ど~も~、アヤです。

実は、ロードバイクを買ってからまだ10回も乗っていないのに、初ヒルクライムに挑戦してしまいました。場所は「東京都檜原都民の森」。輪行ではなく、車で行きました。目標は足をつかずに完走すること。

「山登る前に、まずビンディングシューズだろ!」
「パンクの修理、まだ一人で出来ないんでしょ?」
「楽しむのもいいけど、輪行とか覚えなきゃいけないこと色々あるでしょう!」

その通りです・・・(滝汗)。
許してください、後々ちゃんと覚えるので。

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/ホイールの装着で苦労する女・・・\

さて、立ちこぎもろくにできない私ですが、初のヒルクライムは、関東でも名の知れたサイクリングスポット、都民の森です。

ロードバイク初心者が初めて登った山で気づいたこと、発見したことを紹介しますので、みなさんが初挑戦したときのことを思い返しつつ楽しんでもらえればと思います。

目次


都民の森ってどこにあるの?

奥多摩三山の最高峰である三頭山の山腹(山頂とふもとの中間)に位置しているらしいです。


/ぎりぎり東京都内にあります\

東京都檜原都民の森は、初心者から上級者の方まで楽しむことができる広大な森林施設だそうで、実際に行くとわかるのですが、「おい、ここ東京か?マジか?」って感じるくらいの大自然です。

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/一面緑に包まれた世界\

交通機関をご利用の方はこちらをどうぞ。
公式サイト内に公共交通機関と自家用車でのアプローチ方法が書かれています。

本日のコース:(武蔵五日市駅から都民の森、30キロの旅)

武蔵五日市駅→都民の森→風張峠の頂上→奥多摩湖→奥多摩駅でランチ、そこから多摩川沿に下る→日の出町→あきる野市でラストの激坂、です。

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/まずは都民の森を目指す(役場からは20キロ)\

途中でチェーンが外れるハプニング

武蔵五日市駅から都民の森に行く途中の、まだ緩やかな上り坂で最大のピンチ、チェーンが外れます。仕方ありませんがバイクから降りるはめに・・・。足は絶対につかないで完走してやろうと本気で思っていたのですが、あっけなくその決心は水の泡。

チェーンは父が適当にカチャカチャやってすぐに復活しました。ただ、その日は私のリアディレイラーの調子が悪かったのか、その後も3回ほどチェーンが外れ、そのたびに降りて直しての繰り返し。まだ本格的な上り坂にさしかかっていなかったので、息は上がっていませんでした。

父いわく、

「リアディレイラーのワイヤーの初期伸びのせいで変速がうまく決まってなかったので、締めておいた」

とのことです。
そういうこともあるんですね(←よくわかってない)

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/天候にはめぐまれ、むしろ夏のような強い日差し\

檜原村役場までの序盤は、「緩やかな上り坂の後は、緩やかな下り坂」というやや易しめの道のりでしたが、役場を過ぎてやっと上り坂メインになってきて、父と私はお互いのペースで走ることに。

少しペースも落ちてきて、前にいたはずの父も見えなくなったなあと思ったその時、またしてもチェーンが外れます。これは焦りました。周りに誰もおらん!父もいない!仕方なく、最初に父が直してくれたときを思い出して、見よう見まねでいじってみても、なかなか直ってくれません。

「あーー、これ自力では無理だな」

と察したので、すかさず父にヘルプの電話を。父が戻ってきたころには手は真っ黒&なぜか手から血がにじみ出ていました。(軽い擦り傷程度でしたが)

「チェーンを一人で戻せないのはヤバイ」と痛感。練習しておきます。今のうちに体験ができたのでよかったです。最初のほうに苦労はしておくべきですね。

その後は特に何の問題もなく、走れました。このころでは頂上まで残り15キロほど。

永遠に続く上り坂…坂…

覚悟はしていたものの、坂、坂、その先も坂ってなると流石に足にかかる負担と疲れが出てきました。疲れといっても、太ももが痛いとか、お尻が痛いとかよりも、私の場合は、「腰」の痛みで体力が奪われていたように思います。

痛み比だと、2:2:6(太もも、尻、腰)くらいでしょうか。残り5キロくらいのあたりで腰の痛みがピークに達し、「もうこれ肉離れしてんじゃない?」って思うくらい。手でポンポン叩いても感覚がありませんでした。

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/ふと横を見るとめちゃくちゃ景色がきれいだった\

上り坂をぜいぜい言いながら走っていると、ロードバイクで坂を下ってきた男性が「ファイトォー!」と応援してくれたり、6月なのに鶯の鳴き声が聞こえてきて癒されたりと、色々な面でなんとか踏ん張れました。たまーにくるゆるい下り坂では、足を休めるというよりも、なるべく速いスピードを出して、その助走で少しでも楽に登れる工夫をしたり。

「あれ?」

疲れている中でも走り続けていると、不思議とスピードが安定してくる瞬間があり、そこからはあまり疲れを感じなりました。

周りの景色を見渡す余裕すら出てきて、自分がどれだけ登ってきたかが分かるくらいの標高まで登ってきたことに初めて気づきます。疲れとは反対に、急に楽しくなってきました。これがゾーンとかいうやつなんでしょうか?

ついに登りきった!都民の森に登頂!(正確には頂上じゃないけど)

そして無事、都民の森に到着。今までは興奮のあまり、痛みを感じていなかった腰が、足をついたとたんに悲鳴をあげます。腰は90度まで曲がり、ばあさんのように。

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/みとうだんご、触感がたまらなくもっちもちでした\

登り切った後は、疲労よりも達成感のほうが勝っていて、何とも言えない新鮮な感覚でした。途中からボトルが空っぽになって喉が砂漠状態だったので、水分をとりいったん休憩。だんごとカレーパンもたいらげて大満足。

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/カレーパンも美味しかったが、それより指先が焼けているような、、、\

休憩広場でくつろいでいると、20~30代くらいの女性が3人いて驚くと同時に、親近感がものすごく湧いてきました。ロードバイクに乗っている女性を久々に見たので、たぶん20秒ぐらいがん見していたと思います。

大勢の人が休憩していたので、バイクもたくさんありました。

サイクルスタンドに並べられてあるバイクは、私にとってはもう鑑賞の対象でしかなく、「おー、このデザイン斬新!」とか「うっわ、ピナレロじゃ~ん!」など心の中では叫びまくりでした。そして、つい「うん、自分のバイクも負けてないな」と誇らしげに思っていました(笑)。

次なる頂上、風張峠へ向かう

十分な休憩もとったので、ここから少し登って、風張峠の頂上を目指します。といっても、距離にすると3,4km程度。都民の森までの距離が長すぎたせいで、一瞬で到着します。

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ただ一つ、ガチでビビったことが。車とぶつかりそうになったこと。山道を登っている途中、当然車も後ろからばんばん追い抜かしてきます。特にカーブなんて、かなりの勢いで容赦なく曲がってくる車もいるくらい。

こちらとしても、車が来たら気を使ってなるべく歩道側に寄ってはいるのですが、それでも車との距離はすれすれ。上り坂はペースが遅いので落車しても大した怪我はしなくて済みますが、これが下り坂となると一気に恐怖に変わります。いやー怖かった。

東京で一番高い道路へ到着

あっという間に登りきり、景色が綺麗すぎることに気づきます。この日は天気も良かったのでしっかりロード映えしました。

近くに合った看板には「東京で一番高い道路」と表示されています。道理で自分の目線よりも下に山があるわけだ。

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/こんな高い場所に来ていたんだ・・・\

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そんなこんなで写真も撮り終わり、最終段階に入ります。山を登り終えた後のご褒美、下り坂です。待ってました私の大好きな下り坂!

人生初、長時間の下り坂

この日は前日の雨上がりのせいで、日当たりが悪いところはまだ少し濡れたままでした。落車だけは注意しようと思い、かなり慎重に下っていきます。

この間、「下り坂を下っている最中に、落ち葉ですべって落車して、大怪我をした人がいる」と聞いたので、砂、段差、砂利、落ち葉にも目を配って、ブレーキは常にかけている状態でした。そのせいで、指先の力が徐々に緩んできて、違うつらさも加わります。握力テストを永遠と続けているような感覚です。

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/雨上がりは慎重にこぎましょう\ 

そして、またピンチが訪れます。急な下り坂からゆるーい坂に変わってきたので、水分補給しようとブレーキをかけながら、ボトルに手を伸ばします。飲み終わってボトルケージに戻そうとしたら、汗で滑ってボトルを落としそうになりました。

結果的には、がっちり手でつかみなおして落とさずに済みました。ただ、まごまごしていたらずっと片手で運転することになり、バランスを崩して落車してしまったかも。そのことを父に伝えたら、「そういう時は無理してボトルをとりにいこうとせず、躊躇なく手から離してしまってOK」と言われました。己を守るのが先決ですからね。

~激坂の青梅エリア~本日のラスボス

今日のライドも終盤にさしかかってきて、残り8キロくらいでスタート地点に着く!と思っていた時、最後の激坂エリアに入ります。

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事前に「最後のほうにまだ上り坂が残っているから、余力は残しておくように」と伝えられていたので、覚悟はしていましたが、今日一でつらかったです。

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/登った先はこんな感じ、ちょっと不気味\

斜度10%以上の上り坂。10%越えるとややきつくなるそうで、それが続いたので、正直めちゃくちゃきつかったです。足は意地でもつきませんでしたけどね。

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/疲れすぎて顔が死んでいる\

振り返ろう、人生初のヒルクライムを終えて

大まかですが、二つの嘆きがあります。まずは、腰が尋常じゃないほど痛くなること。「山を登ると平地と違って、体勢的に腰は痛くなりがち」と聞いたことはありますが、そうは言ってもどうにかならないものか。

次に、ビンディングシューズを履いていなかったから、つま先がジンジンしたこと。今までのサイクリングは、スニーカーで漕いでいました。ビンディングシューズと違って、スニーカーは靴底が柔らかく、足の位置が固定されていないため、足にかかる負担がやや多めかな?と感じました。

その日の夜はストレッチで体ほぐしを。毎晩、体幹トレーニングを寝る前にやっているのですが、今回は休み、ストレッチメインで身体をほぐしたり伸ばしたり、ストレッチポールでごろんごろんしたり。翌日は、予想外にも疲労感や身体の違和感はほぼありませんでした。体ガッチガチでばっきばきの筋肉痛を覚悟していたのですが、不安に思うほど、変化はありませんでした。

◇ 【イラスト付き】 柔軟性ストレッチでロードバイクを楽しく乗りこなそう!毎日の日課にしている11種類のストレッチメニューを紹介します

アヤからの忠告!初のヒルクライムで学んだこと7個

1.パンク修理やチェーンの外れには対策しておくべし!

これは、ピンチを体験しないと感じることのできない一種の焦りです。パンクしてから、チェーンが外れてから、焦るのでは遅すぎます。ましてや人気のない山で走るのであれば、なおさら。助けてくれる人もいるだろうし「いいや」という考えは禁物です。いざという時も自分一人で対処できるようにする必要があります。私も学ばなくては…!

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/ホイール脱着はできるようになりました\

2.飲み物は最低二本は持って行くべし!

ヒルクライムとなると、街中を走る場合と比べて、一気にコンビニや自動販売機の数が少なくなります。というより、ほぼないです。最低でも飲み物は二本、絶対に。汗をかき、暑さでやられ、体力も奪われるヒルクライムだからこそ、水分補給は本当に大事。これから暑くなる季節なのだから、熱中症対策にもなります。

3.下り坂のスピードに気をつけるべし!

下り坂は落車する危険性がそうとう高めです。時速何十キロもでた細いタイヤが、砂利や段差でバランス失い、少しでも傾いたらソッコーで倒れ、落車です。下り坂で落車した人の怪我を画像で見たことがありますが、リアメカの先端部分が落車した人の膝にくい込んでいました(ひぃぃ…)。特に坂道では道に落ちているものすべてに気を配って運転することを勧めます。

とにかくスピードは控えめに。前の人に無理して追いつこうとしない!

4.そして、下り坂のカーブでは両足のペダルの置き場に注意するべし!

右側に曲がる時の右足は上、左足は下側。左側に曲がる時の左足は上、右足は下側。でなければペダルが地面に接触して落車するおそれがあります。カーブごとに自分の足の置き方を意識すること。これ、父に注意されました。初心者の方は特に気にしていないと思いますが、くれぐれも気をつけてください。

5.自分のペースで登るべし!

相手のペースに合わせないこと、これ結構重要です。相手が早い、遅い関係なく、自分のペースで走ること。どちらの場合も、自分にとってベストのペースでなければ疲れます。

6.ケイデンスを意識するべし!

10年以上もママチャリを乗り続けたせいか、重いギアでペダルを漕ぐことに体がなれていました。でも山でそんなことをすると一瞬でガス欠です。軽いギアだとクルクルペダルを回すことになってなんか損した気分になりますが、それでいいのです。

そのぶん、楽に坂道を登れます。そして無駄な筋肉を使わずに済みます。「ケイデンスを速めにすると疲れにくい」ことを実体験しました。重いギアで漕ぐことは初心者あるあるのようですね。

7.体幹トレーニングをするべし!

ヒルクライムは体幹がモノを言います。足の力だけで登るものではないと実感しました。私の場合、高校時代の体力テストでは、一般的な女子と比べても、これといってずば抜けている成績を出した覚えはありませんし、本当に平均でした。

ただ、スポーツジムに通っていたので、筋肉は同い年の女子と比べても、あるほうだったと思います。実際に、筋トレ好きですし私。なので、体幹トレーニングやる、やらないのとでは全く疲れの度合いもスピードも変わると思います。

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とまあ、こんな感じに徐々に難易度を上げて山を制覇しまくろうと思います。奥多摩湖の都民の森が人生初のヒルクライムでしたが、癖になるような達成感を味わえました。こりゃ楽しいスポーツだ。ではバイバイク!

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