サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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2017年07月

自転車を何年にも渡って乗っていると、「え!こんなとこが壊れている!?身に覚えがないのにどうして??」と気づいて焦ることがある。なぜにこの箇所が傷が付いているのだろうとか、どういういきさつでここが曲がってしまったんだとか、首を傾げても答えは出ない。 2ヶ月 ...
自転車を何年にも渡って乗っていると、「え!こんなとこが壊れている!?身に覚えがないのにどうして??」と気づいて焦ることがある。なぜにこの箇所が傷が付いているのだろうとか、どういういきさつでここが曲がってしまったんだとか、首を傾げても答えは出ない。

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2ヶ月ほど前、タイレル(Tyrell)のCSI のフロントディレイラーのワイヤー調整ネジが曲がってしまったのがまさにそれで、ネジの頭がフレーム側にひん曲がっていた。フレームの左側を走るワイヤーを調整するパーツで、めったにいじることはない。ショップで別件で整備してもらった時に、メカニックさんに「あれ?曲がってますよ」と指摘されて気がついた。

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ちなみに、タイレル(Tyrell)のCSI はアルミフレームとカーボンバックのハイブリッド系フレームで、ブレーキワイヤー、シフトワイヤー共にフレームの外にむき出しになっている。

ネジが根元から曲がるとは、それなりの強い衝撃が加わったとしか考えられない。だからこそフレーム側に折れ曲がったはずだ。しかし、まったく身に覚えがない。電車輪行はCSI では1回もしたことがなく(輪行はロードバイクのBOMAでしかしないと決めている)、飛行機に積んだとか、宅急便で移動させたこともない。 ロードバイク以上に丁寧に扱っているのに、こんなことになるとわ…。

もしかして、車載輪行の際にどっかにぶつけたか?あるいは車内で荷重がかかっていたか?

と自問自答したが、それもない。そもそも、そんなピンポイントでショックを当てるのはまず不可能。後席に積むときはひっくり返して固定するので、ネジにはどこにも一切触れることもない。

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※こっち見んな

ひとつだけ「もしかして、あれか…?」と考えかけたのは、立てかけておいたのを風に煽られて倒したことが1度だけある。しかし、それを思い返しても、倒れたのは右側(リアディレイラーがむき出しの方)であって、曲がったネジがあるのは左側。なので、この可能性も消えた。

もしも風で倒れたのが原因だったとしたら、ネジ周辺のフレームにも傷が入ったはず。フレームはなんともないので、なにかしらの圧がピンポイントでかけられたとしか言いようがない。

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※黒いのはアルミのカス&溜まったホコリです

幸いにしてフレームは無傷だったので、ネジが曲がっていることを見落としていた。もしフレームに傷があれば、もっと早くに発見していたと思う。

とまあ、「あれでもない、これでもない」と過去の記憶をほじくり返したのだが、原因は結局わからずじまいだった。メカニックさんに「ふつうにシフト操作するだけで、調整ネジが曲がることってあるものですか?」と尋ねたら、「まず考えられない。何かの衝撃か圧力がかからないとこのように曲がることはない」とコメントしてくれたので、やはり何かがあったのでしょう。

ただ、可能性として挙げられるのは、ネジがやや緩まっている状態でフロントディレイラーを操作してしまうと、ワイヤーに引っ張られてネジがぐらついていくことはあるそうだ。自転車には「いつ、どうやって起きたかわからん」というトラブルもあるということですね。

ネジが曲がってはいるものの、フロントディレイラーはわりと問題なく動く。ワイヤーはふつうに引けてしまうのだ。これも発見が遅れた理由のひとつ。

メカニックさんには「そのままにしておくのはよろしくない。次に同じ場所に圧がかかったらネジが根元から折れるかも。なので、ネジは回さないように」と注意を受け、しばらくアウター縛りで走っていた。ネジがフレームの内側に残ってしまったら、取り外すのに相当難儀する。少なくとも、素人が自力で抜き取るのはまず無理。
※埼玉県南部と東京都内はアウターだけで走れるので助かった

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さて、どのように調整ネジを交換するかであるが、 フローはこうだ。


フロントシフトワイヤーを引っこ抜く

ネジをゆっくり(折らないよう慎重に)回して抜く

ネジ受け側が黒く汚れているので、パーツクリーナーをかけて流し落とす(アルミが擦れてできたカスです)

新しいネジをはめて、シフトワイヤーを戻す

フロントディレイラーの調整をする

完成

以上である。

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※思った以上に長かった


「以上である」とかカッコつけて書いているが、メカニックさんに作業はお願いした。自力で行うスキルはないです…(^_^;)

ワイヤーがほつれていたらどうしよう…ワイヤーまで交換するかで羽目になってしまうかも…と不安だったけど、無事であった。さすがデュラエースということなのだろうか、ワイヤーはまったくノープロブレム。引き続き使います。

折れ曲がったネジはまだ折れる直前ではなかったものの、目視ではっきりわかるレベルでねじ曲がっていた。そのまま使い続けていたらある日突然、「フロントギアが変速できない!山なのにインナーに落とせない!」となって死んでいたかもしれない。深刻化する前に対処できてよかった。

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今回学んだことは、「愛車はこまめにショップに持って行き、プロに診てもらうこと」だ。プロは自分のような素人が見ていない部分に視線が行くし、些細な見た目の変化や操作上の違和感をサッと見抜く。ネジの緩み、ホイールのフレ、各種ワイヤーの伸びやほつれ具合、タイヤのサイドウォールのひび割れ、サドルの位置、ブレーキのかかり具合…などなど。

自分は、とくに問題を感じなくてもショップに行き、おかしな部分はないか診てもらうことを習慣にしている。ライド後の帰宅前に行くとか、ライド前に立ち寄ってみるとか。家からちょっと距離があるなら、ルート上にショップを置くのもよいだろう。

自転車って歯医者のようなものだと思ってて、問題がないときは人は行かないもの。問題が起きてから行くころには症状が悪化してて、「なんでもっと早く来なかったんですか」と言われてしまう。早期発見しておけば安く治療できたのに、ボロボロになってからメカニックさんに見てもらった結果、ひとつのパーツのダメージのせいで周辺パーツの劣化まで加速させてしまった…ってことは実にあるある。

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完全な余談だが、自分は半年ごとに歯医者で定期検診をしてもらっている。診察が終わるやいなや、半年後の予約をその場で入れる。強制的にスケジュール化しておかないと、忙しさを言い訳にして足が遠のき、深刻な事態が起きる…のは何としても避けたいから。

その心がけのおかげだと思うのだが、ここ3年ほどはまったく問題がなく、先生にも「歯石除去以外、やることないですよ (^^)」とおっしゃっていただけている。

メカトラブルを深刻化させないように、こまめにお店に行ってチェックしてもらうと結果的にお財布に優しいというお話でした。加えて、ロードバイクのメンテナンス書籍を活用して「自力でできること」を増やせば、もっと節約できる。


というわけで、愛しのタイレル(Tyrell)のCSI は完全復活です。

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サドルの高さを決めるのは、簡単なようでそうではない。ママチャリで短距離しか走らないのであれば、テキトーでもなんとかなるが、100キロとかそれ以上の距離を走ろうとするとそうはいかない。わずかなポジションのズレがボディブローのように効いてきて、臀部やヒザや腰、肩 ...
サドルの高さを決めるのは、簡単なようでそうではない。ママチャリで短距離しか走らないのであれば、テキトーでもなんとかなるが、100キロとかそれ以上の距離を走ろうとするとそうはいかない。

わずかなポジションのズレがボディブローのように効いてきて、臀部やヒザや腰、肩など、あらゆる部分に痛み&違和感を生じさせてしまう。

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自転車動画コンテンツにかけては世界でも屈指のレベルを誇るGlobal Cycling Network が、「サドルの高さを決めるためのコツ(How To Set Your Saddle Height - Tips For Getting Your Saddle Position Right)」で誰でもできるサドルの高さの求め方を紹介していたので、翻訳してお届けしよう。



サドルの高さを決める

できればバイクが固定できる状態にしよう。屋外で走りながらでもできないことはないので、大丈夫。

まずはバイクにまたがり、両足のかかとをペダルに置く。

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その状態でヒザが伸びているのが望ましい。さて、両かかとでペダルを回してみよう。骨盤が上下や左右に揺れていないか確かめること。というのも、骨盤を動かせば少々サドルが高すぎてもペダルを回せてしまえるから。

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※ヒザが伸び切りそうで、伸び切らないくらいが望ましい

いきなり余談に入るけど、これはかつて自分が犯したミスである。ロードバイク購入1年目、極端に高いサドル位置をかたくなに下ろそうとしなかった。「だって、かかとでペダリングできているもん」と思い込んでいたのだが、実際はできておらず、骨盤を動かすことで「回せている」と思い込んでいただけであった。

詳しい話は下記リンクからどうぞ…

>> 【ロードバイク初心者に読んでほしい】プロショップ・タカムラ製作所でポジションを徹底的に改善してもらった話

>> 【ロードバイク初心者あるある】サドルを適正ポジションより約2センチ上げていた恥ずかしい理由を告白します


なぜ骨盤を必死に動かしてしまったのか?それは、「自分の短足を認めたくなかった」から。サドルを下げる=短足であるとなってしまうので、なるべく下げずに済むよう愚かな努力をしていただけに過ぎない。

私のようなおバカさんもいるので、くれぐれも「ペダリングは骨盤を固定した状態で!」と覚えておいてほしい。自己診断ができなければ、誰かに後ろから見てもらい、お尻が左右ににヒョコヒョコ動いていないかチェックしてもらうことをおススメする。

サドルの前後位置を決める

高さが決まれば今度は前後の位置決めだ。これも何気に重要で、ほんの1ミリのズレでも快適性がグンと変わる。気持ちよく漕げる場所を見つけよう。

まずは自転車本体が水平状態にあること。固定ローラーに装着するなら、水平位置をきちんと出せているか確認しよう。難しいのであれば、いっそ地面に下ろして作業するほうがいいかもしれない。

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※膝頭から糸を垂らします

シューズをクリートに装着して通常の走行ポジションをとり、クランクを水平にする。糸に垂らした五円玉を使ってサドル位置をチェックするのだが、糸をひざの骨の部分にくっつけ、そこから真下に下ろす。そのとき、五円玉がペダルの付け根(回転軸)の中心にくればOK。

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KOPS method(コップス・メソッド) と呼ばれるこの手法、完全&絶対的な正解ではないそうだが、ひとつの目安にはなる。ただ、これはあくまで目安なので、もしもリラックスしたアップライトなポジションで走るのであれば、サドルはやや前目に。

逆に、腕をしっかり伸ばして走るのは好みであれば、サドル位置はKOPSメソッドが示すよりやや後ろのほうにズラすと良いだろう。

サドルは平行に取り付ける

サドルの取り付け角度にも正解はない。とはいえ、先端が上を向いていると股間が圧迫されて違和感しかないし、かといって先端を下げすぎるとハンドルに荷重がかかって腰が終始前に落ちてきて辛い。「水平に装着する」がまずはベストである。

あと、レースをする人には常識だと思うけど、UCIは「サドルは平行に取り付けられるべし」と定めているそうな。(知らなかった) 

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※UCIとは「Union Cycliste Internationale」の略称で、サッカーでいうFIFAみたいな団体です

こだわるのであれば、不動産屋さんが床の並行を計測する製品を使うのもアリだが、サドルが平行になっているかどうかは目視でも充分可能。わざわざ買う必要はないと思う。


…と、以上で終わりなのだが、サドルの「高さ、前後位置、平行かどうか」は一発でバシーンと決まることは少ない。というのも、高さを合わせたつもりでも、前後位置がズレてたせいでもう一回高さ調整が発生したり、その逆が起こったり…ということはままあるから。

面倒くさがらず、時間をかけて調整しよう。できれば一人でやるよりも、二人一組で撮影しあうとよい。互いのクセもわかるし、きれいにペダリングしていたつもりが「意外にぎこちないな、俺…」と驚くこともできるから。自分のペダリングって、なかなか見る機会がないのでいろんな発見があると思う。

個人差のある要素

上記はあくまで一般論。それ以外にも考えるべき要素はいくつもあって、体の柔軟性とかペダリングのクセ(かかとを下げ気味に回す or 上げ気味に回す)等、も考慮すると、やはりプロの診断(有償のパーソナルバイクフィット)が必要になってくる。

以下、他のメソッド

holmes method(ホームズ・メソッド)

脛と大腿骨が25~30°になると、もっとも快適にペダリングでき、かつパワーを発揮できると導き出した。ただ、この方法を自分で確かめようにも方法がない。goniometerという巨大な分度器があれば計測できるが、こんなもの一般人は持っていない。よって、あまり現実味のないメソッドである。

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もうひとうが「inside leg method(インサイドレッグ・メソッド)」といい、股下の長さを計測する方法。シューズを脱ぎ、裸足の状態で計測する。ここではじき出した数字から10センチ引くと、それが「ボトムブラケットの中心 ~ サドルのてっぺん」までの長さとなる。なかなか複雑である。

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※どうしてもシュールな画になってしまう


いろいろな手法を紹介したが、どれが絶対とかではなく、自分でチューニングしていくものである。たとえば、上記のメソッドのどれもクランクの長さを検討に入れていない。

172.5ミリから170ミリのクランクに交換したらサドル高は変わるのか?たぶん変わる。シューズをシマノのSPD-SL からスピードプレイに交換したら?たぶん変わる。セットバックサドルに新調したら?たぶん変わる。サドルをプロロゴからフィジークに替えたら?やはり調整は発生する。

と、まあかくもポジションとは面倒かつデリケートなものなのだ。「1回やったら二度としなくていいんだ~」ではないし、「パーソナルフィットをしてもらったから、もうお世話になることはないんや~」ってわけでもない。パーツを変えたら調整するし、乗り方が変わればステムの長さを伸ばしたり(縮めたり)、スペーサーを抜く(増やす)などしたら都度見なおす必要がある。

まずは、基本の数字を記録しておこう。方法は簡単で、「1.ボトムブラケットの中心~(シートポストをつたって)サドルのてっぺん」までの長さと、「サドルの先端~ハンドルバーの中心」までの長さの2つだけ。ベースデータがあれば、いつでも基本に立ち返ることができる。
※サドルの厚みによってこの長さは異なるので、サドルを交換したら都度計りなおすこと

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げにポジションとは奥深きものなので、ロードバイクライディング強化本あたりの専門ムックでも読んでみようかと思っている。


>> 夏と冬でロードバイクのサドルポジションがズレてしまうのはナゼなんだぜ? >>> 謎が解けた\(^o^)/


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自分が2013年の暮れから使い始めたTIMBUK2の「カタパルト」は、すでに3年半が経つがまだまだ現役。なにしろ質実剛健な造りをしているので、どんなに手荒に扱ってもぜんぜん壊れない。 こないだ、あまりにも汚れまくったので、湯船に沈めて丸洗いしたら、キレイさっぱりし ...
自分が2013年の暮れから使い始めたTIMBUK2の「カタパルト」は、すでに3年半が経つがまだまだ現役。なにしろ質実剛健な造りをしているので、どんなに手荒に扱ってもぜんぜん壊れない。

こないだ、あまりにも汚れまくったので、湯船に沈めて丸洗いしたら、キレイさっぱりした。

>> メッセンジャーバッグを風呂場の湯船で洗うと汚れがよく落ちる

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※洗った後に玄関先で干す図

頑丈でコスパが高く、ありがたい。ただ、それはつまり新品に交換するタイミングを逃すことにもなる。

TIMBUK2のカタパルトはすでに廃盤になっており、現行モデルは「カタパルトスリング(Catapult Sling)」だ。外側のデザインがちょっと変更されただけで、中身はカタパルトと一緒なんだろう…とタカをくくっていたら、なんとストラップシステム、ジップ位置の変更と追加、ポケット構造の変更…と盛りだくさんでアップデートされていた。

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※上のブラックが新型です

現物を見てチェックしてみたいと思ったので、TIMBUK2 カタパルトスリング オーナーであるサイクリスト仲間の方にお願いして、じっくりと拝見させてもらった。

ということで、(実際には使ってないけど)レビューしてみますね。

メイン、サブの部屋共に構造が変化

フラップを開けてまず気づくのが、「サブポケット構造の変化」で、旧バージョンはジッパーがあって、その中に仕切りが3つ用意されていた。

ここに財布とか家のカギなどの貴重品を入れていた。

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※財布を入れる大きめのスペース、3つの小物ポケットがある【旧型】


それに対して、カタパルトスリング(Catapult Sling)にはサブポケットを閉じるジッパーが無い。代わりに、深め&大きめのポケットが2つ備わる。深さは十分なので、長財布もすっぽり収まる。

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※ここがジッパーではないのがやや不満 【新型】

カギなどもここに入れて問題ないっちゃ問題ないが、個人的にはジッパーが欲しかったのでマイナス。

ジッパーが3箇所に備わる

サブポケットのジッパーが排除されたが、全体では3つのジッパーが採用されており、そういう意味では1つしかジッパーがない旧型より進化している。

具体的には…

1 フラップの外側に小型ジッパー
家のカギなど、貴重品を入れるのに便利。アクセスもしやすいですね。

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※むっちゃ便利


2 フラップの根元 フラップを閉じると、ちょうど折り曲がる部分(つまりバッグの一番上の部分)にジッパーがある。開けると中のメインコンパートメントとサブポケットにアクセスできる。つまり、フラップを閉じたまま物の出し入れができちゃう。

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※な、なんと秀逸なアイデア…!!

コンビニのレジなどで、ベリベリと開け閉めする必要がないので、スマートかっつスムーズに支払いが済ませられる。これはナイス。


3 メインコンパートメントに隠れたジッパーが 
メインとサブの部屋の間にもうひとつオーガナイザーがあって、ここにも貴重品を入れておくことができる。

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冷静に分析してみると、なるほどたしかに旧型の弱点をしっかりと潰しており、カタパルトスリング(Catapult Sling) は正しい方向へとバージョンアップされたようだ。 最初に感じた不満は完全に拭い去られた。

ストラップ&バックルの構造も変わった

よく見ると、バックルがやや小ぶりになり、ストラップ形状もちょっと変化している。進化なのか退化なのかよくわからないが、新型の方がやや小ぶりなので、進化と言えるのではないだろうか。

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装着してみたが、固定力とか脱着のしやすさに変わりはない。どっちもスムーズに開閉するし、固定力も文句はない。

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※あいかわらずの快適な背負い心地

ベルクロの形状はやや異なるものの、3箇所で留める構造は変わらず

メッセンジャーバッグのフラップの固定は、基本はベルクロでおこなう。

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※新型はこう

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※旧型はこう

ベルクロの固定力って、どれくらい持続するのだろう?ずっと使っているうちに、固定力が失われるのではないか?

という不安を持つ人もいると思うが、ことTIMBUK2 カタパルトスリングに関していえば、「100%問題ない!」と断言する。固定力は十分なので、間違って開いてしまうなんてことは一度もない。3年半使っているけど、落下事故はゼロ。ベルクロが3箇所あれば、荷物がパンパンに入っていても、がっちり蓋をしてくれる。
※なお、ミッションワークショップのRUMMYも持っているが、こっちの固定力の高さはさらにすごい。むしろ強力すぎるくらい。

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※ミッションワークショップは段違いの堅牢さを誇ります

ようするに、新旧どちらを使っても大丈夫です。

脇下を通す固定用ストラップは健在

メッセンジャーバッグを自転車で使うとなれば、欠かせないのが脇下を通すサブストラップ。これがないと、走行中にバッグ本体がじわじわと落ちてきて、そのたびに「ええいっ!邪魔だなあ、もう!」と背中に乗せる動作を繰り返す羽目になる。

自転車で使いたいのであれば、サブストラップの有無をしっかり確認してほしい。とくに、長距離を走る方であれば、なおさらである。

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自分は100キロ以上のロングライドだろうが、輪行ヒルクライムツーリングだろうが、ほぼTIMBUK2のカタパルト一択の生活を2年以上送っていて、そういう使い方をするとなると、しっかり背中に固定されていることが必須条件となるのだ。
※サブストラップがないタイプでも、ちゃんと固定してくれるモノもありますが、個人的には有るものが好きです。







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ロードバイクで輪行するとき、何が最も不安に感じるだろう?「フレームに傷がつくんじゃないか」という心配だろうか?それとも、「ホイールのスポークに横方向から変なテンションがかかるのでは」という恐怖だろうか? 自分は、「リアディレイラーが地面に触れたり、階段 ...
ロードバイクで輪行するとき、何が最も不安に感じるだろう?「フレームに傷がつくんじゃないか」という心配だろうか?それとも、「ホイールのスポークに横方向から変なテンションがかかるのでは」という恐怖だろうか?

自分は、「リアディレイラーが地面に触れたり、階段にぶつけてしまって、変速できなくなってしまうのではないか」というドキドキがある。自分にとっての恐怖はそれがほとんどで、その他にはとくに感じない。 (ガンガンに輪行してるけど、カーボンフレームは不思議なほどに無傷)

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両輪を外すタイプの輪行バッグ(オーストリッチのL-100)を使っていて、当然リアディレイラーは剥き出しになる。エンドカバー金具で保護してはいるものの、「他の乗客に蹴られてしまうのではないか。階段や柱にぶつけてしまうのではないか」と常に緊張していた。

駅構内で運ぶとき、車両内の角に設置するとき、リアディレイラーが保護されるように考えている自分がいる。たぶん、自分と同じような人って少なくないような気がしている。

そこで、以下に自分なりのコツとか注意点を紹介しますね。

リアディレイラーは内側にシフトダウンしておこう

ホイールを外すときはギアをトップ(重いほう)にするので、自ずと「リアディレイラーが外側に張り出して」くる。そのままでは接触のリスクが高いので、エンドカバー金具を装着後に「シフターをカチカチ押してシフトダウン(軽いほう)」しておきましょう。

リアディレイラーがフレーム内側に引っ込んで行くので、多少ではあるけど守られる。急いでいるとつい忘れてしまうので、習慣にしておきましょう。

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※カチカチとシフトダウン(軽くするほう)

ワールドサイクルブログ&けんたさんが紹介してた輪行解説動画がわかりやすすぎる

輪行を解説する動画ってユーチューブ検索すればわんさか見つかるけど、個人的には「この動画がベスト!」って断言したくなるくらい良い解説。

効果的なTIPSが次々に紹介されて、自分もすごく勉強になった。5回くらい膝を叩いて、「なるほど…!」って唸った。輪行方法を知りたいなら、これをぜひ観ましょう。

輪行マイスターに聞く、完璧な輪行のやり方


※細かなプロの技が満載…


S字フックを自作してみた

動画の終盤で、「S字フックと輪ゴム2本画合体した小物」が紹介される。これがリアディレイラーの保護に役立つのだ。

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※こんなかんじのヤツです

エンドカバー金具を装着してリアディレイラーを保護しても、後ろに飛び出したシフトケーブルが地面に接触しますよね?Di2 等の電動コンポーネントを使っている人には無関係な話だが、そうではない大多数のサイクリストは、「シフトケーブルが地面に触れるの、なんかイヤだな…。特に問題ないからそのままにしているけど、できれば接触させたくないな…」って感じていると思うのね。

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※ケーブルが地面に触れてしまう…という地味な悩み


でも、特に対策が思い浮かばず、そのままおっかなびっくりでバイクを運ぶサイクリストは少なくないはず。

そんなときに便利なのがコレ。原理はカンタンで、S字フックをチェーンに引っ掛け、2本の輪ゴムをリアブレーキに引っ掛けるだけ。

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※自作しました

チェーンが伸ばされることでテンション増し、リアディレイラーがグイッと前方向に引っ張られる。リアディレイラーの動きに合わせてシフトケーブルも上に持ち上がるので安心というワケ。

ワールドサイクルさんによるS字フックの使い方を解説したこの記事も参考になるのでオススメです。

制作原価は10円

ほんの数センチの差でしかないけど、生まれる安心感はデカイ。S字フックは100円ショップで10個入りだったので、原価10円。(残りの9個は家の物干し用としてオクサマに提供)

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※よく見るとアウターケーブルはまだ地面に軽く接触しているが、改善はされている


輪行に詳しい人には「あたり前田のクラッカーでしょ」なこのTIPSも、知らない人にはけっこう有益なんじゃないでしょうか。輪行歴3年以上になる自分は、このことを知りませんでした。 (反省…)

こないだやってみたら、たしかにリアディレイラーが持ち上がるのがすごくうれしかった。厳密には、「まだかろうじてシフトケーブルが地面に接触するなぁ…」だったんだけど、以前より格段に改善された。輪ゴムのテンションをもうちょい増やしてみようと思う。

輪行って、こういった「取るに足らないけれど、でも本人には重要なことで、なんとなく怖い要素」がいくつもある。そういったことが積み重ねになって輪行から逃げてしまうのはもったいない。この情報がお役に立てば幸いである。


くわしくは上記動画を観てほしい。マジでわかりやすすぎる、非常に価値ある輪行解説動画だ。


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車の運転が上手い人は、手前の信号とさらにもう一つ先にある信号も視野に入れているものだ。 遠くにある信号の変化に合わせてアクセル(&ブレーキ)操作をするので、スムーズな操縦ができる。それができてない人は、ぐわっとアクセルを踏んで、慌ててブレーキを踏む…と ...
車の運転が上手い人は、手前の信号とさらにもう一つ先にある信号も視野に入れているものだ。

遠くにある信号の変化に合わせてアクセル(&ブレーキ)操作をするので、スムーズな操縦ができる。それができてない人は、ぐわっとアクセルを踏んで、慌ててブレーキを踏む…といったせわしない動作をする。

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自転車にも運転のウマイ&ヘタはある。たとえば、グループで走っているときがそう。後方のライダーの視野は制限されているので、先頭がスピードコントロールしたり、赤信号では停止信号を出して全体の目の役を務める。 これが上手い人の後ろにつくと、とても安心して走ることができる。

ただですね…遠くに目をやって運転することは良いことではあるんだけど、手前もわりと注意して見ねばならない自転車ならではの事情がありまして。

勘の良い人はお察しかと思うが、トラックや車の右側のドアである。

突然開く車のドアに気をつけよう

路肩に駐車している車、タクシー、トラックなどの右側のドアって、わりと自転車にお構いなしに開く。ドライバーも右側ドアを開けるときは「後方から車かオートバイが接近していないか」はチェックしているのだが、自転車は見落とすことが多い。(対象物が小さいので、サイドミラーの死角に入りやすいって事情もある。あと、音がしないのも曲者) 

この動画は未遂事故。あわやのところで自転車がブレーキをかけて事なきを得る。


※間一髪セーフ

こちらは間に合わずにドアに激突した動画。ちなみにドア接触事故には3パターンあって、下記動画はドアに正面衝突してしまったもの。


※これは痛い…><

あとの2つは、追い越し間際にドアが開いて弾き飛ばされるパターンと、車の内側に吸い込まれるパターン。想像しただけでどっちも怖い。

マージンを確保して事故防止

接触防止のためにできることは、「マージンを取って通過する」に尽きる。もしもドアが開いても、さっとかわせるくらいの距離がよい。目安は1メートル。
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1メートルってけっこうでかくない?っていうか、そんなに膨らんだら走っている車の邪魔になるんじゃ?

これくらいスペースを空けておかないと、とっさのときに逃げられないのだ。たしかに車線の幅によっては、後続車両の邪魔になる瞬間はある。しかし、安全には代えられないので、「右にちょっと寄りますよ…」とハンドサインを出して軽く膨らみ、駐車車両を追い越したら直ちに左車線に戻る。

よって駐車車両を追い越すときは、その車両のドアが開かないかってことと、後続車両の進路を塞いでしまわないか、の2点を意識する必要がある。これ、路上駐車が何台も連なっている場所だと地味にストレスである。

乗用車以上に怖い大型車両

経験則で書くと、商業車は時間に追われているせいか、自転車を見落とす傾向が高い。もしくは、見えてはいるけど、急いでいるので待っていられないのかも。

とくに怖いのがトラックとかダンプカー。なにしろドア1枚の面積がでかい。そんなドアに弾き飛ばされたらイチコロである。

サイドミラーは大きいので、サイクリストを捉えやすいとは思うのだが、運転席近くだと角度の関係で見落とされるような気がする。

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何年か前、2トントラックを日常的に運転する時期があったのでなんとなくイメージできるんだが、トラックとかSUVなどの背の高い車って、大型ミラーと高い着座位置のおかげで広範囲な視界を確保できる。

ただ、そのメリットと引き換えに、足元(運転席と助手席の真横付近)は死角になってしまいやすい。大型車両を追い越すときは、このことを意識して、スピードをしっかり落とし、十分なマージンを取るようにしている。

さらに、車の角からダンボールを抱えたドライバーさんがヌッと現れることもある。ドアだけでなく、人の飛び出しにも注意を要する。

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…とまあ、とかく車道を走るときはいろんなモノ、コトに注意を払わねばならない。遠くにある信号ばかり注視し、「あの信号が青のうちに渡りきったる!」ってもがくと手痛いしっぺ返しにやられるかもなので、どうかご注意いただきたい。

車の左側を通過するときも注意

ちょっと変則パターンで、乗降客のために中途半端な場所で一時駐車するタクシーは曲者。右側を通過するときは、急に車線に復帰してこないか注視せねばならない。

もっと怖いのは左側のドアが開くパターン。接客に気を取られている運転手は、自転車の存在などの気にせず、豪快にバコーン!とドアを開ける。乗客がわざわざ後方確認することはまずないし、そもそもドアを開けるのは運転手のほう。

自分はタクシーが近くにいるときは通常の3倍の注意力を発揮し、なるべく近寄らない。どうしても通過しなくてはいけないときは、自分の存在をしっかりアピールしつつ、いつ何時でも停止できるスピードでゆっくりアプローチする。

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タクシーの左側を高速で突っ切るのは極めて危険。右側以上にご注意くださいませ。

後席ドアは運転席以上に危険

さらにもうひとつ。後席ドアにも注意してほしい。

リアシートに座っている人は、バックミラーもないし、サイドミラーも使えないので、ほぼ確実にサイクリストのことなど脳裏にない。「どうやら車は来ていないようだ」と感じたら、迷いなくドアを開けてしまう。運転席だけでなく、後席が開く可能性も覚えておきたい。

サイクリストが忘れてはならないのは、「自転車は音がしない乗り物である」ってこと。とにかく自転車は車道では目立たない存在なので、サイクリストのほうが積極的に「見られる努力」をしよう。

自分は前後にかなり明るめのライトを付け、どの方向からも視認してもらえるよう心がけている。夜に無灯火で走ってて見落とされても、文句は言えないからね。

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※後席の人はサイドミラーもバックミラーも使えないことを覚えておく

フロントにはオウルアイのライト(かれこれ4年近く)、リアにはknog のBlinder mini Niner を付け、万が一のために百円ショップで買った小型リアフラッシャーも用意。

ライトの明るさは「ちょっと明るすぎるかな」ってくらいでちょうどいい。安すぎるモノは銭失いになるので、そこそこ良いものを選んでほしい。

個人的には300ルーメンあるクラスだと安心して走れるかなと。

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KnogのBlinder mini はなんと完全防水仕様。水にチャポンと浸しても光り続ける優れもの。ちなみに、百均で売っているライトは雨に降られたら一発で浸水して壊れます。価格の差は、こういう目に見えないところに現れるのであります。

>> 【カワイイだけじゃない自転車ライト】 Knogの新商品発表会で『Blinder Mini』の性能に驚愕した


どうか無事故で楽しいサイクリングを…。 \(^-^)/



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二輪で走る自転車は、バランスがキモ。勢いに乗った走行中は慣性のおかげでスイーっと走ってくれるが、それなりに乗り込み、距離もスピードも上がってくると、バランスの重要性がクローズアップされる。 「自分がバランスがあるかないか」はなかなか自覚できないもので、 ...
二輪で走る自転車は、バランスがキモ。勢いに乗った走行中は慣性のおかげでスイーっと走ってくれるが、それなりに乗り込み、距離もスピードも上がってくると、バランスの重要性がクローズアップされる。

「自分がバランスがあるかないか」はなかなか自覚できないもので、自のバランススキルの乏しさを痛感させられたのが昨年秋に「秩父滝沢サイクルパーク」に訪問し、BMXを体験させてもらったときだった。

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※ここはトップレベルの選手用コース

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BMXでダートを走るのが、こんなにも難しいのか…って衝撃受けたもんね。見た目はなんてことない小さなバンクが、BMXで突っ込むととたんに怖くなる。狙い通りのラインで走れずに、オーバーランしてしまう…という、散々な有様だった。

ってなわけで、バイクの種類に関係なく、サイクリストはすべからくバランススキルを持っておくべきだと思う。そこで、Global Cycling Network の「自転車のバランス感覚を鍛える方法(How To Improve Your Balance On A Bike)」という動画を翻訳してみた。



視線は道路に置く

前方視界を確保しながら走るのって、カンタンなようで意外に難しい。バランスを保とうとすればするほど、足元を見たくなる心理が発動してしまうのである。

ロードバイクに不慣れなころは、目線がついフロントタイヤに行ってしまう。集中して走らねばと考えるあまり、視界が狭くなってしまう。

視線は道路、進行方向に置く。いきなりは難しいだろうから、まずは数メートル先に意識して目をやるとか、「タイヤばかり見つめていないか?」とときどき自問自答しながら遠くを見る習慣を身につけていただきたい。

無題3
※進行方向に視線を送る

後ろを振り返る練習

真っ直ぐなラインで走りつつ、後ろを振り返ることはできるだろうか?こいつも何気に難しくって、ハンドルがふらついたり、ラインが乱れてしまうことがあるかもしれない。

たかが後ろを振り返ることが、そんなに重要なの?

むちゃくちゃ重要です。イベントなどで不特定多数のライダーが前後左右にいるときは、これができないと死活問題。


集団で走るレースイベントに出ない人は関係ないでしょ?

いえ、むしろ日常で必須なスキルでして、交通量が多い狭い一車線を走るとき、正しく後方確認ができないと接触事故のリスクが増してしまう。自分を守るために必要な技術なのです。

無題4

ポイントは、「首と目線を利用し、なるべく体の軸を回転させない」こと。胸、腰、腕は前方に向けたまま、首を回して振り返る。それだけでも(車が近づいていないか、後続はちゃんとついてきているか、千切れていないかの)後方確認は充分にできる。

広い視野を確保して振り返りたい場合、前方の安全を確認した上で、片手を離して体の軸を半回転させる。片手でのハンドル操作になるので、ふらつきやすくはなる。

無題5

ブレーキ操作が遅れる姿勢でもあるので、くれぐれも周囲の安全確認を怠らないようにしてほしい。なお、ダウンヒルではくれぐれも行わないように。(ダウンヒル中の振り返りは相当に危険)

余談だが、スムーズな後方確認には首、肩、肩甲骨周りの柔軟性が大事。自分は暇さえあれば、ストレッチポールで肩甲骨周りをほぐすようにしている。

ものすごーくゆっくり走るトレーニング

自転車で綱渡りをする感覚でゆっくり、まっすぐに走ってみるのもよいトレーニングだ。短時間かつ場所を選ばないので、いつでもどこでもできる。ライド前の待ち時間にやるとか、いいかもしれない。

ただ、慣れない間は立ちゴケのリスクがあるので、最初はスニーカーで試すのもよいだろう。もちろん、ノロノロではあっても、まっすぐなラインを保持するように。

無題7

ゆっくり走りながらバランスを保つのって、日常で役立つシーンがすごく多い。

車と路肩の間をゆっくり通過するとき、細い道で対向する自転車とすれ違うとき、歩行者が突然車道に飛び出してきて、急ブレーキをかけた直後などなど、こちらの意思に関係なくスローダウンさせられるシーンってふつうにあるじゃないですか。そんなときにでもバランスを保てると、自信を持って公道を走ることができる。

ポジションを確認してみる

上記以外のそもそも論になってしまうが、「バランスが取りにくい=じつはポジションがズレている」…可能性も。

たとえば、もしもハンドルが遠すぎると、上体が必要以上に前に伸ばされることになり、そんな姿勢ではまともにバイクをコントロールするどころではない。

近すぎるハンドル位置も窮屈なものだが、少々アップライトなポジションにするほうがまだバランスは取りやすい。よって、ハンドル位置で悩んだら、遠くするよりは近づける方がよろしいかと。 ステムを短くするとか、ブラケットの角度をつけるなどして、ラクなポジションから最適な位置を探るのがよい
※ポジションはケースバイケースなので、自己判断できなければプロショップで診断してもらいましょう。遠回りのようで、結局は近道です)

無題8

これまた余談ですが、こないだロードで走ってたら、「なんかサドル位置が後ろにズレてる気がする。サドルの場所をいじった記憶がないのにナゼだ…?」ってなりまして、1時間ほどは、「気のせいだろう」とガマンしてた。

が、やはりどーにもおかしいと思ってバイクを降り、サドル位置を確認したら、なんと2ミリほど後退してた。道理でバイクコントロールしにくいと感じたわけだ。ササっと元の位置に戻し、増し締めをして事なきを得た。こういうこともたまにあります。
※サドルの前後位置、シートポストの高さはEvernoteに写真で保管しており、迷ったらいつでも確認できるようにしてる。メンテの時間が格段に短縮されるのでマジでオススメ。

体幹トレーニング

身体を支える体幹を鍛えるのもグッド。体幹が強ければ、ロングライドの終盤でも疲れを感じにくいし、乗ってて純粋に楽しい。筋肉は裏切らないとはよく言ったものである。

まんべんなく鍛えたい、理論からキチンとおさえたいのなら体幹トレーニング系書籍を利用しよう。「とりあえずできればいいや」なノリなら、ウェブで十分。検索すれば紹介動画はいくらでもヒットする。

無題9


多種多様なメニューを覚える必要はなくって、ベーシックなのをいくつか繰り返すだけでも大丈夫。

個人的にやっている体幹メニューの紹介とか、関連記事も下記に置いておきますね。 ちなみにリッチー・ポートは水泳を積極的にトレーニングとリカバリーに活用しているんですって。

>> 【体幹トレーニングが続かない人に朗報】 スキマ時間を活用すると習慣化できるよ

>> 全サイクリストにオススメしたい、5つの体幹トレーニング・メニュー

>> オクサマが伝授!エクササイズバンドを使った筋トレ&ストレッチ方法(前編:上半身トレーニング)

>> オクサマが伝授!エクササイズバンドを使った筋トレ&ストレッチ方法(後編:下半身トレーニング)

>> BMC・レーシング所属のリッチー・ポートがお勧めする、サイクリスト向けの水泳トレーニング4選

個人的なオススメは三本ローラー

動画内では触れられていなかったが、三本ローラーはバランススキルを鍛えるのにとても有効。ペダリングも上手になるし、高いケイデンスで回す練習にもなる。

やってみるとわかるが、三本ローラー上で後方を振り返るのは何気に難度が高い。大きくふらつくとフロントが泳いで脱輪しそうになり、「うぉぉぉぉぉっ、危ネェェェ!」って冷や汗をかいたことは何度かある。

2年半以上、ミノウラのモッズローラーを愛用していて、ノーメンテナンスでまったく問題なく使えている。雨で走れない日、早く帰宅できた平日の晩など、だいたい週に2~3回のペースで回している。有酸素運動とストレス解消の一石二鳥。

クーラーをかけ、扇風機を当てながら三本ローラーを回していると、「なんか自分、プロっぽい!ストイックなオレ、かっこいい!」という気分にさせてくれる効果もあります(笑)。

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以上、Global Cycling Network の「自転車のバランス感覚を鍛える方法(How To Improve Your Balance On A Bike)」をお届けしました。


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ツーリングに欠かせないのがパンク修理キットや予備のチューブ。これを持たずに遠出することはまずあり得ないというくらい定番の携行品だ。 たいていの人がサドルバッグを使うと思う。サドルのレールとシートポストにバンドかマジックテープでくくりつけるのが一般的。プ ...
ツーリングに欠かせないのがパンク修理キットや予備のチューブ。これを持たずに遠出することはまずあり得ないというくらい定番の携行品だ。

たいていの人がサドルバッグを使うと思う。サドルのレールとシートポストにバンドかマジックテープでくくりつけるのが一般的。プラスチックのアタッチメントで脱着させるタイプもあるけど、少数派かなと。

で、このサドルバッグ、どうやって取り付けるかは完全にユーザーに任されており、とくに取り扱い説明書はついてはこない。パッケージにも何も書かれていないことはほとんど。なぜなら、どう使うもへったくれもないくらいわかりきったことだから。


ここで、下の写真を見てほしい。

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同僚と三浦半島にツーリングに出掛けたときの一枚。さあ、出発しようとなってふと彼のバイクに目をやると、どうもおかしい。言いようのない違和感が襲ってきた。


そう、サドルバッグの取り付け位置があべこべなのだ。ひっくり返しになっている。これでよくシートポストとサドルに取り付けられたなと思うのだが、やって見るとわかるとおり、なるほど、取り付けられてしまうのだ。

この状態でチャックを開けると、見事に中身が全部ザザーーーーーっと落ちてくる。本人は「このサドルバッグ、使いにくくてさー。だって、開けるたびに中身がこぼれてくるんだもの」と真剣そのもの。「不良品じゃないのか」とも疑っていたそうだ。

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※ブラブラ揺れるが、装着はできている

正しい取り付け方を披露すると、大笑いでナットクしていたが、「自分では気づけなかったと思う」とも話していた。

うーむ、こういうこともあるのだと学んだ出来事であった。ちなみに「どっちが上?下?」かで迷ったら、ロゴが読めるような向きにすればまず間違いない。

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余談だが、自分も元々サドルバッグ派だったのを、今では辞めて「ツール缶派」に転向した。理由は「サドルバッグが無いほうがシートポストがスッと伸び、かっこよく見える」から。

サドルバッグにも大小様々あって、大きければ大きいほどどうしてもモッサリしたルックスになってしまう。利便性とスタイルはトレードオフの関係にあるので、サドルバッグをマイクロサイズにすればそれなりにシャープにはなるのだが、今度は「予備チューブが一本しか入らん…」となる。予備チューブは2本は持っておきたいところなので、となるとどうしてもミドルサイズのサドルバッグを選ばざるを得ない。ここにジレンマがある。

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そこで自分は潔くサドルバッグに別れを告げ、ツール缶に移行した。ツール缶のメリットは何と言っても容量がでかいこと&にもかかわらずスタイルをスポイルしないこと。この2点に尽きる。

あと、大きめのサドルバッグだとペダリングの際に太ももの内側が触れて気になってしまう…という方もいる。筋肉のつき方や骨格にもよるので必ず起きるとは断言できないが、ペダリング中ずっと擦れているのはかなりのストレス。

ということで、ロードバイクにはビットリアのボトルケージツールバッグを、ミニベロには安物のプラスチック製ツール缶を使っている。

>> タイレル(Tyrell)のCSI 用に、ミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』を買ってみたらいいかんじ


「なぜトライアスロン風に2本のツール缶をサドルにつけているの?」と感じる方がいるかもしれないが、理由は単純で、タイレルのCSIのフレームにはボトルを取り付けるのが物理的に不可能だから。

いちおうボトムチューブに取り付け穴はあるものの、スペース的に使い物にならない。トップチューブには穴がないので無理。消去法でサドルを使うしかなくなったわけ。で、ボトル一本とパンク修理キット一式を備える方法が2本挿しスタイルだけだったのだ。

>> タイレルの美しすぎるスラントデザインには、ひとつだけ弱点があった


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※ダウンチューブとトップチューブの間にTyrellならではのチューブが通っているのです


やって見た結果だけど、けっこうカッコいいのではないかと悦に入っている。

ロードバイクでツール缶を使う場合、ほとんどの人はシートチューブ側に取り付けると思う。走行中に手を伸ばしやすいボトムチューブ側は、水分ボトルの位置にしたいもんね。

この方法はひとつ弱点があって、暑い夏の季節にボトルを2本持って走れないのだ。真夏にボトル一本しか持たずに、人里離れた田舎でヒルクライムするのはちょっと不安。ペットボトルをサイクルジャージのバックポケットに突っ込んで走ることになる。それ以外はほぼ問題を感じたことはない。

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なんだか余談の方が長くなってしまったが、パンク修理キットや予備チューブをいかに持ち運ぶかひとつとっても、その人の個性や美学が反映される。

ということで、くれぐれもサドルバッグを上下逆さまで取り付けてしまうことのないよう、ご注意いただきたい。 あと、サドルバッグメーカーさんには、ぜひとも「正しいサドルバッグの装着方法」を啓蒙していただきたいものである…。


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自転車にハマったのが2010年。当初は「サイクリングってどんな格好でやればいいの?」と戸惑い、よくわからないまま見よう見まねでやっては失敗する…ことを繰り返してきた。 詳しくは「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で ...
自転車にハマったのが2010年。当初は「サイクリングってどんな格好でやればいいの?」と戸惑い、よくわからないまま見よう見まねでやっては失敗する…ことを繰り返してきた。

詳しくは「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で己のダサい服装を振り返る」をお読みいただきたいのだが、サイクリストの知識ゼロだったので、そりゃもう酷い格好で乗っていた。

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※見るたびに死にたくなるほどダサい写真

最初はサッカーのユニフォームやジャージで走って好奇の眼差しを浴びた。セーターとダウンジャケットで走って大量の汗をかいて風邪をひいたこともある。思い出すだけで、今でも頭を抱えたくなる。

3年経ってようやくサイクルジャージの袖に腕を通し、インナーパンツを履くことを覚え、アームカバーやレッグウォーマーを利用する習慣が身についた。

個人的には「まあまあサイクリストっぽい格好が板についてきたんじゃないか」とは思っているのだが、最後の砦の「ある商品」にだけは、まだ手が出せていなかった。

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※禁断のビブショーツについに手を出してしまった…

それはビブショーツ。通称、ピチピチモッコリ。自転車を初めて7年…ついにビブショーツを購入したことをご報告します。(←履いたとは言ってない)

ビブショーツを7年以上避けていた理由

理由はハッキリしてて、恥ずかしいから。そしてみっともないから。40半ばのオッサンが体のラインを晒すなんて、ふつうはしないじゃないですか。もっとはっきり言うと、股間(とお尻)の形状が露骨に見えちゃうのがイヤだったの。

水着(ウェットスーツ?)のまま街中を歩くような気がして、どーしても抵抗があった。もちろん、自意識過剰なのはわかっている。オッサンなんて誰も見ていないし、気にしないことも承知している。しかし、「誰がなんと言おうと、恥ずいものは恥ずい」という羞恥心を拭去ることができなかった。

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あと、「自分の身体(プロポーション)に自信がない」ことも着れなかった理由でして、要するに中年オヤジの下腹部の膨らみがみっともないって思ったから。お腹が割れてて、筋肉質な体格なら、もっと早く着用に踏み切っていたはず。

サイクルショートパンツでしのぐ

ビブショーツを着る勇気はないので、代わりに使ったのがサイクリング用のショートパンツ。上はサイクルジャージ、下はショートパンツという出で立ちで過ごしてちょうど4年になる。この組み合わせはとても安心感があった。

腹の出っ張りもいくばくかごまかせるし、醜い股間を晒すこともない。電車輪行も安心して行うことができた。このファッションでずっと過ごそう、生涯ビブショーツには手を出さないでおこう、そう誓っていた。

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しかし、徐々に「あれ?このままではマズいのでわ…」と、違和感を覚えることになる。

レース会場ではむしろマイノリティ

年に何度かエンデューロイベントとか、ヒルクライムイベントに出場するんだけど、レース会場で自分がマイノリティであることを痛感させられる。だって、99パーセントがビブショーツなんですもの。

吊り下げ式なのか、腰までのモノなのかはわからないが、とにかく男性も女性もほぼ漏れなくピチピチなウェアを着用していらっしゃる。

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そんな中で、一人サイクルパンツで走っていると、自分が異端児のような、往生際の悪いおバカさんのような、情けない気持ちにさせられるのだ。

自分より体型が太めの方が自信を持って上下バッチリキメていらっしゃるのを目の当たりにすると、もう1人のダークな自分が耳元で「いい歳してビブショーツすら着れないのかよ。ダッセ」と囁いてくる。

そんなことを何度か繰り返すうちに、「遠くない将来、ビブショーツと向き合わねばならない日がやってくるだろう…」とゆっくりと決心を固めたのであった。

ショップに出かけてみたものの、高すぎて買えず

ある日、「今日こそ買うぞ!ビブショーツ!」と覚悟を決め、仕事帰りに都内のウェアショップに出かけてみた。

実際にビブショーツを手にとってみたのだが、これが高い。単品で12,000〜15,000円ほどもする。上下で揃えたらいっきに25,000〜30,000円に達する。これはキツい。

自分は(機材には投資するけど)ウェアは消耗品だと考えており、なるべくお金を使いたくないタイプ。インナーショーツは半年くらいの周期でパッドがぺったんこになるので買い換えているんだけど、ジャージは「着れるだけ着続ける」って決めてて、3年前に買ったサイクルジャージを今も大事に使っている。滅多なことでは捨てない。(言い代えると、ジャージを買いたくない)

よって、「たかがビブショーツに1万円以上払うのはちょっとな…股間のパッドも1年くらいでダメになるだろうしな…」と気持ちが萎えてレジに持って行けず、スゴスゴと退店した。

そのとき、「ビブショーツを履かない人生も、それはそれで悪くはない。人の真似はせず、己の信じる道を進んでもよいのではないか」といったんは思いかけた。

彩湖で出会った読者の方のアドバイス

その数日後、彩湖でお会いした当ブログ読者の方に「ビブショーツって高いですよねー」って悩みをぶつけてみたところ、「海外通販を利用しては?」とアドバイスいただいた。

なるほど、今はwiggle、CRCなど、いろんな通販サイトがある。人づてに聞いた話ではかなりお買い得で、時期によっては「マジで!?」ってなるくらいのディスカウントがされることもあるそうな。

wiggleは日本語対応しているし、モノも安いし、信頼できる通販サイトって教えてもらい、「じゃあ自分も」と思ってその日の晩にサイトを見てみた。

そしたら、dhbというwiggle独自ブランドのビブショーツが5,999円という破格でフツーに売られているではないか。特別価格とか限定割引ではなく、これが通常価格っぽい。しかも送料込み。なんだこの安さ。
※wiggle内では、値段はわりとコロコロ変わる印象。数週間開けてアクセスしたら、値段がいろいろ上下している。そういうものなのかな。
サイズの適合だけが不安だったが、サイズ表もあったので安心して選ぶことができた。ちなみに自分は身長172センチ、体重69キロで、それに合うサイズはSだった。日本だとたいていMを選ぶので、このあたりの海外サイズは注意したほうが良いだろう。

dhb、モノはしっかりしてますね

ということで、初めてのwiggleでのビブショーツ購入は3分であっけなく終了。2週間ほど待って、届いたのがこちら。

左右で異なるカラーリングがアクセントとなっている。シックではあるが、地味すぎないちょうどいいバランスのデザインではないだろーか。ブラック生地にした理由は、「どんなウェアでも合わせやすい」から。

触感した限りでは、パッドの質も良さげ。これで5,999円はコスパ良い。都内のショップにあった高すぎて買えなかったモノ(パールイズミとかルコックとかカステリとか)と、クオリティでは大差ない気がする。

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試着した感想

さっそく、すっぽんぽんになって試着。

まず思ったこと、

「やだ…なにフィット感…気持ち良すぎるんですけど…。肩紐で吊られているから激しく動いてもズレないし、これでペダリングしたらさぞかし快適に違いないわ…」

である。

とにかくフィット感がやばい。サイズ感もピッタリで申し分なし。両肩から吊り下げられているので腰の締め付け感がぜんぜんない。しかも、お腹の肉も飛び出さなため、気持~ち「シュッとした」シルエットに見えるのもグッド(笑)。吊り上げ式ってこんなに楽チンだったのか。もっと早く知りたかった。

ただ、この姿でいきなり外に出る勇気はないので、三本ローラーで(心の)慣らし運転をしてみました。

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オクサマに撮影してもらったんですが、「気持ち悪い、あー気持ち悪い。その格好で外に出るなんて正気の沙汰じゃないわ。キモっ」と終始つぶやいていました。

「でも、ロード系のサイクリストって、みんなこういう格好しているじゃないの」と言い返したら、「他の人はシュッとしているからいいの。あなたが気持ち悪いの」って言い返されました。すでに心が折れそう…。


dhbのビブショーツのインプレッションは次回に続きます。


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サイクリストとドライバーの間に横たわる溝は万国共通のようで、イギリスにおいても問題になっているようだ。 いや、むしろ海外の方が日本よりも激しいかも。口論やケンカ(殴り合い)になることもあるし、そういった動画も多数見かける。 日本で、ドライバーとサイクリス ...
サイクリストとドライバーの間に横たわる溝は万国共通のようで、イギリスにおいても問題になっているようだ。

いや、むしろ海外の方が日本よりも激しいかも。口論やケンカ(殴り合い)になることもあるし、そういった動画も多数見かける。 日本で、ドライバーとサイクリストが殴り合っている光景は、いまだかつてお目にかかったことがない。

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これ、つまるところは「双方の無理解」によることが多い。あるいは思いやりの欠如。サイクリストは車の免許を持っていることも多く、ドライバー側の視点には立ちやすい…とは想像できるが、その逆はなかなかない。

大半のドライバーは自転車(いわゆるスポーツ自転車ですね)に乗らないので、サイクリスト側の言い分、主張を理解しにくい。

totalwomencycling.comで読んだ、「10 Things Cyclists Wish All Drivers Understood(サイクリストがドライバーに知っておいて欲しいと望む10個のこと)」という記事があって、(部分的に同意しかねるものの)おおむねナットクできたので、翻訳して紹介してみよう。

サイクリストは駐車車両から1メートルほどマージンを取って走る

サイクリストは道路脇に駐車車両から意図的に距離を取って走る。サイクリストには常識だが、理由は「突然ドアが開くかもしれないためのマージン」だから。もちろん、ドライバーに対する嫌がらせではなく、安全確保のため。

しかし、ドライバーからすると、「もっと左に寄れや。邪魔だろ」と映る。ただ、自転車側からすると、「もしドアが開いて右側に弾かれたら大惨事になる」と考えるため、1メートルほどマージンを取ろうとするのだ。

これ、夜になるほど危険度が増す。ただでさえ存在感が薄いところを、無灯火で走るのは自殺行為。無灯火だったら、ドアが開いても文句は言えない。マージンを取る走り方をするのであれば 、せめて灯火はすること。

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トラフィックアイランドのせいで道幅は狭くなる

道路と道路の間に横たわる、中央分離帯的な存在のアレである。ここがある場所は道幅が狭くなるので、車がサイクリストを追い抜くのに適した場所ではない。トラフィックアイランドがある場所では、ドライバーの方々は通過するまでちょっぴり待っていただけるとありがたい。

ちなみに自分は、極端に工事現場など道幅が狭いところでは、車に無茶な追い越しをされぬよう、意図的に道路真ん中近くをダンシングで走りぬけ、道幅が回復したとたんに左に寄り、後続ドライバーさんに手で「ありがとう」サインを出すように心がけている。これでクラクションを鳴らされたことは一度もない。


追い越し直後の左折は危険

車が追い越し直後に左折して、急ブレーキ&冷や汗を流す…きっとすべてのサイクリストが経験していると思う。 18_1

まあ、自転車をなかなか追い抜けず、イライラしてしまう気持ちもわからないではないが、わざわざ追い越し直後に左折しないでもよいではないか…と言いたくなる瞬間だ。

もし自転車のブレーキが間に合わない場合、車に接触してしまうわけで、車に傷はつくし、傷害事故になってしまってお互いに不幸。

ただ、ドライバー側にも「だって、道幅が狭くて追い越せないんだもん。急いでいるんだもん」と言い分はあると思う。サイクリストもドライバーの事情にも思いをはせるべきで、なるべく車が追い越ししやすくなるよう、道路脇に寄るとか、スピードダウンするとよい。

自分は、車幅のあるダンプカーとかトレーラーが背後についたら、ペダリングを止めてスピードを落とし、「どうぞお先に」というサインを送るようにしている。この走り方をしていて、クラクションを鳴らされたことはない。きっと、自分の意図が伝わっているのだと思う。

対向車線がよく見えない状況なのに追い越しにかかる

これは車側の問題なのだが、カーブ等の見通しが悪い状況で自転車を追い越すのは極めて危険。中央車線を跨がなければならない道幅だとしたら、なおさら危ない。

自転車を追い越すのは、見通しの良い直線に限る方が良い。ただ、ダ山の九十九折のウンヒルだと、車はなかなか追い越しどころがなく、かなりイライラするだろうと想像できる。そのことはサイクリストも気配りすべき。

ダウンヒルはただでさえスピードが出やすく、つまり車は追い越しにくい…。であれば、サイクリスト側がスピードダウンし、後続車両に道を譲るほうが良い。車と並走してのダウンヒルなんて怖いし、急に幅寄せしてくることもある。(並走していると、死角に入ってしまって見落とされることもあるよ)

ドライバーのバックミラー、サイドミラーの視野の中に収まるよう走るのは、サイクリストのマナーであり、自衛行為である。

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わざとフラフラ走っているわけではない

自転車は左レーンをしっかり守って走るべきだが、まれに右にせり出すことがある。これは、べつにフラフラしているわけではなく、不可抗力によるもの。

グレーチング、穴ぼこ、石や空き缶などの落下物を避けるため、とっさに右に出ることがある。路面を常に意識して走ってはいるが、直前になって気づくこともあり、致し方ない面もある。

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が、ドライバーには「気まぐれな運転」に見えるかもしれない。車はちょっとやそっとの穴ぼこなんて気にせずに通過できるが、細くて軽い自転車はモロに衝撃を受けるので、どうしても逃げる必要がある。

雨が上がった後とかは、(転倒原因となる)濡れたマンホールを嫌がって、右側に寄せることもある。ドライバーには意味がわからないだろうが、すべては何かしら安全確保のための理由があるのだ。ドライバーの方々には、「サイクリストは基本的に一直線に走るが、ときどき左右に揺れることがある」と頭の片隅にとどめておいていただきたい。


二列走行は(イギリスの)道交法違反ではない

イギリスでは自転車の二列走行が効率で認められている。(日本はダメ)

ただ、この事実はイギリス国内でも一般的に認知されてはいないようで、二列走行するサイクリストらにむかってクラクションを鳴らしたり、「邪魔だ、どけ!」と怒鳴られるのが後を絶たないそうな。

ただ、読んでいて「なるほど」と思ったのは、大集団を車が追い抜く場合は、むしろ二列の方が抜きやすいらしい。10人の集団がいたとして、一列で一直線に並ばれてしまうと、さすがに全員追い抜くのに時間がかかり、ドライバーも躊躇してしまう。それが、2×5であれば、半分の距離で追い抜くことができるというわけ。

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というか、そもそも10名は公道を走る集団としては多すぎ。信号も一気に通過できないし、車の走行のかなりの妨げになる。下手をしたら渋滞の原因になりかねない。10名で走るときは5、5か、3、3、4に分かれて小集団で走りましょう。


サイクリングウェアを着ているからといって、べつにプロサイクリストを目指しているわけではない

べつにこのことはドライバーに知ってもらう必要はないと思うが…10個出すってタイトル決めたせいで、無理くりひねり出した感がないでもない(笑)。

サイクリストが何を着ようが他人の知ったことではないし、ドライバー(もしくはそれ以外の非サイクリスト)がサイクリングウェアをどう思おうが自由。それを着ていることを非難されるわけでもないしね。 まあ、レストランとか駅とか、サイクリスト以外の人が多数を占める空間で上下ピチピチスタイルでいると、白い目で見られる(こともある)。

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※ついにビブショーツを買いました…(心の準備ができていないので、着用はまだ)


ケンカ腰で接しないでほしい

サイクリストは攻撃的な人間ではない。もし我々サイクリストが車を追いかけて車窓をコンコンして文句を浴びせるとしたら、あなた(ドライバー)が危険な運転をしたせいだ」って書いてあったが、日本人の感覚からすると、それって十分に攻撃的な行為だと思う(笑)。

日本で自転車と車が怒鳴りあっている光景を目撃した記憶はないが、海外ではわりと日常的な風景で、こういう動画もたやすく見つかる。イギリスって怖いな…って思ってしまうね。

ガラの悪いドライバーはもちろんいるけど、「自転車=弱い存在」というポジションを利用して弱者ぶる行為は慎みたい。


サイクリストも1人の人間である

サイクリストだって家族を持ち、ときには車を運転し、仕事をする市民である。サイクリストも1人の人間でであることを覚えておいてほしい」と書いてあるが…それ、わざわざ言わなくてもいいんジャマイカ。そんなのお互いさまだし、ドライバーだって同じセリフを言うと思う。

ただ、これはその通りだなと思ったのは、「車はボディに囲まれているから安心感があって、安全が確保されているけど、むき出しで生身で操る自転車はそうじゃない。安全確保のためにかなり慎重な動きをする必要性があることは理解してほしい」という主張。ひとつの失敗が大怪我につながりやすい乗り物ゆえ、クルマよりは安全運転に敏感なのである。

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自転車に乗ることによって、ちょっとばかり貢献している

これも「それ、わざわざ言う?」って思ったのが、「我々は過剰な環境保護者ではないが、自転車に乗ることで排ガスを出さず、環境に貢献したいと考えている」というコメント。本音でそう言っているのかどうかは不明だが、ふつーのホビーサイクリストは楽しいから乗っているのであり、環境保護にむちゃくちゃ貢献したいなんて思ってない(と思う)。

結果的に移動も自転車でするようになって、「ガソリン節約できたぞ」、「なかなかエコ&お財布に優しい生活をしているなー」と思うことはあるが、環境保護だけ考えて乗っているわけではない。(ゼロじゃないけどね)

「サイクリストは排ガスを出してないし、渋滞緩和に貢献しているのだ」って、そりゃそうかもしれないが、声高に主張することではないと思う。それをドライバーが聞いて「なるほど!そのとおりですね、ありがとう」と感謝はしないだろう。


以上がtotalwomencycling.com に書かれていた「ドライバーの方々に知っていただきたいサイクリスト側の10個の主張」でした。 


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2015年6月から丸2年、パナレーサーの軽量クリンチャータイヤ、「Race L Evo3」を履いてきた。感想をヒトコトで表すと「ほぼ100点&大満足」である。 1年で1回交換するって決めているので、そろそろ交換の時期。Race L Evo3 は2年で1回もパンクすることなく、ノートラブル。コ ...
2015年6月から丸2年、パナレーサーの軽量クリンチャータイヤ、「Race L Evo3」を履いてきた。感想をヒトコトで表すと「ほぼ100点&大満足」である。

1年で1回交換するって決めているので、そろそろ交換の時期。Race L Evo3 は2年で1回もパンクすることなく、ノートラブル。コーナーでのグリップも直線での転がりも文句なし。無駄のないシンプルなデザインなので、飽きもこない。

「軽量なので持ちが悪いであろう」と覚悟していたが、なんのなんの、耐久性もじつによろしい。ぶっちゃけ、マイナスポイント見つからない。

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>> パナレーサー Race L Evo2 で4,800キロ走った劣化具合とインプレッション

>> ロードバイクでパンクしないために心がけていること(パナレーサーのRace L Evo2のインプレを添えて)

個人差はあるが、ロードバイクのタイヤの寿命は4000キロ前後。4500キロ走れることもあるが、パンクの恐怖におっかなびっくりになるのも嫌だし、グリップも失われるので、自分は「がんばれば、まだ使えなくもない…」ってとこで心を鬼にして交換するって決めている。

2台持ちでそれぞれ4000キロ走る(年間走行距離は8000キロ)かどうかってところなので、自分の中では1年がちょうどよいサイクルなのだ。
※メンテナンスの時期を把握するためにも、サイクルコンピューターはつけておくことをお勧めする。

んで、満足しているRace L Evo3 のままでもよいのだが、たまには違うのを使ってみようと思い、IRCのAspite(アスピーテ) Pro を試してみることにした。Aspite(アスピーテ) Pro には乾燥路用のノーマルと雨天に適したWet の2種類あって、自分がオーダーしたのはノーマル版。 


なぜIRCを選んだかの理由は下記記事に書いた。


>> IRCはイタリアのタイヤ会社だとずっと信じてて正直、スミマセンでした…(日本の会社だったとわ…)


ただ、Aspite(アスピーテ) Pro を周囲で履いている仲間はおらず、どんなタイヤなのか、良し悪しとか特徴なのかがわからない。発売から4年目でロングラン販売されていて、フラッグシップモデルのクリンチャータイヤって名乗るくらいなので、きっとよいタイヤなんでしょう。

タイヤのインプレッションってなかなか難しくって、空気圧やフレームの素材と特性など、要素がたくさんあって純粋なタイヤのレビューを知る機会は少ない。

そんなときに見つけたのが、「プロが評価するASPITE インプレッションbyキナンサイクリングチーム(シクロワイアード)」という記事。なんと、プロ選手もレースで使っているタイヤらしい。てっきりプロは全員チューブラータイヤを履いている(なんなら、チューブラーしか履かない)と思い込んでいたので、「プロもクリンチャーを使う事実」にちょっと驚いた。

32 HDR
※カーボンチューブラーホイールです


根拠はないし、間違った考えなのかもしれないが、プロロードレースの世界では、「チューブラー > クリンチャー」って図式があるのではと勝手に信じていたの。

そういえば、ツールド栃木2017を観戦してきたとき、カンパニョーロのアルミクリンチャーホイール「シャマル」を履いている選手もいて、「わ、トップレベル選手もシャマルを使うんだ。へぇぇぇぇぇ」ってちょっと嬉しかったことを思い出した。
※自分のはシャマルミレだが( ◠‿◠ )

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※鹿屋体育大学の選手はデュラエース(クリンチャー)を履いてました



閑話休題。



Aspite(アスピーテ) Pro はグリップ性、軽量性、耐パンク性といった各性能を高次元なレベルで達成しており、プロ選手の評価も高いようだ。

上記記事を引用しつつ、どんなタイヤなのか紹介してみよう。

Aspite(アスピーテ) Pro とはどんなタイヤなのか

上記のシクロワイアードの記事が参考になる。

椿大志選手のコメント

自分はアルミクリンチャーホイールの走り心地が好みですので、必然的にレースでもASPITE WETを使用しています。走行感よりもグリップ感を重視したタイヤが好みで、ノーマルなASPITEの走りの軽さも捨てがたいと感じましたが、アジアのレースでは荒れた路面やタフなコンディションが多いので晴れている日でもWETを使用しています。


実際にレースでもAspite(アスピーテ) Pro WET×クリンチャーホイールの組み合わせを使うそうな。乾燥路面でもWet のグリップは良いのは嬉しい。Wet モデルだからといって、雨天でしか使えないわけではないのだ。

なお、「ノーマルの走りの軽さも捨てがたい…」とコメントしてはいるが、24c のノーマルとWet ではタイヤそのものの重さは同じで205グラム。

見逃せないのは、「やはり絶対的なメリットはパンクしないこと。普段の練習でもレースでの使用でも、今年に入ってまだ1回もパンクしていないんですよ。選手にとってパンクは命取りですから」という心強いセリフ。

プロは月間走行距離が2000〜3000キロに及ぶので、半年で15000キロくらいになっているはず。なのにパンクゼロはすごい。

49
※キナンの選手はヨネックスのフレームを使っています


選手にとってパンクは敗北を意味するのでまさに命取り。自分のようなホビーサイクリストであっても、パンクはできれば無縁でいたい。コメントはWet モデルについてではあるが、(公式サイトを確認したところ)耐パンク性能はドライモデルのAspite Pro も同等レベルが確保されている。よかった。

なお、椿大志選手の体重は63kg。空気圧は7気圧ちょうどとのこと。


山本元喜選手もAspite(アスピーテ) Pro を愛用するらしい。グリップが高いWetモデルが好きとのことで、乾燥路でもWetを使うんですって。

以下、山本選手のコメント。

天候に関係なく、高いグリップ力を発揮してくれる点がその理由ですね。練習では攻めた走りはしませんが、レースとなるとコーナーでどれだけグリップしてくれるかは非常に重要になってきます。

また、長時間の走行では途中から天候が変わることもあるので、いつ雨が降るか分からないと言う状況では、WETを履いて濡れる路面にいつでも対応できるようにしておく方が利点は大きいと感じますね。


なるほど、選手は長丁場のレースを戦うので、どんなコンディションでも対応できるWetをあらかじめ履いておくのは理にかなっている。てっきりWetは雨天限定タイヤだと思っていたので、ノーマルモデルをオーダーしてしまったが、Wetでもよかったのかもしれない。

なお、山本選手の体重65kgで、7.5気圧の空気圧で乗っているとのことだ。


ただ、Wetのグリップ力が高いのはよいとして、トレードオフで寿命が短いのではないか?IRC公式サイトのDryとWetの比較表を見る限り、Wetモデルは寿命がやや短いと記載されている。Wetモデルを選ばなかったのが寿命だったのだが、そこのところ、実際はどうなのだろうか。

山本元喜選手はこんなコメントを残している。

タイヤの減りに関しても上々で、あれだけグリップが良いのに普通くらいか、やや減りにくいかなと感じるので優秀ですよね。(中略)耐パンク性の高い万能タイヤとしてはオススメだと思います。


耐パンク性能に優れ、寿命も悪くなく、スピードが大切なプロが使うクリンチャータイヤのAspite(アスピーテ) Pro。いまから使うのが楽しみである。

インプレッションは追ってレポートしますね。


ワールドサイクルさんの下記記事でもAspite(アスピーテ) Proが紹介されているよ。良記事でオススメ。
↓↓↓↓↓↓
>> クリンチャータイヤの寿命はどれくらい?(ワールドサイクルブログ)



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「海外の自転車事故を集めて、そこから学ぶ」というコーナー。今回で9回目になる。 身体をむき出しにして乗る自転車は、「転倒=怪我」を意味する。怪我をして良いことはひとつも無い。他人の事故を他山の石とせず、「もしも自分が同じシチュエーションだったとしたら…」 ...
「海外の自転車事故を集めて、そこから学ぶ」というコーナー。今回で9回目になる。

身体をむき出しにして乗る自転車は、「転倒=怪我」を意味する。怪我をして良いことはひとつも無い。他人の事故を他山の石とせず、「もしも自分が同じシチュエーションだったとしたら…」という気持ちでご覧くださいませ。
  
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強引に右折して轢かれる、自業自得な自転車

Reckless Cyclist Accident
※事故発生時間:再生開始すぐ



シンガポールからの衝撃動画。これはもうサイクリストに100%の非がある、言い訳の余地のない事故。むしろ、轢いたドライバーが気の毒になるレベルだ。

三車線もある広い道路を、車が対向車線から途切れなく来ているにもかかわらず突っ込んでいき、案の定弾き飛ばされる。「当たり前だろ、何考えているんだ」と言いたくなる。

動画内のコメント欄も、このサイクリストを非難する言葉で覆い尽くされている。

自業自得だ
何を考えているんだ?自殺願望でもあるのか?
脳みそがないのか?アフォサイクリストとしか言いようがない

そもそも、自転車が車の右折レーンを使うのは道交法違反。二段階右折をするのがルール。(もしかすると、シンガポールではそうではないのかもしれませんが…)

こんな走り方をする人は滅多にいないだろうが、横着が過ぎるとこういう目にあうよい例である。

クルマのドアに弾き飛ばされかける

Cycling accident in London GoProHero4
※事故発生時間:7秒~



ロンドンでの事故未遂動画。車道に駐車された車の運転席が前触れなく開き、あわや接触しかけるも、間一髪でブレーキが間に合う。イギリスは日本同様左側通行の社会なので、「あ、これに似たのは自分もあった」ってイメージがしやすいと思う。

サイクリストのオッサンは、開いたドアに向かって「うおおおおおおおい!」と大声を張り上げるのだが、これがドライバーの耳に届いたのかもしれない。ドライバーは慌ててドアを閉めかける。

自分は、身の危険を感じるシーンでは、身体が萎縮して声をあげない(あげられない?)タイプなのだが、音で警告音を出すことは、黙っているよりも効果的なのではないだろうか。

まあ、そのまま動画を再生すると、ワーゲンに道を遮られて「F◯ck!!」とか叫んでいるので、口の悪いオッサンのようだ(笑)。

信号無視で横断歩道を突っ走ってきた自転車が真横からふっとばされる

Bicycle Accident 2017-02-14 Columbus and Central
※事故発生時間:42秒~



アメリカのアリゾナ州(フェニックス)での動画。交差点に差し掛かった車は、青信号なのでそのまま交差点に進入しようとするも、赤信号を無視して飛び出してきたBMXを物の見事に真横から吹き飛ばす。

フロントガラスは割れて、飛んだサイクリストは画面から消える。「これはやばいのでは…轢かれたサイクリストはタダでは済まないぞ…」とビクビクしながら観ていたら、「す、すまん…」って感じで現れて、スタスタ歩いてバイクを拾いにいくではないか。

え、どこも骨折してないの?あの衝撃で無事なの?ってちょっと驚いた。ヘルメットのおかげで頭も守られたようだ。ヘルメットしてて本当によかったね…。

コメント欄に、「こいつ(サイクリスト)は一瞬車の方に目をやったぞ。それでも突っ込んできたってことは、振り切れるとでも思ったのか?」と書かれていた。自分は気づかなかったので、轢かれる直前を何回か再生し直して、「たしかにこの人、車が来ることを知ってて信号無視してる…」と気づいた。

被害者の彼は、「車は自分に気づいているだろうから、きっとスピードダウンしてくれるはず」って考えたのだと思う。(信号無視しておいてその主張は通らないが)

仮にここが信号のない交差点で、ただの一時停止サインしかなかったら、ドライバーはブレーキを踏んでくれたかもしれない。だとしても、相手に期待する運転の仕方はあまりに危険。「停止ラインに気づかず、止まってくれないかもしれない。むしろ、スピードアップして突っ切ろうとするかもしれない」と、やや悲観的に考えるのが吉だ。 

多くのサイクリストは、「クルマは俺(あたし)のこと、見えているっしょ?見えないわけないっしょ」って思い込む癖があるようで、車側が止まる(道を譲る)のが当たり前かのような横暴な運転をすることがある。事故って痛い思いをするのは、生身をむき出しにしたサイクリストだ。ちょっと臆病なくらいでちょうどいい。

濡れた木製の橋を渡ろうとしてスリップ転倒

Wife Bicycle Crash (Fall)
※事故発生時間:15秒~



濡れた橋をロードバイクで侵入し、滑って横転。さほどスピードは出しておらず、無茶な走り方はしていないし、カーブもさほど深くはない。それでもコケるという例だ。ウェットコンディションは慎重に走ったほうがいい。

濡れた木の橋なんて渡らないもーん。関係ないもーん

そんなことはなくって、アスファルトでもスリップは起きる。とくに怖いのがマンホールやグレーチング等の「金属」。そしてお馴染み「白線(横断歩道等)」である。この二つを避けて走り続けるのはかなり難しい。マンホールとグレーチングはなるべく踏まないように意識できるけど、白線はそこら中にあるので完全な回避はほぼ不可能。

後輪がスリップするのは、まだとっさの判断で立て直しできるものだが、前輪スリップはどうしようもない。100%コケる。

せめて、1 急ブレーキをかけないとか、2 バイクを倒さない、3 強くペダルを踏まない…の3点は守るようにしたいものだ。

幸いにして、コケた方は無事だったそうだ。コメントには、「Wife is ok and more importantly the bike is ok!(妻は無事だった。それよりもっと重要なのはバイクが無事だったことだ!)」ですって。完全にホンネが出てるぞ…(笑)。これを読んだ奥さんにぶん殴られていないことを祈る。


>> 【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション

>> 【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2

>> 【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3

>> 【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4

>> 【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5

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>> 【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション7

>> 【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション8


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知人が、愛車のロードバイク(BOMAの『RS-I Pro』)を手放すことになった。 ご本人いわく、「周囲で何人かには声をかけたんだけど、希望者が現れない」とのこと。9000系デュラエース、カーボンチューブラーホイール、ほぼ新品のタイヤもついてくるので、どうしたって高価 ...
知人が、愛車のロードバイク(BOMAの『RS-I Pro』)を手放すことになった。

ご本人いわく、「周囲で何人かには声をかけたんだけど、希望者が現れない」とのこと。9000系デュラエース、カーボンチューブラーホイール、ほぼ新品のタイヤもついてくるので、どうしたって高価になる。そりゃあ、おいそれとは踏み切れないですね。

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ということで、当ブログで告知のお手伝いをしてみます。どんなバイクか、どんな状態か等の詳細情報を載せていきますね。

【追記】
※※ ご購入が決まりました。お問い合わせいただいたにもかかわらず購入できなかった皆様、申し訳ありません…m(_ _)m ※※

BOMAの『RS-I Pro』ってどんなフレーム?

BOMAの『RS-I Pro』は限定車で、今はもう売られていない。

RS-I 』は今もラインナップにはある。

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「RS-I Proの情報はもうないのか・・・」と思って検索したら、ふつうに古い公式サイトがHITした。 詳細はリンクを見ていただくとして、カンタンにサマると「2014年の全日本ロード選手権で那須ブラーゼン佐野淳哉選手が優勝を勝ち取った記念モデル」ですな。

現行モデルにもある「RS-I」をベースに30t、60tカーボンが使われており、BB周り、ヘッド部、フォーククラウン、チェーンステイが強化されている。 要するに、剛性を格段に上げたピュアレーシングモデルですね。チャンピオンバイクなので日本国旗カラー、チャンピオンジャージをモチーフに取り入れたデザインとなっている。
※佐野選手は2015年シーズン限りで那須ブラーゼンを退団し、2016年からチームマトリックスパワータグに所属されている。

 自分も試乗させてもらったことがあるが、なるほどシャキッとして反応の良いフレームであった。感覚的な表現になるけど、自分のリファールよりはやや硬め。体重のある人とか、グイグイパワーで走りたい人に向いていると思う。

フレームサイズと詳細は?

サイズはM。身長が175センチはあるほうがよい。170センチ前半の人にはやや大きくなってしまう。 フレーム詳細は、公式サイトからの引用するとこんなかんじ。
  • フレーム素材 30t/60t カーボン
  • カラー ホワイト×レッド×ガンメタリック
  • 重量 フレーム:1,040g フォーク:380g
  • ハンガー幅:68mm JIS規格
  • フロントディレーラー取付けバンド径:φ 34.9mm
  •  
  • シート部内径:φ 31.6mm
なお、フレームセットの定価は¥250,000(税抜) である。なかなかのお値段だ。

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コンポーネントは?

コンポーネントは9000系デュラエース。ひとつ前の世代になる。自分もタイレル(Tyrell)のCSI で愛用しているのでよ~~く分かるのだが、「9100系はまだ当分ええわー。これで大満足やわー」ってしみじみ断言できるレベルのコンポーネント。正直、非の打ち所が無い。

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  • クランク長;172.5ミリ
  • チェーンリング:52〜36T
  • スプロケット:11〜28T

ホイールは?

BOMAのカーボンチューブラーでして、前後でリムハイトが異なる。フロントはTH−10Cでリムハイトは38ミリ。リアがTH−11CCでリムハイトが50ミリ。前後でリムハイトが変わるパターンってのも、なかなかかっこいい。

なお、どっちもカーボンのハブです。 ちなみに知人はプロのメカニックなので、整備状態は万全。

23 HDR
※自分のBOMA の Refale に履かせてみた図

タイヤは?

チューブラータイヤはビットリアのRUBINO(23C)を履かせており、交換したばかりで10キロも乗っていない。まだ慣らしすらできていないレベルだ。
※もともと履かせていたチューブラータイヤを、これを機に新品に履き替えさせた

02

ハンドル、ステム、シートポストは?

ハンドルも同じくカーボン(BOMA製)で、GH02Wを使っている。なお、幅は40ミリ。ステムもカーボンとなっており、ST02の100ミリのが装着されている。シートポストもBOMAのカーボン製。つまり、なにもかもカーボンですな。

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重量は?

ペダルレスで7キロジャストです。

くたびれ具合は?

2015年に購入したバイクなので、ちょうど丸2年になる。しかし、「ほとんど乗っていない」そうで累計走行距離はなんと500キロ以下!年間走行距離250キロ未満! ほぼ傷もなく、ピカピカですごく綺麗。保管状態も文句なし。

彼は現役メカニックなので、年がら年中人様のバイクを整備しているうちに、走る情熱よりもいじる情熱が勝ってしまうようになったそうな。奇特な人である。

気になるお値段は?

定価ベースでちょうど80万円。ハイエンドフレームにデュラエース、カーボンチューブラーホイールを取り付けてしまうと、まあこんな価格レンジになるものだ。

カンパニョーロのBORAあたりをつけると、100万円コースですな。 で、知人が設定した価格は、、、、





デケデケデケデケデケ・・・(ドラムロール)





40万円ポッキリ!!!!
つまり半額。


2年間で500キロも走っておらず、ほぼ新品に近い状態で、しかもプロのメカニックが面倒いていたバイクなので、かなり安心できるんじゃないでしょうか。
※私は単に告知協力しているだけなので、見返りゼロです(笑)。


ちなみに自分のロードバイク、ミニベロ共にこの人に診てもらっていまして、腕は100%信用できます。カスタマイズの知識も豊富だし、なにしろ本人が実験台になって無数のカスタムを繰り返しているので、説得力バツグン。

その他情報

  • カーボンのボトルケージが2本ぶんついてきます。
  • サドルは画像のものではなく、アリオネになります。
  • ボトムブラケットはKCNCのセラミック製のもの。

「検討したい」と思ったら?

気になる方は、とりあえずサイクルガジェット管理人までご連絡ください。コメントではなく、メール(junjinakayama(^o^)gmail.com)でお願いします。
※(^o^)を「@」にしてください。


【追記】
※※ ご購入が決まりました。お問い合わせいただいたにもかかわらず購入できなかった皆様、申し訳ありません…m(_ _)m ※※


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TIMBUK2の『カタパルト』という小型メッセンジャーバッグを愛用している。2013年の暮れに購入したので、もう3年半になる。※2013年モデルはとうに廃盤になっており、現行は『TIMBUK2 カタパルトスリング』に進化している。 すでに記事にも書いたのだが、ものすごく重宝し ...
TIMBUK2の『カタパルト』という小型メッセンジャーバッグを愛用している。2013年の暮れに購入したので、もう3年半になる。※2013年モデルはとうに廃盤になっており、現行は『TIMBUK2 カタパルトスリング』に進化している。

すでに記事にも書いたのだが、ものすごく重宝していて、バックパックよりも気に入っているくらい。モンベルのバックパックも持っているが、もう3年近く使ったことがなく、使う予定もない。

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※生活感丸出し…

カタパルトはサイズ感が絶妙で、ちょっとかるく100キロ未満ツーリングから、輪行を含んだガッツリロングライドまで、幅広く対応してくれるのがよい。
※輪行バッグはサドルにくくりつけており、カタパルトに入れるのはエンド金具保護パーツがとか、ホイールをフレームに固定するストラップ、肩ストラップのみ

>> 【メッセンジャーバッグ・インプレッション】 Timbuk2 のカタパルト

>> TIMBUK2のカタパルト、買って4ヶ月で壊れだす (´Д⊂ヽ

>> 試行錯誤の末、「ロードバイクのツーリングには小型メッセンジャーバッグが適しているのではないか」という結論に至りました


鍵2本、サイフ、家の鍵、外付けバッテリー、補給食、ブルートゥースキーボードあたりがこの季節の定番で、冬はアームカバーとかウィンドブレーカーが加わる。薄型でマチはさほどないはずなのに、意外にしっかり入る。かと思えば、少量の荷物でもスカスカ感が出ず、快適に使えるのだ。

42 HDR-2

前置きが長くなってしまったが、このカタパルトをオールシーズンで愛用しすぎてしまっているので、汚れがひどい。

どれくらいひどいかと言うと、1度も洗ったことがない。いや、あるかもしれないが記憶にない。背中の汗をしこたま吸い込んでは乾かし…を繰り返した結果、無視できないレベルで汚れが目立ってきたのだ(でもって臭い)。さすがの自分も「これはやばい…」と危険を察知した。
※メッセンジャーバッグって、走った後にそのまま壁に吊るしっぱなし…ってことが多いですよね。みなさん、どれくらいの頻度でどんなメンテナンスをしているんだろう?

ということで、風呂桶に沈めて、石鹸で力任せにゴシゴシ洗ってやることにした。

湯船の中に放り込む

やり方は簡単。前日の湯船の残り湯で豪快に丸洗いする。素材は厚手で頑丈なので、少々雑に扱ってもビクともしない。

水に沈めて石鹸でゴシゴシ。裏表ゴシゴシ。内側もゴシゴシ。じゅうぶんに泡立ったら水に浸けて落とす。これを3回ほど繰り返す。

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タオルでざっと水分を拭き取る

絞って水を切りたいが、メッセンジャーバッグだとそうもいかない。ハンドタオルで包み込み、だいたいの水分を吸収させる。それでもやはり水は滴るので、1時間ほど風呂場に引っ掛けておく。

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外に一晩干す

水が滴らない程度にしっとりしたら、外に干す。ベランダに干してもいいが、面倒なので玄関先に。こんなボロボロのメッセンジャーバッグ、 誰も盗むわけがないので平気。そこそこの重さがあるので、吹き飛ばされることもない。

02

翌朝、触ると「まだ湿っているな…」くらいの状態になる。まあ、夜間で日差しがないので、風だけではカラカラに乾くことはない。そこで、引っ掛けたまま1日日光に晒す。

帰宅するとばっちり完了

仕事から帰宅。玄関先で確認。しっかり乾いており、とりあえず主だった汚れは取れる。匂いもしない。よーく見ると、ベルクロに石鹸の粉がついている…なんてことがあるが、テキトーな性格なので気にせずそのまま。使えれば問題ないのだ。

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※朝干して、夕方バッチリ


丸洗い

風呂場で水分を切る

屋外で1日半干す

おしまい (カンタンですね)

バックル、留め具、ストラップの経年劣化状況

改めてカタパルトを眺めると、各パーツはまるで劣化していない。素材の表面は波打っていて、くたびれた感はあるが、ほころびもないし、バックルはしっかり固定してくれるし、装着感のよさはそのまま。めちゃくちゃ雑に扱っているのに、どんだけ頑丈なんだ。

購入数ヶ月でベルクロの一部が剥がれ、「ヤワなバッグだなあ」と思いかけたが、剥がれが拡大するわけでもなく、ほつれはその1箇所だけ。それ以外はすべてが新品同様。これ、ヘタしたら10年以上余裕で使えてしまうんじゃないだろうか。

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※呆れるほどタフ

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※ここだけ穴があきましたが、使用上の問題なし

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※じゃっかん石鹸の粉が見える気もするが、気にしない

小型メッセンジャーバッグって、もっと評価されるべき

メッセンジャーバッグって、いまだに一部のサイクリストにしか使われていない印象ってありません?メインストリームはバックパックで、メッセンジャーは一部のコアな人向け…みたいな。

ナナメ掛けは肩がこるらしい
ロングライドには向いていないんじゃ?

って声はありますが、小型なら全然問題ないどころか、むしろ適していると思う。TIMBUK2 カタパルトスリングは小ぶりでクルッと半回転させるだけで荷物にアクセスでき、両手はフリー。輪行とか、買い物とかの際にとても便利。

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小型タイプならさほど重くないので、肩もこらない。しかも小型メッセンジャーバッグって、サイクリングジャージのバックポケットに干渉しない。だから両方活用できる。これ、隠れたメリット。

つまり、メインの荷物はメッセンジャーバッグに入れ、こまめに取り出したいモノはバックポケットに入れる…という、2段階収納が可能なの。TIMBUK2 カタパルトスリングって素晴らしくないですか?

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※バックポケットが塞がらないのがナイス!\(^o^)/

いま気になっているバッグ類

正直、カタパルトで満足しまくっていて、引き続き使う予定なのだが、他にきになるメッセンジャーバッグ、サイクリングバックパックがないわけではない。

メッセンジャーバッグを新調するか、サイクリング専用バックパック(小型の)に浮気するか、まだ悩んでいるところ。それが『Helinox Terg ウエストバッグ』だ。けんたさんが2年ほど前に動画で紹介していたんだけど、見た目がかっこいいなーって思ったので、わざわざ渋谷のヒカリエの店舗に見に行ってきた。



見た目はむちゃんこカッコいい。オシャレ。サイクリング専用ではなく、むしろ街中で私服に合わせた方が良いと思う。個人的に好きなのは淡い黒の「オールモストブラック」。ほぼほぼ黒だが、まっくろけではない。あと、迷彩柄も悪くない。が、悩んだ結果、「もうしばらくカタパルトを使おう…せっかく洗ったことだし」とガマンして帰宅しました(笑)。


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みなさんはこういう立ちごけを経験したことがあるだろうか? 「急斜面ヒルクライムの途中で止まり、再び発進しようとしたものの、(斜度が激しすぎて)クランクを回せずその場でパタッと倒れる」 …というちょっと珍しいパターンのを。 自分はある。忘れもしない、 ...
みなさんはこういう立ちごけを経験したことがあるだろうか?

急斜面ヒルクライムの途中で止まり、再び発進しようとしたものの、(斜度が激しすぎて)クランクを回せずその場でパタッと倒れる

…というちょっと珍しいパターンのを。

R0000163

自分はある。忘れもしない、人生初のロードバイクでのヒルクライムの日。白石峠を登った後の2本めの登りで、コケた。疲れていたのと、斜度がきつかったせいで足をついた。たぶん、10%以上はあったと思う。経験したことのない坂道だったことを覚えている。

再出発しようと右脚を回しつつサドルに乗り、左クリートを装着し、さあ前進…と思ったものの、ペダルがうんともすんとも言わず、その場でコロリとなった。立ち上がりかけた赤ん坊がコロンと倒れるような感じでぜんぜん痛くなく、どこも怪我しなかった。バイクも無事だった。

後にも先にも、こんな恥ずかしい立ちごけをしたのはそれ1回きりなのだが、「俺も未遂ならあるわ…」と感じた方は大勢いるのではないだろうか。

ということで、Global Cycling Network で紹介されていた「急斜面を立ちごけせずに安全に発進する方法(How To Start Riding On A Climb)」を翻訳して紹介してみよう。



そもそもの大前提

どんな理由で停止したかは重要ではない。一息つきたいから、大集団のイベントで渋滞してしまったから・・・なんでも良いのだが、再出発するときはちゃんとスペースが確保されていること、そして息が整っていること。この二つが前提である。

正しいギアを選択する

言うまでもないほど当たり前だが、ギアは軽くしておく。斜度が急であればあるほど軽いギアでないとクランクを回せない。自分がコケた理由はこれだった。

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ただ、こういう疑問もわいてくるのではないだろうか?

ギアを軽くするのはいいけど、軽すぎるとスピードに乗らなくて、もう片方のクリートをはめるための時間が確保できない

…クランクは回せても、スカスカってなってしまい、クリートをはめる猶予がない現象である。

斜度にもよるのだが、一番軽いギアではなく、(上記画像のように)1~2個重くしたギアで再出発するのがちょうどよいだろう。右足をぐっと回し、そこで得たスピードを利用してバランスを保ち、左足をはめる・・・のだ。何度か経験すると、いい塩梅が見つかるはず。

横方向を利用する

どんなにギアを軽くしようとも、斜度がきつすぎて(&疲労がたまりすぎて)クランクが回せないこともあるだろう。そういう場合は、横方向に発進する手がある。極端に言えば、どんなにキツい坂道でも、横方向は平坦だからだ。
※他のサイクリスト&クルマ等の迷惑にならないよう、前後左右の安全が確保されているのが最低条件

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足を2時の位置に置き、なるべく大きな力をペダルにかけ、そのパワーを利用して前進し、勢いに乗ったまますぐさま左足を装着する。これ、なかなか便利な手法なんだけど、道幅を豪快に使い切る方法なのでくれぐれも安全確保をしてから…にしていただきたい。

こんなかんじですね。

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↓↓↓↓↓↓↓↓

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ヘアピンカーブの外側を利用する

斜度は一定ではなく、常に変化するもの。ずっと登っていても、ときどき「あれ、ちょっと楽だぞ」と感じる場所がある。それは斜度がゆるくなった証拠。

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そんな場所の典型が「ヘアピンカーブの大外」だ。左側通行の日本の場合、右に曲がっていくカーブでしか使えない方法だが、カーブの一番外側は斜度が一瞬だけマイルドになる。そこで休めば、再発進もしやすい。
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何かにつかむ

確実かつ安全な方法が、「モノにつかまって発進する」だ。看板、標識、ガードレール、フェンス…など、寄りかかっても大丈夫なものにつかまって、両足のクリートを装着し、えいやと踏み込む。この状態でも、クランクが回せる程度にギアを軽くしておくこと。

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以上がGlobal Cycling Network で紹介されていた方法だが、ここでは紹介されていなかった自分オリジナルの方法を紹介しよう。

右と左足で2回踏み込む

一度の右足の踏み込みで左足のクリートをはめられないこともあるだろう。ペダルとシューズが一発でビシッと組み合えばよいが、そうならないときもある。

でもべつに焦る必要はない。(はまっていない)左足でそのまま踏み込めば良い。そうすれば左右1回づつ踏み込むことになり、クランクが1周する。そのぶん時間が確保されるので、左のクリートをはめやすくなる。

右クランクを踏み降ろした瞬間に左クリートを装着できなければ、僕はもう終わりだ・・・」などと大げさに考える必要はない。もう半周させればいいだけ。

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左足はクリートが装着されていないので、滑ってしまわないよう注意する必要はあるが、控えめなパワーで注意して回せば踏み外しはしない。それでも装着に手間取ったら、もう一回クランクを踏む。ようするに、クランクを回しながらクリートをグリグリさせてポイントを探しつつ徐々にハメていくのだ。これもじきに慣れる。

なかなか一発で左がはめられないんだよね…」というビンディングペダルに不慣れなサイクリストにはオススメである。

ゼロスピードの立ちごけでケガすることはあまりないが、痛いものは痛い。でもってかなり恥ずかしい。立ちごけ特有の羞恥心は経験しないとわからないが、とりあえず穴があったら入りたいくらいの気分にはなる。そうなりたくない方は、ヒルクライム系書籍&ムックを読んでみるのもアリかと。

ということで、皆様も安全にヒルクライムをお楽しみくださいませ。

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シマノの新型デュラエース、『R9100』がリリースされて数ヶ月が経過したが、自分は今も静観している状況である。自分の周囲では、R9100をオーダーした人が何人かいるが、まだ納車待ちだったりで、まじまじと見せてもらったことはない。 BOMA の Refale に積む6800系アルテ ...
シマノの新型デュラエース、『R9100』がリリースされて数ヶ月が経過したが、自分は今も静観している状況である。自分の周囲では、R9100をオーダーした人が何人かいるが、まだ納車待ちだったりで、まじまじと見せてもらったことはない。

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BOMA の Refale に積む6800系アルテグラが3年半経ち、「2017年中にコンポーネントを刷新しようかな…」と思わないでもないが、R9100は選択肢の対象外。理由はカンタンで「やっぱ高い」から(笑)。

ミニベロのタイレル(Tyrell)のCSI には9000系デュラエースを積んでおり、まだ1年半なのでぜんぜん大満足している。


以前、下記記事を書いた。

>> 「買いか!?待ちか!?」 デュラエース(Dura-Ace)9100のインプレッション動画


その中では9100デュラエースの特徴を…

  1. リアディレイラーに劇的変化はないが、フロントディレイラーは大きく変化
  2. 28cが使える
  3. (前作と比べ)ブレーキ性能に大きな違いはない
  4. ひたすら黒いデザインは好き嫌いが分かれそう


とした。

メカとしてはなにかしら進化したはずで、その点においてはインプレするまでもなくシマノさんの技術力を信用しているのだが、どーしてもデザインとカラーリングが好きになれなかった。

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しかし、慣れとは恐ろしいもので、ずっと眺めているうちに「けっこうカッコいいかも・・・」と感じ始めている。ということで、改めてR9100のインプレ動画をチェックしてみた。

今回の動画はGlobal Cycling Network ではなく、Cycling Weeklyという別チャネルである。 英語なので翻訳しました。

Shimano Dura-Ace R9100 Groupset | Review



ダース・ベイダーっぽいカラーリングと雰囲気がナイス

先代の9000系とは打って代わり、黒一色。まるで「ダース・ベイダーのよう」と表現していたが、 言い得て妙だと思った。

リアディレーラーがかなり進化しており、より大きなギアを持つスプロケット(32T)が装着できるようになっている。

プロの意見を取り入れた結果、こうなったのだそうな。

R9100のリアディレーラーは、「マウンテンバイクのXTR(ショートケージバージョン)にかなり似た構造になっており、フロントのギアの位置に関係なく全てのギアで変速がしやすくなっている」とのこと。

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※すごくスリムで無駄な肉が削ぎ落とされたシルエット

マウンテンバイクの特性を活かした部分は他にもあって、リアディレーラーがシャドータイプになっていることで外側への張り出しが減っている。右側への落車の際、引っ込んでいるぶんだけ地面との接触を防ぐことができる。

まあ、普通に舗装路を走るだけであればほぼ恩恵は感じないかもしれないが、輪行の際の出っ張りも(ほんの少しだが)減るし、少なくとも悪いことはひとつもない。

チェインリングのスペースがちょっと変更になった結果、9000系とミックスして使うことはオススメできない、とのことだ。

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※クランクデザインがいまいち好きになれない


シフティングの感触はさらに洗練されており、とくに、強めのトルクをかけながら変速をしても、チェーンがスプロケットのギアとギアの間でバタつくことがない。

ただし、カンパニョーロのハイエンドモデルに用意されている多段変速(シフトアップ)は備わっていない。(つまり、先代と同じ)

ブレーキの剛性も素晴らしい。シングルピボットのブレーキでも、まるでダイレクトマウントのブレーキのような安心感がある。

デュラエース9100のバリューは?

カンパニョーロのフラッグシップ(スーパーレコード)よりははるかに安い。9100のライバルはじつはスーパーレコードやスラムのREDではなく、身内にいる。

そう、「アルテグラR8000 Di2」である。

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デュラエースのグループセットよりはほんの少し重くはなるが、その代わりに電動コンポーネントが手に入る。実際、ワイヤーのデュラエースと、Di2のアルテグラは似た価格帯。アルテグラのほうが若干安いくらいなので、これはかなりの悩みどころ。

車に例えるならば、クラウンのフラッグシップモデルを買うか、レクサスのLSの一番安いのを買うかで迷うのに似ているかもしれない。

もしくは、ハリアーかNX(レクサス)で悩む感じか。

どちらを買っても幸せになれるのは間違いないので、あとはもう本能に従うだけではないだろうか。

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で、9000との差はどれくらいあるの?そこが気になるんだけど


9000オーナーである自分も、9100の出来栄えはひっじょーーーーに気になっている。動画での解説によれば、「びっくりするような大きな変化はない。9000も未だに素晴らしいコンポーネントであり、9000を凌駕するようなグループセットを生み出すのはシマノでさえ至難のワザだ」と述べている。

よって、9000オーナーは慌てて9100に飛びつく必要はないと結論づけていた。自分もその意見に同意だ。タイレルのCSIに装着している9000デュラエースはまだ1年半しか使っておらず、新品時となんの変わりもない快適極まる変速を提供してくれている。

ハッキリ言って、100点満点。文句のつけようがないほど使いやすい。シルバーのフレームともマッチしていて、見た目もカンペキ。

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ただ、動画の中で痛いところを突かれた。「アルテグラDi2が最大のライバルになるであろう」という言葉のとおり、じつはBOMAのリファールのコンポーネントを6800系アルテグラから何に変えようか思案中で、 もともとは「スラムのFORCE」か「 カンパニョーロのコーラス」で候補に挙げていた。

そこに新たに「アルテグラDi2」も選択肢に加わってしまったので、ますます深い悩みに落ちてしまったのである。

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いますぐ交換するつもりはないし、まずは8000系アルテグラが市場に出回り、その評価を聞き、一定の評価を知ってから判断しようと思うので、2017年いっぱいかけて検討を進めていこうと思う。

9100デュラエースからちょっと脱線してしまったが、2017年現在で買えるコンポーネントの中で9100が最高峰レベルであるのは間違いない。 買えば”ロードバイク幸せ指数”は確実にアップするであろう。


とはいえ、安くはない買い物なので、ご家族の説得は万全を期して、失敗なきよう進めてくださいまし。


デュラエース R9100シリーズ 初回導入キット


>> シマノ、カンパニョーロ、スラム、どれがベストのコンポーネントなのか?



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3月にFRAMEさんの企画した『三浦半島パン屋ライド』に参加させてもらったとき、生まれて初めてスラムのコンポーネントを積んだロードバイクに乗る機会を得た。 ※スラム、まじかっけーっす 使わせてもらったのはライバル(Rival)だったので、REDやForceのような上位コン ...
3月にFRAMEさんの企画した『三浦半島パン屋ライド』に参加させてもらったとき、生まれて初めてスラムのコンポーネントを積んだロードバイクに乗る機会を得た。

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※スラム、まじかっけーっす

使わせてもらったのはライバル(Rival)だったので、REDやForceのような上位コンポーネントではなかったにもかかわらず、「うおぉぉぉぉ!スラムのコンポーネント操作、むっちゃ楽しい!得も言われぬほど気持ちいいぃぃぃぃぃ!シマノでは味わえない独特のクリック感が病み付きになるうぅぅぅぅぅぅぅ!」ってテンションMAXになった。

>> FRAME主催の『三浦半島パン屋ライド』に参加して、新たな魅力を発見した


スラムが楽しいとか、気持ちいいとか、いったいお前は何を言っているのだ


と思うかもしれないが、どうか落ちついて聞いてほしい。

スラムのシフトレバーはシマノと違って一本のレバーでシフトアップ、シフトダウンをおこなう。つまり、ブレーキレバーが(シマノのように)横方向には動かない。ブレーキはブレーキ操作にだけ使い、変速は専用レバーを使う。シマノのブレーキが兼業型だとしたら、スラムは完全独立式の分業型なのである。

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シフトレバーをカチッと軽く押すと、シフトアップ(重くなる)し、さらに押し込むとシフトダウン(軽くなる)する。シフトアップは「カチッ」、シフトダウンは「カチッカチッ」だ。


えっ、シフトアップするつもりがシフトダウンしちゃうんじゃないの?もしくはその逆が起きるんじゃないの?操作ミスが起きそうでイヤだなぁ


それはない。自分もその不安はちょっぴりあったんだけど、使ってみたら「あ、完全に杞憂だったわ。ってゆーか、ミス操作したくてもできないくらい正確に動くわ。こりゃ快適だわい」ってなったから。しかもライバルで感激したくらいなので、「フォースなら感涙を流すのではないか」、「レッドなら昇天してしまうかも」とほくそ笑んでいる。

そのとき以来、「BOMA の Refale のアルテグラをどっかのタイミングでForce に載せ替えたいなぁ」という夢を見るようになっている。

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※レッドは高すぎてそもそも対象外


ただ、スラムって総じてちょっぴりお高くないですか…。もう一声価格を下げてほしいと思うのは私だけでしょうか…。

日本だけの現象なのか、海外価格はどうなのか、調べてみました。日本側の情報ソースはインターマックス、海外のはスラム社の公式ウェブサイトです。

なお、比較対象は機械式ロードバイク用コンポーネント(キャリパーブレーキ)のみ。電動とかディスクブレーキモデル、マウンテンバイクは対象外。

ドルは110円、ユーロは124円で換算(2017年6月上旬情報)



では、まずは日本国内の価格からチェック。日本での代理店、インターマックスからの引用である。

シフト/ブレーキレバー+リアディレイラー(ショートケージ)+フロントディレイラー+クランクセット(GXP)+ブレーキ+チェーン+スプロケット(11-25T)の組み合わせ
  • RED 239,130円(税抜)
  • FORCE 132,910円(税抜)
  • RIVAL 77,830円(税抜)


うーむ、REDの価格が特出している。フォース+10万円か…。デュラエースより高い。FORCE(フォース)はアルテグラよりは高いが、デュラエースよりは全然安い。RIVAL(ライバル)はアルテグラと105のちょうど中間に位置する。


では、次にスラム社の海外公式サイトの価格ページを見てみよう。ドルとユーロの二種類ある。

※海外の情報はスラム公式サイトから引用

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RED(米国ドル)

シフター(SRAM RED Shift-Brake Control)

USD: $461(=50,710円)

ブレーキ(SRAM RED Brakeset)

USD: $285(=31,350円)

フロントディレイラー(SRAM RED Front Derailleur)

USD: $115(=12,650円)

リアディレイラー(SRAM RED Rear Derailleur)

USD: $299 (=32,890円)

クランクセット(SRAM RED Crankset)

USD: $451 (=49,610円)

カセットスプロケット(XG-1190 Cassette)

USD: $279 (=30,690円)

チェーン(SRAM RED 22 Chain)

USD: $48(=5,280円)


合計:213,180円


日本価格(239,130円)との差額は、「25,950円」。これを高いと見るか、妥当と思うか。個人的な印象では、「やや高いな…。考え方によっては許容範囲か…いや、しかし…うーむ…」くらい。

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※写真はRivalのブラケットです

RED(ユーロ)

シフター(SRAM RED Shift-Brake Control)

Euro: €481(=59,644円)

ブレーキ(SRAM RED Brakeset)

Euro: €297(=36,828円)

フロントディレイラー(SRAM RED Front Derailleur)

Euro: €120(=14,880円)

リアディレイラー(SRAM RED Rear Derailleur)

Euro: €312 (=38,688円)

クランクセット(SRAM RED Crankset)

Euro: €471 (=58,404円)

カセットスプロケット(XG-1190 Cassette)

Euro: €291 (=36,084円)

チェーン(SRAM RED 22 Chain)

Euro: €50(=6,200円)


合計:250,728円


日本価格(239,130円)との差額は、「11,598円」で日本のほうが安い。なんと、ユーロの方が高い結果となった。安い順に「ドル、円、ユーロ」である。


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※eTap です



次に、FORCE(フォース)をチェックしてみよう。

FORCE(米国ドル)

シフター(SRAM Force 22 Mechanical Shifters)

USD: $379(=41,690円)

ブレーキ(SRAM Force Mechanical Brakeset)

USD: $137(=15,070円)

フロントディレイラー(SRAM Force 22 Yaw™ Front Derailleur)

USD: $51(=5,610円)

リアディレイラー(SRAM Force 22 Rear Derailleur)

USD: $95(=10,450円)

クランクセット(SRAM Force 22 Crankset)

USD: $275 (=30,250円)

カセットスプロケット(PG-1170 Cassette)

USD: $100 (=11,000円)

チェーン(PC-1170 Chain)

USD: $46(=5,060円)


合計:119,130円


日本価格(132,910円)との差額は、「13,780円」。ドルのほうが安いのはレッドと同じ。だいたい1割強のマージンが上乗せされている印象。

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FORCE(ユーロ)

シフター(SRAM Force 22 Mechanical Shifters)

Euro: €395(=48,980円)

ブレーキ(SRAM Force Mechanical Brakeset)

Euro: €143(=17,732円)

フロントディレイラー(SRAM Force 22 Yaw™ Front Derailleur)

Euro: €53(=6,572円)

リアディレイラー(SRAM Force 22 Rear Derailleur)

Euro: €99(=12,276円)

クランクセット(SRAM Force 22 Crankset)

Euro: €287 (=35,588円)

カセットスプロケット(PG-1170 Cassette)

Euro: €104 (=12,896円)

チェーン(PC-1170 Chain)

Euro: €48(=6,000円)


合計:140,044円


日本価格(132,910円)との差額は、「7,134円」。ここでも円よりユーロ価格の方が高い現象が起きている。

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ということで、国内外のスラムのRedとForceの価格差を調べてみました。Rival は元々の価格が安いので、さほど価格差はないだろうと思って計算はしていません。

各国の物価や収入差もあるので、単純な価格比較にどこまで意味があるのかはわからないけど、「あー、こんなもんなんだ」という参考にはなったのではないでしょうか?


ということで、BOMA の Refale のコンポーネント(アルテグラ)が3年半を過ぎ、ぜんぜんまだ快調に使えはするのですが、なんとなく「コンポーネントを交換してもいいかな~、どうしようっかな~」と妄想中。

48 HDR
※アルテグラ(6800系)はいたって快調

しかし、まだモデルはおろか、スラムかカンパニョーロでも絶賛迷い中。(カンパならコーラスかポテンツァかな)

そこにさらに新型のアルテグラ(R8000)も登場し、群雄割拠な様相を呈している。まあ、いずれにせよ、オクサマを説得するのが相当に大変そうですが…


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