試乗すること」。ショップやメーカーの開催する試乗会とか、サイクルモードのようなイベントにいくとか。もっと手軽に友人知人のバイクに乗らせてもらうのもアリ。経験者の生の声も聞けるし、これまでのサドル歴を尋ねることもできる。




参考記事

エイ出版主催のプレミアムバイクインプレッションに行ってきたった(前編)

エイ出版主催のプレミアムバイクインプレッションに行ってきたった(後編)


※これは有料イベントだったけど、お金払ってでも行くべきって思った。自分のビンディングペダルで運転できたし、様々な素材、メーカー、価格レンジのバイクをイッキに乗り比べられるからね。



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最後にひとつ忠告だけど、サドルに関しては「異性にアドバイス求めちゃダメ」よ。必ず同性の人にすること。


男性と女性ではお尻周りの骨格がぜんぜん違うからね。