サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

ロードバイクとミニベロ、小径車について、徹底的にユーザー視点で初心者向けに解説するブログ。パーツのインプレッションや輪行のコツも取り上げます。

カテゴリ: レースの出場

サイクリストとして「一皮剥けたな!」ってなるのは初めて100kmを走りきったとき。これ、きっとすべてのサイクリストが「わかるわ~」って同意してくれると思う。 走行距離が二桁から三桁になるのって、感慨深いというか感動的というか、「ついに自分もここまで成長したか ...
サイクリストとして「一皮剥けたな!」ってなるのは初めて100kmを走りきったとき。これ、きっとすべてのサイクリストが「わかるわ~」って同意してくれると思う。

走行距離が二桁から三桁になるのって、感慨深いというか感動的というか、「ついに自分もここまで成長したか…」って気持ちに浸れるものだ。
※30歳を越えてからの肉体的成長実感って日常生活ではなかなか味わえないので、純粋に嬉しいものです。

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ただ、100キロを越えてしまうとその先は感覚が麻痺するのもあり、120kmも150kmも大差なくなってくる。あと、いちいち感激もしなくなる。

で、次に「もう一皮剥けた」って感じるのは160km(100マイル)でして、ここまで行くにはもう60km積まなければならず、ちょっと時間がかかるかも。

100kmは何度も走っているけど、160kmはまだなんだよなー

ってサイクリストの方々は少なくないかなと。

そんなときに検討したくなるのが「センチュリーライド(160km)」なのだが、走りきったことのない距離をいきなりイベントで試すってどうなの…途中棄権しちゃうんじゃないの…という不安もあるはず。


ということで、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」という動画を翻訳し、個人的体験談も交えつつご紹介してみよう。



目次


どのセンチュリーライドに申し込むか(計画)

まずは申し込まないと始まらない。が、160キロを走ったことがないのにセンチュリーライドに申し込むのはちょっとビクビクするとは思う。トレーニング期間も含めると、最低で2ヶ月、できれば3ヶ月ほど先のものにしたい。

不思議なもので、いったん申し込むと腹をくくれるというか、「やったるで!」という気持ちになるし、練習にも身が入る。やっぱり目標大事。

複数のよさげなセンチュリーライド大会が見つかったとして、どれを選ぶかだが、チェックしたいのはコース設定。長さではなく(センチュリーなので当然160kmだし)高低のほう。アップダウンがどれだけあるか。

初めてのセンチュリーライドで、ヒルクライム系はまっったくオススメしない。160kmを走りきったことがない上にアップダウンを加えるのはやや無謀でして、下手をするとDNF(Did Not Finish:途中棄権)の憂き目に合うこともありえる。よって、なるべく平坦路が多めのイベントにしておこう。
※とはいえ、160kmのコース設定をできる大会となると、どうしても地方開催にならざるをえない。地方は山々が多いので、結局少々のヒルクライムは避けられないのだが(日本は山の国なので…)。

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首尾よくフラット基調の大会を見つけたら、次は「大会の歴史」を確認する。長年やっているということは、主催者も慣れており、スムースな運営が期待できる。

町おこし&村おこしでサイクリングイベントを開催する市町村も増えていて、それはとっても喜ばしいことなのだが、初開催だと運営者も勝手がわからないので、補給箇所が少なかったり、食料や水分が不足してしまうこともある。ボランティアの数も読み誤って、ぜんぜん足りん!→当日プチ混乱…とかなることもあるそうな。

経験者になってくると、「ハプニングも、それはそれでサイクリングの風物詩」的に楽しめる余裕が生まれるが、 初心者が安心して参加するには、そこそこ歴史(せめて第2回目の開催)のあるイベントのほうがよいだろう。

あと、個人的なHack として、「その大会に前回参加したことのある人と一緒に出る」はとってもオススメ。周辺の宿泊先情報、コンビニや飲食店の有無、会場の混雑具合、宿泊先からスタート地点までの所要時間、車と輪行どっちで行くのが良いか、コース上のキツイい箇所、エイドステーションの充実度は、参加したものでないと肌で感じられない。参加経験者がいるだけで、すごく安心できるし、かなりのトラブルを事前回避できる。

『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(アクセス編)

『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(当日イベント編)

センチュリーライドに向けたトレーニング

トレーニングといっても、べつにスピードを競うレースではなく、自分のペースで走れば良いのがセンチュリーライド。まずは身体をバイクに慣らすことから始めよう。

50年代のイタリア人サイクリスト、 Fausto Coppi の言葉で「Ride you bike, Ride you bike, Ride you bike」というのがある通り、なにはともあれある程度の距離を走り込まないと話にならない。

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週に2~3回で、短くても(通勤とか)かまわないので走ってみる。で、週末に長めのライドをする。そうすれば持久力はつくし、体も慣れていく。体を鍛えるという意味では、一人よりもクラブに入るとか、複数人でのグループライドがよい。他人のペースについていくことで、いつもより負荷が高まってトレーニング効果が高いからだ。


あと、本番では赤の他人と集団(に近い状態)で走ることにもなるので、距離感の慣れにもなる。

大会に向けて徐々に走行距離を伸ばしていくわけだが、では

大会前に、何キロ走れるようになればいいんだろう?

という疑問が湧く。

4分の3を走れ切ってヘロヘロの疲労困憊になっていなければ、本番でも大丈夫。つまり、本番を迎えるまでに、120キロ走れるようになっておこう。なお、長く走るトレーニングは大会の10日か2週間前に済ませておく。その後は追い込まずに、マイルド目のライドにシフト。

で、同時に自身の補給食を取るタイミングや種類も知っておく。食べたことのない補給食を本番で試すと胃がびっくりするかもしれないので、トレーニングで食べてみるわけ。

「食べたけど効果を感じにくいな…」
「単純に美味しくないわ…」

ってことはままある(笑)。

さらに

「え!?想像してたのとぜんぜん違う…(悪い意味で)」

という悲劇もある。

爽やかな柑橘系ジェルをイメージしてたら、ネットリした濃縮ハチミツみたいな「世界中の甘さという甘さを詰め込んだ」ような味に出くわしたこともあった(笑)。
※オエエエ…って感じでむりやり飲みきった(効果は感じたが…)

少なくとも、「これは大切な補給食だから食べずに本番にとっておこう…!きっと美味しいだろうな…うふふ」はしないように。補給食は単価が安くないので、「練習で食べるなんてもったいない」って気持ちはわかるが、そこはケチらないように。

センチュリーライド出場前のリカバリー

トレーニングは本番の1週間前には全部終わらせておく。数日前まで必死に追い込むことのないように。代わりに休憩で疲れた身体を回復させたい。

ただ、まったく体を動かすのをやめるのではなく、2~3回は軽めに走っておくのはアリ。三本ローラーを利用するのもいいだろう。

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リカバリーからはちょっと外れるが、バイクのチェックは1週間か10日前にやっておく。ショップにメンテナンスを頼っている人なら、(とくに不調がなくても)2週間前に1回持っていき、チェックしてもらうといい。

ブレーキシューが摩耗し切る直前かもしれないし、ヘッドのネジが緩んでいるかもしれない。見落としがちだが、ビンディングシューズのクリートのネジがグラグラしていることもある。

大会前にパーツ交換(タイヤ、チェーン、スプロケット等)することになったら、少々走り込んでおくようにしたい。変速が合わなくてメカの調整が必要になるかもしれないし、タイヤは100キロほど走って慣れておきたいから。

ご法度なのは「ポジションをいじる」こと。ただでさえ初めての160kmなのにそのうえ慣れないポジションで走るのはリスクが高すぎ。そういう意味ではサドル交換もしないように。極力、いつもの乗り慣れたパーツ、セッティングで臨みましょう。

自分はヒルクライム系ロングライドイベント前に、スプロケットを最大25Tから28Tに交換したことがある。1ヶ月前には交換を済ませ、脚を慣らせておいたことで本番を快適に走ることができた。

センチュリーライドに向けたロジスティック

前日の準備と移動のコツもある。

タイヤの空気圧チェック、チェーンへの注油は前日に済ませておく。前後のライトも充電をして、バイクにセットしておこう。自分は当日の朝に空気圧をチェックするようにしているので、(入れ忘れないよう)バイクの真横にフロアポンプを置いている。

センチュリーライドは朝早くスタートするので、早起きを強いられる。慌ただしい朝に準備をしなくて済むよう、できることは就寝前にやっておくのだ。ヘルメット、グローブ、ウェア、ソックス、アイウェア、キャップ等の小物は前日に全部用意して、カバンに入れる(or 車に積む)などしておくのもよい。

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急いでいると忘れてしまうモノはけっこうある。 荷物のチェックリストを作っておくと、忘れ物防止になる。

サイクリングで忘れ物をしないための心がけ&予防のコツ

あと、「カーボローディングするぞ」って気合を入れすぎた食事はしなくて大丈夫。 大量のパスタを詰め込もうとはせず、ふつうに栄養価の高い食事を摂ればよし。当然ながら飲酒はほどほどにしておきましょう。

センチュリーライド開始後の過ごし方

スタート序盤(最初の1時間)はややのんびり目のペースで走る。アドレナリンも出て、周囲に釣られてペースをあげてしまいたくなる気持ちは抑えよう。

次々と抜かれてしまうのはフラストレーションがたまるかもだけど、意識してセーブ。後半できっと笑える。序盤で威勢良くカッ飛んでいっても、それを160キロ続けられる人はいない。それに、そもそもセンチュリーライドは人との競争ではない。

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それよりも自分のペースを守るのと、肝心の補給を忘れないように。これまた興奮状態にあると、空腹感や喉の渇きを感じないまま走ってしまうことがある。

どんなにトレーニングを積んで準備してきても、燃料がなければ意味なし。空腹(乾き)を感じる前にちょっと食べる(飲む)のがベストだが、


空腹を感じる前に食べるとか飲むって難しくない?


ってのはそのとおり。尿意を感じる前にトイレに行けってのと同じで、何気にタイミングがわかりにくい。

食べる目安は「40分に1回」、飲む目安は「10〜15分に1回」であればまず問題ないかなと。

ちなみに、イベントであれば15キロ前後でエイドステーションが設けられているので、そこで振舞われるモノを飲み食いできる。ただ、これもイベントごとに充実度にはかなり差があって、消費カロリーより摂取カロリーの方が多いんじゃないかってグルメなのもあれば、塩分とミネラルは十分だけど、固形物が少ない(つまり、エネルギーになる食事は不足気味)のもある。

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この辺の充実度合いは公式ウェブサイトなどからではわかりにくいので、やはり経験者に同行するのがベスト。補給食を保険としてバックポケットに忍ばせておくのは良いアイデア。複数持っていくなら、バラエティ豊かにしておくのも一案。

全部ジェルだと「栄養補給はできているけど、食べた感が薄い…」ので心が満足できないかも。自分はジェルではなく固形物が好きなので、カロリーメイトとかシリアルバー的な噛みごたえのあるバータイプのモノを2セットほど持っておくようにしている。
※なお、エイドステーションでは水分は十分に用意されるので、給水できなくて困ることはまずない。


以上、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」の動画翻訳をベースに、個人経験談も併せてお伝えしました。

どうか皆様もお役に立ちますように…。


◇ ロングライドあるある、「長い→退屈だ→もう帰ろう」な心理を撃退する方法 


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自分はヒルクライムは好きだが、好きなのはあくまで「マイペースで仲間たちと楽しく登る」ほう。 順位を競う系とかタイムアタック系のガチヒルクラレースはあまり興味がない。 /観戦は楽しい\ そんな自分には「レース中に敵を千切るテクニック」とか「心理的に追い詰 ...
自分はヒルクライムは好きだが、好きなのはあくまで「マイペースで仲間たちと楽しく登る」ほう。

順位を競う系とかタイムアタック系のガチヒルクラレースはあまり興味がない。

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/観戦は楽しい\

そんな自分には「レース中に敵を千切るテクニック」とか「心理的に追い詰めて蹴落とすノウハウ」は必要ないんだけど、個人的に興味はある。

Global Cycling Network でエマ・プーリーさんという元プロ女子選手が「ヒルクライムで敵を上手に蹴落とすためのテクニック(How To Climb Like A Pro: Emma Pooley's Guide To 'Climbing Nasty')」を披露していて、とても興味深く視聴させてもらった。

ヒルクライムレースをする人は知っておいて損のない情報なので、翻訳してご紹介しますね。



エマ・プーリー(Emma Pooley、1982年10月3日 - )さんは、イングランド、グレーターロンドンのワンズワース出身の女子自転車競技(ロードレース)選手。

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/中央がエマさん\

ヒルクライムレースは単純なパワーウェイトレシオの勝負ではない

理屈だけで言えば、ヒルクライムの速さは「パワーウェイトレシオ」で決まる。体重が軽い方が有利だが、痩せているだけでパワーがなければ意味はない。

その逆で、筋肉モリモリでも体重が重いとレシオ的に相殺されてしまう。要はバランスである。(が、痩せ型で体重が軽い方が総じて有利なのは事実)

ただ、これがレースになってくると勝敗は単純な「パワーウェイトレシオ」だけでは決まらず、別の要素も入ってくる。

なぜなら、レースは一人ではなく複数で走るわけで、敵がいれば揺さぶり、心理戦、駆け引きが存在するから。これはどんなスポーツでも同じだし、醍醐味でもある。

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ウェイトリフティングのように完全な個人戦で他人からの邪魔が入らない競技であれば、純粋なフィジカル勝負になりやすいけど、それでもプレッシャーの掛け合いとか心理戦はあると思う。

つまり、競技の世界ではパワーウェイトレシオだけを突き詰めても勝てない。心理戦で揺さぶる、相手を苛立たせたり焦らす、負荷をかけて消耗させるテクニックを織り交ぜることで弱者が強者を打ち負かすこともある。

Full Gas(全力でもがく)

相手より長時間もがき続けることができる確信があればこれで千切れる。

まあ、それはその通りなのだが、汚いテクか?というと別にそうでもない。

あと、己の力量とペース配分を把握していないと墓穴を掘るだけになるので、繰り返しトレーニングして見極める必要がある。

Armpit Stalking(敵の脇腹にくっつく)

敵よりほんの少し後ろを走るテク。前にも出ず、並走もしない。あえて1メートルほど下がった位置をキープする。敵の周辺視界に入ることで目障りになれるし、こっちはペースがつかみやすい。

あと、敵の息遣いも聞きやすく、ボディランゲージも観察しやすいので、消耗度と疲労具合が推し量れる。ひいては、アタックをかけるタイミングも見極めやすい。

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/右側のエマさんが仕掛けている\

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/ライバルにとって目障りで気になる存在に\

なるほど、この付かず離れず感はたしかにうっとうしいかも。

そういえば、山の神の森本誠さんも雑誌がテレビで「敵の呼吸を聴いて観察し、披露具合を把握すると良い」と話していた。なぜなら、「呼吸はごまかしがきかないから」らしい。

後ろを走るだけでは、呼吸音は聞こえないので、斜め後ろってのがポイントである。

Fartlek Approach(一定ペースで走りつつじわじわ引き離すワザ)

Fartlekはスウェーデン語で「地形の変化に関係なく長い距離を一定ペースで走るトレーニング」を指す言葉らしい。

そこからエマさんが偶然発見した戦術なのだが、「いつの間にかじわじわとペースアップし、相手を追い込んで蹴落とす」のが有効らしい。

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たとえば、自分が集団先頭で、後ろに数人が付いてきている状況だとしよう。

このとき、エマさんはしきい値(threshold)よりちょい低めのややきつめのペースをキープして走る。で、徐々にペースを上げていくのだが、ポイントは「ダンシングを使わず、シッティングのまま」でいること。そうすることで、後続には先頭がペースアップしていると悟られないようにするわけ。

仕掛けていることを敵に勘付かれないように、「自分は全然ペースアップしていませんよ?同じペースで走ってますよ?だから苦しくもなんともないですよ?」というフリはしなければならない。

後続の敵は「おかしいな……前の奴は同じペースで走っているはずなのに、こっちは苦しくなってきてる。自分の調子が悪いのだろうか…」という感情を芽生えさせることができる。

現役の頃によく使ってて、かなり有効だった」と振り返るエマさんだが、

ただ、これを使うなら事前のトレーニングが欠かせないわ。かなりの負荷が自分にもかかるわけで、どれくらいのペースで何分続けられるかも見極めておく必要があるからね。さもないと、自分の脚が先に売り切れてしまうハメになるわよ。

と忠告している。

「15秒アタック→2分のペース走」の繰り返し

昔からある伝統的なアタックテクニックがこれ。

「15秒間全力でもがく → 2分ペース走」……一旦仕掛けたら、ゴールするまでひたすら繰り返す。聞いただけで吐きそうな気分になる戦い方だ。

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これも悪くない方法だが、エマ・プーリーさんは

私はシッティングでアタックするトレーニングを積んで、実戦で使えるようにしたわ。シッティングでアタックをかけられるのってとても効果的よ。

と力説されていた。

誰でもすぐマネできる心理攻撃

さきほどのArmpit Stalking(敵の脇腹にくっつく)とか、並走してるときに使う技。

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敵の息遣いを観察し、「疲れてきているな」と思ったらわざと会話を仕掛ける。中身はなんでも良くて、どうでもいい雑談を振るのだ。


「あら、ステキな色のバーテープね」

「今日の天気、ちょっと曇りだけどむしろレース向きでよかったね」

「ほら見て、あの景色いいわねー」

「このレース終わったら、コーヒー飲もうと思ってるの」

「ねえ、今日何時に起きた?」


ヒルクライムをしたことのある人ならわかるだろうが、心拍が上がってキッツイときに喋るのはダブルで苦しいし、消耗が激しい。歯を食いしばっている状況で口を開いて言葉を発するのは、疲労が加速する。

まあ、それを悪用するわけである(笑)。

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仕掛ける側は当然余力がある状態でやる。リラックスしており、会話がぜんぜん苦にならないよ(つまり疲れてませんよ)アピールにもなり、与えるダメージは計り知れない。ただし、多用すると嫌われるのでご注意をば。

プロでもこういう細かいテクニックを使うのかと驚いた。

現役時代にもっとも効果的だったテクはどれ?

ダンさんとサイモンさんが、「現役時代にもっとも多用したテクは?どれがうまくいった?」と質問しており、それに対してエマさんは、

シッティングのままアタック」がいちばん効果的だったわね。アタックしていることが敵に悟られにくいから、意表を突くことができるし、アタックが成功しやすかったわ。

と語っていた。うーむ、勉強になる。


以上、Global Cycling Network でエマ・プーリーさんが紹介されていた「ヒルクライムで敵を上手に蹴落とすためのテクニック(How To Climb Like A Pro: Emma Pooley's Guide To 'Climbing Nasty')」の翻訳でした。


余談だが、実業団選手選手といっしょに山を走ったとき、自分の後ろを走っていたその人が「あ、中山さんはジュニアスプロケットを使っているんですね」とことも無げに言い当てて驚いた。

回転しているスプロケットを一目見て、どのタイプのスプロケットを使っているかはふつうにわかるようだ。

まあ、自分のような素人ですら「ローが28Tだな」とか「32Tか34Tっぽいな」くらいは目視でわかるので、実業団クラスの選手が正確に言い当てられるのは驚きでもなんでもない気はする。

そういう意味でも、敵のちょっと後ろを走っているとき、息遣いだけでなく「どんなスプロケットを使っているか」も観察すると良いかもしれない。


最強ホビーレーサー6人が教える ロードバイクトレーニング


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サイクリングって、自転車本体以外にもちょこちょこと小物がいっぱい付随するスポーツでして、それはイコール「忘れ物をしやすいリスクがある」ということでもある。 自走で行く場合もそうだし、車載輪行ならなおさら。車に積んであると思いこんで出発し、高速道路に乗っ ...
サイクリングって、自転車本体以外にもちょこちょこと小物がいっぱい付随するスポーツでして、それはイコール「忘れ物をしやすいリスクがある」ということでもある。

自走で行く場合もそうだし、車載輪行ならなおさら。車に積んであると思いこんで出発し、高速道路に乗って数分後に「なんか重要なモノを忘れているような…なんだっけ……(沈黙…)あーーーー!!!!」とリアルで叫ぶ…そんな経験をしたことがないサイクリストはいないはず。

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どんなアイテムが忘れやすいのか、どうすれば予防できるのか、そのためのコツやノウハウはあるのか。我流で導いた方法をご紹介します(*^^*)。

忘れやすいアイテムその1:「ボトル」

たまにボトル忘れってやってしまいません?急いでいるときとか、集合時間が迫ってて、早く家を出発しなくては…って焦りがあるときやらかしやすい。

中身の入れ忘れだけであれば救いがあるけど、ボトルそのものがないとどうしようもない。市販のペットボトルはロードバイク用のケージには小さすぎてグラグラして装着できない。よって最悪、バックポケットにペットボトルを突っ込んでその日を過ごす羽目になる。

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自分ではなくオクサマなのだが、彼女はほぼ毎回確実にボトルを持ってくるのを忘れる。あまりにも律儀に忘れてくるので、「もはや自分がボトル係となるしかない」と水を入れてバイクにセットするようにした。

オクサマは日常生活(ジョギングとか屋内のエクササイズ)の際にもボトルを水筒代わりに愛用している。それはべつに構わないけど、そのせいでボトルは常に戸棚に入った状態。これが曲者で、サイクリングに出かけるときはオクサマはボトルのことを完全に失念している。

彼女は寒い季節の水分補給の重要性を舐めているところがあって、「冬は飲まなくても、なんとかなるっしょ」と悪びれない。アホである。発汗は滴る汗だけではなく、目に見えないレベルで常におこなわれている。飲む量は夏ほどではないが、こまめな給水はオールシーズン不可欠なのだ。

忘れ防止策

バイクのケージに空のボトルを挿しっぱなしにしておく

これ、最強にして確実。なるべくならボトルは二本買っておき、少なくとも一本は常時バイクとともにしておく。
※自分は三本ローラーで走った直後にもボトルを速攻で洗ってケージに戻す。そうすることでボトル忘れを予防している。

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忘れやすいアイテムその2:「ワイヤーロック」

ワイヤーロックも意識から飛びやすいアイテム。出発時は必要ないので、つい携行し忘れしてしまう。グループライドだと仲間に頼ることができるが、ソロライドではコンビニ休憩もままならない。短時間とはいえ、バイクを無施錠で放置させたくないもんね。

まあ、中には「荷物はなるべく持ちたくない」というポリシーのもと、鍵すら持たずにひたすら走り続けるストイックな方もいらっしゃる。が、やはりそれはかなりのレアケースというか、覚悟が必要かなと。

忘れ防止策

絶対に忘れないアイテムの隣に保管しておく

ヘルメットやアイウェア等の忘れようがないアイテムの横に置いておくことで、強制的に目に付くような仕組みを作る。そうすれば、いやでも忘れない。

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自分はなるべくひとまとめにしておくようにしてて、玄関に「ヘルメット、アイウェア、サイクルキャップ、グローブを吊るしてある。そこにワイヤーロックも並べている。
※道具はホームセンターと百均で揃えた

忘れやすいアイテムその3:「ライト」

これも忘れやすい小物だ。走っている間はリアフラッシャーは(シートポストやシートステー等に装着するモノなので)視界に入らないし、フロントライトはハンドルに付け忘れていても不在であることに気がつきにくい。

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「あっちのバイクに装着したままだった…」となることはままある。陽の短い冬場はライト無しでの遠出は危険。夏場であってもトンネル通過させられることがあるので、常に持っておきたいアイテムである。

バイクが一台しかない場合は付けっ放しにしておけばオーケーだが、問題は1組のライト(前後)を複数バイクで流用するケース。(自分がそう)

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ちなみに自分はフロントライト(オウルアイ)とリアフラッシャー( KnogのBlinder Mini )を愛用してて、常にそれを使いたい。そこで、フロントライトの台座を2個用意して各バイクに装着させてある。で、 ライドから帰宅するやいなやライトを充電するのを習慣にしている。でないと、忘れてしまう自信があるから。

忘れ防止策

  • 前日の晩に付け替えておく
  • それをする自信がなければ、あえてバイクに装着しっぱなしにせず、当日着るウェアの上に乗せておくとか、他の小物類といっしょに保管しておく
  • バイクの数だけライトを用意する(なんとなくもったいない気がするので、自分はやらないが)

忘れやすいアイテムその4「ビンディングシューズ」

「シューズなんて忘れようがないだろ!」という声が聞こえてきそうだが、数回やらかしたことがある。もちろん、車載輪行でだ。

シューズがないとビンディングペダルはほぼ回せない。スニーカーのまま走るのは無理がありすぎだし危険だ。よって、泣く泣く自宅に引き返すハメになる。

ホイールを外し、フレームをリアシートに積み、ホイールはトランクに入れ、ゴム紐で固定して一安心…となるのよね。大きなブツを積むことに意識が向かいすぎて、小物を忘れるパターンなのだと思う。

同じ理屈で「シューズは持ったが、冬用シューズカバーを忘れる」パターンもあるので油断できない。 そこで、玄関先にこんなふうに置いている。

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/強制的に視界に入れるハック(笑)\

忘れ防止策

前日の晩にシューズとシューズカバーを車に積んでおく

なんならついでにヘルメット、アイウェア、サイクルキャップ、グローブ等の小物一式も同様に積んでおいてもOK。シューズは玄関に置いておくだけではダメ。他の靴に溶け込んでしまって、見落としやすい(気がする)。

まとめ

車載輪行って遠出のパターンが多く、必然的に朝早くの出発となる。慌ただしい朝はつい忘れ物をしやすいので、多少なりとも前日の晩に済ませておこう。そのぶん、当日の朝は余裕が生まれ、ミスなく行動できる。

当日着るウェアもしかり。ソックス、インナー、ウインドブレーカーなど、起床したらすぐ着れるようにまとめておくのもナイスアイデア。

  • バイクに装着できるものは付けっ放しにしておく
  • 小物は分散保管でなはなく集中保管させ、視界に入る工夫を
  • (車載輪行なら)前日の晩に小物はトランクに積んでおく

オマケ: まさかのホイール忘れ

最後に「ホイール忘れ」にも触れておこう。ギャグみたいな話だが、フレームだけ積んでホイールを家の駐車場に置いたまま出発…という伝説的な失敗談は人づてに聞いたことがある。そんなバカなという気がするが、よく考えればなくはない。

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/折りたたみ自転車なら、ホイール忘れの心配無用\

黒いタイヤとホイールは早朝の暗闇に溶け込みやすく、近くにあるのに存在が消えてしまうのかもしれない。フレームや小物アイテムに気を取られたり、「ETCカード、ちゃんと挿しておかなくちゃ」と別のことに意識が向いたりしているうちに、車の横にちょっとのつもりで置いたホイールの存在を失念する可能性はゼロではない。

自分も「ホイールを忘れるなんて凡ミス、さすがにしないだろ…」とわかってはいるが、万が一を考えてフレームを積んだら間髪入れずにホイールをトランクに積む…という流れをルーティン化している。


最後にもうひとつ。高速道路のサービスエリア等でコーヒーを買ってクルマに乗り込む際、ぜっっっったいに屋根に置かないこと!手が塞がっていようがカップが熱かろうがなんだろうが、コーヒーカップはいの一番に車内のカップホルダーに突っ込みましょう。理由は言わなくてもわかりますね…。

走り出してコーヒーの不在に気づき、「あっ」とブレーキを踏むと同時にフロントガラスに黒い液体を撒き散らしながらゴロゴロと落ちていくカップを見つめるのはとても悲しいものです・・・。(人生で2回ほどやった経験あり)


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集団でのツーリングに慣れて、さらにロングライドイベントなんかにも出場して集団走行が当たり前になってくると、「ドラフティング(風除け)ができるようになりたい」という気持ちになるものだ。 非サイクリストにはイメージがしにくいのと同じで、初心者サイクリストか ...
集団でのツーリングに慣れて、さらにロングライドイベントなんかにも出場して集団走行が当たり前になってくると、「ドラフティング(風除け)ができるようになりたい」という気持ちになるものだ。

非サイクリストにはイメージがしにくいのと同じで、初心者サイクリストからも

たかが人の後ろを走るだけで空気抵抗が減って楽に走れるなんて、ウソでしょー、プラシーボ効果じゃないの?

と言われることがあるが、ぜんぜんそうではない。

前に走者がいるおかげで後続は楽に走れるのだ。プラシーボとか思い込みとか希望的観測とかそういうチャチなレベルではなく、圧倒的な差を味わえる。



ただ、ドラフティング走行の効果を発揮するには、はライダー同士がそれなりに接近する必要があるので、走行のコツとかノウハウはある。

ということで、Totalwomencycling.comの「10 Things You Need to Know About Drafting(ドラフティングについて知っておくべき10の事実)」で紹介されていた10個のコツを翻訳紹介しつつ、自分の経験談を合わせた形でお届けしたい。

何だかんだ、ドラフティングの効果は絶大

「で、ドラフティング走行で後ろの人は何パーセントくらい楽に走れるの?」の問いに対する答えは、「ざっと20~40パーセント少ないパワーで同じスピードで走れる」である。
※2番手よりは3番手、3番手よりは4番手…と、後ろに行けば行くほど楽

「先頭は風を一手に引き受けているわけで、損しているだけなのか」というと、まあそうなのだが、厳密にいうと単独で走るより集団の先頭を牽くほうがじつはちょっぴりトクがある。

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先頭が受けた風が巻き起こす乱気流は、単独走行よりも集団走行時のほうが起きにくく、空気がキレイにふたつにスパッと切れていく。結果的に集団といたほうが先頭も(多少は)エアロダイナミクス的に走りやすい…というメカニズムだ。
※前面からの空気抵抗をモロに受けるのは変わりない(笑)

空気が渦巻き、流れが淀むスポットがある

渦巻きのことを英語で「Vortex」という。エアポケット的な空間のことで、これが生じる場所を利用して空気抵抗を減らすというわけ。

ライダー同士が近ければ近いほど効果的

単純なことで、風除け効果をもっとも得るには、遮蔽物のそばにいるのがよい。前走者の後輪に自分の前輪を近づけていくわけだけど、これ、慣れないとけっこう怖い。

(雑誌やウェブ記事では)ホイールの距離を20センチ前後まで近づけると最大効果が得られると書いてあるが、いきなりはそこまでしなくていいし、なんなら1メートルくらい離れていてもドラフティング効果は感じられる。

走行スピード、集団の熟練度、メンバー同士の呼吸とか相性、走行環境(サーキットか公道か)にもよるので「これくらい近くのが正解」とは断言できないが、不安を感じるようであればそれは良くないサインなので、無理しないでおきましょう。

draft4
/理想はこれくらいの距離感\

あと、ホイールをハスらせる(ホイール同士が被った状態)のは厳禁!この状態で前走者が走行ラインを変えたりすると、後続のフロントホイールが弾かれ、一発で落車事故になる。体勢を立て直すとか、そういうレベルの話ではない。

くれぐれもハスらせないように注意を。そして、周囲があなたに対してハスらせてきたり、他の人にハスらせていたのを目撃したら、事故予防のためにその危険性を伝えてあげよう。

頭を上げ、常に視線は前方に

路面、前走者の後輪を眺めていてはいけない。視線は常に前に。頭も常に上げておく。

慣れないうちは「自分のフロントホイールが接触するのではないか」不安になるので、視線を落としたくなるのはわかる。そして、ときどきチェックするのはもちろん良い。(ただ、そのときも頭を下げるのではなく、眼球を動かして視線移動させるほうがベター)

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あと、距離感は目視だけでなく、「自分と前走者の背中の距離感」で測るのがオススメ。第6感的な…というと大げさだけど、相手とこれくらい離れていれば、ホイール同士はこれくらい距離が開いている…と(頭ではなく)肌感で知っておく。

そうすることで、しょちゅう目線を下げてチェックする必要がなくなり、走りに集中できる。

急がつく操作はなるべく控え、スムーズに走る

頻繁にブレーキをかけたり、ペダリングを止めたりすれば、スピードに乗せるために余計なエネルギーを使わねばならず、せっかくのドラフティング効果がなくなってしまう。

そのためには前走者の動きを見る、コースの起伏やカーブを同時に視界に入れて予測しながら走る…といったことが必要になる。

まあ、やりすぎは思い込みにつながり、予想外のアクションをされたときに反応しにくくなるので、過信は禁物なあのであるが。

最大の効果を得られるのは後ろから2番目のライダー

二人以上で走る場合、後ろになればなるほどドラフティン効果を得ることができる。たとえば五人で走っているとして、もっとも楽に走れるのは5番手の最後尾。

ただ、集団がそれ以上(6~8名)とかになると、最後尾ではなく、”その一つ前”がエアロダイナミクス的にベストだそうな。そういえば、ツールドフランスのようなプロレースでも、エースは「一番後ろではなく、後ろから2番目」に位置どりしていることが多い気がする。
※最後尾はエースを守る&トラブルにいち早く気づいて対処するための殿(しんがり)的な役割も担っているとは思うが。

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先頭を走るにもスキルと経験が必要

ドラフティング走行のとき、先頭はただ好きなようにペダルを回しているわけではない。後続を安全に牽く責任があるので、実は責任重大。

集団の目となって危険には対処しなければいけないし、声やハンドサインも出さねばいけないし、急ブレーキをなるべくかけずスムーに進路変更したり、ペースを上げすぎもせず、かといって遅すぎもしないスピードで引っ張らねばならない。いろいろとやることは多い。

先頭は交代するものなので、先頭を牽くスキル、後ろを走るスキル、両方が必要である。

先頭交代は怖そうに見える

ハイスピードで先頭交代するのは側から見ると怖そうだが、やってみるとさほどでもなく、なんとかなってしまう。

先頭は後方を確認し、後続に「横にズレるよ」とサインを送り、スピードを少し緩める。そして2番手がスピードを維持したまま先頭位置に入る。

(左側通行の日本を例にとると)先頭がズレる方向は上から見て左。つま。反時計回りに交代していくのが正しい流れとなる。

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さっきの繰り返しになるが、当然ながら2番手はホイールをハスらせたりはしないように。

>> ロードバイクセミナー参加レポート 『非力でも勝てる!効率的なペダリングでライバルに差をつける&女性でもスピードは出せる!』


練習はまずは3人以内で

まずは少人数で練習を。2人か3人が適当だろう。いきなり4人は多すぎかと。

仲の良い、気心の知れた同士で見通しの良い安全な場所で練習すれば、「あぁ、こういう感覚なのか」とわかると思う。

スポーツでは、理屈ではなく感覚で「そういうことね」ってわかることが重要。サイクリングに限ったことではなく、なんでもそうですね。

サイクリストの用語や単語や話し方に慣れる

べつにドラフティング走行時に限らないが、サイクリストはハンドサインを駆使してコミュニケーションを取るものだ。なので、共通言語は知っておかねばならない。

>> 知っているとドヤ顔できる、濃ゆいサイクリスト専門用語の解説(英語編)

ドラフティング走行のように時間的に余裕のない状況下ではなおさらで、ほんのわずかな意思疎通のズレが判断を遅らせ、事故の原因になることもしばしば。

あと、緊急時はハンドサインでは間に合わないので、そんな時は「大声で怒鳴る」しかない。気づいた人が率先して叫ぶ。躊躇なくシャウトする。恥ずかしいとか地声が低いとか女子だからとかいってる場合ではなく、マジで危ないときとかは「ストップ!!」とか「停止!!!」と腹の底から叫びましょう。

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以下、自分がドラフティング走行の際に意識していることを箇条書きで…

下りではドラフティング走行しない
>> 危険すぎるので

他の人に無理強いしない
>> 慣れてない人への押し付けになるかもなので、する・しないは本人の意思を尊重する

エンデューロ(サーキット)では多用する
>> 他人を利用させてもらうぶん、他の人が自分を利用しても「どうぞ、お互いさまですね」という気持ち

ただし、フラフラと定まらない走り方をする人(もしくは明らかな初心者)の後ろには付かない
>> 後ろに人がいると想像すらしない(できない)人もいるので、そういう人からはむしろ離れる

エンデューロであっても女性の後ろは付かない
>> 男として情けないとゆーか、胸を張れる行為ではない気がするのでマイルールにしてる。あと、「いやらしいわね…私のお尻をジロジロ見て…」と思われるのも心外なので (汗)

指は常にレバーにかけた状態で
>> 言わずもがなですが、いちおう

おまけ

ドラフティング走行は互いに近いことに越したことはないが、じつは5メートル、10メートル離れているても効果はあるというGlobal Cycling Network による検証実験もあるので、合わせて参考にしていただきたい。

>> モト(オートバイ)は選手に風よけとして使われることがあるが、本当に効果があるのか?→衝撃の結果に

>> プロサイクリストのようにドラフティングする技術の身につけ方


最強ホビーレーサー6人が教える ロードバイクトレーニング


以上、Totalwomencycling.comの「10 Things You Need to Know About Drafting(ドラフティングについて知っておくべき10の事実)」のご紹介でした。皆様の安全で楽しいドラフティング走行のお役に立てれば幸いです。


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ヒルクライムはわりと残酷なスポーツというか、数字で決まってしまうモノでして、重量に対して出力できる力、つまりパワーウェイトレシオ(Power-weight ratio)の数値で優劣が計れてしまう。 つまり、筋力が同じ者同士なら、バイクが軽いほうが有利。体重が同じ者同士な ...
ヒルクライムはわりと残酷なスポーツというか、数字で決まってしまうモノでして、重量に対して出力できる力、つまりパワーウェイトレシオ(Power-weight ratio)の数値で優劣が計れてしまう。

つまり、筋力が同じ者同士なら、バイクが軽いほうが有利。体重が同じ者同士なら、筋力があるほうが有利。

筋力を増やすのは時間も努力も必要だけど、それ以上に手っ取り早い効果が見込めるのが「体重減」ですね。筋肉は同じままで、脂肪が落ちて体重が軽くなれば、それだけでグッとスピードも上がるし、楽に登れる。

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自分は2017年夏から始めた減量でようやく5キロ落とし、その成果を如実に感じられるのが坂。

がっ!「筋力アップもダイエットも、どっちもしたくないなぁ……」という場合はバイクを軽量化するしかない。お金さえかければ軽量化は可能なので、以下のCycling Weekly の動画(How to become a better climber | Operation Hill Climb | Cycling Weekly)で紹介されていた軽量化にくわえ、自分がこれまでに見聞きしてきた軽量化のコツを並べてみよう。



効果絶大!なロードバイクの軽量化

軽量フレームに交換する

クロモリよりはアルミ、アルミよりはカーボンが一般的に軽い。そして軽いフレームは漏れなく高い。しかし、効果も高い。予算に余裕があれば、なるべく軽いものを選びたいところだ。べつにヒルクライムをしないサイクリストでも、軽くて困ることはなく、メリットしかない。

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軽いホイールに交換する

鉄よりはアルミ、アルミよりはカーボンのほうが軽さを追求できるのはフレーム同様。これもフレームと同じで、軽さと価格は比例する。

個人的な目安としては、
  • 1,600グラム以上 やや重め
  • 1,500グラム台 標準的
  • 1,400グラム台 軽めの部類(アルミクリンチャーで1,400グラムを切るのはかなり難しいような気はする)
  • 1,300グラム台 そーとー軽い(昨今のカーボンクリンチャー辺りはこのへん)
  • 1,200グラム台 むちゃくちゃ軽い(カーボンチューブラーあたりがこのへんで、お値段もすごい)
  • 1,100グラム以下 異次元の軽さ(経験したことはないが、夢のような世界が待っている気がする。当然価格も異次元クラス)
※初めてホイールを買うなら、「1,500グラム台からスタートし、1,400グラム台に近づけていく」のがバランスが良く、お財布にも優しいかなと。

エントリーモデル的なアルミクリンチャーホイールは5万円前後からスタートし、小刻みに15~19万円くらいまで上がって、そのへんでストップする。が、カーボンクリンチャーやカーボンチューブラーホイールは20~40万円もザラで、最高峰はホイール(前後セット)だけで100万円(!)になるものもある。

ちなみにオクサマは「フレームが高いのはなんとなく許せるけど、ホイールがフレーム並に高いのがいまだに理解できない。針金と輪っか状の鉄を組み合わせただけのくせに…」とかいまだにほざいている。

効果まずまずなロードバイクの軽量化

消耗パーツに軽いタイプを選んでみる

たとえばチェーンやカセットスプロケット……見た目はどれも似たように見えるが、デュラエースはアルテグラより軽く、アルテグラは105より軽い。

サードパーティ製のチェーンやカセットスプロケットの中には、えげつない軽さを誇るものもあるが、コンポーネントとの相性(変速性能とか快適性)が若干犠牲になるという話は聞いたことはある。

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ただ、チェーンもカセットスプロケットも消耗品でどのみち交換するものだし、1回トライしてみる価値はある。なお、カセットスプロケットよりはチェーンの方が断然安い。

タイヤを細くする

細くすれば軽くなるし、パワーを掛けたときのグリップも良い。25cでも十分なグリップはあるが、「登坂でトルクを掛けたときのかかりが23cのほうが良いので、平坦レースでは25cを使うけど、ヒルクライムレースは23cを使う」ってプロ選手もいるくらい。

自分は彼らのようなパワーはないけど、なんとなく太いタイヤよりは細いタイヤのほうが思い切り踏み込むことができる(安心して踏み込める)ような気がしている。よって、自分は25cではなく、23か24cタイヤを常用している。

決戦用軽量チューブを使う

多くの人が見落としているのがチューブの軽量化。外からは見えない部分だけど、前後で50グラムくらいならわりとカンタンに落とせる。チューブは高いモノでもたかがしれているので、コストパフォーマンスは超高い。ただし、軽量=薄手なので、パンクリスクは高まるのはトレードオフとして受け入れよう。

ちなみに自分がチューブを買うときは、必ず軽量モデルを選ぶ。乗るたびに空気圧をチェックし、しっかり規定量まで入れるのを心がけており、それでパンクしたことはほとんどない(ここ3年半ほどパンクは皆無)。

心がけ次第でパンクは避けられるので、レース用軽量モデルの恩恵を味わってはいかがだろうか。

アウターリングを取り外す

ロードバイクのチェーンリングはだいたい大小2枚で構成されている。ヒルクライムでアウターリングを使うことはまずない(瞬間的に平坦路があるコースもあるので、なくはないが)ので、「だったら取っ払ってしまえ」という理屈。同じ発想で、フロントディレイラーも取り外してしまえばさらに軽量化できる。

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/デカいほうを外すという手\

効果はまずまず高いものの、気軽に脱着できないのがデメリットだ。イジるスキルがある方&苦にならない方は、試す価値はあるかもしれない。
※ここまでやるなら、いっそヒルクライム専用機にしてしまうのもアリだ

パンク修理キット(サドルバッグ等)を取り外す

ツーリングとしてのヒルクライムではなく、レースに限られるワザとして、サドルバッグやミニ空気入れを取っ払ってしまう…がある。万が一レース中にパンクしたら修理する術はないが、パンクしたらどのみちタイムは狙えないので「まあ、いいじゃん」ということか。

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/自分はココにケージを付けてます\

あと、サドルバッグは重心が高い場所にあり、それを取っ払ってしまうだけでもダンシング時の振りが軽くなって、走りやすいというメリットがある。

ボトルに水をいっぱい入れない

これもレースオンリーのテクニック。ヒルクライムは(速い人で)1時間前後で終わるレースが多く、長くても1.5時間前後で終わる。満タンにしても全部飲みきらないのであるなら、水の量を半分とかにしてその分を軽くするわけだ。

ただ、気候や気温、乗り手の所要時間、その日の体調にも影響されるので、どれだけ水を飲むかは個人差が激しい。レース本番に、走ったこともないコースで、適当に水を減らすのはちょいとリスクが高すぎる。

そのコースを何度も走ったことがあるとか、自分の必要水分量をしっかり把握している経験者でないのなら、安全を考慮して満タンを入れておくことをオススメする。途中で水が切れたら命に関わるので。

最後の手段

バーテープを取り外す

ここまでやる人は少数派だと思うが、気持ち程度軽くできる。むき出しになったハンドルバーはやや滑りやすいので、そこだけはご注意を。

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/カーボン地をあえて出し、最小限にしかバーテープは巻かないです\

あと、ドロップハンドル先端のキャップがグラグラになり、取れやすくなるのも覚えておいてほしい。レギュレーションによっては、キャップがないと走行を許可しない場合がある。

ヘルメットをエアロにする

スピードがでないヒルクライムでは、ヘルメットの形状をエアロにしても大きな効果は見られないかも。むしろ、形状よりは「軽さ重視」で選ぶ方がいいかと思う。

下ハンドルを切り取る

これに手を出せば、完全なるご病気である(褒め言葉です)。「ドロップ部分は握らない」って人なら検討の余地ありだ。下ハンドルで登坂でもがくのが好きなクライマーもいるが、そうでない専用機をお持ちの人は試しては?

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/ややブルホーンバーちっくなルックスになります\

下ハンを切り落としたルックスは「こ、こいつ、只者ではない…」感が溢れており、「相当なツワモノに違いない…」と会場で周囲を威圧できるかもしれない。

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ただ、動画内で「けっこうな軽量化になると期待して切ったけど、そうでもなかった(笑)」とコメントしていた。

髪の毛を切る

正直、やってもあまり意味は無い 。が、心理的な効果というか、試合前に己を高ぶらせることはできるかと思う。ロン毛の人なら数十グラムは落とせるだろうか。

その他

ダイエットに励んで体重を落とす

ぶっちゃけ、フレームやホイールを新調するよりも圧倒的に効果があるのがこれ。自分も5キロ落とせたおかげで、びっくりするほど登りが楽になった。

5キロといえば、やや重めのアルミクリンチャーホイールセット3組に匹敵する。標準的なフレーム(1.4キロ)とホイール(1.5キロ)を足しても3キロかそこら。自転車1台分に近い脂肪が剥がれ落ちるということが、こんなに快感だとは…。

「んなこと、わかっとるわ!」と言われるのを百も承知で減量をオススメしたい。
※パワーはちっとも上がっていないので、平地での変化は感じない。

ヘルメットを被らない(レギュレーションで許されれば)

上記動画内のレースでは、ヘルメットを被っていない参加者もけっこういた。「プロではない、一般人の大会とはいえ、ヘルメットを装着しなくてよいなんてことがありえるかしら?」と訝しく思って視聴し続けていたら、後半で「ヒルクライムレースではスピードがさほど出ないこともあり、装着するかしないかは参加者の判断に委ねられている(ものもある)」とコメントがあった。なるほど。

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※もちろん、事故って頭を打って何かあっても自己責任だろうが…。
※下りのときどうすんだ…と思うが、預ける手荷物に同梱しておけば良いのだろう


以上、ヒルクライムレースのために軽量化を徹底追求するコツとかノウハウをご紹介しました。自転車にとって「軽量化は正義」であり、「揺らぐことのない真理」なので、できるところからパーツ交換したり…されてはいかがでしょうか?


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9月9日に富士スピードウェイで開催された、『FUNRiDE presents 富士チャレンジ200』に参加してきた。 去年は大雨の中での開催で充分にコースを堪能できなかったので、そのリベンジも兼ねての参戦である。 / 2017年は快晴! \ >> 富士スピードウェイで、雨天時のエン ...
9月9日に富士スピードウェイで開催された、『FUNRiDE presents 富士チャレンジ200』に参加してきた。

去年は大雨の中での開催で充分にコースを堪能できなかったので、そのリベンジも兼ねての参戦である。

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/ 2017年は快晴! \

>> 富士スピードウェイで、雨天時のエンデューロを安全に走るコツを教わってきた

>> 富士スピードウェイチャレンジ100に参加したので、ツインリンクもてぎとのコース比較をしてみる


昨年は100キロを3人のチームで走ったので、一人33キロほどしか走れていない。(1周4.52キロメートルを7周した計算)

「せっかく富士スピードウェイまで遠征するのだから、なるべく長く走りたいよね」となり、何人かの仲間と全員ソロ100キロで出場した。

ということで、レポートしますね。

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/ 山中湖が近い(御殿場ICからもすぐ) \

種目は4+1の5つ

ソロ200km、ソロ100km、チーム200km、チーム100km、タイムトライアルの種目が用意されている。

タイムトライアルは一番最初に行われる種目で、いかにもガチっぽい方々が、異形の専用ヘルメットをかぶり、ディスクホイールを履かせて走っていらっしゃった。(もちろん、普通のロードバイクで出場しても問題ない)

1周を一人でフルスロットルで走るだけなので、競技そのものはあっという間に終わる。その後にエンデューロレース…という運び。

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/ タイムトライアルを終え、クールダウンする選手のみなさん \

最初はローリングスタート

ソロ200km、ソロ100km、チーム200km、チーム100kmが同時にスタートするので、かなりの人だかりとなる。よって最初の1周はローリングスタート(ゆっくり流すように走る)がルール。

これまでもてぎツインリンク、筑波サーキット、富士スピードウェイで走ったが、どれもローリングスタートだった記憶がある。

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試走できなかった人は、

このコーナーは角度がきついから、充分に減速しないと…

登りと登りの間に一瞬だけ平坦区間があるな…ここで一息つこう

といった具合にコースの形状を覚えるタイミングでもある。

100キロソロをどう走ったか

100キロをノンストップで走り続けた経験がないので、「どんなペース配分で走ろうか」とか、「どのタイミングで休憩を入れるのが良いのか」がわからない。

まあ、体力に自信のある人たちは休憩を一回も取らず、ボトル2本とバックポケットに補給食を多めに詰めて走るそうだが、自分はそれは厳しそうだと判断した。

描いたイメージは、「50キロ地点で1回休憩、80キロ地点で再度休憩、ゴールイン」というもの。疲労に合わせて50キロ >> 30キロ >> 20キロと距離を詰めていく作戦。

28
/ PowerGel、初めて飲んでみた \


で、実際に走ってみたら想像通りになった。

ノンストップでずっと回し続けるのって、けっこうしんどい。周りもがんばっているのでチンタラ走る空気はなく、どうしても追い込んでしまうことになる。しかも、富士スピードウェイは高低差が大きく、けっこう長めの登りがあることで有名。

序盤は元気よく登れても、7周、8周、、、と回を重ねると脚が削られ、疲労が貯まる。

想定通りに50キロ地点(11周)で1本目のボトルが空になり、腹も減ったのでピットに戻る。パンやカロリーメイト等を食べ、5分ほど休んで再出発。

29
/ ホームストレートは開放感バツグン \

いい感じに疲れているので、「たぶんもう1回休みたくなるだろうな」と思ったのだが、やはりそうだった。80キロ前後で再び疲労のピークが来る。平坦路と下りは快適に踏めるんだけど、例の長い登りがかなりキツい。

斜度は6~8%なので激坂ではない。しかし、断じてラクではない。ダンシングとシッティングを繰り返しながら、「あと6周、、5周、、、」とカウントダウンしながら登る。いっしょに参加した仲間も散り散りになっているので、トレインを組むこともできない。本当のソロとなってしまった。

80キロ地点で空腹と疲労のため、2回めの休憩に入る。ラスト20キロはさらにキツかった。結局、かかった時間は3時間30分ほど。

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ちなみにソロ100キロでは、タイムごとに3つの賞が用意されている。

  • ゴールドレーサー 2時間30分以内 (平均時速約40km!)
  • シルバーレーサー 2時間45分以内 (平均時速約36.3km)
  • ブロンズレーサー 3時間以内 (平均時速約33.3km)

ブロンズを獲れたらまあまあの体力の持ち主。下りである程度タイムを稼げるとは言え、そのぶん登りもあるわけで、1回も休まずに平均34キロで100キロ走るのは、カンタンではない。

シルバーとかゴールドに至っては、自分からしたらクレイジーな豪脚の持ち主にしか見えない。なにしろ、あの登リを平地のごとくグォォォォォォ…と音を立てながら集団で登っていくんですもの…。

ソロ200にはきっと出場しない

晴れた日の富士スピードウェイは景色がすばらしい。角度的に走りながら富士山は拝めないけど、そこそこ標高もあるし、「あぁ、富士山のふもとに来たなあ」って気分には浸れる。

ただ、いくら景色が良くてもそれを楽しめるのは前半だけで、苦しくなってくると眺めもヘッタクレもないが…(笑)。

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くわえて、サーキットは長くて5~6キロ弱、短いと2キロ(つくばサーキットとか)なので後半に飽きが来る。100キロ(22周)の自分ですら、ラスト3周はややうんざりしてくるのだが、自分の横を走っていたソロ200参加者数名が、「まだ半分も走ってないけどすでに飽きてきたよ、ここを44周も走るなんて拷問じゃない?」と笑いながら話していた。

自分は体力的にソロ200キロはちとムリ。100キロがちょうどいいと思った。体力(と精神力)に自信がある方でない限り、ソロ200は選ばないほうが良いと思う(汗)。

ふつうのサイクリストには、「ソロ100キロ」か「チーム200キロ」がオススメ

常識的な体力がある人であれば、ベストチョイスはソロ100キロ。長すぎず、短すぎず、適度に走れて満足感を味わえる。

チーム100キロにしたいなら、2名までかな。3名だと休憩時間ばかり長くなって、物足りない。3人以上で参加するならチーム200キロかと。一人65キロちょっと走れる計算になる。

FUNRiDE presents 富士チャレンジ200の良いところは、速い人も遅い人も走れる距離が同じであるところ。制限時間内に走る系のエンデューロだと、遅い人ほど走れる距離が短くなるのが、それがない。全員がまんべんなく、平等に同距離を楽しめる。

逆に言うと、速い人ほど終了時間も早くなる。走り終えた人は次々とコース外に退場するので、後半になるとコースがかなり空いてきて、走りやすくはなる。(そのかわり、トレインを組める集団の数も減るので、風をもろに受けて走ることが多くなる)

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目の前で落車事故が発生

昨年の大雨の中での大会では、濡れた路面のせいでかなりの落車事故が発生した。ヘアピンコーナー等、鋭角に曲がる場所はスリップと接触がどうしても増える。

晴天だった今回は、(自分の知る限り)大きな事故はなかったようで、救急車のサイレンも聞こえなかった。

ただ、ダンロップコーナーで2台のバイクのどちらかがライン取りを誤り、もう片方に接触して落車した。20メートルほどの目の前だったのと、充分に減速していたので余裕をもってよけることができた。

無題
/ 下りから登りになる箇所は危険 \

不特定多数のサイクリスト一斉に走るこういったイベントでは、”ラインを守って走る”のが鉄則。蛇行は大迷惑な行為でしかなく、厳禁である。好き勝手なライン取りで走る不届き者を見つけたら、近づかないようにしましょう。

落車の原因になりかねないのが、路面に落ちた補給食のパッケージのゴミ。スリップの原因になりかねないので、踏まないように注意したい。ゴミだけではなく、取り損ねて落下した開封前のジェルとか、ジェルを入れたプラスチックのミニボトルもちらほら発見。これらはさらに危険。


ということで、『FUNRiDE presents 富士チャレンジ200』のソロ100キロを無事に走り終えました。天候にも恵まれ、気持ちよく走ることができた。社会人は、怪我&トラブルなく走れたら丸儲けなのであります。

ちなみに人生初の PowerGel を飲んだ感想ですが、「世の中にこんなに甘くて濃厚なゲルがあったのか…」と目が飛び出た。サイクリング以外ではぜったいに食べないけど、疲れているときに飲むと「ふぉぉぉぉっ!」となれる(笑)。


ということで、来年もきっと参加すると思う。


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長野県の栄村という、新潟県との県境にある場所で開催された、『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』というヒルクライムイベントに参加してきた。 大会名には”ヒルクライム”という文字は無いが、徹頭徹尾、坂しか無いイベントだった(笑)。走行距離108キロ。ひ ...
長野県の栄村という、新潟県との県境にある場所で開催された、『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』というヒルクライムイベントに参加してきた。

大会名には”ヒルクライム”という文字は無いが、徹頭徹尾、坂しか無いイベントだった(笑)。走行距離108キロ。ひたすら登るか下るかのみで、平坦路ほぼ無し…というなかなかにハードなコースだったが、むちゃくちゃ素晴らしい体験だったので数回にわけてレポートする。

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/ 受付会場はスキー場 \

2017年は「ツールド妻有」が開催中止になった

2015、2016と参加してきたツールド妻有が今年は諸事情で中止になってしまった。8月のこのイベントを楽しみにしていた身としては、残念でならない。

こっちは全長122キロのヒルクライムイベントで、えげつない斜度がいくつも待ち構える鬼のようなコース。登っている間は、「新潟まではるばるやって来て、こんな苦しみを自ら進んで味わうってドMにもほどがある…」とか呪うんだけど、道中のエイドは美味しいし、地元の人々の歓迎が嬉しいし、関東圏では拝めない風光明媚な景色が素晴らしい。

>> 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(前編)

>> 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(後編)

>> 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~前編~

>> 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~後編~

>> ツールド妻有実行委員会に感謝の意を込めて、僭越ながら改善点を申し上げたい

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ということで、「代わりに行けそうな、同じ地域で同じ時期に開催されているイベントはないかしら」と探したところ、先輩ローディが見つけてくれたのが『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』だったのだ。

厳密には妻有は新潟県、栄村は長野県なので行政区分としてはわかれるが、隣町なので自分的には差は感じない。斜度の強度も大差ないくらい厳しいはず。

事実、全長は108キロでツールド妻有よりちょい短い以外は「ひたすら登っては下るのみ。ところどころで理不尽な坂が現れる」点において共通している。相手として不足はない。

こんないきさつで『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加することになった。

MAXたにがわで越後湯沢駅へ

これまで、自分は遠方で開催されるヒルクライムイベントは必ず車を使っていた。たくさん荷物が運べるし、悪天候のとき心強いし、現地での足にもなる。

ただ、車のデメリットは「渋滞の可能性」と「自分で運転しなければならない」の2点。今回は迷った挙句、「上越新幹線」のMAXたにがわで行くことにした。

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開催は日曜早朝なので、土曜は移動日。午前中は少し慣らし運転し、翌日に備える。組んだルートは

大宮駅

越後湯沢駅

自走で峠を越える

栄村に到着&受付

自走距離は45キロ。翌日に疲れがたまらないほどよい距離だ。


MAXたにがわには初めて乗車したんだが、驚いたのが大宮駅から越後湯沢駅まで乗車時間がたったあの1時間!これ、すごくない?大宮から越後湯沢駅までにかかる時間と、大宮から京浜東北線で品川まで行くそれが同じだなんて、楽チンすぎる。朝ごはんを食べて、談笑してたら「え?あと5分で着くの?」ってなってビビった。

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/ 大宮から1時間でこんなとこまでイケる \

これが車だとこうはいかない。週末の早朝なんて、下手したら所沢〜川越区間だけで50分の渋滞に巻き込まれることあるもんね。7時に出発して、現地到着が12時とかザラ。新幹線の圧倒的能力に舌を巻いた。(かかるコストはおいといて)「こんなに簡単に新潟に来れるなら、もっと来よう…」って思った。

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/ 人生初のグリーン車! \

チケットが早割で安く買えたので、差額でグリーン車にしてみた。人生初のグリーンだったけど、快適すぎる。まず足元(膝スペース)が広い。普通席の倍はあるんじゃないか。しかもオットマンまで装備されている。シートも大振りでゆったり。通常だと3:2で構成されるところが、2:2だ。毎回乗るのは厳しいけれど、荷物が多くて疲れが溜まりやすい輪行限定で今後も利用したい。

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/ オットマン快適すぎる \

ただ、1時間の乗車時間でグリーンはやや勿体無いかもしれない。どうせ乗るなら、2時間くらい揺られていたいと思ったので(←貧乏根性)。

峠を越えて栄村を目指す

越後湯沢と栄村の間には峠があり、それを越えなければならない。車でしか走ったことはないが、エンジンがかなりウォンウォンと唸る場所だ。自転車で初めて登ってみたが、ふつうに辛かった。

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最近の寝不足のせいもあり、睡魔まで襲ってくるわ、気温は30度を越えているわで、途中で軽いめまいを覚え、15分ほど途中で休まざるを得なかった。危なかった。

寝不足でのヒルクライムは危険なので、前日は早めに仕事を切り上げ、しっかり寝ましょう。最低でも6時間、できれば7時間。

山頂に長いトンネルがあり、そこを過ぎたらほぼ下りのみ。気持ちよく走って越後田沢に到着。そこから津南町方面に進路をとる。若干のアップダウンはあるが、淡々と登る。

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途中で早めの昼食を食べひと休みして栄村に。スタート&ゴール地点はスキー場なので、標高が高い。そこまで行かなければならないのだ。車なら ラクラクだが、ロードバイクだとなかなか苦しい。長野県と新潟県って、本当に山だらけの土地なんだと実感。

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受け付け&宿泊

受付は30秒で終了。ヘルメットとバイクに貼るシール、諸注意、お弁当引換券などをもらって、宿へ移動する。宿は受付場所からさらに高い標高に位置しており、またしても登らなくてはならない。この暑さの中、さらなる登坂。苦しい。

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宿は「トマトの国」という、名称からは中身がまったく想像できないお宿だが、行ってみたらふつうのスキー宿でした。高台にあるので見晴らしが良く、温泉もあってなかなか快適。

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バイクはスキー板などを保管する巨大な荷物置き場に置かせてもらう。バイク客の宿泊も多いようで、宿の方も手馴れていらっしゃった。

食事と入浴後は部屋で軽く酒盛り。自分は飲めないので炭酸水。車で来ているメンバーもいたので、コンビニ買い出しが可能だった。ありがたかった。全員輪行だったら、たぶん誰も買いにいかなかったはず。車が1台あるだけで、現地の利便性が一気に上がる。

日曜は5時に起きねばならないので、9時に就寝。久しぶりに8時間も睡眠できるのがうれしい。今日の反省もあるので、よーく寝ておくことにした。

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つづく

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サイクリングはボッチでも始められる気軽なスポーツ。勝ち負けもなく、気分に任せて適当に走るのは気楽で楽しい。 だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。 ...
サイクリングはボッチでも始められる気軽なスポーツ。勝ち負けもなく、気分に任せて適当に走るのは気楽で楽しい。

だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。

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それの究極がサイクリングイベントの出場だろう。ひとつのゴールを目指し、不特定多数のアカの他人と走る高揚感は、グループライドでも味わえない特別感がある。

音楽鑑賞にたとえると、「ボッチ=イヤホンで聴く」、「グループライド=車のオーディオで友人と聴く」、「イベント=コンサート」だろうか。同じ音楽でも、ライブってぜんぜん違うじゃないですか。迫力ハンパないし、高揚感とか一体感とかあるじゃないですか。(音楽コンサートに行った経験がないので想像ですが…)

女性だけのサイクリングイベントってなかなかない

そんな気がしません?もちろん例外はある。海外などでは女性オンリーのイベントも見聞きするし、バイクメーカーなどが「女性だけのライド」を企画することもある。しかし数は少ない。

サイクリングが男性メインのスポーツである現状から鑑みて、女性だけのイベントでは十分な参加者が集まらず、採算がとれないのだ。

ということで、女性がイベントに出ようと思うと、男性らと一緒のコースを走ることになる。

「男性より体力劣るし…」
「最下位になるのみっともない…」
「他のサイクリストに迷惑をかけちゃうかも…」

と考え、「今回はパスで」とか「もうちょっと体力がついてから」と考えるのはいたって普通の心理。

オクサマもイベントは未体験

ちなみにオクサマは、サイクリングイベントに参加したことが一回もない。気にはなるそうだが、やはり何かしら不安要素があるそうな。

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※ソロでも走らない(鬼方向オンチなので)

そもそも順位を競うレースは興味なく、速く走りたい欲望もないらしい。彼女のサイクリング目的は「気持ちよく走って美味しいものを食べ、観光気分を味わう」という旅行の延長線だから。まあ、大半の女性はこのゾーンにカテゴライズされると思う。

よって、エンデューロも関心がない。周回タイムとか、順位とか、どうでもいいんですって。

夫の自分に真顔で、「同じところをぐるぐる廻って楽しいの?バカなの?」と訊いてくるほど。真顔で尋ねられると、なんと答えて良いかわからない。

ただ、サーキットを使うタイプのエンデューロコースは路面がキレイで好きなだけぶんまわせる特殊な環境なので、バイクと己のポテンシャルを存分に味わうことができる。これ、公道では体験できない楽しさである。

実際、女性サイクリストをエンデューロ会場で見かけることも多い。ガチで順位を狙うというより、楽しくパイペースで走るかんじ。

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事故ったときの被害は(スピード行きが高めなため)大きくなるけど、高速集団から離れて遅い側のコースを淡々と走る限り、ほぼ事故とは無縁でいられる。女性サイクリストにも、エンデューロの楽しさは味わっていただきたい。

ヒルクライムはどうか?

オクサマは「まあ、強く勧められれば、エンデューロなら1回くらい参加してみてもいいけど」とは言うが、ヒルクライムイベントは1ミリも興味を示さない。


从 ・皿・) 「なんでお金払って苦しい思いをしに行くの?バカなの?

(´・ω・`) 「…お、己の限界に挑み、打ち克ち、高みを目指す崇高なサイクリストのロマンがそこに…」

从 ・皿・) 「でも、1時間かそこらですぐ終わるんでしょ、コスパ悪すぎじゃん

(´・ω・`) 「その一瞬のために研鑽を積む…なんと美しくも儚い姿であろうか…」

从 ・皿・) 「狂っているしか思えん

(´・ω・`) 「今度、富士山でサイクリングってプランを考えているんだけど」

从 ・皿・) 「富士山を!素敵ね。富士五湖を周回するの?

(´・ω・`) 「いや、五合目まで片道24キロ登る」

从 ・皿・) 「24キロってどれくらいよ

(´・ω・`) 「自宅(川口市)からJR田町駅まで。品川駅までは届かないくらい」

从 ・皿・) 「その間、ずっと登りなんでしょ

(´・ω・`) 「うん」

从 ・皿・) 「お前だけで行ってこい


イベント参加はおろか、自分との峠越えにもついてきてくれない。少々のアップダウンは許せても、延々と登りのみはNGなんだそうな。

男のロマンを理解しないバカ嫁め…。

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※子の権現に続く道(地獄への入り口)

オクサマが考え方を変えることはないだろうから、今後もヒルクライムには参加しないであろう。恐怖心とは別の、「イベントに参加したくない」理由である。

女性でも快適に走れるヒルクライムイベントの目安は、平均斜度5%前後かしら(感覚値ですが)。女性の場合、体力の不安が真っ先に思い浮かぶと思うけど、100キロのロングライドを淡々とこなせるくらいの体力があれば、平均斜度5%のヒルクライム完走はできる。

それくらいなら子供や中高年でもいけるだろう。たとえば富士ヒルがそう。(参加したことないけど、完走率は極めて高い)

平均斜度で7~8%になると、ややきつめのヒルクライムだ。最大で10%を超えてくるだろうから、乗り込んでいない女性だと楽しさより苦しさがくると思う。

楽めなヒルクライムを選べば、女性でも十分に楽しめる。レースの前後に温泉や観光を折り込めば、ただの旅行以上の密度の高いイベントになる。

ロングライドイベントならどうか?

参加の恐怖心が最も薄らぐのがロングライドだろうか。エイドステーションもあるし、郊外の美しい景色を愛でることもできる。競うのではなく、仲間同士でゴールを目指す。登りばかりではないので、苦しさはヒルクライムほどではない。

オクサマを誘うとしたら、ロングライドがいちばん可能性がある。すでに100キロライドは何度か経験しているので、ロングライドをという単語に対する免疫もついた。

ちなみに、100キロ走った実績が一度でもあると、人ってものすごく自信を持つ。なので、ロングライドイベントに参加を渋る人がいたら、とりあえず100キロ走るって経験をさせるといい。

>> オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する

ただ、100キロ走るロングライドともなると、たいていが田舎になる。田舎にはほぼもれなく山がセットでついてくる。なにしろ、日本は山の国である。

まあ、ヒルクライム系ロングライドイベントでなければ、登りといっても長くは続かないので、十分にクリアできるはずだ。それに、多少なりともアップダウンがないと、それはそれで変化がなくて面白くない。

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※オクサマお気に入りの場所、三浦半島

オクサマも「平坦路だけじゃつまらない。変化が欲しい。少しは登りたいし、下りもしたい」って言っている。

100キロ走れる体力があれば、(ヒルクライム系)じゃないロングライドならどれに参加してもまず問題はないはず。

それに、不特定多数の人らと走るイベントって、いつも以上にアドレナリンが出て、頑張れてしまうものである。

イベント参加を躊躇している女性サイクリストのお役に立てれば幸いである。


>> サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い

>> サイクリングが人生を豊かにする5つの理由



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ロードバイクのクランク長って、購入時にはあまり考えが及ばない部分。大半の初心者サイクリストであれば、何も考えずに使い始め、「まあ、こんなもんだろう」って深く考えずに走ることになる。もしかすると、クランク長のことを意識すらしないかも。 でも一応、身長やら ...
ロードバイクのクランク長って、購入時にはあまり考えが及ばない部分。大半の初心者サイクリストであれば、何も考えずに使い始め、「まあ、こんなもんだろう」って深く考えずに走ることになる。もしかすると、クランク長のことを意識すらしないかも。

でも一応、身長やら足の長さによる最適値ってのはあって、できればそれに適した長さにしてあげるのがよい。

目安としては、身長180センチであれば、クランク長は175ミリ。身長175センチだとクランク長は170ミリ。ただ、クランク長は足の長さや骨格にも左右され、個人の好みもあるので、あくまでしか目安でしかない。 

Global Cycling Network に「プロサイクリストにとって、クランク長はどれくらい重要なのか?(Is Crank Length Important To Professional Cyclists?)」という動画があった。アブダビツアーの現場での取材である。 




身長からクランク長を導き出す公式はいちおうあって、『身長 × 9.7%』がそれ。それに合わせると、こんなかんじになる。

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もちろんこれは目安でしか無く、個人差のある大腿骨、脛骨の長さで最適なクランク長は変わる。その数値は公式に含まれない。ちなみに自分のクランク長はミニベロ、ロードバイクともに170ミリである。(身長は172センチ)
※ここまで書いてふと思った。「身長148センチのオクサマ(ダホンのボードウォーク)に170ミリのクランク長は長すぎるかもしれない…と。まあそれでずっと乗っているけど…

市場にあるクランクのほとんどは170ミリ、172.5ミリ、175ミリの3種類に限られる。よって、身長170センチ以下の選手も170ミリのクランクを使わざるを得ない。身長が低い選手には気の毒な話ではある。
※日本には160ミリのクランクも売られているが、平均体格差が小さいからかなと思う。

参考までにシマノの日本の公式サイトを見てみよう。このようなラインナップが用意されている。

・デュラエース(FC-R9100):165/167.5/170/172.5/175/177.5/180mm
・アルテグラ(FC-R8000):165/170/172.5/175mm
・105(FC-5800):165,170, 172.5, 175mm

デュラエースにだけ175mm以上のクランクが用意されている。最小はどれも165mmまで。桁外れに背が高い選手の場合、デュラエースを使うことで175ミリ以上のクランクを手に入れることは可能。

さて、選手にもこの公式は当てはまるのか?

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※マットさん、どうみても変質者(笑)

アブダビツアーのピットを確認したら、けっこうなばらつきがあったようで、集計したらこんなかんじだった。 
↓ 
170ミリ 身長169~181センチの選手等 
172.5ミリ 172~182センチ の選手等
175ミリ 182~190センチの選手等

身長180センチ以上あっても、170mmを使う選手もいるらしい。

Igor Anton(ディメンションデータ)

小柄なクライマータイプで、170ミリを使っている。 大半の選手は公式に則ってクランク長を選んでいることがわかったが、中には例外もいた。

Adam Hanson (LOTTO Soudal)

身長186センチなのに、クランクが180センチという長ロングバージョン。 彼によれば、もともとはチームの指示に従って走行データを取りながらクランク長を決めていったそうだが、そこから実験して変化を加えてみたとのこと。

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クランクが長いほど少ないトルクで回せるので、長めのほうが走りやすいと感じたそうな。長いアーレンキーのほうが、少ない力でボルトを回せるのと同じ理屈。同じパワーを出力するために、かける力が少ないうがよいという理屈である。バイオメカニカルエンジニアと相談して決定した長さであるとのこと。

身長だけでは一概では決められないそうで、やはり体格、骨格、筋肉の付き方などで変化するものだそうな。

Adam Hansonは

シマノ、カンパニョーロ、スラムの悪口を言うつもりはないけど、メーカーがもっとバラエティを用意すべきだとは思う。

20種類のクランク長を用意することができないのは分かるけど、172.5ミリがスタンダードです。みなさん、この長さを使ってください。ソレ以外にも長いバージョンと短いバージョンも用意するので、この中から選んでください……ではちょっと選択肢が狭い気はする。

ともコメントしていた。

ナイロ・キンタナの場合、身長は167センチだが、クランク長は172.5ミリ。

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John Dibbenの場合、身長は185センチで170ミリのクランク。

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Ilur Zakarin (カチューシャ)だと、身長から導き出すと175ミリのクランクを使うべき。 アルティメットCF SLX でスラムのREDを使っているが…、172.5ミリとやや短めだった。

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Julian Bernard は身長から言えば170ミリを使っているはずだが、実際は172.5ミリ。このように、クランク長は身長だけであらよっとはじき出せるものではない。あくまで目安。身長以外の要素としては、選手のケイデンスと走り方&スタイルにもよるのだそう。そこまで考慮すると、とてつもなく深遠なテーマになるので、動画はここで終了していた。

フレームサイズ、ジオメトリなどと並んで、クランク長もなかなか奥が深い世界のようだ。ちなみに、日本国内のロードバイク完成車として売られているものは、基本的に170ミリのクランクがデフォルトで装着されている。極端に身長が高い(or 低い)方は、お店に相談してみてはどうだろうか。

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以上、Global Cycling Network の「プロサイクリストにとって、クランク長はどれくらい重要なのか?(Is Crank Length Important To Professional Cyclists?)」のご紹介でした。

自転車で山に登る…。サイクリスト以外には苦行以外のナニモノでもなく映る行為だ。いや、サイクリストの中にも平地専門な人は多いし、「山は行かない」って決めている人もいる。 でもね…ヒルクライムでないと味わえない快感というものが存在するんですよ。山に行くと自 ...
自転車で山に登る…。サイクリスト以外には苦行以外のナニモノでもなく映る行為だ。いや、サイクリストの中にも平地専門な人は多いし、「山は行かない」って決めている人もいる。

でもね…ヒルクライムでないと味わえない快感というものが存在するんですよ。山に行くと自分の体力の限界をこれでもかっほどハッキリと思い知らされる。これは、体力がある人もそうでもない人も同じ。 

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そして思うのだ。「もうちょっとラクに登れたらな…」と。自分のようなまったりヒルクライマーからすれば、鬼レベルの人には「あんた、もう十分すぎるほど速いでしょ。それ以上速く走る理由なんてないじゃないすか」と言いたくあるが、それは無粋というもの。

己の限界を超えたいと思う気持ちは年齢、性別、レベルを問わない。ということで、Global Cycling Network の「ヒルクライムをもっとラクにするコツ(Climbing Made Easy)」という動画を翻訳して紹介しよう。



ペースを守る

出だしは体力があるのでガッとねじ伏せてやりたい気持ちになるだろうが、落ち着こう。しゃかりになってはダメ。イベント参加でのあるあるなのだが、アドレナリンが出まくっているのと、他の参加者に引張らえてしまい、ハイペースで走ってバテることがある。

スタート直後にみんなが一斉に飛び出して、おいてけぼりを食らいかけると、「乗るしかねぇ!このビッグウェーブにっ!」って衝動に襲われる。

しかし、惑わされてはいけない。序盤は意識してゆっくり、リズムを守って軽めにペダリングすること。息が整い、リズムが安定してきたら、徐々にスピードアップしよう。

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小さな坂が連続して現れるコースプロファイルの場合、ペースを上げてアタックし、下りで回復するもよし。ただし、筋肉系の疲労は心肺機能よりも回復しにくく、パワー任せに走ると後半にタレる可能性が大。丘レベルの小さい山を複数上り下りするコースであっても、ペースを守ることが大事。

シッティングか、ダンシングか

どっちが正しいのか、どっちが効率的か、けっこう意見が分かれる部分。ハッキリ言ってしまうと、どっちも悪くない。

好き嫌いがあるし、骨格や筋力の差もあるし、得手不得手があるもの。ダンシングを多用して登るのが好きな人もいるけど、傾向としてはシッティングを好む人の割合が高い。

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ただ、ときどきダンシングを織り交ぜることで、お尻の血行をよくしたり、足のストレッチをしたり、シッティングでは使わない筋肉を使うことで、シッティングで疲れた筋肉を休ませることができる。

ダンシングはオラオラと力任せに踏み込むイメージがあるけど、「休むシッティング」もあって、それができるとヒルクライムはグッとラクになる。

以前参加した講習会@宮ヶ瀬湖で学んだので、その時の記事もどうぞ

実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した


あと、斜度が瞬間的にきつくなったときは、あえてダンシングで出力を上げて、サクッとクリアするのもよい。

>> ロードバイクで激坂を上手に走るノウハウ


ギアの選択

どの斜度であれば、フロントはこれでリアはこれ…といった法則はない。人によりけり、体力やレベルや疲労度はみんなバラバラ。

注意したいのは、初心者サイクリストは重めのギアでゆっくり回す傾向が高いこと。でも、それではすぐに疲れてしまう。

目安としては、ケイデンス80(1分間のクランクの回転数)が初心者でも走りやすく、かつペダリング効率もよい。それ以上のケイデンスで回すには、慣れと練習が必要で、初心者にはちょっとキツイだろう。

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「ケイデンス80とか90とか、いちいち数えられんし、それが計れるサイクルコンピュータもない。自分のケイデンスってどうやって知るの?」

…という方は、ハイテンポな音楽を脳内再生してみよう。童謡の「おさるのかごや」の、エーサッエーサッエッサホイノサッサ、お猿のかごやだホイサッサ…のリズムに合わせて漕げれば、少なくとも低すぎるケイデンスにはならない。 (高めのケイデンスで回そうとすれば、お猿のかごやさえゆっくりに聞こえてしまうが…)

余談だが、「ケイデンスが高い=効率が高いとは科学的には証明できていない」そうな。(へぇー)

練習あるのみ

ヒルクライムに慣れるには、楽に走れるようになるには、それはもう場数を積むしかない。

平地で負荷を高めれば、それでもヒルクライムの練習になるでしょ?

たしかにその通りで、やらないよりはずっと良い。こないだ「坂がない地域に住んでいる人向けのヒルクライムトレーニング法」という記事にもしたくらいである。

しかし、登りで使う筋肉と平地でのそれはちょっとばかし異なるそうで、となると、やはり山でトレーニングするのが手っ取り早いし確実。

要するに、「効率的で効果的なヒルクライムとは何なのか…」と脳内でいくら考えても答えは出ない。「考えすぎて行動できないんじゃ意味がない。まずはやってみること」が大事。

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1960年代末に結成したファンクバンド、『ファンカデリック(Funkadelic)』は、こんなセリフを残している。

Free your mind, and you ass will follow(心を解放しろ。そうすりゃケツはついてくるものさ)

つべこべ言わずに走る。そして登る。Just Do It の精神だ。



先日、「初心者サイクリストにオススメしたいイベントはロングライドではなく、エンデューロレースだ(TOKYOエンデューロ2017に参加しました)」という記事を書いた。 今回は、「エンデューロレースを楽しむために準備すると良いものとかコツのまとめ」を書こうと思う。エ ...
先日、「初心者サイクリストにオススメしたいイベントはロングライドではなく、エンデューロレースだ(TOKYOエンデューロ2017に参加しました)」という記事を書いた。

今回は、「エンデューロレースを楽しむために準備すると良いものとかコツのまとめ」を書こうと思う。エンデューロレースって何をもっていけばいいの?あると便利なものって何?という疑問が解消すれば幸いである。

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※TOKYOエンデューロ2017の様子@彩湖

テーブル

エンデューロではなにしろ荷物が多くなる。会場まで運んできた食料や水分、スマホ等を置ける場所がほしい。大人数で参加すると補給食の量だけでもすごいことになる。折り畳み式のBBQ用テーブルがあると便利だ。

「地面に置けばいいんじゃね?」と思うかもだが、微妙に傾斜していたり、会場が芝生だったりすると濡れるわ、安定しないわで非常に困る。

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大きめのビニールシート

エンデューロ会場では、他の参加者のみなさんと場所を共有する。お互い、節度ある態度で陣地を確保せねばならないのだが、その際にあるとよいのばビニールシート(別名ブルーシート)。

どうせビンディングシューズで歩くことになる(いちいち脱ぐのが面倒)ので、厚手の工事現場で使うようなものがGOOD。四隅を固定するガムテープもあると、風や脚が引っかかってめくれない。

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サイズはなるべく大きめのものを選ぼう。自分は2×2メートルか4×4メートルで悩んだ結果、大きい方にして正解だった。大きすぎれば折りたたんで使えるし、なにげにクッションになって塩梅がよろしい。大は小を兼ねる。

人数分の椅子

BBQ等で使う折りたたみ式の椅子を人数分持っていこう。テーブルがなくても最悪何とかなるが、椅子がないのはとてもツラい。たしかにかさばるし、それなりに重いが、あるとないとでは月とスッポン。地面に座るとリラックスして休めないし、お尻から体温が奪われてしまう。

ペットボトルが差し込めるタイプのほうが便利。あと、椅子はなるべくサイズがたっぷりしているモノにしたい。ちょこんと腰を下ろすだけの簡易版チェアは、長丁場のエンデューロではほぼ役に立たない。背中をどっかりと預けられるタイプがオススメ。

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あと、「常に1人はコース内を走るんだから、椅子の数は”参加人数 - 1 ”でいいんじゃね?」と思ったあなた、なかなか鋭い。しかし、それでもあえて言おう。「人数分あったほうがよい」と。

会場到着から陣地の設営、受付、試走タイム、朝食、開会のあいさつ…等々、到着からレーススタートまでの待ち時間はけっこう間が空くものなのだ。下手すると3時間とか。

たとえば、もてぎエンデューロではこんなかんじ。

  • 6時: 現地到着
  • 7時: 移動、設営、受付完了
  • 7時半: 試走開始
  • 8時過ぎ: 試走終了
  • ~9時: 休憩
  • 9時半: レース開始
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※待ち時間が地味に長い

なにかと全員が揃う回数は多い。そのときに、一人だけ突っ立たなければならないのは気の毒である。椅子は人数分持っていきましょう。

補給食+暖かい食事

何時間にも及ぶエンデューロレースなので、補給食が必要なのはいわずもがな。パン、おにぎり、サンドイッチ、ジェル、お菓子類、バナナなどの果物…あたりが補給食の筆頭だが、エンデューロだと確実に温かい食事が欲しくなる。

カセットコンロを持ち込める会場と火気厳禁の会場があるが、火気の扱いが許されるなら、カセットコンロは大きな助けとなる。コーヒーとかココアを沸かせるし、カップ麺も作れる。

勤務先の仲間と筑波サーキットに出場したときは土砂降りでかなり冷えたのだが、一人が鍋を作ってくれたおかげで生き返ることができた。彩湖でのTOKYOエンデューロでは、なんとビーフシチューを保温鍋に仕込んできてくれてメンバー驚愕。そして万歳三唱。気温が3度とかだったので、身に染みるおいしさであった。

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※完全にプロの仕事…

鍋やビーフシチューを用意するのはベテランの技だとしても、カセットコンロでお湯を沸かすだけで、いろんなことができる。お湯のポテンシャル高し。激しくオススメ。

会場近くのコンビニを当てにしない

エンデューロでの典型的なミスがこれ。「現地近くのコンビニを当てにして出かけたものの、めぼしい食料が棚から消えとる…」ってことがある。みんな考えることは同じなのだ。

前日に食料や水の買い出しを済ませ、車に積んでおくのが望ましい。それが無理なら、会場近くまで行く前に、余裕をもって買い物をしておくこと。会場近くのコンビニに頼ると泣きを見ることがある。

休む間の防寒着

エンデューロで休んでいる間は、とにかく体が冷える。なにしろ本気で踏んで追い込むので、ふだんよりも汗をかく。

冬であればなおさらで、しかも複数人で出場すれば、走っている時間よりも待ち時間のほうが長い。

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※慣れた方々はちゃんと防寒具を完備してる


たとえば3人で30分交代で走ると、、、

30分走る(自分)

30分休む(仲間A)

さらに30分休む(仲間B)

つまり、30分走ったら1時間じっとしていなければならない。それの繰り返し。まあ、談笑しながら補給食を食べたり、他の人のバイクを見て回ったり、コースを見物しているとわりとあっという間に時間は流れていくものだけど、寒いものは寒い。

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※画が雑…

そこで、サイクルウェア以外のフード付きパーカー(保温性の高いモフモフしてる奴)とか、厚手&丈の長いのダウンコート、ひざ掛けブランケット等があると気持ちよく過ごせる。汗を拭くためのタオルも1枚あるとよい。汗に濡れたサイクルジャージは脱いで乾かしておき、その間は別の服で暖を取る寸法だ。

余談だが、エンデューロに参加するベスト人数は個人的に3名だと思う。2名だとせわしなくてろくに休めないし、チーム感がない(笑)。4人だと間が空きすぎて体がなまる。3名が適度に走れて、適度に休める。

3人がそれぞれソロでエントリーするという方法もないわけではない。それをすれば同時にコースを走ることができるが、ほとんど休めないので相当な体力お化けでない限りオススメはしない。

ロック(鍵)

非日常的なイベントの高揚感で忘れそうになるが、鍵は必ず持っていくべき。なぜなら、悲しいことだがエンデューロ会場でも盗難事件は起きているから。

大半の人はロックをかけず、バイクラックに引っ掛けて放置している。クローズド会場であり、周囲は参加者しかいないので「さすがにエンデューロ会場で盗難は起きないだろう」と思うのだろう。自分もそう思っていた。

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ただ、考えてみれば怖い話で、総額何十万円もするバイクが大量に無施錠で置いてあるわけで、どのバイクが誰のものか判別する手段はない。サイクルウェアを着て、何食わぬ顔で他人のバイクを手にとって歩き出しても、周囲の風景に馴染んでしまうので、「白昼堂々と盗難」できてしまうのだ。

(本当かどうかは未確認だが)人づてに聞いた話では、盗難する目的で会場にやってきて、カムフラージュのためにサイクルウェアを着て、高そうなバイクを物色して持ち逃げする輩がいるそうな。会場には防犯カメラもないし、事務局も盗難の責任は取ってくれない(当然だ)。よって、自分のバイクは自分で守るしかない。

個人的にオススメしたいのは、鍵を紛失する心配のないダイヤルナンバーを合わせるタイプ。自分は堅牢さで定評のあるABUSを使っている。ワイヤー錠よりちと重いが、安全には代えられない。

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小さめのサイフ、ポーチ、ジップロック

同じく盗難ネタになるのだが、サイフや貴重品(家と車の鍵、スマホ)を設営場所に放置しておくのは個人的にしたくない。

常に仲間がいる状況であればよいが、トイレにも行くし、応援のためにコースを見に行くこともある。「常に誰かいるようにしようね」と全員でルールを作っておいても、それでも不測の事態は起きる。

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そこで、自分は「ミニサイズのサイフ、カギ類を入れるポーチ、ジップロックに包んだスマホの3点」をジャージのバックポケットに入れておく。終始身につけておけば安心。

愛用しているのはCHUMS(チャムス)のミニサイフ。ポーチは押入れの中でホコリまみれになっていたモノ。なければ100均の安物で充分。

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※コンパクトだけど収納力は充分(サイクリングにちょうどよい)

こぶりなテント

自分は持っていないのだが、「これは賢い!」と思ったのがミニサイズのテント。大人が一人着替える程度のスペースしかないモノでOK。

「あんな小さすぎるテント、何の役に立つんだろ?子供を寝かせておくスペースにしかならんやろ」ってバカにしていたんだけど、風を遮ってくれるので、中はむっちゃ暖かい。荷物置き場としても便利。さらに、折りたたむと超コンパクトになる。これはひとつ持っておいてもいいなと思った。

屋外での着替え場所に困る女性にも便利であろう。そんな使い方もできそうだ。

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※待ち時間は寒い

以上のことを考えると、自走でエンデューロに行くのはなかなかシンドイ。車移動がベストであろう。もしくは、だれか一人は車で荷物運搬係がほしい。

誰も車がない!という場合はレンタカー。ハイエースとかキャラバンであれば、ホイールを装着したままで5台並べて積めることができ、その他の荷物を詰め込んでも余裕がある。ハイエース最強。

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※がんばれば6台はいけそう

傷防止のため、バイクとバイクの間に差し込むダンボールは差し込みましょう。走行中にけっこう揺れるので。繊細なリアディレイラーにダンボールが当たらないよう、フレームとフレームの間に差し込んでいく。ペダルがフレームに接触しないようにも注意しましょう。


以上、エンデューロレースを楽しむために準備すると良いものとかコツのまとめでした。エンデューロレースはシーズンを通して各地で行われている。

出場の際の参考にしてくださいませ。


サイクリングを始めるとき、たいていの方は「ひとりで走る(ソロライド)」ことからスタートする。夫婦で始めるとか、カップルの相方に勧められて、、というパターンもあるが、ひとりでふらっと出かけられるのがサイクリングの良いところ。 ソロライドは疲れたら休めばい ...
サイクリングを始めるとき、たいていの方は「ひとりで走る(ソロライド)」ことからスタートする。夫婦で始めるとか、カップルの相方に勧められて、、というパターンもあるが、ひとりでふらっと出かけられるのがサイクリングの良いところ。

ソロライドは疲れたら休めばいいし、腹が減ったら食べればいいし、飽きたら帰ればいい。実に気楽。誰にも気を使う必要がない。

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しかし、それだけだと徐々に張り合いがなくなってくるのも事実。「楽であること=楽しい」とは限らないからだ。登山やマラソンは肉体的に苦しい行為だけど、ハマる人は大勢いる。サイクリングも同じ。

自転車で本気で走ったら、どれくらいスピード出るんだろう?
自分の限界を出したら、どこまで遠くに行けるんだろう?
他のサイクリストと一緒に走らないと味わえない楽しさや感動ってあるんじゃないか?

そう思ったあなた、イベントに参加してみましょう。

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サイクリング系イベントはざっと4種類

  1. 順位を競う競技志向の高いいわゆるレース
  2. 山を登るヒルクライムレース
  3. 順位を競わず長距離を走るイベント
  4. エンデューロレース

初心者サイクリストに1と2はゴリゴリのアスリート向けでハードルが高い。1は平均スピードも速いし、勝ち負けの世界なので、基本的に荒ぶっている雰囲気がある。とてもではないが、ビギナー向けではない。

3のロングライドなら・・・と思いたいところだが、「そもそも100キロを走ったことがないのに、100キロライドなんて怖くて出れないよ」と感じるのがふつう。(ロングイベントを楽しむには、平地100キロを余裕を残して走れる体力が欲しい)

「じゃあ、100キロ未満のイベントに出ればいいじゃん」なのはそのとおりなんだけど、「70キロくらい走るのはもうやっているし、わざわざイベント会場にまで遠征して、しかも参加費を払ってまですることでもない気がするのよね」という初心者側の言い分もある。

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ロングはしたい、でも無事に走りきれるかどうかが不安」という、アンビバレントな心理を汲んであげて欲しい。

あと、足切りタイムも設定されているので、いくら人と競わず、マイペースで走ってよいとはいえ限界がある。これも初心者が尻込みする原因のひとつ。

エンデューロレースはレベルを問わずに楽しめる

そこでオススメしたいのがエンデューロレースだ。エンデューロとは、2〜5キロほどのクローズドされた周回コースを決まった時間内で延々と走ること。

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※コスプレして走る人もいる

基本は3〜4人チームでエントリーするので、ひとりぼっちの心細さもない。チームメイトとタスキをつなぐようにバトンタッチするリレーなので、同じ目標に向かうチームスポーツならではの一体感もある。ひとりだとだらけてしまうけど、仲間がいると一所懸命になるもの。

クローズドな場所が必要なので、サーキットとか、閉鎖しやすい湖の周りが会場に選ばれやすい。

レースと名のつく以上、体力の有り余った猛者もいるが、ママチャリ、ミニベロ、クロスバイクで出場する人も多い。

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周回コースを制限時間内に走るということは、どんなにゆっくり走っても構わないし、誰にも遅れをとらないのだ。最悪、ガス欠を起こしたらギブアップも可能。それがわかっているので体力の限界を目指せる。これがエンデューロの最大のメリット。

大会ルール、ローカルルールを守ろう

もちろん、鬼のように速い上級者と初心者が同じコースを共有するため、マナーと大会ルールは遵守する必要があるが、ちゃんと則って走れば大丈夫。怖がることはない。

余談だが、自分が初めて参加した「サイクリングイベント」が彩湖(埼玉県)でのエンデューロだった。しかもソロで。(当時は仲間がいなかったので)

初めて他人と一緒に走る経験をしたので、新鮮だったのと、おっかなびっくりな気持ちでスタート地点に並んだのを覚えている。

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※上下サッカーウェアで出場した彩湖エンデューロ(2012年)

>>4時間エンデューロ、ワイズカップにDahon(ダホン) Mu P8で出場してきた


緊張感は最初の3周でなくなった。99%がロードバイクの中、ミニベロだったのでバンバン抜かれたし、爆速で迫ってくる先頭集団に多少ビビリはしたが、終始楽しく走ることができた。

周囲がワイワイ楽しげにしている中で、ボッチで場所の設営をし、バイクを組み立て、誰ともひと言も会話せず、黙々と修行僧のごとく走り、2回ほど補給のためにピット(交代と休憩するゾーン)に戻ってカチカチに凍ったオニギリをかじり(雪の降りそうな真冬)、終盤に足が攣って一人で芝生にひっくり返っても誰にも気にかけてもらえなかったのはちょっとだけ心にグッときた(マイナスの意味で)。

そして、思ったのだ。「サイクリングできる仲間が欲しいな」と。

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オクサマをイベントに連れて行くとしたら、どれか?

オクサマは、ほとんど夫としか走ったことがない。自分の会社の仲間との短めのライドに連れて行ったことはあるが、それも数える程度。他人との集団走行とか、お金を払って参加するイベントとは無縁。

そんなオクサマを連れて行くとしたら、エンデューロを選ぶと思う。ピュアなレースとヒルクライムは論外。ロングライドイベントならなんとか…とは思う。(ミニベロなので、足切りに引っかかる不安がある)

これまで富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、筑波サーキットの3つのコースを経験しているが、(オクサマのような本格的ではない)女性サイクリストが楽しめるのは……筑波サーキットとツインリンクもてぎのふたつだろう。富士スピードウェイは登りの斜度がキツく、下りはかなりのスピードが出てしまう。

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※フラットな筑波サーキット

筑波はフラットだし、もてぎのアップダウンは比較的マイルド。感覚的な印象では、クロスバイクやミニベロなどのロードではないバイクで出場している人が多かったのは、ツインリンクもてぎだった。富士スピードウェイで目撃した記憶はほぼない。

>>土砂降りの雨の中、筑波サーキットで8時間耐久レースに参加した

>>富士スピードウェイチャレンジ100に参加したので、ツインリンクもてぎとのコース比較をしてみる


以上、初心者サイクリストにオススメしたいイベントは、エンデューロであるというお話でした。

エンデューロに参加するとすぐに気づく事実があって、「それはそれはとても高級なバイクとホイールを持つ方がわんさと出場している」こと。全部のバイクの総額を想像したら、軽く億を超えてしまう。めまいがする・・・。

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※だいたいこういうイベントに参加すると、「オレもホイール買うぞっ…」ってキモチになります(笑)

かなりの確率で物欲に悩まされることになるので、そこだけは覚悟してお出かけくださいませ。
(^_^;)


昨今のロードバイク事情で言うと、バイクフレームは大きく2種類に分かれる。 1つはトラディショナルな昔からのスタイルで、もうひとつはエアロタイプ。 エアロロードバイクとは、乱暴に言うと「正面からみるとペッタンコな奴」である。フレームを潰すように加工して ...
昨今のロードバイク事情で言うと、バイクフレームは大きく2種類に分かれる。

1つはトラディショナルな昔からのスタイルで、もうひとつはエアロタイプ。

エアロロードバイクとは、乱暴に言うと「正面からみるとペッタンコな奴」である。フレームを潰すように加工して、空気抵抗を減らしているわけ。その代わり、横から見ると面積が大きいというアンバランスさをあわせ持つ。

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※エアロフレームって、問答無用のカッコよさがあります

自転車における空気抵抗のうち、ざっくり80%は自分自身の肉体が、残りの20%はバイクが生み出す。つまり、痩せて小さくなることが最大のエアロ効果につながるわけだが、それを言うと元も子もないし、面白くないので、20%のほうの検証をしてみたい。

それを実験した、「How much faster is an aero bike?」という海外の動画があったので、翻訳してお届けしよう。



比較したロードバイク

エアロタイプとして、「サーベロのS5」。コンポーネントはデュラエースのDi2で、ホイールはHEDのディープリム。

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※戦闘マシンの趣き


オーソドックスタイプとして、「CanyonのUltimate CF SLX」。コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードで、ホイールはキシリウム。

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※ナイロ・キンタナが2014年のジロ・デ・イタリアで使ったモノと同じ

どっちもたいがいにすごいハイエンド・ロードバイクだ…。しかもコンポーネントもハンパない。

実験方法

場所はフラットなベロドローム。風はほぼ拭いていないコンディションなので、実験にはもってこい。

比較方法はこうだ。

同一人物が、同じ出力ワットで、それぞれのバイクで10分間走る。それで、2つのフレームでどれくらい走行距離に差が生じるか(あるいは生じないのか)を検証する。

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※フラット基調&コーナーはバンクしている

なお、ワット数は200と300の2回行う。自分はパワーメーターを持っていないので、ワット数を実感として語ることができないんだけど、どうやら200ワットはペース走に近く、300ワットはレースとかタイムトライアルに近い出力…そうだ。

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エアロフレームの効果があるとすれば、スピード域が高く、より空気抵抗がキツくなる300ワットでのほうが、効果は生じやすいはず。

なお、ポジションは両バイクとも同じに合わせてある。片方がエアロなポジションになってしまうと、純粋なバイクの比較ではなくなってしまうから。なるほど、念の入れ方がすごい。

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200ワットでの結果

  • CanyonのUltimate CF SLX
  • 時速30.7km
  • 走行距離:5,150メートル

  • サーベロS5
  • 時速32.2km
  • 走行距離:5,425メートル

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生じた差

>> 時速は1.5kmアップし、走行距離は275メートルアップ


300ワットでの結果

  • CanyonのUltimate CF SLX
  • 時速36.1km
  • 走行距離:6,055メートル

  • サーベロS5
  • 時速38.7km
  • 走行距離:6,490メートル

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生じた差

>>時速は2.6kmアップし、走行距離は435メートルアップ

結論:エアロフレームで巡航スピードはアップする

時速を体力だけで持って1キロアップさせるのって、けっこうキツいじゃないですか。2キロアップさせるなんて、1~2分であればまだしも、ずっと続けるのはすっごく苦しいじゃないですか。

エアロフレームって、そんなに差をもたらしてくれるんですね・・・。正直、この実験結果を見て、「エアロフレームもいいな!」って思ってしまった。

実験した人の感想でも、「エアロフレームは効果があるね。都市伝説とかじゃないよ!」と語っている。

とはいえ、動画内のお二人も認めているが、これはただの1回の実験であり、しかもコンディショナーは無風でフラット。登坂がある場所でなら、軽さで有利なCanyonのUltimate CF SLXが有利だろう。
※エアロフレームは一般的にやや重くなる傾向がある

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エアロフレームの弱点

エアロロードバイクはスピードを出しやすい代わりに、トレードオフとして乗り心地が失われ、やや硬い感じになる。実験者も、「路面がきれいなベロドロームでの実験にもかかわらず、サーベロS5のほうが、路面の細かな凹凸を拾ってしまい、快適ではなかったね」とコメントしていた。

さらに、エアロフレームのもうひとつの弱点として、「横風を受けやすい」がある。面積が広いからですね。でもって、エアロフレームにはたいていディープリムホイールをセットで使うものなので、ダブルで横風に苦しむことになる。

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特定のコンディション下で、ただひたすらスピードだけを目指す!って目的にはエアロフレームは最適かもしれないけど、オールラウンドに楽しみたい方は、オーソドックスなフレームのロードバイクを選んだほうが良いのではないかなと思う。

まあ、むちゃくちゃエアロ形状でない限り、どちらに乗っても問題はないかなと。
※周囲にも、エアロフレーム使っている人、いっぱいいるし(*^^*)

ということで、平坦路での速さを追求するならエアロフレームはおおいにアリ!というお話しでした。いやあ、ロードバイク選びって、本当に悩ましくて楽しいですね。

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まったく関係ないですが、自分がいつか乗ってみたいロードバイクはLOOKの「695 Light」かなあ。

あ、かなりレーシーなモデルだし、乗りこなせる自信ないし、甚だしく身分不相応なのはわかっております。そもそも、フレーム本体価格は税抜きで499,800円!なので完全なる高嶺の花。

以上、速さを求める方にはエアロフレームはアリというお話しでした。


 

ロードバイクで坂を早く登るには、体力の有無が当然ながらモノを言う。しかし、体力だけがすべてではない。体を正しく動かし、エネルギーをムダにせず、なるべく少ない力で長距離登る方法がないわけではない。 坂を登るのがめっぽう遅い自分だが、旅行気分と非日常感が同時 ...
ロードバイクで坂を早く登るには、体力の有無が当然ながらモノを言う。しかし、体力だけがすべてではない。体を正しく動かし、エネルギーをムダにせず、なるべく少ない力で長距離登る方法がないわけではない。

坂を登るのがめっぽう遅い自分だが、旅行気分と非日常感が同時に味わえるので山は大好き。ちょっとでも速く登れるようにはなりたいので、勉強は続けている。

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Global Cycling Network で「ロードバイクで激坂を上手に走るノウハウ」という動画があったので、翻訳してお届けしよう。

How To Ride Steep Climbs Faster


シッティングで登るか、ダンシングで駆け上がるか

ライダーの体力、坂の斜度と長さ、好みに左右されるので正解はないのだが、マットさんが言うには、「自分のやりやすい方法でOK」とのこと。

それぞれにメリット・デメリットはあって、シッティングは軽めのギアを長い時間漕げるので、筋肉へのダメージは少ない。それと、シッティングのほうがリアタイヤに体重をかけやすいので、トラクションを生むのもGOOD。
※前のめりなダンシングをしてしまうと、激坂ではリアホイールが空転することもあって危険。

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ただ、シッティングをするには(自分にとって)軽いギアが必要で、それがないとダンシングで登るしか無いのが辛いところ。 ダンシングのメリットは、よりパワーをかけることができ、速いスピードで登ることができること。そのかわり、出力が高いぶん、ガス欠になるのも早い。ダンシングだけで何時間もヒルクライムを登りきるのは現実的ではない。

ペース維持はシッティングで、きつい激坂や休みたい場合にダンシング…といった使い分けがよいだろう。 こういったバイクスキルは、実走をともなうセミナーのほうがはるかに身につきやすい。宮ヶ瀬湖で受けたセミナーでは、目からウロコの学びがいくつもあって、じつに有意義だった。

>> 実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した

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正しいギアの選択をする

言うまでもなく、脚力&坂に合わせたギアの選択はむちゃんこ重要。心がけてほしいのが、「ペダリングがキツくなる前に、早め早めの変速をする」こと。

重いギアから軽いギアにするときはなおさら。とくに、フロントギアを、アウター(大きいほう)からインナー(小さいほう)に落とすとき。負荷をかけた状態でのギアチェンジは、パーツに優しくない。

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「脚力に自信ないんだけど、具体的にどれくらいのギアを選ぶべきなの?」という質問に対しては、「フロントはコンパクトクランク(50-34T)、リアは32Tを持つスプロケットがあれば、さほど体力がない人でも快適に坂を登ることができる」とコメントしていた。

ちなみに、自分は以前は25Tまでしかないスプロケットを使っていて、激坂にいくたびに死にそうになったので、28Tまであるスプロケットに2016年の夏に交換した。それからは、ほぼほぼどんな坂でも問題はない。
※フロントはコンパクトクランク(50-34T)です。

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ペース配分を間違えない

街中の短い坂であれば、きつい斜度でも「うらぁぁぁぁぁぁ」ってもがいてクリアできるけど、終わりの見えない、もしくは峠を超えなければならないようなヒルクライムでは、力任せの走りをしていたら、どんな人でも必ずバテる。

しかも、たいていの峠は「序盤は緩やか、後半にかけて斜度が上がる」ものだ。その逆はあまりない。もしくは、美ヶ原高原のように、最初からいきなり激坂で、それが延々と続くこともある(笑)。

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最初に張り切りすぎるとガス欠になってしまう。よって、脚だけではなく、頭も使ったペース配分が大事になるのだ。緩やかな序盤はペースを控えめにして体力をセーブして、後半に備えよう。

ポジティブな精神状態を保つ

「精神力で登れたら、苦労などしないわ!」と思わないでほしい。メンタルコンディションが整っていると、いないのとでは、ヒルクライムではとてつもない差を生む。これ、どんなスポーツでも同じですよね。

坂を登っているときって、それはそれは心が折れそうになる瞬間が何度も訪れるものでして、頂上がどこにあるのか、あと何キロ走ればこの苦しみから開放されるのか、わからないままで走るのはキツい。そういう意味では、コースプロファイルを事前に頭に叩き込んでおくのはすっごくオススメ。

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※苦悶の表情を浮かべるサイモンさん

速さを競うレースではなく、ふつうのサイクリングとしてのヒルクライムでも、心を強く維持するための工夫はしておいたほうがいいです。

ウェイトを軽減する

体重とバイクのどちらか、もしくは両方を軽量化すれば、登りは楽になる。てっとり早いのは、コンポーネントでいうと105ならアルテグラに、アルテグラならデュラエースにアップグレードする。

もっと効果が大きいのがホイールの軽量化。自分はカンパニョーロのゾンダから同じくカンパニョーロのシャマルミレに交換して1年半になるんだけど、シャマルミレのほうが登りやすくなった。シャマルミレはものすごく気に入っているので、他のホイールに浮気しようとは思わない。

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※悶絶するカッコよさ

>> カンパニョーロのアルミクリンチャー、「シャマルミレ」で2,000キロ走ったインプレッション

>> シャマルミレ(Shamal Mille)で100キロ走ってきたので、インプレッションするよ(シェイクダウン編)

機会があれば、BORAウルトラ的なカーボンチューブラーホイールを試してみたい気もするなぁ」と考えないわけではないけど、予算もないし、そもそもシャマルミレで満足しているので、交換の予定はまったくない。

あとはシンプルに体重を落とすことですね。こっちのほうが、フレームやホイール交換よりも効果はでかい。お金もかからないし、スタイルはかっこよくなる。自分もお腹周りの脂肪の軽量化に取り組んで入るのですが、ぜんぜん落ちてくれないです…。

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※漕いでも漕いでも痩せんとです…

ロードバイクで激坂を上手に走るノウハウのまとめ

  • シッティングとダンシングの使い分け
  • 正しいギアのチョイス
  • ペース配分
  • バイクの身体の軽量化

以上、ロードバイクで激坂を上手に走るノウハウをお届けしました。

年末年始とクリスマスの暴飲暴食で予定外のウェイトアップをしてしまった皆様、春に向けて己の軽量化に励みましょう。私もがんばります・・・。

 

高級なバイクであればあるほど、大切に扱ってケアするもの。チェーン、コンポーネント、フレームの汚れに敏感になっているローディの方も多いと思う。 愛車のフレームに傷がついたときのサイクリストの悲しみっぷりは、自転車に興味のない人には、「いい大人のくせに、たか ...
高級なバイクであればあるほど、大切に扱ってケアするもの。チェーン、コンポーネント、フレームの汚れに敏感になっているローディの方も多いと思う。

愛車のフレームに傷がついたときのサイクリストの悲しみっぷりは、自転車に興味のない人には、「いい大人のくせに、たかが自転車ごときで何を大げさに嘆いているの?」って見えるかもだけど、サイクリストにとっては一大事なのです。

自分は先日、タイレル(Tyrell)のCSI で信号待ちしているときに横着をしてクリートを外さずに標識のポールを持って立っていたら、前輪がガコン!と横に回り、ポールにフロントのキャリパーブレーキをぶつけてしまった。当然、傷がついた。(そのショックは1週間ほど引きずりました…)

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で、そんな大事なバイクの中でも、もっとも細心の注意を持ってケアするのがフレーム。なんせ、一番高いパーツですからね。自分はフレーム洗浄のシャンプーとワックスは持ってはいたけど、それ以外のケアをしてこなかった。

「ガラスコーティングというものがあるそうだけど、どうなのかな~」って気になっていたタイミングで、クレストヨンドさんから、『ガラスの盾』を使ってみますか?とお声がけいただいた。これは試さない訳にはいかないっ。ご提供ありがとうございます!

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『ガラスの盾』ってどんな製品?

クレストヨンドさんの公式サイトを引用しつつ紹介すると、『ガラスの盾』とは”自転車向けに開発したガラスコーティング剤”である。

繰り返し塗り込むことで皮膜を強くなり、持続力が増し、長期に渡って効果を発揮してくれる。石油系溶剤フリーなので、普段のメンテナンスの最後の仕上げにコーティングができるというモノ。

なんでも、石油系溶剤が含まれるケミカルは「油で油を溶かして」しまう。石油系溶剤を含むケミカルは、強い塗装面には汚れを落としつつテカりを出せるのだが、弱い塗装面には向かないそうだ。最悪、融解した汚れが逆に塗装に染みこませてしまう悲劇も起こり得るんですって。

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※専用クロスも付属されてます

それが石油系溶剤フリーのうれしいところ。しかも施工後は水弾きがよくなって、あたかも透明なガラスに覆われたような独特のツヤが出る。さらに汚れも付きにくくなるし、汚れた場合でも水洗いでOKなのだ。

つまり、「大切なフレームが美しく、汚れにくくなる」わけだ。さっそくタイレル(Tyrell)のCSI とオクサマのボードウォークに施工してみた。

『ガラスの盾』の使い方はいたってカンタン

とくに難しい工程はない。付属のクロスにスプレーで吹き付け、キュッキュとフレームを拭くだけ。あ、もちろん事前にバイクはキレイに洗っておく必要がある。(車にワックス掛ける前に洗車するのと同じ理屈)

透明なので「ちゃんと塗れているのかな?」と最初は不安だったが、施工した後は光沢が出るし、表面がスベスベしてくるのでコツはすぐにつかめる。

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※メンテ中は腕時計はハズした方がいいね…(写真見て気づいた)

自転車のフレームなんて、車に比べれば圧倒的に表面積が少ないので、どんなに入念に塗り込んでも5分くらいしかかからない。塗り残しが無いように、ボトムチューブの裏側、ボトムブラケットの真下、チェーンステーやフォークの内側もしっかりと拭く。

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※すげーピカピカになる…

もともとシルバーの光沢が眩しいCSIではあるが、ますますピッカピカになった。それを見ていたオクサマから、「私のボードウォークも磨きなされ」と指示が飛ぶのでボードウォークも磨く。

ボードウォークはマットなので、『ガラスの盾』を塗り込んでも光沢は出ない。ただ、光をかざすと鈍く反射して、落ち着いた雰囲気になった。オクサマもその変化には気づき、「褒めて使わす!」と喜んでくれた。

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磨きながら気がついたのだが、2010年10月の購入から一度もワックスをかけたことのないボードウォークには細かいキズがあちこちに点在していた。「ガラスコーティングするなら、もっと早い時期にやってあげればよかった…」と少し反省。

フレームを長持ちさせ、いつまでもキレイに保つためにも、ガラスコーティングはバイクを購入直後の人がやったほうがいいと思った。

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その点、ほぼ無傷で新車状態に近いCSIはピッカピカに輝いている。もともと美しかったボディがさらにパワーアップしたようで、とても気分が良い。 で、せっかくなので、もてぎエンデューロに参加したときに持参して、サイクリング仲間にも「ガラスの盾」を試してもらった。

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レース開始直前の10分しか時間がなかったんだけど、べつに難しい作業でもないので、2台の施工を問題なく完了。 光沢と艶もさることながら、「触ったときにすごくすべすべする!ツルツルした感触が気持ちよい!」とコメントをもらった。

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ものの5分かそこらで終わるのですごくラク

もちろん、自分のタイレル(Tyrell)のCSI もピカピカの状態でサーキットに持っていき、キレイなバイクでイベントを楽しむことができた。 なお、塗っただけでしかも晴天の状態で走ったので、見た目しかメリットは感じなかったのだが、撥水効果もある。塗った部分は水玉状になって弾き、水や汚れを付きにくくする効果が期待できそうである。

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※愛車が美しく輝くのを見てニヤニヤできます(*^^*)

クレストヨンドさんは、もともと車のワックス、コーティング専門施工&メーカーさんで、自転車にも新たに参入されたとのこと。本気で車を磨こうとすると下記動画を見ても分かる通り、特殊な機械で行うらしい。



「そっか~、まあ車は面積も広いし、そうだよな~。でも、自転車にわざわざポリッシャーを使うなんて、大げさなことはしないよな~」って思っていたら、なんとやっていた… 

(*_*)クレストヨンドさん、本気だな…  

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※サイクルモード2016にて。ここはタイレルさんのブース。

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※職人さんの眼光が鋭すぎるんですけど…

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※ピッカピカですやん…

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※クレストヨンドさんのブースはかなり盛況で、代表の守谷さんいわく「休むヒマがなかった…(・・;)」とのこと

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※ちゃっかり三船雅彦さんとツーショット撮ってる(笑)

サーベロさん、BOMAさん、タイレルさん等のブースに出向いて、ピカピカに磨きまわっていたらしい。(なんかカッコイイw)

ということで、今後も定期的にタイレル(Tyrell)のCSI とボードウォークを磨いて、きれいに保ってあげようと思う。

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クレストヨンドさん、ありがとうございました!
m(__)m 


 

職場の仲間と、筑波8時間耐久レースに参加してきた。今年二度目のエンデューロだったのだが、富士チャレンジ200に続いて、大雨の中でのエンデューロになってしまった。 富士スピードウェイではしとしと雨がずっと続いていたのが、筑波サーキットは土砂降りになったり、パラ ...
職場の仲間と、筑波8時間耐久レースに参加してきた。今年二度目のエンデューロだったのだが、富士チャレンジ200に続いて、大雨の中でのエンデューロになってしまった。

富士スピードウェイではしとしと雨がずっと続いていたのが、筑波サーキットは土砂降りになったり、パラパラに変化したり、午後には雨が止む…というコンディションが常に変化する中でのレースだった。

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※雨が降る前

筑波サーキットは初めて訪れる場所だったので、事前にちょっと調べておいたんだけど、ウィキペディア筑波サーキット公式サイトを引用しつつ紹介してみます。まだ筑波サーキットを走ったことのない人の参考になればこれ幸い。

筑波サーキットってどこが運営しているの?

茨城県下妻市にあるサーキットで、財団法人日本オートスポーツセンター(JASC)が運営している。ウェブサイトのURLがJASCとなっているが、そういう理由だったのか。
※なぜtsukuba-circuit.jp とかじゃないのだろうって思っていたので。

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筑波サーキットってどんなコース?

1970年6月22日オープンなので、年齢で言えば46歳。たしかに、施設を見た瞬間に「昭和感を感じる古さがあるな…」と思ったのだが、そういうことか。歴史のある場所ということである。

ちなみにツインリンクもてぎは1997年8月、富士スピードウェイは1966年にそれぞれ営業開始している(2000年からトヨタの傘下)ので、べつに筑波サーキットが日本最古のサーキット…とかではない。

蛇足だが、鈴鹿サーキットは1962年に本田技研工業(ホンダですね)がつくっているので、さらに古い。なお、ツインリンクもてぎはもともとホンダによって作られたが、現在の運営母体は、鈴鹿サーキットを運営する鈴鹿サーキットランドと合併した株式会社モビリティランドである。

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※こちらは富士スピードウェイ(規模が段違いにでかい)

筑波サーキットの全長はたったの2,070メートルしかなく、鈴鹿サーキット(5.807メートル)や富士スピードウェイ(4,400)、ツインリンクもてぎ(4,801)と比べるとコース長は半分以下だが、オープン当初から首都圏におけるモータースポーツの重要拠点として活躍してきた。

なにより、アクセスが比較的良いのがメリット。 かつては4輪の全日本F3選手権や全日本ツーリングカー選手権(JTCC)などが開かれたそうで、今は2輪の全日本ロードレース選手権、F4・FJ1600などジュニア・フォーミュラのレース、それに一般的な走行会が開催されている場所である。4輪レースが行われることもあったが、最近はもっぱら2輪メインのコースとなっている。

全長は2キロしかないのが不安だった

現地に到着するまでは、「たったの2キロしかないのか。狭苦しくって、コース上がごちゃごちゃして、ちゃんと走れるのかしら」って危惧していたんだけど現地でコースを見た瞬間、その不安は消し飛んだ。
コースマップはこちら

tsukuba_Course2000

適度にコンパクトで、変化に富むコースで、激しいアップダウンがなく、「わ、楽しそうなコースだな」が第一印象だった。バイクレースの会場に使われるせいか、富士スピードウェイのようなだだっ広さはなく、でもそのタイトさが自転車レースにはちょうどいいって思った。

ストレート区間が非常に短く、マシン(バイクやクルマの場合)の性能差が出にくいのが特徴。各コーナーにはかなりのバンク(傾斜)が設けられていて、高い速度を維持しつつ旋回できるようになっている。

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あと、待機場所とコースの選手の距離感が近いのがGOODポイント。富士スピードウェイやツインリンクもてぎは、コースが巨大なせいでパドックとコースに距離が生じ、走っている選手とは距離があく。パドック内の待機場所に戻ると選手はぜんぜん視野に入らなくなってしまう。

筑波サーキットは。設備は古くてショボさを感じるものの、走っている選手が待機場所から眺められるし、「がんばれ~~」と声をかければ十分に耳に届く。走っている選手と待っている選手が一体感を感じられる、自転車レースに向いた規模感だと思った。

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パドックには場所を取れないので、テントは必須

ツインリンクもてぎ、富士スピードウェイは広々としたスペース内にブルーシートを張って、テーブルや椅子を並べて食事しつつ休むことができる。天井もあるので雨風をしのぐこともできる。

しかし、筑波サーキットのパドックは狭い。むちゃくちゃ狭い。交代する選手が待機するだけの広さしかなく、よって待機場所の陣営はパドックの外に設営する必要がある。つまり、テントが欠かせない。参加しているチームで、テントを持参していないとこはなかったと思う。

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激しい雨が降ったりやんだりの連続だったので、テントがないとジ・エンド。筑波サーキットに参加するなら、テント、椅子、テーブルは必須です。
※椅子とテーブルはどのサーキットでも必要ですが

基本は平坦で、登りはほぼない

筑波サーキットはアップダウンがほとんどない。基本はフラットだと思ってもらってOK(なだらかな傾斜は部分的にはあります)。これを単純に「良い」と見るかどうかは価値観の問題なので、なんとも言えない。

ツインリンクもてぎはそこそこの上りが1ヵ所あり、富士スピードウェイはなかなかキツい長めの上りがある。周回を重ねると「ぐぬぬぬ…」と歯を食いしばりながら登ることになって、苦しい。でも、その後に気持ちのよいダウンヒルが待っていると思えば、がんばれる。

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筑波サーキットには苦しい区間はまったくない代わりに、足を休ませられる下りがない。よって、常に漕ぎ続けなければならないのだ。猛烈な「短距離ダッシュ」的な瞬間的苦しさはない代わりに、「マラソン」のような逃げ場のないじわじわ系…と表現すればいいだろうか。
※鈴鹿サーキットは走ったことがないのでわからない

独特の演出やローカルルールがある

面白かったのが、筑波サーキット独自のルールがあったってこと。驚いたのがレーススタートで、もてぎと富士では第一走者だけがズラッとコース上に並び、出走合図を待つ。これが一般的なパターン(のはず)。

ところが、筑波は第一走者はコース上に並ばず、道路の両サイドにナナメに並ぶ。でもって、(第二走者等の)パートナーがバイクの後ろに立って、サドルを持って支える。 ツール・ド・フランスのタイムトライアルで、出発前の選手のサドルを後ろで持って倒れないようにしているあの感じ。

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この状態からいっせいにコースになだれ込むのって、むしろ危険なんじゃ…」と思いつつ、自分は第二走者だったのでパートナーを努めたのだが、あわやってシーンが幾つか目についた。なぜにこのような独自スタート方式を採用しているのかわからないんだけど、きっと理由はあると思う。
※運営者に聞いておけばよかった…

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ただ、第一走者以外の選手もコース上に立つことが許されているってことでもあるので、それは新鮮な体験だった。なんというか、手作り&アットホームな印象である。

「リアのフラッシャー」と「グローブ」は筑波では必須。このレギュレーションは富士ともてぎでは経験がなかったので、それもユニークだなって思った。上記2つを装着せずに走っていると、運営者側にチェックされて減点対象になってしまうんですって。
※どうやってチェックしているのかはわからない

グローブはレギュレーションに設定されていようがいるまいが、落車の際の手の保護のために絶対にやったほうがよい。リアフラッシャーについても、雨天晴天関係なく、視認性を高めるために点灯するに越したことはない。これはよいレギュレーションだと思う。

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なお、自分はBikeguy トライスター レッド リアライトを愛用しているが、不覚にも忘れてしまった(ミニベロのほうにつけっぱなし状態)ので、100円ショップで手に入れたリアフラッシャーで出場したのだが、レース数日後に点かなくなってしまった。

「買ってたったの一か月で電池が切れたのか?」と思って内部を確認してみたら、びっくりするほど赤黒く錆びてた。安物は防水性ゼロであることをそのとき知った…。

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※終盤は雨が上がりました

あともう一つ、ゴール後に最終走者はもう1周走って、セレモニーをおこなう。そのことを知らなかった自分は、「参加者が全員ゴール地点に集まってざわざわしているけど、何が行われるんだ?」と不思議に思ってノコノコついていった。

そしたら、『Time to say goodbye (サラ・ブライトマン)』が会場中に大音量で鳴り響き、ドカンドカンと花火が打ち上げられた。エモい演出にビックリした。まさか感動系のフィナーレがあるとは思ってなかったので、面食らった。

 

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※なぜに感動系?でも、なんか良い演出ですね

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※かなりバシバシ打ち上がってました

ゴール後は参加者全員がコース上でハイタッチしあったり、健闘を称えあったり、記念撮影をしていて、「これは悪くないな~。参加者にはいい思い出になるな~」って思った。

ふつう、サーキットコース上への立ち入りは禁止されているものなので、このように入らせてもらえると、観客席からは見れない景色が味わえてよろしい。

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悪天候でのイベントで、体を冷やさないためのコツ

エンデューロに参加したことのない人のためのアドバイスとして、「暖をとるための服装と食事対策」はやっておこうと言いたい。

タオルと着替えは必須

春先や秋のレースは、走っている間は快適でも、休憩時間にがっつり体が冷えてしまう。晴天であってもじっとしていると寒くなる。汗をかいたままでいればなおさらだ。雨天であれば、濡れたままの姿でいると体調を崩すこともある。

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※待ち時間に体が冷える

休憩中はいったん濡れたジャージ&インナーを脱ぎ、タオルで体を拭いて皮膚を乾かした状態で服を着よう。汚れても気にならない程度のトレーナーとかパーカーがオススメ。体を乾かした状態で着るのがポイント。濡れている体に何をかぶせても寒いままだけど、乾いているだけでびっくりするほど体感気温が変わるよ。

だから、タオルは多めに持っていくといい。帰りに日帰り温泉にも立ち寄れるしね。

暖かい食べ物があるとマジで感謝したくなる

長丁場のエンデューロでは、ただの補給食だけだとなんとなく物足りない。栄養素的には十分であっても、気分的に盛り上がれないのだ。鍋であったり、コーヒーだったり、カップ麺があるとないとでは天地ほどの差を味わう。

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エンデューロ慣れしている方々は、カセットコンロや湯沸かしポットを持参しており、お湯を沸かして暖かい食べ物、飲み物を召し上がっていらっしゃる。身体が中から温まって、元気が出る。パン、おにぎり、お菓子類だけでは寂しくなってくるのよね。

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自分たちのチームは、メンバーの一人が鍋を用意してくれてむちゃくちゃありがたかった&美味しかった。鍋のおかげで体を暖かく保てたし、順番が回ってきたときに、「よし、走るぞ!」って気分になれたのだ。 屋外で味わう鍋も風情があっていい。

以上、筑波サーキットで8時間耐久レースの感想記事でした。筑波サーキット、いい場所ですよ。またぜひ参加したい。
(∩´∀`)∩

仲間と3人で富士チャレンジ200に参加してきたお話しの続き。 前回はツインリンクもてぎと富士スピードウェイの両方を走った経験を元に、データと並べて比較してみたんだけど、今回は「雨天時の安全なサーキット走行のコツ」について。 参加した3人共に富士スピードウェイは ...
仲間と3人で富士チャレンジ200に参加してきたお話しの続き。

前回はツインリンクもてぎ富士スピードウェイの両方を走った経験を元に、データと並べて比較してみたんだけど、今回は「雨天時の安全なサーキット走行のコツ」について。

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参加した3人共に富士スピードウェイは未経験だったので、試走も兼ねて『安藤コーチによる初心者講習会』という事前レッスンに参加させてもらった。 当日は雨模様だったこともあって、3人共に不安を抱えており、結果的にこのレッスンを受けておいてとてもよかった。そこで、皆様にも情報共有したいと思った次第である。

サーキット走行のコツその1: ハンドサインではなく、声でコミュニケーション

ハンドサインをまったく使わないというわけではないし、実際に使う場面は結構あるんだけど、安藤コーチが指摘していたのは「下り」と「停止」の場面において。

なにしろサーキット走行はスピードがむちゃくちゃ出る。信号も歩行者もない専用道路なのでスピード制限もない。ごく普通の体力の人でも、下りで回せば軽く時速50キロは出る。オラオラオラ~っと踏めば時速60キロも出せてしまう。時速50キロを越えると、街中では味わえない快感が沸き起こってきて、別世界が楽しめる。 「あぁ、これがきっとプロサイクリストの走っているスピード感なんだろうな」という考えも一瞬よぎる。

しかし、走り慣れていないスピードを出した状態のときに前走者が急にスピードを落としたり、最悪落車が起きてしまったときに危険回避できるか?それを把握していないと、巻き込まれる可能性が高い。

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プロサイクリスト(に近い)スピード域で走っているときに、ハンドサインは片手運転になってしまうのでむしろ危険だし、そんな悠長なことをしている余裕もない。よって、声でのコミュニケーションが必須。

ポイントはシンプル。「理解しやすい単語(&フレーズ)を大声で」である。文章をしゃべるのではなく、「ブレーキ!!」、「右!!」、「左!!」、「落車!!」の4つを覚えておけばいいとのこと。

声はリレーのように前から後ろに伝えていくのも大事な点。前方で「落車!!」と叫びを聞き、「そうか落車か、ではスピードを落とそう」ではなく、自分も「落車!!」と叫んで後続に伝える義務がある。さもないと、自分が減速した後に、聞こえていなかった後続が自分に突っ込んできて、二次災害を引き起こしてしまうかもしれないから。

前を向かって後方に伝えるわけなので、ちょっとやそっとの声では伝わらない。ロードノイズもあるし、雨天時はなおさらノイズが大きい。怒鳴るくらいの気持ちで発声しよう。 「自分の身を守るためにも、大声で周囲に伝え合うことを心がけましょう」とのことだった。

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サーキット走行のコツその2: ブレーキの制動力と距離を確認

ふだんより遥かに速い速度で走れるサーキットはたいへんに気持ちが良いものだが、そのぶんブレーキングには細心の注意を払わなばならない。集団走行でそのことをわかっていない人が一人でもいると、集団全員が迷惑を被る。

なにかあったときに止まることができるか、ブレーキをかけてから静止できるまでに何メートル必要なのか、どのあたりでタイヤがグリップを失うのか、「それらを知識としてではなく、感覚として覚えておくべき」との教えだった。

そこで、サーキットの脇のスペースを使って、走っては止まる、走っては止まるを繰り返した。「なるほど、たしかに急ブレーキをするとリアが滑る感覚があるな」とか、「路面もリムも濡れていると、ふだんの6~7割の制動力しか発揮しないな」ということが体感できる。

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自分の使っているシャマルミレ(カンパニョーロ)は、リムが電酸化処理されているために雨天時のブレーキング性能が落ちにくいという特徴があるんだけど、それでもハッキリと「静止できるまでの距離が予想よりも長い」のでビビった。電酸化処理加工されたシャマルミレのリムですらそうなのだから、ふつうのアルミリムはなおさらだと思う。

ちなみに、チューブラーのカーボンホイールで出場した知人も、「うわっ、ぜんぜん止まらない…!」って驚いていた。アルミだろうが、カーボンだろうが、雨天時の走行はいつも以上に慎重になっていただきたい。

さて、エンデューロ等のサーキットイベントでは、まず間違いなくスタート1時間前くらいから試走タイムが設けられている。個人的には、やっておくことをオススメしたい。初めてのコースであればなおさらだし、雨天であればゼッタイやっておいて、「お、ここが危なそうだな」とあらかじめ知っておくべし。

試走するには現地の到着時間を早めなければならず、ひいては出発時間(起床時間)を前倒しする必要があるので、「めんどくせぇ…」って感じるかもだけど、その価値はある。
※蛇足だけど、試走って人が少なくって、しかもゆっくりめに走れるので、風景を楽しむ余裕もあるし、じつはすんごく快適で楽しかったりするよ(笑)。

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サーキット走行のコツその3: 視線は前方に置き、左右は周辺視野で捉える

安藤コーチから言われて、「なるほど…その発想はなかった」と思ったのが、「(集団走行中は)目線を左右に振らないこと」だった。「視線は常に正面に置き、左右は周辺視野で捉えるようにしましょう」というアドバイスである。

その理由は、「目線を向けた方に、無意識に身体が近づいてしまう」から。これはなんとなく言わんとしていることはわかる。公道で走っているとき、自分の右側を大型ダンプやトレーラーが通り過ぎようと近づいてくると、怖くなって、つい車体に目を向けてしまうことがある。これをすると、高い確率で吸い寄せられるように近づいてしまうのだ。

自転車を始めて間もないころ、その情報を書籍から仕入れていた自分は、「んなことってあるんか?」と首を傾げたものだったが、果たして本当であった。だから今は車体を直視するようなことはせず、視野の端っこで「うむ、バスが来るのか」といったかんじで視線は走行方向を据えたままにしている。

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車道に慣れていなかったころのオクサマは、大型車両の多い幹線道路を走るのが苦手で、自転車1年目は、「お願いだから常に荒川サイクリングロードを走ろうよ。車道を一切走らずにサイクリングを楽しむルートを考えてよ。バスやトラックと並走するなんて、狂気の沙汰でしかないよ」と半泣きだったが、徐々に慣らしていった過去がある。

今ではオクサマも、恐怖心を飼いならすことができるそうで、ほぼどんな車道でも走れるまでに成長した。

サーキットでの集団走行では、ふだんより速いスピードで、ふだんより近い距離に、しかも前後左右にたくさんのローディがいるわけで、初めて経験するとけっこう怖い。 「この状況で一人こけたら…確実に全員お陀仏やんけ…」という恐怖を味わうことと思う。

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サーキットを走る際は、我が身を守るためであるのは当然として、自分のミスが大勢の迷惑になる可能性をしっかり認識しておきたいものである。みなさまにおかれましても、サーキットにお出かけの際は、

1.コミュニケーションは声(ハンドサインではなく)
2.ブレーキ性能と制動距離を確認
3.左右は周辺視野で、目線は進行方向に

をお忘れなく!
\(^o^)/
 

サイクリング仲間と、富士スピードウェイで開催された、『富士チャレンジ200』に参加してきた。 富士スピードウェイに来るのは人生で初めて。F1好きな方であれば、聖地のような場所なのだと思う。 ちなみに自分は三重県生まれ&三重県育ちなので、鈴鹿サーキットは何度か訪 ...
サイクリング仲間と、富士スピードウェイで開催された、『富士チャレンジ200』に参加してきた。

富士スピードウェイに来るのは人生で初めて。F1好きな方であれば、聖地のような場所なのだと思う。 ちなみに自分は三重県生まれ&三重県育ちなので、鈴鹿サーキットは何度か訪れたことがある。
※ロードバイクで走ったことはないので、いつか実現させたい

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※残念ながら、雨でした

自分が自転車で走ったことがあるサーキットは、ツインリンクもてぎだけ。ここはボードウォークで1回、ロードバイクで2回、7時間エンデューロにチーム参加したことがあって、とても楽しかった思い出がある。(蛇足だが、もてぎエンデューロはブルホーンハンドルで参加できないので、フラットバーハンドルのボードウォークで出場した。3年前の2013年秋はロードバイクをまだ持っていなかった)

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※こちらはツインリンクもてぎ

富士スピードウェイを走ってみた感想を、ツインリンクもてぎと比較しながらまとめてみる。

各会場でルール、レギュレーションは異なる

もてぎで走ったことがあるから、どこでも同じルールなのかなと思ったらぜんぜんそんなことはなく、レギュレーションを読むとけっこう違って驚いた。きっと、各地でローカルルールが設定されているのだろう。

僕(私)は経験者だから、レギュレーションなんて読まなくていいや~」ではなく、しっかり事前に目を通しておきたい。

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※移動は朝が早い。車の中で読んでおき、仲間と情報確認&共有しよう

もてぎエンデューロと富士スピードウェイチャレンジを比較

もてぎエンデューロは時間耐久レースである。つまり、決められた時間内でサーキットを何周できるかを競う。それに対し、富士スピードウェイは距離があらかじめ決められており、100キロ(もしくは200キロ)をいかに短時間で走るかを競う。

つまり、富士スピードウェイにおいては、速い人(&チーム)は早めに帰路につくわけ。サーキットを長く堪能したいのであれば、4時間とか7時間とか時間がおさえられているもてぎのほうが向いているね。

細かなルールはさておき、大きな違いだったのがコース周回方向。もてぎは反時計回りで走るのに対し、富士スピードウェイは時計回り。クルマやオートバイのレースでは、両方共に時計回りに走るよう設計されているのだが、なぜかツインリンクもてぎは自転車レースに限って反時計回りに走る。

理由はもてぎのコース設計にあって、直線の下りを走りきったあとに直角に曲がるコーナーがあるのだが、これが自転車だと危険すぎるので、あえて逆回りにしている…のだそうな。もてぎを走ったことがある方なら、「たしかにあの直線を集団で下って直角に曲がるのは怖すぎる」と思ってもらえると思う。

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※直角コーナーを曲がってから、登りに入る

ツインリンクもてぎより、富士スピードウェイのほうがしんどい

両コースをデータで比較するとこんな感じ。

ツインリンクもてぎコースマップ

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 5種類のコースがあって、ロードバイクで使うのはロードコース。全長距離、4.8km。コーナー数14(右8、左6ヶ所)、最大直線長762m、最大高低差30.4m。最大斜度は6%。


富士スピードウェイコースマップ  

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ドリフトコース、ジムカーナコース等の複数コースがあるが、ロードバイクイベントで使用されるのはサーキットコース。全長は4,563m、ストレート長が1,475mあり、コーナー数16(左6、右10ヵ所)、最大高低差は40m。

このストレートの長さは国際的に見てもかなり長いんですって。

気になる勾配は、最大が下り10.05%で、最大上りが8.88%。 コース幅員は、ツインリンクもてぎが12~15メートルに対し、富士スピードウェイがはるかに広く、15~25メートルもある。よって、富士スピードウェイのほうが開放感はより高く、周囲のライダーとの距離も確保しやすい。

あと、周囲の景色も富士スピードウェイのほうが良い。 カンタンにまとめると、走行距離は似たようなものだが、富士スピードウェイのほうが直線が2倍長く、高低差も大きめで最大斜度もキツい。

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※富士スピードウェイのホームストレートは長く、よってウルトラ快適(^o^)

1周走る疲労度は、富士スピードウェイのほうが大きいと感じた。 下りはどちらも楽しいが、より長い距離をスラロームしながら走れるのはツインリンクもてぎ。富士スピードウェイはしばらく下ってはまた登る…を繰り返させられる。どちらにもそれぞれメリット、デメリットがある。

落車が起きやすいのはTGRコーナー(第1コーナー)

TGRコーナー(第1コーナー)は、メインストレートのスピードが乗った状態からのフルブレーキングによる進入が勝負所なだけあって、F1でも最大の観戦スポットなんだけど、ロードバイクは落車が起きやすい危険な場所。

当日は雨だったのでなおのことスリップしやすい状態だったが、事務局の方は、「雨のときのほうが安全意識が働くので、むしろ晴天の日より落車回数は少なかったりするんです」と話していた。

とは言え、レース当日は開始直後の2周目でTGRコーナー(第1コーナー)でいきなり落車が発生していたし、その後も(自分が覚えているだけで)4~5回の落車アナウンスを聞いた。 登りとストレート区間での落車はゼロ(たぶん)だったと思う。当然というべきか、下りコーナーで集中して事故は発生しているようだった。

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※フルスピードに近いスピードで侵入してからの鋭角な曲がりが怖い


一緒に参加した知人も、TGRコーナー(第1コーナー)を曲がりきる直前でリアタイヤが30センチほど横に滑り、とっさにカウンターを当てて体勢を立て直して落車を免れたが、「あれは危なかった…。たいしてスピード出してなかったのに、ロードバイクのタイヤっていともカンタンにスリップするんだ…」と震えておられた。

なお、その方は元々バイクのライダーなので、瞬時の判断でカウンターを当てる技術を発揮できたが、ふつうはなかなかできることではない。これを聞いて、自分はTGRコーナー(第1コーナー)はかなり慎重に、スピードを落として曲がるようにした。

落車に関しては、ツインリンクもてぎも富士スピードウェイも傾向は同じで、とにかく下りのコーナーに集中する。原因は大きくこの3つかと思う。

  • 走行ラインを守らず、横同士で接触&落車
  • 前走者のリアタイヤに後続者の前輪が当たって、弾かれて落車
  • スピードの出しすぎでタイヤがグリップを失い、スリップして落車

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では、どうすれば落車を起こしにくいか?安全にサーキット走行を楽しむことができるのか? イベント当日、専門家による講習会に参加してきたので、次回は「安全にサーキットコースを走るコツ」をお届けします!

自分にとって、サイクリングは楽しみ、趣味であって競技ではない。他人と速さを競うことに興味はなく、ただ純粋に楽しく走れれば良いという考えだ。 もちろん、競技として走る選手は尊敬の対象。「速いな~、カッコいいな~」って思っている。自分が持っていない美しく、強 ...
自分にとって、サイクリングは楽しみ、趣味であって競技ではない。他人と速さを競うことに興味はなく、ただ純粋に楽しく走れれば良いという考えだ。

もちろん、競技として走る選手は尊敬の対象。「速いな~、カッコいいな~」って思っている。自分が持っていない美しく、強靭な肉体。段違いのパワーとスキル。羨ましい限りである。

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今回は、趣味ではなく競技として真剣に自転車と向き合いたい若者向けの動画を紹介したい。ソースはいつもどおり、Global Cycling Network で、タイトルは「真剣に上を目指す若いサイクリストへの7つのアドバイス」である。

7 Tips For Young Cyclists



1.健康バランスを保つこと

自転車は楽しいし、それゆえにいともカンタンにのめり込むことができる。結果が出ているときは気分よく走れるのだが、問題は低パフォーマンスのときやスランプに陥ってしまったとき。気分転換ができないと、アッサリとやる気を失うことにもなる。

だからサイクリングしかしないのではなく、他に興味対象を持つとか、サイクリングの外の世界でもソーシャルライフを持とう。メンタルをフレッシュにさせることが、高パフォーマンスにつながるのだ。

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2.知識はパワーである

サイクリングについて学ぶには、あらゆる手段を活用しよう。リソースはあって、インターネット、書籍、雑誌、経験値の高い先輩ローディ、そしてユーチューブチャンネルだってある(Global Cycling Network のようにねw)。

ただし、それらから得た情報が全て自分の役に立つかどうかは別問題。中には自分には適さなかったり、ケース・バイ・ケースだったり、あるいは間違った情報も混じっているかもしれない。

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※サイモンさん

しかし、それを理由に情報収集を怠るのはもったいない。集めた情報のうち、10パーセントでも活用できることができたなら……それって十分に有益なのではないだろうか?(すべての努力が報われるわけではないけど、やればやっただけの収穫はあるものだ)

3.結果を出すために、高価な機材は必要ない

速く走るために最高の機材は不要。デュラエースやRED、スーパーレコードを持っているからといって、速く走れるようになるわけではない。デュラエースをミニベロに載せている自分もそう思う。快適に走れるようにはなるが、速さにはまったくもって関係ない(笑)。エンジン(肉体)さえ良ければ結果は出る。機材は二の次だから心配無用。

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※非力なオッサンなので、せめてコンポーネントで差を付けたい(笑)

バイクをちゃんとメンテナンスし、大切に扱うことを心がけよう。もしも結果が出始めるようになったら……きっと誰かがタダで高い機材を使わせてくれるようになるよ(笑)。 そこまでうまく話が進まなかったら……、アルバイトで貯金をして、そのお金で高い機材を買うこと。働いてお金を工面して選手を続けることも、サイクリング人生の一部である。

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※現役時代のサイモンさん(先頭)

サイモンさんは元々マウンテンバイクの選手だったのだが、「僕も最初から最高の機材で走っていたわけじゃない。よいバイクで走れるようになったのは、結果を出してスポンサーがついてくれてからだった。自分の力で勝ち取ったんだ!って感激したのを覚えている。忘れられない思い出だよ」とコメントしていた。

4.複数の種類のサイクリングに手を出そう

1種類の競技しかしないのではなく、複数のサイクリングを試してみよう。シクロクロス、トラック、マウンテンバイク、BMXなどだ。バイクハンドリングやバランススキルの向上につながるよ。 「自分はロード選手だから、他はしない」って考えずに、気分転換効果もあるのでぜひ試してほしい。  

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※トムさん

トムさんは高校生時代にマウンテンバイク、シクロクロス、クロスカントリー、そしてロードレースをしていた。

複数競技をしていたことで、さまざまなバイクスキルが身についたし、自信にもなった。それだけじゃなく、一つの競技で結果が出ないときやプレッシャーを感じたとき、他の競技にスイッチして気分転換することができたのが大きい。そうすることで、サイクリングへの興味や情熱をキープすることができたよ」 とコメントしていた。

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これ、日本でも同じことが言えると思う。誰が決めたわけでもないけど、「ひとつの競技に打ち込むこと=立派なこと」という美学が日本にはある。たしかに一つを極めるのってカッコいいし、美しい。

でも、若者の逃げ場をなくす考え方でもあり、燃え尽き症候群の温床のような気もするんだよね。 複数の居場所を確保するのって、メンタルヘルスにとても効果的だと思う。

5.サイクリングクラブに入る

たいていのスポーツでクラブチームや同好会があるものだが、サイクリングも同じ。共通の趣味の友人ができ、一人では得られないたくさんの情報がやりとりできるし、経験ある人からアドバイスをいただくこともできる。

ただし、クラブによって目的やレベルが違う。マウンテンバイクしかしないってひとつの競技に特化している場合もあれば、自分とはかけ離れたハイレベルなクラブもある。ウェブ&人経由で探し、自分にマッチしたクラブを探してみよう。

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※マットさん

マットさんは、「僕は17歳のときに入ったクラブがあって、今もそこのメンバーだよ。一人で走るより、はるかに多くのことを学んだ。たとえばロングライドに行くとき、どれくらいのペースと体力配分で走ればいいのかを教えてもらったり、集団走行のルールやマナーを学んだりさせてもらった。初めての160キロのライドに参加するときは、そのクラブで出場させてもらったよ」 と若かりし頃を振り返ってコメントしていた。

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※17歳のマットさん

もしクラブを見つけることができなくても大丈夫。友人を募って複数名で出かけるだけでもいい。ソロライドでは味わえない喜びがいっぱいつまっているからね」 とも。

6.目標を持つ

競技選手として上を目指してやっていく場合、計画を持って取り組もう。スケジュールには短期と長期に分かれるが、大事なのは「どのレベルまで登りつめたいか?」と「どうやってそこにたどり着くか?」のふたつ。

世界選手権で2回、ツール・ド・フランスで3回優勝したグレッグ・レモン氏はプロサイクリストになるとき、3つのプランを立てたことで有名だそうな。 (どんな目標だったのかは動画で触れられていなかった)

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あと、練習ノートをつけることも重要。日次、週次、月次で振り返ることは、パフォーマンスアップに効果的。それに、何年も後で読み返すのもいいものだよ。

7.諦めない

どんなレベルのサイクリストであっても、あらゆるレースから反省すべき点、学ぶ材料を得ることはできる。学習効果が最も表れやすいのは、経験が浅いときだ。よって、初心を忘れずに、諦めずに頑張ってほしい。

マットさんはこんな告白をしている。

「僕の人生初レースは最悪だったよ。スタート時、トー・ストラップをうまく脚にはめることができなくって、いきなり後れを取ってしまったんだ。で、他の選手を死にものぐるいで追いかけたんだけど、一度も追いつくことなくレースは終わったよ。結果はぶっちぎりの最下位だった。観戦していたオヤジの悲しそうな顔がいまでも忘れられない(笑)」

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※悲しそうに語るマットさんだが、後にプロサイクリストになった


以上、Global Cycling Network による「真剣に上を目指す若いサイクリストへの7つのアドバイス」でした。
 

2015年から参加しているサイクリングイベント、新潟県十日町市で開催された『TOUR DE TSUMARI ツールド妻有』に今年も参戦してきたので、前後編にわけてお届けしますね。 >> 前編はこちら 十日町市は、市の中央に日本一の大河である信濃川が流れ、十日町盆地とともに雄大な ...
2015年から参加しているサイクリングイベント、新潟県十日町市で開催された『TOUR DE TSUMARI ツールド妻有』に今年も参戦してきたので、前後編にわけてお届けしますね。

>> 前編はこちら

十日町市は、市の中央に日本一の大河である信濃川が流れ、十日町盆地とともに雄大な河岸段丘が楽しめる。市の南部は日本三大渓谷に数えられ、上信越高原国立公園の一部である清津峡、西部には日本三大薬湯のひとつ松之山温泉がある。

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…なんて書くと堅苦しく聞こえてしまうが、要するに『まんが日本昔ばなし』で観た景色がドーンと広がる場所だと思えばいい。

昨年のイベントレポートはこちら

【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~前編~
【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~後編~
ツールド妻有実行委員会に感謝の意を込めて、僭越ながら改善点を申し上げたい

ツールド妻有は新潟県十日町を中心に行われるヒルクライムイベント。順位を競うレースではなく、参加者がそれぞれのペースで楽しむイベントで、自分は120キロコースに先輩ローディさんと参加した。

イベント当日は快晴\(^o^)/

前日は降ったりやんだりが続いて不安定だったのが、翌朝起きたら快晴!しかも晴れているのに空気は澄んでいて、涼しい。カラッとした空気が心地よい。 5時に起床し、宿泊先の和泉屋さんにこしらえていただいたおにぎりを食べ、身支度とバイクを整えてスタート地点のミオンなかさとへ向かう。

和泉屋からは2キロ程度なのですぐだ。 ミオンなかさとは十日町市温泉総合保養施設で、日帰り入浴もできるし、宿泊も可能。昨年もイベント後に宿泊させていただき、とっても気に入っていちゃので今年も2泊目はお世話になることにした。  

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なぜ連泊するのか?それは翌日は疲労で仕事にならないから。120キロのヒルクライムって、ゴールイン後はその場にへたり込んで「もう動きたくない…この場でひっくり返って寝たい…」ってなるからだ。

補給ポイントの食事をモチベーションに走る

ミオンなかさとのスタート会場はすでにたくさんの人で賑わっている。参加者全員が同じジャージを着ているのってかなり壮観で、いい意味で異様である。 諸注意の説明や十日町市長さんのご挨拶があり、予定通り7:30にスタート。

ほぼ無風状態、乾いた空気に青い空、適度に雲が空に浮かび、最高のコンディションとなった。昨年は出発直前まで雨がパラついていたが、今年は申し分のないお天気。

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さて、ツールド妻有の醍醐味はなんといっても補給ポイントで振る舞われる美味しい補給食。120キロの行程の中で、おおよそ15キロごとに設置されている。15キロって一休みするのにちょうどいい距離で、「しんどくなってきたな…」ってタイミングで現れてくれる。じつに絶妙な距離設定だ。

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各エイドステーションには特徴があって、大釜でパエリアを炒めたり、冷汁を作ってくれるポイントもあれば、グレープフルーツの生搾りジュースが飲めたり、地元のお豆腐や名物の笹だんごが食べられたり、ボランティアのおばさま&おばあさま自家製のお漬物&おにぎり(当然コシヒカリ)が食べきれないほど並べられている。 「参加者を飽きさせないように」、という運営者側の努力と工夫のおかげだ。

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※特注の鍋だろうか。ハンパない量のパエリア

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※魚沼産コシヒカリのおにぎりが、飛ぶように胃袋に吸い込まれていく

途中、「ガリガリ君峠」という場所があって、登リ切ったところで「ガリガリ君、いかがっっすか~」と配ってくれる。これがうれしい。昨年は「保冷車が確保できなかった」という理由で配布が見送られたのだが、今回は大丈夫だったようだ。ソーダ味のガリガリ君が身にしみて美味しかった。

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たぶん、ツール・ド・フランスでお馴染みのガリビエ峠にちなんでいると思うんだけど、直線で結構キツメの斜度が続く場所があって、心が折れかけそうになる難所。バイクから降りて、押して歩いている方々もちらほらいらっしゃるほどなの。

なお、ガリビエ峠とはフランス・グルノーブル近郊にあるドーフィネ・アルプ南域にあって、ツール・ド・フランスのアルプス超えステージではほぼ毎年欠かさず登場する定番の難所。標高2642mとのことで、想像しただけで心がへし折られそうだ(笑)。

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※苦悶の表情を浮かべながら登る皆様

お昼ごはんは地元のお蕎麦屋さんが手打ちそばを打ってくれる。これが本当にうまい。どれくらいうまいかと言うと、「美味しい蕎麦ってうまいんだ・・・」って涙ぐむくらいうまい。おにぎりと各種お漬物も用意されており、炭水化物と塩分補給はバッチリ。

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※ゴザに座ってランチをいただく

各ポイントではもれなくバナナ、スイカが置かれているし、水とアクエリアスが大量に用意されているので、ボトルが1本で済むのも助かる。アップダウンが激しいので、なるべく荷物は減らしたいところなので。

とまあ、飲食に関してはまったくもって申し分のない内容。しかも公式補給ポイント以外に、有志が運営しているポイントまであって、フルーツや飲み物を振る舞ってくださるのだ。

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※終盤のASにあった塩飴、レモン飴、チーズが変化球になってうまい

さらには、補給ポイントでもなんでもないフツーの民家のおばあさんが、「ちょっと。これ飲んでいきなさい」とカルピスを差し出してくれることもある。地域全体でイベントを盛り上げている姿勢がヒシヒシと伝わってきて、とてもうれしい。

絶景を愛でつつ、豊かな起伏を昇り降り

補給食について熱く語り過ぎたので、コースの描写をすると、「アップとダウンしかない。苦しい&気持ち良い坂」が数えきれないほど繰り返される。平坦路はない。70キロとか90キロコースを選べば楽ができるかというと、そうでもなくて、たた距離が短いだけでコースプロファイルはほぼ同じ(笑)。

ツールド妻有のよいところは、一つ一つの坂がさほど長くなく、ちょっとがんばればクリアできるという点。上り坂が延々と続く本当のヒルクライムだと身体が悲鳴を上げてしまうけど、小さめの坂を登っては降りるを繰り返すので、苦しいだけではなく、ダウンヒルの楽しさも満喫できる。

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純粋なヒルクライムイベントだと、参加者の大半が男性…ということが多いんだけど、ツールド妻有は女性がけっこう目立つ。5:5ではないものの、7:3か7.5:2.5くらいの比率の印象。ふつうの女性でも十分に楽しむことができる。

「100キロのツーリングはやったことある」くらいの体力があって、乗り慣れている女性なら完走できるはず。

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とはいえ獲得標高は2600メートル(120キロコースの場合)あるので、かなり脚に来るのは間違いないです(笑)。 「ツールド妻有が初めての100キロ越えなんです~」という方がいきなり120キロコースにチャレンジすると、時間制限に間に合わない可能性があるので、まずは平坦路だけの100キロを経験したほうが良いと思う。
※レースではないものの、(運営の都合上)足切りタイムは設けられているので

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あと、ツールド妻有の大きな特徴であり、参加者が口を揃えて感激するのが、沿道で応援してくださる地元の方々。小さな子どもを連れた家族連れが「がんばれ~」って声援を送ってくれたり、腰の曲がったおばあさんが走り過ぎる参加者一人一人に微笑みながら手を振って応援してくれる。

昨年に初参加したとき、事前に先輩ローディからその話を聞かされたときは、「沿道で地元民が手を振ってくれる…そんなことが、うれしいものかなぁ…?」と、首をひねっていた(←失礼)。 しかし、実際にその目で見て自分は間違っていたことを思い知らされる。もう、めちゃめちゃ感激するのである。

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地元の皆さんの道路を(閉鎖しているわけではないけど)他府県から押し寄せた大量のサイクリストが占拠してしまっているわけで、本来ならこっちがお礼を申し上げねばならないところを、逆に「がんばって~」って応援してもらえるわけで、ひじょーにウレシイのだ。

悲しいことに、落車事故が複数回起きたようだ

昨年も今年も、落車事故が起きた。1,000人ものサイクリストが(時間差で出発するとはいえ)一斉に公道を走るわけで、事故がゼロというのはむしろ考えにくくって、残念ながら落車事故が数か所で発生したそうだ。

自分も事故現場を目撃した。事故の瞬間ではなく、落車直後。スピードが出やすい角度キツ目の下りの途中に90度くらいのカーブがあって、遠目からも「あ、減速しないと危ない」って本能的に感じる場所だった。

しかも路面がたしか濡れていた(記憶がある)。晴天にもかかわらず濡れていたということは、岩清水的なもののせいか。自分も走りながら、「他は乾燥路なのに、なんでここだけ濡れているんだろう」って感じた。

複数人が絡んだ事故のようで、原因はわからないが、下りでスピードが出たままカーブに差し掛かり、ライン取りにブレが生じて接触し……ということのような気がする。

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※見晴らしはいいし、信号もないので、つい気が緩むのかもしれない

これまで参加したあらゆるサイクリングイベントで、なにかしらの落車事故はほぼ例外なく発生していた。スキルも経験もさまざまなサイクリストが大量に走るイベントは、ふだんのサイクリングよりはるかに事故る可能性が高い。マナーを守らない(あるいは知らない)方がいたり、ハンドサインも声もなく急ブレーキをかけたり、ホイールをハスらせてくる(※)方もいる。
※ハスらせるとは、後方のサイクリストが前輪を前走者の後輪に被せるようにして走ること

前走者がライン取りを変えてホイール同士が接触すると、一瞬で後続が吹っ飛ぶという恐ろしい事態に。

参考動画


※事故発生:1分10秒

不可抗力でとっさの動きをせねばならない状況も多々あるので、誰かを責めることはできなくって、月並みな言い方になるけど「自分の身は自分で守る」ことと、「周囲には十分に注意を払って、安全運転を心がける」を厳守してほしい。

恥ずかしい話なんだけど、自分はサイクリングイベントに出かける前夜、(いい歳こいて)すごく緊張するの。楽しいはずのイベントなのに、わずかな恐怖を感じてしまう。それは、事故に対する恐怖心にほかならない。

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※スタート直前に緊張感はMAXになる

事故ったらアカン。家族と職場に迷惑をかけるわけにはイカン。五体満足で無事に帰宅する!」って言い聞かせながら床につく。

楽しいイベントだからこそ、浮かれることなく、平常心でいつもどおりの走りをすること。大勢の知らない人と走るので、緊張感を失わないこと。周囲に乗せられず、自分の力量の範囲でマイペースに走ること。行きと帰りの車の運転にも気をつけ、睡魔を感じる前にSAで仮眠をとること。何事にも時間に余裕を持って行動すること…などなど、あれこれ考えてしまう心配症なんです。

話があちこちに逸れたけど、言いたいことはひとつ。本当にくれぐれも安全運転で走りましょう、ってことです。バイクや機材が壊れることなんてどうでもよくて、守るべきは己の身体。ケガをしたら自転車を楽しめないからね。

イベント後はミオンなさかとに宿泊

制限時間の17時までにゴールインすると、豚汁とおにぎりで出迎えてくれる。この豚汁が疲労困憊の身体にしみて、「完走できてよかった…」と喜びもひとしお。

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大半の方々はそのまま帰宅されるんだけど、自分と先輩ローディはミオンなかさとに宿泊することに。理由は、「翌日仕事にならない」ほど疲れているため。いさぎよく有給を使わせてもらい、翌朝月曜に戻ることにした。

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日曜の宿泊なので、宿はいわばどこでも予約無しで取れる。松之山温泉に足を伸ばして旅館に泊まるとか、苗場方面のホテルに泊まろうかと検討したけど、結局スタート&ゴール地点の目の前になるミオンなかさとがベストと判断。だって、ここから動きたくないほど疲れているんですもの…。

「バイクを部屋に置いていいですよ」と許可をもらい、ありがたく部屋まで運ばせていただいた。ミオンなかさとって、施設はキレイだし、温泉は広々していてゆったりできるし、食事もおいしい。部屋からは信濃川の流れが見えて、たいへんリラックスできる。個人的にとっても気に入っている場所です。

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ひとっ風呂浴びて、晩ごはんを食べていたら、食事を運んでくれていた女の子(たぶん女子高生)から「ツールド妻有に参加されていたんですか?お疲れ様でした!私も走ったんですよ~」って言われてビックリ仰天。え、あの山を登った後で仕事しているの…。

疲れきってだらしない格好で食事する我々と、さわやかな笑顔でテキパキと仕事する女子高生(たぶん)の対比に、申し訳ないやらありがたいやら。少し恥ずかしかったね(笑)。


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以上、ツールド妻有2016年のレポートでした。今年もたいへん素晴らしい時間を過ごさせていただきました。大会運営に(直接、間接問わず)携わった方々に厚く&熱くお礼申し上げます。
m(_ _)m

来年も来ます!

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