自分が無意識に実践している「自転車に乗っているときの生きる知恵」というのがある。こうすることで、事故に巻き込まれにくいとか、事故の原因になってしまわない…といった、経験から導いた自分なりの工夫である。

車であれば、堅牢なボディや最新の安全技術が肉体を守ってくれるが、自転車はいくら進歩してもそういうものがないので、事故=深刻なケガに直結する。
ロードバイクでできる身を守るプロテクター的な対策って、ヘルメット、アイウェア、グローブくらいしかない。つまり、身体のほとんどはむき出し状態である。

だからこそ、人一倍安全には気をつけたいのだが、自分なりの事故を予防する生きる知恵とは、「
青信号になっても、すぐに飛び出さない」である。

55

理由は言わなくてもわかるはず。信号の変わり目で飛び込んでくる車とか、自転車とか、日常的にいるでしょう?そういった接触の可能性があるので、一呼吸を置いてから、おもむろに漕ぎ出すようにしている。

べつに、1秒を争うようなスケジュールで生きてないし、1秒短縮するために身体を危険に晒すことはしたくないもんね。

45-1

自分が見ていて、「それは危険すぎるから、やめたほうがいいんじゃないかなあ」と感じるのが、
後方から勢いをつけて走りこんで、青信号に変わるやいなや、フルスロットルで飛び出していく…という行為

信号の先に上り坂が待ち構えているような場所では、勢いを付けて交差点を横切って駆け上がりたくなる気持ちはよーくわかる。ママチャリは重いから、なおさらであろう。でも、もし歩行者が遅れ気味に横断歩道に飛び込んできたら…?車が強引に右折進入してきたら…?そのスピードじゃ、避けれなくて、確実に大事故だよ・・・って思うの。

あと、カーブの途中にある信号は、自分はなおさら注意する。見通しが悪いので、「もしかしたら、ギリで突っ込んでくる車がいるんじゃねーか」ってビビるのだ。だから、あえて軽く深呼吸して1~2台の自転車を先に行かせる等して、一呼吸おいてからペダルを漕ぎだすようにしている。真っ先に交差点に突っ込むことはしない。

ロードバイクってスピードが出るせいか、信号が赤に変わった直後に、「ごめーん」みたいなかんじで強引に交差点を突っ走っていくことがある。スピードを出しすぎた結果止まれず、むしろ加速して突っ切ろうとする人、都内ではけっこう見かける。


30
※先の信号を気にして注視しすぎるあまり、手前の車の運転席ドアが開くのを見落とし、横に弾き飛ばされる…という事例もある(クワバラクワバラ)

こういうことがあるから、歩行者の方々も、「青信号だ、わーい」って左右を確認せずに歩き出すのは危険だと思うの。「いやいや、他者を信用し過ぎちゃいかんぞ、いつか接触するぜ」って思うわけ。自分は接触する側にも、される側になりたくないんで、こうしているのである。

自転車歴4年になるが、この心がけおかげで、いまだ歩行者や他の自転車、自動車の誰とも接触したことはない。個人的には、とても効果を発揮している知恵だと思うので、

1.信号が青になっても飛び出さない
2.変わり目は余計すぎるくらいに慎重でちょうどよい

と覚えておいていただきたい。