サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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カテゴリ: ミニベロ&小径

学生時代は大嫌いだったものが、大人になったら大好きになるってことありません? たとえば、 子供の頃は嫌いだった野菜が、成人後は好物になった。 地獄だった科目が、中年過ぎてから俄然興味が湧いた。 とか。 ※自分はシイタケとほうれん草が子供時代は大嫌い ...
学生時代は大嫌いだったものが、大人になったら大好きになるってことありません?

たとえば、

子供の頃は嫌いだった野菜が、成人後は好物になった。

地獄だった科目が、中年過ぎてから俄然興味が湧いた。

とか。 ※自分はシイタケとほうれん草が子供時代は大嫌いだった

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/今はセロリとブロッコリー以外の野菜ならほぼ問題なし\

最近自分に起きたコペルニクス的大変化が「歴史にハマる」でして、OVEさん(シマノ)が運営する散走イベントで都内の武家屋敷を巡ったら、たったその1回で歴史に興味が出すぎてどハマりしてしまった。 すぐに歴史解説書籍を5~6冊買い込んで、常に持ち歩いては貪るように読んでいるところ。あと、マンガの太平記も読み始めた。

OVEの散走イベントで都内の武家屋敷をめぐった結果、日本史嫌いな自分が歴史に目覚めてしまった

これまでは歴史を毛嫌いしていたので、180度の変化に自分で自分に驚いている。人間はいつでも変われるのだなーとつくづく思う次第。

歴史に興味を持ったことでサイクリングにも好影響を及ぼしていて、まず新たな目的地が増えた。神社仏閣や城跡、遺跡がそれで、そこに自転車で行くのが楽しくてしかたない。目的地がなくても楽しいのがサイクリングの良さではあるけど、やはりあったほうが頑張れるものだ。

サイクリングに行きまくっていると、「だんだん行く場所が無くなってきた…」って気分になってくるがなんのなんの。まだまだ見落としている名所はたくさんある。なんせ、歴史嫌いだったせいで知識が格段に乏しく、何を読んでも「そうなんだ!」って新鮮な気持ちになれるのが幸せ(笑)。

そういえば最近、鎌倉にある鶴岡八幡宮が「鎌倉初代将軍源頼朝ゆかりの神社」ということを知った(ようやく)。まあ、”1192(いい国)作ろう鎌倉幕府”って言葉はかろうじて知っていたので、「なにかしら鎌倉時代に関係する建物なんだろ」くらいの認識はあったが……書いてて猛烈に恥ずかしい。
※最近は「鎌倉幕府は1192年より前にできてた」って説もあるそうですね

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で、ですね。神社仏閣や城跡、遺跡以外にも素晴らしいジャンルをこないだ発見してしまったのです。それは「大正や昭和初期の旧家めぐり」でして、探すとゴロゴロ見つかる。しかもそれが、ふだん都内で日常的に走っている道からちょっと外れたところにあったりするからびっくりする。

「え!!!いつも走ってる道の一本裏手に、大正時代に建設されて今では重要文化財に指定されている場所があるの?マジで!?」

これはもう見学するしかない。

ということで、墨田区立花にある「 旧小山家住宅 」に行ってきました。
※スカイツリーのわりと近くです

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目次


立花大正民家園 旧小山家住宅とはどんな場所か

大正6年(1917年)に立てられた民家で、木造平家建、寄棟造、桟瓦葺。今は瓦屋根になっているが、もともとは茅葺き屋根だった。

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敷地面積は1356.46平方メートル(約411坪)もある。むちゃくちゃ広い!ただ、延床面積は113.22平方メートル(約34坪)。つまり、敷地の大半は庭園である。

民家なので財閥とか宗教は一切関係ない。だから豪華絢爛とかそういうのはまったくない。むしろ都市型農村文化のぬくもりや素朴さが残る家でして、「あー、大正時代の人々ってこういうお家に住んでいたのか~」ってしみじみする。

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大正時代の人々…って書いたけど、元オーナーの小山氏はこのエリア一帯の開拓を担った人であり、しかも後に事業(セメント業)を興して成功させ、わりと裕福な生活をおくられていたそうな。よって、旧小山家住宅はただの庶民の家というよりは、当時はかなり立派な家だったのだと想像できる。
※管理人さんに教えてもらった

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正面は細い木割りをもつ格子戸、出格子窓、黒漆喰壁(くろしっくいかべ)から構成されている。玄関と土間口は別々に設けられ、奥座敷上手には縁側も。

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ガラスは大正時代のものが今もそのまま残っていて、よく見ると表面が波打っている。これは当時の加工技術の限界だったそうだが、逆に味があって良い。

平成4年ごろまで実際に人が住んでいたので、キッチン周りはコンロ等が置かれていた跡があった。

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/家紋の中には提灯が保管されているそうな\

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/風呂の狭さに驚愕\


外から見ると、平屋ではあるが屋根が一段高い構造になっている。水害が多い地域だったので、水浸しになった際に屋根裏に逃げられるように・・・という設計だそうだ。

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幾多の水害、関東大震災(1923年)、東京大空襲(1945年)をくぐり抜けてきたわけで、かなり丈夫な造りをしているのだろう。

オーナーさんは縁起を担ぐ人だったそうで、庭に七福神像を置いている。これも当時のものがそのまま残されている。

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平成11年8月には、墨田区登録有形文化財(建造物)「旧小山家住宅」として墨田区指定有形文化財になっている。よって建物の所有は墨田区。建物と環境保護のため、全面禁煙である。

旧小山家住宅の歴史(墨田区公式サイト)

立花大正民家園 旧小山家住宅のロケーション

スカイツリーから東に数キロほどにある。 徒歩だとややキツイが、バスが出ているのでそれでアクセスできる。浅草からもそんなに離れていない。自転車ならほんの数分の距離だ。

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  • 住所:〒131-0043 東京都墨田区立花6-13-17
  • 交通: 区内循環バス(北東部ルート)立花大正民家園入口バス停から徒歩3分
  • 東武鉄道亀戸線小村井駅から徒歩12分、東武鉄道亀戸線東あずま駅から徒歩8分
  • JR総武線平井駅から徒歩8分


見学は、庭園・住宅ともに無料。

定休日はとくになく、年末年始(12月29日~1月3日)以外は数名のボランティアさんが交代で管理なさっている。

お盆もゴールデンウィークも開いてますよ( ◠‿◠ )

ですって。頭が下がります…。


ただ、見学時間は建物と庭園で異なる。せっかくなら建物内に入りたいだろうから、であれば午後12時半以降に到着するように。管理人さんに一声かければ、快く開けてくれる。

・庭園 午前9時から午後4時30分まで
・住宅 午後0時30分から午後4時30分まで

観光で浅草方面に訪れたら、ついでに立ち寄ってはどうだろう?それだけの価値は十分ある。

なんと貸出(有料)もしてくれる

「旧小山家住宅」は会合などに利用できる。個人利用でもいいし、法人で借りてもOK。墨田区在住や勤務者には割引価格が適用されるが、そうでなくても利用は可能。

それにしても使用料が激安。1回あたり3時間半利用できてたったの「1,650円」。(墨田区在住、在学、在勤なら1,100円)

スケジュールが空いていさえすれば、連続して使う(7時間とか)も大丈夫。

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有形文化財なのでゴミを出すとか、パーティーをする…的な用途はNGだけど、給湯器はあるのでお湯を沸かしてお茶を飲む…くらいならOKだそうな。

ただ、残念ながら「貸切」は不可。なぜなら、見学者がいれば誰でも入れるようになっているため。なので、会議している途中で「すみませーん」ってかんじで見学者が通過していく可能性はある(笑)。
※そんなにひっきりなしに人が訪れる場所ではないでしょうが…

なお、利用にあたっては、申請手続きと使用料が必要。

申請先およびお問い合わせ先は、すみだ郷土文化資料館。くわしくは墨田区のサイトに書かれている。

  • すみだ郷土文化資料館 (墨田区向島2-3-5)
  • 電話:03-5619-7034、ファックス:03-3625-3431
  • 開館時間:午前9時から午後5時まで
  • 休館日:月曜日(祝日に当たるときは翌日)、第4火曜日(祝日に当たるときは翌日)


ウェブサイトには「旧小山家住宅への申請も可能」と書いてあるが、管理人さんに確認したら「資料館のほうが確実」とのことなので、お問い合わせ&申し込みは資料館へどうぞ。

こんな感じで、走行距離は大したことなかったけど、とても充実した午後を過ごせた。

たしかに華はない(民家なのだから当然)し、観光ガイドブックに大々的には紹介されてないかもしれないが、風情ある貴重な文化財なのは間違いない。 知る人ぞ知るスポットかと思いきや、管理人さんいわく、

最近は外国人観光客の方も増えてきてますよ

探してみるとこういう場所はわりと豊富にあり、都内にも何箇所もある。引き続き自転車で開拓していくつもりである。

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それにしても、歴史とサイクリングって、すんごく相性いいですね…。


「ロードバイクで城跡を見に行く」という愉しみ方を発見してしまったので全力でオススメしたい(小田原城編)


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ちょっと前にセカイモンというebay公認の日本サイトで、冬用アウターのrapha Hard Shell Jacket Grey BNIBを購入した。 >> eBay公認サイトの「セカイモン」でRaphaの冬用ジャケットを購入するにいたるまで そしたら、娘が物欲しそうに見てくるので、もう一着ゲッツする ...
ちょっと前にセカイモンというebay公認の日本サイトで、冬用アウターのrapha Hard Shell Jacket Grey BNIBを購入した。

>> eBay公認サイトの「セカイモン」でRaphaの冬用ジャケットを購入するにいたるまで

そしたら、娘が物欲しそうに見てくるので、もう一着ゲッツすることになった。散々「raphaとはイギリスの高級サイクルウェアブランドで、それはそれは素晴らしいモノなんだけど高くて買えなかった」ことを吹聴していたせいで、

あたしも、そのraphaってメーカーのアウターがいいなー

とかほざき出した。

高校生の分際でraphaというハイエンドサイクリングアパレルを要求するとは何事。こういうものは社会人になって、自ら汗水を垂らして労働した対価をちょっとづつ貯金して、半年がかりでようやく手にいれる…といった商品だ。

「買ってもらうなんて虫が良すぎる!親の財布をアテにするんじゃない!お前にraphaなぞ10年早いワ!たわけ!」


…とは言えず、言いなりになりました…。(←娘にからきし弱い)


ゲッツしたのはセカイモンで見つけた「Davis Phinney Long Sleeve Jersey」。春~秋用のジャージでデイヴィス・フィニー特別版のもの。2014年に発売されたウェアである。

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限定ジャージのモチーフになっている デイヴィス・フィニー(Davis Phinney、1959年7月10日 - )は元自転車選手のアメリカ人で、奥様(コニー・カーペンター)もロサンゼルス五輪のロードレース選手。UCIプロツアーチーム「BMCレーシング」で活躍するテイラー・フィニーの両親としても知られている。

デイヴィス・フィニーは引退後、40歳の若さでパーキンソン病に罹患。長い闘病生活を経て日常生活に復帰し、その経験から、パーキンソン病の患者をサポートする「デーヴィス・フィニー財団」を設立して活動を続けている。
ウィキペディアを参照


本題に戻ると、 Davis Phinney Long Sleeve Jersey は春・秋用のアウターとして、冬はミッドレイヤーとして着ることのできるスポーツウール製ジャージだ。定価は32,000円となかなかのお値段。定価ではちょっと手が出せない。

>> バイシクルクラブでの紹介記事

ということで、親子raphaを着て茨城県の大洗漁港を目指して走ってきました。お目当は新鮮なお寿司です。

Raphaならではの落ち着いたデザイン

エンジ色がシックで大人っぽく、落ち着きを感じる。真っ赤っかなド派手ではないし、かといってくすんだ褐色でもなく、絶妙な「ちょうどいい」色合いだと思う。本来は男性用のウェアなんだけど、女性が着ても全然似合う。エンジの守備範囲、広い。

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前面には斜めのストライプラインが入り、アクセントになっている。ジッパーは胸元まででフルジップではない。脱着はちょっぴり面倒かも。胸元を広げて風を入れたいときも全開オープンはできない。

続きまして背面。バックポケットはオーソドックスな3ポケットタイプ。左側のバックポケットにはホワイトの細いストライプが入る。左右非対称だけど、なんかオシャレ。

右側のバックポケットの横には縦に貴重品用(鍵とか)ジッパーも用意されている。こういう細やかな工夫はraphaならではだ。

raphaのウェアに共通する特徴で、個人的にむちゃくちゃ評価しているのが「ポケットの深さ」。収納力バツグンで貴重品もしっかり保持してくれる。 Davis Phinney Long Sleeve Jersey もそうだし、自分の Hard Shell Jacket Grey BNIB も同様。

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これまで買ったどのメーカーのウェアよりもポケットが深い。あと、ビロンビロンにならず、キュッと引き締まったタイトさが安心感を与えてくれる。荷物が少なくてもスカスカにならず、問題ない。浅くてヨレヨレのバックポケットだと、落下を恐れてスマホを入れるのは躊躇するのよね…。このあたりの構造とか配慮、他のメーカーにも見習ってほしい。
※その代わり、モノの出し入れはちょっぴりタイヘン(^_^;)

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/こっちは自分のHard Shell Jacket Grey BNIB\

Davis Phinney Long Sleeve Jersey の着心地

自分は着ていないので娘の証言をもとに書くと、ウールの肌触りが良く、ストレッチ性が抜群。腕を伸ばしても腰を左右に振っても、身体にきれいにフィットする。不快な圧迫感は皆無とのこと。

生地を撫でると、なるほど通気性が良さげでソフトなタッチで気持ちいい。raphaといえばウールが代名詞みたいなとこもあるので、これを使える娘が正直うらやましい(笑)。

「サイクルウェアにウール?ウールってモフモフしてて暑そうなイメージがあるけど」

と思うかもだが(自分も以前はそうだった)、ウール素材は水分の吸湿性がポリエステル素材に比べて段違いに高い。そのおかげで汗をかいても しっかりと吸収してくれ、肌がじっとりとしない。

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吸湿性の高さだけではなく、除湿性も優れており、ウール生地が汗を吸って湿った状態でも肌触りはさらさらなのだ。あと、どういうメカニズムか自分はわからないが、繊維の構造によって臭いの発生を抑制してくれる特徴まであるそうな。 冬登山でも重宝される理由がここにある。

ただ、フルジップではないので、”温度調整が難しい”そうな。ちなみにこの日は予想外に暖かかったのだが、風も強かったので寒暖の差がやや激しかった。こういうコンディションでは、ジッパーを開け閉めしつつ走ることで発汗しすぎないようコントロールするのだが、娘はやや暑そうだった。(自分はフルジップなので全開にして走った)

この Davis Phinney Long Sleeve Jersey、気温が5度以下の真冬は厳しいが、10~15度くらいのちょっと肌寒い…でも動くと汗ばむかな…のコンディションにぴったりだと思った。ウインドブレーカーと組み合わせれば、春・秋のヒルクライム&ダウンヒルも十分いける。ということは、年間シーズンを通して使用するシーンが多いわけだ。いい買い物をしたのではないだろうか。

まったく、自分が欲しいくらいである…。

霞ヶ浦から大洗までミニベロでツーリング

霞ヶ浦に車を停め、大洗の那珂湊漁港を目指す。ここは日本有数の沿岸・沖合遠洋漁業の基地である。道中はとくに珍しい風景はなく、淡々と田舎道を走る感じでアップダウンはごくわずか。片道40キロはミニベロにとってちょうどよい距離。(感覚的にロードの50キロくらいの疲労感)

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那珂湊漁港にある「那珂湊おさかな市場」は大勢の観光客で賑わっていた。

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生牡蠣をその場で食べてみた。うまい。漁師さんにきいたら「岩手産ですよ~」とのこと。

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漁港市場って見て回っているとお腹がすいてくるので「市場寿し海の駅店」という回転寿司へ。すぐとなりで市場を営業している「ヤマサ水産」直営のお店だ。

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20組も先客があってビビったが、猛烈な勢いでお客さんも回転していたのであっという間に我々の順番になる。

注文方法が変わっていて、レーンのお寿司はもちろん食べていいんだけど、メニューからオーダーする場合はレーンの中で握っている板前さんにダイレクトに声をかけるのではなく、ホールスタッフの女性店員さんらに声をかけるシステムだった。

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たぶん、客席数が多くて数人の板前さんでは注文を聞いて覚えて提供する…のが難しいのだろう。板前さんは握ることに集中するやり方のようで、これはこれでアリだと思った。

で、肝心のお寿司なんですが、これが新鮮ですんごく美味しい。何を食べても美味。でもって単価が安い。都内や埼玉県内の8掛けくらいの感覚かしら。

あと、親子揃って驚いたのがネタのデカさと分厚さ。軍艦のネタはそそり立つように大盛りで、ひとくちで口に押し込むのが難しいくらい(女性だと一口では食べられない)。握りのネタもドーンと分厚く、箸にズッシリとくる。

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「百円寿司だったら、このネタをもう一回スライスして2枚にするんじゃないか」とか言い合いながら食べた。サイクリング直後で腹ペコだったにもかかわらず、お腹いっぱい食べても2人で2,500円。安い!ぜひまた訪れたい。

市場寿し海の駅店

  • 住所:〒311-1222茨城県ひたちなか市海門町1-6002-10
  • アクセス:東水戸道路「大洗IC」より20分、茨城県那珂湊魚市場前(ひたちなか海浜鉄道湊線「那珂湊駅」より徒歩15分)
  • 電話番号:029-262-5301
  • 営業時間:10:00 ~ 15:30
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:あり

その後は海岸線を走って霞ヶ浦へ戻る。途中で食べ放題式の牡蠣小屋をいくつか見かけた。うーむ、こういう場所にも来てみたいなあ。

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海岸前は海風が強くなりがちで、運が悪いと「向かい風め…ぐぬぬ…」となりながら走ることになるが、美味しい海産物は十分なモチベーションになる。これまで海産物を食べたいときはもっぱら三浦半島に出かけていたのだが、大洗も新たな選択肢に入ったのであった。いいですよ、大洗。

>> FRAME主催の『三浦半島パン屋ライド』に参加して、新たな魅力を発見した

>> 三浦半島でツーリング&くろば亭の地魚タワー天丼に舌鼓を打つ

>> 【三浦半島ツーリング】 横須賀経由で葉山、逗子、鎌倉を走り、大船駅の利便性に驚愕する

この日の気温は昼間が17度くらいで、朝夕は12度まで落ちた。寒暖差のあるコンディションでも Davis Phinney Long Sleeve Jersey 1枚(中はインナー1枚のみ)で快適に過ごせたとのこと。自分の冬用の Hard Shell Jacket Grey BNIB ではかなり暑かったのでジッパーは常に開けっ放しで走った。

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自分が持っている春・秋用ウェアはモンベルのみで、2011年に買って今年で7年になる。1枚しかないので連チャンで走るときは、洗わずにハンガーにかけておき翌日も使ってから洗う(←清潔ではないが、1枚しかないのでやむを得ない)。

そろそろ買い換えてもいいかなと思っているので、Hard Shell Jacket Grey BNIBの次は春秋用のRaphaジャージをセカイモンで買ってみようかしら……。


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皆様は何台の愛車を持っていらっしゃるだろうか?もちろん、自転車限定の話であって車やオートバイはカウントしない。 非サイクリストさんからは、「自転車なんて1台で事足りるでしょう。なんで2台以上必要なの?おバカさんなの?」と不思議な顔をされるのだが、サイクリ ...
皆様は何台の愛車を持っていらっしゃるだろうか?もちろん、自転車限定の話であって車やオートバイはカウントしない。

非サイクリストさんからは、「自転車なんて1台で事足りるでしょう。なんで2台以上必要なの?おバカさんなの?」と不思議な顔をされるのだが、サイクリストならわかるはず。

「シチュエーションや目的別に乗り分けたいの!」

である。

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靴だってそう。ジョギングと冠婚葬祭では求める機能もデザインも材質も何もかも違う。そういうことである。

自分はすでにロードバイクを1台、ミニベロを1台所持しているのだが、少なくない金額をカスタマイズに投じた結果、愛着がわきすぎて「ちょいと気軽にそこまでお出かけ…」ができなくなってしまった。

先日、自転車でJリーグ観戦できないものかと大宮アルディージャのホーム、NAC5スタジアムを視察してきた。検証の結果、条件付きでアリだと判断した。その条件とは「下駄的に使えるお安めの自転車」であること。盗難リスクはなきにしもあらずでしょうからね。

クロスバイクではなくミニベロにした

理由は収納場所問題があるから。自転車を屋外保管するのは下駄車であっても許せない。雨ざらしなんてもってのほか。屋内にはもう置き場所がないので、クロスバイクの選択肢は自然消滅。

使い方としては、カスタマイズはしない(お金をかけない)ですっぴんで乗る。Jリーグ観戦以外にも日常の(駐輪が伴う)買い物やお出かけ。スピード性能は求めないが、輪行のしやすさは譲れない。

ということで、消去法でミニベロになった。機動力で劣るが、輪行を組み合わせれば問題ないだろう。

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/タイレルのIVEです\


下駄用ミニベロに求める条件は…
  • 本体で7万円台」: なるべく安く抑えたい
  • 7段以上のギア」: 平坦な南関東とはいえ、陸橋とかそれなりにアップダウンはあるので
  • 11キロ以下」: 輪行も積極的にしたいのでなるべく軽く。できれば10キロを切りたい
  • 小さく収納できる」: パンダのトランクに常備させる。たまに家に持ち込むかもしれない。よって、トランクスペースを丸々埋めてしまうサイズにはしたくない

で、この4つの条件を見て、ミニベロ好きならすぐ気付くはずだ。「全部を満たすミニベロなんてないだろ」と。その通りなのだ。

まず、完成車で10キロ以下のミニベロはすでにかなり優秀。優秀ということはコストもかさむ。あるいはシングルギアになってしまい、7段の条件に引っかかる。あちらが立てばこちらが立たず状態になるわけ。よって、何かを捨てなければならない。

まあ、何はともあれダホンの中からハイスペックバイクを除き、候補を探してみた。(※価格は税抜き)

Dove Uno

51,000円と価格クリア。重量は衝撃の8.8キロ。ミニベロで8キロ台はすごい。デザインも可愛いし、14インチなので折りたたむとかなり小さくなる。(公式サイト

しかし、UNOの名称からわかるようにシングルギア。平たい埼玉県と東京メインでの使用といえど、登坂性能は譲れないのでパスせざるを得ない。

Dove Plus

Dove Unoの上位版ですね。78,000円という価格はややお高め。これもタイヤは14インチ。カラーはオプシディアンブラック、プレミアムゴールド、コズミックブルーとお洒落な選択肢がある。(公式サイト

これの特徴はなんといってもその軽さ。なんと6.97キロとダホン史上最軽量。たいていの完成車ロードバイクよりもぜんぜん軽い。これは輪行しやすかろう。

ただ、軽さの理由はシングルギアだから。「Plusと書かれた上位版だから多段化されているのでは…」と一瞬でも思ってしまったのだが、そうではなかった。よって却下である。

ボードウォーク D7

60,000円でコスパ高し。ダホンの中で性能とコストのバランスが最もいいのがこれだと思う。(公式サイト

細身のクロモリのシルエット、7段ギア(シマノのTourney)、豊富なカラーラインアップ、すっぴんで乗ってちょうどいいシンプルなデザイン。12.3キロという重量はちょいとばかり重めだが、ギリ許せちゃう。

だが、すでにオクサマ車として家にあるのでわざわざ2台目も同じにする理由がない。よってさようなら…。

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ただ、ボードウォークは個人的にすごくおすすめ。「初めてミニベロを買うので予算は抑えつつ、でも長く付き合えるバイクがいい」という人には迷わずボードウォークを推す。オクサマのは2010年に買って、今でもバリバリ現役です。

Speed Falco

82,000円か…。一気に予算オーバー。クロモリフレームで8段(シマノのAltus)なので悪くない1台だが、やはり高い。(公式サイト

あと、451の20インチであるためサイズが大きくなってしまうのもマイナス要素。よって候補から外した。

Horize

79,000円。税込にすると8万円を越える(ディスクブレーキ仕様は90,000円)。うーん、性能には疑いの余地がないんだけど、予算的になあ…。(公式サイト

あと、20インチ(406)だと折りたたんでもそこそこ大きいので、パンダのトランクを9割を占めてしまうのよね…。車内保管する以上、少しは余剰スペースを作っておかないと「荷物がぜんぜん載らんやんけ」とオクサマに叱られる。

いったん保留。

Ciao

HorizeとSpeed Falcoよりはちょい安くて74,000円。Tourney装備なので7段あり、見た目によらず12.1キロと許せる重量感。(公式サイト

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しかし、女性のタウンユースを意識したママチャリ的なルックスが好きになれないので即却下。あと、折りたたんだときにけっこう大きそうな印象であるのもマイナス。

Dash系(AltenaとP8)

価格も高めだし、折りたたむのにやや手間取るので、候補外。

Lock JAWシステムの固定力は魅力ではあるが、そこまでガンガン走らせるわけでもないので、その辺の性能は二の次なのだ。

Route

唯一の5万円以下となる49,000円。価格は合格。シマノのTourney(7段)のリアディレイラー、12.1キロの重量もまあ許せる。(公式サイト

安いから重い…わけではなく、ボードウォーク D7よりわずかながら軽い12.2キロ。(ボードウォークは12.3キロ)

ルックスはこれといって目を引かないのと、20インチなのでトランク埋まっちゃう問題は残る。でも下駄車にはちょうどいいんだよな…。

ということで、これもいちおう候補。

Curve D7

69,000円とギリ6万円台(税込で7万円台だが)。16インチならではのかわいらしいデザインで、デフォルトで泥除けとキックスタンドもついてくるのはポイント高し。7段変速(リアメカはシマノのTourney)でありつつ、11.6キロはけっこうがんばっているのでは。

14インチでは物足りない、20インチはやや大きい…そんな隙間を絶妙に埋めてくる16インチミニベロ…悪くない。(まあ、ホイールベースがわりと確保されているため、折りたたんだ姿は20インチと大差ないのだが)

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よって、今のとこ最有力候補がこれ。



やれやれ、RouteとHorizeで悩んだけど、Curve D7というステキな選択肢があったじゃないか、これで決定だな…と思いかけたところで、お世話になっているショップの大将から


中山さんの用途なら、EEZZ D3がベストじゃない?

と待ったがかかった。

「そりゃああEEZZ D3はデザインは大好きだよ。折りたたんだサイズはダホンの中でトップクラスに小さいし、16インチも魅力。あと、なんといっても独特の縦方向のフォールディング機構がたまらない」

重量は9.8キロだから輪行もしやすいよ

「でも、定価で13万円もしちゃうから予算オーバーなんだよね」

そう、EEZZ D3 は定価で130,000円もしちゃうのだ。独特構造ゆえ、開発コストを回収せねばならないというメーカー事情がある。それは理解できるが、さすがに三段変速の近距離専用ミニベロの価格として破格すぎる。

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もちろん、モノとしての良さに疑いはない。3段ギアなので機動力はそこそこあるし、速くはないが坂もいける。チェーンリングは39Tでカセットスプロケットは9、11、13Tというユニークな組み合わせ(たぶん、EEZZ D3だけだと思う)。

もともとデザインが大好きなミニベロで、コスト度外視だったら迷わず選びたいのがEEZZ D3だった。唯一のネックがボードウォークが2台買えちゃうプライスタグ。



2017年のアウトレットモデルが25%オフでちょうどお店にあるんだけど

「え…?(トクン…)」

税込みで105,300円

「…だめ、誘惑しないで…」

2018年モデルにはもう存在しないイエローたよ

「よ、余計なこと言わないで…!」

…ずっと、欲しかったんでしょう…?

「……(コクリ)」

Curve D7で確定したのではなかったのか?Routeが下駄車としてベストとほざいていた舌の根も乾かぬうちにEEZZ D3とか何を抜かしているのか?突然現れた刺客に自分はどうなってしまうのか?

続報を待て!

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次回予告:「欲望に流されたオレ氏、土壇場でEEZZ D3に心変わりするの巻」


折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2018


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なにか趣味にハマってしまうと、それまではまったく関心がなかったのに、突然興味が湧いてしまうことってないですか? サイクリングにおけるその最たるものが、「タイヤ」だと思うんですがいかがでしょうか。 車しか乗らなかった頃は、「タイヤ交換=めんどくさい&お金 ...
なにか趣味にハマってしまうと、それまではまったく関心がなかったのに、突然興味が湧いてしまうことってないですか?

サイクリングにおけるその最たるものが、「タイヤ」だと思うんですがいかがでしょうか。

車しか乗らなかった頃は、「タイヤ交換=めんどくさい&お金かかる=嫌なイベント」でしかなく、ショップに行くのがおっくうで仕方なかった。

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しかも車のタイヤって1本15,000円とか20,000円とかしてそれが4本もあって、工賃を含めると10諭吉が一瞬で吹っ飛ぶ。たかがゴムのくせになんで10万もすんねん!という気分だった。

ブランドや銘柄にも思い入れはない。「ミシュランでも東洋でもブリジストンでもなんでもええわ、性能もほどほどで、とにかく安いの教えて」ってなもんだった。
※そういえば、パンダに履かせているタイヤがどこのどの銘柄か、さっぱり思い出せない…。

ところが自転車は違う。性能や素材、構造を知りたいし、他人のタイヤもめちゃくちゃ気になる。レビューも聞きたい。なんなら「…誰かとタイヤについて語り合いたい…」って気分になる。自転車の魅力というのは、つくづく底なしだと思う。

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前置きが長くなったが、ミニベロ(タイレルのCSI)に履かせていたタイヤ、「シュワルベワン(23c)」をパナレーサーの「ミニッツライト(Minits Lite 23c-451)」に交換したので、インプレッションしようと思う。

シュワルベワン( SCHWALBE ONE )を1年ちょい使った感想

まず、シュワルベワンを軽く振り返っておきますと、走行距離は3,600キロ。23cでレーシーな部類に入るミニベロタイヤのわりにはまずまず長持ちしてくれた印象だ。

性能はと言いますと、「バランスの良い&イヤミやクセのない」タイヤだった。感激や衝撃は受けなかったけど、どこも欠点がない。何かがずば抜けているかんじではなく、レーダーチャートがきれいに五角形を描く…イメージですかね。周囲で使っている人の声や、ウェブのレビューも好評なものが多い。

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走行性能の高いミニベロタイヤを探しているのなら、シュワルベワンは良い選択肢だと思う。

デメリットは「単価がややお高い」(ロードバイク並)のと、時間経過とともにサイドウォールのロゴが茶色に変色してしまう…があるが、性能や寿命に影響があるわけではない、

再びシュワルベワン( SCHWALBE ONE )を選ばなかった理由

満足できているシュワルベワンだけど、連続で使うつもりはなかった。理由は、23cが2017年初頭にディスコン(廃止)となってしまったから。もっとも細いタイプが25cになり、23cが好きな自分には選択肢が消えたわけ。

べつに25cの性能を疑っているわけではない。ダホンのMuに乗っていたときは、同じくシュワルベの「デュラノ(28c)」を愛用しており、それで満足して乗っていた。

23cへの執着はただの好みでして、個人的にCSIは細いタイヤで走らせたい願望がある(シルエット的に細いほうがCSIに似合う)から。

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ちなみにオクサマのボードウォークをKOJAKからデュラノにしていますが、オクサマは「タイヤを変えた?いつの間に?そういえばペダルが少し軽くなった気がする。気のせいかもしれんけど」だそうです(笑)。

もうひとつ、23cにこだわりたい理由が、太めのタイヤだと、車載輪行時のホイール脱着時に開放したキャリパーブレーキ(9000デュラエース)に干渉してしまうのがイヤだから。25cならギリギリ当たらないのだが、あまり気分のいいものではない。
※なお、9100デュラエースであれば、28cの脱着も余裕で可能なのだが、予算の問題で先送りしている

ようするに、「23cの451タイヤに乗り続けたいので、シュワルベワンは辞めた」のであります。

選んだのはパナレーサーのミニッツライト(Minits Lite)

なんといっても、23cがラインアップされているのが良い。加えて、ロードバイクで何度も履いていた同じくパナレーサーの「Race L Evo 3」がすごく気に入っていた(バツグンの転がり&安心のコーナーグリップ)のも大きな理由。

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/Evo 2 のころから愛用\

品質に疑いの余地はなかったし、しかも単価が安い。つまり、コスパが優れている。よって即決でミニッツライトを買うことにした。

ミニッツライト(Minits Lite)のインプレッション

2017年11月からミニッツライト(Minits Lite 23c-451)を履き始め、まだ500キロしか走っていないが、控えめに評して「むちゃくちゃいい!」です。シュワルベワンを凌駕する満足度である。

シュワルベワンもそーとー良かったが、ミニッツライトはさらにその上をいく。直進での転がり、カーブで倒したときのグリップも文句なし。

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シェイクダウンは津久井湖→相模湖→宮ヶ瀬湖だったのだが、ここはひたすらアップとダウンしかない場所で、ミニッツライトの性能を見極めるのに最適のロケーションだった。

まず、最初の10メートルで「な、なんだこの転がりの良さは…」と目を見張り、下りとコーナリングで「気持ちよすぎて、ついついスピードを出しすぎちゃう…」とほくそ笑んだ。登りでの路面へのかかりも申し分なし。

Race L Evo 3とフィーリングが似てて、尖った先端の形状に理由がある気がしてまして、これがパナレーサーのタイヤの特長。タイヤを傾けたとき、ちょうどタイヤ面が地面にピタッと張り付くようにグリップする。

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panaracer

デメリットとしては「美味しい期間が長続きしない」で、そこそこ磨耗するとメリットが薄まってしまう(と聞く)。だが、Race L Evo 3を繰り返し使った経験からしても激しい劣化を感じたことはないし、交換する直前まで快適に使えていた印象が強い。

個人的感想としては、「パナレーサーのタイヤって、摩耗してきてもずっと快適だなあ。本来なら交換しなくちゃいけない時期と距離だけど、なんだかまだまだいけそうだなあ。でも、常識的にそろそろ買い替えなくちゃいけないし…」って気分で交換してきた。

他のサイクリストが指摘する「モノは良いが、美味しい期間が短い」と感じたことが実はなく、交換直前まで気持ちよく乗れている。そういうこともあって、パナレーサーにはわりかし全幅の信頼を置いている。

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あと、些細なことだが、横から見た「Panaracer MinitsLite」のロゴがかっこよくって好き。サイドウォールに日本語で「空気圧を守ること」と書かれているのも国産ブランドだなって思わせるし、なんだか微笑ましい。

ミニッツライト(Minits Lite)というか23cならではの懸念

欠点ではないが、23cタイヤ共通の注意点を挙げると、小石を踏んだときのグラつきは軽くビビる。(まあ、ロードバイクに比較してミニベロの安定性の悪さは宿命であり、タイヤだけのせいではないが)

あと、もうひとつ、バトンホイールへの装着にものすごく苦労した。いっくら力を込めてもビードが乗っからず、指がちぎれるかと思った。

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/プロでもひと苦労(^_^;)\

単に相性がよくなかった可能性もあるので一概にタイヤの責任じゃないけど、まー死ぬほどキツかった。自力で七転八倒して歯が立たず、最終的にはメカニックさんに頼ったのだが、「ここまでキツキツだったのは人生初かも…」と言わしめたので、相当だったはず。ヒートガンでタイヤを温め、指先をボロボロにしてようやくハマった…。

メカニックさんによれば、
パナレーサーは個体差が少なく、それが品質の高さを表しているんだけど、逆にいうとホイール径に対してわりとピッタリ目に作られている。それが災いして、はめにくかったのかもしれない

とのこと。なるほど。

パンクしたとき、ちゃんとハメられるのかやや不安(まだパンクはしてない)ではあるが、1回装着してしまえば、タイヤが常時引っ張られることになる。よって、「2回目以降の脱着はやりやすいよ」とはメカニックさんの証言。

3か月乗ってみて、ミニッツライト(Minits Lite 23c-451)は大のお気に入りタイヤになった。シュワルベワンより好きである。今のがダメになったら、同じミニッツライトをリピートすると思う。

20インチ(451)のミニベロタイヤで、転がり抵抗が低さ&グリップ力を両立したタイヤをお探しのサイクリストには自信を持ってオススメしますよ!

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タイヤ交換って、コストが低いわりに”走りが激変する”ので、とっかかりのカスタマイズとしてオススメなのよね…( ◠‿◠ )


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タイレルのCSIで使っているタイヤ、シュワルベの「シュワルベワン」を2016年8月から使っていて、そろそろ寿命を迎える。 (15ヶ月走った) / さほど目立った劣化はない \ 当時買ったのは23cタイプだったのだが、いま生産されているのは25cのみ(23cは廃版となった)。シ ...
タイレルのCSIで使っているタイヤ、シュワルベの「シュワルベワン」を2016年8月から使っていて、そろそろ寿命を迎える。 (15ヶ月走った)

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/ さほど目立った劣化はない \

当時買ったのは23cタイプだったのだが、いま生産されているのは25cのみ(23cは廃版となった)。シュワルベからは451タイヤで23cがラインアップから消えてしまったわけで、とても残念。
※25cでも問題ないし、デュラエースのキャリパー(9000系)でもギリで干渉させずに脱着はできるんですけど、細いのが好みなので…。

というわけで、次に買ったのはパナレーサーの「ミニッツライト(Minits Lite 451サイズ&23c)」。ミニッツライトのインプレは別の回に譲るとして、シュワルベワンのロングタームインプレッションをお届けしよう。

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/ Panaracer Minits Lite (23c)です \

シュワルベワンは意外に長持ち

丸15ヶ月(2016年8月〜2017年11月末)で3,600キロ走れたわけで、及第点どころか大いに合格点だ。

シュワルベワンはハイエンドで軽量なレース志向なタイヤなので、「3,000キロちょい…ヘタしたら2,500キロ前後でオシャカになるかも…」と覚悟はしていたのだが、意外にもったのは嬉しい誤算。

タイヤの寿命はその人の走り方(&ブレーキング)、道路環境に左右されるので、「何キロ走ったら交換すべき」と決まっているわけではない。

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ただ、これまでの経験と見聞きした話からミニベロで走れる目安を弾き出すと、「3,500キロ前後で交換が普通。4,000キロ走れたら御の字。それ以上走れたら相当ラッキー」なかんじだろうか。

ちなみに自分が走らせるのは、舗装路のみ。ダートや砂利道を走ったことは(迂回のための数十メートルとかは別にして)ほぼない。ハードなブレーキングをするような運転もせず、丁寧に乗ったつもりである。

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余談だが、ミニベロで砂利道を走るのは激しくオススメしない。初心者のころ、「いけるやろ~」って走らせて、パンクさせた経験が2回ほどある。ミニベロはロードバイクより砂利道に弱い気がする。(あと、タイヤも取られやすいので、バランスを崩しやすい。素直に押して歩きましょう)

シュワルベワンでのパンク回数はゼロ

これも素晴らしい結果となった。記憶しているだけて丸3年ほどパンクとは無縁(ミニベロもロードも)なのだが、これはシュワルベワンの耐久性さることながら、日頃の心がけによるところが大きいと思っている。

やっていることは単純で、「1.出かける前は必ず空気を入れ直す」と「2.タイヤの表面を時々チェックして、異物が挟まってないか目視確認する」だけ。たったこれだけでパンクリスクが激減する。

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めんどくさくても毎回エアを規定値まで入れ直す。「昨日ちゃんと入れたし~」、「昨日は短距離しか走ってないし~」は自分の中で厳禁にしてる。そのちょっとの甘えが、明日のパンクに繋がるから。

だって、ライド中のパンクって鬱陶しいじゃないですか。特に寒い季に吹きっさらしの中でパンク修理するの、辛いじゃないですか。それを避けられるなら、暖かい自宅の居間で空気を入れ直すことくらいワケもない。

耐久性の高いタイヤ(グラベルキングとか有名ですね)を履くのもよいけど、空気圧の心がけができてなかったらどんなタイヤも意味はない。

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/ 玄関に置いておけば入れ忘れない \

乱暴な言い方になるけど、日頃の心がけさえしっかりしていれば、どんなタイヤを使っていてもパンクリスクはかなり減る(と思う)。

参考までに、フロントは7.0BAR、リアは7.2BAR に設定していた。この数値は、ロードバイクとまったく同じである。

シュワルベワン(SCHWALBE ONE)の転がりはかなり良く、グリップも申し分なし

ロードの700cのシュワルベワンも周囲ではとても好評

適正空気圧が7~11barでして、ミニベロ用としては相当な高圧タイプ(ロードバイクに匹敵)。カッチカチに固いのかと思いきや、乗り心地はぜんぜん良いし、振動吸収も悪くない。なにしろ、ものすごくよく転がるので、ロングライドにはもってこいだった。

ダウンヒルのコーナーでのグリップも素晴らしい。ロードバイクほどではないけど、自信を持って曲がる、止まるができて、走ってて不安を感じたことはほとんどない。グリップを失ってズルっと滑ったことは一度もない。
※ただ、タイレル(Tyrell)のCSI で雨天時に走ったことはないので、ここでのインプレは乾燥路での話

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/ 新品のシュワルベワン \

重さは165グラムでまずまず軽い。性能に関しては文句をつける場所が見つからないくらい。

前作のアルトレモは「すぐに摩耗する」、「サイドウォールがボロボロになる」、「1,500キロで交換になってしまった」……等とボロクソに言われていたが、シュワルベワンは別物。間違いなくオススメできるナイスなタイヤだ。ミニベロを高速ツアラーに変身させたかったら、シュワルベワンで決まりではないだろうか。

ただ、強いて一つだけ欠点をあげるとしたら、サイドのロゴがわりと即効で赤茶に変色してしまうこと…だろうか。

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/ 15ヶ月後(ウワサほど酷い変化ではないような気も…) \

これはシュワルベワン・オーナーあるあるだそうで、誰に訊いても「なるなる(笑)」と頷いている。とはいえ、変色が性能面のマイナスになってはいないし、劣化が早まるわけでもない。あくまで見た目の問題。(自分は気にならないタイプ)

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/ 縦から見ると台形に摩耗したのが分かる \

買わなかったけど、25cのシュワルベワンはどうなのか

25cの現行型シュワルベワンにするか、パナレーサーのミニッツライトにするかで迷った結果、「まあ、ネタにもなるし、未体験のミニッツライトを試してみよう」ってなったけど、ミニッツライトがなければきっと25cのシュワルベワンを選んでいた。それくらい気に入っている。

25cになることで10グラムほど重量は増すが、誤差の範囲内かなと。あと、見た目の大きな変更点が、「トレッドパターン」がついたこと。23cのほうは完全なスリックで、何の模様もなかった。

トレッドパターンが設けられたことで、とくにグリップが改善する……とは考えにくいかしら。「ちょっとしたデザイン上のアクセント」くらいの認識で良いと思う。

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あ、そういえばスリックであることで摩耗具合がパット見ではよくわからなかったかも。光に照らしたり、指で撫でて摩耗具合を調べてようやく、「うーん、そろそろ替えどきかなぁ…」って気づいた感じ。25cはトレッドがあることで、遠目からでも摩耗具合がわかりやすくなり、交換タイミングを見逃さないとは思う。

シュワルベ公式サイト(日本の代理店)にはこんな説明が書かれている。

「転がり抵抗の低さ」「グリップ性能」「耐久性」を兼ね備えた ポリマーベース(化学合成されたラバー)の”ワンスタートリプルコンパウンド”を採用。センター部分はスピード重視のラバーを、またショルダー部分はグリップ性の高いラバーを、 そして内側にもベース層を設けることで走行中のあらゆる状況において最適な転がり性能を実現しています。

さらに、トレッド下には軽量素材ながら耐パンクレベル5を誇る”Vガード”を装備し、 荒れた路面等でのパンクリスクを最小限に抑えています。 信頼性の高い確かな性能は、レースシーンにおいても大きなアドバンテージとなり、 コンマ1秒を削るシリアスレーサーのみならず、完走を目指すホビーレーサーまで、 あらゆるライダーの走りに貢献します。 車体にあわせて選べるカラーとサイズ展開も充実。

このへんの過去記事もご参考にどうぞ。

>> タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤをシュワルベワンに交換します

>> シュワルベ ワン SCHWALBE ONE(451)を7か月使い、2,000キロ走ってみてのインプレッション

>> 451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション

451だとブラック一色の展開で、重さは175グラム(23cより10グラム重くなった)。定価は税抜きで7,200円なので、ミニベロタイヤにしてはややお高め。しかし、タイヤはちょっと良いモノを使うと自転車生活がぐっと快適になるので、交換時期が近い方はお試しになってはいかがでしょうか?(*^^*)

パナレーサーのミニッツライトのインプレも追って書きます~。


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タイレル(Tyrell)のCSI で富士山に登ってきました。(登ったのは8月下旬です) 車で五合目までは何度か行ったことはあっても、スバルラインを自転車で登るのは人生初。ふつうの山では味わえない素晴らしい(&苦しいw)経験だったので、今後富士山に自転車で登りたい方 ...
タイレル(Tyrell)のCSI で富士山に登ってきました。(登ったのは8月下旬です)

車で五合目までは何度か行ったことはあっても、スバルラインを自転車で登るのは人生初。ふつうの山では味わえない素晴らしい(&苦しいw)経験だったので、今後富士山に自転車で登りたい方への参考としてレポートします。

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いっしょに登ってくれたのは、dahondego.comオーナーのMr.津田圭です。

氏のレポートはこちら

スタートは河口湖駅から

河口湖駅近くのコインパーキングに駐車。終日駐車でも600円と安い。そこを出発して5分も経たないうちに登りが開始。五合目までジャスト30キロ、ひたすら登りのみである。

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/ こんなコースです \


過去に登ったことのある最長の坂でもせいぜい17~18キロ程度。30キロ途切れない坂は個人的には未踏の領域なので、少々ドキドキした。

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/ チェーン落ちたw \

ちなみに、持ち物はこんなかんじ。

  • サイフ
  • 塩タブレット
  • ハイチュウ
  • カロリーメイト
  • ボトル(600ccを1本)
  • チェーンロック(2本)
  • ウインドブレーカー

五合目の気温は下界より15度くらい低いので、五合目の天気予報は事前にはもちろん、走る直前にもチェックしましょう。山頂付近の天候は変わりやすく、気温は一気に落ちるので。

>>富士山五合目の週間天気予報

上記サイトのデータによれば、7~9月の最高気温はそれぞれ13.8度、13.6度、15.5度。最低気温は0.6度、-4.1度、-1.8度で、平均気温は5.5度、6.5度、4.9度です。外界のそれとは想像ができないくらいのギャップ。

なにしろ、スバルラインからアプローチする五合目の標高は2,305メートル。ちょっとした山など目ではない高さを目指すわけだ。

富士山五合目のライブカメラもあるので、合わせてご活用ください。

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ちなみに今回の五合目の気温は13度で、「半袖ジャージ1枚じゃ冷えるな」って感じでかなり涼しかったのだが、これでも最高気温だったようだ。(8月末時点の情報です)

スバルラインの入り口から本格スタート

さて、肝心の坂であるが斜度は5%前後が延々と続くので、ラクではないが苦しくもない。淡々と漕げばヒルクライム初心者でも大丈夫。瞬間的に6%になる場所もあったかもしれない。

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前半は、地面に埋められた「五合目まであと何キロです」というサインがあるのだが、途中から消滅する。というか、疲労でどうでもよくなってくる(笑)。

あとなキロ走るかわからないまま登るのは精神的に非常にキツいので、サイクルコンピューターはあったほうがベター。とくに、「登りをするサイクリスト」には欠かせない機材だと思う。

30キロ(河口湖駅から五合目)をひたすら登るのは、わかってはいたけど「こんなに長いんか…」ってくらい長かった。登っても登っても終りが見えない。ところどころで休憩を入れながら進む。

30キロという距離を可視化してみるとこうなる。

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※「東京駅から半径30キロ」の図。直線距離ですが、東京駅からこれくらいが30キロです。

給水できる場所は、四合目までない

走り出してしばらくして気がついたが、ボトル1本は誤りだった。2本にしておくべきだった。スバルラインの有料道路入り口か、一合目あたりに自販機があるだろうという読みは外れてしまう。これは誤算だった。

料金所のオジサンに自販機の有無を確認したところ、「四合目の駐車場にだけ自販機はある。五合目まではそこしかない」とのこと。1本だけで足りるかちょっと心配になったが、「涼しいのでギリ持つだろう」と判断した。

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/ ここまで来てようやく給水できる\

気温の高い日であれば、「富士山五合目にはボトル2本がマスト!」と覚えておいていただきたい。

あと、関係ないが富士スバルラインの自転車での通行には200円(往復)かかる。原動機付き自転車(125cc以下)も同様に200円。普通自動車は2,060円なので、10分の1以下。
※富士山にはマイカー規制がある。平静29年は7月10日(月)17時から平成29年9月10日(日)17時からまでの連続63日間、マイカーでは通れません。

で、水の残量を意識しつつ、二合目、三合目…とクリアしていく。四合目までの距離はわかっているので、とくに問題はなかった。

サイクリストは多くはないが、ちょいちょい見かける

道中、何人かのサイクリストに出会った。ほぼ全員がロードバイクで、我々のようなミニベロ組はいない。まあ、富士山をミニベロで登る物好きはそう多くはないはずだ。

しかし、二合目の駐車場でピスト3台組&ロードバイク1台というパーティに出くわす。ピストバイクで五合目を目指すと言うでわないか。固定のシングルギアで登るだと…?本当に大丈夫なのだろうか…。

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「スキッドで下るのはさすがに厳しいので、ゆっくりセーブしながら下る予定です」

ですって…。下りも大変だろうが、登りだってシングルスピードですよ…。どんだけ豪脚なんだろう、と開いた口がふさがらなかった。

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「ピストで富士山なんてクレイジーですね!バカ(←褒め言葉)ですね!」と伝えたら、「いやいやいや!ミニベロで登るほうがよっぽどバカ(←褒め言葉)ですよ!」、「いやいやこっちはギアがあるし」「いやいや…」と褒め殺しをしあってから別れた。
※山頂で再会した(笑)

ピスト組以外では、ほぼほぼロードバイクばかりだったと記憶している。

路面はキレイで走りやすいが、観光バスがバンバン真横を抜き去っていく

さすが有料道路だけあって、路面はちゃんと整備されているのでわりと走りやすい。しかし、週末の観光地ゆえ交通量は多く、とくに観光バスの台数がハンパない。我々の真横をバンバンと通り過ぎていく。

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片側1車線なので、後方から近づいてくるバスはどうしても気になる。でもって、かなりのスピードで追い抜いていく。スピードを緩めつつ、サイクリストを意識して…ってかんじではなく、「こちとら急いでいるんで!」なトーンでスピードを落とさず抜き去ってくる。

世界遺産認定後は、きっと外国人旅行客も多いのだろう。週末の送客量はすごかった。こんなにバスが五合目を目指して大丈夫なの?収容できるの?って心配になったほど。

街中のバスとはぜんぜん違う走り方に、最初は「お、おぅ…」と少し面食らったが、すぐに慣れた。ただ、スバルラインを走る観光バスのスピードはかなり速いのは間違いない。

四合目から五合目は近い。が、斜度が瞬間的に上がる

四合目に到着したら、五合目はすぐそこ。距離にして6キロほどだ。ちょうど空になったボトルに給水を兼ねて休憩。給水が終わってペットボトルを捨てようと思って辺りを見回してもゴミ箱がない。山で出たゴミは各自持って行きなさいというメッセージだと理解し、バックパックに詰めて五合目を目指す。

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四合目を出てちょっと行くと、斜度が1~2%アップする区間があってややキツいが、すぐ終わる。その後はほぼ平坦に近い道を走って登頂だ。

自転車で行ける、日本で最も標高の高い場所に自力で到着できて達成感は大きい。(よく云われることだけど)富士山は遠くから見るぶんには美しいが、実際に登ると視界を木々に遮られてその美しさを味わえない。

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道中はずっと樹木の間をすり抜けただけで、絶景は1箇所もなく、そういう意味では「富士山は、登って楽しい坂ではない」のは確か。ただ、それを差し引いても、「日本一の山に自転車で来た!」という事実にはテンションが上がる。

見渡してみると、我々以外にもロードバイクが10台近くあった。「お互い、同じ坂を制覇しましたね…」的な親近感を覚えてしまう。

ランチを食べ、すぐ下山

腹ペコだったので、レストハウスでカツカレーを食べる。ダイエット中だが、サイクリング中は解禁しているので(笑)。

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さて、食事を終えてしまうとやることがない。登山をするわけでもないし、記念撮影といっても数カ所で撮れば「もういいか」となる。

オマケに五合目は曇っていたので下界を拝むこともできない。あと、単純に気温が低めで「長居すると身体が冷える」と悟ったから。

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真夏の半袖ジャージにウインドブレーカー枚を羽織ってちょうどいいくらい。しかし、津田圭氏は「冬用アウターを着てちょうどいいくらい。ウインドブレーカーだけでは寒すぎる」と話していた。気温の感じ方には個人差がある。寒さに敏感な方は、秋用ジャージ+ウインドブレーカーを持っておくと安心できるかなと。

下り始めてすぐに気づいたのは、「ぜんぜんペダルを回さずに下山できてしまうやんけ…」という事実。30キロ延々と登ってきたご褒美はウレシイんだけど、それにしてもラクチンすぎて、ウインドブレーカー1枚では少々寒かった。
※体温を上げるためにペダリングしたくても、スピードが出すぎてしまって怖い…というジレンマ(笑)

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ただ、四合目を過ぎたあたりから気温が上がり始め、快適になる。一合目に差し掛かったら、「暑い…」となった。スバルライン料金所で暑さに耐えきれず、ウインドブレーカーを脱ぐ。富士山の標高差を改めて実感。

出発地点の河口湖駅まで、「ほぼカロリーを使わずに下山したのでは」ってくらい疲れがない。いや、正確に言うと、ブレーキを引き続けていた指先はくたびれた。でもせいぜいその程度。さっき食べたカツカレーがまだ胃袋にそのまま残っている。

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走行距離は60キロ。半分頑張って、もう半分は何もしない…という珍しいヒルクライムとなった。

「30キロずっと下りっぱなしだと、カーボンバトンホイールが熱膨張してしまうのではないか」

という懸念があったので、下りは2回ほど小休止を入れてみた。リムを触ると、熱いほどではないが、「お、暖かい…」とハッキリわかるくらいにはなっていた。でも、ホイールは問題なし。

富士山サイクリング、何度もしたい

帰りは河口湖温泉で一休みし、帰京。都内からでも富士山は日帰りで行けてサイクリングにはもってこい。「五合目まで登るのはちょっとな…」という方は、富士五湖を周遊するもよいし、富士山の周りを周回するのもアリ。

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富士山周辺は観光スポットも多いので、半分はサイクリング、もう半分は観光・・・という楽しみ方でも良いかもしれない。1日で楽しみ尽くすのは無理なほどスケールが大きい。まだまだ走れていないコースがあるので、今後も何度も訪れる予定である。


そうそう、MALEROADS サイクリングバッグ 10L-12Lを夏から使っているんですが、サイズ、背負心地、収納力的に日帰りツーリングにもう最適。めっちゃ気に入ってます。


>> 日帰りツーリングに最高だと思う MALEROADS の小型サイクリングバッグ(10-12L)のレビュー



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ミニベロがほしくなったとき、メーカーとかフレームの素材とか、折りたためるかそうでないかとか、いろいろ考えると思うけど、「ホイールのサイズどうするか?」も悩みの1つじゃないでしょうか。 / 手前が406、奥が451 \ ミニベロの一般的なホイールサイズは20インチ ...
ミニベロがほしくなったとき、メーカーとかフレームの素材とか、折りたためるかそうでないかとか、いろいろ考えると思うけど、「ホイールのサイズどうするか?」も悩みの1つじゃないでしょうか。

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/ 手前が406、奥が451 \

ミニベロの一般的なホイールサイズは20インチ。あるいは、16とか18インチといったところ。24インチはミニベロと呼ぶにはややでかく、折りたたんだ姿もけっしてコンパクトとは言えない。16インチ以下の極小タイプは短距離の下駄代わりには良いが、数十キロ走るサイクリングには適していない。

1日かけて80キロ~100キロほどストレスなくツーリングしたいのであれば、18インチか20インチは欲しいところ。で、今回は20インチホイールのミニベロについて書こうと思ってて、「406」と「451」ホイールのどっちを選べばいいかというテーマですね。

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/ ボードウォークです \

我が家のミニベロはオクサマ用にボードウォーク(406)が、自分用にタイレルのCSI(451)がある。かつては自分も406のダホンMuに乗っており、タイレルは2台目のミニベロ。両サイズのオーナーなので、それぞれのメリットとデメリットは理解しているつもり。

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/ 両方共406です(奥がMu) \

406ホイールと451ホイールで決めかねている方々の助けになれば、これ幸いです。
※まあ、どっちを買っても幸せになれるんですけどね…( ◠‿◠ )

ホイールの大きさのおさらい

どちらも「20インチミニベロ」と称されるので同じかと思いきやそうではない。406のほうが小さく、451はやや大きい。具体的には、ビード部分までの直径(mm)を指している。ものすごく大雑把に書くと、直径が406の場合は406mm、451は451mm ってことです。よって、451のほうが直径が45ミリ大きい。

詳しく知りたい方は、「MINI VELO 道(ミニベロロード)」さんの下記記事がオススメ。

>> 406と451を比較|それぞれの違いとメリット&デメリット

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走行性能の差

単純にスピードが出て、巡航速度を維持しやすいのは451。ホイールが大きいので当然ですね。

感覚値になるけど、

406ホイールの速度域

  • のんびり:時速20キロ
  • スイスイ:時速23~25キロ
  • グイグイ:時速26~28キロ

といったかんじ。

時速30キロで巡航するのは、そこそこ持久力がある人でないと厳しいかなと。ごくふつうの体力であれば、時速23~25キロあたりが快適なスピード域となる。時速20キロ維持なら女性が鼻歌交じりでも余裕で出せる。

ちなみに「時速20キロ」とは、トップクラスの駅伝選手が走る速さくらい。

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/ 左が406、右が451 \

451ホイールの速度域

  • のんびり:時速22キロ
  • スイスイ:時速25~27キロ
  • グイグイ:時速28~30キロ

451だと、406よりも時速が3キロほどアップする…と考えればOK。スピード重視なら、451を選ぶ方がよい。ロードバイクには当然かなわないけど、一緒にツーリングすることもできる。

ちなみに、女性の加わったロードバイクの集団でロングライドに行くとき、自分はあえて451ホイールのタイレル(Tyrell)のCSI を選ぶことも。ロードバイクより少しペースダウンしやすく、体力差をちょうどいい感じで埋められるから。

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ルックスの差

ルックスをどう感じるかは人それぞれではあるものの、純粋に可愛らしいシルエットなのは406だと思う。小動物ペットのような愛おしさがある。

451はやや中途半端な存在。自分も、遠目から見た全体像のバランスは406のほうが良いと思っているくらい。「販売台数的には406が圧倒しているのも、その可愛さのせいではないか」と想像する。

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可愛さ重視なら、406が一枚上手である。よって、女性に似合うのは406かなと。身長148センチしかないオクサマのような小柄な方であれば、なおさら406がよい。彼女が451にまたがると、なんとなくだが中途半端なルックスになる気がする。

「451でないとダメ」とか、「なるべく速く走りたい」のでないのなら、406で充分に楽しくロングライドできますよ。

持ち運びのしやすさ

輪行での持ち運びのしやすさは、どっちも問題ない。ロードバイクよりホイールが小さいのでコンパクトに収納できるのは両方のメリット。

ただ、軽さに関しては、「ホイールの小さい406のほうが優れている!」とは断定できない。軽さについてはホイール径よりも、「フレーム素材」と「折りたためるタイプかそうでないか」のほうが影響する。

軽さを追求したいなら、クロモリよりもアルミ、アルミよりもカーボンという理屈になる。ただ、現実的にはクロモリのミニベロ、カーボンのミニベロは選択肢がかなり少なく、ほとんどがアルミとなるだろう。

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オクサマのボードウォークはクロモリフレームということもあり、軽量ホイール、軽量シートポスト、ブルホーンバー、アルテグラ(6700)を導入しても8キロ台を切ることはできない。(8.5キロほど)

「とにかく軽く!」を求める方には、折りたためないミニベロを勧めたい。ヒンジがないぶん圧倒的に軽量化できる。輪行の際はロードバイク同様の収納手順が必要になるが、持って軽いのは折りたためないほうのフレームだ。

ただ、折りたためるミニベロの輪行準備は腰を抜かすほどラクチンなので、これはこれで捨てがたい。20秒で畳み、輪行袋をバサッと被せれば完成。ものの3分もかからない。ロードバイクだと10分前後かかってしまうので、その差は大きい。 

カスタマイズのしやすさ

上記の「MINI VELO 道(ミニベロロード)」さんの記事にも書かれているが、部品を自分好みに交換して”自分だけの1台”を造りたいのなら、406のほうが向いているだろう。ホイールとタイヤの選択肢が単純に多いからだ。

451タイヤはスポーツ系の細いタイプに偏っており、のんびり走る用のワイドなモノがとても少ない。406はワイドな選択肢があるので、走りを追求したい人、のんびり走りたい人、パンクしにくいタイヤで安心して走りたい人、それぞれにマッチした製品がある。

ただ、ホイールとタイヤ以外では451のほうが有利なこともあって、ロードバイクをベースにしているタイレル(Tyrell)のCSI などは、ロードバイクのパーツをそのまま使える。ステム、スペーサーも追加させやすく、よりポジションを追求できるのもGOOD。

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ミニベロ関連の書籍とかムックのラインナップはあまり多くはないが、このへんを眺めつつ絞り込むのもよいだろう。


以上、「406と451、どっちのミニベロを買えばいいの?」という問いへの自分なりのアンサーです。皆様のミニベロライフのお役に立てれば幸いです…。 (*^^*)


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私の友人がタイレルのミニベロ(FX)を「手放したい」とのことなので、このブログを通じて購入ご希望者を募っています。 【追記:2017年9月25日】※※ ご購入者が決まりました。お問い合わせいただいたにもかかわらず購入できなかった皆様、申し訳ありません…m(_ _)m ※※ ...
私の友人がタイレルのミニベロ(FX)を「手放したい」とのことなので、このブログを通じて購入ご希望者を募っています。

【追記:2017年9月25日】
※※ ご購入者が決まりました。お問い合わせいただいたにもかかわらず購入できなかった皆様、申し訳ありません…m(_ _)m ※※


以前、知人のメカニックさんがBOMAの限定車、『RS-I Pro』を売りに出したときもめでたく購入者が見つかりまして、今回も同じ試みです。

今回ご紹介するのは、「FXスペシャルエディション(ホワイト&レッド限定モデル)」。

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赤と白のコントラストが眩しいです。紅白なのでおめでたいカラーリングですね。フレームそのものは通常のFXと同じですが、限定カラーなのが特徴。あと、装備もちょっぴり違います。

公式サイトを引用しつつ、どんなバイクか紹介しますと…

次世代ホイール「AM-10 Plus」を他モデルに先駆け先行採用。ワイドリム化(+1mm)&リムハイトアップ(+3mm)によりエアロ効果とリム剛性が大幅にアップし、25c/28cサイズのタイヤ性能を余すところなく発揮できます。

リムとタイヤの接合部分はチューブレスレディのリムと同形状とすることで、ホイールとタイヤの一体感が大幅にアップし、走行抵抗も低減できます。

最近のワイド化の動きに伴い、AM-10ではなく、AM-10 Plus とワイド化されています(ミニベロにもワイドリム化の波が…)。よって、太めのタイヤによりマッチしています。20インチ(406)のタイヤって、25c、28cが主流なので、この変更はウレシイ。

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しかも、リムハイトが3キリもアップしているので、見た目のインパクトは大。 巡航速度もアップ…と言いたいところですが、言うても20インチミニベロなので、700cのような明らかな効果は望まないほうが良いかと(^_^;)

リア側はオフセットタイプリムを採用。スポークテンションの最適化と左右の剛性バランスを最適化することが可能となり、よりダイレクトな走りが楽しめるだけでなく、快適な乗り心地もお約束します。

目立ちにくい部分ですが、走りに最適化されているのもありがたいですね。

限定モデルならではの細かな仕様としては、トップチューブとダウンチューブにスペシャルステッカーが貼付されています。

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あと、チェーンリング、クランク、トップカバー、バーテープ、コラムスペーサーにオリジナルのレッドパーツを採用しており、「これでもか!」ってくらい白と赤のコントラストが色鮮やか。

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なお、フレームはカドワキパウダーコーティングについては、アイヴ エモーション 代表取締役の廣瀬さんがカドワキさんの公式サイトで語ってます。パウダーコーティングの特徴は、「高耐久性」が段違い・・・らしいです。

  • フレーム:アルミ#7005 ダブルバデッドチューブ
  • ホイール:AM-10 Plus (レッドカラー) 20インチ(ETRTO 406) O.L.D:F100mm/R130mm
  • カラー(カドワキパウダーコーティング製):ホワイト&レッド
  • フォールディングフォーク:カーボン製ブレード レッド
  • 変速:22スピード
  • 完成車重量(ペダル含まず):9.6kg(フラットバーモデル)

折りたたみにしては、軽量な部類に入りますね。

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公式サイト内には、価格は・・・
  • Shimano 105 フラットハンドルモデル(22速)/¥249,000(税抜き)
  • Shimano 105 ドロップハンドルモデル(22速) ¥259,000(税抜き)
と書かれています。

両方共にすでに完売しています。なお、今回紹介しているのはドロップハンドルモデルのほう。

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持ち主は男性(身長165センチ、19歳)で、2016年12月に購入。しかしまったく乗っていないそうで、購入後約10ヶ月での累計走行距離は「50キロも乗っていない…いや、もしかしたら20キロ以下かも…」と話していました。

ずっと屋内管理だったのでコンディションはすこぶる良いです。ただし、トップチューブに1箇所だけ傷がアリます。不具合や事故はありません。

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/ 見えますかね…?小さい傷が… \

メカ類は5800系の105(STI、ブレーキ、前後のディレイラー)で、赤いクランク&チェーンリングはタイレル製の特別製。

  • チェーンリング:53-39T
  • カセットスプロケット:11-28T
  • ペダルはwellgoの脱着可能タイプ
  • ステム:90ミリ
  • ハンドル幅:380ミリ(芯~芯)
  • KCNCのバルブキャップ
  • タイヤ:シュワルベのデュラノ

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ギア比的な構成はごく一般的。28Tあるので、ヒルクライムもできます。


さて、気になる音値段ですが、定価¥259,000(税抜き)、税込みで279,720円のところ……





15万円ポッキリ!\(^o^)/」だそうです。




ほぼほぼ新品でこの価格はかなりオトクなのでは。ちょっぴりなら、値段交渉に応じてくれそう?な感じです。 受け渡しは埼玉県川口市ですが、これもご相談に応じさせていただきます(*^^*)

自分はすでにタイレル(Tyrell)のCSI があるので見送りましたが、「タイレル、乗ってみたいかも~」という方は、おつなぎします。管理人(junjinakayamaあっとgmail.com)までご連絡ください。
※あっと>>@に変更してください。

【追記:2017年9月25日】
※※ ご購入者が決まりました。お問い合わせいただいたにもかかわらず購入できなかった皆様、申し訳ありません…m(_ _)m ※※


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サイクリストは大きく2種類に分かれる。坂が好きなサイクリストと、平地専門のサイクリストだ。 まあ、大半の人はその中間なので、2種類なんてことはないんですが、ちょっとカッコつけた言い回しをしてみたかっただけです(笑)。 自分はアップダウンはわりと好きなほ ...
サイクリストは大きく2種類に分かれる。坂が好きなサイクリストと、平地専門のサイクリストだ。

まあ、大半の人はその中間なので、2種類なんてことはないんですが、ちょっとカッコつけた言い回しをしてみたかっただけです(笑)。

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自分はアップダウンはわりと好きなほう。スピードはノロノロだけど、坂があるほうが達成感が味わえてモチベーションが上がるタイプ。もともとはヒルクライムのことを「体力を持て余したおバカさん達の戯れ」(←褒めてます)だと思い、長年にわたって平地しか走らなかったんだけど、2013年に初体験してまんまと魅力にハマってしまった。

それから3年、オクサマも2016年からヒルクライムに目覚めまして、奥鬼怒を皮切りに、日光、太平山、物見山を制覇してきた。(全部、小さめの山…)

>> バトンホイールのシェイクダウンを兼ねて、オクサマを太平山(栃木県)に連れて行った

>> 沖縄出身のオクサマ、人生初の気温5度でのライドで85キロ走る

>> サイクリング好きな夫婦&カップルのメリット・デメリット


今回は、茨城県の筑波山に連れて行ってみたお話です。

無題

埼玉県南部から筑波山は意外に近い

筑波山とは、つくば市北端にある標高877mの山だ。西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)からなる。勝手に「茨城ってど田舎だし(←失礼)、ものすごく遠くにある」って思い込みがあったんだけど、川口市からの距離は70キロそこそこ。逗子(90キロ)、秩父(90キロ)、宇都宮(100キロ)より近い。がんばれば自走で行って帰ってこれそう。

常磐道の土浦北インターで降り、15キロほどで筑波山の麓に着く。利用したのは平沢遺跡横にある「市営平沢駐車場」だ。無料で利用できる。ありがたいことです。

市営平沢駐車場
〒300-4213 茨城県つくば市平沢

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※こんなかんじのだだっ広い駐車場です


駐車場周辺は少々の民家と田んぼが見えるだけで自販機はない。その駐車場から1キロくらいの距離にセブンイレブンがあるので、飲み物等を調達するならそこですね。

駐車場から400メートルくらいですぐに坂が始まる

筑波山へのルートはたくさんあるみたいなんだけど、自分が知っているの平沢駐車場から登る方法ひとつだけ。

ここを走るのは2回目でして、路面とコースの感想をお伝えしておきますと…

1 道幅が細い

そのくせ車はときどき通過するし、降りてくるサイクリストやジョガー(まれに登山客)もいらっしゃるので、コース全体を使って登ってはダメ。見通しもよくはないので、身勝手な登り方は慎みましょう。

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2 路面がそこそこ荒れている

メンテナンスはあまりされていないようで、あちこちに凸凹がある。登りはさほど気にならないが、スピードが出る下りは細心の注意が必要。雨上がりは枝が落ちていたり、木々に覆われたせいで路面が濡れたままなのでなおさらだ。くれぐれも降りるときはスピードは控えめに。

3 全体的な斜度は激しくはないが、ラストだけ10%になる

距離は短めで、3.5キロほどしかない。本気で追い込めば相当苦しいだろうが、淡々と登れば女性でも大丈夫。オクサマも無事にボードウォークで登りきった。ただ、ラスト100メートルくらいが斜度10%になり、ちとキツイ。(ダンシングでえいやっとクリアできるレベル)

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※職場の仲間と登ったときの写真

4 S字コースで見通しは良くない

コース幅が狭い上にS字がずっとつづくので、初めて登るとペース配分がわかりにくい。オクサマは、「いつ終わるのだ…まだか…まだなのか…このコーナーを越えればきっと終わ…終わ…らないのかよ…くっそ…」と毒づきながら登ったそうな。

ヒルクライムはあらかじめ走る距離を知っておいたほうがいい。知っているだけでペース配分もできるし、精神的にずいぶんとラクになる。

表筑波スカイラインを走る

坂を登りきると、表筑波スカイラインに着く。尾根を適度にアップダウンしながら走れるので、トレーニングにもなるし、ダウンヒルの爽快感も同時に味わえるステキな場所だ。しかも標高が少し高いので、下界よりやや涼しい。片側一車線ではあるものの、交通量も少ないので快適である。

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ただし、走り屋さんのスポットでもあるようで、ロードスター的なスポーツカーや速そうなオートバイがエンジンをウォンウォンさせながら爆走してもいた。後ろから追い抜かれるときはちょっと怖かった。まあ、走るに快適な道路は車、オートバイ、自転車、みんな好きですわな。

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朝日峠展望公園の駐車場でひと休みし、来た道を戻って筑波山ロープウェイ発着場所のあるつつじヶ丘レストハウスを目指す。道中はやはりアップダウンが続き、所々で息が上がりそうになるが、ヒルクライムってほどではない。

スカイライン上には信号はなく、いたって快適。純粋に走ることを楽しめる。スカイラインの端まで来たところで信号に差し掛かる。

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※ここからちょっぴり斜度があがります

信号からつつじヶ丘レストハウスまでが約2キロで、斜度がちょいと上がる。ガーミンを持っていないので正確な斜度は不明だが、体感的に8~9%くらいじゃないでしょうか。ラクではないが、歯をくいしばるほどもでもない。

ループを描く瞬間だけ角度が瞬間的に増し、「うおりゃっ」って回す必要がある。でも、本格的にヒルクライムしている人からしたら、距離もハードさも「ちょい物足りない」のではないかなと。(自分は十分満喫しましたが…)

頂上には休憩スポットがあります

つつじヶ丘レストハウスにはレストラン、飲み物、アイスクリームなどがある。ロープウェイに乗れば、筑波山のてっぺんにいけるようだ。

サイクリスト以外にも車で来る人、登山客がいらっしゃって、なかなか賑やか。サイクルラックも用意されているのがありがたい。

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時代遅れの不可思議な懐メロが駐車場に鳴り響く以外は、申し分のない休憩スポットである(笑)。

風返し峠で山を下るも、さほど快適にあらず

元来た道を帰って駐車場に戻っても良かったのだが、「同じ道を何度も走るのも芸がないよね」ということで、風返し峠経由で降りることにした。初めて走る道だったが、斜度がやや急なのと、路面が荒れているせいで、まったく快適ではない。隆起も何箇所かあって、ガツンとハンドルが跳ね上がりそうになった。

無題2

個人的にはこの道はオススメしない。自分ら以外のサイクリストはまったく見掛けなかったので、あまり人気コースではないようだ。(さもありなん)

オクサマは「むっちゃ走りにくかった…ブレーキをずっと握っていたせいで、手首の感覚がなくなってしまって、途中で(腕の休憩のために)立ち止まらなくてはならなかったよ…」コメントしている。

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ただ、(利用はしなかったけど)温泉施設があったり、(やや寂れてはいたが)筑波グランドホテルという宿泊施設があったので、ちょっとした観光地でもあるようだ。お土産屋さんもいくつか発見した。 

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※でっかい鳥居もあった

筑波山を降りた後は、一般道を走って駐車場へ戻る。ダンプカーやトラックがバンバン走り抜けるので、ちょっと緊張を強いられたけど、まあよくある田舎道ですね。所々にコンビニもあります。

風呂としゃぶしゃぶで締めくくる

というわけで、走行距離はわずか33キロ。サイクリングにしてはかなり短い。


J( 'ー`)し 「たった33キロしか走ってないのかー」

(´・ω・`) 「じゃあ、今日のコースをお代わりして66キロにしたい?」

J( 'ー`)し 「体力的に持たないと思うので、もういいです…」

(´・ω・`) 「わかりました」


ということで、これで筑波山ヒルクライムは終了。土浦市にあるスーパー銭湯「湯楽の里」でひと風呂浴びて、食べ放題のしゃぶしゃぶを食べて帰って来ました。ちなみにオクサマには「ヒルクライムの後は必ず肉を食う」というマイルールがある。高強度の運動の後は、身体がたんぱく質を欲するのだそうな。それは自分もなんとなく理解できる。

二人揃って米は一口も食べず、ひたすら肉→肉→肉→野菜→肉→肉→肉→野菜をエンドレスリピートした。「余は満足である。また連れてこい」とのことで、オクサマ的には筑波山はお気に召したようだ。


最後に、山嫌いだったオクサマがなぜヒルクライムにハマったかを訊いてみたところ、3つの理由を挙げてきた。

オクサマがヒルクライムを好きな理由

1 景色がキレイ(森林浴効果)

木々の中を走るのがリラックス効果が高くてよいとのこと。沿岸線沿いよりは、山間部の方を好む。空気もうまいとかんじるそうな。

2 まるで日帰り旅行に出かけたような満足感がある

ロードバイクツーリングには、「ドライブして、登山して、スキーして、風呂入って、たらふく食べる」がオールインワンセットなので、宿泊をしていないのに「旅行した感」が味わえてしまう。実にコスパの良いレクリエーションなのだ。オクサマもそのことに気がついてしまったようだ。

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3 肉がうまい

普段は魚少々と野菜中心生活のくせに、サイクリング後だけは人格が入れ替わったかのように「肉だ肉!肉もってこい!」と豹変する。怖い。

「寿司はいかがなものか…」とか余計な提案をすると噛みつかれるので、心ゆくまでお肉を食べさせるよう夫の自分は心がけている。

肉にもいろいろあって、しゃぶしゃぶ以外にもハンバーグとかステーキ、焼肉もある。オクサマ的にナンバーワンはあっさりしててたくさん食べられるしゃぶしゃぶだそうです。「野菜も同時に摂取できるのもメリット」ですって。

筑波山は楽しいサイクリングコースであること、サイクリング後のしゃぶしゃぶは美味いという2点を強調して、締めくくろうと思う。



湯楽の里(土浦店)
〒300-0053 茨城県土浦市真鍋新町20-43
TEL:029-825-1526
公式サイト


しゃぶ葉 土浦北店
〒300-0054
茨城県土浦市西真鍋町1-36
029-825-1058 
公式サイト



※娘も登ってみたそうです(^^)

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皆様は、どんなタイミング、間隔でチェーンの洗浄を行なっているだろうか? どんなに高価なフレームでバイクを組んでいようとも、チェーンが汚いと、「あれ?大事に使っていないのかな」って思ってしまう。その逆にチェーンが綺麗だと、その人の愛車への愛情が推し量れて ...
皆様は、どんなタイミング、間隔でチェーンの洗浄を行なっているだろうか?

どんなに高価なフレームでバイクを組んでいようとも、チェーンが汚いと、「あれ?大事に使っていないのかな」って思ってしまう。その逆にチェーンが綺麗だと、その人の愛車への愛情が推し量れて、ちょっと嬉しくなる。

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きっと人それぞれのルーチン、取り決めがあると思うのだが、自分のを紹介しておくとこんなかんじ。

  • 乗るたびに乾いたウェスで乾拭き(ルブは注さない)
  • 月2回、チェーンルブを注す(もちろん注す前に乾拭きする)
  • 月イチで、パーツクリーナーで汚れを落とし、よく乾拭きしてからルブを注す

ざっと、200キロごとにルブを注しているイメージ。人と比べたことはないけど、たぶん「わりとこまめ&大事にメンテナンスしているほう」な気がする。

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チェーンを大事にしない人、多すぎないかしら?

初心者サイクリストの方々に目立つのだが、チェーンをノーメンテナンスで乗っている人が多い。すごく多い。油でギトギトに汚れていても、チェーンはいちおうは回転してくれるので、乗れるといえば乗れるので、放置してしまっているようだ。

しかし、メンテしないとチェーンの寿命は恐ろしく短くなってしまう。乗り方や距離にもよるけど、下手すると本来の寿命の半分で成仏してしまうことも。

しかも、初心者サイクリストの方々はチェーンが劣化している、伸びきってしまっていることに 気づけないことも多くて、いつの間にかスプロケットまでオシャカにしてしまう。いくら消耗パーツだからといって、ダブルでダメにしてしまうのはお財布にも自転車にも優しくない。

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チェーンは劣化が目に見えないので、ついメンテナンスを怠ってしまうのであろう。汚れに気づいたとしても、「真っ黒で汚い…」から触りたくなくなる。そしてますます劣化が進むという負のスパイラル。

乾拭きは走った距離に関係なくやろう

自分がもっとも大事にしているのが、「乗った直後に乾拭きする」こと。何キロ走ったら拭く、短距離なら拭かない…ではなく、チョイノリであろうがなんだろうが必ず乾拭きする。

この一手間で、チェーンの寿命がグッと変わる。乗っている間に拾った空気中&地面からのホコリと砂、チリをほったらかしにすると、次に乗ったときに研磨剤のような効果を発揮してしまい、チェーンをゆっくり削ってしまう。目に見えない摩耗なので分かりにくいが、確実に劣化は進行する。

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※スーパーの袋にシャツの切れ端を大量に突っ込んであります

乾拭きなんてほんの一手間。1分もかからない。帰宅直後は疲れてさっさとシャワーを浴びたい気分だろうが、ちょっと辛抱して乾拭きしよう。

自分は玄関先にシャツの切れ端を大量に詰め込んだビニール袋を置いていて、いつでもサッとチェーンが拭ける体制にしてある。ちょっとした工夫で、サボりにくい仕組みをつくっているわけ。

パーツクリーナーをぶっかけるだけだったが…

月イチの洗浄では、パーツクリーナーをチェーンにぶっかけるだけだったのだが、それだけでは「完全に汚れを落としきれていない…」不満があった。チェーンを外してヒタヒタに浸せば良いのだが、ちょっとめんどう。チェーンは装着したままで、もっと根こそぎ汚れを落とす方法を捜し求めていたのだ。

そんなとき、ご連絡くださったのが、通販会社の「GearBest」さん。

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ご提供いただいたのが、Bicycle Cycling Chain Cleaner Wash Toolというチェーンクリーナー。チェーンを挟み込むようにして、回転ブラシとパーツクリーナーで一気にキレイにしてくれるモノだ。一度試してみたいと思っていたところだったので、ありがたく頂戴した。

3ステップのカンタン操作

使い方はシンプル。Bicycle Cycling Chain Cleaner Wash Tool本体にパーツクリーナーをヒタヒタに入れ、チェーンを挟むように閉じ、クランクを回すだけ。あとは勝手に内蔵ブラシが回転してゴリゴリと汚れを落としてくれる。

ビョーンと伸びるパーツがあって、「これはなんだろう?」と首を傾げたのだが、プーリーに引っ掛けて、クリーナー本体をばたつかないようにさせるためである。これがないと、クランクの勢いに負けて、暴れてしまう。

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※この部分を…

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※このように引っ掛けます


ひとつだけ注意点として、バイクは水平に置くこと。さもないと、せっかく注いだパーツクリーナーがこぼれてしまう。あと、勢いよく回すと本体から黒いチェーンクリーナーが飛び出してくるので気をつけてほしい。

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※パーツクリーナーを入れて…

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※グリグリとクランクを逆回転させるだけ

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汚れを落としたあとは、しっかり乾拭きしてからチェーンルブを注すこと。それで完了。

本体も掃除しておきましょう

Bicycle Cycling Chain Cleaner Wash Tool を使ったあとは、水でキレイに汚れを落とし、玄関先かベランダにでも置いて乾燥させましょう。単純な構造なので壊れる心配もないし、何度でも繰り返し使えます。なにより、パーツクリーナーがみるみる黒くなるサマが面白い。ピッカピカになったチェーンって、見てて本当に気分がいいですね。

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※ディレーラーハンガーやプーリーの掃除もお忘れなく

なるべくコストをかけずにチェーンをキレイにしたいのであれば、用意すべきは以下の3つ。
  • パーツクリーナー
  • チェーンルブ
  • 不要になったTシャツ

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※美しい…じつに美しい…

あと、マストではないけど、バイクスタンドがある方が作業が捗る。スタンドなしでチェーン洗浄するのは、できなくはないが相当にしんどくて時間がかかる(というか、ママチャリのようなスタンドがないスポーツ系ならなおさら)。安いものだし、ずっと使えるし、バイクを屋内に設置するには必須の定番商品なので、バイク1台に1個用意しておくと良い。

チェーンクリーナーって、探すといろいろ見つかりますね。

ということで、Bicycle Cycling Chain Cleaner Wash Tool でときどき根こそぎ汚れを落とすと気分が良いというお話でした。チェーンの汚れはサイクリストとして褒められたモノではないので、常に美しく保ちたいものです。



タイレル(Tyrell)のCSI にKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)を履かせてはや2ヶ月。ちょうど1,000キロ走ったので、その後のインプレッションをしてみましょう。 結論から言うと、むちゃくちゃ満足度の高いホイールですよ ...
タイレル(Tyrell)のCSI にKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)を履かせてはや2ヶ月。ちょうど1,000キロ走ったので、その後のインプレッションをしてみましょう。

結論から言うと、むちゃくちゃ満足度の高いホイールですよ!\(^o^)/

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>>kitt design のカーボンバトンホイール、「Carbon Tri-Spoke Wheel Set」をひと目見て、僕は恋に落ちた

>>kitt design Tri-Spoke wheel のカーボンバトンホイールを購入してしまった

>>バトンホイールのシェイクダウン(150キロ走ってみてのファーストインプレッション)

ホイール単体としてのバランスがよい

リムハイトは5センチ、スポークも5センチ、遠目から見たバランスがじつによい。バトンホイールのスポーク数は、3~5本まであるものがメジャーだが、3本スポークがもっとも似合う気がする(完全な主観です)。

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※リムハイトは50ミリ

個人的な趣味になるが、ブラックアウトさせたロゴが控えめな感じでグッド。白系フレームには白ロゴバージョンが似合うような気もするので、フレームカラーとのマッチングもあるだろう。シックでアダルトに決めたい人は同色系がマッチすると思う。

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※スポークも50ミリ

自分は「かっこいいものは何でもガンダムのモビルスーツで例えてしまう」おかしな習性があるのだが、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)を履いたCSIは、ドムの重厚感&下半身にかけて太くなる迫力と、マ・クベの愛機であるギャンのエレガントさを併せ持っているように思う。


「ドムってなに?ギャンってじなんじゃらほい?」って方は、リンクで勉強してください。

ドムとは※Wikipedia

ギャンとは※Wikipedia

要するに、むちゃくちゃかっこいいんです。

巡行スピードが維持しやすい気がする

プラシーボ効果かもしれないんだけど、スピードを維持して走りやすい。スポークが「シュンシュン」を風を切る音も萌えポイントで、ついついペダルを強く踏んでしまう。

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やはり横風には弱い

スポーク式と比べるとその差は歴然。たった20インチ(451)ホイールなのに、横風はしっかりと受けてしまう。なにしろリムハイトもスポークハマも50ミリ脚ますので…。

とくにビルとビルの間から瞬間的に吹き付ける強風に弱く、風速8メートル以上あるときはちょいとばかり気をつかう。

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サイコンのセンサーが取り付けられない

ホイール交換作業を全て終わらせ、他にやることあるかなと思ってから気づいた。「げ、サイコンどうやって装着したらええんや…」と。バトンホイールでテンションが上がりまくりだったので、サイコンなんて忘れていた。

物理的には、どうやったってスポークに磁石センサーをつけるのは無理。一瞬、サイコンを使うことを諦めかけたのだが、ショップの大将が「トライアスロンバイク用のセンサーを結束バンドで取り付ける」というウルトラCなナイスアイデアを発案。

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フロントホイールのデザインがほんのちょっとだけスポイルされてしまうのは許容範囲。どんだけホイールが高速回転しようとも、磁石センサーはビクともしない。すこぶる安定して計測できております。

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お手入れが簡単

内臓ハブなので、スポークの内側というものが存在しない。よって、お掃除しなくてよい。これは楽チン。

表面の掃除は、(カーボンなので)パーツクリーナーは使わないほうがいい。中性洗剤系で汚れを落とし、リム以外の部分をクレストヨンド社の「ガラスの盾」で拭いてコーティングする。テラテラと妖艶な輝きを放つのがたまらない。

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>> スマホ画面がツルツルでバツグンの操作性!35個もの用途を持つ『ガラスの盾』は魔法のコーティング剤なのかっ?【PR】

ノバテックのハブはそれなり

ハブはノバテック製なのだが、質はそれなりといったところだろうか。フロントのホイールは、抵抗なく延々とよく回るのだが、リアはさほどではなく、わりとアッサリ回転を止めてしまう。

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フリー音はややチープか

高級感あるかないか?ていうと、ないほうの音だと思う。音は大きく、派手なのだが、質感はそれなりかなと。

自分はまあまあ気に入っているのだが、高級なカーボンチューブラーホイールとかが奏でるそれには及ばない。まあ、しょせん10万円のホイールですしね…。

ダウンヒルでブレーキングに気をつかうことはほぼない

カーボンリムなので、長い下りでずっとブレーキシューを当てていると、熱でリムがダメージを受けやすい…という話は聞いていた。

埼玉と都内をメインで走る限り、ほとんど下りはないので気を使わねばならないシチュエーションはない。三浦半島と太平山では少々アップダウンはあったものの、ずっとブレーキレバーを引かねばならないこともなかった。よほどのロングダウンヒルでない限り、発熱の心配をする必要はなさそうだ。

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オクサマの評価はイマイチ

妻にロードバイクのホイール購入を理解させ、さらには許可までスムーズにもらう方法」にも書いたとおり、半年を費やして念入りな計画を立て、満を持してプレゼンテーションして手に入れたKitt design Carbon Tri-Spoke バトンホイールだが、オクサマの評価は低い。というか、酷評。

うわ、ダッサー!死ぬほどダッサー!なんだかバイク全体がデブになった。カッコ悪い。あたしのボードウォークのほうがステキ。あんた、ファッションセンスもないけど、バイクドレスアップのセンスもないね」と散々な言われよう。(そこまで言う?)

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自分は、タイレルのCSIに最高にマッチしていると思うんだけどな~。このかっこよさがわからないかな~。

ちなみに、読者の方からご提供いただいた「KHSのP-20R にKitt design Carbon Tri-Spoke バトンホイールを装着した画像」もご紹介しよう(ご本人に許可取得済み)。

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※でかいチェーンリングとセライタリアのサドルが絶妙にマッチ!

KHSにも似合いますね!エモいですね!男の子魂をグイグイに刺激してくる、モビルスーツにたとえると、戦闘力と性能を全体的にレベルアップさせたゲルググっぽいですね。

なお、ゲルググとは、初代ガンダムで登場する、ジオン公国軍の量産機のモビルスーツのこと。一年戦争末期に完成した新型機で、主人公アムロのガンダムに勝るとも劣らない性能を持つ。劇中では、ライバルのシャア・アズナブルが搭乗する赤い先行生産型が登場し、終盤では緑とグレーに塗装された一般量産機が登場する。(量産型は何気に弱かったような…)


以上、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)のロングタームインプレッションでした。

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皆様は、ロードバイクのポジションで悩んだことはないだろうか。悩んだことのない人なんていないはず。もしかしたら現在進行形でお悩み中かもしれない。 タイレルのCSIを買って1年と3ヶ月が過ぎた。「1年以上も走っていれば、ポジションはとっくに固まっているだろ」と思 ...
皆様は、ロードバイクのポジションで悩んだことはないだろうか。悩んだことのない人なんていないはず。もしかしたら現在進行形でお悩み中かもしれない。

タイレルのCSIを買って1年と3ヶ月が過ぎた。「1年以上も走っていれば、ポジションはとっくに固まっているだろ」と思うかもしれないが、じつは3度いじっている。3度目はつい2週間前におこなった。

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今回は、3度目の修正でとんでもないミスを犯しかけた。言いたいことはひとつ。素人サイクリストが生半可な知識だけでポジション修正しようとすると、ヤケドするぜ…ってお話です。

オレのタイレルに死角なし!と思いきや

最初にしたのはハンドルポストのカット。長すぎてアップライトだったのを、大胆に3〜4センチ切り落とし、ハンドルポジションを下げた。これが2016年の夏。

>> タイレル(Tyrell)CSIのポジションを『セットバックシートポスト』を導入していじってみた結果

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※ノコギリで切り落とす(後戻りはできないw)

しばらくは楽しく走っていたのだが、これで完了とは問屋が卸さず、今度はサドルとハンドルの位置が近過ぎて脇が窮屈になってきた。

ステムを伸ばすか、サドルを下げるかを行きつけのショップの大将に相談しても、「単純にステムを伸ばすのはカンタンだけど、重心位置が前荷重になってしまう。ステムはそのままで、サドルを後退させよう」と診断され、導入したのがセットバックシートポスト。

通常の直線のシートポストよりも、さらにサドル位置を後ろにズラすことができ、余裕を持ったポジションが取れる。

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ちなみに、この二回のポジション修正はショップに相談して、おこなっている。

「これで完了。ヨカッタヨカッタ」と安心しきったまま2017年を迎え、バトンホイールを装着し、いよいよ「もはやいじるところなし!オレのタイレルに死角なし!」と悦に入っていた。

独断で、ステム延長しようと決めた

しかしである・・・。またしてもポジションに違和感。セットバックシートポストでサドル位置を最適化したはずなのに、まだ腕が窮屈に思えてしまう。

すでにサドルはマックスまで後退させているので、「こりゃ、ステムの延長しかないぞ」と判断し、ショップで大将に「ハンドル位置を前に2〜3センチ伸ばしたいいから、ステムの在庫を見せてー」と頼んだ。

しかし、大将はしげしげと自分のバイクを眺め、「いや、ステムじゃないような気がするんだよな…」とつぶやく。

「ちょっとサドルに跨ってみて。これまで2回ポジションをいじっているから、改めて現在のをおさらいしておこう」

それもそうだと思い、愛車のCSIに跨るやいなや

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あ、やっぱサドル位置が高いわ

「うそん」

独断で上げたことない?

「・・・ある」

またやってしまったね・・・



説明しよう!胴長短足の自分は、その事実を隠したいがためにシートポストを適正値より上げて乗る悪いクセがある。過去にはロードバイクで同じ過ちを犯してしまったことも。それを大将に一発で見抜かれてしまった。

「二度と繰り返すまい」と肝に銘じたはずなのに…つくづく自分の学習能力のなさに呆れる。

>> 【ロードバイク初心者あるある】サドルを適正ポジションより約2センチ上げていた恥ずかしい理由を告白します


サドルを下げ、スペーサーを抜いたらアッサリ解決

係数を掛け算して、適正な股下の高さを算出した結果、なんと、1.5センチほども高過ぎだったことが判明。

以下、股下の長さを出す公式

0.875(係数) × 股下(センチメートル)



サドル位置の変更に合わせて、ハンドル位置も見直したほうがいい

「どうすれば?」

スペーサーを抜いて、もう一段階、下げてみよう


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※試走する大将

ということで、素直に従ってスペーサーを抜き、2センチほど下げてみた。試走してみると、いい感じ。すごくしっくり来る。さっきまで「ステム延長こそが解決策。それしかない!」と信じてたのに、なんだこれ……自分はいままで何をやっていたのだ…。

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※何段階かに分けて、いろんな高さでポジションチェック

ひとつのボタンのかけ違いが全てを狂わせる

3度目のポジション修正をして、すでに2週間が経過。もともとの違和感&窮屈感はウソみたいに消え、実に走りやすくなった。

ポジションを治すって本当に難しいし、生兵法は禁物だと痛感。大将のアドバイスがなければ、サドル位置もハンドル位置もそのままで、ステムだけ延長して「対処したった(ドヤァ)」気になっていただろう。

ロードバイクのポジションって洋服のようなもので、ひとつボタンをかけ間違えると、あとはなにをどう工夫してもダメ。部分最適は根本解決にならない。

どこにミスの根っこがあるのか、丹念に巻き戻し、あれでもない、これでもないと要素を潰していく緻密な作業。

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※スペーサーにもいろいろなサイズが

腰が痛いのは腰の筋肉のせいではなく、ハムストリングスの硬さが原因があった・・・的な「因果関係は単純な話じゃない」っての、よくあるじゃないですか。まさにそれ。

これをただの一般サイクリストが行うのはかなり難度が高い。

なにしろ、自分で自分の姿勢を観察することすらできないもんね。プロに診断いただくのが間違いない。

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※KCNCの肉抜きされた軽量スペーサーを導入

KCNCのスペーサーのデザインが個人的に好き。軽量シートポストとかクランクとかも多数出されている。ちなみにオクサマのボードウォークには、KCNCアルミシートポストを使っている。

メカニックは、ホームドクターのような存在

「自分のことは自分が一番よくわかっとる!」というセリフは、ロードバイクのポジションでは当てはまらない。あと、病気もそうだね。体調不良の原因なんて、医者に診断してもらわなければわからないことが山ほどある。

余談だけど、今年1月に人生初のインフルエンザを発症した。3日間熱が下がらないので、「風邪にしてはしぶといなあ。市販の風邪薬も切れたし、病院でもらってくるかあ」と出かけたら、「あんた、インフルだよ!3日間もなにしてたん!」って言われてしまった。



「年末に予防接種受けたのに・・・」

予防接種は完璧じゃない。発症の可能性を下げてくれるだけなの

「熱は39度までしか出なかったんで、てっきり風邪かと」

予防接種の効果だね、それ



・・・ってことがあって、5日ほど寝込みました。仕事は溜まるわ、身体中痛いわ、自転車には乗れないわ、散々な目にあった。自分が風邪かインフルエンザかすらもわからない。それが一般人。自転車のポジションも似たようなものだと思う。

まとめ

ということで、反省を込めつつ今回のおさらいしますと、


<素人の判断>
腕が窮屈

ステムを伸ばそう


<実際>
そもそもサドル位置が高すぎ

サドル下げる

それに合わせてハンドル位置も下げる

ちなみにステムはそのままでOK


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Aをしなきゃって相談したら、違うよ、BとCをしなさいって言われたようなもんです。自転車歴7年目にもなって何をやっているのか・・・己の馬鹿さ加減にほとほと呆れた。

ステム購入という余計は出費をすることもなく、無事にポジション修正が終了しました。KCNCのスペーサーは買うことになったけど安いし、問題なし。今後は勝手にシートポストを伸ばすような愚行は慎みます…。

皆様におかれましても、ポジション修正で迷ったらまず専門家に相談!を強くお勧めします。



バトンホイールに使っているタイヤはシュワルベワン(SCHWALBE ONE)。451サイズの23cタイヤとして貴重な存在だ。というのも、20インチホイール(451も406も)で、23cの細さのタイヤはほとんど市場にないから。 これまで、ミニベロでは28cか23cばかりを履いてきて、ちょう ...
バトンホイールに使っているタイヤはシュワルベワン(SCHWALBE ONE)。451サイズの23cタイヤとして貴重な存在だ。というのも、20インチホイール(451も406も)で、23cの細さのタイヤはほとんど市場にないから。

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これまで、ミニベロでは28cか23cばかりを履いてきて、ちょうど中間の25cの選択肢がほぼなかった。(自分の知る限り)

2010年〜2016年秋までずっと28c。23cを使い出したのは、シュワルベワンが初めて。できれば25cを選びたかったが、なかったのでもう1段細い23cにしたというわけ。

今のタイヤの交換時期になったとき、23cを履き続けるか、それとも28cに戻すか?ということも含め、20インチ(451ホイール)ミニベロで23cタイヤを7ヶ月間使ってみた感想を書きます。

シュワルベワンってどんなタイヤ?

インプレの前に、そもそもどんなタイヤ化説明しておくと……ラルフボール社(ドイツ)が展開するタイヤブランド。シュワルベ(SCHWALBE)はドイツ語で「ツバメ」という意味だそうな。ロードバイクだけではなく、ミニベロやMTB用も製造している。

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2014年まで存在したULTREMO(アルトレモ)という上位版モデルがあったのだが、こいつの評判が悪く、「すぐに劣化する」、「サイドウォールが速攻で割れる」…という悲鳴を周囲で何度も聞いていた。そのため、アルトレモにはずっと手を出さないでいた。

シュワルベワンはその改良版である。“抜群の転がり性能”と“最高の耐久性”を実現した「ワンスタートリプルコンパウンド」を採用し、 「Vガード」とのマッチングで高レベルの走行性能を実現している…そうだ。要するに、シュワルベが本気を出して作ったフラッグシップタイヤである。

重量は175グラム。デュラノ(20×11/8 451 ワイヤービード)が255グラムなので、80グラムも軽い。両輪合わせると160グラム!タイヤ交換だけで一気に軽量化が進んでしまう。

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なにしろ速い。しかし、路面に気は遣う

23cのメリットとデメリットははっきりしてて、巡航スピードは速いけど、路面の凹凸や割れ目、轍には注意が必要。まあ、ロードバイクと同じ細さなので、当然ですね。

ミニベロならではのほんわか感とかポタリング感はなく、「速く走らねば!シャカリキに回さねば」という気持ちになる。リラックスして走る気持ちになれず、どうしてもロードに乗っている時と同じ緊張感、高揚感を味わうことになる。

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下りもかなりスピードが出てしまうので、意識して小刻みにブレーキをかけてしまうレベル。でも、20インチミニベロでの下りはロードバイク以上に気をつけるべし。安定性に劣るので、ハンドリングはぐらつきやすく、路面の小さなコブに乗り上げたりすると、ポンと手が外れてしまいそうになることも。

同じ時速30キロで下っているとして、タイヤの直径が小さいぶん、タイヤは高速で回転するしね。

23cで走ると、速く走れるけど、ミニベロの限界を超えてしまいそうになる瞬間もあるので、ご注意あれ。

ヘアピンカーブのグリップが気持ち不安

同じ23cでも、ロードバイクでは安心して曲がれるコーナーが、ミニベロだとちょっぴり不安。前輪がグリップを失って、ステーンと倒れてしまいそうな不安に襲われる。

ちなみにここで指しているコーナーとは、つづら折りダウンヒルでたまに見かける、急激な180度のヘアピンカーブの話。街中で見かけるふつうのコーナーでは何の不安もない。

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※23cなのでかなり細身のルックスになる

28cを履いていた頃は安心してバイクを倒すことができていたような気がする。

まあ、23cでも一度も倒れたことはないし、滑ったことすらないので、気分の問題ね。これはタイヤの太さだけ原因じゃないので、シュワルベワンのせいだけではない。タイヤ径もおおいに関係してはいると思う。

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※こちらはデュラノ。28c相当なので、それなりのボリューム感


圧倒的なカッコよさ

シュワルベワンを実際に装着させてみるまでは、「ミニベロに23cなんて、おおげさかなあ、やりすぎかなあ」と躊躇したのだが、やってみたら正解だった。むちゃくちゃカッコいいからである…。

美醜の感覚は個人差あるし、絶対的正解は存在しないので、個人的な主張になるけど、スポーティなバイクであればあるほど、細いタイヤを履かせたほうがシュッとします。不思議なもので、タイヤが太いだけで(ほんの少しではあるけど)鈍重なルックスになってしまうのよね。

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23cを履かせた瞬間に、けっこうよく走るミニベロが、ミニベロロード、つまりタイヤ径だけが小さくロードバイクに返信するかんじ。

タイヤ交換って、もっとも安価で手っ取り早く、しかも効果をたいかんしやすいカスタマイズ。ホイール交換はそりゃあいいですが、まずはタイヤをワンランク上にする、ちょっと細くするから始めるといいかなと。

気になる劣化スピードは?

シュワルベワンの前身のアルトレモはけっこう悪評が高かったようで、周囲で良い評価はあまり聞かなかった。それもあってアルトレモは短命でおわり、シュワルベワンに進化したのだと思う。

これまで、デュラノ(28c)は4,000キロを越えるくらいまでは使えていたので、そこまではいかないにしても、まずは3,000キロが目標。3,000キロ以上走れたら御の字。2,500キロで終わったら、「えーーー、高かったのに…」と落ち込む。

自分の年間走行距離は6,000キロで、ロードバイクとミニベロがそれぞれ半々くらい。3,000キロもってくれれば、ちょうど1年間走れることになる。1年間楽しませてもらえるなら、少々お高くはあるが、シュワルベワンを使い続けたい。

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2016年8月から使い始めて、2017年3月下旬時点(つまり丸7ヶ月)で2,000キロ走った。劣化具合はたいしたことなく、まだ目立った磨耗はない。サイドウォールにひび割れなども見られない。ちなみにパンク歴はゼロ。まだまだいけそうだ。

話は逸れるが、パンクするかしないかの分かれ目って運よりも、日頃の心がけのほうがはるかに大きいと思う。乗る前にフロアポンプで規定値(フロント7.0 bar 、リア7.5 bar)までしっかり入れる。面倒くさがらず、習慣化すること。あと、タイヤに異物がハマっていないか、目視でときどきチェックする。それで充分。

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BOMA の Refale ではパナレーサーのRace L という軽量タイプを、タイレル(Tyrell)のCSI にはシュワルベワンを、どちらも軽量タイプなので、理屈で言えばパンクリスクはやや高いタイヤ。なのに、このふたつのタイヤでパンクを一度もしていないことが、習慣の大切さを証明している。

まとめ:ロードバイクで23cに慣れているなら問題なし

シュワルベワン(というか、20インチタイヤ全般)の欠点はヘアピンカーブでの急激なコーナーくらい。路面状況に気を配るのは、23cタイヤでロードバイクに乗っている人には当たり前の習慣なので、すでにロードユーザーなら改まって心配することはない。

ミニベロをロードのように軽快に走らせたい人、長い距離を速く移動したい人には、シュワルベワンは強くオススメできる。

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「23cはどうしても細すぎるな~」とか、「シュワルベワンは良いんだけど、単価が高いんだよな~」という場合、28c相当のデュラノを推したい。コスパもよく、走りと耐久性がバランスよく両立するタイヤだ。

デュラノは、ミニベロで5年以上お世話になり続けたタイヤだし、シュワルベワンの前はずっとデュラノだった。オクサマのボードウォークはデュラノを履かせている。オクサマも「100キロのロングライドが快適!よく走るわ!」と喜んでくれている。

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※オクサマは406のデュラノを履かせています


追記: シュワルベワンが23c から 25c に変更される!

これまでのシュワルベワンは23c だったのが、今後生産されるモノは25c になる。そんなウワサがサイクリストの間でささやかれていたので、代理店の公式サイトを調べたらたしかに本当だった。なぜ23c を廃止するのか、理由はわからない。(お問い合わせフォームから背景をお尋ねしたが、返事はない)

23cが欲しい人は、市場に出回っている分しか存在しないので、早めに買い付けておくほうがいい。自分は「25cでもいいし、むしろミニベロにとってのベストバランスは25cじゃないか」と思っているので、べつに23cを買い占めようとは思わない。

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ただ、1点気になるのが、デュラエースのキャリパーブレーキを解放しただけで、空気を抜かずしてタイヤの脱着ができるかどうか…。目視した限りでは、いけそうなマージンがあるので、たぶん大丈夫のはず。


以上、シュワルベ ワンを7カ月使ってみたインプレッションでした。走りにこだわるなら、シュワルベワンはいいですわよ…( ̄▽ ̄)



ビンディングペダル&シューズに抵抗のある女性は少なくない。 「シューズとペダルを接続して固定させるビンディングペダル=コケたらどうするの!?」という恐怖が先に立つみたいで、メリットをいくら語っても耳に入ってこないのだ。「だって危ないじゃん」と。 ※購入 ...
ビンディングペダル&シューズに抵抗のある女性は少なくない。

シューズとペダルを接続して固定させるビンディングペダル=コケたらどうするの!?」という恐怖が先に立つみたいで、メリットをいくら語っても耳に入ってこないのだ。「だって危ないじゃん」と。

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※購入直後のデフォルトのボードウォーク

オクサマもその一人。2010年から乗っているダホンのボードウォークは今もフラットペダルのままだ。100キロ走ろうが、山に連れて行こうが、スニーカーで漕いでいる。「ソレで問題ない」と、ビンディングペダルは無視してきた。(プラスチック製の純正ペダルはヘナヘナなので早々にwelgo製に交換したが)

しかし、ついにビンディングペダルに興味を示してきたのだ。しかも自ら。いったいどんな心変わりがあったのか?きっかけとなる出来事があったのか?不安が消えたわけではないらしいが、「やってみたい」と言う。

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※フラットバーハンドルだけ残して、いじりまくったボードウォーク


どうやら、毎度毎度100キロ近い距離を走ることで、「ビンディングペダルだと、もっと楽に走れるのかな…」と妄想するようになっていたらしい。たしかに、フラペで100キロ走るなんて、そんなシンドいサイクリングは自分はゴメンである。

ビンディングペダルを使うメリットは、なんといってもペダリングの効率アップ。踏み込みの動作、脚を引き上げる動作、どちらでも力を伝達することができる。ペダルから足が意図せず外れてしまうこともないので、ダウンヒルやヒルクライムではむしろ安心できるスグレモノ。

「そうか、ついにやってくれる気になったか」とウレシイ気持ちになった。

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※ブルホーン化して、ほぼカスタマイズが終了したボードウォーク


ただ、どんな製品群があって、どれを選べばよいかチンプンカンプンなので、自分が全面的に助けてあげることになった。ようやく絞り込みができたので、その過程を晒しつつ、ビンディングペダルを使うかどうか迷っている方の参考になれば幸いである。

シマノ一択で即決

自転車歴7年になるオクサマは、年数だけで言えばけっして初心者ではないが、実質は初心者。およそ考えつくあらゆるメンテナンスはしたことがなく、どのパーツの調整もできない。タイヤ交換なんて夢のまた夢。いまだにタイヤとホイールを混同するくらい。

そんな人間にレース用ペダルは無用。豚に真珠。よって、SPD-SL、タイム、LOOK、スピードプレイは検討さえしなかった。シマノのエントリーレベルで十分である。

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※今使っているフラットペダル


ということで、「安くて、踏み面が広め(力が入れやすい)のSPDでいいか…」と大雑把に絞り込んだ。

SPD-SLとSPDって何が違うの?

ちなみに、「SPD」と「SPD-SL」は名称は似ているが中身はまったく違う。初心者は「どっちがどっちやねん」という気持ちになるはず。

クリート(止め具)をシューズの裏にはめ込んで、ペダル側(溝)と噛み合わせて固定するのがビンディングのざっくりした説明。ようするに、凹凸がぱちんと合体するイメージだ。それは「SPD」も「SPD-SL」も同じ。

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※SPD-SL です。ちょっとゴツくて、歩くときにペンギンみたいになります

「SPD」は、マウンテンバイク(MTB)向けペダル

バイクを降りて未舗装路を歩くことが考慮されている。よってクリートは小型だし、出っ張りがシューズから飛び出さないよう設計されている。マウンテンバイク用と書いたが、べつに街中で使用しても問題ない。むしろ、舗装路はとても歩きやすい。

ペダルタイプもいろいろあって、オフロードレース向け(泥が詰まりにくい)、片面フラット(スニーカーでも乗れる)、両面タイプ(どちらからでも装着できる)等がある。

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※これはSPD(元々はMTB用ですが、街中でも余裕で使えます)


ちなみに自分が使っているのは、SPDの「PD-A600」の片面タイプ。SPDの中で最軽量で、見た目がスマートなのが選んだ理由。ダホンMu、タイレル(Tyrell)のCSI 、BOMA の Refale…とすべてのロードバイクとミニベロで「PD-A600」を使い続けている。

たぶん、これ以外のSPDペダルを今後選ぶことはない・・・くらい気に入っている。

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※PD-A600。アルテグラグレードで、SPDでは最軽量

「SPD-SL」はロードレース向けペダル

踏み面が広く、固定力もあって、高い負荷をかけることができる。ロードバイクでレースをする人、そうでないツーリング志向の人、日本でもっとも普及しているのが「SPD-SL」だと思う。

弱点は歩行性能。そもそも歩くことを考慮した設計になっていない。クリートがシューズからドーンと出っ張っており、カチカチと音を立てながら歩くことになる。しかもクリートが樹脂製のため、歩行や着地のたびに少しづつ削れ、経年劣化もする。

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※SPD-SL に似てますが、こちらはLOOK。シマノ以上に劣化が早い

クリート用のゴム製カバーを取り付けることで多少はクリートの消耗を抑えられるが…実際問題、歩行するたびにそれをするのは面倒。せいぜい、輪行の際に「よっこらしょ」と装着するかんじかなと。

まとめると、初心者はマウンテンバイク系の「SPD」でよいだろう。ミニベロにつけるのであれば、なおさらである。(そういえば、ミニベロで「SPD-SL」を付けている人に出会った記憶はない。いるかもしれないけど…)

レーシーなシューズはイヤ

シマノのカタログを見せてみたら、「青とか赤とか、レースの人が履くようなのはヤダ。黄色なんてとんでもない」とのたまう。まあ予想どおり。そもそもミニベロだし、カジュアル系のサイクリングウェアで走るので、レーシーなシューズはミスマッチ。

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それに、レーシーなシューズはほぼ漏れなくSPD-SLなので、オクサマには関係ない。スニーカータイプの「SPD」向けシューズを選ぶことになった。

運動神経がなくても問題ないのか?という不安

オクサマの最大の不安がここ。ビンディングペダルを使いこなすには、特別な才能とかセンスが必要だと思いこんでいる。そんなわけはない。万人に等しく作られているからこそ、広くサイクリストに普及しているのだ。

しかし、使ったことのないパーツに恐怖を持つのももっともな話。それに、おせじにもオクサマは運動神経があるほうではない。球技はさっぱりだし、泳げない(←沖縄出身のくせに)。

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※カタログとにらめっこして悩むオクサマ

ただ、オクサマは大のスキーが苦手。若い頃にスキーでコケまくってべそをかいてほうほうの体で雪山から逃げ帰ったことがある。以来、二度とスキー場には足を踏み入れていない。「足を固定され、自由を奪われる恐怖」が、いまだに残っているのだと思う。


( ´_ゝ`) 「センスなんて不要だから!性別関係ないし、ましてや運動神経云々なんてもっと無関係。1~2回コケればすぐ慣れる!」

J('ー`)し 「コケる前提かよ」

( ´_ゝ`) 「そうだよ」

J('ー`)し 「怖いよ」

( ´_ゝ`) 「コケないように指導するから」

J('ー`)し 「たのむ…」


ということで、ようやく覚悟を決めてくれたようだ。

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※こんなレーシーなのはオクサマには不要(笑)

SPDも悪くないが、初心者に適しているのはクリッカー

「SPDで行くか」とほぼ腹ぎめして、ショップの大将に相談してみたところ、


大将 「SPDも悪くないけど、初めてのビンディングで不安があるならPD-MT50 CLICK'R PEDAL(通称:クリッカー)のほうが向いているかも

自分 「あら、シマノにクリッカーなんてのがあるんだ」

大将 「SPDの脱着バネを最弱設定するよりも少ない力で外せるから、初心者女性にはオススメ

自分 「なるほど」

大将 「しかも踏み面も広めなので、ペダリングしやすい


とのこと。

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※クリッカーです。見た目は無骨で少々重い。


PD-MT50 CLICK'R PEDAL(クリッカー)


産経サイクリストに詳しい記事が掲載されているので、くわしく知りたい方はどうぞ。

>> サラッとはまるビンディング 「シマノクリッカー」のシューズ&ペダルで快適街歩き(産経サイクリスト)


時間がない人のためにまとめると、こんなビンディングシューズである。
  • 日本人向けの幅広設計
  • 見た目はスニーカー
  • 芯、EVAミッドソール、ラバーソールの3層構造で歩行性もバッチリ
  • ベロ部分(クッション)は厚みがあり、くつひもで締め加減が調整可能
  • 結んだくつひもが自転車に絡まらないよう、ひもの先を通す輪っかもある


PD-MT50 CLICK'R PEDAL(クリッカー)はけっしてスタイリッシュなデザインではないし、むしろ、「だせぇ…」と思ってしまったのだが、オクサマに写真を見せて解説したら、「それでいい。よくわかんないし」と即決。お前にはこだわりというものがないのか…。

なお、マルチリリースという横にひねる以外の様々な角度から取り外せるタイプのものもあるが、シングルリリースタイプにしておいた。「横にひねって外す」というシンプルなルールで運用させたいためである。あと、マルチリリースは予期せず外れてしまうリスクを孕んでいるのも、やめておいた理由。

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ということで、(まだ買っていないけど)PD-MT50 CLICK'R PEDAL(クリッカー)で決定しました。今後装着して、練習をしばらく指導することになるかなと。無事に使いこなせるとよいのだが…。

オマケ: コケるときのコツ&自分の経験

ビンディングペダルを使っていて、「立ちゴケしたことない」という人は滅多にいない。立ちゴケはすべてのサイクリストがいつか通る道。

ということで、来るべき日を迎える前に、こちらの記事もどうぞ。自分の立ちゴケ体験とか、リスクを下げるコツ等を書いた記事です。

>> 【再現ドラマで完全解説】 三本ローラーから落車するとこうなる

>> ミノウラの三本ローラー(モッズローラー)を1年間使ってわかったこと


 

夫婦、もしくは恋人同士のカップルで”同じ趣味”が楽しめるのは良いことである。共通の話題が生まれるし、一緒に過ごす時間も多く取れる。 基本的には良いことづくめなんだけど、サイクリングでは例外がひとつあって、「パーツの値段が相方にわかってしまう」パターンで ...
夫婦、もしくは恋人同士のカップルで”同じ趣味”が楽しめるのは良いことである。共通の話題が生まれるし、一緒に過ごす時間も多く取れる。

基本的には良いことづくめなんだけど、サイクリングでは例外がひとつあって、「パーツの値段が相方にわかってしまう」パターンですかね…。(勘の良い男性ならピンとくるはず)

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オクサマは自転車に乗りはするものの、パーツのグレードとかホイールの相場とかとんと知らないので、かなり助かっている。デュラエースの存在は知らないし、そもそもコンポーネントにグレードがあることもわかってない。シャマルミレも「ただの黒いホイール」としか見ていないようだ。

が、さすがにバトンホイールの存在感には、無知な彼女でも気づいてしまう。「よくわかんないけど、高額であることはなんとなくわかる」だけの存在感があって、そらそうだよね…。

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上がバトンホイールで下がふつうのホイール。いくらオクサマがメカ音痴、パーツ無知でもさすがにこれは分かる。


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cyclingtips.comに、サイクリングを共通の趣味とするカップルのメリットとデメリットという記事がって、うむうむとうなづきながら読んでしまった。面白かったので、翻訳して紹介しよう。

元記事はこちらです。
↓↓↓↓↓
The good and the bad of having a partner who shares your love of cycling

メリットその1:モチベーション

一緒に走る相手がいると、眠いからとか、寒いからという理由で止めることができない。サイクリングとは面白いもので、玄関さえ出てしまえば楽しく走ることができるのだが、布団から出て、着替えて、水分だの補給食を準備して、空気を入れて、、、という一連の動作がおっくうに感じるのだ。

そのせいで、「走りたいけど、もうちょっと日が明るくなってから」とか「三本ローラーでいいか」って逃げたくなることがある。

しかし、一緒に出かける相手がいればそうは言えない。相手がいるとお陰で、スクッと立ち上がり、ぱっぱと段取り良く準備をしてしまえるもの。

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ちなみに我が家では、起床時間は大雑把に決めるが、出発時間は厳守というルールがある。男女でそれぞれかかる時間はことなるし、女性だと化粧も必要だろう。

体感レベルでいうと、女性は男性の3倍時間がかかる気がする。その分、2台のバイクを車に積み込む、ヘルメットやグローブなどの備品も自分がすべて用意してトランクに入れる…といったことをして、負担を配分するように努めている。

メリットその2:トレーニング相手がいる

トレーニングや練習は、一緒にする相手がいるだけで気分が引き締まるし、ダレないもの。これはサイクリングに限らないだろう。

プロアスリートだって、オフのトレーニングでは仲のいいチームメイト同士で行く。誰かとともに苦楽をともにするということは、喜びは2倍、苦しみは半分、な気がする。

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※はじめてミニベロを購入して1ヶ月後くらいの写真

まあ、オクサマはトレーニングはしないサイクリストなので、これは当てはらないが。楽しく走って美味いものを食う、だけが彼女のサイクリングの目的なので。 

メリットその3:サイクリングでの疲れ&疲労感を理解してくれる

サイクリングの疲労感は、他のスポーツと違う。ランニングやサッカーではもろに足が筋肉痛になる。ふくらはぎだけが痛んだり、足首がジリジリすることも。要するに局地的な疲労感なのだ。

それに対し、サイクリングでは特定の部位が傷むことがほぼない(自分は)。筋肉痛になったことはほぼない。その代わり、とにかく眠くなる。体全体がだるくなる。
※例外として、100キロ以上のロングライド系ヒルクライムは別。あれば翌日も尾をひく筋肉痛になる。

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※ツールド妻有はまじで楽しく、とことん身体がいじめられます

オクサマと車載でサイクリングに行くとき、運転は常に自分。だいたい帰宅途中に眠くなるので、パーキングエリアで20分ほど仮眠をさせてもらう。サイクリング後に襲ってくる急激な睡魔のことを彼女はわかってくれているので、嫌な顔せず寝かせてくれる。

サイクリングしてない人であれば、「なんでチャリに乗ったくらいで眠くなるねん」って不思議に思うだろうが、カロリー消費が半端ないんですよ…。

メリットその4: 時間を気にせずサイクリングを楽しめる

完全にあるあるなのだが、相方さんがサイクリングをしない人の場合、時間制限付きでしかサイクリングできないってことがある。

家で待っている妻(夫)のために、午前中で切り上げたり、途中離脱するサイクリストさんは何人も知っている。そんなとき、ちょっと気の毒な気分になってしまう。

と同時に、終日サイクリングを楽しめる自分の立場に感謝する。

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メリットその5: 家事を分担して走る

こういうパターンでサイクリングするご夫婦がいるかどうかは未知なのだが、こんな方法。

それは、「夫が午前中に走り、交代するように午後は妻が走る」形式。それぞれソロである。在宅中は子供の面倒をみたり、家事をするわけ。一緒に走ることはできないかわりに、どちらも半日走ることができる。4〜5時間確保できれば、そこそこの距離は走れる。

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メリットその6: サイクリングトークができる

サイクリングに興味のない人にとって、サイクリスト同士の会話は意味不明。聞いたこともない用語が飛び交い、小さな金属パーツで何時間でも話していられる様子は、異様にしか見えないだろう。

パートナーがサイクリストであれば、少なくとも内容を理解してくれるし、なんなら盛り上がることができる。

サイクリストにとってなにがもっとも悲しいかって、せっかくホイールを新調したのに、「ああ、そう」とソッポを向かれること。

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※左がシャマルミレ、右がゾンダです

僕 「違うんだよ!6ヶ月の熟考と試行錯誤の末、たどり着いたのがカンパニョーロのシャマルミレだったんだよ!フルクラムも検討したんだけど、やっぱカンパニョーロのG3スポークの組み方って萌えるじゃん? 斜め後ろから見たときのワンツーワンツーなスポークデザインに身悶えるじゃん? リムまでブラックなお陰で、タイヤと一体感が増して、なんだかチューブラーホイールを履いているかのような錯覚に落ち入れるのもGOODじゃん? ホイールは性能も大事だけど、それ以上に愛せるホイールを見つけるのが重要なわけ!愛だよ、愛。そこを妥協したら幸せになれない。そういうことなんだよ、わかる?」

妻 「ごめん、ちょっと何言ってんのかわかんない」


こんな会話を何度も繰り返していると、「もういいです…」という気分になってしまう。

メリットその7: 休日の予定はサイクリングを基本に組み立てる

休日にどこかに出かけるとして、サイクリスト同士であれば問題にならないどころか、「どこに行こうかねー」と楽しくプランニングできる。

オクサマはコース設定や食事場所の選定を完全自分に任せてくるので、基本的に「自分が行きたい場所に行ける」というメリットがある。

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週末にどこに行くか話す様子は、さながら旅行計画のよう。違いは、旅行と違ってはるかに低予算でできてしまう点。昼食代と補給食代、たまに立ち寄り湯…。。これくらいで事足りる。しかし味わえるワクワク感はまるで一泊旅行。すごくお得感がある。

メリットその8: パーツやグッズを買うことに罪悪感を感じない

サイクリングは安いスポーツではない。機材スポーツである以上、それは免れない。消耗品も多いし、劣化もするので、定期的な交換やメンテナンスも欠かせない。相方がサイクリストであれば、必要経費として認めてくれるだろう。

あるあるすぎて笑えないのが、「嫁に本当の価格を言ったら殺されるので、半値を伝えている」という旦那さんがいること。相方に知識がないことを悪用して、ホイールやコンポーネントをしれっと交換している知人もいる。

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妻 「あら?なんだか見た目が変わったような気がするんだけど…」
夫 「…き、気のせいだよ(ドキドキ)」

という会話を繰り広げているのであろう。これは海外も同じようで、「世の男はどこもいっしょやな」と笑ってしまった。


以上がメリット。
しかし、それだけではないのが難しいところで、隠れたデメリットもある。

デメリットその1:ムキになって競い合う

ほどほどであればかわいいが、夫婦や恋人同士が闘志をむき出しにして勝負するのは……ちょっとみっともないかも。

タイムを誇示したり、パワーメーターの数値で一喜一憂したり。まあ、我が家はこれは当てはまらない。

デメリットその2: トレーニングをハイジャックされる

互いのトレーニングの目的が異なると、片方が引っ張られてしまうことがある。一人は高い負荷で走りたいのに、もう片方がLSDをしたいとか、そんなケースである。

デメリットその3: 最後の1個を食べちゃう

プロテインとかバナナとか、最後の1個を食べてしまい、もう1人の分がないってことがある。そういうときは、シェアしましょう。

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デメリットそ4: 洗濯物が多くなる

2人分のウェアを同時に洗うわけなので、どうしても量が増える。まあ、大した問題ではない。

デメリットその5: 部屋のインテリアが殺風景になる

部屋が自転車とパーツ類で溢れかえる。これは悪いことでもなくって、慣れてくると、バイクを愛でながら歯磨きしたり、コーヒーをすすりながらホイールにうっとりできる。インテリアだと思えば、マイナスではない。

少なくとも、自分は視界にバイクがあると嬉しい気分になれる。

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※寝室でローラー、もすっかり日常に

デメリットその6: 雨の日はローラーの取り合いになる

もう1台買いなさい。

デメリットその7: エンゲル係数が上昇する

サイクリストは栄養に敏感。野菜やフルーツ、グラノーラ、プロテインなどの支出が増える傾向になるだろう。しかし、健康的な食事をしていると思えば、それもあながち悪いものではない。

デメリットその8: コーヒーが好きか嫌いかで意見が別れる

この記事の筆者の個人的なケースでしかないのだが、飲食の好みが分かれるのは辛かろう。本人はコーヒー好きなのに、相方さんがさほどでもないらしい。

サイクリング途中でカフェに立ち寄るのは自分のもオクサマも大好き。しかし、片方がそうではなかったら、地味にきついかも。

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ちなみにオクサマのお気に入りはスターバックス。エクセルシオールでも、セガザネッティでも、ルノワールでも、カフェドクリエでも、ドトールでも、カフェベローチェでも、タリーズでもなく、断然スターバックス。

理由は、「チョコスコーンがうまいから」だとのこと。(そんな差があるか…?)

チョコスコーンとカフェモカさえ渡せしておけば、ホクホク顔で幸せそうにしているので、ちょっと不機嫌になったらスターバックスで気分転換させてあげている。


以上、サイクリング好きな夫婦&カップルのメリット・デメリットをお届けしました。みなさま、どうか仲良くサイクリングをお楽しみください。
(*^^*)


 

Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)で150キロほど走ってきたので、インプレッションしてみます。 ※能力を開放するっ…… 購入までの経緯をは下記をどうぞ。 ↓ >> kitt design のカーボンバトンホイール、「Carbon Tri-S ...
Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)で150キロほど走ってきたので、インプレッションしてみます。

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※能力を開放するっ……

購入までの経緯をは下記をどうぞ。

>> kitt design のカーボンバトンホイール、「Carbon Tri-Spoke Wheel Set」をひと目見て、僕は恋に落ちた

>> kitt design Tri-Spoke wheel のカーボンバトンホイールを購入してしまった

回転性とかハブの回り具合い

回転はごく普通な印象。ハブはNOVATEC製なのだが、周囲にその評価を訊くと、「まずまず」とのこと。むちゃくちゃ劇的にステキな回転性を発揮するわけではないそうな。

フリー音は大きい方だ。カリカリカリカリッッッッッッッッッッ…系の音(←表現が難しい)がする。フリー音は人によって好みが分かれるので、一概に良し悪しは言えないが、個人的に好きな音である。

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心配していたホイールの「フレ」は問題無かった。揺れとかぶれ無くキレイに回転してくれる。

空気抵抗が減った!…気がする

乗ってすぐに気づくこと、それは「3本のスポークが生む風斬り音」だ。時速20キロを越えたあたりから、「シュンシュンシュンシュン…」と心地よい音が聞こえてくる。

20キロかそこらでは、ホイールの生む空気抵抗うんぬんを語るほどではないが、時速を20キロ越えてすぐ、独特の「シュウウウウウウウウウウウン」という音が鳴る。ふつうのホイールを使っていた頃には味わったことのない感覚と音質。これがバトンホイールの能力なのかっ……テンションが上がる。

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なんというか、もはや自転車を走らせている以上の、かといってオートバイのようなエンジンを積んだマシンとはまた違う、半歩ほど己が進化したかのような錯覚がある。

プラシーボ効果によるところが大きいと思う…とは断った上で、心なしか空気抵抗が減った気はする。実際のところはどうなのだろうか。

見た目の圧倒的な存在感&カッコよさ

バトンホイールを買った理由の9割は見た目なので、見た目が進化したかどうかで満足度は変わる。Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)であるが……120点だ。

事前に脳内で何度も装着したイメージ図を描いており、シミュレーションはバッチリのつもりだったが、想像を軽く凌駕するカッコよさだった。「似合わなかったらどうしようかな~、嫌だな~」と不安はあったけど、装着したらまったくの杞憂に終わった。

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※思わず栃木県小山市の太平山を登ってきた

実は事前にKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)の画像検索はしまくったのだが、ユーザーさんが実際に使っている様子を撮影したモノはほぜんぜん見つからなかった。HITしたのはメーカーの発表用画像とか、自転車ショップの「入荷しました」という単品での画像ばかり。

「ちがう!そうじゃないんだ!単品画像はもうたくさんなんだ。タイレルじゃなくてもいい、ミニベロに装着したユーザーさんの画像を見たいんだ。ええい、どこかに同じのを使っているミニベロ愛好家はおらんのか~~」

と様々なキーワードを駆使して検索したが、徒労であった。「これは…自分が人柱になるしかない」と決心した次第。

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それにしても、バトンホイールの殺傷能力は高すぎ。(何度も繰り返しているけど)AM-9 が「そこそこカワイイ田舎のすっぴんの女子高生」だとすると、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク) は「上京して、化粧とファッションを覚えてしまった女子大生」である。そりゃあ男もイチコロになりますぜ…。 (←たとえがゲスい…)

一度化粧を覚えた女性が二度とすっぴんで出歩かないように、自分も今後は(ホイールに問題が起きない限り)バトンホイールでお出かけすることになりそう。それくらいの美貌を得られてしまう。

まるで「超絶美人に生まれ変わった」ような感覚

完全な個人の妄想&思い込みで恐縮なのだが、「美人になるってこんな気分なのかな…」って気分になれる。

街中の人々が自分のバイクを振り返ってくれているかのよう。映画のヒロインがニューヨークの五番街とかをさっそうと歩き、周囲の男たちが次々と目を丸くして、「す、すげえいい女…」と息を呑むシーンってあるじゃないですか。アレです(笑)。

「えっ、なにあのステキな自転車…(うっとり)」
「ヤダ、カッコイイわ…(惚れ惚れ)」

ってきっと思ってくれているのではないか。いや、思っていないのは理性ではわかっているのだが、右脳が麻痺してくる。「このカッコよさ、みなさまに伝われ…!」と念じながら新宿、池袋、原宿、渋谷、表参道を走ってきた。

20 HDR
※気がついたら表参道に来ていた

まあ、信号待ちなどでは露骨に、「何だこれ…」的な視線はかなり受ける。しかし、見てくれるのは男性ばかり。女性は一瞥もせず通り過ぎてゆく(笑)。まあ、そんなもんでしょう。

横風影響が想像以上にデカイ

ディープリムになったせいで、「横風は受けるだろうな」と予想はしていた。

そこで、風速9メートルの強風下で都内を70キロほど走ってきたのだが、「真横からドンとモロに風圧がかかると、一瞬ハンドルを持って行かれる感があるな」ということはわかった。これはプラシーボ効果などではなく、はっきりとしている。

ちょっと怖かったのが永田町から赤坂見附に下る坂道。路面がキレイでかつ下りというスピードが出やすい場所なのだが、ビルとビルの切れ目に差し掛かった瞬間、突然左から風がぶつかり、前輪が10センチほど右に持っていかれ、「うおっ!」ってなった。

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※まあ、この太さですからね…

それ以外にも、数回ほど「んー、強風下ではハンドルをしっかり握ってないとアカンな…」と思わされるグラつきは感じた。風速9メートルの横風がある状況で走るときは、バトンホイールはあまり適していないようだ。

が、断っておくと風速9メートルはかなりの強風。バトンホイールでなくても自転車は風に押されてしまう。それに、面積が一番大きいのは己の身体なわけで、バトンホイールのせいだけではない。

が、「バトンホイールの弱点は横風」なのは間違いないと体感できた。

バトンホイールは掃除がラク

黒いカラーとスポークが3本しか無いおかげで掃除がむっちゃラク。一体型なのでハブが汚れることもない(内蔵されてる)。カーボンリムなので、そこに傷がついてはまずいので、ブレーキシューに異物が挟まっていないか、こまめにチェックしようと思う。

そーいえば、書き忘れていたけど、ブレーキング時にカーボンホイールならではの「シュリシュリシュリシュリ…」と音がする。アルミクリンチャーホイールでは味わえないサウンドである。700cよりは音鳴りは控えめだけど、しかし確実に伝わってくる。

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「あぁ…自分はついにカーボンホイールを手にしたのだ…ありがとうバトンホイール…ありがとうKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)…」と、感無量である。

まとめ

かんたんにまとめると、

メリット: かっこいい&高速巡航がしやすい(たぶん)
デメリット: 横風を受けやすい


である。個人的な満足度は120%。「AM-9 に戻る日はあるのか?」の問いには「No」である。もちろん、何かの事故があるかもなので、AM-9 とアルミ用ブレーキシューは残しておく。

そういえば、1年1ヶ月使ったシマノのブレーキシューは、ぜんぜん減っていなかった…。シマノの耐久性、品質の高さって本当に感心する。

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※さようなら…AM-9 よ…(保管しとくけど)

まだ150キロしか走っていないので、感じ方は変わってくるかもしれない。引き続き、ロングタームインプレッションとしてKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)の評価はお届けしますね。


>> kitt design のカーボンバトンホイール、「Carbon Tri-Spoke Wheel Set」をひと目見て、僕は恋に落ちた

>> kitt design Tri-Spoke wheel のカーボンバトンホイールを購入してしまった

>> 妻にロードバイクのホイール購入を理解させ、さらには許可までスムーズにもらう方法

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ちょっと前の記事で、Ternのバトンホイール、「kitt design Tri-Spoke wheel setに一目惚れした件」をお伝えした。同じタイレル(Tyrell)のCSI に乗る知人が先に導入したのだが、自分も「物は試しに…試すだけよ…」と履かせてもらった。 やはりと言うべきか、萌え死んで ...
ちょっと前の記事で、Ternのバトンホイール、「kitt design Tri-Spoke wheel setに一目惚れした件」をお伝えした。同じタイレル(Tyrell)のCSI に乗る知人が先に導入したのだが、自分も「物は試しに…試すだけよ…」と履かせてもらった。

やはりと言うべきか、萌え死んでしまった…。

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※瞬殺でした

昨年の冬には、「重量が不透明だった」ことを理由に導入を見送ったものの、その後、何度も逡巡しまして、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)の購入を決意した。ついにやってしまった…。カーボンバトンホイールに手を出してしまった。

ということで、タイレル(Tyrell)のCSI に装着してきました。「ホイールとブレーキシューを交換するだけだろ。小一時間で作業は終わるかな」って思っていたのだが、いくつかの障害に悩まされ、予想を大幅に越して数時間も費やすことに。

その様子をお伝えします。

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ちなみに購入したのはETRTO451のリムブレーキ用(※ディスクブレーキ用もある)。ロゴのデカールカラーは、グロスブラックというホイールと同色のほう。

kitt design Tri-Spoke wheel set とAM-9の重量比較

まずは気になる重量測定から。スプロケットとクイックリリースを外し、リムテープだけをつけた状態で両方のホイールを計測する。

  • kitt design Tri-Spoke wheel: フロント570g、リア700g = 合計1270g
  • AM9: フロント550g、リア740g = 合計1290g

チラシには重量の記載はない。重量は購入を決意するかしないかの決定要因のひとつなので、ぜひTernにはその情報も積極的に開示してもらいたいものだ。重さがわからないから、思いとどまる人もいると思う。

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結果的に20グラムの軽量化になった。まあ、ホイールにおける20gは誤差のレベル。とはいえ、てっきり重くなると覚悟していたので、わずかとはいえ嬉しい誤算だ。なお、軽量化目的でホイール交換を検討するのなら、最低でも100g単位で軽くなるようにはしましょう。二桁グラムだけのためのホイール交換は意味が薄い。

では、なぜ自分がたったの20グラムのためにKitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)を導入したのか?それは、軽量化は二の次で、「かっこいいから&小径カーボンクリンチャーへのあこがれ」が理由だから(笑)。(←ただのアホです)

ひとつ注意点として、カーボンクリンチャーに限らず、自転車のホイール重量は個体差がある。自分のkitt design Tri-Spoke wheel は1,270グラムだったが、ばらつきがあるであろうことはお断りしておく。

空気入れるとバキバキ音にビビる

リムテープを張り、チューブを入れ、タイヤをはめるのは通常のクリンチャーホイールと同じ。とくに難しいことはない。ただ、チューブのバルブが8センチもあるタイプを使う。リムハイトが高いので、市場の大半の小径チューブでは対応しないらしい。

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※8センチもある

タイヤを装着して空気を入れていく。が、ここで注意点が!

空気圧は「8bar まで」である。シュワルベワン(タイヤ)は11bar までの高圧を入れてもOKだが、カーボンリムの強度が8bar までしかないのが理由。この場合、低いほうの数値であるリムの強度に合わせなければならない。

見落としてしまうと事故につながる恐れありなので注意である。どうりでホイールにwarning のシールが貼ってあるわけだ…。ふつう、タイヤだけを見て空気圧を決めているとおもうし、アルミクリンチャーであれば強度的に問題ないけど、材質がカーボンになると、そのへんにも気を遣わねばならない。カーボンホイールの洗礼である。

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※注意書きを見落とさないように

なお、空気を入れていくと膨らんでいくチューブが、タイヤの中でパキ!パキ!と音を立ててビビる。しかし、これはカーボンクリンチャーホイールの特徴だそうで、心配することはないと教えてもらった。割れたのかと思ってビビったよ…。

大問題発生!ブレーキシューがリムに当たらない&走れない

で、タイヤをはめてフロント7 bar 、リア 7.5 bar 入れて完了。あとはフレームにはめて、ブレーキシューの当たり面の位置を調整しておしまいかと思いきや、ここで問題発生。

なんと、どうしてもブレーキシューが、リムに当たらない。当たらないというか、届かないのだ。リムの上端までしかブレーキシューを持ってくることができない。しかし、カーボンクリンチャーのリムの端っこは、強度的に不安がある部位なので、本来ならばリムの真ん中にしっかりと当てるべき。

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同じフレーム、同じホイールの知人には起きなかった問題なのに、なぜ自分には問題が起きるのか?もしや、コンポーネントの差かと思って、比較させてもらった。

ちなみに彼のコンポーネントは6800系の現行アルテグラで、自分は9000系のデュラエース。ブレーキキャリパーの長さが違うのか?計測してみたが、変わらない。べつにアルテグラが特別にロングアーチでありもしない。

「フレームの個体差かもしれないね」という話に一旦落ち着いたが、それで問題が解決したわけではない。対策が思い浮かばず、「まさかせっかく買ったバトンホイールが使えない。。。どうしよう。。。」と、途方にくれていたところ、大将が

「こんなパーツがあるよ」

と持ってきてくれたのが、BOMAが提供しているブレーキ位置を下げることのできる「オフセットブレーキシューホルダー」というパーツ。純正品では届かない位置まで、ブレーキシューの舟を下げる(伸ばす)ことが可能。BOMAのカーボンホイールに交換する人で、利用する人もいるそうな。

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※ブレーキシューが当たる位置を下げることが可能

取り付けが難しいので、プロの技をお借りした。さすが、完璧に取り付けてくれた。ということで、一瞬冷や汗をかいたが、バトンホイールを無事に装着完了!

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※左がノーマルのブレーキシューの位置で、右がオフセットブレーキシューホルダーをつけた図。右のほうが下に降りているのが分かる

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※ブレーキシューのポジションが最適化された図

田舎の女子高生が、突然大人の女性に変身!したかのような大変化

これがバトンホイールを身にまとったミニベロの姿か。うむ、死ぬほどかっこいい。もう、舐め回すように見つめてしまう。

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三本のくっきりしたスポーク、タイヤとディープリムの一体化したブラックな佇まい。力強さと走りへの期待感を醸している。これはもはや自転車ではなく、レーシングミニベロマシーンではないだろうか。ホイールだけでこうも印象が激変してしまうとは、やはりホイール恐るべし。

自分がこんなハイスペックバイクにまたがっていいのか、ちょっと躊躇してしまう。それほどのレーシーなイケメン具合い。また、シルバーのフレームとすごくマッチしていて、高級感がある。

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このかっこよさをどんな言葉で表現したら良いのかわからないが、たとえるならば、すっぴんだった少女がアイラインとか、ルージュ的な化粧品でメイクした後の姿を見たような感覚だろうか。

田舎の高校生だった少女が、都内の大学に入学して突然大人(しかもとびきり美人の)に変身した瞬間を目撃してしまった気分である。

ミニベロのカスタマイズ、ついに終了か?

誤解を恐れずに告白すると、「バトンホイールを使う人なんて、自分とは縁のない大バカ者(←最大級の褒め言葉です)の専売特許」だと思ってた。

ミニベロ系の雑誌やムックに登場する、ゴリゴリのカスタマイズな人々を、これまでは「別世界の人々だし」と、宇宙人を見る眼差しで見ていたのだが、ミニベロ歴7年目にして、とうとうそっちの領域に足を踏み入れてしまった。

カスタマイズを山にたとえると、富士山9合目くらいには来てしまっただろうか…という気もするが、まだまだ自分の知らない奥深い樹海の世界があるような気もする。

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※鈍く輝くマットカーボン…

ダホンのMuに始まり、ボードウォーク、タイレルCSIと、これまで連綿と続いてきたカスタマイズの歴史を振り返り、「長い道のりだった…」と、感動の涙が頬を濡らすのであった。

いそいそと試走させてみたが、カーボンホイール独特のブレーキング時のシュルシュルシュル音がたまらない。700cほどの音量ではなく、やや控えめな音かしら。あと、さほどスピードが出ていないにもかかわらず、バトンホイールが起こす風を切る音にも悶絶しそう。

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さっそく週末に150キロほど平地とヒルクライムを走ってきました。Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)のファーストインプレッションは、別途お届けしますね。

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タイレルのミニベロに乗っている人はそうそう多くはなく、街中でみかける機会はほとんどない。自分の愛車である、CSIに乗っている人はなおさら少ない。 エンデューロ会場でCSIに乗っている人に、おもわず声をかけてしまったことがあるが、それ以外に記憶はない。とても良 ...
タイレルのミニベロに乗っている人はそうそう多くはなく、街中でみかける機会はほとんどない。自分の愛車である、CSIに乗っている人はなおさら少ない。

エンデューロ会場でCSIに乗っている人に、おもわず声をかけてしまったことがあるが、それ以外に記憶はない。とても良いバイクなので、もっと多くの人に知っていただきたいものである。

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で、そんな稀少なタイレル(Tyrell)のCSI であるが、お世話になっているショップに色違いのCSIに乗っているお客さん(Sさん)がいる。互いのカスタマイズを見せあいっこしては、「お主、やるな…」、「貴様こそ…」とやりあっているのだが、なんとSさん、とんでもないカスタマイズに手を出してきた。

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kitt design の『Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)』である。極太のディープリムカーボンバトンホイール。カスタマイズにおける最終兵器と呼ぶにふさわしい。

昨年末の段階では、予約を見送った理由

ミニベロのTernが出してきた完成車向けのホイールだが、バラ売りもすることとなり、昨年から予約受付が始まっていたのだ。その時点では、自分は見送った。

理由は、重さである。発表の段階では、メーカーも重量を発表しておらず、「まあ、1,600グラムくらいになるんじゃないですかね。カーボンとは言え、ディープリムだし、クリンチャーホイールだし」と聞かされていた。いくらなんでも、1,600グラムは重すぎる。

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※カッコよさは認めますけどね…

今のCSIに履かせている「AM-9」は1,364グラムなので、仮に1,600グラムだったとすると、一気に「240グラム」の重量アップになる。

CSIの重量は7キロ台とカーボンロードバイクに匹敵する軽さ。せっかくデュラエースとシュワルベワンで軽量化しているのに、その良さが失われてしまうのはちょっと…カッコイイのは認めるけれども…という判断である。

しかし、Sさんは漢だった。重量アップを覚悟の上で、『Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)』の予約に踏み切ったのだ。これぞ、漢である。


そしてついに、納品の日がやってきた。


Sさん 「中山さん、ついに例のブツが届くぜ…

中山 「(゚A゚;)ゴクリ…や、やつが来るのか」

Sさん 「今週末にショップで装着するけど、どうする?

中山 「ゼッタイに見に行く」


ということで、いそいそと見学に行ってきました。

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初めて目にするバトンホイールの圧倒的存在感

店に到着すると、すでにSさんはせっせとホイールの交換中。なるほど、単体で見るバトンホイールは存在感十分。つや消しの極太リムと三本のトライスポークが否応にも目を引く。

『Kitt design Carbon Tri-Spoke Wheel Set』には2つのデザインがあって、ひとつは「kitt design」のロゴが白いモノ。もう一つはホイール同色のブラック。Sさんが選んだのは、同色タイプ。大人っぽいデザインで、自分も同色型のほうがカッコイイと思った。

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※ロゴを強調したい方は白ロゴモデルをどうぞ


取り扱いは通常のクリンチャーホイールと同じ。リムテープを張り、クリンチャーホイールを装着するだけ。ただし、ディープリムなのでチューブの選択肢があまりない。よって、そこだけは新品で購入する必要がある。

なお、ハブはNOVATEC製。

さらに、うれしいことに20インチのほぼすべてのミニベロの規格に対応しているのだ。

ETRTO451規格の20インチ版には、リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様がある。しかも、ETRTO406規格の20インチも用意されている。406はリムブレーキ仕様だけではあるが、DAHONやTernのフォールディングにも使える74mm版まで用意されている。

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※リムテープは付属してきます

つまり、大半のミニベロユーザーのバトンホイール化が現実のものになったわけ。こいつは春から縁起がいい・・・。

メーカーの事前発表よりも軽い!

重量を計ってみて驚いた。なんと、事前発表よりもはるかに軽いのだ。Sさんが元々使っていたのはAM-7(451)ホイールで、店頭で計測したら前後の合計重量は1,200グラムちょうど。
※ちなみにカタログ値は1,226グラム

>> タイレルのホイール情報はこちら(公式サイト)

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※メカニックの大将もうれしそう(*^^*)

それに対し、『Kitt design Carbon Tri-Spoke Wheel Set』は1,250グラム。1,600グラムを越えるかもって言ってたの誰だ!350グラムも軽いではないか。これはいい意味で期待を裏切られたわけだ。

元々のアルミクリンチャーホイールとほぼ変わらない重量に、Sさんも大喜びだ。

あまりのカッコよさに瞬殺

ブレーキシューをカーボン用に交換し、リム幅と位置を調整して完成!実際にタイレル(Tyrell)のCSI に装着したらどうなるのだろうか。

観た瞬間、死んだ。『Kitt design Carbon Tri-Spoke Wheel Set』に殺された。想像してた10倍かっこよかった。脳内イメージを軽く越えてきた。

ご覧いただきたい。これである。


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※ヤダ、カッコイイ…

いかがだろうか。理屈とか理論とか、どうでもよくなりはしないだろうか。ホワイトのフレームと、ブラックのホイールのビビッドなコントラスト。レーシングマシン然とした佇まい。静止しているのに、アイドリング音が聞こえてきそうな迫力である。

Sさんと自分は息を呑み、しばらく言葉を発することができなかった。


Sさん 「こ、これがバトンホイールの威力か…

中山 「元々可愛かった少女が化粧を覚えて、妖艶な女性に変身した瞬間を目撃した気分だ…」

Sさん 「よくわからんけど、その例えは合っている気がする

中山 「自分のCSIが、急にイケてないルックスになってしまった錯覚に陥る(笑)」


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※ついているホイールはAM-9 です

「いつまでも君を見つめていたい」……邦楽に頻出するフレーズのような気持ちになった。こんなトキメキは、もう何年も味わっていないような気がする。

自分のCSIにも履かせてもらった

自分もCSIで来店していたので、「じゃあ、中山さんのCSIにも装着させてみよう」という空気になった。

ソレをしてしまったら、もう自分はダメになってしまうのではないか。完全に恋に落ちてしまうのではないか、そんな一抹を不安を抱えつつ、誘いを抗うことができずに装着した。(いや、そもそもそれを期待してCSIに来店していた。下心満載だったことを告白する)

んで、装着してみた。


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シルバーのフレームにも似合いすぎて、死んだ。本日2度めの死亡。


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ホワイトフレームとのブラック&ホワイトなコントラストがレーシングマシンの雰囲気だとすると、シルバーフレームとの組み合わせはアウディとかメルセデスにブラックホイールを履かせたときのような、大人っぽい高級感が強調される。

この瞬間、僕は『Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)』と恋に落ちた。


中山 「在庫ってまだある?」

大将 「もう1セットだけあるよ

中山 「それを買い逃したら?」

大将 「数量限定で仕入れたので、これでおしまい

中山 「次に入ってくるのは?」

大将 「いつになるかわからない。生産はすると思うけど…

中山 「なんだと……」


この時点で、脳裏に「購入」の二文字が鮮明に浮かんできた。なにしろ、購入阻害ポイントだった重量問題がクリアになったから。

いま使っているAM-9(1,364グラム)が、バトンホイールにしたら1,250グラムになる。重量アップどころか、114グラムの軽量化が実現してしまう!

いったい私はどうなってしまうのだろうか。フラフラとその場で手付け金を払ってしまったのか?それとも、誘惑を抑えてその場を去ったのか?

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※同じフレームとは思えないほどの差(違うのはフレームカラーのみ)


Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)』と自分の運命やいかに!!


つづく


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2016年の暮れ、ミニベロ界に衝撃が走った。 なんと、飛行機の手荷物サイズに折りたためてしまえるミニベロがドイツで開発されたのだ。名前を、「Kwiggle」という。発音は…「くうぃぐる」だろうか。 ※ホイールベース、ちっさ 開発されただけで、まだ市販化されたわけで ...
2016年の暮れ、ミニベロ界に衝撃が走った。

なんと、飛行機の手荷物サイズに折りたためてしまえるミニベロがドイツで開発されたのだ。名前を、「Kwiggle」という。発音は…「くうぃぐる」だろうか。

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※ホイールベース、ちっさ

開発されただけで、まだ市販化されたわけではなく、市販化に向けてプロジェクトが開始した・・・というステージ。もともとは2013年に「Eurobike 2013」でプロトタイプとして紹介され、“飛行機に手荷物として持ち込める”というキャッチフレーズで話題になった。

そこから3年を経て、ついに製品化目前にまでこぎつけたわけである。「Kwiggle BIKE」の市販化に向け、Kickstarterでの資金調達プロジェクトを開始すると発表したわけ。

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日本のガジェット系ニュースメディアでも取り上げられていたので、「あー、そういえば読んだな」って記憶がある方もいらっしゃるのではないだろうか。


>> “飛行機に手荷物として持ち込める”折り畳み自転車「KWIGGLE BIKE」、製品化目前(インターネットコム)

>> もしや機内にも持ち込める? コンパクトすぎる折りたたみ自転車「Kwiggle」(ギズモード)

こちらは海外の記事

>> Folding Bike that Fits into Airline Carry-On Luggage Launched(totalwomenscycling.com)
※英語

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動画で走る様子を見てみよう

いったいKwiggle がどんなバイクか、公式動画で見てみよう。



まるで立ち漕ぎをかのようなシルエットだが、ちゃんとサドルに座っている。重心位置はかなり高く、かつアップライト。タイヤが小さいので、未舗装路はキツいだろう。舗装路走行を走る限り、そこそこスピードも出ている。

タイヤは小さく(12インチ)、シティコミューター的な、もしくは目的地までのラストワンマイル的な用途を想定しているようだ。アップライトなポジションゆえ、よーく見ると、ハンドルを小刻みに動かしてバランスを維持しているのが見て取れる。

動画内では、サイクルウェアに身を包み、ビンディングシューズで乗る姿があるが、ちと違和感。そんな使い方、する人がいるとは思いにくい。あと、未舗装路走行シーンがあるにはあるが、路面の凸凹はほぼ無い場所を選んでいることもわかる。とてもではないが、山やトレイルに持ち込んで楽しむタイプのバイクではない。

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※さすがにそれはない…

空港で裸のままゲートを通過するシーンがあるが、さすがにむき出しで持ち込むのも現実的ではないかなと。チェーンは汚れているだろうし、そのままの状態の自転車を飛行機内の棚に突っ込んだら、他の乗客のひんしゅくを買うだろう。

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※裸の状態で飛行機に積めるのかな…さすがに注意を受けそう

まあ、Kwiggle を実際に飛行機に持ち込む人はほとんどいなくて、単に「わかりやすいマーケティングメッセージ」として、飛行機手荷物という表現が使われたのだと思う。

Kwiggle ってどれくらい小さくなるのか

ちなみに、Kwiggleを折りたたんだときのサイズだが、55 x 40 x 25センチだ。これは世界の多くの航空会社での、手荷物サイズ基準をクリアしている。
※手荷物として持ち込めるものの、サイズや種類は、航空会社や地域によって異なるので、100%ではない。

ちなみに、JALとANAの国内線の手荷物の機内持ち込みサイズは、座席数によってちょっと変わる。

  • 100席以上 115cm(三辺の合計)
  • 100席未満 100㎝(三辺の合計)

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なお、重さはどちらも10kgまで。Kwiggleの三辺(55 x 40 x 25)の合計は120cm・・・ではあるが、公式サイトによれば「55cm × 40cm ×25 cm以内」はギリギリセーフ。しかも重量は8.5キロ。

つまり、KwiggleはANA、JAL共に機内持ち込みが可能である。

メカ類はなにが使われている?

シングルギアなので、リアディレイラーはない。シンプルな構造だ。動画を見た限りでは、前後にロングアーチっぽいキャリパーブレーキがついているが、バイクの性格からして、制動力は特別高いものではないと思われる。

日本で買えるスモールミニベロではどうだろう?

日本のミニベロでも、カラクル(CARACLE-S)等はかなり小型化をがんばっていると思う。だが、飛行機に手荷物としては持ち込めるのだろうか?

カラクル(CARACLE-S)のサイズは、65 × 48 × 33cmだ。ANAとJALそれぞれの手荷物サイズ規定は55cm × 40cm ×25 cm以内。完全にオーバーである。加えて、10.8キロあるので重量もクリアてきていない。

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殘念…。まあ、カラクル(CARACLE-S)は406の20インチバイクなので、そこそも土俵が違う。

では、ダホンのEEZZ D3 ではどうか?

重量は9.6kgなのでセーフ。しかし、サイズは62 × 64 × 27cmなのでNG。ぜんぜん規定内に収まっていない。これもKwiggleに負ける。こうしてみると、Kwiggleのスモールさが際立つ。

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※EEZZです

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※かなり小さくなるが、これでも飛行機の座席荷物にはできない


ということで、飛行機に手荷物として持ち込める、ドイツ発の折りたたみ自転車「Kwiggle」を、本当に機内に持ち込むかどうかは別にして、これだけ小さければいろんな使い方ができそう。

kwiggle


職場で購入して、お使いに使うとか、ちょっと遠出のランチの足にするのも面白いかも。


折りたたみ自転車&スモールバイクカスタム2017




表紙のバトンホイールに萌える…ハアハア



自分はミニベロからスポーツバイクを始めたこともあり、ロードバイクを所有する今でもミニベロが大好きである。 購入したのはダホンのMu P8(今はP9に進化)のフラットバーハンドルで載っていたんだけど、「もっと長距離を!もっと前傾姿勢で!」ってのめり込むんだ結果、ブ ...
自分はミニベロからスポーツバイクを始めたこともあり、ロードバイクを所有する今でもミニベロが大好きである。

購入したのはダホンのMu P8(今はP9に進化)のフラットバーハンドルで載っていたんだけど、「もっと長距離を!もっと前傾姿勢で!」ってのめり込むんだ結果、ブルホーンバーを導入した。

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じつは何度か「ドロップハンドルってかっこいいな…Muをドロップにカスタマイズしたいな…」と妄想はしたのだが、Vブレーキとの相性があんまりよろしくないので断念し、ずっとブルホーンバーのまま。
※今はオクサマのボードウォークで余生を送っています(*^^*)

2台めとなったタイレル(Tyrell)のCSI では、憧れだったドロップハンドルモデルを迷わず選択。ハッピーなミニベロライフを送っております。

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さて、90%以上のミニベロユーザーは、どこかのタイミングで自分のバイクを、「ドロップ化できねーかな…」と考えるもの。(自分調べです)

これからミニベロを購入される方の中には、「ドロップハンドルのミニベロって、いったい市場にどれくらいあるんだろう?自分でカスタムするのもいいけど、できれば最初から標準でついているといいなぁ」って方もいらっしゃると思うので、『折りたたみ式&ドロップハンドルで買えるミニベロ』をリストアップしてみました。

ドロップハンドルで乗れるダホンのミニベロ

Mu Elite(ミューエリート)

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

MUELITE


ダホンの中ではかなり高価な部類。ほぼフラッグシップモデル。フレームもフォークもシートポストもアルミでできており、コンポーネントは現行の105で構成されているが、クランクはFSA (Gossamer Pro ABS BB386 EVO)である。歯数は53/39Tである。

カセットスプロケットは11-28T。けっこうキツめの坂でも大丈夫。殘念なのが、ブレーキがテクトロであること。試乗したこともあるが、やはり効きはよろしくなかった。自分だったら、真っ先にブレーキを交換する。

お値段は、なんと290,000円(税別)。ミニベロにしてはかなり高い。この価格であれば、フル105にしてほしいと思う。

ミドルレンジのロードバイク、エントリーカーボンのロードバイクだって20万円ちょいで買えるのが当たり前の時代なので、ポーン!と即金で買える方はかなりまれなのではないだろうか。

  • 重量:10.0キロ(ペダル含まず)
  • ホイール:20インチ (ETRTO 451)
  • トランスミッション:22 段変速

Dash Altenaダッシュ アルテナ

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

dash

クラシカルなシルエットのフォールディングバイク。ホリゾンタルフレーム好きな人には響くデザインではないだろうか。フレームもフォークもアルミ製。Dashシリーズの中ではスポーツ仕様となるモデルだ。体格に合わせて、M/Lふたつのサイズが用意されている。

折り畳み部が目立たないLockJawテクノロジーを採用していて、しかもレバーヒンジ構造(つまり、普通の折りたたみモデル)よりも強度が高い。一般的なフォールディングバイクよりも剛性感を感じることができるのは安心材料。

コンポーネントはシマノのクラリスなので8段変速(前後のディレイラー、シフター、ブレーキがクラリス)。フロントディレイラーを合わせて16段は必要にして十分。クランクは53/39Tで、カセットスプロケットは11-32T。相当な激坂でも問題なし。

完成車価格は128,000円(税別)。まずまず、リーズナブルだと思う。 いちおうフォールディングバイクではあるが、畳んでもあまり小さくはならないのがネック。輪行での持ち運びはやや手こずると思う。

  • 重量:M:10.8キロ / L:10.9キロ
  • ホイール:20インチ (ETRTO 451)
  • トランスミッション:16段変速

ドロップハンドルで乗れるTernのミニベロ

Verge X18

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

verge

クロームとコバルトブルーのコントラストが目に突き刺さる、かなり派手なフォールディングバイク。Ternのラインナップの中では、折りたためる&ドロップハンドルなのはVerge X18のみ。

フレーム、フォーク、シートポスト等はすべてアルミ製。 X18の名が示すとおり、リアディレイラーは9速。「いまどき9速?なんで?」って気がしないでもないが、理由はカセットスプロケットにカプレオを採用しているから。

カプレオとは、シマノ作の小径車用コンポーネント。 トップに9Tを備えているので、チェーンリング(53T)と組み合わせることでかなりの高速が出せる。
※ギア比は「9-10-11-13-15-17-20-23-26」

トップに9Tを持つカセットスプロケットってほぼないので、ハイスピードを出したいってミニベロユーザーには重宝されているのがカプレオである。

カプレオの解説は下記記事がオススメ。

DAHON Curve D7を最速にするSHIMANO Capreo(カプレオ)とは?(世界にひとつだけのDAHON)

ホイールには、Kinetix Pro X Deep Dishというディープリムホイールが採用されており、なかなか目立つしカッコイイ。¥237,000(税別)という価格を安いと見るか、高いと見るか…。

シフターがSORA、フロントディレイラーもSORA、リアディレイラーはかろうじてアルテグラ(6700系だが)、クランクがFSAと統一感にも欠ける。個人的には「やや高いかな…」だろうか。税込みで20万円を切ってほしいところである。

  • 重量:公式サイトに記載なし
  • ホイール:20インチ (406)
  • トランスミッション:18段変速

Ternには、Surgeというアーバンスポーツクロスオーバーなミニベロを、上位モデルのSurge(kitt design)があり、どちらもドロップハンドルモデルではあるのだが、残念ながらフォールディングバイクではないのでここでは取り上げない。

カンタンに紹介だけしておくと、Surgeは完成車価格で¥89,000(税別)とかなり思い切った価格設定をしている。(コンポはクラリス)

Surge(kitt design)
は攻撃的で独特な雰囲気をまとう。11速の現行105をメインコンポーネントに採用している。¥198,000(税別)と、2倍以上の価格差があるが、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)(451)というカーボン製のバトンホイールがデフォルトでついてくる。

DSC_3616
※迫力満点のバトンホイール

別売りで10万円はするので、ほぼこれによる価格差と思っていい。コンポーネントが105であることを考慮に入れると、コストパフォーマンスは優れている。

ドロップハンドルで乗れるパシフィックサイクルズジャパンのミニベロ

Reach R20

Pacific Cycles Japan(パシフィックサイクルズジャパン)は、1985年に創業された、台湾の老舗自転車メーカーであるPacific Cycles の日本法人。

長らく、「BD-1」の名称で愛されてきたミニベロだが、Pacific Cyclesと輸入元であるミズタニ自転車との日本総代理店契約が2014年末で終わり、2015年からはカドワキカラーワークスの子会社の(株)ファビタ内にPacific Cycles Japan(パシフィックサイクルズジャパン)事業部を開設したらしい。
※ミニベロ界隈では、けっこう話題になりましたね

パシフィックサイクルズジャパンはBirdyで有名だが、完成車でドロップハンドルモデルは存在しない。
※カスタマイズしている人は大勢いらっしゃるようだが

そんなパシフィックサイクルズジャパンのウェブサイトで見つけたのが、Reach R20である。「どこへでも連れ出せる、モバイルロードレーサー」らしい。こんなミニベロがあったなんて知らなかった。初めて目にするバイクだ。

reach

2017年モデルは、第4世代となる最新型REACHだそうで、ということはきっと何年も前から存在したモデルなのであろう。自分の勉強不足を深く恥じ入った次第である。

完成車価格は¥285,000(税別)でけっして安くはなく、ミドルレンジのロードバイクも狙える価格。面白いのは、ディスクブレーキを採用している点だろうか。

前後のサスペンションを備えるだけでなく、サスペンション硬度変更システムという画期的な機構も併せ持つ。なお、前後のディレーラーはTiagra(ティアグラ)。

いろんなギミックがあるというだけですでにワクワクしてくる。人とはちょっと違ったミニベロに乗りたい!という方は、検討してもよいのではないだろうか。(希少なモデルであろうから、実車を飾ってある店舗を見つけるのが難しそうだが)

  • 重量:10.5キロ
  • ホイール:20 inch (451)
  • トランスミッション:20段変速

ドロップハンドルで乗れるブロンプトンのミニベロ

残念ながら、完成車で買えるドロップハンドルモデルは、ブロンプトンには存在しない。すべてフラットバーモデルばかり。おそらくだけど、ブロンプトンをドロップハンドルにカスタマイズしている人はいないのではないだろうか。

と思って「ブロンプトン ドロップハンドル」で画像検索したら、ふつーにいらっしゃいますね…。

brompton

検索するまでは、「ブロンプトンにドロップハンドルの組み合わせって、違和感しか無いなあ…。似合わないんじゃないの?」って思っていたのだが、なんのなんの、クラシカルな雰囲気と戦闘的なドロップハンドルのギャップ萌えがすごくよい。

ブルホーンバーとの組み合わせをしている方もチラホラ。ミニベロのカスタマイズに注ぐ愛好家の皆様の異常な愛情というか、執念のようなものを感じる…。
※誉め言葉です(^^)

ただ、ふと思ったのは、ドロップハンドルにすることで、ブロンプトンの真骨頂であるフォールディングサイズのコンパクトさはどうしても失われると思う。そこはトレードオフであろう。

ドロップハンドルで乗れるジャイアントのミニベロ

IDIOM 0

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

giant

アルミフレームとカーボンフォークの組み合わせ。ブレーキ、前後ディレイラー、シフター、クランクなど、すべてティアグラで統一してあって、完成車価格 ¥120,000(税抜価格)。さすがコストパフォーマンスの鬼、ジャイアントだけある。

訂正とお詫び
IDIOM 0 は、折りたたみ自転車ではありませんでした。コメントでオーナーさんからご指摘あったとおり、1,2はハンドルポストが折り曲がりますが、ドロップハンドルモデルの0は折りたためません。お詫びして訂正いたします。

  • 重量:9.2キロ
  • ホイール:20 inch (451)
  • トランスミッション:20段変速

ドロップハンドルで乗れるKHSのミニベロ

F-20G

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

KHS

フレームもフォークもクロモリ。フレームはReynolds500クロモリで、ソフトテールである。税抜本体価格が¥110,000なので、「お、わりと安いぞ」という気もするのだが、そのぶんパーツはそれなりのモノになっている。

コンポーネントはクラリスなので8速。フロントディレイラーとの組み合わせで16速。本気のミニベロライフを楽しみたい人にはやや物足りないだろう。不満はブレーキがテクトロなのと、タイヤがKENDAであること。自分だったら、いの一番にこのふたつを交換する。

F-20Gのウレシイ点は、フレームサイズがSとMの2種類あること。「他モデルは大きすぎ。ちょうどいいフレームがなくて困ってる」といった小柄な方や女性にはありがたいモデルである。

KHSはドロップハンドルモデルは1つしか無いけれど、ブルホーンモデルはたくさん用意されている。理由は分からないが、KHSならではのこだわりがあるのかもしれない。

蛇足だが、自分がMuからタイレル(Tyrell)のCSI に乗り換えた際、密かに同時進行で比較検討していたのが「P-20RC」だった。

KHSは、あまり乗っている人は多くはないが、いいバイクを作るメーカーだと思う。

  • 重量:12.5kgキロ
  • ホイール:20 inch (406)
  • トランスミッション:16段変速


以上、「ドロップハンドルのミニベロがほしいんだけど」と相談されたら、紹介しようと思っているミニベロをご紹介しました。上記のバイクであれば、どれを買っても幸せになれるに違いない。

もし「ここ忘れているよ!」とか情報ありましたら、コメント欄等でおしらせくださいませ。
※タルタルーガとか、忘れてた・・・チェックせねば 

 

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2016年1月にタイレル(Tyrell)のCSIを購入して、1年が過ぎた。ちょうどよいタイミングなので、CSIのインプレッションと各パーツのヘタリ具合いをレポートしてみようと思う。 フレームが素晴らしすぎる ヒトコトで総括しておくと、CSIは「完全無欠のミニベロロード」だった ...
2016年1月にタイレル(Tyrell)のCSIを購入して、1年が過ぎた。ちょうどよいタイミングなので、CSIのインプレッションと各パーツのヘタリ具合いをレポートしてみようと思う。

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フレームが素晴らしすぎる

ヒトコトで総括しておくと、CSIは「完全無欠のミニベロロード」だった。デュラエースというコンポーネントのおかげもあるが、不満が一切見つからない、喜びしか無い究極のミニベロだ。

とにかくフレームが美しすぎて、なんと1回も電車輪行しなかった。カーボンのBOMAは平気でバラして、輪行袋に突っ込んで、「あらよっ」てかんじでどこにでも持って行ける。途中で多少ぶつけても、あまり気にならない。
※カーボンって、思っていた以上にはるかに丈夫

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なのに、アルミフレームのCSIは、傷がつくのが心配すぎて電車に載せるのが怖い。「この美しいボディに傷がついたら、ショックで立ち直れなくなりそう・・・」ってドキドキするほどCSIは塗装がキレイでピッカピカ。まるで芸術作品。これでカドワキコーティングでないのだからビビる。
※カーボンバックなので、純粋なアルミフレームではないですが

しかも、パイプの継ぎ目の加工が舌なめずりしたくなるほど滑らか。そんじょそこらのミニベロとは、手間暇のかけ方のレベルが根本から違う。以前所有していたMu、オクサマのボードウォークと比較するとその差は歴然。

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※継ぎ目の処理もカンペキ

とにかく、傷をつけずに、大事に大事に乗りたいフレームである。乗り心地に関しては、下記記事をどうぞ。

>> タイレル(Tyrell)のCSI で3,200キロ走ったインプレッション

>> デュラエースを買って思う、人はどのコンポーネントを買うべきなのか?

デュラエースの使い心地に酔う

一つ一つの操作は軽い。なのにクリック感の手応えはしっかりと指先に伝わってくる。アルテグラと比較しても、違いはしっかりとわかる。アルテグラでも必要にして十分、もしくはそれ以上の性能を持っていると思うんだけど、デュラエースはゆうにそのレベルを越えていく。

コンポーネントって、ライド中は常に動かしているじゃないですか。シフトアップ、シフトダウンするたびに、「気持ちいいな~~」と感じることができ、幸せな気分に浸れる。

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※年末年始は実家にも持っていきました

ブレーキの良さも秀逸で、やはりアルテグラの一枚上手。ストッピングパワーの良さもさることながら、それ以上に舌を巻くのがスピードコントロールのしやすさ。

うれしいことに、シマノはブレーキシューが共通なので、「デュラエースだからブレーキシューが高くつく」ってことがない。105、アルテグラ、デュラエースで共通のブレーキシューなのだ。よって、交換するときもお財布に優しい。
※余談だが、カンパニョーロのシャマルミレは専用シューしか使えない。しかも一般的なシューの1.5倍もする…

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1年経ってもブレーキシューの溝は健在。交換時期はまだまだ先になりそうだ。

デュラエースのチェーン、ワイヤー類の劣化はほぼ見られない

走行距離が3,000キロ未満ということもあるのか、目立った劣化は見られない。チェーンもワイヤーもそのまま使えている。リアディレイラーの調整は、1回したかどうか…。つまり、ほぼノーメンテナンス。それでいて、快適性はまったく失われていない。

アルテグラにくらべて、前後ディレイラーの動きの安定性も優れている。アルテグラだと、フロントディレイラーが半年に1回くらいのペースで、「あれ?調子悪いな?」ってなり、ワイヤーテンションをいじるんだけど、デュラエースでは一度も違和感がない。

機械としての精度の高さはさすが。こういう目に見えない部分にも、価格差が現れているのだろう。

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2017年に新型デュラエースが登場して、気にならないわけではないんだけど、正直な気持ちを言うと、9000系の前モデルのほうがデザイン的に気に入っている。シルバーのCSIのフレームカラーにもマッチしているしね。

よって、9100デュラエースがほしいとは、現時点ではまったく思わない。(その予算もないし…w)

CSIに行なったカスタマイズは3点

この1年間、交換したパーツはシートポストとタイヤの2点。

シートポストは、ストレートタイプをセットバックタイプに替えた。デザイン上のためではなく、「ハンドルが近すぎた」ため。セットバックシートポストにしたことで、ポジションがしっくりした。

>> タイレル(Tyrell)CSIのポジションを『セットバックシートポスト』を導入していじってみた結果

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タイヤはデュラノ(28c)をシュワルベワン(23c)に取り替えた。デュラノだと、空気を抜かないと開放したキャリパーブレーキから取り外せない問題があったから。

シュワルベワンは、「耐久性が低い」というウワサを聞いていたので、ヒヤヒヤしながら使い始めたのだが、1,300キロ走った現時点でパンクはゼロ、目立った摩耗もなく、まだまだ使えそうだ。3,000キロまで保ってくれれば…と願っているが、どうなるだろうか。

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>> タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤをシュワルベワンに交換します

>> 451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション


あと、交換ではないけど、アップライト過ぎたポジションを少し下げたかったので、ハンドルポストを3センチほどカットもした。

つまり、CSIのカスタマイズはほとんどしていない。最高のフレーム、最高のコンポーネントを奢ってしまったことで、いじる喜びを失ってしまったのが、CSIに関する数少ない悩みであると言える。(贅沢な話だ…)

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カーボンクリンチャーを考えていないわけではない

具体的な時期は決まっていないし、決心もしていないのだが、ホイールをカーボンクリンチャーにしたいという欲望はある。

いま使っているのはタイレル純正のホイール、「AM-9」で、すでにタイレルのラインナップからは消滅している。  
※今あるのはAM-7(451)である。AM-10というホイールもあるが、サイズは406

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フリー音は控えめで、よく回るホイールで性能面に関してはなんの不満もない。が、(完全に見た目だけの理由で)BOMAの「TH-20CS」というカーボンクリンチャーホイールが気になっている。前後合わせて1255グラム。

リムハイト38mm、リム幅22mm の軽量かつスポーティーな「451」ホイールで、シマノの10、11速、スラムの10、11速、カンパの10、11速のすべてに対応している。  

ただ、168,000円(税抜)という価格はいくらなんでも高すぎるので、実現することはまずない(ような気がする)。

冷静に考えれば、ミニベロにカーボンホイールを履かせるなんて、あまり意味のある行為ではない。少なくとも、10万円以上ものコストをかけるのはちょっと異常だと思う。(←と、必死に自分に言い聞かせています)

不満がないのが不満

CSI については、不満がないのが不満…かもしれない。何の文句もない。100%満足しまくれたミニベロライフを送れている。

乗り始めの頃は、「ダウンチューブにボトルケージを付けられない」のが不満だったけど、ミノウラのケージをサドルに取り付けられたので問題なし。折りたためないことがデメリットなのかもしれないけど、自分はあえて折りたためないフレームが欲しかったので、不満にはなりえない。

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正直、「ロードバイクよりもミニベロロードのCSIのほうが楽しい…」とすら思っているレベル。絶対的スピードではロードバイクにはかなわないけど、走らせていて気持ち良いのはCSIのほうなのだ。

ということで、2017年はBOMA の Refale よりもタイレル(Tyrell)のCSI と付き合う時間が長くなりそうな予感がしている。 ということで、ミニベロでロード風に乗りたい方に、タイレルはマジでオススメしたいです。



ミニベロって、そもそもフレームの選択肢がないものなので、あまりポジションをいじる要素がない。 ロードバイクほどシビアに走り(スピード)を追求しない乗り物でもあり、「ポジションはいじらず、納車された状態のまま乗ってますよ」というサイクリストも少なくないと思 ...
ミニベロって、そもそもフレームの選択肢がないものなので、あまりポジションをいじる要素がない。

ロードバイクほどシビアに走り(スピード)を追求しない乗り物でもあり、「ポジションはいじらず、納車された状態のまま乗ってますよ」というサイクリストも少なくないと思う。

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※ヘッドのスペーサーをマックスまで入れていたときの写真

とはいえ、50キロ以上を走るのが日常になってくると、ほんのちょっとのポジションのズレさえも気になってくる。実際、オクサマのボードウォークも複数回のカスタマイズを重ね、彼女用に最適化してきた。そのおかげで、今は80キロほどのライドでは「ぜんぜん疲れないねー」とまで言うようになった。

これはオクサマに体力がついたということではなく、「ポジションがぴったりしている」から。それほどまで、ポジションは大事である。逆に言うと、ポジションさえ出ていれば、人並みの体力でも100キロくらい楽勝で走れるもんです。

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※身長146センチで指が短いオクサマのポジション調整には、けっこう苦労した

>> ボードウォークのハンドルをフラットバーからブルホーンに交換した

>> 【小柄な女性でのOK!】 ボードウォークをフラットバーからブルホーンバーに替えてみてのインプレッション

>> バーコントローラーとブレーキの角度を変えることでブルホーンバーを持ちやすくした様子をイラストで解説


で、ここからタイレル(Tyrell)のCSIのお話しで、CSIはこれまで2回ポジション変更を行なってきました。 どんな経緯でどんなポジションチェンジを行なってきたか。その効果はいかほどだったかをまとめてみます。

ハンドルポストをカット

1月に買って、5月になるまではそのままで乗っていたのだが、「なんか、ハンドル位置が高くね?」と感じるようになった。乗りやすいのではあるが、あまりにもアップライト過ぎてスピードが出しにくいように感じたので、「ではハンドルポストをカットしてみるか」という気持ちになった。

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※大将にカットしてもらう

ハンドルポストをカットするときは、「もう後戻りできないぞ」というちょっとした緊張感を味わう。何センチ切るかは迷うところだが、ここは大胆に3センチほど切ることに。独断でやって、あとで後悔…ということがないよう、心配な人はお店でメカニックさんに相談するのがよいだろう。

自分の場合、すでにロードバイクでポジションがわかっていたので、それに合わせることができたのも、思いきれた理由。

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※3センチほど切りました

ハンドルを切った結果だが、バッチリであった。ロードバイクと同じ高さにハンドルを持っていったので、BOMA の Refale(リファール) と同じ感覚で乗れる。

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※記事冒頭の写真と見比べると、カットした長さがわかる

「やれやれ、これでCSIのポジションが出たぞ…」と安心しきってさらに五ヶ月ほど乗っていたのだが、今度は新しい違和感が現れ始めた。 なんとなく、ハンドルが近い感じがして、腕と脇が窮屈なのだ。

ステムを2センチ延長(暫定措置)

Refale(リファール) とCSIのトップチューブ長を厳密に計測してみたら、想像したとおりCSIのほうが短いことが判明。そのぶん、腕が窮屈に感じるのは当然の結果だ。

とりあえずの暫定措置として、ステムを延長することにした。元々ついていたのが9センチのステム。これを11センチのモノに交換しようと決意しかけたのだが、懇意にしているメカニックの大将にこうアドバイスを受けた。


( ´ー`) 「ステム延長すればとりあえずの解決にはなるけど、根本的な見直しにはならないね

(´・ω・`) 「えっ、ステムを長くしたらハンドルが遠ざかるんだから、それでいいのでは?」

( ´ー`) 「長さ的にはそうなんだけど、単純にステム延長すると、前荷重になってしまって、ポジションがアンバランスになってしまうんだ

(´・ω・`) 「なるほど…。体重がセンターにあるほうがいいですもんね。では、どうすれば?」

( ´ー`) 「ステム交換よりも、セットバックシートポストを導入した方がいいと思う

(´・ω・`) 「セットバックシートポスト??」

( ´ー`) 「こういうやつね

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※一番上の部分がやや後ろにズレた形状をしている

(´・ω・`) 「あー、Refale(リファール)もそれだ。数センチ後ろにポジションを持っていけるタイプのシートポストね。こーゆーのをセットバックシートポストって呼ぶのか」

( ´ー`) 「そうそう。いたずらに前目にポジションを持っていくのではなく、サドルを後退させたほうがキレイにポジションが決まると思う


前(ステム)を伸ばすのではなく、後ろ(サドル)を後退させるというメカニズム。理屈的にはどちらもトップチューブ長延長になるわけで、どっちでもよいのだが、迷ったら「重心がセンターに近いほう」を選んでおくとよいかなと。

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ということで、延長ステムではなく、タイレル(Tyrell)のセットバックシートポストを発注。その間の暫定措置として、大将のステム(11センチ)を借りることにした。9センチを11センチに。2センチの延長である。

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これだけでもグンと乗りやすくなったのだが、指摘されたとおり、「たしかに、やや前のめり感が否めない…」と思った。勢いでステムを買うのではなく、アドバイスにしたがってセットバックシートポストにしておいたのは賢明な判断だと思った。

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こういうとき、気軽に相談できるメカニックさんが身近にいると本当に助かる。 そして、ついにタイレル(Tyrell)から待望のセットバックシートポストが届いたのである…。

セットバックシートポストを導入し、ステムを元に戻す

ぱっと見はデフォルトのシートポストと同じ。どっちもアルミだし、色はブラック。モノ自体に高級感があるわけではなく、ごくごくふつうのアルミシートポストといった佇まい。

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交換そのものもカンタン。アーレンキー1本で数分で終わる。ただし、サドルの取り付け角度は好みが分かれるし、サドルとハンドルの落差にも左右されるので、微調整が必要。

ちなみに自分は「水平 or やや下がり目」が好み。角度をちゃんと合わせておかないと、「股間が不快…圧迫感が…」ということになる。このあたりは何度か試乗を繰り返しながら最適な角度を探ろう。

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ということで、セットバックシートポストにした結果は大正解。ステム延長ではなく、サドル後退で2センチ拡張し、ちょうどピッタリのポジションを見つけることができた。

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※元のストレートのシートポスト(左)に対して、セットバックシートポスト(右)はオフセットしていることがわかる

ためしにオクサマと葛西臨海公園まで行き、そのついでに都内をグルっと周遊して90キロ走ったのだが、これがもうぜんぜん疲れない。むしろ物足りないレベル。ポジションがいかに大切かを思い知らされたと同時に、大将に深く感謝したのであった。

57 HDR

ということで、ポジション調整に迷ったら、いたずらにステムを伸ばす以外に、サドル調整(角度と位置をずらすこと)も試してみてはいかがでしょうかというご提案でした。
(*^^*)


 

2016年の1月にタイレルのCSIを購入して、ロードバイクとミニベロの2台体制で使っている。ロードバイク(BOMAのリファール)についてはさんざんインプレ記事を書いてきたんだけど、CSIはまともにインプレッションしたことはない。 CSIについても、タイヤをシュワルベのデュラ ...
2016年の1月にタイレルのCSIを購入して、ロードバイクとミニベロの2台体制で使っている。ロードバイク(BOMAのリファール)についてはさんざんインプレ記事を書いてきたんだけど、CSIはまともにインプレッションしたことはない。

CSIについても、タイヤをシュワルベのデュラノからシュワルベワン(SCHWALBE ONE)に交換したときとか、コンポーネント(デュラエース)に関してはいろいろ書いてはいる。

451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション

CSI(タイレル)のハンドルポストを切って、ロードバイクのポジションに寄せてみた結果
タイレルのAM-9というホイール(451)のインプレッション

ただ、バイクそのものについての感想はしっかり書いていなかった。3,000キロ以上走ったので、CSIがどんなミニベロか感想を交えて振り返りつつ、バイク全体のインプレッションをしてみようと思います。

36

まずはタイレルのCSIのおさらいをば…。

公式サイト
の引用
20"(451)ホイールサイズにインチアップしたSiの後継機CSIが誕生。最新アルミ合金#7046と、新開発カーボンバックにより、やさしい乗り心地と軽量化を実現。SRAM Forceのコンポーネントを標準装備し、完成車重量は、7.2kg。

抜群の加速性、直進安定性、まるでロードバイクのような走行フィールが体感できるはずです。 目を引くスラントデザインとカーボンバックの美しいプロポーション。優れた直進安定性、操作性を持つ高速ミニベロが誕生です。

分かりやすく翻訳すると、「アルミフレームとカーボンフレームのいいとこどりをした、フレーム形状も塗装も抜群にキレイで超軽量なむっさスピードが出る高性能ミニベロロード。タイヤが小さい以外は、ロードバイクと何も変わらない」です。

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CSIの特徴を書き出すとこんなかんじ。
  • アルミ#7046製ダブルバデッド軽量フレーム
  • スラントデザイン(Slant Design)
  • カーボン製フォーク
  • カーボン製チェーンステー、シートステー
  • 451ホイール(20インチ)
  • Prologoサドル(標準装備)
  • ロードコンポーネントとの完全互換
  • 低重心構造による優れた走行性

美しすぎるスラントデザインのフレーム

スラントデザインとは、長いヘッドチューブまわりの剛性を高めつつ、フレーム全体の強度をアップさせることを目的として設計されているんだけど、見た目の良さとオリジナリティにも貢献している。

遠めにも「あ、タイレルだ」ってわかるアイデンティティにつながっている。他にはないデザインであるということで、所有欲を満たしてくれる。

あと、すごく強調しておきたいんだけど、スラントデザインを堪能するには、真横からよりも斜め後ろ(もしくは斜め前)から眺めるのがよい。二本の細いチューブとチップチューブが滑らかにクロスする継ぎ目は必見。

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※継ぎ目は萌えポイント

まだタイレルを持っていなかったころ、イベント会場でCSIの展示車を見ただけで、「あぁ、いつかはこんな美しいミニベロを持ちたいものだ」と心に誓ったものだった。

くどいようだが、スラントデザインは斜めの角度から味わいましょう。フレームが美しすぎて、(傷がつくのを恐れて)電車輪行を躊躇してしまうほどだ。

11
※そなたは美しい…

カーボンバックってどうなの?メリット感じるの?

CSIの最大の特徴が、カーボンバック。黒い箇所がカーボンなんだけど、シートステートチェーンステーがカーボンである。ツートンカラーで変化があってデザイン上のアクセントになっているだけではなく、ちゃんと恩恵も感じている。

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フルアルミのミニベロのMuと比較して、突き上げは確実に緩和された。これはCSIが柔らかいという意味ではない。むしろ、Muがガッチガチに固すぎた。

Muのフルアルミ&一切のしなりを許さない極太のフレームはマジで固くって、その推進力は個人的に好きだったんだけど、町中の小さな段差や荒れた路面では振動がもろにハンドルにびりびり響いて手がしびれ、閉口したものだった。(きれいな路面は快適)

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※ショックを逃がす構造がどこにもない(^_^;)

今思うと、Muで快適に走れる距離は80キロまでだった気がする。100キロ超えしたことは何度かあったが、ラスト20~30キロは手首に疲労が溜まってしまった。

それに対してCSIはカーボンバックのおかげでリアの突き上げがかなり解消された。ただし、CSIは柔らかいフレームだとはまったく思わないし、同じフレームに乗る知人も「CSIは固いフレームだね」ってコメントしてて、それは同意。

Muに比べてマイルドだというだけで、ミニベロというくくりでいうと、やや硬い部類に入ると思う。

なお、フレームの前半分は固め。よって、ハンドリングはシャキッとしているし、ダンシングしてもたわむ感じはない。力をかけただけ、しっかり受け止めて推進力にしてくれる。ただ、下からの突き上げを後ろ半分のカーボンバック(&フォーク)でいなしてくれている感じ。

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そのおかげだと思うが、100キロ超えのロングライドでもぜんぜん問題ない。フルカーボンのロードバイクと比較しても、まったく遜色がないのだ。

アルミとカーボンを組み合わせたフレームだけでもこんなに快適だということは、逆の言い方をすれば「なんだ、フルカーボンじゃなくても、ロングってぜんぜん気持ちよく走れるんじゃん…」という結論につながっている。

個人的には、CSIはとてもバランスがとれたフレームだと思っていて、正直どこにもケチがつけられない。見てよし、乗ってさらによし。深い満足しかない。

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あ、ひとつだけケチをつけるとすると、スラントデザインのせいでフレームにはボトルケージが装着できない。それが唯一の弱点。でも、サドルにケージをつけることで完全に解消できるので、心配は無用です。 

>> タイレル(Tyrell)のCSI 用に、ミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』を買ってみたらいいかんじ

高速巡行が最高に気持ちイイ

つい前日、ツインリンクもてぎで催された「もてぎ7時間エンデューロ」に前職の仲間と参加してきた。今年で4回目となる参加だったんだけど、ロードバイクでなく、あえてCSIで参加してきた。  

当然ながら絶対速度はロードバイクに負ける。フロント53Tとリア12Tでは下りで回し切ってしまい、ケイデンスを「コレ以上は早く回せない」ほどぶん回しても、時速50キロは越えられなかった。(ロードバイクだと60キロ近く出る)

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※95%の方々がロードバイクで出場(ママチャリ、クロスバイクもちょっと見た)

よって、サーキットではロードバイクに負けてしまうのだが、べつに競うことを目的としていないので構わないし、下りでぶん回して時速40キロを越えても、安心して走ることができた。

ただ、時速45キロ辺りに達すると、「うーむ、さすがにロードバイクよりは直進安定性が劣るかな」という印象はあったし、横風の影響を受けやすいと感じた。 でも、タイレル(Tyrell)のCSI は、サーキットで思う存分にもがくことができる数少ない本格派ミニベロであることは間違いない。

23cのシュワルベワンに交換したこともプラスに影響していたね。28cのデュラノだったら、ここまで速く走れなかったと思う。走行距離が800キロを越えたが、目立った経年劣化はほぼない。パンクもゼロである。

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いまのところ、デュラノに戻る理由は1つもない。単価がややお高いのが玉にキズだが、きっとシュワルベワン(SCHWALBE ONE)を使い続ける予感がする。
 

まだCSIで一度も電車輪行したことがない

折りたためるMuに乗っていた頃は、よく電車輪行したものだった。ホイールを外さず、バキッと二つ折りにしてシートポストとハンドルをたたむだけのカンタンさのおかげだった。

しかし、CSIは折りたたず、ロードバイクお同じ手順と工数で輪行準備をしなくてはならない。 ロードバイク用の輪行バッグがあるので、それを使えばできるんだけど、サドルに取り付けたボトルケージ(MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダー)のせいでそれが使えないのだ。

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※逆さまにするのは問題ないのですが…

どういうことかと言うと、オーストリッチの輪行バッグの使うには両輪を外し、リアディレイラー保護用のリアエンド金具を装着し、その金具とサドルのお尻の二軸で自立させることになる。そのときに、サドルの後ろにあるミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』が干渉してしまうのだ。

輪行のたびにアーレンキーで外すのは現実的ではない。かといって、ケージを引っ越しさせる場所もない。MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダーはかなり気に入っているので、今後も使いたい。

ミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』はそのままで輪行バッグを使えるようにするには、後輪を外さずに収納できるタイプの輪行バッグを使う必要がある。

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そんなことを考えつつも、輪行バッグはまだ購入には至らず、車に積んででかけるといういわゆるシックスホイール旅ばかりをしているのである。

>> 自転車とクルマで行く、シックスホイールの旅が究極の趣味になりそうな予感

タイレル(Tyrell)のCSI を電車で150キロほど遠出させ、自走のみで自宅まで戻る…という走り方をしたいので、きっと近日中に輪行バッグは見つけることになると思う。
※シックスホイール旅も快適で楽しいんですが、車に戻らなくてはいけない大前提があるので、どうしても周遊コースになってしまう。コースにバラエティをつけにくいのが欠点。

タイレルのCSIインプレッションまとめ

  • 所有する喜びを味わえる、最高に美しいスラントデザインのフレーム
  • アルミ&カーボンバックならではの「固い but 不快ではない」乗り心地
  • レースもロングライドもなんでもござれの懐の広さ
  • ボトルケージの種類によっては、輪行バッグが使えない
  • 折りたたみ式の気軽さはない
といったところでしょうか。

タイレル(Tyrell)のCSI にデュラエースを組み合わせると、至福なミニベロライフが味わえますというお話しでした。引き続き、CSIのインプレッションはお届けしますね。



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自分は2016年1月から、タイレルのCSIに乗っている。折りたためないフレームのミニベロで、コンポーネントはデュラエース。ホイールはAM-9。タイヤはデュラノからシュワルベワンに交換した。 ミニベロの最高峰は、その人の価値観次第なので「これがベスト!」とは断言できな ...
自分は2016年1月から、タイレルのCSIに乗っている。折りたためないフレームのミニベロで、コンポーネントはデュラエース。ホイールはAM-9。タイヤはデュラノからシュワルベワンに交換した。

ミニベロの最高峰は、その人の価値観次第なので「これがベスト!」とは断言できない。ある人には、モールトンかもしれないし、別の人はブロンプトンを推すかもしれない。が、自分が考える(ほぼ)最高のミニベロを手に入れてしまったわけで、これ以上ないほど満足のいくミニベロライフを送ることができている。

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※シルバーのフレームは日光の下でよく映える(かっこよさにウットリ…)

念のため、タイレルの説明をしておくと、香川県にある自転車ブランド。2004年に創設されたので12年の歴史がある。社名は有限会社 アイヴ エモーション。タイレルというブランド名称は、SF映画の金字塔とも呼ばれる「ブレードランナー」に登場する企業名にちなんでいる。独特のデザインと高い機能性を誇るミニベロで海外でも人気がある。

すでに丸9か月過ぎたんだけど、ぜんぜん飽きないどころか、「これ以上、何も望まない…」ってのが率直な感想。まあ、金銭的なことを抜きにすれば、バトンホイールを使ってみたい気もするし、あるいはタイレル創業10周年を記念して作られた、世界限定50台のオールチタン合金製のXFに採用されている「GOKISO製スペシャルハブ&カーボンホイール」をCSIに取り付けてみたい欲求もある。

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※451サイズのホイールがあればいいな… 

付け加えると、GOKISO製スペシャルハブ&カーボンホイールは、単体での発売はタイレルのウェブサイトではされていない。 念のため、GOKISOのサイトも確認したが、ミニベロ用のGOKISOホイールはラインナップされていなかった。(ある意味、ちょっとホッとしたw)

そんなかんじでCSIにぞっこんなんですが、ほとばしるタイレルへの愛情を押さえつけることができなくなった数ヶ月前のある日、自分の勝手な思い付きで、有限会社 アイヴ エモーションさんに連絡を取り、「いっしょにコラボTシャツをつくりません?」と持ち掛けてみた。

それ以前に、夏にリアディレイラーTシャツを面白半分で作って、周囲でなかなか好評だったので、その記事リンクもイメージとして一緒に送らせてもらった。 とはいえ、「どこの馬の骨ともわからない一介のブロガーの戯言に、メーカーさんがお付き合いしてくれるわけないよな~」くらいの感覚で提案した。

なにしろ、ウェブサイトのブランドページには、

「P.K.Dickが描く未来人類観とシュールレアリスムの世界は、先入観に毒された今を生きる私たちの意識構造を自由に解き放し、だれも知らない未来の姿をリアルな現実の世界へと引き込む。固定された意識構造を変え、未来を先取りし、研ぎ澄ましたリアルな感性を持ち続けること、それはTYRELLの思想の原点です」

ってかなり気合の入ったメッセージが書かれているくらいなので、自分の「シャツ作りましょ♪」な提案なぞ、ブレードランナーの冷たい目をしたレプリカントのごとき冷静さで却下されることも覚悟の上だった。


そしたら、なんと即レスで「面白いですね!(*^^*)」とのレスが!(意思決定が速くて逆にビビった)

有限会社 アイヴ エモーションのご担当者さんによれば、「イベントや試乗会で、スタッフ全員でお揃いで着れるカジュアルなシャツがあったらいいね~ってちょうど話していたところなんですよ」とのこと。なんともグッドタイミングだったようだ。

ちなみに、そのご担当者(Kさん)がこちら。
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※リアディレイラーTシャツを進呈したら、喜んで受け取ってくれた(∩´∀`)∩

オシャレ度が高い! そして、背景のタイレルのオフィスがマジカッコイイ。


コラボTシャツの話はとんとん拍子で進みまして、タイレルのFSXをモチーフにしたデザインとタイレル、サイクルガジェットのロゴを組み合わせたオリジナルコラボTシャツが完成しました。

それがこちら。
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※社員の皆さんが着用した様子 (全員、カラーバリエーションが異なる!)

Tyrell Factory Blog でも掲載していただけてウレシイ限り。

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※チューチュートレイン感が溢れる!(笑)

それにしてもいい笑顔(*^^*)


自分とオクサマ用にも作ってありますよ。

無題
※オクサマもデザインを気に入ってくれた

サイクルガジェットTシャツは恥ずかしくて外に着ていけないけど、タイレルTシャツは可愛くておしゃれ!ようやく外に着ていきたい自転車Tシャツが手に入った」と大喜び。

ちなみに、嫁には大不評のサイクルガジェットTシャツはこれです。
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※まあ、自分以外にこのシャツを着る人間はいないと思う(笑)。


販売などはぜんぜん考えておらず、とりあえず内々で作ってみたコラボTシャツ。自分はかなり気に入っている。リクエストが多ければ、限定販売するかも??

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※職場にて…

 

愛車のミニベロ、タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤを「シュワルベのデュラノ」から「シュワルベワン」に交換した。 交換を決意した最大の理由は、「デュラノは28cの幅のせいで、空気を抜かないとキャリパーブレーキからホイールが外せない(よって、輪行&車載できない)」 ...
愛車のミニベロ、タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤを「シュワルベのデュラノ」から「シュワルベワン」に交換した。

交換を決意した最大の理由は、「デュラノは28cの幅のせいで、空気を抜かないとキャリパーブレーキからホイールが外せない(よって、輪行&車載できない)」から。

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※シュワルベワン(23c相当)

CSIは折りたためないミニベロゆえ、車に積むとか、輪行するためにはタイヤの脱着が欠かせないのだ。よって、カンタンにホイール脱着できるのはとても重要。
※タイヤの脱着自体は手間ではないけど、さすがに毎度毎度、どこに行くにもフロアポンプを持参せねばならないのはうっとうしい。

デュラノの性能自体にはぜんぜん文句はないし、実際ダホンのMuでは5~6回くらい連続してかれこれ4年ほど使い続けているくらい愛用している。ちなみにオクサマのボードウォークは、Muから移植したデュラノを使っている。

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※こちらはデュラノ(28c相当)

300キロ弱しか走っていないので、結論を出すにはまだ早いが、これまでのインプレッションをまとめてみようと思う。

漕ぎ出しがむちゃくちゃ軽い&巡航速度維持がカンタン

最初のひと漕ぎで「おっ」となり、ふた漕ぎで「すげぇぇぇぇぇ」って驚愕する。それくらいハッキリした違いとなって感じ取れる。とにかく漕ぎ出しが軽いのだ。どんなに鈍感なでもデュラノとシュワルベワンの差を感じられない人はいないだろう。

デュラノをかれこれ4年ほど使い続けてきた自分にとっては、「ミニベロのタイヤは、もうデュラノでいいじゃん」という結論を出していた。転がりの良さ、耐久性、軽さ、すべてをバランスよく兼ね備えたのがデュラノだと信じて疑わなかった。

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だけど、その概念は5秒で覆された。シュワルベワンは反則レベルで軽く、そして最適だ。

もはや扱いはロードバイクと同じ

なお、空気圧はフロントが7.0barでリアが7.5barにしてあって、これはロードバイクと同じ設定。タイヤが少し小さいだけで、自分はタイレル(Tyrell)のCSI をロードバイクとして認識している。絶対スピードではロードバイクに負けるものの、それ以外は何もかもロードバイクになってしまった(もちろんいい意味で)。

乗り心地はデュラノとシュワルベワンで大きな差は感じないが、コツコツとした突き上げ感はデュラノよりもやや強め。でも、不快ではないので、シュワルベワンはもう0.5bar ほど空気圧を上げてもいいかなと考えている。

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ただ、「じゃあオクサマのボードウォークにもシュワルベワンを導入するか?」と問われたら、たぶんしない。なぜなら耐久性が不安だから。まだ300キロ弱なので目視でわかるような劣化はないし、パンクもゼロ。でも、デュラノより明らかに軽く、薄いわけで、劣化は早いに決まってる。

ボードウォークはのんびり走るツーリングバイクなので、スピードとか巡行スピードは二の次。だからバランスの取れたデュラノがベストマッチだと思う。オクサマも「あまりにも細すぎるタイヤはスリップが怖いし、道路のヒビとかグレーチング上を走るのが不安になる。ある程度の太さがある今のタイヤ(デュラノ)のままでいい」とコメントしている。

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見た目、シルエットが美しい

期待以上に見た目が引き締まってGOODだった。シュワルベワンにしたことで、CSI本来のスマートなフレームの美しさが引き立てられた気がする。CSIはドロップハンドル仕様ということもあって、佇まいが完全にロードバイク。よって、28c のデュラノよりも23c のシュワルベワンが映える。

タイヤ幅が細くなったことによるデメリットは自分は感じていない。というのも、ロードバイクに乗り慣れているので、無意識に23cで走る習慣とかクセが身についているから。グレーチング、マンホール、砂利は避けて走り、段差は前輪を気持ち浮かせてショックを受けないように越える。路面のクラックや割れ目、穴にもハマらないよう、路面状況は常に気を配って走るのはローディにとっては当たり前。

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※シュワルベワンを装着した図


下はデュラノを付けていた頃のタイレル(Tyrell)のCSI 

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ローディであれば、シュワルベワンは躊躇なくオススメできるんだけど、これまで23cを使ったことがない人が、初めてシュワルベワンを使うとなると、その細さに慣れるまではおっかなびっくりになるかもしれない。

車載輪行がしやすくて便利

フレームを折りたためないCSIを車載する際は、両輪を取り外してフレームをひっくり返し、後席に積んでゴムバンドで巻いて固定している。この手順がずいぶんと楽になってウレシイ。

さて、気になる劣化具合いだが、300キロ弱なので当然ながら問題はなく、結論を出すのはまだ早い。ただ、デュラノのときよりも、こまめに表面をチェックし、小石がハマっていないか、サイドウォールに異変がないか確認するようになった(笑)。

現時点で言えるのは、「シュワルベワンにしてよかった!(高かったけど)」、「デュラノに戻りたいとはさらさら思えない快適すぎる走行性が病みつき!(劣化が心配だけど)」のふたつ。

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引き続き、シュワルベワンがオシャカになるまでロングターム・インプレッションは継続しますね。