サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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カテゴリ: ボードウォーク

我々夫婦は、2010年秋にミニベロをきっかけに自転車にのめり込んだ。今年で自転車歴丸10年になるわけだが、「乗る専門」のオクサマは今もメカに関する知識はゼロ。潔いほど「乗ること」以外に興味がない。 自転車に関しては、生涯何も学ぶつもりもない! と豪語しているの ...
我々夫婦は、2010年秋にミニベロをきっかけに自転車にのめり込んだ。今年で自転車歴丸10年になるわけだが、「乗る専門」のオクサマは今もメカに関する知識はゼロ。潔いほど「乗ること」以外に興味がない。


自転車に関しては、生涯何も学ぶつもりもない!


と豪語しているので、一生自分がフォローすることは確定済み。

そんなオクサマが今後自転車にどう向き合っていくのか?これまでどう向き合ってきたのか?好きなコースや走り方は?…などを改めてヒアリングしてみたら、けっこう面白い回答が返ってきた。

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※妻と走るときは私はEEZZ D3

目次


一番のお気に入りサイクリングコースは日光

オクサマがサイクリングコースに求めるのが

1 適度なアップダウン
2 自然豊かな景色
3 交通量が少ない

なのだが、この3点が全部揃っているのが日光らしい。なお、具体的なコースは「森林公園からスタートし、 南小来川→今市市と回ってくる周回コース」で1周で60キロくらい。ミニベロでちょうどいい距離だが、ロードだとやや物足りないだろう。

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2と3は理解できるのだが、1はやや意外だった。なぜなら、楽に走れるコースのほうが好むのではないかという思い込みがあったから。

数年前、交通量が少なくてフラットな場所なら喜ぶだろう…霞ヶ浦を1周したことがあった。そしたら、

「淡々としすぎていて飽きる…景色も一緒だし…」

と1回行っただけでお腹いっぱいになったそうな。でも、初めて100キロ越えした場所がここなので、そういう意味では「一皮向けて成長できた」という記憶は強烈に残っているらしい。

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オクサマが好きな峠

別に坂を好んでいるわけではないが、少々の登りは挑戦意欲を掻き立てられるそうで、これまで

  • 定峰峠(埼玉県秩父郡東秩父村)標高613メートル
  • 筑波山(茨城県つくば市)標高877メートル
  • 太平山(栃木県栃木市)標高341メートル

には連れて行った。気に入っているのは定峰峠と筑波山(不動峠)で、10キロ未満なら気力がもつそう。あと、どちらも斜度がほどほどで激坂とまではいかないのも評価が高いポイントだろう。最大斜度9%くらいまでならいけるっぽい。

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白石峠とかヤビツ峠は途中で根を上げてしまうかもしれない。富士山のスバルラインは休み休みであれば行けると思うし、本人も行きたがってはいる。夏に挑戦させたい。

ビンディングシューズデビューはするのか?

二回ほど決心しかけたが、今は熱は冷めたそうな。いちいち脱着するのがめんどうだし、別にスピードを求めていないし…とのこと。ただ、「使っている人はかっこいい」と思うそうな。

あと、車道側にコケたことを想像すると怖いらしく、踏ん切りがつかない最大の理由だとは語っていた。オクサマは運動神経が鈍いので、自分も無理に履かせるつもりはない。

なるべくならオクサマが走りたくないコース

都内の交通量が多い場所はいまだに緊張するらしい。最初はトラックやタクシーがバンバン走る車道を走るなんて「気が狂っている!」としか思えなかったそうだが、それは自分も同じだった。
※自分も都内に行くまでに半年を要したほど(ずっと荒川ばかり走ってた)

今は「夫が先導するなら」という条件付きでなら走れる。一人で走ることは絶対にないらしい。

オクサマが一人で走るコースは河川敷のみ

恐るべき方向音痴なので、一人で走るときは「荒川オンリー」である。どれくらい方向音痴かというと、10年以上住んでいる自宅の周囲ですらいとも簡単に迷うし、カーナビがあっても迷う。Google マップを見ながら迷子になる。1回道を外してしまったらパニックになってしまうんだそう。どうすればこんなに道を覚えないまま生きられるのか、脳の構造を知りたい…。

「ナビがリルートしてくれるやん」と言ってもダメで、ぐるぐると周囲を徘徊する羽目になる。駅から300m離れたお店に行くために40分ほど歩いた…とか、彼女にとってはぜんぜんふつう。

そんなオクサマなので、河川敷を走るくらいしか方法がない。ただ、「一本道を一人で走っていても虚しい…」らしく、数回やってだけで今はしていない。

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娘が「方向音痴は目的地にたどり着くのがゴールになり、サイクリングそのものを楽しめない」と語っていたが、めちゃくちゃ同意したそうな。似た者親子である。

あと、パンク修理ができないので必然的に遠くに行けない。「トラブルあったら怖いし、ソロライドはもういいや…」とのこと。

オクサマにとってのベストのツーリング人数

2〜3人が快適にサイクリングできる彼女の上限。ミニベロなのでロードの人とはペースが合わないし、ミニベロ同士であっても体力差は人それぞれなので、互いに気を使うことになってしまうのが嫌らしい。

必然的に夫(自分)としか走れなくなってしまって今に至る。

電車輪行はかたくなにしたがらない

一度もやったことがなく、やりたがらない。理由はシンプルで「重い荷物を運びたくないから」。

それ以外にも、駅は人が多いし、じろじろ見られるし、落ち着かないそうな。「一旦電車に乗ってしまえば、目的地まで一直線で渋滞のない乗り物だよ。交通事故の心配もないし、車より計算のできる乗り物だよ」と力説してもダメ。長距離移動は車移動しか選択肢にない。

よくよく考えてみれば当然で、オクサマは運転は一切しない。免許は持っているけど「知らない土地の運転は無理」と交代してくれない。「高速道路の運転なんかもってのほか」と高速で自分が疲れていても交代はしない。そういうときはSAで仮眠をとる。「オクサマが運転してくれたら距離を稼げるのに…」と訴えても聞く耳を持たない。

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荷物の積み下ろしもすべて夫がやる。オクサマは手ぶらで玄関を出て悠然と車に乗り、助手席で居眠りしたり飲み食いしながら移動するスタイルに慣れきっている。そりゃあ電車輪行したがらないわけだ…。 

サイクリングが趣味として続いている理由

特定のスポーツにハマることのなかったオクサマがいまだに自転車が好きなのは、「整備もカスタマイズも夫がやってくれる」のが大きい。

彼女にとってサイクリングの楽しみとは、「純粋に走っていることそのもの」だけで、メカの名称や構造、カスタマイズ、メンテナンス、にはなんの関心もない。

もしあなた(管理人)が先に死んでしまったら、きっとサイクリングはしなくなる」と語っていたので、何がなんでも自分は長生きしなければならない。

オクサマが欲しいミニベロ

なにしろ知識も関心もないので、何かを欲しがることがない。ロードバイクには乗ってみたい気持ちはあるが、身長147cmのせいで無理と知っており、ミニベロのままで行く決心はついている。唯一「ピナレロがかっこいい」とは話してはいる。

ボードウォークの買い替え希望は無く、現状で満足。「ポジションがピッタリで、バイクとの一体感がある」そうな。

関心があるミニベロは(以前紹介した)ベルギーのディスクブレーキ搭載のミニベロ「ペグ」。あるいはタイレル。屋内でスペースを取らない折りたたみが最初はよかったが、「結局畳まずそのまま置くよね…」となっており、次に買うなら経年劣化の少ない「折り畳まないミニベロ」にするのは決まっている。



◇ stijncycles(ステインサイクルズ)Pegを時期オクサマ用ミニベロに採用したい

ボードウォークを買った直後は折りたたむ姿が「かっけぇ…!」と思ったらしいが、あっという間に「いちいちたたむの面倒臭い…!」となった。

懸念は、指が短いせいで「STIのブレーキが引けない」こと。現行の105(R7000)なら引けるかな…?という期待はある。ブラケットが小ぶりなカンパニョーロにすれば解決するだろうか?(でも高いしな…)

実はブルホーンハンドルが超気に入っている

最初はおっかなびっくりだったブルホーンハンドルとバーコントローラーだが、瞬時に慣れたし、「ずっとブルホーンを使い続けたい」ってくらい気に入っている。複数のポジションが取れるので、フラットバーより長距離を走りやすい。

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バーコンのギア操作のたびに瞬間的に片手運転になってしまう点については「ぜんぜん苦にならない」し、「むしろカチカチと操作するのが気持ち良い」とのこと。決して最新テクノロジーってわけではないが、気に入ってくれているならそのままでいこうと思う。

ギア変速に対する異常なこだわり

オクサマには妙なクセというか、こだわりがあって、登坂に差し掛かると、「重めのギアのままペダルを50回まわす!」と心の中で決める。そして意地でも変速しない。ちなみに回す回数は7回か12回か30回か50回か77回か100回のどれか。数字にはなんの根拠もない。

そしてインナーは使わない。なぜインナーを使わないのか?との問いには


「だって、インナーにするとめちゃくちゃ軽いギアになってずるいじゃん。インナーはもうどうしようもなくなってから使うご褒美的なモノなので、滅多に使ってはいけないの」


という謎理論を展開する。なにその無駄な行為…。

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人間は最初から楽をしてはいけないという持論があって、もうだめだ…これ以上は回せない…足をついてしまう…って一歩手前でようやくおもむろにインナーに落とす。非効率とかそういうのはどうでもいいらしい。己との勝負にこだわるんだそうな。「インナーは使ったら負け」ですって。うーん、バカなのかな…。

ただ、それで筑波山で失敗している。何キロ走るか知らないまま全力で登り、途中で足が売り切れた。にもかかわらず、いまもそのこだわりは捨てていない。

理由はなんとなく分かってて、大学、大学院時代に芸術の世界(オペラ)でガチ勝負をしていたので、生粋の負けず嫌い。変なところで闘争心を発揮するタイプ。


「ミニベロでもロードに山で抜かれると悔しい。峠の途中で足をついてしまったときは、ロードが近づいてくると“撮影のために降りているだけですよーけっして疲れているわけではないですよー”アピールをかますようにしている」


インナーは極力使わないという独自挑戦にはこだわり続けたいということなので、生暖かく見守ろうと思う。

◇ オクサマが自転車で頑なにソロライドをしない3つの理由

◇ サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い


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2010年に買ったオクサマのミニベロ(ボードウォーク)が丸9年を迎えたので、「そろそろ買い替え時期かな…」という気がしている。折りたたみミニベロのわりにかなり持ったほうだと思う。 軽くオクサマのボードウォークに触れておくと… ダホンの定番折りたたみ式20イ ...
2010年に買ったオクサマのミニベロ(ボードウォーク)が丸9年を迎えたので、「そろそろ買い替え時期かな…」という気がしている。折りたたみミニベロのわりにかなり持ったほうだと思う。

軽くオクサマのボードウォークに触れておくと…

  • ダホンの定番折りたたみ式20インチ(406)ミニベロ
  • フレーム材質はクロモリ
  • サイコンを付けていないので正確な走行距離はわからない
  • 年間走行距離は600kmくらいなので、たぶん5000~6000km前後

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カスタマイズはわりとしてて、

  • ホイールはFOLEX Pro
  • コンポーネントはアルテグラ(6700系の10速)
  • チェーンリング、クランク、シートポストはKCNCの軽量アルミ
  • フラットバーをブルホーンバーに交換
  • シフターはバーコン
  • タイヤはシュワルベのDURANO(28c)

総走行距離は1万キロすら届いておらず、まだぜんぜん乗れる。

今回は、オクサマの次期バイクは何がいいか考え、候補として挙がったstijncycles(ステインサイクルズ)Pegについて書いてみる。



ミニベロ好きなら耳にしたことはあるかもなメーカーだが、ふつうのロードバイク乗りの方は「なにそれ?」ってかんじかもしれない。

なお、オクサマはボードウォークで満足しており、買い替えを希望してはいない。自分が勝手に「Pegいいかも~」って思っているだけ(笑)。

蛇足だが、彼女は身長が146センチで背が低く、まともに乗れるロードバイクがほぼない。650cにすれば…と考えた時期もあったが、車種が限定的でホイールやタイヤの種類が少なく、700cと互換性もないので、「生涯、ミニベロに乗り続ける」つもりらしい。自分もそれが良いと思ってて、体のサイズに合った自転車で走ってほしい。

前フリはこれくらいにして、stijncycles(ステインサイクルズ)へ移りましょう。

目次


stijncycles(ステインサイクルズ)ってどこのなんていうメーカー?

2007年に創業したベルギーのブランドで、ミニベロの中でも新参者なほう。MTBダウンヒルのベルギーチャンピオンになったこともあるステイン・デフェルム氏が立ち上げた。日本にやってきたのは2018年。

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※画像引用元は公式サイト

ロードレース、シクロクロス、MTBクロスカントリー、ダウンヒル、BMXレーシングなどなど、多岐に渡る経験をお持ちで、世界選手権やワールドカップにも出場している有名な方らしい。学生時代から設計を学んでいて、引退後に工業デザインを学び、多くのメーカーの研究開発・品質管理を担当自転車の設計者として活動してきている(※Birdy のモノコックも手掛けたそうな!)。

なお、奥さんは日本人。


stijncycles(ステインサイクルズ)の日本語の字幕もついたわかりやすい紹介動画もある。

stijncycles Peg - short introduction -



Peg(ペグ)ってどんなミニベロ?

ぱっと見はドロップハンドルで折り畳まない20インチミニベロ。ロード用コンポーネントが組み込まれた仕様で、完成車はシマノの105になる。

シクロクロスやダウンヒルやってた元選手がなんでわざわざミニベロを?と思ったが、どうやら最初からミニベロを作ろうとしていたわけではなく、「自分が乗りたい、パフォーマンスを妥協せず、持ち運びしやすい自転車を開発したい」って思想で作っていったら、結果的にミニベロに帰結したそうな。

ラインナップは
  • フレーム単体
  • 105完成車
  • シングルスピード

があるが、シングルスピードはキャラが異なるのでこの記事では割愛する。

Peg(ペグ)の特徴

1.ロードバイク並みの走行性

様々なサイクリストやプロ選手にテスト走行してもらい、ロードバイク に引けを取らない走行性を実現している。もちろん、絶対的なスピードは同じにはならないものの、ジオメトリ的にはロードバイクのそれそのもの。

ちょっと異なるのは、「700cロードより荷重をやや前にかける」ことでハンドリングを安定させていること。

加えて、多くのミニベロロードがジオメトリを700cのロードに寄せていっているのに対し、Pegはレースバイクとしては初めて20インチミニベロ専用のジオメトリを創り出した。
※小径ホイール専用ジオメトリー(S.W.S.ジオメトリー = Small Wheel Specific Geometry)と呼ばれる。

2.ダウンヒルが得意

荷重を前目にすることで軽快なハンドリングを実現。登りでは他のミニベロと変わらないが、ダウンヒルでハッキリした性能差を感じることができる。このへんは選手時代の経験が活きているのかなと思う。ぜひ試乗してみたいものだ。

3.フレームもフォークも素材はあえての「アルミ」

フレームは軽量な7005番でフォークは6061番なのだが、アルミを選んだ理由は「コンパクトなミニベロのフレームには高い剛性が求められ、カーボンにすると剛性確保のために分厚くなってむしろ重量増になるから」らしい。なお、7005番のアルミはタイレルのCSIと同じである。

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※画像引用元は公式サイト

フォークも同じくアルミ製だが、こちらは6000番台のものが使われている。

開発中の3年間で試したフレームの数は10種類、フォークに至っては12種類。テスト走行距離は12,000km……と試行錯誤の痕が伺える。

105の完成車重量で7.9kgとミニベロロードにしては十分な軽さだ。アルテグラ、デュラエースにすればまだ軽量化を図れる。

4.向かい風に強い

前面投影面積を極限まで削ぎ落とし、エアロ効果を出している。とくに向かい風にめっぽう強いそうだ。下りの安定性に加え、平地での巡航も得意。

5.ブレーキがディスク

機材に目を向けると、真っ先に目を引くのは160mmの機械式のディスクブレーキ(TRPのSpyre-C)だ。機械式ディスクブレーキはふつうは(片側のパッドは固定、もう片方のみが動く)「シングルピストン式」であることが多い。TRPのSpyre-Cは油圧では一般的な「デュアルピストン式(対向ピストン式)」で、こっちのほうが片減りしないし、タッチの操作感もベター。機械式にもかかわらず、制動力はなかなかのものと聞く。

コンポは5800系「105」と十分なスペック。ケーブル類はフレーム内装式。



ディスクブレーキのおかげで、ホイールは451も406も選択可能。性能を追求するなら451ホイールを選択しよう。406ホイールなら40mm幅までのタイヤを装着できる。のんびり走るならこんな選択肢もあるということで。(451ホイールは28mmまで)

6.対応身長サイズの幅がびっくりするほど広い

なんと、1つのフレームサイズで身長145~200センチ(サドル高50cm~82cm)に対応できる。オクサマの身長が146センチなので、問題なく乗れる。

にわかには信じがたいのだが、じつはボトムブラケットとシートチューブの接合部分がオフセットしていることが理由で、こう設計にすることでシートポストがフレームを貫通でき、調整範囲が広く取れるわけ。

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※画像引用元は公式サイト

折りたたみ式ミニベロだと当たり前だけど、折りたためないバイクでそれをするって珍しい。つまり、輪行の持ち運びやすさと走行性を両立している。

Peg(ペグ)のネガポイント

1.お値段がまあまあ高め

価格は105完成車で250,000円(税抜)とけっこうする。タイレルと同等といったところか。フレームとホールセットにすれば198,000円(税抜)になるが、ここからコンポや他のパーツを揃えていくと30万円近くになるので、105完成車がベストな選択肢かな…。

ただ、Pegをミニベロと考えずに小径ロードバイクとして見れば、納得できる価格であるのも事実。ハンドル、ステムはFSAだし、サドルがチネリ製でフロントタイヤの上のラックは標準装備となる。人とかぶらないバイクをほしい人にはなかなか良い選択肢になる気がする。

2.国内での取扱いショップがまだ少ない

2019年11月時点で18店舗。正直、かなり少ないかしら…。しかし、取扱代理店のポディウムさんは公式サイト内で「リストにないお店でも、お取り寄せできる場合があります。お近く自転車店にご相談いただくか、代理店の株式会社ポディウムへお問合せください」と書いている。

お世話になっているショップが取り扱っていなくても、もしかしたらチャンスあるかも?気になる人はショップとポディウムさんに問い合わせてみよう。

株式会社ポディウム / PODIUM Co.Ltd.

  • 奈良県奈良市北之庄西町2-8-15
  • CINELLI、COLUMBUS、BOOTLEG、SANMARCO、CARRERA、CAMPAGNOLO、TIME、ORBEA、ORCA、HUTCHINSON、DE MARCHI、GAERNE、RUDYPROJECT、SPORTSBALM、3ACTION、BKOOL、LIGHTWEIGHT

ポディウムさんのお問い合わせフォームはこちら

Peg(ペグ)で輪行はできるの?

可能。なにしろ、デフェルム氏の「パフォーマンスに一切妥協することなく、旅行や持ち運びに適した実用的なバイクを作る」が開発の原点なので輪行するのは想定内。

付属される5mmアーレンキーでエクステンションコラムをフォークコラムから外し、シートポストを下げる。(下げないとチェーンリングが地面に触れてしまう)

フロントホイールを外してフレームに固定するだけ。折りたたみ式ミニベロよりは手間がかかるが、前後ホイールの脱着を要するロードバイクよりは楽。


※こんなふうにキャリアの装着もOK

タイレルのCSIとstijncycles(ステインサイクルズ)Pegの比較

タイレルのCSIと比較検討する人がどれくらいいるかわからないが、価格も似ているし、ミニベロロードってキャラもかぶるのでいちおう載せておくと…

◇ フレーム価格

  • Peg 198,000円(税抜)
  • CSI 177,000円(税抜)

◇ 105完成車の価格

  • Peg 250,000円(税抜)
  • CSI 290,000円(税抜)

あれ?Pegのほうがフレーム価格が高いのに完成者だと安いって感じるのは、Pegはホイールもセットだから。CSIは別。そう考えると、CSIよりはちょっとお得な買い物になりそう。

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※CSIです

あと、見落としそうになるが付属品もPegは充実しており、「ラック、輪行カバー、輪行用カートンボックス、5mmアーレンキー、輪行用チェーンテンショナー、輪行用ベルクロストラップ×8、パッキング用スペーサー」が付属される。ラックとカバーだけでも、普通に買えば1万円以上するわけで、これはかなりお得。

◇ 重量(ペダル含まず)

  • Peg 7.9kg
  • CSI 7.5kg

CSIの特徴であるカーボンフォークとカーボンバックのおかげだろうか。400グラムの差がある。

CSIを検討する人にとっては、選択肢が増えたわけでいいニュースではないでしょうか?最後に、細かなスペックも載せておきます。

◇ スペック

ステインサイクルズ Pegロード(フレーム単体)
  • フレーム:AL7005アルミ製専用トリプルバテッドチューブ
  • フォーク:AL6061アルミ製専用トリプルバテッドチューブ、1-1/8″- 1-1/2″
  • ブレーキ:フラットマウント・ディスクブレーキ 160+160mm対応
  • ホイール:100 & 135mm 6ボルトディスクハブ、451×28タイヤ + 軽量チューブ、ディスクブレーキ
  • 価格:198,000円(税抜)

ステインサイクルズ Pegロード(105完成車)
  • コンポーネント:シマノ105(5800)
  • ブレーキ:TRP Spyre-C フラットマウント・ディスクブレーキ 160+160mm
  • ハンドル:FSA
  • サドル:チネリ
  • 重量: 7.9kg
  • 価格:250,000円(税抜)

なお、どちらを買っても

  • ラック
  • 輪行カバー
  • 輪行用カートンボックス
  • 5mmアーレンキー
  • 輪行用チェーンテンショナー
  • 輪行用ベルクロストラップ×8
  • パッキング用スペーサー

が付属される。

日本国内のカラーはメタリックフレークホワイト(左)とペトロールグレー(右)の2色が展開。海外はもっとあるっぽいが。


※身長148cmらしき女性も乗っている

今すぐ買うことはないですが、将来のオクサマ用ミニベロとして候補に入れておきます。

公式インスタグラム
公式サイト


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※1分で終わります(^^)


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サイクリングの良さって、一人でも複数人数でも楽しめるってとこにある。チームスポーツと違って、ふらっとソロで出かけて、気の赴くままに走るだけで充分楽しい。 ところが、グループ(もしくは2人)でないと走れない人もいて、オクサマがそう。一人でサイクリングに出か ...
サイクリングの良さって、一人でも複数人数でも楽しめるってとこにある。チームスポーツと違って、ふらっとソロで出かけて、気の赴くままに走るだけで充分楽しい。

ところが、グループ(もしくは2人)でないと走れない人もいて、オクサマがそう。一人でサイクリングに出かけられない性格なのだ。

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「いったい、どうして?一人でマイペースで走れるからむしろ気が楽でしょう?」と問うと、「うまく説明できないけど、一人で走れない。なんとなく怖い」と、一人で走ることを拒否してきた。よって、オクサマが走るときは常に自分が伴走役として、彼女の希望に合わせてスケジュールを調整せねばならなかった。

そんなオクサマが、なんのキッカケがあったかわからないが、「一人でボードウォークに乗ってみるわ」と宣言し、平日の昼間、仕事の合間に本当に一人で走ってきた。2010年にボードウォークを買って、初めてのソロライドなので、ここまで来るのに7年間もかかったことになる。

なぜソロライドする気になったのか、どんな気持ちの変化があったのか、不安要員が消え去ったのか、あるいは克服できたのか、いろいろ質問してみました。

ジョギングだけでは物足りなくなってきた

筋トレやジョギングの趣味もあるオクサマは、サイクリングしない日にも運動はする。平日の朝に川沿いを一人で5~10キロ走るのが日課。たまに15キロに挑戦することも。しかし、「10キロ以上のジョギングは、キツいばかりで楽しくない」と不平を漏らす。
※なぜかジョギングは一人でできる

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/ 足だと来れるのに、バイクだと来れないってどゆこと… \

有酸素運動としてジョギングは優れているが、行為そのものは楽しめないらしい。そこで、「ジョギングばかりではなく、サイクリングを取り入れたら、楽しみながら運動できるんじゃないか」と考えた。これがまず一つ目のキッカケ。

なにしろ、自転車なら20キロ走ってもぜんぜん疲れない。ランニングでこの距離を走るのは相当に苦しいが、自転車なら楽勝だ。


(´・ω・`) 「20キロなら軽い有酸素運動にちょどいいんじゃない?でも、20キロじゃあ物足りないような気もするけど」

J('ー`)し 「できれば30~40キロ走りたいんだけど、仕事前に走るわけで、あまり疲労を貯めたくないからちょうどいいの


ということで、片道10キロ(往復20キロ)のルートを考えてあげることにした。

超絶な方向音痴なので遠出できない

オクサマはびっくりするほど方向音。スマホのグーグルマップを持ってしてもたやすく道に迷う。世界屈指の頭脳集団による最新テクノロジーもいまだオクサマの方向音痴っぷりには勝てていない。

どれくらい方向音痴かというと、これくらい酷い。

>> 超方向オンチな妻が「iPhoneの地図アプリ」を諦めた理由

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(´・ω・`) 「荒川の一本道を一緒に走ろう。途中で曲がることもないし、交差点もないから迷いようがないよね。ひたすら真っすぐ走ればいいからね」


って言い聞かせて走り出しても、一人で勝手に土手を上がってしまい、「ぜんぜん知らない場所にきてしまった!もうダメだ、帰れん!」って半べそをかくレベル。

そんなオクサマですら迷わないコースとなると、「同じ道を行って帰ってくるピストン式」しかなかろう。ゼッタイに迷わせるわけには行かないので、地元の川沿いを走らせることにした。

「川沿いに走り、見晴らし茶屋に着いたらそのまま180度回れ右をして戻ってくるように」と念を押し、コースの下見をして、「これなら大丈夫」とナットクできるレベルにまで落とし込んで、ようやく決心がついたようだ。
※すでに数え切れないほど走った場所なのだが…

彼女の不安の正体の紐解いていくと、「土地勘の無さ(&方向音痴さ)」が80%を占めているようだ。言い換えれば、迷う不安さえなくなれば、喜んで走るらしい。


(´・ω・`) 「迷っても、スマホで地図を見れば一発で解決だろ」

J('ー`)し 「地図が読めないので、地図アプリは役に立たない(ドヤァ)


いったい、なにをどうすれば地図アプリを持ってしても道に迷ってしまうのか……まったくもって自分には理解できない。(Google さんですら、彼女の方向音痴には勝てないとは)

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パンクリスクが怖い

2010年にボードウォークを買ってから今日に至るまで、ライド中に1回もパンクしたことがない。丸7年近くパンクゼロ。コレはなにげにスゴイことだと思う。

まあ、走る前に必ず空気圧チェックはしているし、タイヤもKOJAKあたりの太め&耐久性高めのタイヤを履かせていたからだと思うが、この1年は(耐久性という意味ではやや劣る)シュワルベのデュラノ。

運がいいのか、体重が軽いからなのか、とにかくパンク経験がない。


J('ー`)し 「いままでゼロだからと言って、今後も遭遇しないとは限らないでしょ

(´・ω・`) 「まあ、そりゃあそうだが…パンク修理ができるようになれば、不安もなくなるよ」

J('ー`)し 「自分でパンク修理なんてゼッタイ無理

(´・ω・`) 「ですよね…」

J('ー`)し 「だから、万が一パンクしたら徒歩で戻る。片道10キロなら、まあなんとか徒歩で帰ってこれる距離なんだよ

(´・ω・`) 「なるほど、そういう理由から導き出した距離ってわけね」

J('ー`)し 「あと、30~40キロ走ると、補給食とか飲み物の確保の問題があるでしょ

(´・ω・`) 「いったんサイクリングロードを外れて、コンビニを探せばよいのでは…」

J('ー`)し 「荒川を一度離れたら、また川に戻ってこれる自信がない

(´・ω・`) 「……だから、補給しなくて済んで、ボトル1本で帰宅できる距離にしておきたいわけね」

J('ー`)し 「そういうこと

(´・ω・`) 「であれば、往復20キロまでにしておこう」

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ちなみにオクサマは、「フレンチ式の空気入れの使い方すら知らない」ので、それもレクチャーしておいた。これまで夫に任せっきりだった空気圧管理を、自分でもできるようになってもらわねば困る。
※百歩譲ってパンク修理はできないのは許すが、せめてフロアポンプで自力で入れられるようになってほしい。

一人で20キロ走った感想

一人で走った感想としては、「一人でできた!達成感があるし、楽しい」とのこと。今後の彼女のエクササイズのルーチンに組み込むそうな。めでたし。

さて、さんざん迷っている「ビンディングペダルの導入」に関しては、「履いてみたい気持ちと、コケる不安がせめぎ合っている」ステージから、「とりあえず固定ローラーの上で脱着できるまでは進歩」した。

>> オクサマ、自転車歴7年目にしてついにビンディングシューズを履くってよ

>> オクサマ、ついにビンディングペダル・デビューに向けて偉大なる一歩を踏み出す


歩みは遅いが、一歩一歩確実にオクサマは進歩している…。




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オクサマのボードウォークの「ビンディングペダル化計画」の続報です。 2017年2月から装着を検討し始めたものの、すでに8ヶ月経過。まだ使用開始しておりません。/ いまだにスニーカー \「やっぱ怖いよな…」、「コケたら痛いよな…」とゴチャゴチャと言い訳を抜かし ...
オクサマのボードウォークの「ビンディングペダル化計画」の続報です。

2017年2月から装着を検討し始めたものの、すでに8ヶ月経過。まだ使用開始しておりません。

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/ いまだにスニーカー \

「やっぱ怖いよな…」、「コケたら痛いよな…」とゴチャゴチャと言い訳を抜かし、優柔不断が続いていたオクサマですが、「あの意気込みはハッタリか?やるやる詐欺か?」とけしかけたところ、ついに「やったる!今日こそやったる!」と決心がつきました。

>> オクサマ、自転車歴7年目にしてついにビンディングシューズを履くってよ


で、ショップでトライさせてもらう前に、天気も良かったので葛西臨海公園まで走りに行ってきたのですが、人生初の落車をしでかしました(フラットペダルなのに…)

人生とは、何があるかわからないとはよく言ったもの。まさかビンディングペダルを試すその数時間前にコケるとは。

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ミニベロで起きやすい落車パターンだったので、注意喚起の意味も込めて状況を説明しておきますね。

先を走ってた私は目撃していないので、彼女の証言を元に再現しますと…


細い道をゆっくり直進

180度旋回する場所にさしかかる

彼女は「降りずにそのままいける」と判断

ハンドルを右に切っていったら、ジャックナイフよろしくハンドルが半回転

ミニベロが停止してしまい、右側にパタッと倒れる

右膝を打ち、右足首をひねる


もともとゆっくり徐行運転だったのでケガもなく、「痛ってーーー」程度で済んだのは不幸中の幸い。体が先に落ちているので、肝心のボードウォークも無事。

ただ、ブルホーンハンドルのブレーキレバーだけ地面に接触したようで、内側に曲がってしまったので、アーレンキーで緩めて元の位置に戻す。 


(´・ω・`) 「フラットペダルでコケるって、運動神経の悪さにも程があるだろ」

(#´O`) 「ハンドルが急に旋回してしまって、何が起きたか一瞬わからなかったんだよ

(´・ω・`) 「タイヤが小さいぶん、ジャックナイフは起きやすいんだよね」

(#´O`) 「曲がれる、と思ったのが間違ってた…

(´・ω・`) 「ちょっとでも厳しいって感じたら、おとなしく一回足をついて方向転換したほうがいいね。今後、ビンディングペダルにするわけだからなおさら気をつけたほうがいい」

(#´O`) 「なんか、ビンディングペダル、辞めとこうかなって気がして来ているんだけど

(´・ω・`) 「なにっ、いまさら引き返すと言うのか。たかが1回の落車で怖気つくのか」

(#´O`) 「いや、でもただのスニーカーでこうも見事にコケると、自信も喪失するよ

(´・ω・`) 「大丈夫。ビンディングペダルにしたら、いずれどっかのタイミングで1、2回は立ちごけするから」

(#´O`) 「ぜんぜん大丈夫じゃない


なんとかなだめすかししつつ、なじみのショップに行き、大将に指導していただくオクサマ。

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案の定、クリートがなかなかハマらない。足の裏にあって見えないパーツ同士を合体させるわけで、たしかに最初の5分は四苦八苦するものだ。


(#´O`) 「ぜんぜんハマらないよ…こんなこともできない私は、ダメ人間なのかもしれない…

(´・ω・`) 「問題ない。最初はみんなそうだから。感覚で覚えるだけだから、もう数分試してみ」

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苦悶すること約10分。ついに、


(#´O`) 「お、足元を見なくてもはめられるようになってきた。足の裏のどこにクリートがあるか、フィーリングでつかめてきたよ

(´・ω・`) 「でしょ?そういうものよ。あと、クリートをはめるときに下を向いちゃ危ないよ。視線は常に前に。ペダルを回してバイクをゆっくり進めながらやることね」

(#´O`) 「まだ一発で合わせられなくて、2、3回探らないとパチっとならないんだけど、こんなもん?

(´・ω・`) 「こんなもん。1回でハマらなくても焦らなくて大丈夫。そのままもう1回ペダルを回しながら、リトライすればオーケー」

(#´O`) 「グリグリ当てつつ、クリートをがっちゃんこするポイントを探ればいいのかしら

(´・ω・`) 「そういうこと」


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ということで、まずは人気のない場所で練習させてみます。

選んだシューズはLAKEというメーカーのSPDタイプ。カジュアルなデザインのものだ。ペダルはシマノのPD-M540(両面)かPD-M530(片面)で悩み、娘がフラペで乗ることも検討した結果、片面SPD、片面フラペ仕様の折衷案で妥協にすることに。

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軽量かつデザインがかっこいいKCNC クリップレス プラットフォームペダル(SPD互換タイプ)という変化球で攻めてみた。
※ボードウォークのクランク、チェーンリングもKCNCなので合わせる意味合いもある

20
/ フラット面にはすべり止めのスパイクも\

ということで、まだ装着も実走行もしていないんですが、今後のオクサマの挑戦を生暖かかく見守っていこうと思う。


(#´O`) 「なんか、ビンディングペダル楽勝っぽいじゃーん。装着したら、1人で走ってくるわ!


とかほざいているが、1人で練習させるのは危険すぎるので、自分が付き添います。

この調子のノリだと…慣れた頃に見事にコケると予想(笑)。


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平地専門サイクリストだったオクサマが、奥日光、筑波山、太平山、物見山などを走っているうちに、すっかり山好きオバサンになってしまった。 人間、何事も慣れであるという良い例である。 いつか子の権現坂とか白石峠にも連れて行ってみたいのだが、たぶんまだ早い。 ...
平地専門サイクリストだったオクサマが、奥日光、筑波山、太平山、物見山などを走っているうちに、すっかり山好きオバサンになってしまった。

人間、何事も慣れであるという良い例である。

いつか子の権現坂とか白石峠にも連れて行ってみたいのだが、たぶんまだ早い。埼玉県内でちょうどよい秩父の山はどこだったかな…と考えて思い出したのが、定番ヒルクライムコースの「定峰峠」。

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ということで、定峰峠越えをして100キロ走るライドにオクサマを連れて行きましたので、そのレポートです。

定峰峠とは

定峰峠とは、東秩父村にあり、比企郡小川町へと抜ける峠道で埼玉県内のサイクリストには有名な場所。白石峠、奥武蔵グリーンラインともつながっている。 ちなみに白石峠の斜度はもっと厳しいので、今回はパスしておいた。

無題
 
定峰峠の最大斜度は7.8%。平均は5%ちょい。斜度は割とマイルドで変化が激しくなく、淡々と登れると評判。5キロと短めなので、初めてのヒルクライムにも適している。

そういえば、2013年に自分が初めて(ダホンのMuで)ヒルクライムに連れられたのが定峰峠だった。
※登り方のコツを全く知らなかったため、けっこうキツかった記憶がある…


斜度とかコース特徴が詳しく書かれた記事で、参考になります( ◠‿◠ )

「定峰峠(東秩父村側)」~初心者から上級者まで楽しめる楽しい峠~(比企・奥武蔵CYCLE情報局)

定峰峠はミニベロでも普通に登れます

オクサマはダホンのボードウォーク、自分はタイレルのCSIで走る。

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組んだルート(108キロ)は以下のとおり。

入間市駅

日高市

越生

小川町

東秩父村

定峰峠

降って秩父市内へ

飯能

入間市駅


行きは登り基調、帰りは下り基調。全行程で108キロ。ヒルクライム付きで100キロ超えはオクサマは未体験ゾーンだが、なんとかなるでしょう。
※ビビらせたくなかったので、「峠を越える」とは伝えなかった

なお、入間市駅周辺のコインパーキングに駐車したのだが、終日駐車で700円前後だった。こんなものかと。

小川町までは緩やかな登り基調

多少のアップダウンはあるものの、越生まではゆるい坂しかないのでわりと楽チン。オクサマも余裕の表情。

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25キロ地点のときがわのコンビニで小休止し、補給食をつまみ、東秩父村を目指す。小川町を経由して行くのだが、道中にきつい場所はなく、景色を眺めながら走れるくらい。

ただし、休日だからか、交通量はそれなりにある。あと、トラックやダンプカーもけっこうな台数に出会った。片側1車線なので、それになりに気を遣う。

東秩父村からも緩やかな坂が延々と続く

息が上がってしまうほどではないが、終わりの見えない坂が延々と続くゾーン。定峰峠のスタート地点に着くまでもずっと登りである。

無題2


…この坂、なかなか終わらないわね

「そうね。(峠を)越えたら秩父市だよ。もうちょい辛抱」

越えるって、目の前にあるあの峠のこと…?

「うん」

先は長いわね…

「焦らず、マイペースでいきましょう」


励ましながらゆっくり坂を登る。

※注意点※

飲み物は峠に入る前に購入しておきましょう。坂にばかり集中していると、ボトルの残量を忘れてしまう。夏場の峠越えをボトル一本で試みるのは得策ではないです。

自分は、小学校や公民館、市役所、村役場、郵便局等が道中にあるかを事前に地図アプリで探しておく。「それらがある場所=それなりの人口がある=自販機がある」という目安ですね。

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/ いったん登ると、もう自販機はない \

定峰峠は序盤がキツめで、徐々に緩やかになる

定峰峠は平均斜度が5%ちょっとで比較的マイルド。うれしいことに、序盤にキツめの斜度が来て、登り進めるに連れて緩やかになるのでペース配分がしやすい。

しかも、定峰峠は2015年春に舗装工事が施されているそうで(上記リンクの情報)、そのおかげで路面がキレイ。これ、地味にありがたい。

というのも、路面が荒れた状態でのヒルクライムはそれだけで神経を使うんですよ…。ガタゴト乗り越えるときのショックで疲労も増す。路面が整っているだけで、その坂が好きになってしまうほどだ。

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ただ、峠の交通量もそこそこあって、オートバイとスポーツカーでツーリングされる方々のも多い。ちゃんとキープレフトで登りましょう。(カーブで横着なライン取りをすると、マジで命取りになります)

定峰峠を登ってみての感想

想像より遥かにラクに登れたのが驚きだった。前に登ったのが4年前(2013年)で、当時は20インチ(406ホイール)のダホンMuだった。同じ20インチとはいえ、 タイレル(Tyrell)のCSI は451ホイールだし、重量はMuより1キロは軽い。

今のほうがずっと楽をさせてもらえるバイクではあるのでそれを差し引かねばならないが、「スイスイ登れた!」のが第一の感想。初の定峰峠は相当苦しかった記憶なので、ちょっとうれしい。

この4年で登りに慣れたというのもあるけど、それ以上に8月6日から始めたダイエットの効果が大きい。腹回りの重量が2キロほど落ちたせいで、ペダルがクルクル回った。体重落とすって、効果てきめんですね…。

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オクサマ

それぞれのペースで登ったので、オクサマはやや離れてしまったのだが、彼女も時間をかけてゆっくり、しかし足は着かずに登頂できた。

私でも楽しく登れた!筑波の不動峠や太平山は距離こそ短いけど、定峰峠よりずっとキツかった

ですって。それはよかった。筑波山(茨城)と太平山(栃木)はどちらも3キロそこらで、定峰峠は5キロ。登っている時間は定峰峠が長いが、斜度的に一定に近かったので、それもあったのかもしれない。

ただ、いつ終わるか全くわからないのはヒルクライムではストレスだね…。コーナーを曲がっても曲がっても坂が待ち構えていると、心が折れそうになる(笑)

走行距離、コースプロファイル、所要時間は登り始める前に共有していこうと思った。

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峠の茶屋からはひたすらダウンヒル。秩父市内を走り、昼食は「からあげ きすけ食堂」で。

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メイン料理にサラダバー、カレー、ドリンクが付いて980円とお値打ち。外から見ると、「狭そう」に感じるけど、入ってみると奥行きがあって過ごしやすい。なんとなくだが、沖縄にある料理屋さんなトロピカル感があってよかった。

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入間市駅まではひたすら国道299号線を走る。この道を走るのは初めてだったんだけど、「基本は下り基調だろうし、少々のアップダウンこそあれ、ラクに走れるのではないか」と想像していた。

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事実、登り3、下り7くらいの比率で気持ちよく走れる。しかし、振り返るとオクサマがいない。下りが苦手(怖いらしい)なのを忘れていた。走っては待つ、を繰り返したので想定以上の1.5倍の時間がかかってしまった。

長めの正丸トンネルが鬼門か

正丸峠まではやや登り基調。飯能市と秩父郡横瀬町の境界にある峠(標高636m)で、Wikipediaによると、江戸時代に江戸と秩父と結ぶ道の一つとして秩父札所巡礼などに用いられたらしい。

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で、その峠を越える山頂部分に、2キロ弱というやや長めの「正丸トンネル」がある。「2キロか…長いな」とは思ったものの、自転車進入禁止サインはなかったし、迂回のしようもないので行くしか無い。
※後日、迂回路の存在を知った…あったんだ…

トンネル内は狭い片側一車線で自転車の通行帯はなく、しかも道路中央に分岐用のポールが立っており、車が自転車を追い越しにくい構造になっている。ダメ押しとして、路肩が凸凹の構造になっているので、高速で走るのがとても怖い。

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走り終えて、オクサマを待つ。数分後現れた彼女は、

「死ぬほど怖かった…」

と話しており、申し訳ないことをした。次回以降は迂回路を通ろうと決心した。正丸峠を自転車で通過するサイクリストも多いと思うが、慣れていない人、女性は迂回路を使うほうが良いと思う。


正丸トンネルはこんなかんじ。自転車通行禁止を示す標識はない。 バッテンマークのサインは「駐停車禁止」を意味する。 

正丸トンネル
/ Google ストリートビューより \


正丸トンネルの次に現れたのが、「吾野(あがの)トンネル」。

吾野トンネル2

570メートルと短いが、明確に「自転車進入不可」の標識があったので、示されていた迂回路を通行。吾野トンネルは2015年に開通された比較的新しいトンネルだそうで、Google ストリートビューを見たら工事中(2014年の画像)だった。

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/ 直進できないので、右折して迂回 \

道路幅員が狭く大型車のすれ違いができない箇所やカーブが連続する箇所だったらしい。その旧道を自転車は走らねばならないが、迂回しても大した距離ではない。

その後は下りメインでたいして体力を使うこともなく、無事に入間市駅に帰着。秩父と飯能の間の数カ所のトンネルだけが危険だけど、それ以外はじつに楽しいサイクリングでした。

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山に苦手意識がある人は、ヒルクライム関連の書籍&ムックを読んでみるのもいいかもです。

「本格的なヒルクライムはちょっとな~、でもやってはみたいんだよな~。どっか優しすぎず、キツすぎない適度な坂はないかな~」という方、定峰峠がオススメですよ。(*^^*)


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オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークにフロントディレイラーをつけて「これで山も大丈夫だ!」と喜んだのもつかの間、100キロ持たずにインナーからアウターへギアチェンジできなくなってしまった件の続き。 それまでの経緯ボードウォークのハンドルをフラットバーか ...
オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークにフロントディレイラーをつけて「これで山も大丈夫だ!」と喜んだのもつかの間、100キロ持たずにインナーからアウターへギアチェンジできなくなってしまった件の続き。

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それまでの経緯

ボードウォークのハンドルをフラットバーからブルホーンに交換した

ボードウォークをブルホーン化したはいいけど、オクサマの指がブレーキに届かない事象が発生


中華台座には荷が重かったか?100キロ待たずしてフロントディレイラーが変速しなくなる



ざっくり背景をなぞるとこんなかんじ。

「平地は飽きた。坂道が登りたい」とオクサマがのたまう

要望に応えてフロントディレイラーを装着することに

しかし、ボードウォークに合う台座が見当たらない

激安の中華製台座を取り寄せて、ダメ元で実験することに

やってみた結果、「お、ちゃんと変速する、バンザイ!」

物見山に走りに行き、快調に動作することを確認 (80キロほど走る)

帰宅後、変速しなくなる…

馴染みのショップで診断した結果、「台座に問題アリ」と判明し、入院


という流れである。

結論から言うと、症状は完治し、無事に退院できた。何が問題で、どのように修理したのかを細かくお伝えしよう。ボードウォークのフロントダブル化を検討中の方の参考になれば幸いである。

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<注意‼‼‼>
このカスタマイズは完全に個人の趣味でやっており、安全を保障するものではありません。もしも真似をされる場合は、自己責任でお願いいたします…。
<(_ _)>

そもそもの設計に問題があった

別に台座そのものが破損したとか、割れたとか、ひびが入ったということはなく、単純にシフトケーブルの引きの力を受け止めるだけの固定力がなかったのが問題。

可動域を広くとった溝のせいで、ぐらつく

設計側の親切心なのだと思うが、フロントディレイラー川の台座が調整しやすいよう、幅広く可動域が取れるようにしてある。その心意気はうれしいのだが、可動域が広いことが仇となり、ぐらつきやすい。

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※溝が掘られており、スライドして調節できるのだが、ここの固定力が弱い

ネジ一本での固定では弱い

しかも、2つの台座をつなぐのがネジ1本。2本で固定できればよかったのだが、1本では固定力が不十分で、フロントディレイラー側の台座がネジを軸にしてグラグラ動く。「シフトワイヤーなんて、たいした力が入るものではないだろ」って思い込みがあったのだけど、認識を誤っていたようだ。

固定するための処理が甘い

最大の設計ミスが、台座同士の接触箇所の処理の甘さ。凹凸のない、ただの面で固定するだけなので、ねじりに対する耐性がない。取り付けを手伝ってくれたショップの大将も、「これが一番の不安要素だな…。もしダメになるとしたらここからだと思う」と事前に話してくれていたが、果たして予言通りの結果となった。

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※ネジを軸にして回転してしまうのです

台座をやすりでこすって、凹凸を作って接合

台座がダメってことは、ボードウォークのフロントダブル化もここまでか…。あるいは、別の台座を探す旅に出なくてならないのか…とあきらめかけた瞬間、 「いや、待って。何とかなると思う」 と大将が心強い言葉をかけてくれた。

大将がとってくれた対策は、「フロントディレイラー側の台座をヤスリで削って凸状に加工し、フレーム側の台座の溝にきっちりフィットする」であった。 

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※やすりで削って凸面をつくり、はめこんだ(黒くなっている部分です)

これで試走してみた結果…、何の問題もなく、フロントディレイラーがスパスパと動き、気持ちよくギアチェンジできるではいか! 固定力も問題ないようだ。少しあきらめかけた後の復活劇だったので、うれしさもひとしお。


大将 「最初から、凹凸状に加工してあればよかったんですけどね。どうしてそういう設計にしなかったんでしょうね(^o^)

自分 「ですよね~(^_^;)」


ということで、大将の機転で見事に問題は解決。あまりにも気持ちよかったので、夜道を30分ほど走ってしまった。ロードバイクでは味わえない、のんびりした走りができるのがクロモリミニベロの良さだ。オクサマのボードウォークは、ますます街乗りに最高の1台になった。 やはり、持つべきは信頼できるショップだなとしみじみ思った。

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これは持論なんだけど、自転車ショップ選びって医者選びと同じだと思ってる。 自分のバイクが誕生し(納車)、定期的に消耗品を交換し(内科)、ケガをすれば治療をし(外科)、数年に一度はオーバーホールをおこない(健康診断)……という一連のプロセスを自転車ショップは診てくれる。

売りっぱなしではなく、いつでも親身に相談にのってくれるメカニックさんがいるって、すんごく安心できるし、心強い。自分はとくに機械いじりが得意なわけではないので、なおさらなのだ。

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というわけで、ボードウォークは無事に退院。オクサマも「素早い修理、でかした!」と褒めてくれた。これで安心してヒルクライムにも出かけられるので、事前情報ナシで子の権現坂にでも連れて行こうかな…(笑)。

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最大勾配40%の子ノ権現で死にそうになった(というか死んだ)

ボードウォークのハンドルをフラットバーからブルホーンに交換した


ボードウォークをブルホーン化したはいいけど、オクサマの指がブレーキに届かない事象が発生


中華台座には荷が重かったか?100キロ待たずしてフロントディレイラーが変速しなくなる

オクサマのボードウォークにフロントディレイラーを装着して1ヶ月ほどになる。 詳細はこちらの記事をお読みいただくとして、カンタンにまとめると フロントディレイラーにはマイクロシフト 台座は中華製のモノ を使って組み立てた。かなり関係する記事 オクサマもボードウ ...
オクサマのボードウォークにフロントディレイラーを装着して1ヶ月ほどになる。 詳細はこちらの記事をお読みいただくとして、カンタンにまとめると

  • フロントディレイラーにはマイクロシフト
  • 台座は中華製のモノ

を使って組み立てた。

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かなり関係する記事

オクサマもボードウォーク、ブルホーン化とフロントダブル化のために入院す


フロントディレイラーの動作の負荷に耐えられるか、ずれたりしないかが最大の不安だった。飯能>>物見山>>越生を60キロほど走ってきたときは、何の問題もなくスパスパ変速でき、オクサマも「急坂が登れる!すごい!」と喜んでくれた。

フロントディレイラーがなかったころは、オクサマとのライドは坂をなるべく避け、基本はフラットなルートでしか組み立てられなかったのが、これでアップダウンのある道も走ることができる。

オクサマも「平坦路は飽きてきた。自然の豊かな山間部のほうが景色もいいし、でもそのためにはフロントの変速ができないとキツすぎる」と感じていたそうで、山への抵抗感が薄れている。

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※物見山に向かう途中

サイクリングを始めたころは頑なに荒川CR以外を走ろうとせず、ヒルクライムに出かける私を「わざわざ苦しみに行くなんてアホじゃないの」という目で送り出していたのが、今はむしろ、「アップダウンがあるほうが、コースとして変化があって楽しい」という心変わりもしているようだ。

ただ、延々と2時間登りが続くほんまモンのヒルクライムにはまだ抵抗があるようで、「短めのアップとダウンが断続的に現れるくらいのコース」が彼女には理想らしい。

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※荒川

なにはともあれ、走れるコースが増えたことは良いニュース。さすがに白石峠とか奥多摩湖に連れて行こうとは思わないけど、秩父の峠をなるべく避けたルートとか、宇都宮>>日光の周遊コースとか、飯能>>越生あたりは問題なく走れるようになった。

ちなみに、「平坦しかない霞ヶ浦は積極的に行こうとは思わない」と話している。人間、変わるものである。

しかし、幸せは長くは続かなかった。物見山から帰宅して、ボードウォークを整備しているとき、バーコントローラーを動かしてもフロントディレイラーが左右に動くだけで、変速しないことに気づいた。チェーンがぴくりとも動かない。

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どうやら台座が微妙にずれてしまったようだ。シフトワイヤーの負荷に耐え切れなかったということか・・・。 馴染みのショップに持ちこみ、診断してもらったところ、「たしかにずれている」と判明。

シートポスト側のベースとなる台座は固定されているのだが、フロントディレイラーとシフトワイヤーを固定しているほうの台座がぐらついている。

指で握ってグッと力をかけるとわずかに動いてしまう。なるほど、シフトワイヤーの動きについて来れていない。 ネジで留めてあるベース部分とアーム部分の接続箇所の固定力が不十分であることが原因と特定。

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動いてほしくないのに動いてしまう理由は、アームの取り付け位置に幅を持たせてあるから。さまざまな形状のフレームで使えるように、親切心で可動域を多めにした設計がアダとなり、ズレやすい宿命を負ってしまったようだ。

しかも、ネジ1本の固定法なので、2本よりは当然固定力は弱い。まあ、構造的に2本のネジを使えないであろうから、仕方なかったのだとは思われる。増し締めすれば解消するかと一瞬希望を持ってしまったが、「すでにネジはしっかり閉まっているのでネジの問題ではない」と判明。

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ベース部分とアーム部分の固定力をいかにして確保するかという課題を残し、ボードウォークは入院となってしまった。 なお、補足しておくとボードウォークにはほぼフロントディレイラー台座が入り込む余地がなく、装着がすごく難儀するし、そもそも適合する台座がほぼいないそうな。

金澤輪業は、たしか使えそうな台座があったと思う」と大将に教えてもらったが、取り寄せに時間がかかるのでとりあえず「実験のつもりで」仕入れた中華台座でテストしてみたわけ。  

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びっくりするほど安かったので、仮にこの台座がお釈迦になっても諦めはつくものの、できれば再生してほしい。 「たぶん、直せるような気はします」というありがたいお言葉をもらった。

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この件に関しては、引き続きレポートを続けます。

オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークを購入してまもなく6年になる。 6年も経過したのに、フレームは全然問題なく、劣化は感じられない。むしろ、クロモリの「適度に角の取れたマイルドな乗り心地」が気持よい。自分はずっとアルミのミニベロに乗り続けているので、 ...
オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークを購入してまもなく6年になる。

6年も経過したのに、フレームは全然問題なく、劣化は感じられない。むしろ、クロモリの「適度に角の取れたマイルドな乗り心地」が気持よい。自分はずっとアルミのミニベロに乗り続けているので、たまにボードウォークを走らせると、「優しい乗り心地に癒やされるわ~」ってなる。

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ヒルクライムには向いていないミニベロだけど、50キロ以下のサイクリングならアルミよりクロモリのほうが適しているって思うほど。
※オクサマはこのバイクで物見山、奥日光、宇都宮の坂を走りに行っているけど…(笑)

さて、オクサマ愛用のボードウォークはこれまでに何度もカスタマイズを繰り返してきている。内容、順番、いじった理由はこの記事を読んでいただくとして、直近でおこなったカスタマイズはハンドルをフラットバーからブルホーンバーにしたこと。

【小柄な女性でのOK!】 ボードウォークをフラットバーからブルホーンバーに替えてみてのインプレッション

100キロ前後のロングライドを(腕のポジションを変えられない)フラットバーで走り切るのはツライので、ブルホーン化したというわけ。

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指が短く、手のひらが小さいオクサマはブレーキレバーが握れない」という問題はあったものの、スペーサーとレバー角度を微調整することで解決した。 今回は、そのことをちょっと細かめに解説する。ブルホーン化をご検討中の方々の参考になれば幸いである。

スペーサーでブレーキレバーをハンドル側に近づける

まず行う対策がコレ。物理的な詰め物をすることでレバーをハンドル側に寄せる。即効性はあるのだが、好きなだけスペーサーを入れてよいかというとそうではなく、限界はある。スペーサーを入れれば入れるほど、ブレーキレバーのタッチ調整がシビアになってくるからね。

スペーサーを入れてオクサマに握らせたところ、「改善はされているけど、まだなんとなく握りにくい…」とナットクいかない様子。ブレーキレバーそのものを、単独で調整できるタイプのものに交換するという最終手段もあるが、「バーテープ交換したばかりで剥がすのはもったいない」って気もした。

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ブレーキレバーの角度を広げる

スペーサーだけでは、「まだ遠い。握りにくい」というオクサマは訴える。「これ以上、スペーサーを増やすわけにもいかんし、どうしたものかしら?」と唸っていたところ、馴染みのメカニックさんが、「ブレーキレバーの角度を替えてみよう。それだけで効果あるよ」と助言してくれたので、末広がり(ハの字)にした。そしたらこれが大正解。

絵にするとわかりやすいが、ブレーキレバーが地面に対して直角だと、腕を伸ばすようにして握らねばならないが、角度がつくことで肘、手首、そして指に余裕が生まれる。

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付け加えると、ブルホーンバーの幅は400ミリ。もともと自分のMuに装着していたので、幅は自分に合わせてある。それを小柄なオクサマに使いまわしたわけで、そもそもの幅がじやや広め。よって、角度をつけることは理にかなっているのだ。

一般的に、ハンドル幅は自分の肩幅に合わせるのがセオリー。本来であれば380ミリくらいのブルホーンバーを選ぶべきではあるが、店頭に在庫がなかったこともあり、とりあえず自分のお下がりで対処した。

バーコンの角度も替えた

ブレーキに指が届かない問題とは別件で、「バーコントローラーの操作が固い。指が疲れる」と訴えるオクサマの要望に応えるため、角度調整を施した。

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何度か繰り返した結果、「(かなり上を向いた)やや斜め状態」が彼女にとってベストと判明。真横にもともと取り付けたバーコントローラーはものすごく嫌がったのに、「角度を変えるだけで、こうも印象が変わるものなのか?」って驚かされた。
※好みの問題なので、各自で試行錯誤してください。あと、慣れの問題でもあります。

バーコントローラーによいイメージがない人も先入観で判断するのではなく、ぜひカスタマイズの選択肢として考えていただきたい。ちなみに自分は地面に対して平行に動かすことに慣れていたので、最初は「ほぼ上下に動かすのは違和感ある…」だったのが、2分で慣れた。これはこれで悪くない。

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思わぬ副産物として、ルックスがかっこ良くなったことも挙げておこう。個人的意見ではあるが、バーコントローラーがツノのように上を向き、よりアグレッシブで戦闘的な佇まいに変身。 ピンクで細身のクロモリ(フェミニン) × 攻撃的なブルホーンバー(マッチョ) のギャップ萌えがうれしいではないか。

Hバー導入も将来的に視野に入れている

やれやれ、これで長かったボードウォークカスタマイズの旅もついに終わりを告げたか…とひと安心していたところ、ツイッター経由でまたしても興味深い情報をいただいた。

ロイ飯田さんという、自転車(BikeFriday、Bromptonなどの小径折り畳み&タンデムで実用と旅)が2大道楽の方で、

「友人(小柄な女性)はDahonにBikeFridayのHバーを装着して使っていて、とても良いカスタマイズだと思っています。ブルホーンよりブレーキレバーやシフターの選択肢が広がります。STIレバーを使わなければ壊れる確率も減らせます」

とご助言して下さったのだ。



なにこれ、むっさ気になるんですけど…。Hバーというハンドルの存在は、(見たことはあったが)選択肢としてまったく考えたことがなかった。Hバーとはどんなハンドルなのか?その効果は?メリット・デメリットは?謎は深まるばかりなので、ちょっとリサーチして見る予定。


カスタマイズの沼からなかなか抜け出せないが、これもまた楽しいものである(笑)。

オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークをブルホーン化したんだけど、オクサマの指がブレーキに届かない事象が発生してしまったので、その対策を施したお話し。 ボードウォークはこれまで何度もカスタマイズを行なってきた。 1.走りが重くて鈍重 ↓ ・リアディレイ ...
オクサマのミニベロ、ダホンのボードウォークをブルホーン化したんだけど、オクサマの指がブレーキに届かない事象が発生してしまったので、その対策を施したお話し。

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ボードウォークはこれまで何度もカスタマイズを行なってきた。


1.走りが重くて鈍重

・リアディレイラーを105&シフターをラピッドファイア化
・タイヤをKOJAK(シュワルベ)にした

2.おしりが痛い

サドルを交換

3.ミドルライド(50キロほど)で腕が疲れる

ハンドルの両端を切って、オクサマの肩幅に合わせた
ホイールをFOREX Pro 、タイヤをデュラノ(シュワルベ)
・リアディレイラーを105 >> アルテ化
・シートポスト、クランク、チェーンリングをKCNCで軽量化

4.ロングライド(80キロ以上)ではフラットバーハンドルでは苦しい

ブルホーンバー&バーコン化
・ハンドルポジションチェンジャーで手前に寄せる


これですべての問題が解決したと一安心したのもつかの間。

ブルホーンバーのブレーキが握れない」←NEW!!

という問題が勃発。

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※いくらなんでも指が短すぎるだろ…(小学生並み)


ブレーキレバーを交換するという方法もあったが、さすがに交換直後でバーテープを剥がすのももったいない。なんとか現状のママどうにかできないかということで、馴染みのショップに持ち込んで相談。

応急処置としてレバーの間にスペーサーを入れてみたところ、コレが意外にいいかんじ。オクサマの小さな手のひら&短い指でも問題なくブレーキレバーを握ることができた。

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やはり、困ったときは自力で解決しようとするのではなく、素直にプロのアドバイスを請おう。ブレーキは命を乗せる大事なパーツだしね。


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60キロのライド(物見山)でブルホーン&バーコンを試してきた

ブルホーンバーそのものはオクサマもすぐ慣れた。やはり、フラットバーハンドルよりも人間の体はドロップやブルホーンバーのほうが持ちやすい。手のひらを横にするよりも、縦にしたほうが握りやすいからだ。

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ライド中のオクサマのコメント

ブルホーンバーは坂が登りやすい!

総じて良いコメントしかないんだけど、とくに「脇を締めることができるから、グッと力を込めてハンドルを持てるし、腕が疲れない」とのこと。坂を登るときも身体全体でシッティングで漕ぐことができたそうな。

物見山のそこそこの斜度でもシッティングでクリアできたのはブルホーンバーのおかげだと思う。ちなみにオクサマはダンシングできないので、どんな坂でも常にシッティングで登るしかない。バーハンドルは坂を登るには不向きな構造なのだ。

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※ミニベロでシッティングだけでも物見山はクリアできます

バーコントローラーは使いにくいかとおもいきや…?

最初、オクサマはバーコントローラーを嫌っていた。「動かしにくい、操作感が硬い、シフトチェンジするたびにハンドルから指をずらさなくちゃいけないのが面倒」というわけだ。3年間自分が使い続けたバーコントローラーなので、新品よりは圧倒的に操作は軽くなっているのだが、それでも女性にとっては重いらしい。

操作が重いシフターでロングライドに行き、途中で手首が悲鳴を上げはしないだろうかと心配していたんだけど、走りだして15分ほどで、 「あれ?バーコントローラーって意外に悪くないかも」と言い始めた。「レバーをパチパチさせてシフト操作するのが、なんだか楽しい。最初は重く感じた操作感も気にならないよ」ですって。

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まさかこんなに早く慣れてくれるとは思わなかった。オクサマですらブルホーンバーとバーコンに速攻で慣れるのだとわかって、改めてブルホーンバーはどなたにもオススメできるハンドルだと確信した。

見た目がアグレッシブでマッチョ感あるけど、乗りやすいのは間違いない。自分は3年使ってそう信じているし、オクサマもすぐに慣れてくれた。 「ブルホーンバーにしてよかった。フラットバーに戻したいとは思わない」って話している。

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ただし、ひとつだけアドバイスするとしたら、バーコントローラーの取付角度は工夫した方がいい。自分はレバーが真横に動くよう、水平気味に取り付けていたのだが、オクサマは真横状態では「指の力がかなり必要で疲れる」ので、やや斜め(上を向くよう)に取り付けることで回避した。

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かなり大胆に上に向けたが、オクサマは「水平よりも少ない力で操作ができる」とコメントしていた。これもメカニックさんのアドバイスによる。角度の発想はなかったので、助かった。

どの角度に取り付けるかは完全に好みなので正解はないが、角度をいろいろ試しながらベストポジションを探ってほしい。一般論で言うと、水平よりも斜めもしくは縦方向のほうが動かしやすいらしい。

自分は水平しか試したことはないけど、上向きの角度で試乗してみて「斜めのほうが操作しやすい」って感じたね。

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シロクマパンを食べて帰ってきた

物見山を2周してから、「もう1回おかわりする?」と尋ねたら、「もういいです」と話していたので、シロクマパンに立ち寄って休憩してきた。自分は名物のごぼうパンとお餅入りのアンパンを。オクサマはアップルパイとシナモンロールを食べた。

オクサマは「ごぼう入りのパン…?パンに合わんでしょ。おいしくなさそう」(←失礼)とふざけたことを言っていたんだけど、入店してくるお客さんほぼ全員がごぼうパンを注文しているのを見ながら、「(゚A゚;) シロクマパンのごぼうパン、なんでそんなに注文されるの……」と震え始めた。

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※エアコンの効いたスペースがあってありがたい

ごぼうパンをひとくち食べさせたら、「なんだこれうまい!さすが看板商品!勝手な先入観で判断してごめんなさいm(_ _)m」と考えを改めておった。

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ということで、60キロほど走って終了。オクサマのボードウォークのブルホーン化は成功である。これできっとボードウォークのカスタマイズは終了…したと信じたい。

変化や進展があったら別途ご報告しますね。
\(^o^)/

オクサマの愛車、ダホンのボードウォークをフラットバーからブルホーンバーにカスタムし、ついでにフロントダブル化したお話しの続き。 ちなみにボードウォークのカスタマイズはこんな流れで実現した。 霞ヶ浦の100キロライドに連れて行ったら、フラットバーハンドルのせい ...
オクサマの愛車、ダホンのボードウォークをフラットバーからブルホーンバーにカスタムし、ついでにフロントダブル化したお話しの続き。

ちなみにボードウォークのカスタマイズはこんな流れで実現した。

霞ヶ浦の100キロライドに連れて行った
ら、フラットバーハンドルのせいで腕が痛み

オクサマを宇都宮~日光のツーリングに連れて行ったら、フロントシングルのせいで山で死に

馴染みのショップに持ち込んで、ブルホーン化&フロントダブル化を施した

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中華製のフロントディレイラー台座の動作と固定力に一抹の不安を抱えていたが、オクサマに渡す前に自分で5キロほど走り、次に娘(著書に登場する娘です)に乗せてみて、70キロほどのツーリングにインプレを兼ねて走らせてきた。 今回はそのインプレッションとそこで気づいたトラブルについて。

女性にはバーコントロラーの操作が重い

乗るなりいきなり娘が文句を言ったのが「バーコントローラーの重さ」だった。慣れればなんてことはないのだが、たしかにバーコントローラーはラピッドファイアのシフターに比べると格段に操作が重く、指先に力を要する。

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自分にとっては適度な操作感を味わえるので好みなのだが、女性にはデメリットでしかないようだ。シフトダウン(親指で外側に押し開く)操作は押すだけなのですぐに慣れてくれたが、シフトアップ(人差し指で内側に押し戻す)ときの力の入れ加減がわからないらしい。

「エイヤッ」と引っ張って、数段一気にシフトアップしてしまい、ペダルが一気に重くなってしまう……。

とはいえ、30分も走っているとシフトアップもシフトダウンもすぐにできるようになった。ただ、70キロ走った後の感想は、「前のシフター(ラピッドファイア)のほうが楽ちんだったな~」だった。

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STIでブルホーン化すればこの問題は起きないだろうが、旧来型のバーコントローラーでカスタムを考えている女性は、できれば誰かのバイクを触らせてもらい、違和感がないか、ずっと付き合っていけそうかの判断をしたほうがいいかも。指先が短い&手首が華奢な方には、バーコントローラーはオススメしないかな。

ハンドルポジションチェンジャーのおかげで女性でも楽に操れる

ブルホーン化したときのオクサマの最大の懸念が、「ハンドルが遠くなって運転が苦しくなる」ことだったので、ハンドルポジションチェンジャーでもってハンドル位置を後方に数センチずらしてみた。

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見た目的には若干ギクシャクしてしまったが、機能的にはバッチリ。フラットバー時代の握りの位置とほぼ平行位置にブルホーンの握りを持ってくることができた。  とはいえ、前傾姿勢がややきつくはなる。

娘も「以前に比べて、首が痛い気がする……」とコメントしていたが、ブルホーン化の当然の結果なので想定の範囲内。ハンドルポジションチェンジャーのクランプで微調整すれば(僅かだが)アップライトな姿勢を取ることはできる。 なお、ブレーキレバーの操作は何の問題もなかった。

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複数の持ち方ができ、腕が疲れにくい

ブルホーン化の最大の恩恵ともいえるのがコレ。ドロップハンドルのようにトップを持って小休止したり、角を握ってみたりできることで、走りながら腕を休めることができる。

ドロップハンドルだとさらに下ハンを握れるのだが、オクサマの場合は下ハンで攻めるような乗り方はしないので、これでOK。 娘もその効果はすぐに感じることができたそうで、70キロ走る間、一度も腕の痛みを訴えることはなかった。

フラットバーハンドルは、バーエンドバーをつけたところで事実上一箇所しか持つ場所がない。片道10~15キロ程度のポタリングなら問題ないのだが、半日かけて走る70キロ以上のライドになるととたんに苦しくなる。

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ロング系イベントに出たい方や、100キロ走りたいって方にはドロップ化もしくはブルホーン化を強くオススメしたい。なお、あえて言うまでもないとは思うけど、ロングライドがしやすいということは、ショートライドもしやすいよ。

ドロップハンドルとブルホーンバーって、見た目がゴツいせいで初心者の女性からすると、「すげー持ちにくそう…」って思われるみたいだけど、それはないので安心してほしい。長い年月をかけて改良して人間の身体に合わせ、最適化された自転車文明の英知の結晶だと思っていただきたい。

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何の問題もなかったように思われた70キロライドだったが、帰宅後にどでかい問題が発生。なんと、オクサマに自宅で跨がらせてみたら、ブレーキレバーに指が届かない!!!
※カスタマイズの場に妻は一度も顔を出さず、すべてはショップと自分の間で進めてしまっていたから気づけなかった。


J( 'ー`)し 「ブレーキがかけられないのでは、運転できん!なんとかしろ

(´・ω・`) 「サーセン…。すぐに対策を検討し、実行いたします」

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※奥は自分、手前はオクサマです

つまり、娘の指では問題なかったブレーキレバーの位置が、オクサマにとっては遠すぎたようだ。オクサマの指は小学生並に短い。iPhone6Sも片手では操作できない。

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※片手ではホームボタンすら押せない指の短さ

ホームボタンを押すのすら一苦労なので、両手操作がデフォである。 しかし、まさかブルホーンのブレーキ操作すらできないとわ…。完全に予想外だった。

ということで、再度入院させてブレーキレバー位置を調整してきます。

 

オクサマのボードウォークをブルホーン化しつつ、フロントダブル化した。こないだ宇都宮総合公園~日光をオクサマと走りに行ったとき、フロントシングルのままでヒルクライムをして痛い目にあったから。 かなり関連する記事 オクサマ、宇都宮~日光のヒルクライムで二度息絶 ...
オクサマのボードウォークをブルホーン化しつつ、フロントダブル化した。

こないだ宇都宮総合公園~日光をオクサマと走りに行ったとき、フロントシングルのままでヒルクライムをして痛い目にあったから。

かなり関連する記事

オクサマ、宇都宮~日光のヒルクライムで二度息絶える(そして餃子は正嗣ね)
オクサマもボードウォーク、ブルホーン化とフロントダブル化のために入院す

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※いまだかつて経験したことのない坂を呆然と見つめるオクサマ…

フラットな地形しかない埼玉県(南部)とは違って、神奈川や栃木はアップダウンが多く、フロントシングルしかない自転車だと走破できるかやや不安。 今後、訪れたことのない土地でロングライドをしたがるオクサマのために、一念発起してボードウォークのフロントダブル化をすることになった。

あと、70~100キロの走行が増えてきて腕の痛みを訴える回数が増えてきたので、同時にフラットバーハンドルのブルホーン化も同時に行うことにした。 もちろん、自力ではできないので、馴染みのショップに入院となった。


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フロントディレイラーの台座に(怪しげな)中華製台座を採用

メカニックさんによれば、「ボードウォークのフロントダブル化をする人は滅多にいない」らしい。まあ、もっぱらポタリングメインで使う方が多いからだと思う。あと、フロントディレイラーが欲しければ、最初からVisc P20 を選ぶと思うので。

適合する台座を探しまわってもらった結果、「ボードウォークに使える中華製のがある。通販で仕入れることはできるが、いけるかどうかは実際にやってみないとわからないなぁ」と言われた。「ボードウォークのカスタマイズをしたい方々のためになろう」と、人柱になるつもりでGO。

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※見た感じでは問題なさそう

ブツが届いたので、ドキドキしながらボードウォークに装着

1週間後にブツが届く。手にとった感じでは、「軽いけどちゃんとしてそう」な印象。まずはチェーンウォッチャーを除去し、インナーチェーンリングを取り付けてもらった。

ちなみにこれは自分がMuでずっと使っていたものを流用した。 このように、使わなくなったパーツはちゃんと保管しておきましょう。カスタマイズの際にきっと役に立つ日が来るので。

で、無事にシートポストへの装着は完了。しかし、実際にフロントディレイラーを付け、操作し、走らせないとその本当の実力はわからないので安心はできない。

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TIAGRAのフロントディレイラーが取り付けられない!

台座を装着し、フロントディレイラーをあてがってみるのだが、いきなり問題発生。いかに調整しても、フロントディレイラーがシートポストに干渉してしまうのだ。

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ミニベロはロードバイクに比べてカスタマイズを前提に作られていないというか、本格的にいじろうとすると一筋縄ではいかないことがよくある。こういうときに、気軽に相談できるショップがいてくれると心強い。メカニックさん全員がミニベロLOVERなので、経験も豊富で助かるのだ。

そこでシマノと互換性のあるマイクロシフト社のフロントディレイラーを試したらこれがピッタリ。ほっと一安心だ。メカの動作も問題ない。足でトルクを掛けたときもちゃんと動くと良いのだが…。
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蛇足だが、シフトケーブルはフレーム左側からこのように送る。ケーブルガイドがフレームに備わっていないので、結束バンドで軽く固定してある。このようなちょっとした工夫も、経験者ならではだ。素人の自分では絶対に気づけない。(こうしておかないとケーブルが暴れる)

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ブルホーンバーはハンドルポジションチェンジャーと組み合わせた

Muから流用したブルホーンバーをそのまま取り付けてもよいのだが、オクサマの体格と腕の長さを考慮すると、「単純に交換しただけでは、ハンドルが遠くなって、前傾姿勢がキツすぎる」との指摘を受け、これまた保管しておいたハンドルポジションチェンジャーを流用。

結果的に、自分はMuで使っていたパーツのほぼすべてをボードウォークに移植できたことになる。自転車って、こうやって何度も何度も生き返るからうれしいよね。

関連記事

Dahon(ダホン) Mu P8にハンドルポジションチェンジャーを導入したよ

そもそもハンドルポジションチェンジャーは、「近すぎるハンドルを前に移動させ、前傾姿勢を取りやすくするため」に自分は使っていたんだけど、これを逆方向に装着することでハンドルを近づけることにした。

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※本来の場所より、数センチ後ろにハンドルの軸をずらす

ハンドリングはややふらつく可能性があるものの、小柄な女性のバイクをブルホーン化するにはこれくらいしか方法が思いつかなかった。これもまた、実際に運転してみないとその実力&実用性は判明しない。

とりあえずはハンドルポジションチェンジャーを使うと、ちょうどバーハンドルを使っていたときと同じ位置にブルホーンの握りを持ってくることができた。

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※これなら腕の短い&背の低い(身長147センチ)オクサマでも大丈夫…のはず

バーテープを巻いて完成

フロントディレイラーがちゃんと動作することを確認し、あとは仕上げのバーテープを巻くだけ。BOMA の Refale にはリザードスキンの質の高いモノを使ってあるが、個人的に実用車は安価なバーテープで十分。よってボードウォークにもごく普通のバーテープを巻く。

3年以上ダホンのMu&ブルホーンバーで走らせてきた経験から言うと、普及版のバーテープで何の問題もなかった。擦れて破れることもなかったし、不満はまったくなかった。

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※dedaを使いました


ひとつ付け加えると、Muのときはクッション性確保のために二重巻きにしていた。Muはアルミで乗り心地が硬く、手のひらに伝わる衝撃を緩和したかったから。

クロモリのボードウォークはもともとの乗り心地がマイルドなので、二重は不要と判断した。あと、二重にしてしまうとハンドルが太くなり、オクサマの短い指がじゅうぶんに引っかからなくなる気もしたので、ひとまず保留に。

というわけで完成!

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うーむ、本来は女性っぽかったピンクカラーのボードウォークが、ブルホーン化したことでやや男性的な雰囲気に。じつにカッコいいし、試走した印象も上々だ。これなら男性が乗ってもサマになるような気がする。

ひとつ残る不安としては、オクサマは一度もショップを訪れることなく、すべて自分とメカニックさんだけでカスタマイズを進めてしまったことくらいか…。(もちろん妻の依頼を受けて行なっているんだが、彼女は自分に「ほな、ブルホーン化よろしく」とバイクだけ渡し、ショップに来てくれなかった)

そのことが大きな問題につながることを、オクサマも自分もこの時点では知る由もなかったのだった……。

実際に乗ってみてのインプレッション(と発生した問題)は別途お届けしますね。
\(^o^)/
 

ダホンのボードウォークを2010年に買ってはや(もうすぐ)6年。ついにオクサマが動いた。 長年愛用していたストレートのバーハンドルを「ブルホーン化」することになったのだ。ということで、愛車を馴染みのショップに入院させてきた。どのような姿に変身するか、楽しみで仕 ...
ダホンのボードウォークを2010年に買ってはや(もうすぐ)6年。ついにオクサマが動いた。 長年愛用していたストレートのバーハンドルを「ブルホーン化」することになったのだ。

ということで、愛車を馴染みのショップに入院させてきた。どのような姿に変身するか、楽しみで仕方ない。

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「ブルホーンは(見た目が)怖いからヤダ」
「ハンドルが遠くなって、運転しにくそう」
「ブレーキレバーに指が届かないんじゃないか」

…と駄々をこね続けていた彼女が重い腰を上げた理由をお伝えしよう。

そもそもブルホーン化を決意した背景

ヒトコトで言うなら、「サイクリングの走行距離が伸びて、フラットバーハンドルでは腕が痛い」から。霞ヶ浦を1周(100キロ)したときに顕著だったんだけど、30キロ地点あたりで肩の下から手首にかけて、腕全体がしびれてしまったそうだ。

その後の70キロ、「しびれる腕をなだめすかしながら完走した。地味に辛かった」と話していたので、これはいよいよハンドル交換しかないぞという話をしたのだ。

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※ずっとこのポジションしか取れないのはキツい

おしりの痛みはパッド付きインナーで解消できるように、腕の痛みはハンドル交換が手っ取り早い。50キロ以内のサイクリングではガマンできても、100キロをフラットバーハンドルで乗り切るのはけっこうしんどいのね。

ちなみにここで言うしんどさとは、体力的なものではなく、腕のポジションが替えられないことによるストレスと表現したほうがわかりやすいかも。

ドロップハンドルも検討したが…

オクサマが最初に興味を示したのは、自分がBOMA の Refale とタイレル(Tyrell)のCSI で使っているドロップハンドル。

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J( 'ー`)し 「その羊のツノみたいなハンドル、疲れないの?
(´・ω・`) 「ドロップハンドルと呼ぶんだけど、ぜんぜん疲れないよ。長時間&長距離サイクリングする上で最高のハンドル形状だよ」
J( 'ー`)し 「本当?じゃあ、あたしもドロップハンドル化したい
(´・ω・`) 「うーん、ボードウォークはVブレーキだから、STIで操作するときにブレーキタッチがシビアになるし、第一あなたの指の長さではスペーサーを入れてもブレーキレバーを引けないはずだよ」
J( 'ー`)し 「あ、そうだった。BOMA本社でロードバイクに試乗させてもらったとき、それで断念したんだった。じゃあどうすれば?

ちょうど家には、自分が3年ほどMuで使ったブルホーンバーが余っている。これを再利用すればコストも抑えられるよと説明した。ドロップハンドルほどではないが複数のポジションがとれるし、100キロライドでも疲れないのは自分がすでに実証済み。

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オクサマはブルホーンバーには、「ツノみたいな見た目が怖いし、女性が乗ってたらアンバランスなんじゃないか」という理由で難色を示した。なんだそりゃ?と思ったが、たしかにブルホーンバーはマッチョな形状出し、その気分はわからないでもない。

”ふつーの女性が迷彩カラーのTシャツを着て街を歩く”のに抵抗感なのかなと勝手に思ってみた。 しかし、「複数ポジションがとれて腕がしびれにくい」という自分の説得を聞き入れてくれたので、ブルホーン化を決意してくれた。

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同時にダブル化もすることに

ブルホーン化といっしょに、フロントダブル化もすることになった。遠出した際にちょっとした丘をフロントシングルのみで登り続けるのは正直しんどい。

「これから夏にかけて、知らない土地を走り回りたい。なんならヒルクライムもしてみたい」とオクサマは前のめりなので、だったらフロントダブルは必須だよとなった。

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宇都宮でサイクリングしてきたとき、山を登り切れずに数回足をついてしまったことが悔しいらしく、リベンジしたいと言っている。

さっそく入院させ、交換パーツを見積もった

ということで、いつもお世話になっているショップにボードウォークを持って行き、交換パーツを見積もった。 持ち込みパーツはブルホーンバーとバーコントローラー。そしてインナーのチェーンリング(KCNC)。すべて自分がMuで使っていたものである。

このように、自転車のパーツは自転車から自転車へと移植できるのがメリット。しっかりと元を取ることができる(笑)。※だから、自転車をカスタマイズして部品が余っても、捨てたりしないように!

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あと、ハンドルポジションチェンジャーも使うことにした。これも自分がMuで使っていたモノなんだけど、自分は「ハンドルが近すぎるので、遠ざけるために」装着したのを、オクサマは逆に「自分に近づけるため」に使う。

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つまり、ハンドルポジションチェンジャーを逆向けに取り付けけることで、ハンドルを身体に近づけるのだ。 ※オクサマの身長は149センチとかなり小柄。

これをせずにブルホーン化すると、単純にハンドルが遠くなってしまい、彼女にとっては改悪になってしまうからだ。ひとつ懸念があるとすれば、ハンドル操作がクイックになりすぎてしまわないか…である。こればかりはやってみて、運転してみないとわからない。

ボードウォークのフロントディレイラーにティアグラは使えない

ワイヤー類、バーテープは当然新品に交換するので問題はないが、フロントディレイラーをどれにするかで少々試行錯誤した。

最初トライしたのはティアグラだったのだが、ボードウォークのフレーム形状的に「装着が無理」と判明。 そこで、マイクロシフト製にしてみたらこれがビンゴ。チェーンラインも問題なく、シートチューブ部分にも干渉せず、「マイクロシフトで行こう!」となった。

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あと、台座は中華製の若干怪しげな商品を取り寄せて実験することにした。形状を見る限りうまく付きそうではあるが、ちゃんと動作するか?経年劣化はどうか?は未知数なので、追ってご報告しようと思う。

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退院したら、別途インプレッションをお届けしますね!

このところ、すっかりサイクリングが趣味としてオクサマの生活に定着した。「できることなら毎週でも行きたい」とのたまうほど。 車道があまり好きではないオクサマの定番コースは、荒川CR経由の榎本牧場なのだが、「さすがに毎度毎度では飽きる」とのことで、霞ヶ浦周回を ...
このところ、すっかりサイクリングが趣味としてオクサマの生活に定着した。「できることなら毎週でも行きたい」とのたまうほど。

車道があまり好きではないオクサマの定番コースは、荒川CR経由の榎本牧場なのだが、「さすがに毎度毎度では飽きる」とのことで、霞ヶ浦周回をしてみたりした。 霞ヶ浦も悪くはなかったそうだが、「あまりにも風景に変化がないので連チャンはちょっと…」らしい。

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※強風の中、必死に前に進むオクサマ@霞ヶ浦

秩父に行こうかと思ったが、ボードウォークはフロントシングルなので坂に遭遇したとき立ち往生してしまう危険がある。そもそも、秩父で坂を登らずに長距離走るコースはなかなか見つけにくいしね。

ということで、今回選んだのが宇都宮の森林公園。ジャパンカップの開催場所で有名な場所だ。もちろん、ジャパンカップのコースは走らずに、駐車場として利用させていただく。

走るのは、「小来川周回コース」だ。cyclesports.jp で紹介されていたコースで、アップダウンも控えめとのことだったので、「フロントシングルでも大丈夫だろう」と考えた。

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宇都宮近郊のロード乗りにはおなじみで、朝練でも使われる定番コース。ジャパンカップのスタート&ゴール地点となる宇都宮森林公園駐車場から出発するコースの周回部分は川沿いの涼風が気持ちよく、一周してもすれ違う車が10台程度という田舎道らしい。

コースは56キロなので、霞ヶ浦周回の約半分。サイクリングコースとしてはお手軽に楽しめる印象だ。サイクリング後には温泉に浸かり、餃子を食べるという、まさに「陸海空を制覇する完璧なプラン」である。

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というわけで、ボードウォークとタイレル(Tyrell)のCSI をパンダに積んで行ってきた。

宇都宮森林公園周辺は車が少ない

公園内の開放された無料駐車場にはたくさんサイクリストがいらっしゃった。あと、シニアな方々がトレッキングの準備をする姿も目立った。鹿沼ICから20分ほどしか走っていないのに、すごく静かで緑が豊か。 これだけでオクサマは上機嫌になってくれた。

走りだしてわかったのだが、うれしいことに交通量が少なく、車道ではあるがストレスが少ないのがよかった。 車道に慣れてはいるオクサマであるが、都内のようなクルマがひっきりなしに行き来する環境は「緊張する…」らしい。

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「宇都宮森林公園周辺ならぜんぜん大丈夫!」とのこと。個人的には、秩父とか飯能に似た環境で、適度に人里離れた感が気に入った。

道路がキレイで風景もGOOD

日差しの強い日ではあったが、杉並木の日光例幣使街道(国道121号線)のおかげで、オクサマは「まるで森林浴をしているみたいで気持ちいい」と、これまた喜んでくれた。

少々のアップダウンはあったけれど、緩やかなのでフロントシングルで十分走れるコース。霞ヶ浦とはうってかわって、適度にカーブと上下があるので飽きが来ない。杉並木があったと思えば、次は田園風景が来たり、川のせせらぎが聞こえてきたり、パラグライダーが飛んでいたり、実に楽しい。

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あと、オクサマの評価が高かったのが道路の舗装がキレイであること。彼女は割れた路面、荒れたアスファルトのあるコースを「お尻が痛むから」と極端にいやがるのだが、小来川周回コースは全体的に舗装が整っていて、ひやっとするような穴ぼこやクラックはほぼゼロに近かった。

そのおかげで、ダウンヒルは快適に下ることができたのだ。 田舎道を走るときは、どうしても舗装が荒れていたり、修理が追いついていないことが多いのだが、これも自転車の街、宇都宮の底力なのだろうか。

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※路面がとてもキレイです

コンビニはおろか、自販機さえもない田舎

これはメリットでもあり、デメリットでもあるが、小来川周回コースにはコンビニが1つもない。自販機は数える程度。 コンビニは森林公園の駐車場からおりたところにある田野町交差点のセブン-イレブンのみ。ここで飲み物と補給食は用意しておこう。

ちょうど半周したあたりに黒川神社があるが、そこに自動販売機はある。飲み物はここで補給しておくことをオススメする。それ以降は15キロほど補給箇所はない。あと、公衆トイレも黒川神社のそばにあるので、ここを利用しておくのが良いだろう。(男性は最終的には茂みで済ませることもできるが、女性はそうもいかない)

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※ここにだけ自販機があります

 ちなみに「56キロだから補給食はなくても大丈夫」と言ってでかけたのだが、あとで少々後悔することになった。(オクサマは1個ソイジョイを持っていたが、自分はラスト5キロで腹がグーグー鳴っていた…危なかった)

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オクサマ、山で息絶える

日光小来川オートキャンプ場までは適度なアップダウンしかなく、オクサマも上機嫌で走っていたのだが、日光小来川オートキャンプ場を過ぎてすぐに現れた登りで息絶えてしまった。

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※ついに足をつく…

自分もオクサマの脚にあわせてフロントアウター縛りで走っていたのだが、たしかに「こりゃ、インナーないときっついわ」な斜度だった。体感で、8~9%だっただろうか。オクサマは途中で2回ほど、「もうダメだ」と足をつき、数分休んで息を整えることに。

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※「この坂、いつまで続くの…」 「わかりません…」

気温が高かったこともあり、この坂でけっこうな水分を消費してしまった。「黒川神社で給水しておいてよかった」と心底思った。 オクサマは急坂にもめげず、降りて歩くこともせず、なんとか自力で登り切った。

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※12-25Tのスプロケット(28があったほうが良かったか…)

その後のダウンヒルは快適で、「もう登りはないのかな?ないといいな」と願っていたのだが、そうは問屋が卸さない。ウィングフィールドゴルフ倶楽部へのアプローチが再びそこそこの斜度で、やはりここでもオクサマは息絶えてしまった。

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※オクサマは二度死ぬ

自分も、フロントアウター縛りで登るのはけっこうキツかった。ただ、距離は短かったので、途中で1回足をつくだけでオクサマも登り切ってくれた。 「ボードウォーク、ぜひともフロントダブル化しておいて…!」という彼女の叫びをしかと受け止め、近日中にダブル化する予定。

そのあいだ、この本でも読ませようかな…

自転車で100kmをラクに走る ~ロードバイクでもっと距離を伸ばしたい人に


腕も痛くなるので、ブルホーン化も同時に行う決心をした

オクサマのボードウォークのハンドルはストレートのバーハンドル。エルゴン形状&バーエンドのグリップも備え、出来る限りの対策は施してあるものの、「長距離走ると、腕がしびれる」と訴える。 酷いときは、二の腕から手首まで全体的にしびれるそうな。

ドロップハンドルのタイレル(Tyrell)のCSI だと持ち手を複数選べるので腕に疲れが溜まりにくいのだが、バーハンドルはそこが弱点。

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そこで、フロントダブルに合わせてブルホーンに交換することにした。ちょうどMuで使っていたブルホーンバーとバーコントローラーが余っていたので、そのまま流用することに。これならコストもおさえることができる。

ただおみ温泉&マサシの餃子で有終の美を締めくくる

サイクリング後はただおみ温泉(源泉掛け流し)に立ち寄って、綺麗さっぱりしてから餃子を食べに行った。ただおみ温泉は宇都宮ICからクルマで5分。アクセスが最強にいいのでお気に入りである。

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そして餃子はもちろん正嗣(駒生店)である。リンク先は食べログだが、3.52点。ここは自分が10年以上通う餃子屋さん。あちこち食べて回って、我々夫婦が下した結論は「正嗣 駒生店こそ最強!」である。

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※何度食べても飽きが来ない、素晴らしい餃子

自分は別にグルメでも食べ歩きが趣味でもないのだが、正嗣より美味しいと思う餃子屋さんに出会ったことがない。いつ来ても、大勢のお客さんで賑わっている。

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※家の近所にあったら毎週でも行きたい

アルコール類は置いてなく、餃子(焼きと水)とご飯だけ。それ以外にメニューはない。だが、それでいい。見た目は何の変哲もない、ただの餃子。奇をてらった具が入っているわけでもない。つけダレが珍しいわけでもない。ただたた直球ど真ん中勝負の餃子だ。

宇都宮餃子のAmazonで検索する
と、 すごくたくさんHITする。自分がよくやるのは、実家に帰省するときにマサシの冷凍ギョウザを実家を配送先にして、100個くらいオーダーするパターン。で、それを水餃子にして家族全員にふるまう。

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注文するのは決まって、「焼き2人前、水一人前、ご飯大盛り」だ。ノーマルのご飯はやや量が少ないので、餃子三人前注文するなら大盛りを選んでちょうどよい。 あえて個人的な要望を言わせてもらえば、「正嗣の揚げ餃子」をぜひ味わってみたいものだ。それ以外にリクエストはない。いまのままの正嗣であり続けてほしい。


サイクリング >> 源泉掛け流し温泉 >> 正嗣の餃子というパーフェクトなプランにオクサマも「でかした!」とお褒めの言葉をかけてくださった。

宇都宮餃子公式ガイドブック



さて、次はどこにでかけようか…。 

自分のミニベロはダホンのDahon(ダホン) Mu P8です。最近は、BOMA の Refale(リファール)でジテツウすることも多くなったんですが、その日の気分でDahon(ダホン) で出勤することもあります。先日、同僚(30代男性)に「ミニベロを買おうか迷っているんだけど、メーカーと車 ...

自分のミニベロはダホンのDahon(ダホン) Mu P8です。最近は、BOMA の Refale(リファール)でジテツウすることも多くなったんですが、その日の気分でDahon(ダホン) で出勤することもあります。

先日、同僚(30代男性)に「ミニベロを買おうか迷っているんだけど、メーカーと車種選びで迷ってて……。ボードウォークに乗せてもらえない?」と頼まれたので、試乗してもらうためにボードウォークで出勤した。


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※手前がボードウォークです
 

ボードウォークはオクサマ仕様のミニベロなので、ペダルはフラット。コンポーネント(といってもリアディレーラーとスプロケットだけ)は105で、ラピッドファイアのシフターにカスタマイズしてある。タイヤはシュワルベのKOJAKだ。
※2014年8月時点。(2016年に6700系アルテグラに交換し、タイヤはシュワルベのデュラノにしました。あと、ホイールはFOLEX Pro です)

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※2016年夏時点のボードウォーク


久しぶりにフラットペダルで走ったのだが、ビンディングに乗り慣れていると、フラぺのほうがむしろ不安定で怖いと感じた。


今日は、フラペに乗るときの注意点を2つ挙げてみよう。



シューズのソールは硬めのを使おう

理由はペダルにかけた力を逃がさないようにするため。ジョギングシューズのような、靴底がふわふわしたシューズは、足で走る分にはショック吸収してくれてよい塩梅なのだろうが、自転車のペダリングには不向きなのだ。


なるべくソールが硬く、ペダルに接する部分はそれなりにペダルに食いつく素材が良いと思う。(といっても、硬すぎても滑るので、気持ち食い込む…くらいがベスト)

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自分が好んで履いているのは、フットサルで履きつぶしたシューズ。フットサルで使うにはぼろぼろだけど、捨てるには惜しいシューズを自転車用スニーカーとして保管してある。

これがベストなシューズではないのだろうが、ジョギングシューズよりはソールが薄くてペダリングしている感覚を足の裏で感じることができるので、気に入っている。ただ、ビンディングペダルのほうが100倍走りやすいのは間違いない。

オクサマには「早くビンディングペダルを導入しようよ」と説得に努めているのだが、頑なに拒んでいる(笑)。


靴ひもをシューズに押し込む

靴紐は自転車では曲者だ。ほつれてしまって、チェーンとチェーンリングに絡まろうものなら事故に直結する。自転車のビンディングシューズがベルクロなのは、まさにこれを起こさないため。


ロードバイクでなくても、ミニベロだってチェーンリングは剥き出しなわけで、ヒモが巻き込まれる可能性は常にある。


だから、自分はフラペで運転するとき、結んだ靴紐を必ずシューズの中に押し込んでいる。こうしておけば、絡まる可能性をミニマムにできる。ペダリングしている間に押し戻されて出てきてしまうときがあるので、信号待ちで時々足元を見て、大丈夫かチェックしている。


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※これはダホンのEEZZに乗っているとき
 

この心がけのせいか、これまで靴紐が絡まった経験はゼロ。それにしても、フラペは坂道が怖いね。登りでダンシングするとき、足が外れてガコーンと股間を打つかもしれないし、下りで足が外れようものなら、盛大に落車して大怪我しそう。


オクサマにもSPDの素晴らしさを体感して欲しいので、ときどき勧めてみるのだが、「足を固定して車道を走る?コケたらどーすんの? そんなクレイジーなこと、できるわけがないでしょう!」とまったく聞く耳を持たない。


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自転車を効率良く安全に乗るための最適なシステムだと思うんだけど、オクサマは一生理解してくれなさそうだ(笑)。



オマケ

蛇足だけど、ブルホーンバーやドロップハンドルに慣れていると、バーハンドルって幅が広くて運転しにくく感じる。やはり、ハンドルは肩幅がちょうどいいなあ。

ハンドル幅が広いと、川を超えるときの歩道ですれ違うのに少々気を遣う。

ということで、今日から数日間は同僚がお試しする。ミニベロ初体験だそうで、楽しんでくれることを願う。ミニベロ仲間が増えるのは、嬉しいもんね。


会社の同僚(子育てするママさん)が、オレサマのミニベロを見て、「あたしも欲しいかも・・・」とつぶやいていたので、オクサマのDAHON(ダホン) Boardwalk D7に試乗をススメてみた。ということで、この日だけボードウォークで出社した。昼休みに会社の外に持ちだして、赤坂 ...

会社の同僚(子育てするママさん)が、オレサマのミニベロを見て、「あたしも欲しいかも・・・」とつぶやいていたので、オクサマのDAHON(ダホン) Boardwalk D7に試乗をススメてみた。

ということで、この日だけボードウォークで出社した。昼休みに会社の外に持ちだして、赤坂の街を試走してもらった。フラペなので、ふつうの靴でも漕げるのだ。

douryou

ラピッドファイア式のギアは直感的なので、初心者でも操作は簡単だし、ミニベロなのでシートポストを下げるだけで小柄な女性でもほどよいポジションにセットできる。ロードバイクと違って、ミニベロは夫婦で共有できるのが利点なのだ。

ボードウォーク購入を検討中の女性のために、良さをまとめてみた。

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※コンポーネントは10速の105(5700系)で、ラピッドファイア仕様です。ホイールは安物


■見た目はカワイイが、走りは鋭い

乗った同僚の感想は、「タイヤが小さいのに、予想以上に走る!」、「(ママチャリに比べて)だんぜん軽い!」だった。10段の105仕様で、スプロケットは12-25Tあるので、ママチャリは比べ物にならないほどスピードが出る。

巡航で時速25kmは余裕。通勤途中にクロスバイクに出会うと、だいたい同じスピードで走る人が多い。そう、クロスバイクにも負けず劣らすの走行性能なのだ。

ボードウォークは見た目がフェミニンなせいで、自転車に疎い人は「
あらカワイイ、でも遅いんでしょう?」って反応を見せるが、ボードウォークは他のミニベロとくらべても、ぜんぜん悪い部分がない。

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※KOJAKを履かせている。オールラウンドでパンクもしにくい(いまだパンクした回数はゼロ)


■女性には、Muではなくボードウォークがベター

理由は、クロモリならではの乗り心地の良さだ。逆に男性なら固めで反応の良いアルミ(Mu)を勧める。女性の日常的な利用であれば、絶対的なスピードは求めないだろうし、むしろ大切なのは、ごくふつうの速度域でどれだけ気持ちよく走れるか、だと思うので。

あと、ボードウォークはフレームが細めなので、自転車そのものの押し出し感は薄い。よって、サイクルウェアでない普通の私服でもサマに見える。町中に溶け込むかんじだ。

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※左がオクサマのDAHON(ダホン) Boardwalk D7


■買って4年になるが、ボードウォークでパンクしたことが一度もない

オレサマの愛用するDahon(ダホン) Mu P8は、4年弱で16000キロ以上走り、たぶん20回近くパンクしている。ところが、ボードウォークでパンクしたことは一度もない。乗っている距離が圧倒的に少ないのと、タイヤがやや太めで丈夫なタイプ(KOJAK)であるのが理由だが、それにしてもただの一度もないのは、驚異的な実用性だ。

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※Dahon(ダホン) Mu P8は何度パンク修理をしたことか……(笑)。

■ラフに扱えるカジュアルさ
Dahon(ダホン) Mu P8はカスタムに15万円以上かけているので、町中に無造作に路駐するのは躊躇する。盗難やイタズラはもちろん、(悪意はないのだろうが)ママチャリにぶつけられるのが怖い。だから、Muを駐輪するときは、念入りに場所を選ぶし、適当な場所がなければ、そこは立ち去る。

だが、ボードウォークだと気軽に駐輪できる。カスタムに力を入れていないのが理由だ。なかでも、ホイールが安物であることが大きい。ホイールというのは、ぶつけられた時のダメージがでかく、いいホイールを履いていればいるほど、駐輪に気を遣うのである。

【追記:2016年11月】
しかし、今はMuのパーツをすべてボードウォークに載せ替えたので、ボードウォークを無造作に駐輪しておくことも憚られる(笑)。良いバイクにカスタムすればするほど、 スーパーのお買い物には使えなくなるというパラドクス。


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※ボードウォークをここまでカスタムする人は極めて少数派だと思う…


DAHON(ダホン) Boardwalk D7




もし、実用性を求めるなら、高いホイールは履かないか、安物とロングライド用で使い分けることをおすすめする。が、そこまでするミニベロ乗りは少数派だろう。

ノーマルのボードウォークであれば、安いホイールを履いて、使い倒すくらいのラフな気持ちでつきあうのが正しい用途のように思う。


自転車と旅【特別編】FOLDING BIKE


実家のある名古屋周辺を、アリtoキリギリスの石井 正則さんがブロンプトンで巡る特集が面白かった。名古屋発のカフェとして有名な、コメダの本店情報もあるよ。(読んで初めて知った)


オクサマの愛用者、ダホンのボードウォークのサドル(BBBの3D fabric)を交換してからしばらく経つ。その感想を、オクサマに聞いてみたり、自分でも乗ってみたのでまとめてみる。 <参考記事>ボードウォーク(ダホン)のサドルを、オクサマ仕様にカスタムしたどす 1.肌 ...

オクサマの愛用者、ダホンのボードウォークのサドル(BBBの3D fabric)を交換してからしばらく経つ。




その感想を、オクサマに聞いてみたり、自分でも乗ってみたのでまとめてみる。





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<参考記事>
ボードウォーク(ダホン)のサドルを、オクサマ仕様にカスタムしたどす





1.肌触りがよく、気持ちよい座り心地



ちょっとだけメッシュがかってるせいか、いいかんじですべり止め効果を発揮してくれる。

いやなザラザラ感ではなく、触り心地も気持ちいい。強めにペダルをこいでも、お尻が滑らず、安定して運転できる。シートの硬さもほどよい。



外国車のシートのような、アンコがある硬さといえば伝わるだろうか?適度におしりを受け止めてくれつつ、やわらかすぎないので、キビキビと走れる。これなら、パッド入りのレーパンは不要じゃないかな。



女性用サドルだが、男のオレサマが運転しても、違和感はない(短距離だけどね)。見た目に派手さはないが、シックでクセのないルックスなので、どんなバイクにもマッチするんじゃないだろうか。



なお、女性用、男性用の2タイプが用意されている。




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※女性用なので、コンパクト






2.街乗りからツーリングまで、ワイドにいける



街乗り用としたら、ほぼベストなんじゃないかな。乗っている間、終始気になってしまうサドルもあれば、座っていることを意識させない(けどしっかり仕事する)サドルがあるとしたら、BBBの3D fabric
は明らかに後者だ。



オクサマも、数キロ走っただけで、「すごくいい!とっても気持ちがいいし、どこも痛くならないよ」と褒めていた。まあ、数キロ程度では痛みが出ないのかもしれないけど、オレサマも乗った印象からして、けっこう同意できる。これでまだ30キロとか連続て走ってないので、言い切ることは避けるが、たぶん、大丈夫だという確信はある。




「じゃあ、お前もこのサドルに交換するか?」と訊かれたら、ちょっと考える。
BBBの3D fabricに不満があるわけではなく、単にルックスの問題ね。オレサマのDahon(ダホン) Mu P8はかなりレーシーな方向性に振ってあるので、快適性重視のサドルが似合わないような気がしちゃうんだよね。


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※これはこれで、すでにマッチしてるからね・・・。




ルックスのためなら、硬いサドルに乗ることを厭わないのである。あと、ロード用サドルのほうが軽いしね。





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オクサマはダホンのボードウォークを愛用している。これまで、ホイール、シフター、タイヤ、とカスタムしてきたが、ひとつだけ、彼女の不満の原因となっているものがあった。それが、サドルである。 このデフォルトのサドル、クッションは十分だが、柔らかすぎるのか、安定 ...

オクサマはダホンのボードウォークを愛用している。これまで、ホイール、シフター、タイヤ、とカスタムしてきたが、ひとつだけ、彼女の不満の原因となっているものがあった。それが、サドルである。



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このデフォルトのサドル、クッションは十分だが、柔らかすぎるのか、安定しなかったようだ。形もフィットしておらず、「お尻が痛い」と常日頃から文句を言われていた。あと、よく滑るようで、そのへんもマイナスだった。



あと、カラーもマッチしていないのも、びみょーに不満だった。




そこで、購入後3年目にして、ようやくサドルを交換することにした。オクサマといっしょにいつものごとくショップに向かい、かねてから目星をつけていたBBBの3D fabric(女性用)をチョイス。オクサマは、サドルの知識は皆無なので、ショップの大将とオレサマに完全にお任せされた。




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これがBBBの3D fabric(女性用)。メッシュ状でザラザラしている。女性用なので、ヨコに広く、タテに短めなのだ。クッションは、コシがあって、硬すぎず、柔らかすぎない、ちょうどいいかんじ。例えるなら、ドイツ車のシートみたいな。




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んで、付け替えてみた。交換作業はいたってカンタン。6号のアーレンキーで台座を緩め、外して、新しいサドルを締め上げるだけ。シートポストに挿しては抜きつつ、角度調整を何度かおこない、まずは水平で固定した。



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翌日、オクサマに試し乗りしてもらった。家の周囲をチョイ乗りしただけではあるが、格段に乗りやすく、安定感が増したようだとのこと。オレサマも乗ってみたが、ほどよい硬さがいいね。街乗り、ポタリングにベストマッチではないだろうか。ロングでもぜんぜん問題なさそう。




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個人的には、スピードを出したい派なので、オレサマのDahon(ダホン) Mu P8に導入するつもりはない。(パワーが逃げるからね)




でも、日常的な用途(往復30キロ前後)なら、
BBBの3D fabricのほうがいいかも。「レーパンすら要らないのでは?」と思わせられる気持ちよさだ。




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デザイン的にも、ブラックのタイヤ、サドル、ハンドルバーで統一された印象を受ける。今度交換するとしたら、ホイールかな・・・。



オクサマの通勤用に、リクセンカウルのフロントバッグを購入した。オクサマに、「ボードウォークはカゴがないから不便だよ~荷物がぜんぜん運べないよ~」と言われたからである。「バックパックを背負えば?」と言ったのだが、「汗だくになるからヤダ」 らしい。ミニベロ ...

オクサマの通勤用に、リクセンカウルのフロントバッグを購入した。



オクサマに、「ボードウォークはカゴがないから不便だよ~荷物がぜんぜん運べないよ~」と言われたからである。



「バックパックを背負えば?」



と言ったのだが、


「汗だくになるからヤダ」


らしい。





ミニベロを含む、スポーツバイクの弱点は、バイクに荷物を載せることができない点だ。走行性を重視すると、自ずと積載性とか実用性は犠牲になるものなのだ。




「なんとかしろ」とオクサマから指令が下ったので、ショップに相談したら、このリクセンカウルのフロント・バッグを勧めてもらった。




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※こんなかんじで、バイクの真正面に取り付ける。




というわけで、今日は、このバッグのレビューを書いてみる。




容量は(たしか)MAX4.5キロ。よほど重たいものを入れない限り、まず問題ない。巾着袋のように、ガバッと口が開くので、ポイポイとモノを放り込むことが可能だ。口はぎゅっと閉じることができ、荷物の落下の心配はない。



ハンドルを切っても、カゴは動かず、常に真正面を向き続ける。そのため、重量バランスは良いのではないだろうか。



ただ、構造上の問題で、どうしてもフロントヘビーになる。よって、スタンドで立てたとき、ハンドルが「ぐわん」と曲がって、バイクごと倒れそうになってしまうことも。実際、倒れたこともあった。重たいモノを入れている時は、駐車のポジションに注意した方がいいだろう。




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※オクサマは、スニーカー、着替え等を入れて、ジム通いをしている。通勤にも活躍中だ。




アタッチメントを介して接続するのだが、ボタンひとつでカチャッと本体を外せる。つまり、カバンをショルダーバッグとして使えるのだ。
ショルダーストラップも付属している。盗難防止にもなるし、そのままカバンとして使えるのが、非常に使い勝手がよい。




難点を挙げるとすれば、バッグ本体には金属フレームが内蔵してあるので、ショルダーとして使うとフレームが体に当たるのだが、ちょっとした買い物程度なら問題ではない。あ、ただ、アタッチメントだけつけた状態だと、バイクに異物がくっついたようで、見た目がちょっと悪い。





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※これがアタッチメント。上に見えるボタンを押して、つけたり外したりする。操作はカンタンで、女性でも問題ない。




アタッチメントはアーレンキーでカンタンに外せるので、オレサマのMu P8にも装着可能だ。ただ、ルックス的に、フェミニンな印象があるのがちょっと・・・とは思う。オレはバックパック(&メッセンジャーバッグ)派なので、たぶん使うことはないのだが、いざとなれば使いまわしできるのもうれしいポイントだ。



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※2本のネジで固定する。長めのアーレンキーが必要。




リクセンカウルのフロントバッグ、便利は便利だが、フロントヘビーになるので、あまりスピードを出したいとは思えない。ロングツーリングもやだな。半径15キロ以内が、快適に使える範疇かな、とボードウォークで走ってみて思った。
ツーリングとか、それなりにスピードを出したいのなら、汗はかくけどバックパックがベターだよ。




まあ、オクサマは満足してくれているので、一件落着である。




もてぎエンデューロ用にオクサマのボードウォークをカスタマイズしたんだが、それを借りて、ためしに勤務先(赤坂)まで通勤してみた。Mu P8とどれほどの差があるのか、確かめてみたくなったからだ。 ゴリゴリにカスタムしたMu P8と、プチ・カスタムのボードウォークで、 ...
もてぎエンデューロ用にオクサマのボードウォークをカスタマイズしたんだが、それを借りて、ためしに勤務先(赤坂)まで通勤してみた。Mu P8とどれほどの差があるのか、確かめてみたくなったからだ。

ゴリゴリにカスタムしたMu P8と、プチ・カスタムのボードウォークで、スピード、快適性、所要時間を総合的に比較してみたので、レポートしよう。

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※リビングにどかんと2台並べています

まずは、両車のおさらいをば。

Mu P8(ダホン)

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  • フレーム: アルミ製
  • 重量: 8.9kg
  • ハンドル: ブルホーン
  • コンポーネント: 10速(リアディレイラーは6700系アルテグラ スプロケット11~23T チェーンリング52T)
  • ホイール: キネティクスプロ
  • タイヤ: シュワルベ(SCHWALBE)のデュラノ
  • ブレーキ: ショートVブレーキ

走行性を重視した軽量モデルで、ギアもかなりクロスレシオにしてある。

ボードウォーク(ダホン)

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  • フレーム: クロモリ製
  • 重量: 11kg前後
  • ハンドル: ストレートのバーハンドル
  • コンポーネント: 10速(105 スプロケット11~25T チェーンリングはたぶん50~52Tくらい)
  • ホイール: 謎(たしかダホンのSpeedのモノを移植した)
  • タイヤ: SCHWALBE(シュワルベ) のKOJAK(コジャック)
  • ブレーキ: Vブレーキ

街乗りには十分すぎるスペック。ポタリング以上、レーシング未満なミニベロ。

今回の比較検証のメイン目的は、「片道24kmの自転車通勤で、Mu P8 がボードウォークよりも、どれだけ速く到着できるか」である。

なお、乗り心地の比較の条件を同じにするため、サドルとシートポストはMu P8のモノを使用しタイレルた。同じ人間が同じパワーで運転すれば、(軽くて転がり抵抗の少ない)Mu P8のほうが速いはずだ。24㎞の通勤でどれくらいの差があるのか、楽しみである。ちなみに、Mu P8では80分で着く。ボードウォークだと90分くらいかな?と予想した。

結論から言うと、なんと「ボードウォークでもぴったり80分で会社に着いて」しまった…。いつもと同じコースを、信号を守りながら、同じ時間帯に走ったのに、1分もたがわず走れてしまったのだ。ちょっと拍子抜けした。

「ちょ、ボードウォークすげえじゃん」って思った。と同時に、今までのカスタマイズは何だったのか…とも(笑)。

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実験結果を、以下にまとめてみよう。

Muとボードウォークの快適性

ボードウォークの圧勝。アスファルトの継ぎ目やマンホールを、Mu P8だと「カッツゥゥゥン」って乗り越えるのが、ボードウォークだと「ミィィィィン」って吸収するようにいなす(擬音語で伝わりますかね…)。こういうのが無数に繰り返されるわけだから、振動吸収性のよいフレームのほうが快適である。

なお、サドルとシートポストはMu P8で使っているオレのなので、それのせいではない。タイヤの太さとエアボリュームの差が多少は影響してそうだが、やはりイチバンはフレームだろう。クロモリって乗り心地いいんだな。

シフトは、Muのバーコントローラーよりも、ラピッドファイアのほうが快適。指をハンドルから離さずに、パチパチと小気味よく操作できるのはカーブ等で安心感がある。あと、バーコンはパキッ、パキッと曲げるように変速するのだが、ラピッドファイアは指を(銃の引き金を引くように)ほんのすこし動かすだけでいい。久しぶりにラピッドファイア使ったけど、いいな、これ。

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※しっかりしたホールディングを得られる、大振りなグリップ。

手の小さいオクサマにも好評なので、たいていの女性なら問題ないはずだ。

ボードウォークのスピード

大差ないが、瞬間的な速さでは軽さに勝るMu P8が上。ただ、街中では本気でぶん回すシチュエーションってほぼない。となると、デュラーノよりやや太いコジャックでも、ほぼ同じスピードで走れてしまうのだ。所用時間にまったく差がないのが、なによりの証拠。

ボードウォークでの登り(&ダンシング)

Mu P8が上だが、これは単純にハンドル形状の差だ。バーハンドルではダンシングはやりにくい。それだけのことで、できなくはない。クロモリならではのフレームのしなり(とパワーロス)は、ほぼ感じなかった。まあ、Mu P8のほうが固いのは間違いないけど。

ボードウォークでの下り

これも、Mu P8が上。ブルホーンのもたらすポジションゆえ、低めの体勢がとれる。やはり、ストレートなバーハンドルだと「スピードを出そう」という気にはなれない。

ボードウォークでの所要時間

繰り返しになるが、完全に同じでどっちも80分。機材の差って、思っているほどはないんだね。コジャックって、レースのような鬼こぎには向かないけど、自転車通勤や街乗りにはデュラーノのりもいいかも。快適性とスピードのちょうどいいバランスを備えていると思う。あと、見た目のロゴもけっこうカッコイイのがポイント高い。

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まとめ

絶対的なスピードを求めるならMu P8に分があるけど、総合力ではボードウォークのほうが、こと通勤に限っては適していると感じた。正直に告白すると、カスタムするまでは、ボードウォークを「どうせ、女子供のミニベロでしょ」って、心のなかでちょっとバカにしてた。でもね、撤回する。クロモリのほうが、アルミより街中ではずっと走りやすい。

「ひとつの体勢しかとれないバーハンドルで、長距離はどうよ?」という疑問はあるだろうが、片道24㎞(往復で50キロ程度)のジテツウには問題ない。まあ、80kmを越えるライドだと、バーハンドルではややしんどいだろうけどね。

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それにしてもボードウォークのクロモリフレームは、衝撃吸収が圧倒的によくて、とっても気持ちよく街中を走れる。多少の路面の荒れは気にせず、オラオラ~ってなかんじでまっすぐ突っ切ることができるのよ。

重さが気になるかもしれないが、街中を走る程度なら、アルミとクロモリの重量差(1.5kgくらい)は意識しなくていいレベル。



正直、「ボードウォークで通勤したいな」って真剣に思ってるくらいだよ。それくらい、ボードウォークのポテンシャルは高い。ただ、オクサマも通勤で使っているので、それはムリなわけだが・・・。

オクサマのボードウォーク(dahon)をプチ・カスタマイズした。 ※購入当時のママ。どノーマルです。 これまではノーマルでずっと使っていたのだが、オレサマのもてぎエンデューロ出場をキッカケに、いくつかカスタマイズしたのである。愛車のDahon(ダホン) Mu P8 ...

オクサマのボードウォーク(dahon)をプチ・カスタマイズした。


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※購入当時のママ。どノーマルです。


これまではノーマルでずっと使っていたのだが、オレサマのもてぎエンデューロ出場をキッカケに、いくつかカスタマイズしたのである。



愛車のDahon(ダホン) Mu P8では出場できない。なぜなら、ブルホーンハンドルが禁止されているからである。そのへんの経緯はこっちをご覧あれ。

関連記事

【もてぎエンデューロ】 ブルホーン禁止の理由を大会事務局に問い合わせたよ



あと、ノーマルのボードウォークについてはこっちの記事で紹介。

オレサマではなく、オクサマのDahon(ダホン) ボードウォークを紹介しよう



カスタマイズした箇所は下記のとおり。


・ハンドル
・シフター
・リアディレーラー
・スプロケット
・チェーン
・タイヤ&チューブ
・ホイール




1.ハンドル

Dahon(ダホン) Mu P8で使ってたバーハンドルを移植した。ブルホーンにするまで使ってたヤツだ。バーエンドをつけてあるのと、エルゴノミック・グリップにしてある。スピードを出してもびくともしない、ソリッドな握り心地である。

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2.シフター

ボードウォークは7段のサムシフター。反応は遅くて、アップもダウンも「がっちゃんこ」ってかんじに変速する。これを、シマノの10段のラピッドファイアにした。これもオレサマのお古を移植した。リサイクルされて、さぞラピッドファイアさんも喜んでいることだろう。


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3.リア・ディレーラー

ノーマルのTourneyを、これまたお古の105と交換した。ボードウォークなら、105で十分すぎるだろう。1~3はすべてリサイクルで実現できた。保管しておいてよかった。というか、ショップが捨てずに、保管しておいてくれたのだ。



ショップの大将にも、「パーツは保管しておかなくちゃ。いつどこで必要になるか、わからないもんだよ」と言われた意味がよくわかった。



4.スプロケット

105(CS-5700 : 10速)に交換。ギア比は12〜25Tと、まずまずクロスレシオなのにした。さいたまはアップダウンが少ないので、激坂用ギアは無用だと判断してのこと。それよりは、スムースなギアのつながりを重視した。

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5.チェーン

10段になったので、当然交換(105)した。



6.タイヤ&チューブ

SCHWALBE の KOJAK(コジャック)をチョイス。20×1.35 な太くもなく、細すぎないスポーツタイヤである。見た目的にもなかなかよい。あわせて、チューブは英国式から仏式に変更になった。

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7.ホイール

Dahon(ダホン) Speed P8についているのを選んだ。安かった。色はブラック。できればもうちょとよいホイールにしてあげたかったが、予算の関係で妥協した。まあ、カミさん用のに高価なホイールはいらんだろう。

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※ちなみに作業はすべてショップにお願いした。オレサマにこのカスタマイズをするスキルはない。



では、ビフォア&アフターを比較してみよう。

【Before】

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【After】

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タイヤ、ホイール、ディレーラーの3つを替えたことで、足元がぐっと引き締まった印象だ。ノーマル状態はフェミニンな印象だったボードウォークが、男らしさを身にまとったかんじとでもいえばいいだろうか。タイヤとブラックホイールのおかげ、意外に悪くないルックスである。



これだけ替えると、他の部分も替えないと中途半端な気になってきて、ちょっと心がざわざわするw。チェーンリングとかクランクとかシートポストとかサドルとか・・・。



ものは試しで、サドルとシートポストをオレサマのと入れ替えてみた。


【自分のシートポストとサドル&TOPEAKのダイナパック】

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ぐりぐり・・・

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おお!それなりに、サマになるではないか!



なかなかどうしてスポーツバイクっぽい佇まいを醸しておる。もてぎエンデューロはこれで出場だな。あ、それまでにフラペをSPDにしておかなくっちゃ。

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気になるところは多々あるが、まあ、今回はこの程度でやめておくことにしよう。



ちなみに乗ってみた印象だが、走行性能の向上にびっくらこいた。まったく別モンに変身したよ。タイヤの転がりがすげーよくなったのと、ラピッドファイアの小刻みなシフトがあいまってスイスイ走る!オクサマも大喜びである。



平均速度もいっきにアップしたし、走ってて気持ちいいよ。あと、クロモリだからかな、Dahon(ダホン) Mu P8のようなアルミならではの突き上げがなく、まろやかな乗り心地だ。ロングライドにはこっちのほうが適しているような気がする。



レース仕様とまではいかないが、ひとまず脱ポタリングマシンになったとは言えそうだ。

今日は気分転換で、Dahon(ダホン) Mu P8ではなく、カミさんのDahon(ダホン) ボードウォークを紹介しよう。 自分のDahon(ダホン) Mu P8を2010年に買ったとき、ボードウォークもいっしょに買った。オレサマは滅多に乗らないが、片道5㎞程度の「ちょっとそこまでお買い物」程 ...

今日は気分転換で、Dahon(ダホン) Mu P8ではなく、カミさんのDahon(ダホン) ボードウォークを紹介しよう。


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自分のDahon(ダホン) Mu P8を2010年に買ったとき、ボードウォークもいっしょに買った。オレサマは滅多に乗らないが、片道5㎞程度の「ちょっとそこまでお買い物」程度に借りる事はある。スーパーのママチャリがひしめき合う駐輪場にDahon(ダホン) Mu P8を置くのは、ちょっと心配だからね。


その点、クロモリのボードウォークは、ちょうどいいあんばいなのよ。


ちなみに、買ったままのどノーマル状態である。簡易(?)なサムシフター式で、ギアは7段。クロスレシオな10速に慣れてしまうと、物足りないが、街乗りなら問題はない。


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※手元のボタンを押すと、ギアが重くなり、ブレーキ側のレバーを押すと、軽くなる。



タイヤはぶっといが、かなり丈夫なようで、パンクはいまだゼロ。Dahon(ダホン) Mu P8のデュラーノだと躊躇するような段差でも、ボードウォークなら「エイヤ」っていけてしまう。


サドルはかなり柔らかいね。これのせいもあってか、乗り心地はマイルドだよ。時速20㎞~25㎞がもっとも気持よく走れる速度域かな。。ボードウォークでスピードを出そうという気にはならないね。


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※タイヤからのノイズはけっこうある。



ディレーラーは・・・シマノのTourneyってヤツ。くわしくは知らないんで、Wikipediaから転載すると・・・

<引用ここから>
---------------------------------
Tourney(ターニー)は、株式会社シマノが開発、販売するマウンテンバイクおよびロードバイク、一般車向けコンポーネント(部品)である。同社の分類ではTourneyはコンフォートコンポーネント、ツーリングコンポーネントとして位置づけられている。

---------------------------------
<引用ここまで>


ですって。うん、予想通りですな。


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※デカイっす。




クランクにはチェーンリングがついていて、巻きこまれにくいタイプ。デザイン性は皆無だけど、実用性高し。


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※歯数は・・・知らないし、気にするような車種ではないw



こういう気軽に乗って、気軽に駐輪できる「ゲタ」的なミニベロが1台あると、用途が広がっていいですよん。