自転車事故の動画をYouTubeで探すと、圧倒的多数は海外動画。なので、これまでは海外動画ばかりを紹介してきた。

ふと、「日本の事故動画だって探せばきっとあるよな…」と思って検索したら出るわ出るわ。悲しいほどたくさん見つかってしまった。

今回は日本での自転車事故を5つ紹介する。

自転車と軽自動車の非接触事故 ドライブレコーダー映像



事故発生時間:19秒

渋滞で車が何台も連なっている横を通過するクロスバイクと、対向車線から右折してきた車があわやぶつかりそうになった。車のスピードがやや遅かったのと、クロスバイクの急ブレーキのせいで接触は免れたが、前輪のブレーキがロックして自転車を運転していた若い男性は前に放り出されて道路に落ちた。幸い、 すぐに立ち上がれて大きな怪我はなかった様子。

対向車線の車からはクロスバイクが見えなかったに違いなく、同様にクロスバイクも、車と車の間を横切るように急に車が現れたのは肝を冷やしたはず。

これと似たケースで、歩行者が車の間をすり抜けてくることもある。歩行者は横断歩道を渡るべきなのだが、周囲になかったり、横着したくなったりすることもある。雨天はさらに注意が必要で、道を急ごうとする歩行者がわりと平然と「車やバイクが気を利かせて止まるべきでしょ」ってな具合で横切っていくこともある。傘をさしていたり、雨合羽を着ていると、視界が遮られやすいのでさらに事故の危険性が増す。

ちなみにクロスバイクのブレーキはVブレーキだったが、制動力は強い半面、このようにロックもしやすい特徴も持つので要注意。

自転車とトラックのドア開き事故の瞬間 ドライブレコーダー映像



事故発生時間: 6秒

東京都内(上野のちょっと北?)での事故。路上駐車されていたトラックの横をけっこうなスピードでロードバイク(クロスバイク?判別つかず)が通過しようとしたところ、タイミング悪くトラック運転手がドアを開け、サイクリストを真横からヒットしてしまった。

サイクリストからしたら、予測できない方向からの衝撃なので受け身が取れるわけもなく、激しく放り出されて着地。スクーターもサイクリストの横にいたが、マージンがあったおかげで轢かれずに済んだ。これが車だったら、二次災害を生んでいた可能性が高い。

このパターンの事故は、「後方確認を怠ったドライバー」と「マージンを開けずに車の脇を通過してしまうサイクリスト」が引き起こす、わりとあるあるの事故パターン。

サイクリストが取れる自己防衛策としては、せめて1メートル(できれば1.5メートル)はマージンをとり、余裕をもたせておくこと。これくらいあれば、仮にドアが開いても避けられる。

マージンを作るにはサイクリスト側にも工夫が必要で、ハンドサインを出して後方車両に「右に寄りますよ」と合図を送るべし。停車車両のギリギリを通過しようとして、ハンドサインを出さない人もいるが、もしものときに為す術がなく危険すぎる。隣のレーンにせまるくらいの勢いになってしまうかもしれないが、マージンをなるべく確保するようにしたい。

自転車 歩道の段差は超危険!! 福岡県 事故 瞬間



事故発生時間: 4秒

段差を乗り上げられなかったママチャリの単独事故。道路を走っていて、並行する歩道に乗り上げようとし、タイヤが乗り上がらずに滑ってしまう。で、自転車は左に倒れ、人も左に投げ飛ばされてしまった。

人が倒れた方向が歩道側なのでまだ事故の規模としてはたいしたことないが、これでコケてもけっこう痛い。ママチャリはもちろん、ロードバイクやクロスバイクでも同様の事故は起こりえる。あと、危険なのはタイヤ経が小さいミニベロで、タイヤが段差で非常にとられやすい。

よって、ミニベロで並走する段差を乗り上げようとは思わないほうがいい。前輪を浮かせて「あらよっ」ってクリアできても、後輪が乗らずにズズズと滑って焦ることもある。

なるべく段差に対して直角に近い角度で侵入するようにしよう。

【交通事故】 左折車と自転車【大阪中環】



事故発生時間: 43秒

大阪での事故。赤信号で車も自転車も一次停止する中、後方からやってきた学生のママチャリがそのまま横断歩道を通過しようとし、出会い頭で車に引っ掛けられた事故。

ドライバーは自転車が90度曲がって侵入してくるとは想像しないだろうから、そのせいで発見が遅れたのだと思う。自転車側からすれば、「自分は青信号を守っているのだ」と相手を責めたくなるだろうが、相手に気づかれにくい横着な方法で渡っている時点でサイクリスト側にも非はある。

やってはいけないパターンの横断歩道の渡り方だが、自転車でついやりがちな行動でもある。とくに右折したい場合、あらかじめ青信号の歩道を渡っておけば、すぐに右折できるメリットがあるからね。

左折してくる車は横断歩道上の歩行者(&サイクリスト)の通過を待つビムはあるけど、それを当たり前のものだと思ってしまうとこのような事故が起きる。「相手から見えていないかも」、「見落とされているかも」という気持ちは常に持ち合わせておくほうが身のためである。

先を急ぐ車は、歩行者と歩行者の間をすり抜けるようにアクセルを踏んで激しめのスピードで通過することもある。左折待ちの車は「早く歩行者通過してくれねーかな…」と思っているわけなので、何も急いでそこに突っ込んでいく必要はない。ほんの少しスピードを落とし、先に行ってもらう心の余裕は持っておきたいものだ。

車と自転車の衝突事故



事故発生時間: 21秒

歩道を走るママチャリの女性が、スーパーらしき商業施設から車道に入ろうとした車に接触されてしまう。この場合、本来は車がママチャリに気づいて活かせるべきなのだが、おそらくドライバーは自身の右側(つまり、歩道ではなく車道)に意識が向いており、左側の注意を怠ったと見える。

ママチャリからすれば、「ちょっと、アタシが通過しようとしているのにどうして前に出てくるのよ」という気分だろうが、ドライバーの行動習性を理解しておくと、「あ、優先権は自分にあるけれども、こっちの存在に気づいてねえっぽいぞ…このまま進むとヤバそうだ」と徐行か一時停止する判断ができる。

自分は車を見かけると、常にアイコンタクトを取るようにしてこういった事故を防ぐように心掛けている。(サングラスを着用しているとか)ドライバーとアイコンタクトがとれなくても、顔の向きが明らかに自分に向いていない場合、「視野に入っていない=危険」とみなす。

ただ、今回のケースだと、助手席側からのアプローチなのでアイコンタクトはいずれにせよ難しいとは思う。アイコンタクトがとれないなら、クルマはどう行動するかわからないので、いつでも停止できるスピードでアプローチし、安全が確信できるまで油断しないように務めたい。

2018-06-01 19.04.37


以上、暖かな季節でますますサイクリングが楽しい時期ではあるが、事故ってしまってはすべて台無し。注意しすぎて損をすることはない。どうか、安全運転&無事故でお過ごしくださいませ。 m(__)m


過去のリンク一覧も掲載しときますね。

【事故動画から学ぶ】自転車事故コンピレーション その12 【事故動画から学ぶ】 自転車事故動画コンピレーション その11

【安全運転マジ大事】 自転車事故動画コンピレーション その10

【注意一秒ケガ一生、ヘタしたら命落とす】 自転車事故コンピレーション その9

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その8

【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション7

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【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4

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【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション


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