サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

ロードバイクとミニベロ、小径車について、徹底的にユーザー視点で初心者向けに解説するブログ。パーツのインプレッションや輪行のコツも取り上げます。

カテゴリ: 取材&インタビュー

3RUNさん主催のロードバイク・セミナー、『目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)』に参加したときに、書ききれなかった話を番外編としてまとめました。 >> MAXのパフォーマンスを引き出すには、どの機材でカスタマイズすべき? ヒルクライム、エ ...
3RUNさん主催のロードバイク・セミナー、『目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)』に参加したときに、書ききれなかった話を番外編としてまとめました。

>> MAXのパフォーマンスを引き出すには、どの機材でカスタマイズすべき? ヒルクライム、エンデューロ、ロングライド別に解説いただいた

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講師の橋本さん機材について2時間ガッツリ語っていただいたのだが、なにしろ機材は奥が深く、そして質問がたくん飛ぶ。濃密な2時間を過ごしたのだ。機材の話って……たぶん何時間でも、寝食を忘れて語り合うことができる……そんな気がする。

セミナーではヒルクライム、エンデューロ、ロングライドの3つのシチュエーションでどんな機材をチョイスすべきか、それはなぜかというお話しを伺った。メインはフレーム、ホイール、コンポーネント、サドル、ハンドル、タイヤあたりのロードバイクのメインとなる機材。

今回取り上げるのは、ペダル、チューブ、空気圧といった「あまり目が向かない、目立たない、でも地味に大事」なエリアについてである。


過去のセミナーの様子はこちら
>> 実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した

>> 正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本をロードバイクセミナはでみっちり学んできた(前編)

>> 正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本をロードバイクセミナはでみっちり学んできた(後編)


ラテックスとブチル、それぞれのチューブのメリットとデメリット

ロードバイクのチューブは大きく2種類。ラテックスとブチルである。

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ラテックス

  • 天然
  • しなやか(タイヤ内で密着する)
  • 軽い
  • 乗り心地よい
  • しかし、空気抜けやすい
  • 価格が高め

ブチル

  • 人工
  • 硬い
  • やや重い
  • 乗り心地はそこそこ
  • 空気は抜けにくい
  • 安い

  • 乗り心地を重視するならラテックスに一日の長がある。その代わり、1日中乗っていると、0.5(ヘタすると1気圧も)抜けてしまう性質なので、ロングライドにはあまりオススメできない。

    使用者の知人らには、「一度試すと、ブチルには戻れなくなるよ~」と言われることはあるのだが、空気が抜けやすい特性がどうしても好きになれず、自分はブチルしか使わないと決めている。(安いしね)

    とくにこだわりが無いのなら、ブチルを選んでおきましょう。

    空気圧ってどれくらい入れればいいの?最適解はどう見つけるの?

    面白いもので、空気圧はかなり個人差がある。サイクリスト同士であれば、たぶん空気圧だけで30分は会話できる。なぜかというと、各自バラツキがけっこうあって、それぞれが「フィーリングでこの圧だけど、これでええんかのう…」というほんの僅かな不安を抱えているものだから。

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    よほど体重がある人とかでないかぎり、一般論として、9~10bar (~~~~PSI)は高すぎ。では、いくつの圧が適正値なのか?どう突き詰めればいいのか?「体重 × タイヤ種類 × 道路コンディションをかけ合わせてこう決める」的なセオリーはあるのか?

    以下、橋本さんのアドバイス。

    まずはタイヤに従う。タイヤには空気圧の許容範囲が必ず記載されていて、その値が「6~9bar (~~~PSI)」だとしたら、まずはもっとも高い値まで入れて試走する。

    で、0.5bar づつ下げて、また試走する。小刻みに空気圧を替えて、実際に乗りくらべてみること。直線だけ走っても比較にはならないので、それなりの時間タイレルと距離を走って、コーナーリングでも試そう。 そうやって、自分のもっとも快適なスイートスポットを見つけること。
    とのことだった。

    ただ、ヒルクライムでは、やや高めに入れるのはアリ。でも、気圧の関係で山の頂上で破裂パンクさせてしまう人も少なくないので、入れすぎは禁物。ヒルクライムレース後、山を下るときは少し空気を抜いてグリップ力を高めるのは正しい選択だ。

    圧は高めのほうがパンクリスクを下げられる?

    これは自分の悪い癖なのだが、「空気圧は高めのほうが、なんとなくパンクリスクを下げられるのでは…」と考えてしまい、つい盛り気味に入れようとしてしまう。橋本さんにその是非を確認したら、「タイヤに書かれた適正値範囲内であれば、低めでも心配は無用」らしい。

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    ちなみに自分はフロントが 7.0 bar で、リアを 7.5 bar にしている。トラクションが直にかかるリアを少し高めにしてあるのだ。前後を同じ圧にしている人も少なくないので、どちらが正解かは断言できないが…。

    少なくとも、フロントの方が高い圧にしている人にお目にかかったことはない。たぶん、そんな人はいないはずだ。(もしやっている方がいたら、見直しましょう)

    マニアックなカスタマイズ

    サイクリストにとって軽量化は、ヨダレが出るほど楽しいテーマ。その究極とも言えるのが、ヒルクライムにおける軽量化である。(なんで軽量化の話題だけで盛り上がれるんだろう…?)

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    ヒルクライムレース限定のかなりマニアックな技として、アウターのクランクを取り外す…がある。(ひたすら登り…のようなインナーしか使わないシチュエーションであれば)

    本気で勝ちに行く選手はフロントディレイラーを外すこともする。機材を丸ごと無くせるので、かなりの軽量化にはなるのだ。取り外しは比較的楽だが、戻すのはややシンドい。シフティングの調整もあるし、お店でメカニックさんに頼んだほうが確実で安全である。

    アウタークランクを取り外すのであれば、チェーンテンションもいじることになる。クランク経が小さくなることで、チェーンゆるくなるので、そのままでは走行中にチェーンが暴れて外れてしまう。二~三個コマを詰めておくとよい。

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    チェーンがもったいないが、決戦用と割り切ればアリだろう。あとは、脱落予防としてチェーンウォッチャーつけるのも手だが、まずはテンションをしっかり張ることをお忘れなく。

    ペダルの選択

    自分のようなマイペース・ヒルクライマーはペダルの重さなど考えたこともないけど、頭のネジを数個失った、軽量化を突き詰めるクレージーサイクリスト(←褒め言葉です)はそこまでやるものなのだ。

    シマノはやや重い。軽さを取るならLOOKのほうがいい。TIMEはフローティング構造が好き嫌いが分かれるそうな。自分は一度試乗して、「お、たしかに遊びがあって膝に優しいな」とは感じた。スピードプレイはトライしたことがない。

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    ※LOOKです

    軽さだけを求めるなら、エッグビーターという手もあるが、踏み込み面積が小さいので、パワーのかかるヒルクライムには不向き。泥が詰まりにくいので、シクロクロスではお馴染みではあるね。あと、ミニベロにつけると可愛らしくてよく似合う。

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    ※クランクブラザーズ社のエッグビーター

    カスタマイズの注意点

    橋本さんはセミナー後に、「イベント直前のカスタマイズはご法度」と力説していらっしゃった。なぜなら、そのせいでほんのすこしポジション変わってしまったり、機材に乗り慣れていないせいでライド中に違和感で苦しむことがあるから。

    あと、自分でいじると締めのトルクが不足してて、走行中に緩んでくる可能性もある。これはマジで危険。命に関わる。

    十分に時間を開け、何度か走って機材やポジション変化に慣れて、バイクがきちんと組まれているのが確認できたうえで出場するのが大原則。ランニングでも、まっさらのおニューなシューズでマラソン大会には出場しないものですよね。

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    ※サドル毎に厚さは違うので、ポジションにも影响する

    余談だが、自分はBOMA の Refale のサドルをタイオガのスパイダーからプロロゴに交換した。スパイダーは薄い一枚ペラのプラスチックだが、プロロゴにはパッドがあるため。走ってすぐに「なんだ、どうした?」ってビックリした。

    厚みのせいで、座る高さが1センチほども変わってしまったようだ。三本ローラーがあると、走っては調整、、、を繰り返せるのでフィッティングがラク。このように、サドルひとつ取っても、劇的な変化は起きてしまうもの。

    カスタマイズは楽しいですが、ちょっとでも自信がなかったりしたら、安心できるメカニックさんに基本はおまかせして、いじったあとはしっかり乗り込むようにしてくださいませ。



    FRAMEさんの主催するイベント、『三浦半島パン屋ライド』にご招待いただいたので、レポートします。 三浦半島の観光活性化を目的として、三浦半島観光連絡協議会(逗子市、鎌倉市、葉山町、三浦市、横須賀市)、メリダさん、FRAMEとの三者合同で行われたモノ。 カンタ ...
    FRAMEさんの主催するイベント、『三浦半島パン屋ライド』にご招待いただいたので、レポートします。

    三浦半島の観光活性化を目的として、三浦半島観光連絡協議会(逗子市、鎌倉市、葉山町、三浦市、横須賀市)、メリダさん、FRAMEとの三者合同で行われたモノ。

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    カンタンに言うと、「三浦半島はサイクリングに適していますよ!カモン、三浦半島」ってことをサイクリストに広く認知いただくのが目的のイベントです。

    すでに5~6回三浦半島を走っている自分は、ほぼ地図なしで走れるくらいに土地勘を掴んでいるし、三浦半島が素晴らしい場所だということは重々承知しているが、まだご存知でないサイクリストさんもいらっしゃるはず。 すでに三浦半島サイクリングレポートは数回書いているので、こちらもどうぞ。

    >> オクサマの三浦半島の評価が激熱!&三浦半島にはなぜかミニストップがやたら目立つので調べた結果

    >> 夫が下見を兼ねてツーリングし、翌週に妻を連れて行くという2週連続ツーリングの勧め

    >> 三浦半島でツーリング&くろば亭の地魚タワー天丼に舌鼓を打つ

    >> 【三浦半島ツーリング】 横須賀経由で葉山、逗子、鎌倉を走り、大船駅の利便性に驚愕する

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    電車とバスでアクセス

    集合場所(出発地点)は三浦半島のほぼ先っちょにある「うらりマルシェ」。三浦野菜と三浦鮪の産直センターである。うらりマルシェに行くには、まずは電車で三浦口駅(終点)まで行き、そこからバスで15分ほど走る。バスはたくさんの本数がバンバン出ているので大丈夫。駅前にはセブン-イレブンもあるので、飲み物や朝食はゲットできる。

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    朝早かったので、空いてるかな~と思ったら、電車もバスも観光客でいっぱいだった。

    三浦港で下車すると、完全に気分は観光地。東京から1時間ちょいで手っ取り早く観光気分を味わえる。

    メリダのバイクが勢揃い!

    まずはうらりマルシェで受け付け。30人近くの参加者が続々と到着。メリダさんが用意するレンタルのロードバイクをお借りする。自分が受け取ったのは「スクルトゥーラ5000」。フルカーボンである。  

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    以下、引用。

    新開発されたCF2フレームとShimano Ultegraを組み合わせたコストパフォーマンスに優れたカーボンレーサー。新開発されたセミエアロ形状のScultura CF2 フレームを採用したフルカーボンミドルグレードモデル。リヤ11 速のShimano Ultegra を採用し、オールラウンダーらしい幅広い用途に使える性能を実現。マットカラーとチームレプリカカラーの2種類を用意。

    完成車でアルテグラが採用されているのはけっこうすごい。ただ、シフター、リアディレイラーだけで、ブレーキとクランクはアルテグラではない。

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    ※こちらはスクルトゥーラ4000のディスクブレーキ仕様(これにも乗ったが、むっちゃ良かった…)

    他の参加者のバイクが気になる

    あたりを見回すと、色も種類も様々のバイクが用意されていた。気になったのがディスクロード。しかもスラムのコンポーネントが採用されているではないか…。こっちにも乗ってみたいな…。あとで、他の参加者とバイクを交換させてもらおう。

    メリダのロードバイクは乗ったことがないので、どんな操作感&乗り心地なのかが気になる。

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    ※スラムのRival。スラムのリアディレイラー形状って萌えませんか…シマノよりカッコよくないですか…


    伴走者や関係者の方も含むと40名弱でのライドになるので、3チームにわかれて、時間をずらせて出発。自分のチームにはなんと、『南鎌倉高校女子自転車部』作者の松本規之さん、『亀が無理してロードバイク乗ってみた』作者のきっかさん、そして自転車ユーチューバーのけんたさんが!著名人だらけではないか…。

    漫画家2名、ユーチューバー1名の著名人と一緒に走れると知り、感激もひとしお。

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    ※けんたさん、カッコイイ体つき

    ルートはポタリングに適した30キロ

    ルートはうらりマルシェから鎌倉海浜公園までの30キロ。サイクリングとしては短めだが、理由は道中でいくつかのパン屋さんに立ち寄るためである。三浦半島って、何気にパン屋さんが充実しているのだ。そう、今回はただのライドではなく、食べ歩きライドなのである。

    訪れたパン屋さんは、以下の4ヵ所。

    充麦(みつむぎ)

    こじんまりした店内に入ると、麦のよい香りが充満している。それもそのはず、お店で麦を栽培し、それを使って焼いているパンだとのこと。

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    種まき、収穫、脱穀、製粉という一連の流れを自分たちでやってる。ラーメン屋やうどん屋が同じことをすると想像してみたら…その大変さに気が遠くなった。麦ってこんな色と形だったんだ…。精製されていない状態の麦って、初めて見たかも。

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    公式サイトはこちら

    イートインはないので、パンだけ受け取って次の目的地へ。

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    店舗情報

  • 神奈川県三浦市初声町入江54-2
  • 電話:046-854-5532
  • 営業時間:木~月 7:00~17:00 (※小麦種まき、収穫時は不定休)


  • ソレイユの丘

    ソレイユの丘は知っていたけど、来るのは初めて。入場無料で開放されている広々とした公園だ。駐車料金はかかるけど、自転車なら当然無料。中はキレイな公園で、天気が良ければ富士山が拝めるらしい(この日はちょっと無理だった)。

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    あと、メリダの自転車をレンタルもできる。ロードバイク、クロスバイク、Jrマウンテンバイクをレンタルできるので、手ぶらで来て乗ることもできる。詳細はこちら

    ここで頂戴したのは揚げたての横須賀海軍カリーパン。アツアツでうまし。天気も暖かかったので、屋外のベンチで景色を愛でながら気持ちよく食べることができた。

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    ただ、注意として野生の鳶(トンビ)がたくさん飛んでおり、ちょっと目を離すと食べ物をかっさらわれるとのこと。マジすか。無防備に食べ物を持ち歩いていると、狙われるかも。小さいお子さんと来るときは、親御さんは注意しておくとよい。

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    鳶って、よく見ると音もなくゆっくりと低空飛行してくるんすね…。鳶にカレーパンを奪われないよう、大事に手に持って完食した。

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    ※眩しすぎる笑顔

    トマトの収穫体験、ニジマス釣り体験、動物とのふれあいコーナー、ナドナドできることがいっぱい。菜の花畑がとても色鮮やか。たくさんの人が記念撮影していた。

    三角屋根パンとコーヒー

    このパン屋さん、外観が真っ白でキレイ。中に入るとそこは超おしゃれなカフェ。すでに他のお客さんですでにいっぱいだったので、店内の写真は撮れなかったんだけど、ロッキングチェアーでのんびりくつろぐお客さんもいて、ものすごく居心地が良さそう。

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    公式サイトはこちら

    ここではクロワッサンとコーヒーをいただいて退店。いただいたパンはクルージングの(後述する)船の上で食すのである。

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    店舗情報

  • 営業時間:12時から17時
  • 定休日:毎週木曜日・金曜日
  • 〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内1047-3
  • Tel & Fax:046-884-9113


  • リュミエール・ドゥ・ベー

    最後に訪問したのがココ。青山ファーマーズマーケットに出店もされている、七里ガ浜の住宅街にあるパン屋さん。住宅街にあるので、ちょっと見つけにくいかも。

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    毎日お店で、原麦から自家製粉して、レーズンやハーブ、ライ麦や季節のフルーツなどから作った自家製の天然酵母を使用しているそうな。すごい。

    公式Facebookはこちら

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    店内にイートインコーナーはないので、パンをいただいて退店。地元の野菜も売られていたのだ。帰りの電車の中で食べさせていただいた。

    店舗情報

  • 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東3-1-30
  • 電話番号:0467-81-3672
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:日・月曜日


  • 葉山マリーナから、逗子マリーナまでクルージング

    三角屋根パンとコーヒーさんから葉山マリーナを目指し、クルーザーに乗る。もちろんバイクを積み込むことができ、ラックにしっかりとロープで固定。

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    逗子マリーナに向かうまでの間、ここで三角屋根パンとコーヒーさんのクロワッサンとコーヒーをいただく。海を眺めながらの美味しいパンとコーヒー…。これこそ至福。(ただ、当前ながら風は強いのでちょっと寒かったが)

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    ってな感じで、走っては食べ、走っては食べの連続だったので、たぶん消費カロリー以上に摂取していると思う(笑)。まあ、こんなライドがあってもよい。

    景色&コースが変化し続けるのが三浦半島の魅力

    三浦半島はこれで6回目くらいになるのだが、不思議と飽きない。きっかさんも同じ感想だった。三浦半島に来ると、ただのサイクリングがまるで日帰り旅行に来てる気分!で意見が一致した。 そう、なんだか得した気分になれるのである。

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    適度なアップダウン、変化し続ける景色、キレイな海と海岸、美味しい海の幸、キャラの異なる観光地、、、何回来ても楽しめる。

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    ここに新たに、美味しいパン屋さん巡りも加わった。すでに最強だった観光地がさらに新たな武器を手に入れてしまったかのようで、まさに鬼に金棒。例えるなら、元々強かったラオウがマシンガンで完全武装したかんじ。いや、ちょっと違うか。たぶんラオウはマシンガンを必要としない。

    「スタープラチナ」という屈指の強さを誇るスタンド使いの空条承太郎が、ディオの「ザ・ワールド」との戦いを通して時間を止める能力を覚醒させた状況に似ているかもしれない。

    もちろん、「パン屋さん=時間を止める能力」である。三浦半島、もはや無敵説。

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    三浦半島を満喫するなら、自転車がベスト

    三浦半島は徒歩で回るには大きすぎるし、車移動だと駐車場所で難儀することも。とくに葉山や鎌倉は交通量が増えて、渋滞も起きやすい。自転車であれば横を通過できるし、迂回ルートも選べるので、渋滞に影響されず移動できる。しかも、駐車代金が不要なのもグッド。

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    車で観光地にいくのって、現地での渋滞と駐車場探しで神経を使うじゃないですか。それが億劫で、「やめとこか」となることもあるじゃないですか。

    自転車旅の良さがここにあって、渋滞と駐車場の悩みがゼロなんですね。バスって選択肢もあるけど、思い通りの時間に来るとは限らないし、渋滞にハマるのは車と同じ。徒歩だと、回れる場所も限定的になり、せっかくの三浦半島を満喫できずに帰路につくことになってしまう。

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    ちなみに、三浦半島はぐるっと回ってもせいぜい70キロ前後。クロスバイク、ミニベロでも余裕で完走可能。

    オクサマもボードウォークで走ったとき、「あら、もう終わり?まだまだ脚は残っているんですけど」って言ってたくらいなので。

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    三浦半島を楽しむなら、自転車がベスト!と自信を持ってオススメしますよ。
    \(^o^)/


    あと、以下はいっしょに走った漫画家「きっかさん」の記事です。

    自分が漫画にされるのって、くすぐったいというか、照れるというか、テンションが上がるというか、ようするに超ウレシイっす(*^^*)

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    おいしい!三浦半島パン屋ライド!(1)
    おいしい!三浦半島パン屋ライド!(2)
    おいしい!三浦半島パン屋ライド!(3)
    おいしい!三浦半島パン屋ライド!(4)
    おいしい!三浦半島パン屋ライド!(5)
    おいしい!三浦半島パン屋ライド!完結


    漫画とイラストで表現する能力って、すんごく羨ましい。。。


    素人がプロアスリートと勝負したら、万が一にも勝ち目はない。 しかし、専門領域以外だったら?素人にも勝てる可能性があるのでは? プロサイクリストであり、ディメンションデータ所属のマーク・カベンディッシュに、Global Cycling Network が4本勝負を申し込んだ。 ...
    素人がプロアスリートと勝負したら、万が一にも勝ち目はない。

    しかし、専門領域以外だったら?素人にも勝てる可能性があるのでは?

    プロサイクリストであり、ディメンションデータ所属のマーク・カベンディッシュに、Global Cycling Network が4本勝負を申し込んだ。内容は以下の通り。


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    1. レゴの組み立て
    2. にらめっこ
    3. じゃんけん
    4. クイズ

    こういうバカバカしい取材をコンテンツ化してしまうのも素晴らしいアイデア。選手もリラックスして取材を受けている様子で、楽しげな雰囲気。ファンも、「あら、マーク・カベンディッシュにこんな一面があったのね」と新鮮な驚きを味わえると思う。

    いつもいつも似たような質問ばかり受けていたら、選手だって「この話、何回目だろう…」ってなってしまうもんね。



    対戦するのはGlobal Cycling Network のプレゼンターでお馴染みのマットさん。ひょうきんでおっちょこちょいだが、こう見えて元プロサイクリストである(←失礼)。Global Cycling Network 内でのムードメーカー的存在。

    4つの戦いをして、どっちがより多く勝つかという勝負。

    1.レゴの組み立て勝負

    スターウォーズの戦闘機をどっちが早く完成させられるか。選択肢はスター・デストロイヤー(シス側)もしくはXウィング(ジェダイ側)で、カベンディッシュが選ぶことができる。

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    ここでカベンディッシュは「Xウィング」をチョイスする。理由は…

    僕はマットより指が短くて、手も小さい。つまり、細かいパーツの多いXウィングの組み立てのほうが僕に有利に働くはず。だからXウィングにするよ。

    カベンディッシュ、勝つ気満々である…。

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    ※必死にレゴを組み立てるワールドクラスのツール選手……シュールな図である

    結果はカベンディッシュの圧勝。「早く作らねば…」というプレッシャーがかかる中でも冷静かつ正確にXウィングを完璧に組み上げた。対するマットさんはろくに形も形成できていない。

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    ※段違いの集中力を見せるカベンディッシュ

    結論:マーク・カベンディッシュはレゴの組み立てが得意

    2.じゃんけん

    2本めはじゃんけん。偶然要素で決まるので、これならチャンスは互角。5回勝負して勝数を競う。結果はマットさんの勝利なのだが、気になったのがじゃんけんの始め方。

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    日本であれば、「最初はグー」と互いのタイミングを合わせてから本番に移るが、イギリスでは「机を3回叩く」らしい。これが一般的なのだろうか。叩くものがない屋外とか、スタンディングで行うときはどうするのだろうか。疑問は尽きない。

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    ※机をドンドンと叩いてタイミングを合わせる

    ところで、「日本じゃんけん協会」によると、「勝利の法則10ヶ条」というものがあるそうだ。くわしくはリンク先を見ていただくとして、最初にグーを出すには理由があることがわかった。

    以下、引用する。

    初心者は傾向として、最初にグーを出します。グーが最も作りやすい手だからです。そしてグーには「強い・拳」など勝利に結びつきやすいイメージがあります。

    突然「じゃんけんぽん!」と言って不意にじゃんけんを仕掛けると、とっさに手を形作りやすいという事の理由からグーをだしてしまう人が高確率でいます。

    これは相手が怒っているとき、面倒なとき、力が入っているとき、乗り気ではないときなど感情的で論理的思考にならない時はより高確率でグーがでます。

    なんと、そんな理由で「最初はグー」だったとは…。またひとつ賢くなってしまった。

    10ヶ条を読むと、「なるほど!」と唸った。いつも動画でお世話になっているから、お礼として英語に訳して、Global Cycling Network に送ってあげようかな…。

    結論:じゃんけん勝負は偶然と運に左右される

    3.にらめっこ

    ここでのにらめっこは、「笑ったら負け」ではなく、「笑うか、もしくは瞬(まばた)きしたら負け」というスタイル。笑わなくても、目が閉じたら負けである。

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    ※やる前から笑いがこみ上げてくるカベンディッシュ

    どうやらカベンディッシュはにらめっこは苦手なようで、開始前からクスクスしている。

    「ダメだ~、笑ってしまうよ~~」

    こりゃマットさんの勝ちだな…と思っていたら、本番では真顔をキープ。先に目を閉じたのはマットさんだった。さすがプロアスリート、本番での集中力はすごい。

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    それにしてもなんだ、この図は…。

    結論:マーク・カベンディッシュはにらめっこが強い

    4.クイズ

    3回終わってカベンディッシュの2勝、マットさん1勝。

    最後の勝負はカベンディッシュに関するマニアッククイズ。本人が正解できたらカベンディッシュのポイント。外れたらマットさんのポイントというルール。

    第1問:「ツール・ド・フランスで、カベンディッシュが初勝利した街の名前は?」


    カベンディッシュしばし考え、「Chateauroux(シャトールー)」と解答。正解。

    シャトールーはフランス中央部、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏の都市。アンドル県の県庁所在地でもある。市の面積は25.54km²、人口は約4万人。
    ※ウィキペディアより

    第2問:「そのレースで2位だったのは誰?」


    何名かの名前が脳裏をかすめたようだが、「Freire」と回答。またも正解。

    たぶん、オスカル・フレイレ・ゴメス(1976年2月15日 - )のことだろう。スペイン・カンタブリア州のトレラベーガ出身。1998年にプロデビュー。1999年、2001年、2004年と3度にわたって世界選手権を制覇する偉業を成し遂げているスプリンター。

    第3問:「2013年のジロ・デ・イタリアのラストステージにおいて勝ったとき、2位だったのは誰?」


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    ※記憶を呼び戻そうとするカベンディッシュ

    カベンディッシュは「Nizolo?」と答えるが不正解。正解は「Sacha Modolo(サーシャ・モドロ)」であった。ちなみにサーシャ・モドロ(1987年6月19日 - )は、イタリア、コネリアーノ出身の選手。

    第4問:「Milan San Remo で勝利したときの平均時速は?」(※三択です)


    ・時速44.004キロ
    ・時速43.976キロ
    ・時速44.421キロ

    「んなもん分かるか…><」という表情を浮かべるカベンディッシュ。半ば勘で「44.421キロ?」と答えると、なんと見事正解。

    平均時速44キロで走るって、どんなバケモノなの…。サイクリストなら「まじか…!」と呆れ返る数値である。これがツールで勝つ選手の実力である。

    結論 カベンディッシュは記憶力が優れている


    以上、マーク・カベンディッシュ VS Global Cycling Network のどうでもいい(でも面白い)4本勝負でした。

    こういう企画、日本メディアも大いにマネしていいと思う。日本トッププロの新城とか別府とかと団長が、パン食い競走、百人一首、四字熟語の穴埋め、書き初めの勝負をしたら、けっこうバズるはず。

    産経サイクリストさんあたりをけしかけてみようかしら…(笑) 


    こちらもどうぞ(´・ω・`)

    マーク・カベンディッシュのようにスプリントする5つのヒント



     

    3RUNさんの主催するロードバイク・セミナー『目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)』に参加してきた。前回は神奈川県の宮ヶ瀬湖で開催された実地形式だったが、今回は再び座学。 テーマは、「冬シーズンインに向けて、ヒルクライム&ロードレー ...
    3RUNさんの主催するロードバイク・セミナー『目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)』に参加してきた。前回は神奈川県の宮ヶ瀬湖で開催された実地形式だったが、今回は再び座学。

    テーマは、「冬シーズンインに向けて、ヒルクライム&ロードレース/パフォーマンスを引き出す機材力」である。コンポーネント、ホイール、各種パーツ、カスタマイズ、軽量化…男子であればヨダレがこぼれそうな話題設定。これは楽しみで仕方ない。

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    ※和な雰囲気の中でのセミナー

    講師は、フリーランスジャーナリストの橋本謙司さん。 自転車雑誌「funride」、ランニング 雑誌「ランナーズ」の編集者を経て、スポーツジャーナリストとして独立された方。 スポーツバイク歴11年、マラソン歴20年だそうな。キャリアが長い。

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    >> 正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本をロードバイクセミナはでみっちり学んできた(後編)


    ロードバイクは「身体:機材=8:2」のスポーツ

    機材の重要性、選択時の注意点やコツ、シーンでの使い分けについて、3つのシーン別にお話しいただいた。その3つとは、「ロングライド」、「エンデューロ」、「ヒルクライム」である。

    「ロードバイクは機材スポーツ」というフレーズ、どっかで聞いたことがあると思うんだけど、その通りで、機材の選択でがらりとパフォーマンスが変わるもの。

    その比率は「身体:機材=8:2」らしく、今回は「2に当たる機材」のお話である。エンジン(己の身体)が大事なのは当然なのだが、テーマから外れるので今回は触れない。

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    ※機材の話って、ほんと~~~~~っに楽しいですよね(なんでだろ)


    ロングライド、エンデューロ、ヒルクライムそれぞれで重視されるもの

    わかりやすさ重視でざっくり表現するとこんなかんじ。

    ロングライド

    • 快適性
    • 長時間(6~8)
    • ゆっくり目
    • 軽さは捨てる

    エンデューロ

    • そこそこ快適
    • そこそこ長時間(2~4時間)
    • 速い
    • 軽さはそこそこ

    ヒルクライム

    • 快適性は捨てる
    • 短時間(60~90分)
    • ゆっくり目
    • 軽さ大事


    では、それぞれについて詳しく見ていこう

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    ※オクサマは、「機材の何がおもろいん?」と真顔で訊いてくる(´・ω・`)


    ロングライド

    乗り心地に貢献するカスタマイズ

    ロングライドで重要なのは「快適性」。そのためには、バイクとの接点の快適性を高めるのがセオリー。具体的には、サドル、ハンドル、タイヤ(とホイール)だそうな。

    とくに、肉体が触れるサドルとハンドル(&バーテープ)をコンフォート仕様にすると、格段に心地よく走れる。それはカンタンに想起できる。しかし、気づきにくいのがタイヤとホイールが持つポテンシャル。このふたつがもたらす効果も計り知れない。

    ロードバイクのタイヤ幅は23cがこれまでの主流だったが、ここ1~2年で25、28cのエアボリュームが多いタイヤの存在感が増してきた。一般サイクリストだけでなく、プロレースの世界でも25cが使われることが増えていると聞く。

    エアボリュームが増えれば、そのぶん空気圧を下げることができ、乗り心地をよくすることが可能。

    ホイールは「オールマイティーなセミディープ(35ミリくらいのハイト)がバランスがいい」そうな。というのも、ディープリム(50ミリ以上)は直線平坦路ではスピード維持がし易いけれど、ロングライドって海沿いを走ることも少なくない。そして海沿いは、高い確率で横風の影響受ける。

    リムハイトが高いと、風の当たる面積が増えて足を引っ張る。バランスをとることに神経を使わされ、疲れてしまっては元も子もない。高速スピードをさほど求めないロングライドでは、(回転するスポークが生む)乱気流の発生を抑えることにそこまで躍起にならなくてOK。

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    サドル選択は個人差が大きいので難しい

    サドル選びでひとつ言えるのは、ロングライドでは、「(横から見て)フラット目」のモノのほうがよいらしい。疲労等で姿勢変化させるとき、座る位置を前後にずらすことができるのがその理由。

    慣れていない初心者の場合、サドル痛に悩まされるのが常でして、前後にお尻を動かしてごまかすことがあるのだが、横から見て波を打つようにグネグネしたデザインのサドルは、お尻にカチッとフィットしやすいが、位置を変えられないのがマイナス点。
    ※なお、個人的にもフラットタイプが好みで、かつ尿道を圧迫しないセンターに溝のあるタイプを好んで使っています。

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    スプロケットは32Tがあるとよい

    完全にフラットだけのロングライドはなかなかないもので、どこかで必ず坂はある。体力が削られた後半に迎える斜面はキツい。なにもかも投げ出したくなるくらいキツい。

    そのための保険として、軽めのギアを用意しておきたいところだが、何丁のギアであれば大丈夫なのかは本人の体力にもよる。(というか、それがでかい)

    坂の途中で息も絶え絶えになっているときにシフトダウンしようとして、シフターが虚しく空を切り、「すでに一番軽いギアで走っていたのか…」と気づいたときの絶望と諸行無常感は筆舌に尽くしがたい。

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    ※橋本さんの私物

    「これを選べば、100%だいじょぶ!」とは一概には言えないんだけど、ごくふつうのサイクリストであれば、32Tがあれば十分。なお、エントリーモデルの完成車であれば、32Tがついていることが多い。

    28Tでもまあ十分ではあるが、初心者であれば安心のためにも32Tがあるスプロケットを選んでおけば間違いない。シマノの105、アルテグラなら32Tが用意されている。ただし、デュラエース(CS-9000)だと最大が28Tまでしかないのでご注意をば。

    余談ですが、25Tでツール・ド妻有2015に参加して死にかけた自分は、2回目からは28Tのスプロケット(アルテグラグレード)で走り、事なきを得ました。

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    >> 12-25Tのスプロケットを2年半使ったものの、激坂に耐え切れず11-28Tに変更してみる

    >> シチュエーションに合わせてスプロケットを交換するという楽しみ方(ロードバイク編)


    エンデューロ

    ホイール選択は、コースプロファイル次第

    エンデューロは、3つの中ではもっとも速い速度域で行うイベント。速度が速いだけでなく、延々と一定で続くのが特徴。よって、ホイールはディープリム(ハイト40ミリ以上)がビンゴ。スポークによる乱気流が起こりにくいので、高速巡航に適しているのだ。

    でも、エンデューロって言っても、場所によってコースプロファイルはバラバラだけど?

    その通りでして、コースによってホイールチョイスは変化する。

    たとえば、富士スピードウェイのような高低差が激しめのコースだと、ディープリムではその重さが仇となって、登坂で失速してしまうこともあるんですって。

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    ※富士スピードウェイにて

    自分も、昨年に富士スピードウェイのエンデューロに出場したから分かるんだけど、ホームストレートに戻る前の坂を見て。「ふつうの坂やん!筑波とかもてぎよりぜんぜんキツいやん!」って閉口した。
    筑波サーキットは平坦基調、ツインリンクもてぎはアップダウンはあるものの、斜度はキツくない

    感覚的な目安でしかないが、コース内でもっともキツい坂をエイヤでかけあがれる程度の軽さのホイールを選ぶほうが良いそうな。つまり、起伏が多いコースであれば、軽量&ローハイトのホイールでもぜんぜんOK。
    ※よって、富士スピードウェイでは「ディープさより、重量」重視で行くのが良いかと

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    ※こっちは平坦な筑波サーキット

    集団走行できると、とってもお得

    ディープリムを履いていなくても、空気抵抗を減らす方法はあって、それは「集団走行」。集団で走る技術と脚がある前提になるけど、複数人数で走れば空気抵抗を減らせるので、ホイールの重要性はさほどクリティカルではなくなる。

    ちなみに、筑波サーキットは平坦メインなのでディープリムは合っていると思う。エンデューロといってもコースプロファイルはバラバラなので、事前に出場コースを調べておくのが良いでしょう。
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    ※集団走行は、慣れていなければやめておこう

    >> 土砂降りの雨の中、筑波サーキットで8時間耐久レースに参加した

    >> 富士スピードウェイチャレンジ100に参加したので、ツインリンクもてぎとのコース比較をしてみる

    前面投影面積をいかに小さくするかがポイント

    スピード域が上がれば上がるほど、空気抵抗対策が課題となる。前面投影面積(正面から見た自分とバイクがつくる面積)を最小化することがポイントとなる。

    まず思いつくのが、ハンドルやヘルメットをエアロタイプにすること。カーボンのエアロハンドルってカッコイイですよね…。ウネウネしてたり、ペッタンコだったり。自分も、人様のバイクを見てて、うっとりする。

    ただ、橋本さんによれば、「そこまで劇的な効果は見込めないので、お金に余裕があれば・・・」とのことだった。まあ、空力効果はそこそこでも、精神的満足度は大きいと思う(笑)。

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    ※人様のバイクを眺めて、一人でハアハアと興奮する

    前面投影面積をもっとも手っ取り早く下げるには、「痩せる」に尽きる。バイクの小さなパーツをさらに小型化したところで、さほど体感できるわけでもない。それより、胴体回りの贅肉を5キロ落とすこと。空力&軽量化のダブルで効果がある。

    これは自分に言い聞かせています(滝汗)

    エンデューロで大事なのが、タイヤのグリップ

    橋本さんに指摘されるまで、考えたことがなかったのが、「エンデューロにおけるタイヤのグリップ」だった。サーキットコースだと、舗装状況が良いので「放っといてもちゃんとグリップしてくれるっしょ」くらいに軽く考えていたのだが、「エンデューロでこそ、グリップが良いタイヤを選ぼう」と力説されており、思わず姿勢を正してしまった。

    その理由は、高速コーナーが多いこと、が挙げられる。エンデューロでのコーナリング中にグリップを失ったら、とんでもない大規模な落車事故になってしまう。自分と周囲の安全を守るためにも、グリップ性能には妥協しないこと。

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    ※私はパナレーサー派

    最近はタイヤとホイールのワイド化が進んでいるけど、「23cよりも、25c以上のワイドタイヤのほうが変形率が小さく、グリップを発揮しやすい」とのこと。 ううむ、そうなのか。

    転がり抵抗も25cのほうが優れているという話はひんぱんに耳にするが、イマイチメカニズムを理解していなかった。このことについても、橋本さんは丁寧に解説してくださった。

    幅があるタイヤだと、バイクを倒したときに接地面が増え、しっかりグリップしてくれる。しかも、直線走行時は接地面積が23cより少ない(ので転がり抵抗が小さい)・・・と良いことづくし。
    ※なお、講師の橋本さんお気に入りのタイヤは、「Vittoria(ビットリア) corsa [コルサ]」ですって

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    この話を聞いて、「じゃあ、これからは23cを選ぶ理由がないじゃん。28cはさすがに太すぎる気がするけど、ロングライドでも、エンデューロでも、25c標準で行くほうがいいじゃん」って思ったので、素直に橋本さんに投げかけてみた。

    すると、

    ロングライドとエンデューロでは25cでいいと、個人的には思いますよ。ただし、ヒルクライムを除いては・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

    と不敵な笑みを浮かべるではないか。そう、ヒルクライムだけは23cのほうが向いているそうなのだ。


    ヒルクライム

    坂においては、軽さこそ正義

    ヒルクライムといっても、ロングライド的な1日かけて山登りを楽しむマイペース系のモノもあれば、60分1本勝負!的なガチのレース系もある。ここでのヒルクライムは後者です。

    ヒルクライムのカスタマイズはわかりやすい。レース系ヒルクライムの場合、軽さを取って、快適性は捨てるのがセオリー。タイヤは抵抗が少ないタイプを選択。コーナーに高速で突っ込むシーンもほぼないので、グリップもさほど大事ではない。
    ※帰還の下りもあるので、グリップ完全無視でOKではないんですが、複雑になるのでいったん置いておきますね

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    ヒルクライムでは25cよりも23cがベター

    タイヤも軽さが大事なので、より軽量な23cが効果的。ちなみに、ヒルクライムにおける、軽量化しやすいカスタマイズパーツのトップ3は…

    1位:タイヤとホイール
    2位:駆動系(ドライブトレイン)
    3位:重心位置の高いパーツ

    である。1と2位はすぐ理解できるけど、3位の重心ってどういう意味だろ・・・。

    1位:タイヤとホイール

    回転系のパーツは走りに直結するので、効果高し。しかも、タイヤは他のパーツより安いわりに、効果大。それと、目に見えないチューブは忘れやすいけど、軽量のものを選ぶとさらに軽くできる。

    橋下さんが好きなヒルクライム用の決戦タイヤは、「ビットリアのクロノCS」だそうで、なんと、20c! ただし、軽さを追求しすぎると、トレードオフでパンクリスク高まるし、持ちも悪い。そのへんはお財布と相談しながら・・・ですかね。でも、決戦用と割り切ればそうそう距離も伸びないだろうし、1セット持っておくのも悪くないかも。

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    ※愛用しているのはカンパニョーロのシャマルミレ(コレしか持ってないけど)

    次にホイール。高い買い物になるけど、タイヤ&チューブ以上に効果は大きい。アルミクリンチャーならトップモデルで1300~1400グラムがまあ限界。それがカーボンチューブラーなら、1,100グラム台まで落とせる。ウン十万円を払えば、1,000グラム台のもあるけど、一般人にはちょっと現実的ではないプライスですな・・・。

    重量で有利なホイールは議論の余地なくハッキリしてて、「クリンチャー < チューブラー」である。ここは財布に相談で選んでください。余裕のある幸福な方はカーボンチューブラーで。

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    ※カーボンチューブラーのカッコよさは危険

    なお、チェーンリングは50Tがいいだろう。53Tは強者でない限りそうとうキツいし、下手すると回せないので。いわゆるコンパクトクランクと呼ばれる50-34Tを前にし、スプロケットは28Tか32Tを用意しておく・・・のは、軽量化以前のマスト対策ですね。

    2位:駆動系(ドライブトレイン)

    次に軽量化を図るべきは、チェーン、クランク、ボトムブラケット、スプロケット、プーリー。軽量化だけでなく、抵抗を少なくするという意味合いもある。パワーの伝達効率につながる重要なカスタマイズなんですって。

    なんとなく、浅い知識で「セラミックベアリング系は動きが滑らからしい」って思っていたんだけど、橋本さんは愛車にビッグプーリーをつけていらっしゃった。そのビッグプーリーの効果だが・・・「正直、単体だけで体感するのは難しい(笑)」とのこと。

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    ※橋本さんのビッグプーリー

    動画でセラミックベアリングのプーリーが回転する様子を見せてもらったんだけど、デュラエースのプーリーがぜんぜん回転せずにすぐ止まるのに対し、セラミックベアリングのビッグプーリーが延々と回転しててビックリした。

    体感は難しくても、抵抗低減には確実に効いているはずって思った。

    3位:重心位置の高いパーツ

    重心が高い位置のモノを軽くすると良い理由は、「ダンシングの振りのしやすさにつながる」から。具体的には、サドル、ハンドルの軽量化がそれに当たる。

    ステム一体型のハンドルを使うのも手だし、見た目がカッコイイのでそそられるけど、軽量化という意味では劇的な変化は生み出せない。
    ※ステム、ハンドル別々に買ってもほぼ同じ重さになることが多い

    よって、一体型がよほど好きでない限り、ステムとハンドル、別々にわけて考えましょう。ステムはアルミでもカーボンでも重量に大きな違いが出せないので、ステムはアルミのままでもOK(安いですしね)。

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    ハンドルは、アルミだと350gくらいなのが、カーボン製にすると200~250gにできるので、一気に100g以上の軽量化が可能。軽量化を考えるなら、ハンドル部分でってことですね。


    以上、フリーランスジャーナリストの橋本謙司さんによるセミナーの様子をお届けしました。いや~、機材の話って、本当に楽しいですね。これで酒とつまみでもあれば最高なんじゃないでしょうか。


    イベント後、主催の3RUNさんに、「そんなイベントしません?」ってノリで提案したら、そっこーで「スポーツジャーナリストの“ハシケン”こと橋本謙司が解説する、最新ロードバイクのギヤをテーマにしたトークイベント。飲んで、食べながら、ロードバイク初心者にもわかりやすい解説で、機材スポーツの世界を紹介します」というイベント(有料)を企画された…(仕事はやい!)。

    開催日は2月24日(金)の19時半から。
    場所は五反田の私の勤務先(freee)の会議室。


    テーマは、

    1.ロードフレーム、コンポーネント、ホイールの最新事情
    2.シーズン直前!ロードバイクのカスタマイズ術
    3.ヒルクライムバイクの作り方


    ロード好きには堪えられない!ヨダレが出る! 
    お申込み制なので、気になる方は上記リンクからどうぞ~。 
    \(^o^)/



    >> 実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した 

    >> 正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本をロードバイクセミナはでみっちり学んできた(前編) 

    >> 正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本をロードバイクセミナはでみっちり学んできた(後編) 

     

    本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』という実践式セミナーに参加させていただいた。 主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。 前編では、正しいウォ ...
    本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』という実践式セミナーに参加させていただいた。

    主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。

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    前編では、正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本を学んだのだが、後編ではとくにペダリングスキルについて重点的にお伝えすることにしよう。

    ローディにとって柔軟性は命

    筋力を効率よくペダルに伝えるには、重力をうまく活用することと、意外にも「柔軟性が超大事」と教わった。自重をペダルに乗せるとか、下死点・上死点で力を入れても無意味であるのはわかる。しかし、柔軟性がペダリングにおいて重要とはどういうことなのか。

    講師の須田さんは、
    柔軟性はペダリングにおいてむちゃくちゃ大事です。ロードレースにおいて、体が硬い人はそれだけで不利です。これは絶対的真理だと思ってください。柔軟性がないと、無理&ムダな姿勢で乗ってしまうし、力を加えたい瞬間や角度でパワーを発揮できないんです。
    と力強くおっしゃる。

    もちろん、体操選手のように180度開脚できるとか、グニャグニャに身体が曲げられなければならない・・・なんてことはない。そこまでの極端な柔軟性は必要はない。

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    ※山を登ると、筋力の無さを痛感するが、柔軟性も大事だったとは…

    しかし、とくにハムストリングスと殿筋(お尻の筋肉)の柔軟性は欠かせないとのこと。そのためのストレッチとして有効な動きがこちら。 

    1.椅子に腰掛け、背筋を伸ばす。(胸を張る感じで)

    2.右足を左足の上に乗せる。 左足(つまり地面についているほう)に気持ち体の軸をひねって、胸を左腿に近づける。

    これだけである。これを左右で10秒キープ。それぞれ3回づつほど繰り返すのだ。見た目は地味だが、これがかなりキツい。気を抜くと、つい腰が曲がってしまうのでそこは注意。背筋は伸ばしたままでやるように。

    正しい前屈方法でやってみたら、驚くほど曲がらない

    前屈運動のやり方も教わった。単純にヒザを伸ばして、指先を地面に近づけるのが一般的なやり方だけど、臀筋とハムストリングスを伸ばすにでこれでは不十分。  より効くやり方はこうだ。

    1.足を揃え、ヒザをまっすぐに伸ばすのまでは通常と同じ。

    2.背筋を曲げず、背筋を伸ばしたままで、股関節を曲げるようにおじぎする。

    3.このとき、背筋は伸ばしたまま、やや胸を張る意識で。

    試すとすぐにわかるが、ぜんぜん前屈できない。びっくりするほど前屈できなくてビビる。それだけ自分のハムストリングスと臀筋は硬かったということ。

    柔軟性は積み重ねが大事。日々の習慣としてしまいましょう。この日以来、自分はこれらのストレッチを毎日の日課としている。

    クランク角度と効率

    レースに出場するような方にはほぼ常識だろうけど、ペダルが上死点(12時)と下死点(6時)にあるときは力を加えてもまったく推進力に変換されず、無駄になってしまう。

    下死点では力を抜いて、滑らかに通過させたほうが良い。「引き足を意識する必要もない」とのことだ。 股と股関節の筋力を効果的に発揮できるのは、90~120度付近。ペダルが2~4時にある間。

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    ※3時の位置が最も力を発揮する

    なお、股関節が硬いとペダリングが上手にできない。股関節が硬い人の特徴として、ついついサドルを適正値よりも上げてしまう…がある。適正値の高さでは苦しくて回せないからだ。

    サドルを上げすぎた結果、骨盤を左右に振って上下させて、なんとか帳尻を合わせようとするのもあるあるなパターン。非効率な乗り方であり、正しいポジションからはかけ離れてしまっている。

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    ※Q-rings を使うようになって、ペダリングはちょっとは上手になった(気がする)

    股関節でペダリングしよう

    初心者のミスでありがちなのが、「ヒザでペダリングしてしまう」。そして太ももの前の部分の筋肉(大腿四頭筋)を使ってしまう。これだと疲れやすいし、ヒザに負荷がかかる。意識すべきは股関節。股関節でペダルを回そう。

    使うべきは、腿の裏側のハムストリングス(大腿二頭筋)と臀筋。ここを使って回せば疲れにくく、長時間ペダリングが続けられる。

    須田さんからのアドバイスは、「日常生活にトレーニングを組み込んで習慣化する」こと。たとえば通勤途中の階段とか、オフィスまでの階段の昇りで臀筋を意識するのが良いそうだ。太もも(大腿四頭筋)ではなく、臀筋で階段を昇る。

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    これなら忙しい仕事人でもすぐに始められる。トレーニングは習慣化することが継続のコツなので、これはよい発想。ちなみに自分は、通勤電車の乗り換え等ではエスカレーターは使わず、オフィス(8階)へも階段で行くようにしている。


    以上、「本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』の正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本」を前後編でお届けしました。


    次回は「栄養学・健康&ダイエット シーズン毎の波やレースカテゴリの違いによる食事の変化、コンビニ活用法」を取材させていただく予定。すでに楽しみである。

    セミナーの詳細とお申込方法はこちら \(^o^)/


    >> 前編から読む

    ロードバイクほど、独学で始め、我流を続けてしまうスポーツもないと思う。なんとなくショップに行き、たまたまその場でめぐり合わせた店員さんの言葉を信じ、「こんなものか」と合わせたポジションで走りだす。 大抵の人は自転車には乗れてしまうので、走ることはできてし ...
    ロードバイクほど、独学で始め、我流を続けてしまうスポーツもないと思う。なんとなくショップに行き、たまたまその場でめぐり合わせた店員さんの言葉を信じ、「こんなものか」と合わせたポジションで走りだす。

    大抵の人は自転車には乗れてしまうので、走ることはできてしまう。それが曲者で、仮にポジションが間違っていても、フレームサイズが微妙にズレていても、「ロードバイクって、少々の違和感は受け入れるべき乗り物なんだろう」とあまり疑問に思わない。

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    自分も過去に、ショップのメカニックさんの意見を無視して、買って間もないロードバイクのサドルを独断で3センチほど上げて、ヘッドにスペーサーをMAXまではめて、「うむ、ちょうどいい。自分に最適のポジションを見つけたぞ」と悦に入っていたことがある。

    で、別のお店のメカニックさんから「あんた、サドル上げ過ぎだよ」って指摘されて、自分の過ちを深く恥じた。結局、最初に指導されたサドルの高さが正しかったのだ。

    >> 【ロードバイク初心者に読んでほしい】プロショップ・タカムラ製作所でポジションを徹底的に改善してもらった話

    このように、ロードバイク初心者はトンデモポジションで走ってしまっていることがある。皆さんの中にも、「オレって、このポジションで大丈夫なのか…?」、「アタシ、そういえば一度も専門家に診てもらったことがないわ…」って一抹の不安を抱えている方がいるかもしれない。

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    そんな方に役立つであろう、こんなセミナーを体験取材させていただいた。それがこちら。

    本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』

    主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。第2回目となる、「正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングやポジションの基本」で学んだことをお届けしたい。

    ウォーミングアップ

    ウォーミングアップとは全身に血液を送りこみ、体温を上昇させ、身体を運動に慣れさせる行為のこと。文字にすると当たり前すぎることなのだが、ちゃんとできていない人が少なくない。

    ヒルクライムのような短時間で強度の高いレースはもちろんのこと、長時間のロードレースにおいてもウォーミングアップは大切。とくに、ヒルクライムレースで好成績を収めたかったら、マストとのこと。

    ただ、アマチュアレースの場合、スタートポジションの確保もしなければならないし、なかなか満足にウォーミングアップできる環境は用意されていないのが現実。有利なポジションを確保する代わりにウォーミングアップを犠牲にするか、直前までウォーミングアップをする代わりにポジションを明け渡すか、難しい判断にはなる。

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    ※栂池ヒルクライムに参加したときの写真。まったくアップできないまま走った

    また、ヒルクライムを例にとると、会場を走ることはまずできないし、できたところで身体を冷やしてしまう。よってローラーを持ち込んで、レースのわりとギリギリ直前まで回すのが望ましい。ローラーの種類は固定でも三本でも、「お好みでどうぞ」とのこと。ちなみに須田さんは「固定が好み」とおっしゃっていた。

    「ベストのウォーミングアップ方法はこれ!」といった唯一の方法は存在しないのは当然だけど、プロのやり方を知るのは参考になるだろう。須田さんがレース前に行うウォーミングアップはこんなかんじ。


    スタート2時間前からウォーミングアップ開始 ↓ 20分ほど固定ローラーを軽く回す

    体操とストレッチで身体をほぐす

    消化の良いゼリーを食べる

    30分ほど固定ローラーを強めの負荷で回し、1回オールアウトするくらいまで持っていく

    ちょっと休んでから、スタート地点に移動する


    この方法が、須田さんにはフィットしているとのことだが、万人にマッチするとは限らない。人様からの情報はあくまで参考に留め、自分自身でいろいろ試してベスト法を見つけていただきたい。

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    余談だが、須田さんはかつてヒルクライムレース(寒い季節)に出場する直前に、風呂に入ったことがあったそうだが、「体が温まって、調子よく登れた」というエピソードも披露してくれた。

    日々のボディケア

    サイクリスト向けのボディケアは、「ストレッチ」「体操」「マッサージ」「スキンケア」「リカバリーライド」がある。筋肉に血流を促して、疲労回復を促進することが目的。

    自分はサッカーはやっていたので、運動前後のストレッチの重要さは理解している。が、サイクリングではこれまでほとんどストレッチをしたことがなかった。サッカーのように急な動作(切り替えし、ターン、ストップ・アンド・ゴー)はなく、筋肉や関節には優しいスポーツであるのがその理由。

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    ただ、サイクリングでもストレッチは大切らしく、レース前には体を動かしながら伸ばす「ダイナミックストレッチ」、運動後はじっと筋肉を伸ばすスタティックストレッチが適しているとのこと。 なお、ダイナミックストレッチがどんなものかを想像できない方は、サッカーのブラジル体操を想像してもらえばよい。


    ※1分10秒から体操が始まる

    あと、注意事項として「スタティックストレッチは副交感神経を活性化させるので、リラックス効果がある。よって、運動前のストレッチとしては不向き。クールダウンで行うべきストレッチとなる。

    せっかく入念にウォーミングアップしても、その後にスタティックストレッチをしてしまったら、せっかくの準備がパーになってしまう。「運動前はダイナミックストレッチ、運動後がスタティックストレッチ」と覚えておこう。

    ペダリングスキル上達のポイント

    ペダリングの巧拙をうんぬんする以前に、正しいバイクセッティングができていることが大前提。自転車が効率的に進むメカニズム、人体をどう動かせば効果的か、そして安定して走らせることができるかを講義いただいた。

    冒頭でも書いたとおり、自分もかつてデタラメなバイクセッティングを「これこそ正解」と信じこんでいた黒歴史があるので、この話は耳が痛かった。

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    須田さんはバイクのフィッティングもできるそうで、以前トライアスリートのフィッティングを診断したところ、「サドルが適性よりも10センチ高くなっていて驚愕したことがある」と語ってくれた。

    「トライアスリートってガチでパフォーマンスを突き詰める人でしょう?そんな人が間違ったバイクセッティングで走るなんてありえるのかしら」と首をひねったのだが、数年前は「自転車をトライアスロンの競技の一部としか見ておらず、半ば仕方なくやっている」という選手も存在したそうな。

    よって当然セッティングは我流。プロに診断してもらうこともなかった…ということらしい。自分の感覚を頼りにせず、なるべく早い段階でフィッティングするのがよろしいとのこと。予算はかかるが、それだけの価値はある。この言葉には、自分も激しく首を縦に振った。

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    なお、フィッティングというものは、「一回やったらオシマイ」ではなく、年に1回くらい受け続けるのが理想なんですって。これは知らなかったが、言われてみれば確かにその通り。筋肉の付き方も変われば、巡航スピードが変わるだろうし、それによってフォームも微調整する必要がある。

    そういう意味では、自分がフィッティングを受けたのは2014年9月だったので、2年以上も経過している……そろそろ、診断を受けようと思った。

    なお、須田さんからのアドバイスとして、「同じ人に診てもらう方がいい。セオリーはどこも変わらないが、適用するメソッド(理論)とか、使う機材を同じものにするため」とのこと。これもちょっと考えれば当然のこと。歯医者をコロコロ変える人がいないように、バイクフィッティングも同じ人に診てもらうのがよさそうだ。

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    ※愛車と乗り手を理解してるメカニックさんがいると、心強い

    あと、ひとつ注意事項として、股下の長さに係数をかけてサドルの高さを算出する方法は「ナンセンスで当てにならないですよ」ということだ。単純に股下のセンチメートルだけで正確にはわからない。なぜかと言うと、つま先を下げ気味にするライダーもいれば、フラット気味で漕ぐライダーもいる。実際にバイクにまたがってペダリングをしながら最適値を探るべきなのだ。

    「セッティングはお金はかかるけれど、意味も価値もある投資ですよ」とのことだった。

    さて、前半はココまで。勉強になることばかりで、目からウロコだった。自転車歴7年目になる自分ではあるが、まだまだ知らないことが山のようにあると思い知らされた。

    次回は、「筋力&重力を効率よく使う」、「クランク角度と効率」、「ペダリング運動で使う動き&筋肉」、「クランク角度による筋肉の連動」をお届けします。
    \(^o^)/

    セミナーは今も受け付けているとのこと。詳細とお申込方法はこちら


     

    秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。 ラストの後編では、実際にコースを走らせていただくことになった。 >> 前編はこちら >> 中編はこちら >> 初心者からプロまで楽しめる ...
    秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。 ラストの後編では、実際にコースを走らせていただくことになった。

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    >> 前編はこちら
    >> 中編はこちら
    >> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)  

    指導してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)である。

    初心者コースがあるので、安心して試走できる

    改めてお伝えすると、「秩父滝沢サイクルパークBMXコース」は、埼玉県秩父市滝沢ダム工事の跡地を使って開発された、全国屈指の規模と施設の充実を誇るコース。スタート台の上に立ってコース全景を眺めたのだが、コブの大きさに震えが止まらない。こんな高さを自転車が跳べることも信じられない。

    しかし、本コースを走ることができるのは一定のスキルと経験があるライダーのみ。初BMXの自分は、200メートルほど離れたところにある初心者コースから開始となる。いきなりここではなくて、ほっと胸をなでおろした…。

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    ※ここを走るのではありません

    駐車場でBMXに慣れるところから始まる

    その前に、まずはバイクに慣れねばならない。ダートコースを走るので、フルフェイスヘルメットとプロテクターを装着する。ビンディングシューズは使わない。レースでは使うのだが、初心者が試すときはふつうのシューズでかまわないとのこと。
    ※バイク、ヘルメット、プロテクターすべてレンタルできるので、手ぶらで来てもOKです。

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    ※平坦路でまず練習

    ちなみに、本格的にやっている人でも、トレーニングではあえてビンディングシューズを使わないこともあるという。理由は、そのほうが体重バランスを意識せねばならないから。意図的に走りにくい状況にして、身体とバイクの一体感を高めるのだそうな。

    子供の記憶を思い出す

    サドルは低すぎて座れないので、基本的にはずっとペダルの上に立ちっぱなし。よって、「立ちこぎができる」ことがBMX試走をする際の最低限条件となる。

    シングルギアなので変速の手間はない。脚でひたすら回すだけ。なんだか、子供の頃に初めて自転車に乗ったときの、「プリミティブな感覚」が蘇ってきた。ロードバイクでは気になるホイールがどうのとか、コンポーネントがなんだとかってマシンの性能は一切関係なく、「シンプルに足を回す、進む」という体験が面白い。

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    ※指導してくれる高山さん

    バイクに慣れたら、次は「白線の上をゆっくり、はみ出さずに走れるか」のチェック。懸命にライン取りを守ろうとして、ついつい目元が手前の地面に向いてしまうがコレは逆効果。
    少し先を見てバイクの中心でリラックスした乗車姿勢をとると、フラつかずに真っ直ぐ進みますよ。
    とのこと。

    細かい連続カーブが難しい

    次に細かくジグザグに曲がる練習。高山プロはいともカンタンに、風を切るようにビュンビュンと旋回しながらカーブをクリアする。どうやら体重移動が肝のようだ。 しかし、平地の舗装道路ですらこれがなかなかうまくできない。体重移動しているつもりなのに、なぜだろう。
    体重移動のコツは、体の軸の使い方にあります。身体を進行方向に向けると、バイクが自然に曲がります。体重移動のポイントは、どこに体重をかけるかです。
    へーーー、そんな体重移動の仕方があったとは…。ロードバイクの世界ではあまりお目にかからないメソッドのような気がするんですが…。
    BMXほど細かなカーブのシーンはロードレースではないですが、ツール・ド・フランスの中継映像をよーく観察すると、キツいコーナーを下るときとかで使っているのがわかりますよ。

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    ※体の一部のようにバイクと一体化している…

    指導の通りやってみるち、たしかに曲がりやすい。前輪が切り込むようにぐいっぐいっと入っていくので、Rのキツいコーナーでも旋回できるのだ。身体を傾けるだけが体重移動なのではないことが体感できた。
    ※さすがに高山プロのように風を切るスピードは出せないが・・・(^_^;)

    初心者コースでも十分すぎる迫力がある

    初心者コースは、本コースとはうってかわってこじんまりとしていた。このコース、なんと高山さんご本人が自ら設計し、工事会社に発注して現場監督を務めて造ってしまったそうな。(すげぇ…) 走ってすぐに前言撤回することになるのだが、「あ、これならイケそう」と思ってしまった。

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    ※ちびっこも走っているし、「これはさすがに楽勝だろ」という考えが大間違い

    まずは高山プロが走る。スイスイと、しかもほとんどペダルを回さずに体重移動だけでクリアしてしまった。しかし、見るとやるとでは大違い。これがむちゃくちゃ難しい。 

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    平坦な場所がひとつとしてなく、路面状況は刻々と変化し、しかも未舗装路なので重心が少しでもずれるとグリップが失われる。ほんの100メートルほどのコースなのに、身体も脳もすごく疲れる。三本ローラーでそこそこ身についていると思っていたバランス感覚だが、BMXの前では子供だましに思えてしまう。

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    ※ちちぶる編集長もおっかなびっくり走る

    舗装路を走るのは段違いで、全身の神経をフル動員させなければならない。ちょっとでも気を抜くと、コースアウトしてしまう。実際、自分も「これ以上体重移動するとコケてしまいそうで怖い」という恐怖心が先に立ち、曲がりきれずに数回アウトしてしまった。見た目はなんてことのないコースなのに、走るとこんなに難しいとは…。

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    ※なんてことのないバンクに見えるのだが…

    10回くらい試しただろうか。たった30分程度の練習でも徐々に慣れてきた。これを繰り返せば、確実にバランス感覚は身につくぞ…と思った。

    ひとつ悲しかったというか、苦笑いさせられたというか、複雑な気分になったのが、同じコースで遊んでいた小学低学年の男の子が、びっくりするほど速かった。自分とちちぶる編集長がおっかなびっくり走っている真横を、オラオラオラオラ~ってぶち抜かれた。それも何度も何度も(笑)。 やはり、バランス感覚を身につけるには、幼少期から始めるのが良いのは間違いなさそう。 

    今回、素晴らしい体験ができた。そして大きな学び(バランス感覚あるという自信が崩壊し、BMXはその感覚を鍛えるのにもってこいの方法だと知る)があった。

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    ※紅葉がキレイ…

    「ロードバイクしか乗ったこと無いんだけど…」 、「BMXは未体験で自信ないんですけど…」という方でも大丈夫。レンタルできるし、プロの指導もある。敷居が高いと思うかもしれないが、自分も試してみて面白さがわかった。ぜひBMXを一度試してみてほしい。

    >> 秩父滝沢サイクルパークBMXコース
    \(^o^)/自分ももっとバイクスキルを鍛えねば…



    秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。今回は中編です。 >> 前編はこちら >> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる) 案 ...
    秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。今回は中編です。

    >> 前編はこちら
    >> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)

    案内してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)。イケメンである。

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    秩父滝沢サイクルパークBMXコース」は、埼玉県はおろか、全国でも屈指の規模と施設の充実を誇るコースで、BMXコースのほか、トレーニングコースとしてランニングバイクコース・マウンテンバイクコースも備える。全日本BMX連盟公認コースでもある。

    全日本選手権等の公式戦が行われる場所でもあるが、同時にBMX初心者の練習コースとしても利用できる。ちなみに、2020年の東京オリンピックの事前トレーニングキャンプの候補地として、埼玉県知事会を通じ誘致しているんですって。実現すれば、世界トップレベルの選手の練習風景を見学できるかも?

    前編では、そもそもBMXコースとはどんな競技なのか?種目には何種類あって、それぞれの違いは何か…について書いたのだが、今回はBMXのコースを中心にご紹介したい。

    BMXバイクのレギュレーションについて

    レース用はカーボンもしくはアルミ。フリースタイルはクロモリ、という素材の住み分けができているが、それだけではない。両方を比較すると、レース用はチェーンリングが大きく、フリースタイルは極小であることに気づく。 レース用は44-16T、フリースタイルは25-9Tが主流である。
    ※もちろん、コースプロファイルと個人の特性でギア比率は変化するが

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    また、レース用のほうがチェーンステーが長く、ひいてはホイールベースも長めにされており、より「安定させつつ、速く走る」ことに特化された設計がされている。

    どちらもサドルはほぼ飾り状態。走行中は常にスタンディングなので、「いっそ、サドルは外して走ればいいのに」と訊ねたら、「レギュレーションでして、装着はしていないとダメなんですよ」とのこと。 でも、徹底的に軽量化されていて、レールもないモノであった。

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    ※サドルは飾りのようなもの

    驚いたのが、レース、フリースタイル共に「ブレーキがリアにしか無い」という点。なぜなら、BMXは基本ぶん回して走るため、さほど強力なブレーキングができなくてもOKだから…らしい。フロントに強力すぎるVブレーキがつくと、むしろそれは危険でもあるんですって。

    よって、BMXはそのままでは公道で走ることはできない。走る場合は、前後にブレーキを装着しましょう。(公道で走りたくなるようなバイクではないが…)

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    ※ブレーキ台座すら存在しない

    コース長は日本最大級

    生まれて初めて見るBMXコースの第一印象は、「でけぇ!」のひとこと。ぐねぐねと曲がっているのでひと目で全長がつかみにくいのだが、約350メートルある。日本国内では最大級の大きさだ。

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    ※小高いピラミッドがスタート台

    スタートポイントが高い場所にあって、地上5メートル。ちなみに世界選手権では8メートルの高さから飛び出す。5メートルでも足がすくみそうなのにさらに3メートルも高いとこからトップスピードで鬼漕ぎするなんて、信じられん…。

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    ※足がすくむ

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    ※角度が明らかにヤバい

    レースは8名同時スタート

    コースは8つあって、8名がヨーイドンでいっせいに走り出す。陸上のように決められたコースがあるわけではなく、ライン取りは自由。よって、スタート直後から激しい接触をしながら有利なコースの取り合いが始まる。

    もちろん、相手を手でつかむような行為は許されないが、肘・肩で押し込む等はOK。BMXは肉弾戦なのだ。なお、8名で走ることを3回繰り返し、上位4名が勝ち上がるという形式。

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    1~8コースの中で、どこが有利かは一概に断言できないものの、一般論としてはインコースの1コースのほうがアウトの8よりは有利と言われている。 ただ、高山さんの好みは「3か4コースですね」とのこと。

    インコースすぎてもコーナリングが窮屈になってしまうので、どうしても選手は中央によってきてしまうらしい。ロードレースはライン取りやポジションがむっさ大事だが、短時間で勝敗が決まるBMXでは、より一層重要ということか。

    高山さんは、ロードとトラックで落車やケガをしたことがない

    8名の選手が高いコブを跳び、押し合いへし合いしながら滑りやすいダートコースを走るので、落車はふつーに起きるし、ケガも当然のようにある。

    高山さんもBMXのキャリアの中では度重なる怪我をしており、BMXでは去年に肋骨のヒビ、今年は肩の脱臼をされているとのこと(痛そう…><)。 しかし、高山さんはこれまでに「ロードとトラックでは大きな落車に巻き込まれたことも、大怪我の経験もゼロ」だと言う。それだけ危険察知能力とボディバランスが研ぎ澄まされているということなのだろう。

    実家がBMX系の自転車ショップ
    で、5歳の頃からBMXに親しんでいたという環境も大きく影響していそうだ。 BMXライダーって、骨折とか脱臼の数の多さが勲章…なイメージを持っていたんだけど、高山さんは、「自転車でいちばん大事なのは、落車しないこと。致命傷を負わないこと。とくに一般サイクリストであればなおさら」と強調していた。

    「アマチュアのサイクリストさんは、どうしてもスピードを競ったり、脚を鍛えたり、トレーニングに勤しむことに気を奪われがちですけど、もっとも大事なのは事故を起こさない、落車しないことです。

    落車しないために必要なライドスキル、バランス能力は過小評価されていると思う。BMXを経験したことのないサイクリストに、その点を啓蒙したい」

    落車情報はなかなかネットでも見つからないし、経験談を詳細に知る機会もないが、他人の落車体験を聞かせてもらったり、反省点を共有してもらうことだけでも十分に有用。

    そういう意味では、産経サイクリストで連載している『私の落車』はプロの目から見ても、価値のある情報らしい。ちょっとウレシイ。

    高山さんは高校時代はサイクリング部に所属し、ロードバイクに乗っていたそうだが、ロードバイクでも落車したことがない。BMXで鍛えたバランス感覚とバイクコントロールの技術のお陰で、「何度もあった危険な状況を回避できた」とおっしゃっていた。

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    なるほど、BMXがバイクテクニック向上に役立つことは十分にわかった。しかし、自分のような、BMXには無縁の一般サイクリストが今からBMXにまたがって1日レンタルしたところで、急激にスキルがアップするわけもない。バランス系(神経系)のスキルは幼少期の積み重ねが肝であって、とっくに成人した大人が手を出しても無意味なのではないか。

    そんな疑問を高山さんにぶつけてみた。 すると、


    いえ、ちゃんとした指導のもとで1日BMXを経験するだけでも、バイクスキルはグンと伸びますよ

    「まじすか。オッサンでも伸びますか?」

    伸びます。アスファルトを100キロ走るより、ダートを1キロ走るほうが段違いにバイクコントロールがうまくなりますよ

    「ダートを走ることで、ロードバイクにもプラスの影響を及ぼす…と」

    もちろん

    「伸ばせるものなら、ぜひ伸ばしたいです」

    初心者コース、走ってみますか?

    「ぜひ!」


    ということで、次回は高山さんに指導いただきつつ、実際にコースを走らせていただくことになった。後編に続きます!

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    実際に走ってみるよ!\(^o^)/

     >> 前編から読む


    秩父は自転車で何度も訪れている場所で、埼玉県民かつサイクリストである自分にとっては思い入れのある場所である。白石、定峰、山伏、正丸等の峠道はあるし、名物のわらじカツとか、源泉かけがなしの満願の湯等はお気に入りの場所で、秩父に行ったら必ず立ち寄る場所。 そん ...
    秩父は自転車で何度も訪れている場所で、埼玉県民かつサイクリストである自分にとっては思い入れのある場所である。白石、定峰、山伏、正丸等の峠道はあるし、名物のわらじカツとか、源泉かけがなしの満願の湯等はお気に入りの場所で、秩父に行ったら必ず立ち寄る場所。

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    そんな秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんとお知り合いになることができた。昨今、地域メディアは全国あちこちで生まれているけど、まさか秩父にあるとは想像もしていなかった。

    ちちぶる」とは、秩父のローカルWebメディア。「秩父の魅力を再発見」をテーマに、他では決して知ることのできない、独自の情報を発信している。


    浅見さんいわく、
    秩父には観光雑誌には載っていない、隠れた魅力がまだまだあるんですよ。その魅力は、この地に生まれ育った人ですら気づかない、とっても素敵な場所だったりもします。

    峠道以外で自転車に関連したスポットがあるのか訊ねたところ、「秩父滝沢サイクルパークBMXコースに行ってみますか?」とご提案いただいた。BMXは正直人生で一度も縁がなかった自転車。乗ったことはもちろん、競技を見たことすらない。

    フルフェイスヘルメットとプロテクターを付けて、小さい自転車でデコボコのダートコースを飛んだり跳ねたりして走るエクストリーム系競技…くらいの雑な知識しかなかった。

    なんでも、プロライダーの方がインストラクターとして常駐しており、直々に指導いただけるとのこと。BMX未体験者にとっては心強い。ということで、11月某日に浅見さんと一緒に取材させていただいた。

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    ※スキーロッジみたい(*^^*)

    前編の今回は、そもそもBMXとはどんな競技なのかを、秩父滝沢サイクルパークBMXコースで学んだ情報をもとに解説してみます。

    そもそもBMXとはどんな競技なのか?

    BMX(ビーエムエックス)は、『Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)』の略で、20インチ径ホイールの競技用自転車。ワールドカップ・オリンピックなどのレースもある。

    短距離レースやスタントに使用される車体は、構造が単純かつとっても頑丈。快適性は無視され、変速機能もないシングルスピードのため、長距離走行には向かない。また、泥よけやスタンド、ライトなど、競技に無関係の部品は装備しない。

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    ※これはフリースタイル用のBMX

    BMXの誕生のキッカケは、70年代初期にアメリカの子供たちが20インチクルーザーバイク(自転車)でモトクロスをマネたことが起源とされる。70年代半ばには専用のバイクでのレースが全米で行われ、1982年には初の世界選手権が開催された。

    1982年の大ヒット映画、『E.T.』で、終盤の山場で子供たちが自転車で市街地をぶっ飛ばしてパトカーの追跡から逃げるシーンがある。あのとき乗っていたのがBMX。小学六年生のときにETを観て、あのシーンが強烈に記憶に刻まれている。

    自分は全く知らなかったのだが、2008年の北京オリンピックから正式種目にBMXが採用され、ロンドン、リオでももちろん行われた。てっきりロードレースとマウンテンバイクだけだと思っていたので、正直驚いた。(テレビ中継されていたっけ…?)

    BMXの種目は大きく2種類

    オリンピック種目のBMXは、8選手がヨーイドンで一気に起伏が激しいダートコースを駆け抜けてタイムを争うレース形式。コース長は350~400m程あって、予選、準決勝、決勝と着順を争う。

    他の自転車競技と比べて、幼い子供(5歳くらい)でも行うことができるのが特徴で、そのため自転車競技の出発点となることも多い。ロードレースやマウンテンバイクのレーサーでBMXレース経験者であることも少なくないそうだ。

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    「あれ?公園とかアスファルト上でサーカスっぽい曲芸をするジャンルもなかったっけ?あれもBMXなんじゃ?」と思った方は鋭い。あれもBMXである。

    BMXの競技はレースとフリースタイルの2系統にわかれている。レースはスピードを競い、フリースタイルは技を競う。レースとフリースタイルではバイク車種や素材がちょっと違って、一台のBMXをレースとフリースタイル両方に使うことはない。

    レース用BMXのフレームはもっぱらアルミかカーボンで、フリースタイルはクロモリが主流。その逆はないそうな。「フリースタイルは軽いバイクのほうが有利なんじゃ?」と思ったが、「フリースタイルは高くジャンプしたり、激しく着地するため、フレームは消耗品と考えられている。とにかく頑丈であることが第一なので、クロモリ一択」なのだそうな。

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    ※これはレース用のBMX

    フリースタイルは様々な技を披露し、その難易度・独創性を競う。制限時間内で自由に技を入れ、ジャッジによるポイントで順位を決める。形式そのものは、フィギュアスケートに似ている。

    フリースタイルは、細かく見ていくと幾つものジャンルに細分化されるのだが、今回はあくまでレースとしてのBMXの取材なので、フリースタイルについては割愛する。

    BMXに乗る人のイメージ

    人生に一度もBMXコースに行ったこともなく、バイクを間近に眺めたこともなければ、BMXサイクリストとしゃべったこともない。そんなBMXに乗る人の自分勝手なイメージは、、、
    「比較的小柄でむちゃくちゃボディバランスがよくって、バク転とかバク宙なんて余裕でできる細マッチョで、わりかしイケメン。私服のファッションにもこだわっていて、ダメージジーンズとかモフモフのパーカーとか、マウンテン系のビビッドカラーのアウターをさりげなく着こなすオシャレさん。ニット帽の似合うキレイな奥さんと3歳の娘とログハウスのBESSとかに住み、休日は家族でキャンプ。音楽は洋楽一択でハード目のパンクとかメタル系が好き。フジロックフェスティバルには毎年行く。計算し尽くした無造作風な髭(無精髭ではない)をまとうワイルド肉食系。当前ながらモテる。要するにリア充」

    である。(完全な先入観です)

    プロインストラクターの高山さんに解説いただく

    ちちぶる編集長の浅見さんからは、事前に「プロライダーでインストラクターでもある高山さんという方が、秩父滝沢サイクルパークを案内してくださいますよ」とお聞きしていた。

    一方的に上記のイメージをしていたため、自分とはぜんぜん住む世界も付き合う人々も違う人だよな…リア充すぎてとっつきにくかったらどうしよう…BMXのことを何も知らない自分が取材したら失礼にならんだろうか…といくつかの不安を抱きつつ、当日は秩父市大滝に向かったのだが…。

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    プロフィールページより

    高山さん登場。むっさ物腰が柔らかく、柔和な笑顔でビックリした。でも、小柄(身長170センチ)でイケメンで細めであるのはイメージ通り。さすがにログハウスに住んでいるかどうか、美人奥さんと3歳の娘さんがいるとか、休日のファッションについてはプロフィールページにも書かれていなかったし、詮索するわけにもいかなかったので、きっちりBMXについてだけ取材させていただいた。

    次回は、秩父滝沢サイクルパークBMXコースをガッツリ紹介をします!
    \(^o^)/



    ロードレースの世界って、かなり男臭い世界。選手とスタッフは男性だらけだし、取材班もこれまで見てきた限りでは圧倒的に男中心。 ※女子レースを除く メカニックさんについて言えば、これまで男性しかお目にかかったことがない。かなりいろんなサイクルショップに出切りし ...
    ロードレースの世界って、かなり男臭い世界。選手とスタッフは男性だらけだし、取材班もこれまで見てきた限りでは圧倒的に男中心。
    ※女子レースを除く メカニックさんについて言えば、これまで男性しかお目にかかったことがない。

    かなりいろんなサイクルショップに出切りしてきたけど、女性メカニックさんは一人もお会いした記憶が無い。女性スタッフだっていてもいいとは思うのだが、少なくとも今の自転車界はそうなってはいないようだ。

    女性メカニックとスタッフがお店にいれば、油臭いピットも華やかになり、お客さんも居心地がいいだろうに…と感じていた最中、cyclingtips のサイトで「女性メカニックを取り上げる記事」を読んだ。

    Meet the only female mechanic on the pro road tour


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    画像引用元はこちら

    男性社会に溶け込むためにきっと地道な努力を積んだに違いないそのメカニックさんのお話しが面白かったので、翻訳してご紹介する。

    彼女の名前はアンドレア・スミス。プロロードレース界でのただ一人の女性メカニックだ。所属チームはColavita Pro Cycling Team である。

    コラヴィータ(Colavita)はアメリカ内の女性トッププロチーム。スポンサーのColavitaはイタリアのパスタとオリーブオイルメーカーで、女性サイクリングチームのサポートを長期間続けている会社で、何名ものオリンピック選手や代表選手を育てている。

    2008年のリーマン・ショックではチーム存続の危機が訪れた。Colavita とチームオーナーは男子チームと女子チームがある中で、金銭的にどちらかを解体せねばならなくなり、結果的に女子チームを残した…という過去がある。 チームオーナーのProfaci さんは、

    2008年のリーマン・ショックでは、予算カットのためにタフな決断を迫られました。男子チームを解散し、女性チームを残したわけですが、かなりの批判を浴びせられました。世間の注目がより大きいのは男子チームで、それを手放したことで失われたものは大きいです。

    しかし、女性チームを残したことは正しい判断だったと思っています。スポンサーのColavita は食料品・生活雑貨・日用品等を扱っており、そういった買い物をするのは9割女性です。ですので、スポンサー的には正しいセグメントにマッチさせているのです。

    ビジネス面での話とは別に、Profaci さんはメリットも感じているそうで、

    2003年から男性、女性のプロロードチームを運営してきた経験から言わせてもらうと、女性チームのほうがおもしろいんだ。

    女子スポーツにかけられる予算は男子のそれより低いけど、そのせいもあって女性は他に職業を持っていることが多い。しかも、わがチームの選手には医者や博士も在籍している。プロ意識の高い女性選手らの情熱をサポートできてうれしく思っているよ。

    2014年、女性チームの運営だけでは飽き足らなくなったProfaci さんは、チームスタッフ全員まで女性のみにしてしまった。マネジャーは元選手だった女性が、マッサーもメカニックも全員が女性。先述のアンドレア・スミスさんはチーフ・メカニックとしてColavita に加わった。

    ただ女性であればよかったというわけではもちろんない。私が集めたのは腕の確かなスタッフばかり。人材確保にはけっこう努力したつもりだ。女性であるというだけでプロロードレースの世界で働けない人は多い。そういう人たちに機会を作りたかった。

    チームに帯同して、国中を駆け回ることのできる女性メカニックは多くない。採用まではけっこうな苦労の連続だったそうだ。

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    ※Colativaの面々

    チームディレクターのメアリーさんは、「オーナー(Profaci )から”女性スタッフだけのチームにするんだ”って聞かされたときは素敵なアイデアだと思ったけど、実現するのは簡単じゃないってすぐに思ったわ。女性メカニックはさすがに無理かもしれないって心配したの。どこのチームにも女性メカニックなんていなかったしね」 と振り返る。

    しかし、メアリーさんは、マサチューセッツ州の自転車ショップでメカニックとして働いていたアンドレア・スミスさんを発見する。アンドレアさんは元シクロクロス選手で5年間ほど第一線で戦ってきたそうで、メアリーさんと一緒のレースを走ったこともある。ちなみに彼女は2004年からずっとメカニックを務めていた。

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    画像引用元はこちら


    以下、アンドレアさんのコメント。

    高校と大学時代は陸上の選手だったの。それからマウンテンバイクをトレーニングの一環として始めたのが自転車に出会った経験よ。自分で当時マウンテンバイクを買ったんだけど、死ぬほど高価で驚いたわ。

    まあ、せっかく大金を払ったわけだし、だったら自分でメンテナンスできるようになったほうがいいわねって思っていじりだしたのよ。まさかそれが仕事になるなんてね(笑)。

    アスレチックトレーナーを目指していたアンドレアさんは、その道を絶って「メカニックになる道」を選択する。それ以降、彼女は大半の時間を、ただ一人の女性メカニックとして過ごすことになる。

    前の職場ではバイクをいじる女性スタッフは私しかいなかったけど、他の社員は私の性別を気にすることなくフェアに扱ってくれて感謝しているわ。 
    お客さんが電話してきて、”メカニックさんと話したいんですけど”と言われて私が電話に出ると驚かれるわ。お客さんが持つ心理的な壁を壊す必要はあるわね。

    別にメカニックが女性であることで誰も不利益を被ることはないんだけど、6年間の勤務期間で一人だけ”女にオレのバイクを触らせたくない”って断られたことがあったくらい。6年で1回だけだから、さほど問題ではないわ(笑)。
    Colavita に加入したとき、スタッフ全員に歓迎してもらった。みんなフレンドリーでうれしかった。だって、何週間もずっといっしょに移動したり、過ごすメンバーだから。

    でも、さすがにはじめのうちはナーバスになっていたの。女性であるということで、男性の10倍は努力しなくちゃって自分を追い込んでいたせいもあるわね。女性であることで、メカニックとしての腕を不安視させたくなかったから。
    べつにスタッフからそんなプレッシャーは受けてはいなくて、自分で勝手に”パーフェクトでなければ!”って思っていたフシはあるわね。「女だけど、大丈夫かなあ?」って少しでも感じさせたくなかったの。

    でも、それは杞憂だったわ。私と私の仕事を信頼してくれたし、私が整備したバイクを誰もダブルチェックしようなんて素振りもみせなかった。2年間、このチームの一員になれていることに感謝しているわ。

    メアリーさんもアンドレアさんの仕事には満足しているようで、「アンドレアの気配りの届いた仕事っぷりには感心しているわ。私がこれまで一緒に仕事したメカニックの中で最高の人材よ」とのこと。

    アンドレアさんもかつて選手だったので、「選手が自分の機材に自信を持って、競技に集中できることが大事」ということをわかっており、選手が機材に関して気にする細かな点に気付くことができる。。

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    画像引用元はこちら


    女性メカニックを増やすには

    アンドレアさんは、もっと多くの女性が自転車メカニックを目指して欲しいと願ってはいるものの、「(男性社会ならではの)壁を破ることがカギになる」と語る。壁を破るには、女性らがもっと自転車を経験することが重要だと考えているそうな。

    大半の女性って、自転車屋さんに入ることを怖がっているのよ。男性は高校を卒業するくらいから自転車屋で働くことを始める。それはずっと自転車に乗っているから親しみがあるのよね。でも、女性は高校卒業と同時に自転車に乗ることをやめてしまう。女性が成人してからも自転車に興味を持ってもらえるような働きかけが必要だと思う。

    と、アンドレアさんは語る。

    アンドレアさんが自転車メカニックを職業にする理由

    人と関わることのできる仕事である。 自分の手で人の問題を解決することができる。 生涯楽しめるアウトドアスポーツ(レクリエーション)の素晴らしさを伝導できる

    スタッフ全員が女性であることの効果

    アンドレアさんによれば、「能力的な差は一切ない。ロードレース界で働くことにおいて性別は無関係。ただ、男性社会であるからこそ、私たちはユニークな存在だと受け止めてもらっているわ」とのこと。 オーナーのProfaci さんはさらに、こう付け加える。

    男性と女性が混じっているチームが劣っているとか、問題があるって意味ではもちろんないわよ。ただ、ひとつ言えることは女性チームを女性スタッフで支えることで、チームの絆は強くなっているわね。

    この記事を読むまでは、自分もなんとなく「ロードレースは男性世界」って刷り込みがあったけど、女性だけで運営されるチームがいてもぜんぜんありだなって思った。 選手が女性であれば、(精神的&肉体的な)相談や悩みに乗るにも同性のほうが話しやすいだろうし、マッサーは女性でないと成り立たない。女性だけのスタッフってなかなかおもしろいと思う。

    ダイアテックさんの新商品発表会が恵比寿で開催されたので、取材させていただいたお話しの続き。前回記事では新型のベル「Oi」を紹介したけど、今回は「Blinder Mini」を取り上げますね。 ※会場は恵比寿にあるダイアテックさん展示場 発表くださったのは、オーストラリアか ...
    ダイアテックさんの新商品発表会が恵比寿で開催されたので、取材させていただいたお話しの続き。前回記事では新型のベル「Oi」を紹介したけど、今回は「Blinder Mini」を取り上げますね。

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    ※会場は恵比寿にあるダイアテックさん展示場


     発表くださったのは、オーストラリアから来日されたKNOG代表のHugo Davidson氏。 海外のサイトにHugo氏のプロフィールが掲載されていたので、軽く翻訳して紹介すると…。

    • Catalyst Design Groupの創設者であり、CEO
    • これまで数々の工業デザイン賞を受賞
    • もちろんKnogの代表でもある
    • 英国を中心にヨーロッパでキャリアを積んだ
    • 1992年にCatalyst Design Groupを立ち上げた
    • 2002年にMalcolm McKechnie氏とともにKnogを立ち上げる
    • オーストラリアのデザインアワードで数回、ヨーロッパのアワードで4回受賞している
    …だそうです。すごい!

    で、肝心の「Blinder Mini」の紹介なんだけど、その前にこれまで自分が抱いていたKnogの先入観について触れておく。

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    「Knog=デザインは良いけど、クオリティはイマイチなブランド」という認識だった

    正直に告白するけど、Knogはデザインだけの会社だと思ってた。ライトの性能とか照射力を重視するならLEZYNEが断然良いって認識だった。

    「工業製品ってジャンルにおいては、オーストラリアのKnogよりも、ドイツ製のLEZYNEのほうがなんか高性能っぽい。クルマだってドイツ製は優れているし…」という考えだった。

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    ※びっくりするほど小さい


    ちなみに、恐るべき照射性能を誇るLEZYNEの化物のようなライト、『DECA DRIVE1500 XXL』(1,500ルーメン!)のインプレ記事を産経サイクリストに書かせていただいたよ。

    レザインの最新ライトを試用インプレッション 1500ルーメンは車のヘッドライト並の明るさ! (産経サイクリスト)


    LEZYNEの性能は疑う余地なしなんだけど、Knogについては(勝手な先入観で)「ロードバイクでロングライドしたり、長時間の夜間走行には荷が重いだろうなあ。せいぜい近所を走るママチャリか短距離しか走らないクロスバイクでは問題無いだろうけど」と考えていた。

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     しかし!取材させていただいて、その認識は180度ひっくり返った。


    使用目的から3つの照射角度が選べる

    「Blinder Mini」はBlinderMobのミニ版。BlinderMobでもそこそこ小さいサイズだったのだが、Blinder Miniはさらに小型。

    ハンドルとシートポストの太さとほぼ同じなので、すっきりして目立たないのはGOOD。ただ、あまりにも小型なのでスイッチオンするまでは、「見た目は良いけど、心細い灯りなんだろうなぁ…」とやや不安だった。

    caad_oi&mini


    ところが、点灯させてみて驚いた。クッキリとむっさ明るい。しかも、これは知らなかったんだけど、BlinderMobで取入れられた照射角度を使用目的に合わせて選べる新発想が施されているのだ。それがBlinder Miniにも採用されている。

    • 遠くからの視認性を上げるスポットライト「DOT」
    • ワイドな照射角でディライトや対向車へのアピールが可能な「NINER」と「CHIPPY」

    の3モデルがラインナップしている。

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    ※USBで充電可能。しかも、ケーブル一体型なのでいつでもどこでも充電できる!


    用途別にわかれていて、より遠くからクルマに認識して欲しい人、まっくらな田舎道を走るような使い方をするサイクリストには「DOT」が向いていて、街中を走ることがメインのサイクリストは、周囲に自分の存在をより伝えやすい「NINER」か「CHIPPY」が適している。

    なお、「NINER」より「CHIPPY」のほうがよりワイドな照射角が採用されている。オールラウンドに使えるのは「NINER」だろうか。個人的には「NINER」がもっとも汎用性が高そうで、自分なら「NINER」を選ぶかしら。

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    なんと完全防水

    Blinder Mini はなんと完全防水。どれくらい防水かというと完全に、である。水の入った瓶の中が光っているぞ…と思ってよく見たら、水に沈んだBlinder Miniだった。これには衝撃を受けた。ここまで完全な防水ライトってなかなかない。これならどんな悪天候で使っても安心だ。

    「Knogってデザインだけの会社なんじゃ…」と一瞬でも考えたことを深く反省し、過去の自分にジャンピングニーパットを食らわせたい気分になった。

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    ※水中で光り続ける姿が面白い\(^o^)/


    自転車において、小さい&軽いは正義である

    自転車の世界には厳然たる真理がある。「軽さ&小ささ=正義」なのだ。これはホイールやフレームにしか当てはまらないのではなく、ウェアやアクセサリーもそう。

    風圧と重量に抗わなければならないサイクリストは、ヘルメット、ウィンドブレーカー、バックパック、アイウェア、輪行バッグ、シューズ、予備チューブ、そしてライト類を(性能を犠牲にせずに)軽量化したいと常に考えている。

    ライトに関しては、性能と重量がトレードオフの関係にあって、「コンパクトだと持ち運びは便利だけど、肝心の性能がショボいのよね…」という悩みがあるのだ。

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    ※荷物は極限まで軽くしたい

    自分は3年前に買ったオウルアイのハイラックス30(フロント)、BikeGuyトライスター レッド(リア)を今も使っていて、この2セットのライトをロードバイクとミニベロで行き来させている。

    ジテツウ時はタイレル(Tyrell)のCSI に、週末のロングライドにはBOMA の Refale に移し替えているんだけど、先日悲劇が起こりまして…。

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    ※愛用中のハイラックス30


    ライトを付け忘れて自転車通勤してしまった

    複数台の自転車を使い分けているサイクリスト共通のうっかりミスのトップ3に入るのが、「ライトの移し替え」だ。自分はコレを年に数回やらかしてしまう。

    週末のツーリングでロードバイクに乗った後、ライトをミニベロにつけ変え忘れて休日明けに出勤してしまい、途中で「ライトを忘れたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」って頭を抱える。

    自分はライト無しで夜間は絶対に走らない(走れない)人間。だって、無灯火で走るなんて怖くてできない。ドライバーに見落とされたら一巻の終わりだもんね。 そんなときは100均に立ち寄ってライトを調達する。

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    ※愛用中のBikeGuy

    こないだはキャン・ドゥで買ったんだけど、フロント用、リア用のライトがちゃんと売られているのだ。 いちおうなんとか走って帰れるだけの性能は確保されてて、100均すげえって感心した。ただ、フロントライトは電池交換したらぶっ壊れてしまった(笑)。

    意外にリアフラッシャーの出来は悪くないので、ヘルメットに装着してセカンドライトとして継続利用することにしたよ。

    何が言いたいかというと、バイク1台にライト(前後セット)は付けておくべきだなってこと。 今持っているハイラックス30とBikeGuyトライスター レッドに加え、Blinder Mini の前後セットも確保しようかと検討中である。

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    以上、ダイアテックさん主催のKnog新製品発表会の様子をお届けしました!
    発売が楽しみである。

    ダイアテックさんの新商品発表会が恵比寿で開催されたので、取材させていただいた。発表されたのはKnogのユニークなベル「oi」と「Blinder Mini」だ。 発表くださったのはKnog代表のHugo Davidson氏。オーストラリアから来日されたそうな。 ※ダイアテックさん展示会場にて ...
    ダイアテックさんの新商品発表会が恵比寿で開催されたので、取材させていただいた。

    発表されたのはKnogのユニークなベル「oi」と「Blinder Mini」だ。 発表くださったのはKnog代表のHugo Davidson氏。オーストラリアから来日されたそうな。

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    ※ダイアテックさん展示会場にて@恵比寿

    Knogの歴史について

    Knog公式サイト情報を元にカンタンに紹介すると… 1989年にロンドンにてインダストリアルデザイナーのHugo Davidson がデザイン会社を立ち上げる。ハウスセキュリティーや当時世界最小のGMS方式の携帯電話のデザインなど先端電子機器を筆頭に数々の工業製品デザインを手がけたそうな。

    他にも医療器具(医療マスク)とか、ヘルメット等もデザインも手がけていた。つまり、最初から自転車業界にいたわけではない。

     Hugo氏はメルボルンに移り住み、プロダクツデザイナーのMalcolm氏と出会ってからKnogを2002年に設立。その数年後、某有名ブランドのブランディングディレクターのMike氏が加わり現在の体制となった。

    この3名を中心メンバーを筆頭として数人のデザイナーで構成されるKnogチームから生み出されている。その徹底したデザインは製品、パッケージのみならず、取扱説明書、広告などユーザーの目に見えるすべての範囲をたった数人で網羅しているそうで、驚いた。

    ちなみに現在Knogの製品は68カ国、2,000以上の店舗で販売されている。しかも37個以上のデザインアワードも受賞している。

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    ※プレゼン前のHugo氏

    ブランド哲学は「Unboring Things」

    訳すと、「面白いものを造る!」だろうか。あるいは「つまらなかったコモディティを楽しく変化させる!」と解釈してもいいかもしれない。とくに今回リリースされる新型ベルの「Oi」がそうなんだけど、自転車ベルって何十年もドーム型から変化がなかったじゃないですか。

    ママチャリではお馴染みのあのデザイン、たしかにお世辞にもカッコいいとは言えないしイノベーションも起きていない。ロードバイクにあのベルをつけようって人はまずいないはず。

     その退屈だったベルをオシャレで使いたくなるデザインに進化させたのが「Oi」である。ユーザーが手にしたとき「コレだぜ!こういうのが欲しかったんだっ」って思われるようにデザインするのが信条なんですって。

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    クラウドファンディングで資金を集めた

    面白いのが、「Oi」はクラウドファウンディングkickstarterで資金を調達し開発されたってこと。既存の起業がわざわざクラウドで資金を集めつつ、同時に市場の反応を探ったようだ。

     反応は上々で順調に資金を獲得して商品化されることになった「Oi」。お店の反応も芳しく、「ありそうでなかった商品だ」と問い合わせも多いとのこと。メディアにも広く取り上げられ、ソーシャルメディアでも拡散された。

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    ※横から見ると、ベル本体は宙に浮いた状態になっているのがわかる


    Oi はシンプルだが構造は複雑

    「Oi」のルックスはいたってシンプル。ハンドルに輪を巻きつけるようにして装着する。音を発生させるベルのボディは工夫が施されており、フローティング構造になっている。

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    ボディはCNCマシンで、厚み、幅、素材、曲線の試行錯誤を繰り返して生成され、音は澄んだピュアな音が出る。しかもただ音が出るだけではなく、より前方方向に音が飛ぶような設計になっているので、音が届きやすい。

    デザイナーが手作りで開発している様子や実際の音は下記動画で視聴できる。ベル部分の材質は「もっとも音が良かった」アルミが採用された。なお、「Oi」はひとつひとつがハンドメイドで作られている。



    動画を見ると、「お、このデザインはロードバイクにも全然マッチするぞ」ということがわかるだろう。

    自転車のベルは厳密には法律で装着が義務化されてはいるんだけど、あまり守られていない。ママチャリでは最初から付いてくることが多いので問題ないけど、ロードバイク等のスポーツバイクになるとつけていない人のほうが圧倒的に多い。(熊よけのベルをぶら下げているローディさんはよく見かけるけどね)

    oi_black_road
    ※ドロップハンドルバーにもしっくりくる

    秀逸だなと思ったのが、ドロップハンドルのロードバイクやミニベロでも使える工夫がされていること。 ハンドルのフラットな箇所に取り付けると聞いたとき、「ケーブルが干渉するのでは?」と心配したサイクリストも多いと思うし、自分もそうだった。しかし、そこの問題もクリアになっている。

    Size_Diagram
    ※ケーブルを通す溝もあるので安心!


    なんと、ケーブルを収納する溝がちゃんと用意されているのだ。しかも31.8ミリと22.2ミリの2タイプの太さに合うよう複数展開されている。ママチャリ、ロードバイク、クロスバイクどれでも使えるのはありがたい。

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    ※プロトタイプ作品がこちら

    それと、2017年には「カーボンとチタニウム」と「真鍮とレザー(クラシカル)」のモデルも予定されているそうだよ。 4色展開で9月下旬ごろ発売を予定だ。

    上記の動画のスクリーンショットもいくつか紹介しておこう。こんな感じに手作りでOi は開発されたんだってことがよく伝わってくる。

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    oi3

    oi4

    oi5


    他の取材記事はこちら

    ノグ Oi スマートなルックスと美しい音色を追求した新基軸のベル(cyclowired)


     予定の価格は2,300円(税抜)。9月下旬の販売を予定しているそうな。 長くなったので、「Blinder Mini」は次回にお届けしますね!

    cyclingtips にて、色んな意味で話題のディスクブレーキについての記事を読んだ。 ↓DISC BRAKE TRIAL STALLS UNDER CONTINUED RIDER OBJECTIONS エリートクラスのレースでのディスクブレーキは、2016年にいったん開放されたものの、今年のパリルーベでの事故をキッカケに ...
    cyclingtips にて、色んな意味で話題のディスクブレーキについての記事を読んだ。

    DISC BRAKE TRIAL STALLS UNDER CONTINUED RIDER OBJECTIONS


    エリートクラスのレースでのディスクブレーキは、2016年にいったん開放されたものの、今年のパリルーベでの事故をキッカケに再び禁止された。

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    関連してる記事

    ディスクブレーキで大怪我をしたベントソの言葉をまとめた
    ロードバイクにディスクブレーキは必要か不要か? 海外ユーザーの反応は?


    アマチュアレベルのグランフォンドイベント等での使用は世界的に認められているものの、エリートレベル&UCI管轄のトッププロのレースではディスクブレーキは使えない。 モビスターのベントソがパリルーベで(他の選手のディスクブレーキによって)負った足の怪我を大々的に公表したことで、UCIは即座に動き、ディスクブレーキの使用を全面的に禁じる判断を下したのはご存知の通り。

    選手の安全面に配慮したわけで、その姿勢は賞賛に値する。ただ、ベントソの言葉が真実かどうかの検証をすることなく決定が下されたことで、競技という意味でも、自転車業界にも大きな影響をおよぼした。

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    その後、自転車パーツ企業のロビー活動グループが事故を法医学的に検証した結果、ベントソのケガは「ディスクブレーキのローターではなく、チェーンリングによるもの」と結論づけた。

    ベントソは、どの選手のローターでケガを負ったかのコメントはしていないし、所属チームも彼のコメント以降はとくに声明を発表していない。 いずれにせよ、これでディスクブレーキが再びトッププロのレースで使用を許可されるまでには相当な時間がかかることが予想されるし、選手側からの抵抗感も薄れることはないだろう。

    ディスクブレーキを地域レベルのレースで使うことを許可するかどうかについては意見がわかれており、議論が続いている。しかし、UCIが明確に禁止と打ち出している以上、それに習う動きが続くと予想される。

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    なお、アメリカサイクリング協会のテクニカルディレクターのチャック・ホッジ氏は、「米国内でのディスクブレーキ使用を許可する」と明言している。「これまでもディスクブレーキは認めてきたし、我々のレギュレーション上では許可しないことを禁じることはない、というスタンスだ」とのこと。

    「UCIと話しあった結果、UCIは国家単位でのレースイベントにおいてローカルルールを尊重してくれているし、現状もUCIのスタンスと我々への理解は変わっていないという認識だ」

    「ひとつ重要なことなので言っておかねばならないが、UCIはディスクブレーキの使用を公式に許可するというレギュレーションは作ってはいない、ということ。UCIは機材のテスト期間を設けただけだ。つまり、今回UCIはテスト期間を終了させただけということ」とホッジ氏は語っている。

    UCIは公式にアマチュアのサイクルイベント(グランフォンド等)でのディスクブレーキ使用を許可した。しかし、国単位でローカルルールを設けることを認めるかどうかは白黒ついていない。
    ※ちなみにマウンテンバイク、トレイルや集団で走るイベントでのディスクブレーキ使用はもともと認められていた。

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    器材メーカーは「今年のツール・ド・フランスまでに、ディスクブレーキ使用の許可が再びおりる可能性はある」と踏んでいたようだが、どうやらその希望の灯火は消えかかっている。

    難しいのは、機材会社やバイクメーカーの独断で新しい技術を選手に押し付けることはできないということ。それに、選手自身が望まない機材を与えることは、メーカーサイドとしても本意ではない。いずれにせよ、UCIの決定が待たれるところである。


    ここで、元プロサイクリストのカデル・エヴァンスがCyclingTipsの取材に対して語ったコメントを取り上げよう。

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    画像引用元はこちら(産経サイクリスト)


    カデル・エヴァンスはオーストラリアのプロサイクリストで、2011年のツール・ド・フランス総合優勝者。オーストラリア人としては初の快挙を成し遂げた偉大な選手。彼は20年のプロキャリアの中で、7年間のマウンテンバイク選手だったユニークな過去を持つ。

    マウンテンバイク選手だったころ、カデル・エヴァンスは「下りの名手」として名を馳せていた。その経験から推測するに、ディスクブレーキがもたらす危険性についてはよーく認識しているはずだ。

    以下、カデル・エヴァンスのコメント。
    自転車以外の生活にも当てはまることだが……人間は変化を嫌い、現状維持を望むものだ。変化を受け入れるには、未知の世界に踏み出す不安が伴うからね。僕がマウンテンバイクの選手だった90年代にディスクブレーキが登場したしたときは、選手からの抵抗感があった。
    抵抗感の理由は、機材がちゃんと動作するかといった信頼性に関することだった。しかし、メーカーの努力によってその抵抗感は過去のものになった。今、僕はディスクブレーキの無いマウンテンバイクに乗ろうとは思わない。ディスクブレーキはマウンテンバイク界に革命をもたらした、素晴らしい技術だ。

    カデル・エヴァンスにとって、ディスクブレーキの良さは操作性の向上と、ブレーキパワーのコントロール性。(たびたに取り沙汰される)強力すぎるブレーキングパワーは不安要素ではないとのこと。
    ※タイヤのトラクションがディスクブレーキの制動力についていけないので、実際には問題ないらしい

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    さらにこんなコメントも。
    僕の経験で話すと、ディスクブレーキはファンタスティックなブレーキシステムだ。ブレーキレバーをいつ引いても、制動力が変化しないのが良い。ブレーキに信頼が置けるおかげで、コーナー進入時に思い切り突っ込んでいるし、スピードを落とすのもギリギリまで待てる。よって、コーナー後にもハイスピードにすぐ戻ることができる。ディスクブレーキというテクノロジーに関して、僕は反対意見を持っていない。
    エヴァンスがむしろ気にしてるのは、サポートチームのロジスティクスが複雑化することについて。パンクや故障時のホイール交換に手間取るとかいったことだ。

    レース時において、ホイール交換、ニュートラルカーのスペアの機材、チームカーのスペース問題は必ずつきまとう。ツールのようなグランツールにおいて選手は9人。そしてチームカーが積めるバイクの限界量が9台分だ。それ以上は積み込めない。

    もしもエースに連続でパンクなどのトラブルが起きたとき、問題が発生する。全員分のスペアがない状態に陥る危険性があることは、選手にとって不安材料だ。選手は年度末に結果によってのみ評価される。「スペアがなかったから走れませんでした(負けました)」という言い訳はできない選手にとって、無理もない話だろう。
    とはいえ、現役選手の中には、ローターによる裂傷や火傷を心配する者もいるのは事実。エヴァンス自身は気にしていないようだ。 しかし…

    元プロ、そして現役サイクリストとして、僕だってケガはしたくないさ。そして事故の原因になる可能性は排除したい。ただ、個人的にはレースでの安全面はむしろ強化されると思う。

    とくに雨天時の走行においては。ディスクブレーキによって、雨天時のブレーキ性能は変化しない。その恩恵のほうが、ローターによるケガのリスクよりもはるかに大きいと思う。裂傷のケガが起きる原因として、チェーンリングかブレーキレバーによるもののほうが大きい。
    エヴァンスによれば、「いずれディスクブレーキはプロレースの世界にも浸透し、メリットを享受できる世界がやってくるだろう」とのこと。

    あと2年もして選手もメカニックもディスクブレーキの扱いに慣れた頃には、「どうしてこんなにも素晴らしい性能のブレーキの導入をためらって、議論を続けていたんだろう?」って思うはずさ。
    マウンテンバイク出身のカデル・エヴァンスなので、ある程度肯定派だとは予想したが、その予想を越えていた。

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    ディスクブレーキは不当な締め出しを食らっているのか?何者かの陰謀なのか?
    ディスクブレーキはツール・ド・フランスで使われても良い段階なのか?(GCN動画の紹介)


    続報があれば、お伝えしますね。

    9年9か月勤めたシックス・アパートを2016年3月末で退社し、2016年4月1日からfreee 株式会社に転職した。 自分は45歳(1971年生)で転職市場的にはキツイ年齢なんだけど、「やるなら今しかないっしょ」と思ってトライすることにした。「へぇ、中年オヤジの転職活動ってこん ...

    9年9か月勤めたシックス・アパートを2016年3月末で退社し、2016年4月1日からfreee 株式会社に転職した。

    自分は45歳(1971年生)で転職市場的にはキツイ年齢なんだけど、「やるなら今しかないっしょ」と思ってトライすることにした。「へぇ、中年オヤジの転職活動ってこんななんだ」くらいのテンションでごゆるりと読んでいただきたい。

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    ※前職のノベルティシール
     

    ブログ好きが高じてブログベンダーに入社

    2016年3月末までブログソフトウェアベンダーのシックス・アパートで働いていた。入社したのは2006年だったので、ほぼ10年間働いたことになる。
     

    シックス・アパートはブログの会社だけあって、社員にはブログ好きが多い。自分もそのクチで、入社のキッカケは入社1年前に開始した趣味のサッカーブログ。当時は競合も少なくて3か月くらいで人気ブログになってしまった。全国の同好の士から反応をもらえるのがうれしくて、気づいたら365日連続更新をしてしまった。
     

    それまでネットは=「見る(消費する)側」だったのが、ブログを境に「書く(創造する)側」になったことの面白さに自分はハマった。「ブログの面白さを他の人にも伝えたい、CGMの可能性を追究したい」って考えるようになり、ブログベンダーの会社の門を叩いた。それがシックス・アパートだったわけ。ちょうど10年前、35歳のときだった。


    「ブログの会社に転職することにした。今住んでいる愛知県から東京に引っ越すぞ」って嫁に言ったとき、「ブ、ブログ?そんなものが仕事になるの?」って驚かれたけど、文句ひとつ言わなかったことには感謝している。当時はブログ=ネットの日記程度の認識が一般的で、そういう意味では嫁のリアクションはいたって正常だった。
     

    マーケティング、営業、パートナーリレーション…からのオウンドメディア編集長

    最初の数年はマーケに所属、次に営業そしてパートナーリレーションを数年、エンジニア以外のほとんどに関われた。自社製品の Movable Type の認知度アップ、新規ユーザーの開拓、自社サイトのコンテンツ拡充、デジタル&アナログの販促物制作。営業も代理店開拓もやった。自社のブログソフトウェアが幅広い企業で使われることで、「あぁ、情報発信者が増えているなぁ」と思えてうれしかった。
     

    こういう言い方はナンだけど、自分はソフトウェアそのものの機能とか、競合製品と比べてどこが優れている(劣っている)とか、どの言語で作られているかはぶっちゃけ二の次で、「いかに多くの人が発信する側になってくれるか」を支援するほうに気持ちが向かっていた。
     

    ネットリテラシーが高くなくても、アイデア一つで市井の人の言葉が有益なコンテンツになり、検索エンジンやソーシャルメディアを通じて何の接点もなかった誰かに読まれることができる。そう考えるだけでワクワクした。趣味のブログはシックス・アパート入社後も続き、(というかさらにヒートアップして)仕事と趣味の境界が限りなくゼロになっていった。
     

    最終的にはシックス・アパートブログというオウンドメディアの編集長を務めさせてもらい、まさに好きなことで培った能力を開花させる場所を与えてもらうまでになった。当時の同僚と立ち上げた「オウンドメディア勉強会」は今では200名もの参加者が集うほどに成長した。

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    ※第1回目のオウンドメディア勉強会はこじんまりと開催

    初回の勉強会はたった4名で自社会議室でひっそりと始めたんだけど、オウンドメディアの運営で悩む人が実は世間には予想以上にたくさんいて、その人たちの情報交換の場を作れたことはうれしく思っている。なお、オウンドメディア勉強会の運営はシックス・アパート退職後も関わり続けている。

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    ※口コミで徐々に拡大。参加は無料なので、興味ある人はこちらからコンタクトしてみてください。
     

    自分は「コンテンツを作り、人を楽しませること」が根っから好きなんだと思う。2012年から始めた「サイクルガジェット」もそうで、39歳で始めたサイクリングにドハマりしたことで、「自転車の面白さをまだ知らない人のために!」という一心だけで運営して今に至る。
     

    個人ブログは隔日更新しているので、週に3~4本書いていることになる。平日は5時に起きて出社前に原稿を書き貯めて、土日の早朝に画像を整理したり、原稿を修正したり、シコシコと記事を予約投稿する。そのあとに一人編集会議で翌週のネタをブレストし、ネタ帳に記載する生活がここ4年続いている。
     

    1日をフルで休んだ生活は記憶になく、盆の帰省であろうが正月三が日だろうが関係ない。常にネタ集めのアンテナは立てているし、隙間時間があれば記事のドラフトを書く。他人のブログや海外ニュースを読んで情報収集したり、写真を撮影しに外に出る…ということを年がら年中やっている。
     

    「そんなことして辛くないですか?やめたくなりませんか?」と人から言われることはあるけど、好きでやっているので苦労ではない(もちろん、楽ではないけどね)。嫁は「平日は5時に起床して仕事で夜遅くに帰宅して、土日はブログ書いて、その隙間を縫うようにサイクリングして……あなたいつか過労死するよ」と呆れているけど、彼女はわかっていない。好きなことをしまくって過労死する人などいないということを。
     
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    ちなみに昨年の健康診断の結果はオールAだし、この6年間で病欠はゼロ。これも自転車のおかげだと思う。


    こういう人間になれたのも、シックス・アパートで過ごした10年間と出会った方々のおかげだと感謝している。かけがえのない財産である。
     

    45歳での転職活動は手遅れなのか?

    前置きがものすごく長くなってしまったけど、そろそろ実際の転職活動について触れる。シックス・アパートでの仕事もよかったんだけど、もうワンランク上の規模のメディア運営をしたくなったのが大きな理由。自分の知識と経験でさらに愛されるメディアに成長させ、同時にビジネス成果も達成することに挑戦しようと考えた。
     

    気になったのは、45歳というビミョーな年齢。転職市場では35歳限界説とか、37歳限界説とかいろんな説がメディアで取りざたされるけど、さすがに45歳限界説ってのはあまり耳にしない。ビミョーどころか、「ハードル高すぎかも」とは一瞬思った。
     

    ふつうに考えて、45歳は転職を躊躇する年齢だと思う。一般的に40代半ばのオッサンは妻・子供の扶養家族を抱えて、住宅ローンはまだ残ってて、しかも教育費がかさんでくる時期だ。でもって体は徐々に無理がきかなくなり、どうしても守りの思考になる。つまり、経済的にも、肉体的にも、精神的にも冒険が難しい年代だ。
     

    でも、ここでチャレンジを避けて無難な転職をしてしまうのはもったいないし、なにより面白くない。新卒入社のときも、シックス・アパートに転職したときもそうだったけど、いくつか内定が出た中で「一番面白そうなとこを選ぶ」がポリシーなので、今回もそうしようとだけ誓って転職活動を開始した。不安がなかったといったらウソになるけど、自分の専門性を活かせばきっと相思相愛になれる企業に出会えるって自信はあった。
     

    なお、転職活動を開始する直前、土日をフルに使って10年間の仕事の棚卸しをして、職務経歴書をブラッシュアップした。同時にポートフォリオも刷新した。(なにしろ、かなり長期間にわたってアップデートしていなかったから)
     

    この作業、脳みその隅っこをほじくる作業なので面倒だし、第三者がスッと理解できる言葉に落とし込むのはさらに骨が折れる。でも、ここがきちんと整理されていないと書類審査ではねられるって思い、人一倍エネルギーを注ぎ込んだ。
     

    年齢がネックにならなかったわけではないが、たいした障壁でもなかった

    転職活動してどうだったか?結論から言うと、活動開始から正式内定までに要した時間はちょうど1か月。エージェントは使わず、ほぼ Wantedly だけで企業を探した。あとは紹介等の人つながりで訪問したとこが数社。なぜWantedly 限定かというと、自分が志向する規模感と成長度合いの会社が多いと感じたから。
     

    訪問した企業数は正確には覚えてないけど、ざっと15社くらい。メディア運営というピンポイントな求人ばかりに応募したこともあって、書類審査を通過した割合は7~8割くらいとまずまず。45歳って年齢がどれくらいマイナスに作用したかはわからないけど、肌感覚で言うと、お会いした企業の半分が「こっちの年齢を気にしてた」かんじ。(確認のしようがないのであくまで感触ね)
     

    自分は年齢を気にして仕事はしないけど、相手はしてしまうかもしれないし、それを止めることはできない。年齢が理由でご縁がないのであれば、「アンコントローラブルな要素ではじかれたのなら、それは仕方ない」と割り切った。とはいえ、職種と自分のスキルをちゃんとマッチさせて活動したせいもあって、けっこうな割合で二次、三次面接に進めたし、最終的に3社以上から内定をいただいた。
     

    相思相愛になりかけつつも条件面で折り合わず、破談になったところは数社ほど。正社員ではなく、業務委託契約を打診されたとこも何社あって、「複数社と契約するってのも悪くないかも」とも一瞬考えた。
     

    いくつかお声がけいただいた中から、最終的に freee に入社を決めた。freeeを選んだ決め手がなんだったかを振り返ると、「彼らの熱意とスピード」に尽きた。自分たちのビジネスの価値を信じ、目標に向かって突っ走る姿勢は面接からもヒシヒシと伝わってきた。
     

    仕事にかける熱意は面接したどの企業よりも強く、面接というより「この課題をどんな方法とリソースを使って克服するか?」のディスカッションに近かった。形式ばった面接ではなく、ブレストミーティング的なフレンドリーな会話に終始し、初回の面接開始5分で「この人たちと働きたい!」と強く思った。
     

    驚いたのは意思決定のスピード。freeeは意思決定が恐ろしく早く、一次面接直後にすぐ反応があり、あっという間に二次の日程が決まり、その後の三次もすぐにおこなった。「前倒しで会いましょう!」と積極的だったことも好印象だった。
     

    内定後から入社に至るまでの準備も極めてスピーディで、やるべきことが滞りなく進んでいくのも気持ちよかった。なにより、「ふだんの仕事もこんなスピード感でやっているんだろうな」って思わされた。(入社したら実際そうだった。freee社員の仕事の進め方はむちゃくちゃ早い)
     

    しかも入社前にも関わらず、3周年記念パーティにもご招待いただけて、たくさんの社員と事前に交流することができ、入社後の仕事がスムーズに開始できたこともよかった。

    34
    ※原宿で開催されたfreee3周年記念パーティ
     

    なんだか freee のことを褒めずぎなかんじだけど、ウソ偽りのない率直な感想である。
     

    年齢なんて気にするだけエネルギーのムダ

    数年前、「説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!」って記事にも書いたけど、自分は自分で自分の年齢を意識しない。なぜなら面倒くさいし、エネルギーの無駄だから。先輩後輩関係は社会人には不要ってのが個人的考えで(もちろん、敬う心は必要だが)、年下でも自分にはない知識を持っている人は大勢いるし、誰からでも学ぶことはある。だから自分は誰に対しても基本的に一定のスタンスで接する。
     

    どれくらい年齢を意識していないかというと、そもそも厄年を考えたことがない。というか、気がついたら厄年は終わっていた。
     

    ちなみに、厄年について調べてみてわかったこと
     

    • .前厄・本厄・後厄の3年間(へえ)
    • 厄年は「数え年」で計算する。誕生月で歳をとるのではなく、お正月を迎える度に歳をとると考える(ほほう)
    • 男性の場合、数え年で25歳、42歳、61歳が本厄で、その前後1年ずつが前厄と後厄(人生に9年もあるの?)
    • 女性の場合、数え年で19歳、33歳、37歳、61歳が本厄で、その前後1年ずつが前厄と後厄(女性のほうが厄年が多いらしい)


    個人的に好きなのが、ヒクソン・グレイシーの言葉。

    ↓↓↓↓↓↓
    「私は時間の概念を知っているし、年齢の存在も知っている。でも、私は年齢を信じていないんだ。私には過去も未来も関係ない。どこでいつ生まれたか、今何歳で、いつ死ぬのか、そういう概念の外で生きようと思っている。時間を超越したところで生きたいと思っているんだ。私にとって大切なのは『プレゼンス=今』だ。ある人にとっては20歳は若く、80歳は年老いているかもしれないけれど、私はそうは思わない。私が信じているのは『今』だけだ。だから、私は年齢を考えたことがないんだ」


    うーむ、実にかっこいい。自分もこういうふうに年齢を重ねたい。

    55
    ※freee社内のフットサル部の活動にも(いい年こいて)参加したり
     

    freeeの最年長を更新したけど、それがどうした

    freeeは若い社員が多く、エネルギーに溢れている。周囲が自分の年齢を気にして、距離をおいた接し方をしてきたら嫌だなあと思っていたけど、杞憂だった。20代前半の社員がフツーに話かけてくれて、立場とか経歴とか年齢を気にせず仕事してくれる。
     

    自分はfreeeの最年長を更新してしまったけど、それが話題になることもない。自分も最年長らしく、えらそうに振舞おうなんてこれっぽちも思っていない。ちなみに役員紹介ページに執行役員の野澤が「freee 最年長者(2014年6月現在)」と書いてあるけど、これは間違いで正しくは自分(笑)。
     

    入社初日に、freee代表の佐々木大輔に「どーもどーも、40代のおっさん同士、がんばっていきましょう!」って挨拶したら、「…僕、35歳なんですけど(;^ω^)」って苦笑いされたのはいい思い出(サーセン…)。ここでクビになってたら、ある意味伝説になれていた(笑)。
     

    22歳の新卒のようにフレッシュに物事を見て感じて、彼らすら思いつかないアイデアを出して実行したい。発想力、創造力、企画力で新卒たちに負けないぞ。
     

    転職先が決まったタイミングで、思いがけないオファーが届く

    freeeへの転職が決まったのが2月下旬、それとほぼ同じタイミングでASUSさんから共同キャンペーンのオファーが届いた。自分の書籍『お父さんがキモい理由を紹介するね』を読んでくださったASUSのマーケティング長の方が、お声をかけてくださったことがきっかけで、動画制作キャンペーンをすることになった。
     

    「3月はフルで有給消化して、旅行とサイクリング三昧でうっしっし」と予定していたんだけど、動画制作とブログ執筆でほぼ毎日仕事するハメになり、8年ぶりに予定していた妻の実家(沖縄)への旅行をキャンセルした(笑)。でも、なかなかできない経験なので、ASUSさんとのお仕事を優先した。
     

    で、制作したのがこちらの動画。
     

    「娘(中3)に「キモい」と言われたお父さんが、娘の卒業を祝う ビデオレターを作ってみた。」(メイキング編)



    転職活動とは直接関係ないけれど、今回の転職活動と切っても切り離せない思い出深い出来事になった。
     

    無我夢中で行動すると何かが起きる

    話があっちこっちに寄り道したけど、今回の転職活動で学んだことは何かというと「ガムシャラに行動すれば道は拓ける」に尽きる。40歳を越えていようがいまいが、転職活動は疲れるしストレスのたまる行為。自分は1か月で終わったけど、なかなか疲れたのが正直な感想。
     

    同年代の方々にもし何かしらの言葉を贈るとすれば、「(考えたり調査するのも大事だけど)とにかく動きましょう。行動し続けましょう」だろうか。思考と調査も行動ではあるんだけど、ここでの行動は外部に対するアクション(会社にコンタクトする、人に会う)のこと。
     

    転職活動は楽じゃない。色眼鏡で見てくる面接官もいる。明確なフィードバックは受けられないし、自分の考えや選択が正しいのかどうかもわかんない。それでもたくさんの意思決定を毎日繰り返さなくちゃいけない。不安、逡巡、葛藤の連続だけど、それでも前進しないといけない。一発一発のパンチが届いているのかも、効いているのかもわからない。
     

    「ちょっと休んで、ゆっくり考えようかな」と手綱を緩め、脇道に逃げこみたくなる瞬間はある。いったん行動も思考もやめて、落ち着く時間がほしくなる。でもそこで止まったら絶対にダメ。一度足を止めたら、再開にはもっと多くの力が必要になる。とにかく手を出し続けること。「ヘロヘロ状態で苦し紛れに出したパンチが、今思うと有効打だったかも」と思うこともある。ただの精神論っぽく聞こえてしまうけど、これは心底お伝えしたい。

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    ※いい仲間に恵まれた(freeeオフィスにて)
     

    張り切って、オウンドメディア編集長やってます

    今やっている仕事はオウンドメディア編集長。もともとは「経営ハッカー」の編集長として入社したんだけど、6月13日のプレスリリースにも出した通り、会社設立に必要な情報をワンストップでお届けする「起業ハッカー」という新メディアもローンチした。

    freee代表の佐々木の起業ストーリー、ぜひ読んでいただきたい。
     

    プレスリリース内からの抜粋になるけど、起業予定、起業直後、起業検討中の方々等、さまざまなステージにいらっしゃる経営者の皆様が本業に最大限のエネルギーを注ぎこめるよう、全力で縁の下の力持ちを相努めます。
     

    なお、「転職」でAmazon検索すると14,000冊以上ヒットするけど、「天職」だと一気に400冊に激減するのが興味深かった。
     

    以上、45歳のオッサン転職活動のリアルをお伝えしました!40代以上の方々のエールになれば幸いです。 

    半年ごとに歯医者に通って、虫歯予防&歯周病予防に努めている。 歯はスプロケットやチェーンリングのように取り換えがきかないので、大事に使わなくっちゃいけない。 おいしく食事するためってのはもちろん、自転車に乗るときも歯を食いしばるシーンは多いからね。(まあ ...

    半年ごとに歯医者に通って、虫歯予防&歯周病予防に努めている。

    歯はスプロケットやチェーンリングのように取り換えがきかないので、大事に使わなくっちゃいけない。


    おいしく食事するためってのはもちろん、自転車に乗るときも歯を食いしばるシーンは多いからね。(まあ、スポーツは何でもそうだけど)

    20160507_093505


    ちなみに、過去にはこんな記事も書いている。
     

    【健康こそ最高のライフハック】 自転車に乗り出して5年間、一度も病気をしていない件について


    【ロードバイクは歯が命】 歯科医の方がどんな歯のケアをされているのか教えてもらった



    先日、定期検診を済ませてきて、悪い場所はなにもなく、歯垢を取り除いただけで終わったんだけど、改めて歯医者さんに歯磨きのコツを教わった。

    朝・晩だけでなく、朝・昼・晩の3度磨こう

    自分は朝起きて&就寝前の1日2回って習慣だったんだけど、歯医者さんに言わせれば、間が開きすぎているから、昼食後も磨くとなお良いと指導された。


    昼の歯磨きは職場になってしまうので、デスクに歯ブラシと歯磨き粉を常備しておくことにしたよ。


    なお、昼の歯磨きは(忙しいだろうし)そんなに時間をかけなくてもよくて、2~3分でちゃちゃっと済ませてもOKとのこと。もっとも時間をかけるべきは就寝前とのことだ。

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    ※スプロケットもときどき歯磨きしよう(笑)


    糸ようじも使おう

    糸ようじでないと取れない汚れというものがある。これは自分も実感してて、「十分に磨いたぞ!これでカンペキだな」と思って、いちおう糸ようじも使ってみると、歯と歯の間に溜まった汚れが取れて「げげっ」と驚くことがある。


    1日3度の歯磨きすべてで行う必要はなく、就寝前だけでも十分だそうだ。


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    複数人の歯医者から口をそろえて、「糸ようじは絶対使ったほうがいい」って言われた経験があるので、これはしっかりと習慣にしている。今回の定期検診で悪い歯が見つからなかったのは、この習慣のおかげだって自分では思っている。


    歯垢は歯と歯の間にできやすいので、覚えておいてほしい。


    電動歯ブラシも悪くないけど、ふつうの歯ブラシも併用しよう

    最近、気になっているのが電動歯ブラシ。使っている人の話しによれば、「むちゃくちゃ快適かつ隅々まで磨けて、もう手動の歯ブラシには戻れないよ」とのことだ。


    高速で動くので、手で磨くよりはるかに効率的。電動を一つ買おうかしらとは思っていたので、「電動のほうがいいんですか?」と歯科医師さんに尋ねてみた。すると、


    電動はたしかに便利ですし、手動よりもキレイになるのは事実。でも、奥歯とか親知らずのブラシが届きにくい場所の歯と歯茎を磨くには、ふつうの歯ブラシのほうが便利なときもあります。歯周スポットを意識してブラシの角度を調整しつつ磨くには、指先の感触が大事なので


    とおっしゃった。「電動があればすべて1台で解決!」と思い込んでいたのだが、従来の歯ブラシもあればあったで良いんですね。


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    ※常に「土曜の朝イチ」と決めている

    ちなみに自分が愛用しているのはデンターシステマの超コンパクト。いろんなメーカー&モデルを試行錯誤してこれにたどり着いて、もう何年も使い続けている。自分は最も磨きやすい歯ブラシだと思う。




    というわけで、診察後に半年先の予約も入れておきました。強引に先々の予約を入れてしまうのって、歯医者に行き忘れないためのちょっとしたハックです(笑)。

    ASUSは台湾に本社を置く、PCおよびPCパーツ、スマートフォン、周辺機器製造メーカーである。 ひょんな御縁がキッカケとなって、そのASUSさんといっしょにお仕事させていただくことになった。 ASUSのオールインワンデスクトップPC、「Zen AiO」のプロモーションをするため ...

    ASUSは台湾に本社を置く、PCおよびPCパーツ、スマートフォン、周辺機器製造メーカーである。

    ひょんな御縁がキッカケとなって、そのASUSさんといっしょにお仕事させていただくことになった。


    ASUSのオールインワンデスクトップPC、「Zen AiO」のプロモーションをするために、キモい父さんとして参加したのである。


    Zenaio

    ※まさか、ASUSさんからお声がけいただけるとは……感謝である

    自分はサイクルガジェット代表でもあるんですが、同時に「キモいお父さん」という別の顔を持っていまして、「なにそれ?」と思った方は、こちらの記事をお読みください。

    娘と父のマジトーク 「お父さんがキモい理由を説明するね

    ※アイティメディアの連載記事。2016年1月時点で180万PV。


    この記事がキッカケとなり、書籍も出しました(^_^;)

    お父さんがキモい理由を説明するね

    ※我ながら、なんつータイトルだ…



    自分には15歳の娘がいて、自分で言うのも照れるが死ぬほど溺愛している。その行き過ぎた溺愛が娘には「キモい、うざい」となり、煙たがられているのだ。


    そこに目をつけたASUSさんが、「娘さんの中学校卒業を祝うビデオレターを作ってみたら?」と提案してくださり、そのお話にありがたく乗っからせていただいたわけである。


    Pixel

    ※解像度がすごい



    動画編集がしやすい大画面&ハイスペックなデスクトップの「Zen AiO」 をお借りし、娘のためにメッセージ動画を鋭意製作中。4K解像度(3,840×2,160ドット)対応のディスプレイは、むちゃくちゃキレイ。


    HDDは1テラあって、CPUはcore i7。とりあえず、これだけあれば何の心配もなく動画をゴリゴリ編集できる。


    Movie


    ティザーサイトはこちら。


    あと、予告ムービーも完成してます。(すごく恥ずかしいので、自分は直視できない…)



    娘へのメッセージ動画は、近日中にASUSさんのサイトで公開される予定です。


    以上、告知でした…… m(_ _)m

    三船雅彦さんがパリ~ブレスト~パリを振り返るトークショーが、Rapha Cycle Club Tokyo で開催されたので取材させていただいた。あまりに盛りだくさんだったので、3記事に分けて書いている(今回はラストの3回目) >> その1はこちら >> その2はこちら さて、今回は ...

    三船雅彦さんがパリ~ブレスト~パリを振り返るトークショーが、Rapha Cycle Club Tokyo で開催されたので取材させていただいた。



    あまりに盛りだくさんだったので、3記事に分けて書いている(今回はラストの3回目)

    >> その1はこちら

    >> その2はこちら



    20150906_184511


    さて、今回は三船さんのパリ~ブレスト~パリの道中の補給食やバイク、装備について書こう。



    ライトは全行程での電池はもたないので、途中で交換する。そこはサポートカー(矢野さん)の出番だ。GPSのバッテリーもレース途中で渡し、三船さんはバーテープに固定しておく。



    補給食はおもにバナナ、フランスパン(ハムとチーズのサンドイッチ)、そしてパスタ。



    マカロニを塩水で茹でてオリーブオイルをかけただけなのだが、「現役時代は飽き飽きしていたのに、むちゃくちゃ美味しかった」とのこと。トークショー会場でも同じものが振る舞われ、試食させてもらえた。

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    ※Raphaさんのこういう演出が心憎い




    補給食でパスタを出すときのコツは、「アルデンテにしない」こと。食べにくく、消化に時間がかかり、胃の負担になるからだ。喉に流し込めるくらい、柔らかく茹でるのがよいとのこと。

    20150906_202025


    ものすごく美味しい! ほっぺたが落ちる!……なんてことはなく、ただのオリーブオイルがかかったマカロニであった(笑)。



    終盤でカップラーメンを食べたが、「あれは失敗だった」とのこと。味が濃くて、ものすごく美味なのだが、弱った身体には重すぎて、胃がもたれてしまったそうな。やはり、油を多く含む食事はレース時の補給には向いていない。



    カップ麺ではなく、スープにすべきだった」とは矢野さんの弁。レース後半は温かい食べ物が欲しくなる。スープなら食べやすく、消化もよく、身体もあたたまる。

    20150906_201900

    ※カップ麺をすする三船さん

    あと、機材の点で失敗したこともあった。



    それは「昼用のアイウェアを用意し忘れた」こと。昼はシェードの掛かったアイウェア、夜はクリアレンズで走るのだが、夜が明けたところでサポートカーが交換の手伝いをする。



    が、昼用のアイウェアを渡しそこねたことが1回あって、三船さんは夜用のクリアレンズで昼間を走ることを余儀なくされた区間があった。



    不幸中の幸いだったのが、逆ではなかったこと。昼から夜だったら「シェードの掛かったレンズで走るわけにも行かず、アイウェアを外すことになっていた」と胸をなでおろしたそうな。

    20150906_203511

    ※サポートする矢野さんも、始めての体験でてんやわんやだったそうだ。




    2011年はソロだったので、夜間はアイウェアをはずして裸眼走行していたそうだが、目に入る砂や埃、風圧がとてもキツかったそうだ。アイウェアは必ずせねばと思わされたね。



    服装はかなり気を遣ったとのこと。夏であっても昼夜の気温差が激しく、夜間はかなり冷え込む。それに天気予報がぜんぜんアテにならないほどコロコロ変わるので雨対策も必須。今回はRaphaの半袖のメリノウール製ジャージを着用し、アームカバー、レッグウォーマーを持って走った。




    ちょっとカワイイなと思ったのが、三船さんといえどもレース終盤は愚痴をこぼすこと。



    もうヤダ、走りたくない」、「なんでこんな苦しいことをしているんだ、オレはなにをしているんだ」、「(脱いだ靴を)履きたくない」って子供のように駄々をこねては、矢野さんに「つべこべ言わず走れ!とにかくサドルにまたがれ!」と叱咤されつつ、しぶしぶ走ったらしい(笑)。

    20150906_202404

    ※疲れて駄々をこねる三船さん




    1,000キロ地点で、矢野さんに「ラスト200キロだ、行ける!がんばれ!」って激を飛ばされたときは、「200キロを“ラスト”とは言わないよ…」と思わず突っ込んでしまったらしい。たしかに200キロは1日で走るにしてもなかなか大変な距離だ(笑)。


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    ※サンドイッチを噛む気力すら失っている三船さん



    最後に、質疑応答の様子をば。


    Q 「疲労が極限にまで達すると、幻覚を見るそうですが本当ですか?」

    A 「今回はたぶん見ていません。知人で、途中でカッパの街を見たって言い張る人はいました。パリ~ブレスト~パリではないですが、岡山のブルベを走っていたとき、耳元で”家はアンテナ付きを買え”と助言が聞こえてきたことがあります。なぜアンテナ付きの家なのかはナゾです(笑)」


    20150906_205311

    ※ゴールインした三船さん(足元の紙切れは完走証明書)


    Q 「トラブルはありましたか?」

    A 「ほぼなかったです。パンクもしませんでした。というか、ブルベでパンクした経験は数えるほどしかありません。テールライトがよく落ちるので、ビニールテープでぐるぐる巻きにして落下防止しました」


    20150906_213425


    Q 「メカや機材で“こうしておけばよかった”という反省や後悔はありますか?」

    A 「機材に関しては、トラブルもなく、よい選択をしたと思っています。電動コンポ(カンパニョーロのレコードEPS)は操作しやすかったです。指のしびれは残りますが、ワイヤーに比べたら段違いに疲労は少ないですね」


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    Q 「リアカセットのギア比は?」

    A 「なるべくインナーにしたくなかったので、ローギアは29Tを使いました」


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    じつに貴重な体験をお聞きでき、感激だった。



    Raphaジャパンさん、三船雅彦さん、取材させていただきありがとうございました!


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    三船雅彦さんがパリ~ブレスト~パリを振り返るトークショーが、Rapha Cycle Club Tokyo で開催されたので取材させていただいた。



    今回はその続き。

    >>その1はこちら



    20150906_184129

    ※CCTYOでしか飲めないドリンクもあるんです



    パリ~ブレスト~パリは、1,200キロというありえない距離を走る。パリからブレストに向かい、ブレストで折り返して同じ道を走ってパリに戻る。折り返し地点では小休止と補給を行うのだが、その時間はわずか4〜5分(!)しかない。そんなの、もはや休憩とは呼べない……。



    もちろん、上位を狙わない大半の選手は一分一秒を争ったりはせず、横になって仮眠したり、ゆっくり食事をしたりする。



    が、三船さんを含む上位を狙う強者らはこんな場所でも時間短縮を第一に考えているし、虎視眈々とライバルの様子(疲労具合や今後の展開の読み合い)を伺っている。心理戦と駆け引きは常に行われているのだ。


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    ※三船さんのマシン、リドレーヘリウムSL



    パリ~ブレスト~パリはレースではないので、勝者はいない。



    しかし雰囲気は確実にレースのそれで、とくに開催地フランス人の「勝ちたい」、「勝たねば」という意地とプライドはハンパなく強烈らしい。



    選手同士のナショナリズムは、(ときに国籍よりもチームオーダーが優先される)世界選手権よりもくっきりと現れる。そういう意味で、パリ~ブレスト~パリは純粋で正直な気持ちがぶつかりあう場所だといえる。



    まさに、ロードレースの原点と呼んでもいいかもしれない。



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    ※苦悶の表情を浮かべて走る三船さん




    さて、先頭集団のレース展開はこんなかんじで進む。

    • 1.残り700キロで一人がアタックをかける。※残り700キロという表現が、現実離れしすぎて笑うしかないが……

    • 2.先頭集団は逃げを容認する ※だって、700キロよ?それも一人のアタック。「そのうちバテる」と思われていた

    • 3.折り返し地点(ブレスト)に先頭集団が着いたとき、逃げていた選手はちょうど出発するところだった ※集団はそれを見て、「まだ大丈夫、捕まえられる」という雰囲気だった

    • 4.逃げている選手にはサポートカーがおらず、すべて自分一人で用意していた。「もしや、ソロ出場か?」と気づかれる

    • 5.周囲が急にざわつきだし、「あの選手は誰だ?国籍は何だ?」とネットで調べ始める ※ソロで出場しているのに強すぎる、有名選手かも?という焦り

    • 6.結果、レースアクロスアメリカという長距離ロードレースで2位になったスゴイ選手であると判明

    • 7.誰かが「ドイツ人で登録されてる!」と突き止める。しかし、他の誰かが「違う、スロベニア人だ!」と主張し、情報が錯綜する

    • 8.真相は、彼はスロベニア人であった ※「ドイツ人だと偽装することで、ライバルらに気づかれないようにしたんだ、ズルい!」などと周囲がさらにざわつく


    ※国籍を意図的に伏せていたかどうかの事の真意は定かではない。勝手な言い分かもしれないことを補足しておく


    ※ちなみに、スロベニアという国は持久力系の競技がめっぽう強い。学校教育~軍隊など、幅広く持久力を鍛える教育をしているので、国家として持久競技が得意とのこと


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    ※短時間の休憩時間でもシューズを脱いでマッサージ


    先頭集団にいた三船さんは、当然ながら逃げの選手をいっしょに追っていた。そこにいる一団の選手同士は、協調体制とって先頭交代をすることになるのだが、ここでも選手同士は一枚岩ではなく、さまざまな思惑が錯綜する。



    ベルギー人とフランス人はいがみ合う。それでも逃げに追いつきたい思惑は一致するので、なんとかローテーションはしていた。で、途中で三船さんにも「お前も牽け」と外国人選手が声をかけてくる。



    しかし、あまりにも巡航速度が速すぎ(時速40キロ)て、「牽いてしまうとこっちが消耗させられてしまう」と考えた三船さんは、外国語がわからない振りを見せ、日本語で話し返した。



    外国語は堪能な三船さんの作戦である。いくらしゃべりかけても日本語でしか返事をしない選手に対し、周囲はとうとうコミュニケーションを諦め、結局三船さんは先頭で牽くこと無く走った。


    なお、三船さんの名誉のために付け加えると、三船さんは「(英語やフランス語を)しゃべれない」とは言っていない。つまり、ウソはついていないのだ。三船さんの駆け引きの勝ちである。



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    ちょっと脱線するけど、三船さんは走りながら「寝落ち」している。集団について走っているのに、ふと気づくとペダリングしておらず、集団が20メートル先に行ってしまっている。あわてて漕いで追いつく…を何度も繰り返した。



    1回だけ完全に値落ちした瞬間があって、脇道にバイクが突っ込んでしまった。間一髪でクリートを外し、落車せずに済んだが、「一歩間違っていたら、大けがしていた。あれは危なかった」とのこと。



    で、最終的にレース展開がどうなったかというと、逃げていたスロベニア人選手が1位でゴールする。なんと、700キロの逃げを決めてしまったのだ。結局、先頭集団は彼を捕まえ切れなかった。つまり、今回もフランスは自国選手が勝者になれなかった。




    まだまだ面白いお話を聞けたので、続きは次回書きます!

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    9月6日にRapha Cycle Club Tokyo(CCTYO)で開催された三船雅彦さんのトークショー「三船雅彦が語るパリ~ブレスト~パリ2015」に参加し、三船さんと現地でサポートを務めたRapha代表の矢野さんのイベントの振り返りを取材させていただいた。 ご存知の方も多いと思うが、 ...

    9月6日にRapha Cycle Club Tokyo(CCTYO)で開催された三船雅彦さんのトークショー「三船雅彦が語るパリ~ブレスト~パリ2015」に参加し、三船さんと現地でサポートを務めたRapha代表の矢野さんのイベントの振り返りを取材させていただいた。



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    ご存知の方も多いと思うが、パリ~ブレスト~パリ2015で三船雅彦さんがすごい記録をたたき出した。1,200キロを43時間23分で走りきったのだ。それも不眠不休で。



    ロードバイクに乗らない方は、「それってすごいの?」と首を傾げるかもしれないが、とんでもない偉業である。



    参加直前の取材記事を掲載した時点では、「50位以内は難しいだろう」とお話していたが、終わってみれば2番でゴールイン。もちろん、ぶっちぎりで歴代日本人トップタイム。

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    ラファサイクルクラブ東京が主催するトークイベント、「三船雅彦さん パリ~ブレスト~パリの走り方」を取材させていただいた



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    アイスコーヒー、ごちそうさまです! この日は120キロのロングライドに行ってすごく疲れていたんだけど、ぐったりした身体に染みて美味しかった! サッパリ&すっきりなお味だった。




    パリ~ブレスト~パリってどんなサイクルイベント?

    フランスで4年に1度開催される、1200km(!)を走る長丁場にしてブルベの最高峰。2015年は第18回めの開催になる。

    Pbp

    ※パリから出発し、またパリに戻ってくる




    どれくらいの人が参加したの?

    全体で6,000人くらい。日本人参加者は230名ほどで過去最大数だったとか。



    三船さんの事前の目標タイム

    当初の目標は「46時間」だった。つまり、目標を2時間半以上も上回ってしまったのだ。順位は全体で2位(!)。6,000人中で2位である。


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    ※三船さんのマシン、リドレーのヘリウムSL。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPS。ホイールはゾンダ。タイヤは26Cだ。



    同じ道を引き返してくるコース設定

    パリから西に走り続けてブレストという港町(600キロ地点)で折り返し、来た道を戻ってパリまで帰る。合計で1,200キロの道のり。



    1,200キロのコースと言われても、長すぎてピンとこないかもしれない。日本列島に置き換えると、秋田市から広島市がほぼ同じ距離。軽く日本列島を縦断していることになる。



    秋田市から広島市まで43時間ちょいで走る」ことを想像してほしい。しかも一睡もせずに……気が遠くならないだろうか?



    ちなみに、折り返し式のコースなので、先頭集団の選手らは、対向車線の後続選手をずっと見続けることになる。


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    ※スタート直前の三船さんの腕が一番前に出ている。勝利への執念の現れである。



    レースではないのだが、まぎれもない闘いの場

    パリ~ブレスト~パリは、厳密にはレースではない。しかし、本質はレースといっても過言ではない。



    ヨーロッパで9年間、プロの実績のある三船さんをして、「パリ~ブレスト~パリはサイクルイベントと定義されているが、実際はレースの雰囲気をビシビシ感じる」場であったそうだ。ただのブルベではない、「現役時代に引き戻されたかのような感覚」を味わったとのこと。


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    民家や集落の町並みは昔から変わらない様子で、まるでタイムスリップしたような風景の中を走る。日本で言えば、さしづめ城下町を走るようなかんじだろうか。



    出場選手間でもライバル心むき出しで、ベルギー人は「ベルギー同盟」、フランス人もこれまた同盟を組んで互いに潰しあうんだって。国旗カラーのジャージを着込んだりして、やる気は満々。



    なお、フランスはベルギーを格下扱いする(自転車の世界でね)そうだ。2011年のときも、トップ集団のフランスとベルギーは協調体制をとらなかったとのことで、「牽けよ」、「やだ」、「牽けっつてんだろ」、「うっせ」みたいな会話を繰り返していたんだそうな(笑)。



    プロでもない選手であっても、個人間でのナショナリズムが激しくぶつかりあう場所なのだ。こういう話を聞くと、興奮でゾクゾクくる。



    とはいっても、パリ~ブレスト~パリで本気でトップを狙う選手は40〜50人程度で、それになんとか食らいついていこうとするシリアスライダーが100名かそこら。大半の出場者が勝ちを狙いに行くわけではない。


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    ※三船さんの両隣には、ベルギーのナショナルジャージを身にまとった選手らが




    最初のコントロールポイントが不安だった(矢野さん)

    前回(2011年)、三船さんはソロで出場したが、今回はRaphaのバックアップを受けて走った。ただ、矢野さんはパリ~ブレスト~パリが初体験で、どこで何を提供すればいいのか、どんなサポートをすれば三船さんが喜ぶのか、未知の世界だった。



    スタートして最初のコントロールポイントでボトルをリフィルしたり、補給食を手渡す手はずになっているのだが、そこまではクルマで移動。コース内はクルマは走ることを許されていないので、大回りする形で先回りし、物資を運んで、食事や機具を並べて待ち構える……のだ。



    前回はハンガーノックになってしまったそうで、同じ轍は踏まないよう細心の注意を払って物資を用意した。


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    ただ、補給食を用意するにせよ、三船さんが何キロ地点で何を食べたくなるか?どんな物資が必要になるかが想像を絶する世界なのでわからない。



    三船さんに訊いても、「うーん、走ってみないとわからないよ…」としか答えられない。よって、いろんなケースを想定して、考えつくあらゆるものを持参した。面白いところでは、カップラーメンとサッポロ一番味噌ラーメンも同梱したとのこと。



    主催者に渡された工程表が雑シンプル極まりない

    矢野さんがナーバスになっていたのは、「万が一、サポートカーの到着が遅れて、三船さんが補給を受け取れなかったら…」という不安。



    なにしろ、主催者がくれたスタート~ゴールの工程表がA4ペラ一枚。「え、これだけ?」である。地図はなく、各自で調べるしかない。地図とスマートフォンとカーナビを駆使してなんとかルートを決めたが、予想外の作業で3時間近く取られてしまったそうな。


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    ※矢野さんが指差しているのが工程表。紙一枚。テキストのみというシンプルさ(笑)



    コントロールポイントでもレースの雰囲気

    パリ~ブレスト~パリのような超ロングなブルベの場合、自分は「ゆっくり補給食を食べて10分くらい休憩するとか、横になって疲労回復するんだろうな」と思っていたが、そうではない。



    選手は駆け足で通過証となるスタンプをもらいに行き、補給を受け取ったら脱兎のごとく走り去るのだ。その間、わずか2~3分。まるでF1のピットインのようだ。



    スタンプは屋内で押されるんだけど、入り口と出口が別。要領を得ているサポート隊は、スタンプをもらうまでの時間を使ってバイクを出口近くまで運んだりと、時間短縮のためならなんでもやってくる。



    この辺も初サポートとなる矢野さんは気づけず、最初のコントロールポイントで慌ててしまったそうだ。



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    ※7月まで、自分も履いていたカンパニョーロのゾンダ。三船さんとの共通点があって、すこし嬉しい (*^^*)




    まだまだレポートは続きますが、いったんここで終了。とにかく三船さんと矢野さんのお話が面白すぎてしかたない。(取材ノートを6ページも使ったのは初めて)



    検索しても出てこない話とは、まさにこのこと。

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    その2はこちら

    その3はこちら


    ランドヌールVol.3 究極のロングライドへあなたを招待します

    ※「三船さんのブルベ道」が読めるよ!




    ローディの中には足の毛を剃る方々は少なくない。なぜ剃るのかは諸説ある。ケガしたときに処置しやすいためとか、見た目が美しいからとか、空気抵抗を減らすためとか。ちなみに自分は剃る派である。 サイクリストの記事で栗村修さんが解説しているので、くわしくはこち ...

    ローディの中には足の毛を剃る方々は少なくない。



    なぜ剃るのかは諸説ある。ケガしたときに処置しやすいためとか、見た目が美しいからとか、空気抵抗を減らすためとか。ちなみに自分は剃る派である。

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    サイクリストの記事で栗村修さんが解説しているので、くわしくはこちらをどうぞ。

    30代男性「スネ毛って剃らなくちゃダメなんでしょうか?」 (サイクリスト)




    さて、男性が足の毛を剃るとなると、疑問がいくつかある。



    何を使って剃るべきのか? 女性用シェーバーを男性が使ってもいいのか? 石鹸でもいいのか、専用クリームを使うべきなのか? 剃った後の肌のお手入れは?



    そこで、髭剃りでお馴染みのSchick(シック・ジャパン)さんのサポートセンターに電話して、「男性の脚の毛の剃り方」をご指南いただいた。



    男性用シェーバーと女性用シェーバーは何が違う?

    最大の違いは刃の硬さ。男性用は剛毛でも剃れるよう、硬めの材質で刃ができている。それに対し、女性用シェーバーは皮膚に優しく、柔らかめの刃が使われている。



    見た目は似ていても、使う部位と毛の種類で刃の種類は変わるのだ。



    女性用シェーバーを使ってもOK?

    「男性であっても、女性用のシェーバーのほうが脚を剃る目的にはマッチしている」とのこと。男性用のシェーバーで足の毛を剃ってもいいが、「皮膚を痛めやすいので力を入れずに軽いタッチで剃ってください」と注意いただいた。



    ちなみにSchickの 「Intuition」 は刃先から石鹸が出てくる仕組み。無くなったら交換できる。皮膚を濡らすだけでそのまま使えるカンタンさである。


    シック(Schick) イントゥイション





    男性用の髭剃りクリームを脚に使ってもいい?

    使ってもぜんぜん大丈夫。同じ皮膚に使うものであるから、顔以外に使っても問題ない。よって、手持ちの髭剃りクリームを使い切ってから専用クリームを買ってもOK。ちょっぴり節約できますな。余っているシェービングクリームは脚剃りに使ってしまいましょう。



    剃り方のコツってある?

    顔と身体の剃り方」のページが参考になる。

    毛流れにそって、軽くすべらせるように剃る」のがコツだ。ヒザなどの骨ばったところは、反対の手で肌を軽くひっぱって平らにすると剃りやすいとのこと。

    親切なPDF資料まであった!

    具体的にして詳細なガイダンスである。女性って、こんなふうにして毛を剃るんですね……。(見てはいけないモノを見てしまった感じ)



    カミソリで剃るべき理由、シェービング剤の選び方、剃ったあとの肌手入れについて詳しく解説されている。

    シェービングについて


    カミソリの選び方、刃数が多いとどんなメリットがあるのか?等についての詳細情報。知らないことばかりで役に立つ情報だ。

    カミソリについて



    剃った後の皮膚のお手入れは?

    「シェーブローションとかボディ用ローションで保護と保湿をしてくださいね」とのこと。



    すね毛を剃ると毛が濃くなる?

    都市伝説のように言われているが、結論は「濃くならない」だ。毛の断面が開くので毛が太くなったように見えてしまうだけで、毛が濃くなるわけではない。安心して剃ろう!



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    以上、脚の毛を剃るローディの方々の参考になれば幸いである。


    Schick(シック・ジャパン)さん、ていねいなご回答ありがとうございました!