2019年3月3日、俳優の高嶋政伸さん(52)が車を運転中に自転車と接触する事故を起こしたというニュースを読んだ。

場所は麻布十番で、T字路を左折するときに接触。被害者の方は軽傷で、高嶋さんは事故後に自ら通報し、病院を訪れて女性に謝罪されたとのこと。生死に関わるほどの事故でなくてよかった。事故はすべての人間に起こり得る悲しい出来事ではあるが、心がけひとつでリスクを激減させることは可能だとも思う。

ということで国内外の自転車事故動画を5つ集めました。

2015.11.3 国道246号線 ロードバイク巻き込み事故

事故発生時刻:56秒


典型的な巻き込み事故。このパターンのヒヤリハットはローディなら誰しも経験しているはずなので、他人事ではないと思っていただけたのではなかろうか。

巻き込みと言うと、トレーラー等の大型車の内輪差で起きるパターンがイメージしやすいが、ミニバン(トヨタのウィッシュ?)のような乗用車でも巻き込まれることはある。幸いにして両者ともに減速した状態での接触だったので、自転車が吹っ飛ぶこともなく、軽めの接触で済んだようだ。

【内輪差に巻き込まれないための回避方法】 トラックドライバーからサイクリストはどのように見られているのか?

動画を見る限り、ミニバンがウインカーを出しているかどうかが確認できない。ブレーキランプは光ったのだが、ウインカーを出していないように見える。動画投稿主も「ウインカーを出さずに曲がった」と書いているのでそうなのだろう。であれば、ロード側にも弁明の余地はある。

ロード側からすると「直進すると思ってた車が突然左折してきた」わけで、ちょっと気の毒。が、交差点で車を抜く行為はあまり賢明ではないと思う。巻き込み事故だけでなく、対向車線の右折車が死角から飛び出してくる可能性だってあるわけで、交差点ではペダリングを少し止めて、車を先に行かせるくらいの気持ちの余裕はあってもいいかと。あと、「対向車線から曲がってくる車がいるかも」という意識は常に持ち合わせておきたい。

【衝撃】誰が悪い?ロードバイク事故

事故発生時刻: すぐ


ちょっと信じがたい事故だったので、まさか作り物?CG?かと思ったくらい。ロシアのクラスノダールという街で起きた事故で、右側通行の道路をロードバイクが直進するところを、対向車線のゴルフがまるで狙ったかのように急左折して追突した。もちろん故意ではない。

ロードバイクは吹っ飛び、ライダーは停まっていたいた別の車に叩きつけられた。ローディはすぐに立ち上がったが痛そう…。というか、あの衝撃で弾き飛ばされてよく立てるな…。よくて大けが、ヘタしたら死んでいた可能性もある。

事故発生地点はめちゃくちゃ見晴らしがいい場所。昼間であっても見落としは起きる。相手が自分を認識しているかどうか過信しすぎないほうがいいと、この動画を見ると思わされる。

ロードバイク→たがが自転車→よって遅い(原付以下のスピード)」という認識のドライバーがほとんど。実際は原付並みかそれ以上のスピードも出せることは意外に知られていない。対向車は前を遮るように曲がってくるものだと考えておけば、「お先にどうぞ」と譲ることもできる。右折車を待たせる場合は、「お先に行かせてもらいますね」と手でジェスチャーを送るなどするのがいいと思う。

ロードバイクが見にくいです

事故発生時刻:事故ってはいない


トラックドライバー側の視点で撮影られたドラレコ映像。事故動画ではなく、「夜間はロードバイクは見えにくいですよ」という注意喚起をしてくれたものだ。投稿主に悪意はまったくない。あくまで「トラックなので視点は高く、見晴らしはよい。にもかかわらず夜はこんなにも自転車が目立たないんですよ」と知らせてくれている。

ちなみにロードバイクはちゃんとリアフラッシャーを点灯(点滅ではない)させており、走り方としてはなんの問題ない。ただ個人的には、点滅モードのほうが目立つのでは?とは思う。もしくは2個(シートポストとヘルメットとか)点滅させるのもアリ。

2個点滅させていると夜間でもすごく目立ち、認識しやすいとは自分が車を運転していて強く思う。仮に一つ電池切れをしても保険があるという意味で、リアフラッシャー2個体制はとてもいい考えだと思う。

ちなみに自分が愛用しているのはKNOG製のBlinder MINI NINER リアライト。

2016-12-10 08.42.39

点灯モードが複数選べてしかもかなり明るい。USB充電なので外出先でも外付けバッテリーで受電できるのもGOOD。ワンタッチで脱着できるので、BOMA,、タイレル、ダホンの3台に併用している。完全防水でコンディションを選ばないのもウレシイ。

Road Bike Crash

事故発生時刻:7秒


友人同士、2人で走っていた時に後続が追突、揃って落車…という比較的軽めの事故。スピードも出ていなかったので擦り傷くらいで済んだと思う。投稿主が「事故ったけど友達同士でまだよかったわー」って書いていたことだし。

事故原因は後続がサイコン(ガーミン?)の操作するために視線をハンドルに落としていたから。前が減速したことに気付かず、追突してしまったわけだ。サイコン、ふと気になることありますよね…。あと、スマホもハンドルにつけられるので、地図を見ながら走りたくなることもある。面倒でも立ち止まって行いたい。

これくらいの事故ならまだ笑って済ませられるだろうが、車が並走していたら二次災害に巻き込まれていたかもしれないわけで、公道上ではやはり気は抜かないほうがいい。低速走行だとつい気が緩んでしまうが、油断禁物だと肝に銘じさせてくれる動画だった。

WATCH: Cyclist crashes into deer on Mt. Lemmon

事故発生時刻:すぐ


アメリカ、アリゾナ州のレモン山で起きた事故。なんと、高速でダウンヒル中のロードバイクが、前を横切った鹿の横っ腹に激突してしまった。これは予見しようがない。なんというタイミングの悪い事故であろうか…。

ローディは前方に一回転して落車、頭から落ちていないのが不幸中の幸いか。無傷ではいられないだろう…。追突の衝撃でトップチューブとダウンチューブが破断してしまっており、完全に廃車になってしまった。

このような事故は日本でもふつうに起こり得る。山岳地に行けば鹿、イノシシ、猿はわりとふつうにいるし、ヒルクライムしていると見かけることはある。やっかいなのは「野生動物は動きが予測できない」という点。人間を恐れず突っかかってくることもあるし…。あと(自分は経験がないが)熊だって出没することはあるので、ゆめゆめ他人事と思ってはならない。

2017-09-23 14.28.44 HDR

ということで、安全運転でまいりましょう…。


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