サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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2016年12月

「FRAME」というロードバイクメディアの中の人と以前から交流があって、過去に共同でコンテンツを作ったりしているのだが、互いに記事を寄稿しあうことになった。 >> 【事故らぬ先の杖】 クルマも自転車も、“相手の視点”をイメージすることが事故予防になる(自転車編) > ...
FRAME」というロードバイクメディアの中の人と以前から交流があって、過去に共同でコンテンツを作ったりしているのだが、互いに記事を寄稿しあうことになった。

>> 【事故らぬ先の杖】 クルマも自転車も、“相手の視点”をイメージすることが事故予防になる(自転車編)
>> 【事故らぬ先の杖】 車も自転車も、“相手の視点”をイメージすることが事故予防になる (ドライバー編)

今回は、サイクルパンツ(下着部分に相当するインナーウェア)の快適性について。

サイクリングの快適さがぜんぜん違うよ!
とくにロングライドでは、履いていないと後悔するよ!

ってくらい、サイクルパンツはなくてはならないウェアである。

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ということで、今回は『 サイクルパンツがあると快適に自転車が楽しめる? 』というFRAMEさんの記事を転載してお届けします。


スポーツ用自転車に乗るようになって、色々なサイクリングスポットに行くようになると、サイクルパンツを履いた方をよく見かけると思います。ただ、初心者の方の場合、どうしても見た目のインパクトが強すぎるようで、サイクルパンツを購入する踏ん切りがつかないという方も多いようです。

サイクルパンツを利用すれば、ロングライドだけではなく、ちょっとしたサイクリングでも快適に自転車に乗れるようになります。見た目が恥ずかしいという方でも使えるインナータイプのものもありますので、まだ持っていないという方はこの機会に一枚購入してみてはいかがでしょうか?

サイクルパンツは自転車、特にロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどに乗る方向けに作られている専用のウェアです。股間部分にパッドが取り付けられたスパッツを想像するとわかりやすいかもしれません。

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サイクルパンツは自転車に乗るならどうしても必要?

実際のところ、慣れてくるとサイクルパンツがなくても30~40km程度なら走ることができるようになるので、無理に購入する必要はありません。ただ、それ以上の距離を乗る場合はサイクルパンツがあった方がより快適に自転車を楽しめるようになります。

最初は恥ずかしいかもしれませんが、サイクルパンツを履けば自転車をより楽しめるようになりますし、走行速度も速くなることもあるので、スポーツタイプの自転車に乗っているなら一枚は用意しておくことをおすすめします。

サイクルパンツのメリット

長時間走っても痛くならない
スポーツ用の自転車の場合、完成車でもそれなりに堅くて小さいサドルが取り付けられています。このようなサドルの場合、ママチャリと違って衝撃をあまり吸収しないので、どうしても長時間走ると骨盤が当たる部分や股間が圧迫されて痛みが出てきます。

この状態を我慢したまま走ってしまうと、皮膚がすり切れて血が出てしまったり、麻痺してしばらく感覚がなくなってしまうことがあります。サイクルパンツを履くことでこれらの症状が起きにくくなり、快適に走れるようになります。

サイクルパンツを履くと速くなる
20km/h程度の速度ならあまり違いはわからないのですが、大体30km/hを超えてくると空気抵抗が結構な負荷となり、向かい風に向かって進むような状況になります。サイクルパンツは体にフィットする作りとなっているので、この空気抵抗を減らす働きがあり、履くだけで巡航速度がアップします。

また、筋肉は力を加える以外にも振動を受けることで疲労していくので、サイクルパンツで締め付けることでこの振動による疲労を抑える働きも期待でき、長時間の走行でも疲れにくくなるのです。

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サイクルパンツのデメリット

サイクルパンツを履くメリットは多いのですが、少しだけデメリットもあります。どちらも慣れてしまえばそこまで気になることではありませんし、対処法もありますので、合わせてご紹介していきます。

見た目がちょっと恥ずかしい
私は10年以上履いているので個人的には全然気にならないのですが、やはり慣れていないと体のラインが丸わかりなので恥ずかしいと感じるようです。女性の場合は特に恥ずかしいと感じる方が多いようで、サイクルパンツの上からサイクル用のスカートをはいて隠したり、ハーフパンツを履いて隠している方もいらっしゃいます。

恥ずかしいという方向けに通常の下着のようにズボンの下に履くタイプのものも販売されているので、どうしてもあの見た目が嫌な方はそちらを使用しても良いでしょう。ただ、上にもう一枚ズボンなどを履くことになるので、空気抵抗を削減する効果は得られません。

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※ちなみにサイクルガジェット管理人(右)は、ビブショーツが履けません…

防寒性能がちょっと弱い
スパッツのような生地でできているので、温度差が激しい季節は体が温まるまで寒さを感じてしまいます。冬場のように最初から寒いのがわかっている時期なら冬用の防寒タイプのものを履けば問題ないのですが、寒暖差が激しいと朝方や夜の走行で体が冷えてしまいます。

このような場合はレッグウォーマーを使うと便利です。レッグウォーマーは脚の部分にだけ履くロングタイツのような製品で、寒い時期でもある程度温かく過ごせます。着脱も簡単ですし、丸めてしまえば手のひらサイズまで小さくなるので、寒い場合には一枚持っていくと便利です。

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おすすめのサイクルパンツをご紹介

サイクルパンツを初めて購入する場合、2つの考え方があります。1つはある程度良いものを買ってどれぐらい効果があるか確認するという考え方。もう一つは安いものを選んで履かなくなっても損をしないようにするという考え方です。

どちらも特に間違っているというわけではありませんので、自分の考え方に合ったものを選ぶと良いでしょう。というわけで試しに一枚買ってみようと思っている方向けに、それなりにしっかりしたサイクルパンツと、安く買えて試しやすいサイクルパンツを紹介したいと思います。

最初からしっかりした製品が欲しい方向けのサイクルパンツ

こちらは少々高めですが、製品の品質がしっかりしたものになります。実際のところ、熟練者でもこのクラスのサイクルパンツを履いているという方が多いので、一度買えば壊れるまで長く利用することができます。

パッドの形や性能も色々選べる価格帯になりますので、コンプレッション機能が付いていたり、よりフィット感の良い上位モデルを買う前に自分に合う製品を探すのにも役立つでしょう。

日本人の体型に合わせて作られた『PEARL IZUMI サイクル コンフォートパンツ』
長年サイクルウェアを作り続けている老舗メーカー、パールイズミのサイクルパンツです。パッドは独自の「3D-イー」が使われています。このパッドは高い通気性と負荷のかかる場所に合わせて作られた形状が特徴で、初心者から上級者まで気軽に使えるベーシックなサイクルパンツとして人気です。

パッドの快適性はピカイチ『SHIMANO ショーツ』
自転車のパーツで有名なShimanoの中級者モデルです。使用されているパッドはブリーザブル3Dパッドで、これは体の形状にあわせて伸縮する素材を利用することで高い透湿性とフィット感を実現しています。骨盤が当たる部分と股間の柔らかい部分をより保護できるような形状で作られているので、長時間のサイクリングでも痛みやしびれが出にくい構造となっています。

品質の良さが特徴『le coq sportif サイクリング ショートパンツ』
フランスのスポーツウェアメーカー、ルコックスポルティフの製品です。こちらのメーカーはプロレースでもウェアを提供しており、品質の良さに定評があります。パッドは厚めでクッション性の高いものが使われており、振動を防いで長時間の走行でも快適です。

とりあえず一度試してみたい方向けのサイクルパンツ

まずはどんな感じか試してみたい方におすすめのサイクルパンツです。5,000円以下で購入できるので、もし合わないと感じても最低限の出費で抑えられるでしょう。ただ、どうしてもパッドが薄かったり、縫製が甘かったりすることもあります。

この価格帯でも製品を選べば十分長く使えるものもありますので、できるだけ安くて良いものを選んでみました。

国内メーカー製でフィット感がいい『DECOJA パッド付き サイクリングパンツ サイクルパンツ』
安くて使いやすいウェアを多く発売している、DECOJAのサイクルパンツです。こちらのメーカーは和歌山県に本社があり、日本人の体型に合わせた縫製が行われているのが特徴です。初心者に嬉しいゲル入りパットがついているので、慣れていなくても痛みを抑えることができます。 ちょっと分厚すぎるので、サドルが柔らかいと違和感があるかもしれません。

安価なのにゲルパット付き『Santic メンズ サイクリングショーツ』
4,000円と比較的安い価格で購入でき、分厚い3Dゲルパットがついて快適性も高い製品です。ちょっと生地が分厚いので伸縮性がやや悪いのですが、その分頑丈なので長期間使い続けられます。縫製も頑丈なのでほつれにくいのもポイントなのですが、その分ちょっと肌に当たって違和感が出ることもあります。

薄手のパッドを試したい方に『ラミダ サイクルパンツ』
メーカーロゴも入っていないので、どんなジャージにも合わせられるラミダのサイクルパンツです。パッドはやや薄手ですが、ゲルが入っているので十分衝撃を吸収してくれます。パッドの形も脚の動きを邪魔しない形状となっているのもポイントです。

腰ひも付きでずり落ちにくい『Wellcls  レーサーパンツ』
サイクルパンツは腰の部分にゴムを入れてズレを防いでいるものが多いのですが、こちらの製品は腰ひもで締め付けるタイプですので、激しく動いてもズレにくくなっています。初心者の方の場合、自転車に乗っているとどんどん体型が変化していくので、最初に買ったサイクルパンツが緩くなってずれやすくなることがあります。

この製品なら多少のサイズ変化はひもの締め方で調整出来ます。パッドも初心者に嬉しい分厚いタイプなので、長距離からちょっとしたポタリングまで幅広く利用できます。

サイクルパンツを履くのが恥ずかしい方向けインナータイプ

どうしても体のラインが出るのが我慢できないという方は、下着の代わりにはけるインナータイプがおすすめです。普通のズボンなどの下にはけるので、体のラインは出ませんし、パッドがついているので衝撃はしっかり吸収できるので、おすすめです。

メッシュ素材で通気性抜群『PEARL IZUMI サイクリング メッシュインナーパンツ』
通気性の良いパンツに3Dパッドを縫い付けたインナーパンツです。メッシュ生地が使われているので、重ね履きしても蒸れにくいのが特徴。パッドは通常のサイクルパンツと同じものが使われているので、衝撃吸収性も十分あります。

メッシュ素材で通気性を確保しつつ、ゲル入りの3Dパッドが取り付けられているインナーパンツです。パッドの厚さは2.5cmもあるので、初心者の方でも楽に長距離にチャレンジできるでしょう。ゲルなのでスポンジ系素材と違って長持ちするのもポイント。締め付けも少ないので違和感なく着用できます。

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※パッド付きなので、お尻が痛くなりにくい

どんなときにサイクルパンツを履くと便利?

サイクルパンツは長時間自転車に乗る際に履くと便利です。長時間自転車に乗っていると、どうしても地面からの衝撃によって痛みが出てくるのですが、サイクルパンツを履いていれば衝撃をある程度吸収してくれるので、痛みが出にくくなります。

ただ、ずっと腰を落ち着けて乗っていると痛みが出るのが速くなってしまいますから、ロングライド中は適度に立ち上がったり、サドルに座る位置を変えたりして同じ場所に力がかからないようにしましょう。

どれぐらい長持ちする?

サドルとの相性もありますが、大体購入してから1年以上は問題なく使えることが多いです。後で説明しますが、正しい洗濯の方法を守っていれば生地が伸びるのもある程度防げますし、パッドも意外と頑丈なのでそう簡単に壊れることはありません。

ただ、インナータイプの場合はどうしてもズボンと擦れてしまうので、通常のサイクルパンツより生地が傷みやすい傾向があります。太ももや腰の締め付けが緩くなってきたらそろそろ寿命ですので、新しいものを購入すると良いでしょう。

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※ヘタってくると、パッドが凹みます

サイクルパンツの洗い方

サイクルパンツは伸縮性の高い生地で作られているので、普通に洗濯機で洗うと伸びてしまいます。生地が分厚いものなら意外とそのまま洗っても平気だったりしますが、念のために洗濯機で洗う場合はネットに入れて洗いましょう。

一番生地を傷めない洗い方は手洗いですので、走行後にシャワーを浴びるついでに手洗いするのもおすすめです。洗濯洗剤は一般的なもので構いませんので、ぬるま湯を使って生地をのばさないように優しくもみ洗いしてください。

脱水は軽く握る程度で十分ですので、水が垂れない程度に絞ったら後は日の当たらない場所に干しておきましょう。乾燥しやすいのもサイクルパンツの特徴ですので、夜に洗えば室内の湿度にもよりますが、翌日の朝か昼には綺麗に乾燥します。

最後に

サイクルパンツを着用すると、股間や臀部の痛みが抑えられ、より長く自転車に乗り続けることができるようになります。ロングライドの場合、多少痛くても自宅までは頑張って自転車に乗らなければいけないので、痛みの発生を抑えられるサイクルパンツがあれば苦しい思いをしなくてすみます。

見た目的にちょっと恥ずかしいという方はインナータイプのものでも十分効果がありますので、まだサイクルパンツを使っていないという方でロングライドや長時間の走行をしたい、痛みが出ないようにしたいという方はこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


以上、FRAMEさんの『 サイクルパンツがあると快適に自転車が楽しめる? 』を転載してご紹介しました!
\(^o^)/

 

自転車で事故は起こしたくない。 痛いし、バイクは壊れるし、人様に迷惑をかけるし、家族を心配させる。肉体的、精神的、金銭的、いろんなダメージしかない。 2010年に自転車を始めてから、2016年12月中旬まで無事故で過ごせてきたのも、安全運転の賜物だと思っている。な ...
自転車で事故は起こしたくない。

痛いし、バイクは壊れるし、人様に迷惑をかけるし、家族を心配させる。肉体的、精神的、金銭的、いろんなダメージしかない。

2010年に自転車を始めてから、2016年12月中旬まで無事故で過ごせてきたのも、安全運転の賜物だと思っている。なにしろ自分は、「超」がつくほどのビビり。 とくに下り坂はかなりスピードをおさえた走り方をする。グループライドで大勢で坂を下ると、もっとも遅いのはだいたい自分。

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※三本ローラーでコケたことは3回あります(怪我なし)

でも、己の力量を越えた走りをして事故っては元も子もないし、それこそ迷惑をかけてしまう。少々お待ちいただくことは、了承を得ながら走っている。

とはいえ、いくら本人が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのも事実。気を緩めず、安全運転を心掛けたいし、みなさまにも心掛けていただきたい。

ということで、自転車事故動画をまとめてみました。

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※車道での落車はタダでは済まないです

「こういうシチュエーションで事故って起きるんだ」
「こうすれば事故は回避できたのでは」
「被害に合わないために、こんな工夫、あんな心がけをしよう」

等、いろいろ想定しながらご視聴いただきたい。

>> 【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション
>> 【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2
>> 【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3
>> 【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4
>> 【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5

Car - Bicycle accident in Richmond Park, London



事故発生時間:37秒

ロンドンのリッチモンド公園付近でのクルマとの接触事故。ロードバイクの行く手を遮るように曲がってきたクルマに引っ掛けられ、落車。

日本と同じ左側通行の英国なので、状況はイメージしやすい。細い一車線道路でクルマが2台徐行になり、それを追い抜きたかったであろうローディが、なぜかクルマの右側(←ここ重要)から追い抜こうとした。

結果、右折しようとしていたMINIに弾かれた格好。どちらにも非があるが、右側から抜こうとしたローディのほうがが悪い。「減速=右左折の可能性がある」わけで、自転車はスピードを落としてクルマを優先させるべき。

MINIのドライバーにも「後方確認が不十分」という非はあるものの、「まさか右側から追い抜きはしてこないだろう」と考えていたと思う。

画面の下にスピード、ケイデンス等の数値を表示させていることから想像するに、トレーニング中だった可能性が高い。よって、「スピードを落としたくない、負荷をかけ続けたい」と考えて、ややムチャな追い抜き方をしたのだろう。

(日光の輝きも邪魔して)MINIがウインカーを出していなかったようにも見える。さらにタイミングが悪いことに、落車したローディの前に別のローディがいて、ちょうどウインカーの位置を消すように走っていた。

いくつかの要因が重なって事故が起きてしまったわけだが、そもそもは落車したご本人がいったんスピードを落とせば回避できたので、殘念である。

学び

  • クルマや他のサイクリストもいる場所で、過度に追い込んだトレーニングは禁物
  • クルマが徐行したら、「なにかある」と思って減速すべき
  • 走行中のクルマの右側を抜くのは危険でしかない

Car hit bike - BP Lane Cove - on cycleway



事故発生時間:19秒

オーストラリアでのクルマとロードバイクの接触事故。オーストラリアも左側通行なので、これも日本人にはイメージしやすいシチュエーションだ。

3人のローディが歩道をゆっくりめに走っている。ガソリンスタンドから出て、本線に合流しようとしていたクルマのドライバーは、本線を流れるクルマの流れに気を取られ、逆方向から来た自転車を見落とした。

ローディらは「ドライバーから自分たちはしっかり見えている(はず)」と思って加速してクルマの鼻先をすり抜けようとするが、自転車が接近していると気づいていないドライバーがアクセルを踏み込み前に出る。

前の2人は間一髪で逃げるも、3人めが間に合わずに弾かれる。なんと、前輪が外れて吹っ飛んでしまった。接触はたいしたことのないように見えるが、衝撃は大きかったようだ。

幸いにして、車体が人間が当たっていないこともあってローディに大きな怪我はない様子。すぐに立ち上がって歩道に避難できた。

ローディ側の言い分としては、「ちゃんと左右見ろよ!」であり、それは正論なのだが、ドライバーはどうしても本線(の自動車)に意識が向いてしまう。このような状況は街乗りでは非常に多く、誰でも巻き込まれる可能性がある。

ドライバーが本線に気を取られていたこと以外にも要因はあって、ローディがドライバーとのアイコンタクトを怠ったことも挙げられる。

事故予防の心がけとして自分が欠かさないのは、「ドライバーとアイコンタクト」を交わすこと。それができなければ、「相手は自分を認識していない」と判断し、減速するなり、停車する。

自分に優先権があったとしても、関係ない。こっちが轢かれたら意味がないからね。

学び

  • ドライバーとはアイコンタクト等でコミュニケーションしよう
  • 自分は相手から認識されているはず、という思い込みは事故の元
  • 歩道ではスピードは出してはダメ、原則徐行

Road bike crash with slo mo



事故発生時間:14秒

細い田舎道を走るローディ集団が、脇道から侵入してきた車に追突し、集団落車した事故。

見晴らしがよく、自分たち以外に誰もいない道路では、ついついスピードを出したくなってしまうもの。動画内のローディらは二列で、しかもけっこうなスピードを出していた。

車はけっしてムチャな運転はしていなかったようで、あくまで普通に徐行で侵入してきたのだが、樹木や塀のために死角があったせいで、互いに発見が遅れてしまった。気づいたときは、ブレーキが間に合わなかった。

ボンネットに乗り上げるように突っ込み、3人が折り重なるように落車。後ろから撮影していた自転車は、とっさに畑に飛び込むことでギリギリ避けることができた。出していたスピードからして、けっこうなケガになってしまった可能性が高い。もちろん、バイクは傷だらけ(もしくは廃車?)であろう。

この事故、仮に一列で走っていたら、全員がギリギリで接触を免れた可能性がある。並列走行であったがために、逃げ場がなかったのが殘念でならない。

サイクリングロードと呼ばれる場所では、つい「車が来ないから安心だ~」って気が緩んでしまうものだ。グループでツーリングともなれば、並列になって仲間とおしゃべりしたくもなる。でも、これは危険信号。

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※走りやすい場所は、つい気が緩みやすい

歩行者、犬の散歩、ジョガー、野球やサッカーをする人々はいるわけで、サイクリングロードという名称が付けられていたとしても、専用道路であることはまれ。あと、サイクリングロードではあるけど、車の走行もフツーに許されている区間もあったりするので、油断は禁物。

道路は、色んな人&モノが共有していることを忘れたくないものだ。
※なお、事故現場はサイクリングロードっぽいが、あくまで公道である。

学び

  • 脇道から何か(誰か)が侵入してきたときに備え、いつでも止まれるスピードで
  • 細い道では、一列で走ろう(車間距離も配慮しつつ)

以上、ロードバイク事故動画のまとめ&解説でした。年末年始は病院もお休みが多い。病院のお世話にならないよう、安全に楽しく走り納め(&走り始め)してくださいませ…。
(*^^*)

 

3RUNさんの主催するロードバイク・セミナーに参加してきた。今回は座学ではなく、実際にロードバイクを走らせながらの実地形式である。 運動ってなんでもそうだけど、座学とか、雑誌(書籍)、動画視聴だけでは限界がありますよね。床の上で水泳の練習をいくら積んでも泳げ ...
3RUNさんの主催するロードバイク・セミナーに参加してきた。今回は座学ではなく、実際にロードバイクを走らせながらの実地形式である。

運動ってなんでもそうだけど、座学とか、雑誌(書籍)、動画視聴だけでは限界がありますよね。床の上で水泳の練習をいくら積んでも泳げるようにならない理屈で、体を動かして学ばないと身につかない。

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講師はウォークライドの須田晋太郎さん。テーマは「実装でレベルアップ!宮ヶ瀬湖畔・様々なコースを課題を持って走ろう!」なのだが、字面だけではいったい何が行われるのか、よくわからない。レベルアップと書かれている以上、チンタラ走ることはありえないことだけはわかる。

須田さんにしごかれるのだろうか・・・、激坂で「もっと踏め!踏まんか~~!追い込め追い込め~~!」とか怒鳴られるのだろうか…脱落してしまわないだろうか…そんな一抹の不安を抱えながら、相模原市にある宮ヶ瀬湖に行ってきました。

結論から言うと、むちゃくちゃ勉強になった。走り方が変わった。参加して本当によかった。これまでのペダリング、ダンシング、体重移動の概念が大きく揺さぶられたのだ。あと、須田さんにしごかれるどころか、わかり易く丁寧にご指導いただけた。

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今回は、宮ヶ瀬湖での実走セミナーの様子をレポートします。

冬は体力が落ちやすいので、意識して鍛えよう

いきなり道に出るのではなく、まずは会議室で「冬のトレーニングの重要性と具体的な方法」を解説いただく。

まずびっくりしたのが、ホリデーライダーこそ冬のトレーニングは頑張るべき、というご指摘。プロにとってはシーズンオフなので休む期間だけど、時間の限られたホリデーライダーは、冬に休むと体力が落ちてしまう。むしろ、しっかり鍛えて春に備えましょうとのこと。

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※まずは座学で基本情報をレクチャーいただく

プロのコンディショニングの方法とペースの上げ方は、「あくまでプロ向け」のものなので、アマチュアは鵜呑みしないように注意した方がいいそうな。

須田さんからは、「参加者の皆さんの課題やテーマに沿ったレクチャーをしたい」とおっしゃっていただけたので、参加者の要望を汲み取って、「登坂でのダンシング(シッティング)のやり方、体重移動のコツを学びたい」に設定。

自分も登りがヘタなので、このテーマ設定はありがたかった。 余談だが、「ヒルクライム速くなる方法はありますか?」という質問に対し、「極端にシンプルに言うと、20分インターバルで全力でもがく→休む→20分インターバルで全力でもがく…を繰り返す」とのこと。

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これを三ヶ月続ければ、劇的にフィジカルが向上して登りが速くなるそうだが、「三ヶ月続けられればの話ですが…。ただし、たいてい心が折れます(笑)」とおっしゃっていた。自分もこれを聞いて、「三月どころか、三日と続けられる気がしない…」と絶望した。

休むダンシングのコツ

宮ヶ瀬湖近くの坂道にバイクとともに移動し、実走レクチャーが始まる。

「1.5キロの坂を、ダンシング縛りで登りましょう。まずは思い思いに自分のふだんのダンシングで走ってください」

の指示に従い、登る。序盤は緩やかで、最後の200メートル位がキツい斜度になっている坂を参加者全員でひーこら登る。

ダンシングで1キロ以上も漕ぐなんて、したことない。ペース配分がまったくわからないまま1.5キロ上り切り、そこで初めて言葉でのフォローがある。

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なるほど、事前にあれこれ説明を受けるより、一度走ってからのほうが、「あ、それは自分はできてなかった」、「重心はそうやって置くのか…考えて漕いでなかったな…」と反省が生まれやすいし、言葉が腹に落ちる。

休むダンシング』って言葉があるのはずっと前から知っていたけど、具体的になにをどうすれば休めるのか、イマイチよくわかっていなかった。

「休むも何も、疲れるじゃん。体重をうまい具合にペダルに乗せて、筋肉を疲労させないって理屈は分かるし、ええ感じのギア比で踏んでいるつもりなのに、なぜか疲れちゃうんだよな~」

という悩みがずっとあった。

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誰にも相談できなくて、悶々としていたのだが、須田さんの説明とデモンストレーションでスコーン!と理解できた。重心の高さ、腕の使い方、ペダリング時の股関節の動かし方、引き足の意識のかけ具合い、重心の位置…

こうやって書くと、同時にいくつもの要素を与えられ、脳みそが混乱しそうになるけど、一つ一つを噛んで含めるように説明してもらえたので、参加者全員が「なるほど…そーだったのか…」と理解できた。

一番の驚きは「重心の高さ&位置」。ほんの数センチの差だと思うが、ちょっとの意識改革で、劇的な変化があるのだと知った。ペダリングの奥深さを思い知らされた。

講師の方と、会話のキャッチボールをしながら疑問を解消できるのが、リアルでの講習のメリット。

「それってこういう意味ですか?」
「こういうシチュエーションでも気にした方がいいですか?」
「僕はいつもこう体を動かしているんですけど、間違ってますか?」
「指示通りにしようとすると、この辺に違和感があるんですけど、それって正常ですか?」

って具合いに、納得できるまで質問できるのがありがたい。

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※眼の前で何度もデモンストレーションしてくださる須田さん

須田さんも、

「僕がやっている例で言うと~・・・」
「諸説ありますけど、最近では~・・・」
「ほとんどのシチュエーションで当てはまりますが、ただ例外として~・・・」

といったかんじで、こぼれ話を交えながら、踏み込んだ解説をしてくれる。検索してもHITしない貴重なコンテンツである。

あと、何気に他の参加者の質問も勉強になるのだ。「あ、それ訊きたかった!自分も感じたことあるけど、言葉として意識したことはなかったな」って新たな気づきを与えられる。複数名で学ぶほうが、1対1よりよいのでは…と思ったほどだ。

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2 回めは8割の力で登れた

指導を受けてから、もと来た坂を下り、もう一度同じコースを登る。やはりダンシング縛りで、だ。 指導されたとおり、「腰の高さ」、「体重をペダルに乗せる角度、体重のかけかた」を意識して漕ぐ。すると、なんと8割の力で登れた。

上りきったときの疲労度が違う。もしかして楽だったかも?ではなく、ハッキリと違う。プラシーボ効果とかでは断じてない、明確な差を感じれた。

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「自分がこれまで正しいと信じていたダンシングに、致命的なミスがあったんだな…」と痛感した。脳みそでは休むダンシングを理解できていたつもりでも、実践できなかった理由がわかった。

ただし、断っておくと、「速く登れるようになった」わけではない。あくまで、8割の出力で登れるようになっただけ。しかし、ヒルクライムではスピードよりもいかに力を温存できるかがカギなので、自分にとっては好都合。

須田さんによれば、
「休むダンシングができる人は、そのスキルだけで坂をゆっくり登れて、しかも体力を温存できます。

休むダンシングを身につけるには、1キロとか2キロとか、ふつうはやらない長距離をゆっくり続けること。それができれば休むダンシングができるようになった証拠。

途中で疲れてシッティングになってしまうなら、まだ改善余地がある証拠」
とのことだ。
「自分より上りが遅い人のスピードに合わせて、自分は休むダンシングでゆっくり、ゆっくり登ると、よい練習になりますよ」
とも付け加えてくださった。なるほど。

ダウンヒルのコツ

登りのトレーニングをすると、同時にダウンヒルのトレーニングもセットでできるのがうれしいところ。 自分は、下りも苦手。コーナーでもし滑ったらどうしよう、スピード出し過ぎでバランスを崩したら落車だ、ヘアピンカーブを曲がりきれずに対向車線に飛び出したらクルマに轢かれる・・・等、いろんな恐怖心が芽生えて、ゆっくりしか下ることができなかった。

須田さんからは、「重心の置き方、位置、そのための身体のポジショニング」を教わった。参加者を一人一人、実際に(静止状態の)バイクにまたがらせて、須田さんが後ろからバイクを支えながら、身体の位置取りを体感させてくれた。

「想像していたよりもはるかに後ろに体重をもっていくのか…」
「そのときの手のブラケットにかける体重は、これくらいなのね…」

こういった、「体で覚える」のって大事。やってみないとわからないことだらけ。

さらに、コーナリング時のペダルの置き方、ペダルを踏む力、(前後&左右の)体重移動、前荷重にならないための腕と手の使い方…をひとつひとつ丁寧に教えていただく。自分の中の既知の情報と未知の情報がシンクロし、疑問を解いてくれるので、よーく腑に落ちる。

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コーナーリングのコツとして、コーナー進入前に減速、コーナリング中はブレーキリリース…はわりと良く聞くセオリー。その際のスピードコントロールは、おもにリアのブレーキをチョンチョン触るかんじで行うとよいそうな。

余談だが、須田さんが下る様子を後ろから見ていたら、かなりのスピードを出しながらふつーにハンドサインを出していて、「え、あのスピードで下りながら出せるの?」ってビックリした。

バランス失うのが怖くて、自分はなかなかできないスキルだ。さすがのボディバランスだな~と感心した。

シッティングでの股関節の使い方に衝撃

ダンシング、ダウンヒルとこれだけでもお腹いっぱいの有意義な講習になったんだけど、じつはもうひとつ「まじで!!!」って衝撃を受けたことがある。

それはシッティングのスキル。ダンシングはペダルの上に立ってこぐので、「なんとなく、スキルの上手い下手はあるんだろうな」ってことは想像してもらえると思う。 でも、「シッティングに上手いも下手もないだろ?」って舐めている方もいるのではなだろうか?(←自分がそうだった)

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※シッティングにコツもへったくれもないと思いこんでいたあの頃…@秩父にて

で、ですね。須田さんの指導通りに登ってみたら……なんと…稲妻が頭を撃ち抜くような驚きがあった。股関節と筋肉の動きをデモンストレーションしてくれたんだが、目からウロコだったの。

急に速くなるわけじゃない(そりゃそうだ)が、より楽に効率よく登れるのだ。これまでのペダリングが、その一言だけで格段にしやすくなった。

心のなかで、

「マジか~~~。体幹ってそうやって意識するのか~~股関節の動かし方って、こういうことやったんか~~。これだけで走りって変わるんだな~~~。オレって6年間も何をやってたんや~~。もっと早くリアル講習会で学ぶべきだったわ~~~。今日教わったペダリングと、昨日までやってたペダリングを比べてみよう…うわっ、以前の方法はむっちゃ疲れやすいやんけ!」

ってブツブツ独り言を言いながら走ってたもんね。

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※もっと早く知っていたら…悔やまれる

昨日までの自分とは違う!新たな走りをできるようになった!と、自信を深めて講習を終えることができた。じつに有意義な学びであった。

一人で20キロほど宮ヶ瀬湖の回りを走ってきた

せっかく宮ヶ瀬湖まで来て、セミナーだけで帰るのはもったいなかったので、教わったことを復習するため20キロほどをソロで走ってみた。

ダム周辺だけあってひんぱんに起伏が現れるので、復習するにはもってこい。「なるほど、なるほど~~!こういうことか!そうだったのか!よっしゃよっしゃ、以前よりダンシングもシッティングも楽にできるぞ!圧倒的じゃないか、我が体力は!フハハハ」と納得しながら笑顔で走った。

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それにしても、「知っている」と「知らない」の差の大きさを今日ほど実感したことはない。

『ドラゴン桜』というマンガで、講師役の人物(桜木建二)が東大を目指す生徒に「知っていることの差」を説くシーンがある。
「知るか」「知らないか」、たったこれだけの違いで、有利か不利かの差がでるんだ。
情報を知っている者と知らない者の間には、目には見えないけれど越えられない差が生まれる。知るだけで成長できるし、一歩リードできる。まさにそれを見せつけられた気がした。

ロードバイク系のトレーニングDVD
も入手したので、合わせて勉強してみる予定。

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※たこ焼きうまし

ということで、宮ヶ瀬湖のセミナーはかつてないほど驚きと発見に満ちた、すばらしい学びの場となった。須田さん、ありがとうございました! m(_ _)m


>> ウォークライドの公式サイトはこちら 

>> 須田さんのプロフィール

>> 目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)

 

自転車用で荷物を運ぶとき、メッセンジャーバッグ派とバックパック派のどちらかにわかれるものだが、自分は断然メッセンジャーバッグ派。皆様はどちらだろうか。 持っているのは「メッセンジャーバッグが大小2個、バックパック1個」だけど、使う割合でいうと「95:5」でメッ ...
自転車用で荷物を運ぶとき、メッセンジャーバッグ派とバックパック派のどちらかにわかれるものだが、自分は断然メッセンジャーバッグ派。皆様はどちらだろうか。

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持っているのは「メッセンジャーバッグが大小2個、バックパック1個」だけど、使う割合でいうと「95:5」でメッセンジャーバッグ。バックパックを使うのは年に数回ていど。 メッセンジャーバッグを好む理由は、

  • 背中がスッキリして、汗で蒸れないから(なんとなく。根拠なし)
  • 荷物を取り出しやすいから(ストラップを緩めて回転するだけ)
  • 重力で下に引っ張られる感が小さいから(メッセンジャーバッグは背中に乗せるので、重力を感じにくい)
  • なんとなくカッコイイ気がするから(主観です)

の4点。

そんな状況だったんですが、「ノートパソコンが運べる、ちょうどいいバックパックがほしい」となりまして、いろいろ探索しています。

TIMBUK2ばっかり使った2016年

2016年はTIMBUK2の「カタパルト」しか使っていないくらい、ヘビーローテーションしまくり。自転車通勤でも、週末のサイクリングでも使い倒した。

買ったのはたしか2014年のお正月だったので、間もなく3年になるんだけど、まったくもって問題ない。値段はたしか6,000円ちょっとだった。
※もう廃版になってて、今は「TIMBUK2 メッセンジャーバッグ Catapult Cycling Messenger Bag M」というモデルに切り替わってます。

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買って2ヶ月でベルクロがちょっと破れたけど、お構い無しで使い続けている。普段使いにジャストサイズで、大きすぎず、小さすぎない使い勝手が良いのである。

>> 【メッセンジャーバッグ・インプレッション】 Timbuk2 のカタパルト

>> TIMBUK2のカタパルト、買って4ヶ月で壊れだす (´Д⊂ヽ

>> 試行錯誤の末、「ロードバイクのツーリングには小型メッセンジャーバッグが適しているのではないか」という結論に至りました

ノートPCが運べるちょうどいいバッグは無いものか

サイクリングからはちょっと離れてしまうんだけど、「ノートPCが入る、ちょうどいいサイズのバックパックがほしいな」とこの1年くらいずっと思っている。通勤とか、ちょっとPCを持ってでかけるときに使えるバックパック。

通勤など徒歩ででかけるには、じつはバックパックのほうが好ましい。メッセンジャーバッグって起立した姿勢で使うことを想定されていないため、歩くと荷重がもろに肩にかかってしまう。あくまで自転車走行の姿勢に最適化された結果のあの形状なのだ。

ということで、ノートPCが運べる、コンパクトでスリムなバックパックを探す度が続いており、まだ終着点に辿りついていないものの、6個の最終候補にまでは絞りこめた。

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※Rummyはでかいっす

ちなみにミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、『Rummy』には、ノートPCがキレイに収まるスリットがあるにはある。しかし、バッグの容量がなにしろありすぎて、普段使いにはバカでかすぎるのだ。コンビニで買い物するのに、ダンプカーで乗り付けるくらいの違和感がある。

もっとこう、軽トラックくらいの感じで、気軽にちょこまかデイリーで気負わず使えるバッグがほしいのだ。

普段使いのバックパックに求める条件

1.スリムでコンパクトであること

  • スカスカしているのイヤ
  • 背中が分厚くなるのイヤ(電車にも乗るし)
  • 容量は20リットルまででOK。なんなら15リットルでもよい

2.マウンテンマウンテンしていないこと

  • 「登山いくの?」って思われるような大げさなのは不要
  • 登山系はオーガナイザーが充実していない
  • バックルとかが頑丈なのはいいが、頻繁な開閉が想定されていないので使いにくい

3.ビジネスライクすぎない

  • 私服通勤なので、ビジネス鞄にストラップ付けて背負えるようにしました的な真っ黒なリュックは似合わない
  • 黒一色のカバンはもう飽きた

4.フニャフニャの生地ではなく、そこそこしっかりした作りであること

  • ノートPCやスマホ等、精密機械を入れるので、PCスリーブがキャンバス地だけでパッドがない…みたいなものでは不安
  • 地面に置いたときに、くたっとなってしまう柔らかさは不安。そこそこ自立しますよ…くらいの形状記憶加減はほしい

自転車で使えるかどうかは気にしない。よって、チェストストラップはあってもなくてもOK。自転車と歩行で明確に使い方を分けるつもり。
※ただ、あるに越したことはない

さて、独断で絞り込んだ6つのバックパック。それぞれに一長一短あって、ファイナルアンサーが出しづらい。備忘録も兼ねて、各バックパックのメリット・デメリットを書き出し、順位付けしてみました。 6位からカウントダウンしてみます。

第6位: HAGLOFS(ホグロフス)

ホグロフス SARNA(17,280円)


いかにもな、「登山行きます」感がなく、カジュアルに使えそうなので気になっていた。ただ、ウェブ上の画像を見る限りでは、「そこはかとなくペラペラ感がある…」と心配になったので、原宿にある公式ストアにわざわざ足を運んでみた。

現物を見て、手に取った瞬間、、、「あ、これはないな」って即却下。まず生地が柔らかすぎ。ノートPCスリーブはあるものの、「とりあえずつけときました」感満載で、安心して入れることができないと思った。ストラップもあまり頑丈さを感じられなかった。そこそこの重さになるので、ホールド性は大事。

オーガナイザー的にもNGだった。メインコンパートメントがただの袋的なシンプルな構造なので、文具とか、ケーブルとか、マウスのような小物がとっ散らかってしまいそう。フロントにポケットがあるにはあるが、これひとつでは不十分…。

ただ、シルエットはかわいらしい。女の子に似合いそう。※逆に言うと、中年オヤジにはオシャレすぎるような気がした。よって却下。

第5位: MOLESKINE(モレスキン)

モレスキン バーチカル デバイスバッグ(縦型)(14,904円)


まず気に入ったのが薄さ。最低限のモノしか入らないが、割り切って使うって決めれば問題ない。ビジネスバッグと謳うだけあって、ノートPC用のスリーブもしっかり。

15.4インチまでのデジタルデバイスが収納と、サイズ的には十分だ。ノートPCを入れないときは、書類、雑誌、書籍にちょうどよさげ。 オーガナイザーもしっかり用意されている。容量はそこそこだけど、スマホやメモ帳、ペン、ケーブル類がちゃんと収められそうな気がする。

バーチカル(縦)タイプで、付属のバックパックストラップを装着すれば、バックパックとして使える。なんと、ショルダーストラップも付属しており、3Wayでのコーディネートが可能。

ただ、「3Way方式」って一見便利そうなんだけど、帯に短したすきに長しで、どっちつかずな器用貧乏になってしまうって疑惑がある。 悪くはない…悪くはないのだが、メインのバックパックとして使うには、ちと厳しいという不安がぬぐえない。実物を見ずして悩んだ結果、買わないことにした。

第4位: booq(ブーク)

booq Boa squeeze(14,800円)



2002年にカリフォルニアで生まれたアメリカブランドらしい。レビューを検索しまくっていて見つけたブランド。デザインがユニークだ。各種バッグ以外にも、アイフォンのケースとかアクセサリーも作っている。

外装(シェル)がかっちりしていて、ノートPCを安心して運べそう。横から見るとアルファベットの「D」のような形状をしているおかげで、紙とか書籍ではない、質量的にかさばるもの(ヘッドホンとか)もすっぽり収まる。収納力は高いのに、デカさを感じさせないシルエットが好ましい。



しかも、両サイドに大き目のポケットもあって、小物はここにほぼ収まりそうな印象。 よし、Boa squeezeを買おうか…と「購入ボタン」を押し掛けたのだが、第六感が「やめておけ」とささやいてくる。

なぜだ?形状にも収納力も及第点を余裕で越えているのに、何が不満なのだ?とよくよく自問自答して、外国人のレビューまで読み込んだ結果、その正体を突き止めた。

なにげに厚みがある」と「デザインの弊害で、床置きできない」の2つ。厚みは自分にとってネガ要素なのだ。すっきりした薄型であるのは譲れない条件なのだ。あと、家や職場で床置きできないのは困る。横に置いて、踏みつけようものならPCがお陀仏だ。そこも妥協できない。

あと、このサイズだとチェストストラップがほしいところ。

ということで、すごーく気に入ってはいたのだが、booq Boa squeezeもパスすることになった。

第3位: MISSION WORKSHOP(ミッションワークショップ)

Fraction(27,000円前後)

次に考えたのが原点回帰。「(すでに愛用する)ミッションワークショップにも、バックパックのラインナップがあったではないか」と思い出して、サイトを見てみたら確かにある。

もともと大容量が自慢のミッションワークショップなので、あえて最小サイズのバックパックを探して見つけたのがFraction(フラクション)。14リットルで薄型なのでちょうどいい。

ただ、難点が価格。26,000~27,000円はいくらなんでも高すぎる…。他社製品なら2個買えてしまうではないか。むちゃくちゃ性能がよければ価格に目をつぶることも考えるけど、なにげに開け閉めが大変そうなのよね…。

コンビニで財布出すたびに、2個のバックルをバチンバチンッとするのも面倒だし、マジックテープをびりびりするのも気が引ける。 ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ「Rummy」を愛用しているのでわかるのだが、むちゃくちゃしっかり閉まるのはGOODなのだが、音がハンパない。日常用のバックパックでそれは大げさだし、使い勝手悪そうだなあ…と不安になってきた。

あと、防水性が高いのはけっこうなことなんだけど、ノートPCがあまりにもメインコンパートメントの奥まで突っ込まなくてはいけないので、出し入れがしんどそうにも感じた。

ということで、基本性能の高さは認めつつも、使い勝手の悪さばかりが想像できてしまい、Fraction(フラクション)とはサヨナラすることに決めた。

第2位: MAMMUT(マムート)

MAMMUT バックパック Xeron Commuter(13,000円)



山登りグッズメーカーのマムートはもともと検索対象外だったのだが、電車の中でスリムなバックパックを持っているビジネスマンを見かけた。それがXeron Commuterだった。

「へ~、こんなのも作っているんだ」と思って原宿のオシュマンズに行ってみた。 ところが、あまり人気がないのか、飾ってあるのはマウンテンマウンテンしたごっついバックパックばかりで、XERON COMMUTERの実物を拝めなかった。

なのでウェブを検索しまくってレビューを探したり、画像検索でいろんな角度から検証を試みたのだが、ぜんぜんよさげな情報が見当たらない。 ただ、サイズ的にもジャストサイズで、20リットルにもかかわらずシルエットは薄め。ノートPCスリーブもまずまず頑丈そう。通勤や週末のお出かけには最適な気がした。

しかし、気になるのがベルクロを開けるだけでメインコンパートメントにアクセスできてしまう点。なんとなく防犯的に不安なのが気になった。背負うものって、死角にはいってしまうので、意外に無防備なんですよね。やはり、ジッパー式でないと怖い。

もうひとつ、ショルダーストラップがヘニャヘニャに見えてしまい、「PCを長時間背負っていると、肩が痛くなりそう」という剛性の不安にも襲われた。 2週間ほど悩んだ結果、買わない選択をすることにした。

第1位: incase(インケース)

City Compact Backpack(11,000円前後)

「もう、選択肢ないやん…オレ、文句ばっかりやん…」と自分自身の優柔不断さに呆れかけていたのだが、そんなある日、通勤途中に自社社員がオシャレかつ機能的風なバックパックを背負っているのを目撃した。

どこのブランドかはわからなかったが、遠目からでもミニマム&シンプルなデザインと都会を感じさせる高級感が見て取れた。 背後から近づいて凝視すると、「incase」という文字が。

「インケースってメーカーがあるのか。しらなかった」と思って、検索したら、1997年にカリフォルニア州(サンフランシスコ)で生まれたブランドだとわかった。 Apple社公認のバッグメーカーらしく、Apple製品の収納、持ち運びに特化したバッグ&アクセサリーメーカーなんですって。

海外の直輸入でしか手に入らないのかなあと思ったら、なんと国内正規代理店Incase Japan(インケース ジャパン)が設立されていて、同社が輸入販売と卸を担当しているとのこと。ふむふむ。

しかも、製品開発にはミュージシャン(え?)、アスリート(なぜ?)、インダストリアル・デザイナー(わかる)といった様々な分野のエキスパートの声が反映されているらしい。音楽と運動のプロのこえがどう製品つくりに活かされているかは知る由もないが、とにかく手間ひまかけていることはわかる。

高さ:48cm、幅:35.5cm、奥行き:12cmとサイズは求めていた薄さを実現している。 ということで、俄然気になりだしたincase(インケース)。手ごろなバックパックを探した結果、City Compact Backpackがサイズ的にベストなような気がしてきた。

15インチのマックブックがぴったり入るので、自分のASUS(13インチ)は何の問題もない。

モレスキンのデバイスバッグ バーチカル(縦型)ほどではないが、これなら電車内でもスッキリ使えそう。




エクステリアデザインのクールさにも一目惚れしたのだが、さらに感心したのは内側。Apple製品の収納と保護に特化したバックパックだけあり、ノートPCやガジェット類を守る工夫があちこちに施されている。

なにしろ、世間のマックユーザーさんらがかなり手放しで褒めていらっしゃるのだ。 スリーブやポケットは起毛フリース素材でできていて、裸のままPCやスマホを入れても傷がつかない仕様になっている。これもたいへんありがたい。

さらに!ノートPCスリーブをグルリと囲むように、「360 Protection」というクッションが改造されている。ここまでやるか!という執念が素晴らしい。



外側のポケットも機能的。深さがある二層構造の外側ポケットと、中がフリース生地で作られたガジェットスペースがある。自分がバックパックに求める「スリムでコンパクト(日常使いしやすい)」、「マウンテンマウンテンしてない」、「ビジネスライク(無機質)すぎない」、「しっかりした生地で作られていて、精密機械を安心して収納できる」のすべてを満たしている。

しかし!唯一の不安は「現物を手にとって、確認はしていない」こと。アップルストアに行くとか、取扱店を探して出向いてもいいのだが、ホグロフスとマムートだけを探しに2回も原宿に出かけて疲れてしまった。

まあ、国内外のユーザーさんのレビュー記事を何度も読んでいるうちに、「クオリティ的に間違いない(はず)!」って確信したので、ウェブでポチりました。


※チェストストラップが無いのが唯一の懸念…

もうすぐ届くので、そのレビューは追々書きますね。

ちなみに、City Compact Backpackを自転車で使う予定はないかな…。汗まみれにするのがもったいなさすぎるので(笑)。数キロの街乗り限定ならアリかもしれないので、自転車で走りやすいかどうかもチェックしますね。



快適に三本ローラーを回す&ロードバイクを汗で錆びさせないための方法を紹介したい。 ミノウラの三本ローラー「モッズローラー」を使い始めて丸2年が経過した。 何のトラブルもなく、一度も不調をきたすことなく、ノーメンテナンスで使い続けている。多少汚れがついてはき ...
快適に三本ローラーを回す&ロードバイクを汗で錆びさせないための方法を紹介したい。

ミノウラの三本ローラー「モッズローラー」を使い始めて丸2年が経過した。

何のトラブルもなく、一度も不調をきたすことなく、ノーメンテナンスで使い続けている。多少汚れがついてはきたものの、機能的には問題ない。時間帯も季節も外気温も関係なしで、気の向いたときにペダルを回せる環境があるのはとてもよい。
※2回落車したが、それはただの自己責任(^_^;)

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>> 【マネるな危険!】 交通事故動画を見ながら三本ローラーを回したら、落車してしまった

>> まさかの原因で三本ローラーから二度目の落車したYO! /(^o^)\

平日はなかなか回す時間がないのだが、土日のどちらかは外を走り、もう片方の日はローラー…といった生活が続いている。

こないだ関東では11月に降雪したけど、一度雪が降ると、溶けて路面が乾くまでになんだかんだで4~5日かかることがあるのよね…。そのせいで、週末のサイクリングをキャンセルしなくてはいけないことも。そんなフラストレーションを解消してくれるのもモッズローラー

汗がロードバイクにダメージを与える

三本ローラーをやってまず驚愕するのが、かく汗の量。たとえるなら、、、ちょっとしたサウナ。首、腕、顔、頭からおびただしい汗が吹き出して床にボタボタと落ちる。比喩ではなく、本当に。

夏場は冷房をかけながらでないと、熱中症で死んでしまうのではないかと思うほど。冬なら暖房は止めて、なんなら体を冷やすために窓を少し開けて換気しながら回す。それくらい熱い。

よって、汗対策をしておかないとヘッドのネジから汗が浸透して、錆びてしまう。

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これまで、バイクの上にタオルをかぶせて対策していたが、ただ乗せただけでは振動でズレたり、落ちてしまうことがあって気になっていた。「なにかいい方法は無いものか」と思案していたところ、知人からコペルニクス的な方法を伝授された。

洗濯バサミで、タオルを固定すればいいじゃない

そうなのだ。洗濯バサミで固定すれば解決してしまう。なぜこのことに気づけなかったのか・・・。1個はトップチューブに、もう1個はハンドルポスト(or ステム)に。これでおしまい。しかもかかるコストはゼロ。(物干し竿から2個拝借した)

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ちょうどよい固定力なので激しくぶん回してもタオルは落下しないし、フレームに傷はつかないし、こいつはいい。これからこの方法でいくことにした。

ちなみに、頭にタオルは1枚頭にも巻いておくといいです。汗の8割は顔と頭からくるので、タオルを巻いておくだけで、したたり量が半減される。ときどき足を止めて、腕や首を拭くためにも、あると便利。

もうひとつ、見落としがちだが、夏用のグローブも装着することをオススメしたい。「家の中だし、せいぜい1時間しか走らないんだから、グローブなんて不要じゃん」って思っていたんだけど、手のひらからの汗の量って意外に多くって、ブラケットを持つ手が汗で滑る…なんてことが起きた。

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無風状態で走ると、身体のいたるところから汗が出るのだなと実感。夏用の指切りタイプが使いやすいです。

2016年初夏にオーバーホールをして、内部の錆に震撼

2014年1月にBOMA の Refale を買い、2年半後の今年の夏にオーバーホールをしたんだけど、内部の錆がすごかった。メカニックさんが、「なんですか、この汚れは!シクロクロスでもやったんですかっ??」って目を丸くしたほど。(もちろんやってない)

原因は、「三本ローラーでのずさんな汗対策」と「雨天でエンデューロを走ってケアを怠った」の2点。それ以外、雨天時に走ることはしないので、それしか原因が考えられない。

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オーバーホールは2年毎にしていこうとは決めていて、こういった早期発見でトラブルを未然に防いでいこうと思っている。

とはいえ、「だからバイクをおろそかに扱って良い」ことにはならないし、交換パーツ代金だってバカにならない。 お財布のためにも、愛車のためにも、汗対策はしっかりやっておきましょう。

退屈防止法はスマホを使う

YouTubeのながら視聴

公道でのイヤホンは違反だけど、三本ローラーでなら音楽も動画も事故の危険なく好きなだけ楽しめる。もっぱら視聴しているのは、Global Cycling Network、海外の自動車レビューチャンネル。(こことかこことか)

生涯縁のない高価なメルセデスEクラスとか、ポルシェのマカンとか、パナメーラとか、ランドローバーのエヴォークとか、アウディのQ5とか、レクサスのNXとか、「ほほ~、内装はこうなっているのか~むちゃくちゃ豪華だな~、プラスチックだらけのパンダとはえらい違いだな~、こんなので高速道を走ったらさぞかし速いのだろうな~」と感心しながらペダリングしてます。

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日本では未発売のクルマの動画を見れるのも、海外チャンネルの利点。シトロエンC4カクタスとか、C3 とか。

とくに2017年モデルのC3 のデザインには完全に惚れた。ぶっちぎりで素晴らしいエクステリアだと信じているんですが、いかがでしょうか。(センターコンソールのショボさが殘念だが…)

なお、トピークのアイフォンホルダーで固定しています。安心の固定力。

Amazonプライムに加入した

知人から「Amazonプライムはいいよ。送料が無料になるから、よく買い物をするなら年会費(3,900円)を楽勝でペイできるし、それ以上のメリットがあるよ」と教わったので、加入した。

「プライム・ビデオ」で映画や国内外のドラマ、アニメ、バラエティ等が視聴できるので、ラインナップがぐっと増える。テレビ、パソコン、モバイル端末、ゲームコンソール等のデバイスで楽しめてしまう。Kindle Fireがあれば、ビデオを持ってお出かけも可能。

三本ローラーとは関係ないが、「プライム・フォト」でカメラ・携帯で撮った写真を何枚でも保存できてしまう。何枚でも・・・だ。Amazon Photo無料アプリをダウンロードすると、自動保存したり、撮ったその場でFacebook, Twitter, LINEで共有することも可能。

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※ここに汗が滴り落ちないように注意しましょう

さらに「Prime Music」では100万曲以上が聴き放題(マジか)。調べれば調べるほど、「年間で3,900円(←月額ではない!)って安すぎだろ…」と開いた口が塞がらない。

Amazonプライムのおかげで、今年の冬は三本ローラーがますます楽しくなりそうだ。これまでは、1時間が限界だった(それ以上だと退屈に耐えられない)のだが、今後は長時間トレーニングが楽しめそうである。


いろいろ脱線したが、三本ローラーの汗対策はタオルと洗濯バサミ2個だけであっという間にできてしまいますよ、というご紹介でした。

冬は三本ローラーが楽しいですよ!(共感してくれるひと、あまりいないけど…)



サイクリングを初めて間もない方がほぼ間違いなく通る道、それは「どんな格好でサイクリングすればいいの?」だと思う。 2013年10月に書いた「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で己のダサい服装を振り返る」は、「サイクリン ...
サイクリングを初めて間もない方がほぼ間違いなく通る道、それは「どんな格好でサイクリングすればいいの?」だと思う。

2013年10月に書いた「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で己のダサい服装を振り返る」は、「サイクリング ファッション」でずっと検索上位に表示されていて、多くの方から「笑った!でも共感した」とおっしゃっていただけている。

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※見るたびに心をえぐられるダサさ

今は順位落ちたようで、google10位。ちなみに1位はx-body さんの「恥ずかしい初心者ファッション!ロードバイクをなめた服装」で、おもろしくわかりやすい記事になっている。オススメ。

サイクリングは専用ウェアに限る。しかし、安くはない

自分は手探りで知識を身に着けたのだが、自転車歴が7年目のいまは、四季を通じたウェアを取り揃えている。

どの季節に何を着れば良いのかはまあまあ把握しているつもりだが、初めての冬は「ユニクロのヒートテック×フリース」とか、「セーター×ダウンジャケット」という組み合わせで走って大汗をかき、体を冷やして死にかける…というミスを何度も繰り返した。

サイクリングウェアは、ジョギングとかフットサル等のスポーツウェアよりも総じて高価。それゆえ、購入を躊躇することもあると思う。「こんなペラペラのサイクルジャージが9,000円だと…?」って思うよね。

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※ウィンドブレーカーも薄い

冬用ジャケットなんて、15,000は当たり前で、良いブランドになると25,000円するクラスのもある。冬用アウターを上下で揃え、冬用のインナーとグローブを買ったら一気に福沢諭吉が5枚とか飛ぶ。

一度に取り揃えるのは(経済的に)無理なので、自分は2シーズに分けて徐々にウェアを取り揃えていった。一式のウェアを揃えた今、ハッキリ言えるのは、「専用ウェアはええわ~」である。

自転車で走ることに特化されているから、風のバタつきはないし、汗は素早く乾く。ちょうどほしい位置にポケット(背中のバックポケット)があり、ポジションを取ったときにしっくり来るので長時間着用していてもストレスがない。やはり、よ~く考えられて設計、製作されているだけある。いまはもう、サイクリングウェアではない服装で走ろうとは思わない。

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えっと、話が長くなりましたが、そんなわけで、サイクリングウェアを作っている会社さんをまとめてみました。

誰にもお馴染みのアディダス、ナイキ、ミズノ、ニューバランス、アシックスはサイクリングウェアを作っていないので、初心者の人は、「そもそも、どんなメーカーがあるの?国産メーカーってあるの?全部輸入なの?」って疑問もあると思う。
※(追記)アディダスはサイクリングウェアを作っています。コメントでのご指摘ありがとうございました。

なお、いわゆる自転車メーカー(キャノンデールとか)はアパレルを作ってもいるけど、リストからは外しまして、純粋なアパレルメーカーさんのみを集めてみました。

国産のサイクリングアパレルメーカー

パールイズミ

長野県飯田市の山間で育った創業者である清水釿治さんが、1950年に個人商店として誕生させたブランド。

初めて目にしたとき、「パールイズミ…、お米のパールライスみたいで恐ろしくダサいブランド名だな…」って思ったのだが、パールイズミブランドのシンボルマークは、「清水(きよみず)」が沸き出す泉の、深く清らかな色を表しているとのこと。

幼いころから清く湧き出る泉を生活用水として使用していたこともあり、常に光り輝く真珠の如く、その清水(きよみず)が、大地よりとめ処もつきぬ泉として湧き出る様に、新鮮で素晴らしい製品を創造し続けたいという願いを込め名付けられたんですって…。ダサいとか思ってスミマセンでした。

商品は高品質で信頼性が高い。国内外のプロチームやオリンピックチームのウェアサプライヤーでもあり、アトランタ五輪、アテネ五輪、ロンドン五輪、リオ五輪では日本ナショナルチームをサポートした。自分とオクサマはインナーパッドでお世話になっている。

>> パールイズミ公式サイト

モンベル/mont-bell

総合アウトドアメーカーなイメージの強いモンベルだが、サイクリング製品も幅広く扱っている。

モンベルは、1975年に世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざして、大阪市西区立売堀に誕生。1975年といえば、ベトナム戦争集結の年である。41年も前…。歴史あるブランドだ。

“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”をコンセプトに商品開発を行っていて、その品質の高さと耐久性は自分もユーザーなのでよくわかる。

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※10~11月は、もっぱらmont-bellの秋用ジャージのお世話になってます

驚いたのが、2010年に山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル船内被服として、モンベル製品が採用されているのだ。モンベルって、宇宙でも使われているんだ…。 あと、2014年にはモンベル初のロードバイク、「シャイデック」2モデルの販売が開始された。(知らなかった)

ちなみに自分とオクサマはそろってモンベルを愛用している。秋用ジャケットは丸4年使っているけど、ぜんぜん経年劣化がなく、どこも悪くなっていない。シンプルなデザインなので飽きが来ず、長く使えるのも気に入っている点だ。インナーはさすがに4年を越えると少々ほつれてくるが、いまだに現役である。

>> モンベル公式サイト

オンヨネ/ONYONE

ONYONEは1968年に設立された、モンベル以上に歴史の長いメーカー。本社は新潟県長岡市。

1999年にリヒテンシュタインナショナルチームとライセンス契約を締結したり、1996年からはスイスを中心に欧州にも販売網を広げて、その後カナダにも展開を広めているけっこうグローバルな企業のようだ。

スキー、スノーボード、野球、クロスカントリーなど、自転車以外のラインナップも揃えていて、2005年からは、イタリアBRIKOの日本販売代理店となった。その後、自転車用ウェアの開発・販売を開始している。よって、サイクルウェアの歴史そのものは比較的浅い。

なお、ONYONEは「オンヨネ」と読むのだが、サイクリング歴が浅かったころ、自分は「オニョーネ」だと信じ込んでいた恥ずかしい過去がある。それにしても、パールイズミしかり、なぜに国産サイクリングブランド名はこうもダサいのであろうか…。

いったいブランド名の由来はどこから来ているのかと思って公式サイトを調べたら、すぐに判明。1961年に長岡市宮内で「恩田米七商店」が創業され、1974年にオンヨネ株式会社に社名変更されたのだ。つまり、「ON(恩)+YONE(米)」である。
※ダサい名前とか言ってしまって、すみません…

>> オンヨネ公式サイト

ファイントラック/finetrack

代表の金山洋太郎氏が、「どこにもないまったく新しいモノを」という思いでスタートしたのがfinetrack。

金山氏は少年時代から登山一筋で、死さえも覚悟するクライミングを幾度となくしてきた氏には、並々ならぬアウトドアスポーツへの情熱があった。 バックカントリースキー、MTB、カヤック、釣りなど、ジャンルにとらわれずに広く楽しんできたそうで、アウトドアスポーツにも造詣が深い。

大阪の繊維界での長いバックグラウンドをベースに、「自分のアイデアで納得するものを創りたい」と決意し、2年の構想を経て2004年にfinetrackが誕生したとのこと。

金山氏の経歴
が書かれているのだが、読んでビビった。 1950年生まれなので、2016年時点で66歳。国内大手総合アウトドアメーカーに20年勤めた後にfinetrackを創業した。

ロッククライミングで北極圏バフィン島・日本人初ルート開拓、黒部奥鐘山西壁OCCルート(単独)、山スキーで笠ガ岳・穴毛谷二ノ沢奥壁登攀~笠ガ岳~穴毛谷など、国内登攀・四季を通じ多数記録。カヤック遠征はネパール・トリスリ川とセティコーラ、北アルプス黒部渓谷上ノ廊下・下ノ廊下。自転車で立山から黒部下ノ廊下走破。2005日本オートルートスキー、2006知床半島シーカヤック1周など四季を通じてフィールドを駆け巡る。

そんじょそこらのアウトドア好きなオッサンではなく、ガチでいらっしゃる。 ただ、惜しいことに自転車製品のラインナップはやや少なく、デザインも登山風であか抜けてはいない印象。モンベル同様、けっしてかっこよくはないが、長く大切に使えそうだ。

>> ファイントラック公式サイト

シマノ

世界のシマノなので、品質に疑いの余地はない。余地はないどころか、自分は全幅の信頼を置いている。シマノは自動車業界でいえば、あらゆるメーカーのトランスミッションを提供する、日本が誇るアイシン・エィ・ダブリュ株式会社にあたる。

余談だが、アイシン・エィ・ダブリュの取引先一覧を見ると驚愕ものだ。 トヨタグループはもちろん、三菱自動車工業、いすゞ自動車、マツダ、スズキ、富士重工業、ボルボ、フォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、シュコダ、セアト)、プジョー・シトロエン、BMW、GM、フォード、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)などなど、世界中の大メーカーの根幹を支えている。

シマノも自転車業界において、これと同じことをしているようなものだ。そんな会社の作る製品がハイクオリティでないわけがない。

ただ、ウェアのデザインがダサくないですか…ときめかないというか…。いや、ファッションセンスがゼロの私にそんなことを言う資格はないのは百も承知ではありますが…。ただ、クオリティは間違いない。無条件に信用できるメーカー、それがシマノ。

>> シマノ公式サイト

ステムデザイン

サイトのデザインがとにかくオシャレ。ずっと見ていたくなる、気持ちよいUI。デザインはかなりカジュアル路線で、いわゆるレーシーなテイストではなく、街乗りに似合うポップでありつつ、シックで落ち着いた印象もある。

公式サイトのコンセプトページによれば、

自転車用のウェアーと言えばこれまでサイクルウェアーは、スポーツウェアーのひとつとして扱われる事が多く、サイクルジャージのようにスポーツウェアーをイメージされることが多く、速さや距離に適したウェアーばかりが目立っていました。

そのため、自転車通勤や休日の気軽なサイクリングシーンを楽しく演出してくれるウェアーは、あまり多くは存在していませんでした。

なるほど、そのコンセプトは商品をひと目見ただけでよくわかる。普段着の延長線で着れそうだ。速さを競わない乗り方をする人には、むしろこんなデザインのほうが受け入れられるような気がする。

STEM DESIGNは、自転車をスポーツという面から捉えるだけでなく、ライフスタイルの中にもっと自転車を取り入れたときのウェアーをコンセプトにつくられています。

奇をてらわないベーシックなデザインに上質な素材と熟練パタンナーによる機能的かつ端正なパターン、そしてテーラーメードの縫製技術が合わさったデイリーサイクルウェアーはこれまでにない新しいカテゴリーのアパレルブランドです。

すごくおしゃれなデザインばかりで、気に入った。サイクリングに興味がない人でも、ふつーに使えそう。

ただ、STEM DESIGNを着こなすにはそれなりのファッション偏差値が求められそうな気がする。少なくとも、自分にはその資格がない気がする。いつか着用できるよう精進したい。

>> ステムデザイン公式サイト

ゴールドウィン(GOLDWIN)

  公式サイトにはろくな情報が載っていないが、店頭に行くと「なんだ、いっぱいあるじゃん、ゴールドウィンって」って思うメーカー。ちゃんとサイクリングに取り組んでいるのか、たいしてやる気がないのか、掴みどころのないメーカー。

公式サイトにある

バイクライドシーンにおける運動効率と身体機能を考慮したデザインのバイク用タイツや、アーチサポート構造を搭載したソックス、適材適所に機能素材を配置したグローブなど、C3fitテクノロジーから生まれる専用設計のコレクションです。

という文章は、何かをアピールしているようで、とくに何も訴えてこない。まるでAIが書いたかのような文章なので、ちょっと見直したほうがいいと思う。

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ただ、ゴールドウィンのモノ自体はすこぶる素晴らしい。これまでインナーパンツや夏用グローブでお世話になってきたが、性能的になんの不満もなかった。むしろ、大満足であった。フォローするわけではないが、安心して買えるメーカーさんである。

>> ゴールドウィン公式サイト

リンプロジェクト(rin project)

シャノアという会社が運営する、自転車カジュアルブランド。本社は台東区にある。

サイクルパンツでお世話になっているメーカーで、すごく使いやすくて、シルエットもよい。胴長短足な自分がちょっとだけシュッとして見える(ような気がする)。

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じつは、勝手な印象で、「リンプロジェクトは女性専用のウェア会社なので、自分には関係ない」って数年無視していたメーカーだった。2年ほど前に、「あれ?男性用製品もふつーに扱っているんだ?」と気づいた。(完全なる自分のミス…)

歴史&コンセプトのページ
を見ると、二ヶ国語対応しており、海外のお客様を意識されているのが分かる。もしくはすでに2020年東京オリンピックを意識しているのであろうか。

自転車といっしょに暮らし旅するサイクルグッズを作っています。 自転車に乗るのがクセになった方が、乗る時と、乗らない時とを分けなくてもすむように。場所、年齢、服装、どんな状況でも主張しすぎず、とけ込みやすいサイクルグッズを作っています。

一番気にしているのは、風。風を切る、のではなく、風とともに。逆らわず、風に乗るために。走りを重くする空気抵抗を少なくできるよう、ばたつきにくい作りを心がけています。他にも、自転車遊びに必要となりそうなものを、取り揃えています。

ごゆっくり。

とても味わいがあって、感情がこもった文章で、リンプロジェクトの想いがしっかりと伝わってくる。最後の「ごゆっくり」がステキなヒトコトではないか。得も言われぬ余韻があって良い。

代表の山田氏はもともとファッション業界のご出身。1995年に交通事故に遭ったことをキッカケに、車ではなく自転車中心の生活にシフトしたそうだ。 で、次第に自転車生活に慣れていく中で、「自転車に乗るとき、こういうものがあったらいいな」と考えたものを、それまでの業界での経験とコネを使い、サイクリング用パンツとバッグを作った。それがリンプロジェクトの原型なのだそう。

リンプロジェクトというブランド名が始まったのは2003年。なお、『リンプロジェクト』というブランド名は、”輪”という単語が由来だが、

1)車輪
2)円
3)リンリン! という自転車のベルの音

がトリプル・ミーニングとして存在するんですって。

詳しい歴史は、こちらを読んでいただきたい。 ただ、惜しむらくは英語がやや文法的、用法的に間違っていたこと…だろうか。やや不自然な慣用句の使い方、文法ミスが目についた。ネイティブチェックを入れたほうが良いかもしれない。

文章そのものが素晴らしいだけに、もったいない。 あと、サイトドメインが本サイトとコンセプトページなどで切り離されているのがもったいないような。デザインも旧態依然なものなので、ずっとリニューアルされないまま運用されているようだ。

サイト下部のコピーライトは2012年となっていた。たぶん、4年間はリニューアルしていないと思われる。

>> リンプロジェクト公式サイト

カペルミュール/KAPELMUUR

ずっと海外ブランドだと思っていたが、純粋な国産ブランド。企業名は株式会社ウエイブワン (WAVE ONE)。2000年に創業し、2002年にサイクルジャージの生産を開始した。

オーダーサイクルウエア・オーダーランニングウエア・オーダーサッカーユニフォームの企画・製造・販売を行っている。サッカーウェアまで取り扱っていたのは知らなかった。もちろん、オリジナルサイクルウエア【カペルミュール】の企画・製造・販売もしている。

大人っぽさを押し出しているにもかかわらず、「ウェイブニャン」というネコの公式キャラクターを持つ。



「カペルミュールってどういう意味?」という方のために説明すると、ベルギーのフランドル地方で1913年から開催されている伝統的なロードレース、「ロンド・ファン・フラーンデレン」に登場する石畳の急坂名が由来。くわしくは、「カペルミュールとは」をご覧くださいな。

なるほど…坂の名前だったのか。面白い。ただ、坂の名称がブランドの由来になっているわりに、ウェアのデザインは山っぽくはなく、むしろ街中で映える落ち着いた紳士淑女向けデザインに見える。

KAPELMUURのイメージキャラクターはモデルの日向涼子さんとマルコ・ファヴァロ (Marco FAVARO)さん。ダンディなイタリア人男性&美人な日本人女性という組み合わせのせいか、自分には縁遠いブランドのような気がして、いまだ手が出せないでいる。

>> カペルミュール公式サイト

ナリフリ/NARIFURI

narifuri(ナリフリ)は2007年の設立で事務所と直営店が恵比寿にある。

サイトにも、「自転車に乗る機能に優れ、かつ美意識のある装いであるという、私たちが今、必要だと信じる洋服の在り方を形にしています」と書かれているとおり、自転車アパレル屋さんだが、自転車乗りではない人からも受け入れられるオシャレなデザイン。

サイクルジャージを作り始めたのは意外にも2011年のことで、設立当初はメッセンジャーバッグとウインドブレーカーがメインの商品だったそうな。

いわゆる、原色を散りばめ、ロゴがデカデカとプリントされたウェアではなく、街着としても十分通用しそう。尖ったデザインではないが、シンプルで飽きが来ない、一度買ったらずっと大切に着たくなる。若い人にはもちろん、中年が着てもサマになると思う。

少々お高いのだが、質は非常に高い印象だ。ただし、取扱のショップ数はけっして多くはなく、ナリフリの取扱いは22都道府県。sportsのラインナップにいたっては、わずか13都道府県のみ。

直に製品を見て、手にとって確かめたいという方にとっては、お住いの場所によっては難しいかもしれない。

>> ナリフリ公式サイト

パンダーニ/PANDANI

パンダーニはデザイナーズジャージ(サイクルオーダーウェア)、オリジナルサイクルジャージ、ランニングウェア、トライウェアのオリジナルブランドとのこと。

「トライウェアってなんだろう?」って調べたら、トライアスロンウェアのことのようだ。

都内の外苑前に店舗があるのは知っていて、何度か足を運んだことがある。ウェアを買おうかどうか迷って、結局買ってはいない。(あまりにも個性の強いデザインで、ダサい自分には着こなす自信がなかったから…)

かなり強烈&独特なデザインなので、好き嫌いが分かれそうな気がするが、人と違うウェアを着たいのならアリ。せっかく独自ブランドを造るなら、これくらいエッジを利かせたほうがいいと思う。

既製品もあるが、チームでオリジナルジャージを造るのも可能。事例ページには個性豊かなジャージの写真が披露されていて、どれもオシャレ。

パンダーニというネーミングは、サイクリストなら知らない人はいないであろう、イタリアの伝説的なヒルクライマー「マルコ・パンターニ」に由来しているが、もうひとつ、ブランドキャラクターの「空飛ぶパンダ」からも来ている。

なるほど、ブランド名は「パンダーニ」であって、パンターニではない。パンターニとパンダを合わせて2で割った名称なのだ。

ユニークなのが、ウェアブランドでありつつ、「team Beach」という独自のサイクルチームも運営している。2007年に結成された、Pandaniご愛用者の方のためのチームとのことなので、ウェアを持っている方であれば誰でも参加することができるのではないだろうか。

チームメンバーは全国で500人超いて、関西や九州では独自の活動もされているそうな。

>> パンダーニ公式サイト

バレット/VALETTE

2008年に江戸川区で生まれた国産ブランド。スポーツウェアの企画・製造・販売、並びに輸出入、グラフィックデザインの企画・制作をされている。 ウェア事業以外にも、
  • ファッションアイテムの企画、デザイン制作、製造
  • 新聞、雑誌、ポスター、カタログ、パンフレット、PR誌、SPツール等
  • グラフィック媒体における広告、宣伝、販促の企画および制作
  • CI(コーポレート・アイデンティティ)、BI(ブランド・アイデンティティ)の企画および制作
  • 写真撮影、イラスト制作
と、業務範囲が幅広い。

既製品もあるが、オリジナルデザインでオーダーもできる。バレット(VALETTE)もけっこう個性の強いデザインを売りにしている。

アクが強いウェアばかりなのかな?と思えば、「坂が好き」シャツのようなホッコリするのとか、「フムフムジャージ」のようなカワイイラインナップも用意されている。和風のジャージもあって、何でもアリなワイルドなメーカーといった印象。

型にはまらない、自由なデザインをする会社だ。今後のラインナップ展開がいい意味で予測できない。

>> バレット公式サイト

ペダレッド/PEdALED

ずっと「ペダル・イーディー」と読んでいたが、正しくは「ペダレッド」。(サーセン…)

2007年に東京でスタートしたサイクルウェアの会社。優れたデザインが世界的にも認められ、3度のユーロバイクアワードを受賞している。 イタリアの会社とのパートナーシップによってグローバルな活動を展開中で、生産国は日本とイタリアの2ヵ所。

どれも着心地が良さそうで、素材にこだわって丁寧に作られた印象を受ける。デザインはなんとなくだが、Rapha(ラファ)に似ているような気がする。価格はなかなかお高めで、その点もRapha同様。ちょっと自分では手が出せない価格帯である。

残念ながら、取扱店舗は限定的。東北や北海道には店はなく、東京に限ってもたった7ヵ所しかない。

>> ペダレッド公式サイト

CCP/シーシーピー

ウェアを調べていてたまたま知ったブランド。店舗で見た記憶がないが、どの辺でメジャーブランドなのだろうか…。自分が知らなかっただけかもしれない。

系統はナリフリっぽくて、街中で着てもしっくり来るというか、溶け込むようなデザイン。オシャレさんが好みそうな、セレクトショップとかに置いてありそうな上質感がある。

ウェブサイトによると、素材・テキスタイル・デザイン・パターンと、全て自社で手がけている。素材にも製法にも熱い情熱を持っており、日本製にこだわっていることはヒシヒシと伝わってくるのだが、いかんせんサイト上の文章がやや冗長で、わかりにくい表現が散見されるのが残念。

たぶん、伝えたいことはたくさんあるけど、気持ちが高ぶりすぎて、舌足らずになってしまっているのだと思う。製品はさぞかし良いものなのだろう。

ブランドストーリーとか、中の人がぜんぜんコンテンツ化されていないので、いったいどんな会社が、どんな想いで立ち上げたのかとか、他社との差別化ポイントが伝わってこないのももったいないと感じるポイント。つまり、あまり印象に残らない。

ブログもひんぱんに更新していて、このあたりにも熱意を感じ取ることができる。写真もキレイ。ただ、あまりにも文章量が少なすぎて「これだけ?もっと書くことあるでしょ?」という気になってしまうのと、タイトルの付け方に工夫の余地があり。せっかくのブログなのだから、もう少し工夫すればいいのにな~。

>> CCP公式サイト

レリック/reric

2006年創業のサイクリングウェア企画・製造・販売会社。株式会社イノセントデザインワークスという法人で、なんと埼玉県熊谷市にオフィスがある。
※rericのブランドが世の中に登場したのは、2012年9月から

ずっと海外ブランドだと思っていたのだが、日本人による日本人のためのサイクルウェアとしてスタートした。サイクルウェアだけでなく、ジョギングウェア、ゴルフウェア、カジュアルウェアも展開している。

サイクルウェアでいえば、ジャージやボトムズだけでなく、グローブ、シューズカバー、アームカバー、ソックス、キャップ等もラインナップしている。

reric(レリック)は、「Enjoy of the Ride」「Inquire of the Run」「Everyday challenge」の頭文字からできているそうな。えーっと、、、並べてもreric にならないのですが…まあ、細かいところはどうでもよい。

※※ 追記 ※※
その後、イノセントデザインワークスさんからご連絡をいただき、由来をご指摘くださった。(ありがとうございます!)

・「Enjoy of the Ride」 の、EとR
・「Inquire of the Run」の、IとR
・「Everyday challenge」の、EとC

「Eが重複していますが、そこはご容赦ください」とのこと(*^^*)


さて、reric のブランドの特徴は、
  1. 熱心なサイクリスト集団
  2. 人間工学を基にデザインされたパターン
  3. イチから手がけるからこそ築けた独自の開発ルート
  4. 繊維のプロフェッショナル
とくに気に入ったのは、「レリックは素材の仕入れから工場とのやりとりまでを一通り全部こなしている」点だ。企画発案だけを自社で行い、実際の生産は外部にアウトソーシングするのがアパレル業界の通常らしいが、それをしていない。結果として、中間コストを抑えて価格を低くすることを可能にしている。

ユニークなのは、自社で「reric MAGAZINE」というタブロイド誌を作っていて、郵送で申し込めば送ってもらえる。(さっそく申し込んでみた)

>> レリック公式サイト

BICI

ずっと、「イタリアっぽい響きだから、イタリアだろう」と決めつけていたブランド。なんと、日本の会社で、港区の北青山にオフィスを構える。社名は株式会社シンパティコ。(イタリア語かスペイン語っぽい…意味はわからない)

1997年設立なので、来年20年周年を迎える。イギリスBISLEY社日本総代理店業務、ドイツSYSTEM180社日本総代理店業務をおこないつつ、bici サイクルウエア事業もされている。

コンセプトのページを抜粋すると、
biciのウェアは全て国内生産です。 肌に直接触れるものなので、着心地、肌触り、フィット感全てにこだわっています。高品質な生地、素材、優秀な技術スタッフから生み出されるウェアのクオリティーには自信があります。
とのこと。 デザインや色使いは若々しく。くっきりしたラインや色分けが特徴的。20~30代のサイクリストに似合いそう。ショップでもよく見かける、わりとメジャーなブランドな気がする。

既成のラインナップ以外にも、オーダーウェアも作成できる。制作事例はこちら。見ていると、「サイクルガジェット・オリジナルウェアを作ろうかな…」という気持ちが昂ぶってくる(笑)。

惜しいのが、ショップへのアクセスマップが実にわかりにくいこと。電話番号の記載はあるが、テキストでの住所情報がないのでコピペできないし、マップのイラストが不親切なほど簡略化されている。

あまりにも読みづらくて、赤坂に10年勤務した自分でさえ、解読に15秒も要した。

「えーっと、なになに・・・表参道通りと青山通りの交差点を・・・渋谷方向に行くと、あーたしかにKFCあるわー、はいはい、スパイラルカフェのあるビルの斜向いね。そのあたりの細道を右に入って…でも、ビル名もないし、何階にあるかの情報もないぞ。せめて店頭の写真でもあればイメージしやすいのだが…。出たとこ勝負するしか無いのか…どうしようかな」

って思ってしまった。土地勘のない人なら、このマップだけだと「やめておこう」って諦めてしまいかねない。google map を載せるだけで解決するのではないだろうか。

>> BICI公式サイト

ウィザード

大阪の住吉区にある会社。なんと設立は昭和34年!西暦1959年である。社名は「株式会社みどり製作所」という、自転車アパレル屋さんとは思えない可愛らしい名称。

アパレル専業メーカーだと思っていたが、もともとは自転車フレーム、部品、用品製造卸が本業らしい。実際にウェブサイトにはフレーム、完成車、フォークなどが紹介されている。

告白すると、自転車歴6年になるが、これまでウィザード社のフレームは一度も見たことがない…(気がする)。もしくは自分の目が節穴なだけなのかもしれない。

他にも、サドル、サドルバッグ、トップチューブバッグ、チェーンカッター、ヘッドセット、シートクランプ…といった周辺部品も製造販売している。

ニュース
が2015年1月時点で止まっているし、フッターのコピーライト表記が2013年であることから想像するに、あまりウェブには力を入れていない印象。

ウェアの種類
は…あまり多くはない。デザインも凝ったかんじではなく、いたってシンプル。「ロゴが散りばめられて、ハデハデしいデザインのジャージはちょっと・・・」という方はウィザードくらい簡略化されたデザインのほうがお気に召すかもしれない。

>> ウィザード公式サイト

BE.(ビードット)

「ビー」ではなく、「ビードット」と読む。東京都豊島区にある株式会社カーメイトのブランド。 

BE.(ビードット)は、「トーキョーでのバイクライドをいかに快適にするのか?」をコンセプトにスタート。 春夏用のラインナップと、秋冬用のラインナップがあり、デザインテイストはアーバン&タウン寄りでレーシーさは希薄。

このページが着こなしの参考になりそう。

>> ビードット公式サイト
>> 公式ブログもあるが、2016年11月で更新が止まっている…

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※自分もシャツ&パーカーを作っているので、厳密に言えば国産メーカー…なんだろうか(たぶん違う)


以上、国産のサイクルアパレル会社さんを調べてみました。「他にもあるよ~」、「ココ忘れてるぞ~」等、ご指摘ありましたら、コメントもしくはメールでご連絡いただけますとありがたいです。m(_ _)m

なお、海外ブランドも調べております。追って記事にしますが、なにしろ時間がかかるのでしばしお待ちくださいませ。
(^_^;)


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サイクルガジェットストア

めっきり冬になった。春~秋は自転車通勤していた自分も、さすがに12月に入ってからは電車通勤に切り替えている。快晴で風がない日限定でジテツウしようかな~とは考えることはあるが、たいてい(予報の)気温を見てくじけてしまう…。 平日はなかなか運動の時間を確保でき ...
めっきり冬になった。春~秋は自転車通勤していた自分も、さすがに12月に入ってからは電車通勤に切り替えている。快晴で風がない日限定でジテツウしようかな~とは考えることはあるが、たいてい(予報の)気温を見てくじけてしまう…。

平日はなかなか運動の時間を確保できないので、運動不足解消として自転車通勤は一石二鳥。往復(52キロ)で3時間は走る距離なので、よい有酸素運動になるのだ。

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※冬場は三本ローラーの上で過ごす時間が増えますが…

ということで、自分が愛して止まないGlobal Cycling Network の「自転車通勤で役立つ10個のコツ(Top 10 Tips For Commuting By Bike)」という動画を翻訳してお届けします。


Top 10 Tips For Commuting By Bike



1.荷物は最小限にとどめる

荷物は少なければ少ないほど快適。背中に大きくて重い荷物を背負うと、真冬と言えどぐっしょりと汗をかき、寒さの原因になる。夏場なら、着替えのTシャツ1枚で事足りるのだが、冬はどうしても「パーカー」とか「セーター」等のかさばる厚手の服が必要。これを毎回運ぶのはうっとうしいので、いっそ職場に置いておくのが賢い。

個人的な意見としては、(重さに直結する)ノートPCはいちいち自転車で運ぶのではなく、自宅用&職場用と使い分けるのがオススメ。振動にしょっちゅう晒すのはあまり気分の良いものではないし、気温差の激しい時期だと寿命を縮めてしまいそうな気がする。

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ちなみにサイモンさんは、「ノートPCを自転車で運ばない」派なのだそうだ。 もちろん、落車すれば壊れる可能性もある。精密機械はなるべく運ばないのが気楽で良い。

最近の風潮では、セキュリティ重視で職場PCを持ち出せないことも多いというのもあったりする。いずれにせよ、PCを運ぶなら短距離(せいぜい片道5キロ以内)にとどめておくのが良いと思う。

2.襟付きシャツを綺麗に運ぶ方法

職場は服装はかなりフリーダムなので、夏はTシャツ&短パン&サンダルという大人としてあるまじき格好で仕事できている。(お客様に会うときはちゃんとしますよ…)

だが、それなりの秩序とマナーの行き届いた職場だと、「襟付きシャツでないとね…」ということもあるだろう。バックパックにシャツを適当に放り込んでしまうと、「職場で開けたらシワだらけ><」という悲劇が起きる。

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以下、マットさんが実践している襟付きシャツをキレイに運ぶ方法がコレ。

用意するもの
  • 厚手の雑誌
  • シャツ
  • ビニール袋2枚
ct
※古雑誌を下敷きに使う
  1. シャツのボタンを締める
  2. 畳む
  3. 雑誌を下敷きのようにシャツの下に滑り込ませる
  4. 2枚のバッグで汗蒸れを防ぐ

ポイントは、雑誌で型くずれを防止するってことですね。お金もかからない賢い方法だ。

3.ときどきルートを変えてみる

通勤路は基本的に毎日同じ。自転車通勤もしかり。ただ、電車だと変更のしようがない通勤ルートも、自転車なら自由だ。来る日も来る日も同じ道を走るだけでは退屈してしまう。

サイモンさんのオススメは「ちょっぴり早起きして、違うルートを走って出社してみよう」だ。気分転換にもなるし、モチベーションになってもくれる。

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個人的には、慣れていない道(街)を夜間走行するのは事故防止の観点からも大事だと思っているので、自分は夜は慣れ親しんだ道をなるべく走るようにする。路面の荒れとか溝がぜんぶ頭に入っているので、予測しながら走れるからだ。

でも、明るい朝であれば、ルートを変えるのはたしかにアリ。今度、早起きしてやってみようかな。

4.同僚や友人と一緒に走る

こんな走り方があったのか…と感心したのが、「仕事の後に同僚と軽く走る」である。さすがに、誰かといっしょにジテツウ出勤をコーディネートするのは制約が多すぎて現実的ではない。

であれば、仕事の後に走ったらどうかという提案である。まったく同じ方向に帰るってことはないだろうから、互いに都合の良い目標を決めて、そこまで走ってバイバイする…わけ。

仕事帰りなので長時間走るわけにはいかないが、金曜の晩等、翌日が休みであればちょっと足を伸ばすことは可能。「どこそこのうまいラーメン屋に行ってみよう」とか、目的があるとより楽しさが増すだろう。

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社内にサイクリスト仲間がいれば、こういった平日夜のナイトライドを楽しむ…のも楽しそうである。ただ、夜間の慣れない道の走行はくれぐれも気をつけて。

5.メンテナンスは特に冬場はしっかりと

「メンテナンスに季節もへったくれもないだろう」と思ったあなたは正しい。きっと、四季を通じてメンテナンスをされていらっしゃるのだろう。でも、そうでない方にお伝えしたいのは、「冬場のメンテを怠って、道中でトラブルに見舞われると寒さでマジで死ねる」ということ。

その最たるものがパンクですね。自分はロードバイクもミニベロも丸2年パンクさせていないし、トラブルで足止めをくらったことはない。今でも鮮明に覚えているのだが、2014年の師走、23時過ぎに十条から赤羽に差し掛かる住宅街で当時乗っていたダホンのMuがパンクしてしまい、ガクガク震えながらパンク修理したことがある。それが直近のパンク。

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夏場のパンク修理はのんびりできるけど、冬場はきっつい。静止した途端に体温がみるみる奪われ、指はかじかみ、まるで冷蔵庫の中で作業をしているかのような感覚が味わえる。

東京~埼玉でこのアリサマなので、北関東とか、もっと寒い地域にお住まいの方が冬場にパンクしたらどうなるのか…想像しただけで恐ろしい。

最低でも、
  • チェーンを乾拭きする(2~3週に一度はルブを挿す)
  • ブレーキシューの汚れをウェスでこすってとってやる
  • タイヤに異物が入っていないかチェック
  • 乗る前に空気圧を適正値に入れる

を実践していただきたい。どれも大した手間ではない。習慣化しよう。

6.複数のバイクを使う

そもそもいくつかのバイクを所有していることが前提になるが、これも飽きさせない&刺激を作るという意味では効果的。距離にもよるが、クロスバイクやマウンテンバイクで通勤するのも変化になる。

自分は片道26キロをタイレル(Tyrell)のCSI で走ることにしている。この程度の距離であれば、ロードバイクに頼るまでもない。街中を走るには、ロードバイクよりもミニベロのほうが適しているって思っているのも理由。

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オクサマのボードウォークで通勤してみようかと考えたこともあるが、彼女の身長(146センチ)向けにポジションを合わせた結果、173センチの自分には窮屈すぎるバイクになってしまった。

7.ウェアに投資する

サイクリング用のウェアはけっこう高い。とくに冬用であればなおさらで、アウターで最低でも1万円、インナーで6千円、ウィンドブレーカーで8千円、グローブで8千円ほどしてしまう。一気に冬用ウェアを揃えようとすると、諭吉さんが4枚くらい軽く飛んでしまう。数ヶ月かけて、徐々に買い揃えてくのがいいだろう。

ただ、ハッキリと断言できるのは、「高いウェアは良い」のだ。安物は安いだけの理由がある。中途半端なウェアで妥協するのではなく、ちょっと無理して質の高いウェアをオススメしたい。

個人的に一押しなのは、型落ちウェア。デザインなんて、2016年モデルも2017年モデルも対して変わらないし、なんなら2014年のウェアであっても、性能的にはまったく問題ない。

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>> Raphaのクラシックソフトシェルジャケットを内房ツーリングで試してきたよ【前編】
>> Raphaのクラシックソフトシェルジャケットを内房ツーリングで試してきたよ【後編】
>> Rapha の冬用アウター、『クラシックソフトシェルジャケット』のインプレッション(実走編)

「なにがなんでも新型でないと気が済まない」ということでない限り、型落ち、アウトレットで十分。ちなみに自分はモンベルがお気に入りで、春と秋用ウェアとか、アームウォーマー、レッグウォーマーはモンベルの商品を使っている。自転車専門ウェアより、3割ほど定価が安い。
※ただ、モンベルは真冬用のサイクルウェアはあまり充実していない印象

8.ときどきおいしいものを食べる

自転車通勤の良いところは、通勤そのものがエクササイズであること。ほどよい有酸素運動で、カロリーもそこそこ消費する。よって、道中で補給しても罪悪感に苛まれなくて済む(笑)。

浮いた電車(バス)賃を朝食に費やすのもアリ。スターバックスやタリーズのようなカフェもよし、朝マックするもよし。あるいは、『いつかティファニーで朝食を』に登場するようなちょっぴり非日常なレストランに2週間に一度くらい行く…のもいいね。(自分はやったことはないが…)

いずれにせよ、どこかに立ち寄るのであれば、しっかりしたチェーンロックを持っておこう。自分は必ず2個使って地球ロックを心がけている。1つは安物だけど、それだけでは不安なので、もうひとつはABUSである。

9.汗臭くならないよう配慮を

汗に対しては十分に配慮しよう。夏場はもちろん、冬場であってもびっくりするほど汗をかくので着替えは欠かせない。それに加えて、汗拭きのウェットティッシュ、タオルも持参しよう。自分は専用のファブリーズを職場に置いていた。

ありがたいことに、今の職場には専用の自転車置き場があるので、汗臭いウェアを自転車に引っ掛けて干しておいても大丈夫。ただ、オフィス内にウェアを持ち込む場合は入念にファブリーズで匂いを消すエチケットは持っておきたい。

10.通勤をトレーニングにしてしまう

一石二鳥を狙い、いっそトレーニングにしてしまうという荒業。公道でこれをするのは危険だし、信号もあるので都内や市街地を通勤する人には現実的ではない。

せいぜい有酸素運動ととらえるほうがよろしいかと。 ひとけのない田舎などにお住まいの方や、遠回りして山を登ってから通勤するとか、あえてアップダウンの多い道を選ぶという方法はあるかも。がむしゃらにぶん回すトレーニングはできなくても、登坂トレーニングならできそうだ。

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※こんな激坂を探してわざわざ走るのもいいだろう(自分はしないが…)

とはいえ、疲労で仕事のパフォーマンスが落ちそうな気がするので、自分はちょっとマネできないかな…(^_^;)オッサンですし…


以上、Global Cycling Network の「自転車通勤で役立つ10個のコツ」のご紹介でした。冬場の自転車通勤は、夏場より寒くてキツいこともあり、ついつい急いで走りがち。どうか安全運転で…。


 

ミッションワークショップ(missionworkshop)のメッセンジャーバッグ、Rummy(ラミー)を購入して、4年と10ヶ月が過ぎた。ミニベロでサッカーに出かけるときはなくてはならないバッグだったが、2016年は数えるほどしか使っていない。たぶん、まだ5回くらいかしら。 使用頻 ...
ミッションワークショップ(missionworkshop)のメッセンジャーバッグ、Rummy(ラミー)を購入して、4年と10ヶ月が過ぎた。ミニベロでサッカーに出かけるときはなくてはならないバッグだったが、2016年は数えるほどしか使っていない。たぶん、まだ5回くらいかしら。

使用頻度が減った理由は明白で、サッカーをする回数がほぼなくなったから。ロードバイク、ミニベロに乗るのと執筆ろもろで忙しすぎて、ボールを蹴るヒマがなくなってしまった。

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使用回数が少なくなったとはいえ、荷物が多いときはRummy(ラミー)しか選択肢がないので重宝している。27リットルの積載量はメッセンジャーバッグとしてかなりの容量で、「困った。荷物が多すぎて、Rummy(ラミー)に入り切らない!」ってなったことはない。

ミッションワークショップのラインナップには、Rummy(ラミー)以上の容量を誇る、「Shed(35リットル)」があるが、本職のメッセンジャーさん以外ではまず使う人はいないと思われる。
※少なくとも、いまだかつてこのサイズを背負うサイクリストを見たことはない(本職は除く)

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最近では、オクサマ用に冬用サイクリングウェアを購入しに行ったときに引っ張り出して使ったのだが、改めてRummy(ラミー)のすごさを痛感したので、久々にロングタームインプレッションをしたい。

>> ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、「Rummy(ラミー)」を3年ちょい酷使しての正直な感想

>> ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、RUMMYのロングインプレッション

>> 【自転車で荷物を運ぶ!】 1年使ってわかった、メッセンジャーバッグのメリットとデメリット(ミッションワークショップのRUMMYのインプレを添えて)

容量で困った回数はゼロ

Rummy(ラミー)に入り切らない量の荷物は、自転車で運ぶ適正量を越えていると思われる。サッカーで使っていた頃は、シューズ、ジャージ上下、ウィンドブレーカー上下、インナー、ソックス、手袋、ニット帽、財布、スマホ、カギ、チェーンロック2セット、タオル、予備バッテリーを入れていた。

サッカー前に仕事するときは、さらにここにノートPC、ACアダプター、メモ帳、筆記用具も入れていた。さすがにパンパンで重かったけれど、ストラップが頑丈なせいでライド中にずれてしまうこともなく、安心して使うことができた。

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容量に関してはまったく問題はない。むしろ困ったのは、荷物が少なすぎるとペッタンコになってしまって、スカスカ感のせいで見た目がかっこ悪くなってしまうことはあった。ある程度の荷物がない限り、Rummy(ラミー)の出番はなくなってしまう。つまり、日常的なサイクリングで使うことはあまりない。

オーガナイザー的な配慮はあまりなく、ざっくりした構造

これは使い方次第で良し悪しが変わるので断定はできないが、メッセンジャーバッグの弱点はメインコンパートメントが「一枚の袋」となっていて、細かなポケットやスリーブがないこと。

オーガナイザー的な細やかな配慮はなく、「荷物をガシガシ放り込め!」的なワイルドさがある。これはRummy(ラミー)に限った話ではなく、たいていのメッセンジャーバッグに共通する宿命ですね。

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ただし、フロントに2個の大きめのポケットがあるので、たいていの小物はここに収納できる。自分は1つに財布、カギ、スマホといった貴重品を入れ、もう片方にチェーンロック2セット、ペンケース、予備バッテリーを入れていた。

深さがかなりあるので、貴重品も安心して入れることができる。ただ、スマホを裸のまま入れるのはやや心配だったので、傷防止のために100均で買ったケースに入れていた。

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あと、止水ジッパー式のラップトップスリーブがあるので、ノートPCはここに入れることが可能。中はターポリン素材なので、ちょっとやそっとの雨ではビクともしない。ただし、個人的に止水ジッパーは盲信していないので、悪天候時に電子デバイスを運ぶときは、ロールトップカバーを開き、ジッパーの上に被せるようにしてカバーしていた。

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これであれば確実に雨水をシャットアウトしてくれる。PCがないときは、書籍、雑誌、ノートを入れていた。

つまり、Rummy(ラミー)はメインコンパートメント(1)、スリーブポケット(1)、フロントポケット(2)の合計4つの収納箇所がある。まあ、必要にして十分な数のポケット数だとは思う。

夏場は使用回数が激減

Rummy(ラミー)は夏場に使うにはやや気が重いバッグ。なにしろ背中を覆う面積が広いので、真夏に走るととたんに背中が汗だくになる。思い返してみると、夏よりも秋冬に使う回数が多かったように思う。

そもそも、夏は薄着で済むので着替えが最低限で済むので、荷物が少ないんですよね。 冬場や季節の変わり目は、保険として1枚余分にアウターを運んだり、汗をかいたとき用の替えのインナーを持ったりせねばならず、バッグが膨れやすい。そういう時期にこそ、大型メッセンジャーバッグが有効である。

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※シューズやジャージもラクラク運べる


夏場に愛用しているのはTIMBUK2の「カタパルト」でして、こちらは超小型。背中の汗も気にならないし、容量もちょうどいい。小型と言えど、ウィンドブレーカー1枚くらいなら余裕で入るので、ヒルクライムや寒暖差のある秋でも使える。

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※アイパッドミニが入るスリーブもあります

ウィンドブレーカーがメッセンジャーバッグに収まると、バックポケットがひとつ開くので、そこを携帯とか補給食用に使えるのもGOOD。

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※バックポケットが使えるのだ

>> 【メッセンジャーバッグ・インプレッション】 Timbuk2 のカタパルト

>> 試行錯誤の末、「ロードバイクのツーリングには小型メッセンジャーバッグが適しているのではないか」という結論に至りました

小型メッセンジャーバッグのメリットとして、サイクルジャージのバックポケットが塞がらず、3つとも使える、が挙げられる。バックパックタイプだと、小型タイプでもポケットを覆ってしまうのです。

個人的には、メッセンジャーバッグのほうがサイクリングに向いているとさえ思う。 今では、年間通じてサイクリングには「カタパルト」のお世話になっております。

今年の冬は、Rummy(ラミー)の登場回数が増えそうな予感

今年も冬は「カタパルト」ばかりをベビーユースしようかと目論んでいたのだが、予定外の変化があって、オクサマが「冬も走りたい」と言い出した。

沖縄出身のオクサマは、超が着くほど寒さが苦手。外出時は何枚もインナーを重ね着してモコモコになりながら歩くし、人よりも常に1枚余計に来ていないと「寒い」のだそう。家の中でも、ミシュランマンよろしく、ダルマのような格好をしている。
※彼女の名誉のため、写真掲載は控える(笑)

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そんな彼女にとって、冬のサイクリングは狂気の沙汰でしかなかった。少なくとも、過去5年間は…。 2016年は、オクサマにとって「改めてサイクリングの素晴らしさに開眼した年」らしい。ボードウォークを彼女向けにフィッティングさせたせいで、「ボードウォークに乗るのが楽しくて仕方ない」「埼玉県を離れて、遠出したい」と言い出すようになった。

>> 「冬も自転車で走るよ!」と意欲満々のオクサマのために、冬用ウェアを買いに行きました

>> オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する


つまり、2016年12月~2017年3月といった、これまで彼女が冬眠していた4ヶ月を、今後はともに走る回数が増えることで、自分が彼女の持物(着替え諸々)を運ばねばならなくなった。

さすがに「カタパルト」ではまったく役に立たないので、Rummy(ラミー)の出番となる。服やタオル類はかさばりはするが、重さは大したことはないので、まあなんとかなるとは思う。

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※バックポケットは使えないですね…

ちなみに、彼女自身で荷物を運ぶという選択肢はないらしい…。 使用回数が減っていたRummy(ラミー)、冬から春にかけての数ヶ月はひんぱんに使うことになりそうである。

ミッションワークショップの『Rummy』の感想まとめ

メリット

  • 想像をはるかに越える積載量
  • プロ御用達の堅牢な造り
  • 固定力バツグンの大型ストラップ
  • 高い防水性能


デメリット

  • 普段使いにはややでかすぎる
  • 夏場の背中の汗量はヤバい
  • 細かなオーガナイザーはない、ざっくりな構造

冬を通して使ってみてのRummyのインプレッションは引き続き行いますね。
\(^o^)/



夏場に作ったリアディレイラーTシャツを11月にstores.jp で販売したところ、なんと10枚ほどお買い上げいただけました。こんなオッサンサイクリストの酔狂にお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。 さらに、Rockman さんにはこんな記事まで書いていただいて ...
夏場に作ったリアディレイラーTシャツを11月にstores.jp で販売したところ、なんと10枚ほどお買い上げいただけました。こんなオッサンサイクリストの酔狂にお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。

さらに、Rockman さんにはこんな記事まで書いていただいて、製作者冥利に尽きるというものです。(郡山市に足を向けて眠れません)

rockman
※暖かそうに見えますが、気温5度の中での撮影((((;゚Д゚))))

ご購入された方々は全員男性。女性にはまったく刺さらないデザインとコンセプトのようです。予想はしていましたが、ここまで女性からの反響がないと、ちょっとさみしい気もします。(いや、待てよ…単に女性サイズを作っていないからだけかも…) 

>> 【着たいサイクリングウェアがない!】 自分が欲しいサイクリストTシャツを自作してみました

>> 自分が着たいので作ったリアディレイラーTシャツを、販売してみることにしてみました


なお、我が家の女性陣(オクサマ&娘)は、「リアディレイラーの何が男心をくすぐるのか、さっぱりわからない…男って不思議ね…」と首を傾げています。(リアディレイラーには男のロマンが詰まっているというのに…想像力の欠けた奴らめ・・・)

さて、私が懲りずに作る「こんなサイクル・アパレルがあったらいいな企画」の第2弾として、満を持して(?)新型Tシャツを造りましたのでご報告します。


カセットスプロケットTシャツ』です!!

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※ブルース・ブラザーズを意識したものの、ただの怪しいオッサンとオバサンに・・・><

今度はロンT

冬リリースの商品なのに半袖では寒かろうと思い、ロンTにしてみました。デザインは、ずっと前から決めていまして、サイクリストの大好物、カセットスプロケットです。

ヒルクライマーであろうがなかろうが、カセットスプロケットのギア比の組み合わせでは悩むもの。どんなサイクリストでも、「オレ(あたし)のベスト」と呼べるギア比があるはずです。脚力と斜度にピッタリのギア比が選べたときの快感は、言葉では言い表せません。

>> シチュエーションに合わせてスプロケットを交換するという楽しみ方(ロードバイク編) 
>> シチュエーションに合わせてスプロケットを交換するという楽しみ方(ミニベロ編)

ちなみにオクサマは、”カセットスプロケット”という文字が読めず、「かすけーど、すけっと?きゃせっ・・・すぽーけっと?すぽっ?」とわけのわからない発音を繰り返していました。(バカです)

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職場で同僚と

ギア枚数は9枚、ギア比は・・・適当

ギア枚数は現行にのっとって、11枚にすべきと当初は考えていましたが、枚数が増えると線が増えてしまい、デザイン的にゴチャゴチャしてしまうので、バランスを取って9枚にしました。遠目から見て、「おや、あれはスプロケットではないか?」と瞬時に判別できるデザインにしたかったのです。

なんだ、11枚じゃないのかよ!」と思われるかもしれませんが、そのような経緯があっての9枚なのです。どうか、ご理解くださいませ。  なお、ギア比は適当です(笑)。

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厳密に数字を追うのではなく、ここでも重視したのはわかりやすいデザイン。末広がりなクロスレシオっぽいデザインにすることで、山用スプロケットを意識してみたつもりです。

生地の色はブラックが大人気

毎回、販売前に仲間内限定でアンケートを取ってテスト的に製造してみるのですが、もっとも人気だったのがブラック。自分が欲しかったのもブラックなので、予想と結果がばっちりマッチしました。
※なお、今回も事前購入者は全員男性でした…(^_^;)

なぜブラックが選ばれたのか?それはきっと、カセットスプロケットはサイクリストの血と汗と涙でできたパーツだからだと思うのです。 ロックの精神とは、「揺るぎない意志」であったり、人間の抱える自己矛盾が発端だったりします。

苦しいのにあえて坂を登る。坂に挑んでしまう、斜度に対する男どもの反逆。その魂が、カセットスプロケットという象徴的なパーツに昇華されたのです。よって、無意識のウチにブラックが選ばれたのは、当然の結果なのです。(←適当に書いてます)

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※男性がピンクを着ても、意外に違和感がないです

ピンクとダークブラウンを選んだ知人らもおります。ピンクって意外に男性が着ても違和感がないですね…。まあ、ピンクの男性用サイクルジャージもふつーにありますしね。 しかし、一番人気はブラックです。

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※ダークブラウンもいい感じ

ためしに「メタル Tシャツ」 とか 「ロック Tシャツ」で画像検索すると一目瞭然ですが、黒が9割を占めています。このことからも、「ロック=ブラック」だとわかりますね。 ということで、3枚限定でS・M・L(すべてブラック)をご用意しました。

ロンTなので、製造原価が半袖より500円アップしてしまいましたが、なんとかがんばって半袖のリアディレイラーTシャツの200円アップにとどめました。 ロックなサイクリストの皆様、2016年の有終の美を飾るべく、カセットスプロケットTシャツで黒に染まってみませんか? (*^^*)

 

ミニベロって、そもそもフレームの選択肢がないものなので、あまりポジションをいじる要素がない。 ロードバイクほどシビアに走り(スピード)を追求しない乗り物でもあり、「ポジションはいじらず、納車された状態のまま乗ってますよ」というサイクリストも少なくないと思 ...
ミニベロって、そもそもフレームの選択肢がないものなので、あまりポジションをいじる要素がない。

ロードバイクほどシビアに走り(スピード)を追求しない乗り物でもあり、「ポジションはいじらず、納車された状態のまま乗ってますよ」というサイクリストも少なくないと思う。

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※ヘッドのスペーサーをマックスまで入れていたときの写真

とはいえ、50キロ以上を走るのが日常になってくると、ほんのちょっとのポジションのズレさえも気になってくる。実際、オクサマのボードウォークも複数回のカスタマイズを重ね、彼女用に最適化してきた。そのおかげで、今は80キロほどのライドでは「ぜんぜん疲れないねー」とまで言うようになった。

これはオクサマに体力がついたということではなく、「ポジションがぴったりしている」から。それほどまで、ポジションは大事である。逆に言うと、ポジションさえ出ていれば、人並みの体力でも100キロくらい楽勝で走れるもんです。

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※身長146センチで指が短いオクサマのポジション調整には、けっこう苦労した

>> ボードウォークのハンドルをフラットバーからブルホーンに交換した

>> 【小柄な女性でのOK!】 ボードウォークをフラットバーからブルホーンバーに替えてみてのインプレッション

>> バーコントローラーとブレーキの角度を変えることでブルホーンバーを持ちやすくした様子をイラストで解説


で、ここからタイレル(Tyrell)のCSIのお話しで、CSIはこれまで2回ポジション変更を行なってきました。 どんな経緯でどんなポジションチェンジを行なってきたか。その効果はいかほどだったかをまとめてみます。

ハンドルポストをカット

1月に買って、5月になるまではそのままで乗っていたのだが、「なんか、ハンドル位置が高くね?」と感じるようになった。乗りやすいのではあるが、あまりにもアップライト過ぎてスピードが出しにくいように感じたので、「ではハンドルポストをカットしてみるか」という気持ちになった。

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※大将にカットしてもらう

ハンドルポストをカットするときは、「もう後戻りできないぞ」というちょっとした緊張感を味わう。何センチ切るかは迷うところだが、ここは大胆に3センチほど切ることに。独断でやって、あとで後悔…ということがないよう、心配な人はお店でメカニックさんに相談するのがよいだろう。

自分の場合、すでにロードバイクでポジションがわかっていたので、それに合わせることができたのも、思いきれた理由。

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※3センチほど切りました

ハンドルを切った結果だが、バッチリであった。ロードバイクと同じ高さにハンドルを持っていったので、BOMA の Refale(リファール) と同じ感覚で乗れる。

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※記事冒頭の写真と見比べると、カットした長さがわかる

「やれやれ、これでCSIのポジションが出たぞ…」と安心しきってさらに五ヶ月ほど乗っていたのだが、今度は新しい違和感が現れ始めた。 なんとなく、ハンドルが近い感じがして、腕と脇が窮屈なのだ。

ステムを2センチ延長(暫定措置)

Refale(リファール) とCSIのトップチューブ長を厳密に計測してみたら、想像したとおりCSIのほうが短いことが判明。そのぶん、腕が窮屈に感じるのは当然の結果だ。

とりあえずの暫定措置として、ステムを延長することにした。元々ついていたのが9センチのステム。これを11センチのモノに交換しようと決意しかけたのだが、懇意にしているメカニックの大将にこうアドバイスを受けた。


( ´ー`) 「ステム延長すればとりあえずの解決にはなるけど、根本的な見直しにはならないね

(´・ω・`) 「えっ、ステムを長くしたらハンドルが遠ざかるんだから、それでいいのでは?」

( ´ー`) 「長さ的にはそうなんだけど、単純にステム延長すると、前荷重になってしまって、ポジションがアンバランスになってしまうんだ

(´・ω・`) 「なるほど…。体重がセンターにあるほうがいいですもんね。では、どうすれば?」

( ´ー`) 「ステム交換よりも、セットバックシートポストを導入した方がいいと思う

(´・ω・`) 「セットバックシートポスト??」

( ´ー`) 「こういうやつね

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※一番上の部分がやや後ろにズレた形状をしている

(´・ω・`) 「あー、Refale(リファール)もそれだ。数センチ後ろにポジションを持っていけるタイプのシートポストね。こーゆーのをセットバックシートポストって呼ぶのか」

( ´ー`) 「そうそう。いたずらに前目にポジションを持っていくのではなく、サドルを後退させたほうがキレイにポジションが決まると思う


前(ステム)を伸ばすのではなく、後ろ(サドル)を後退させるというメカニズム。理屈的にはどちらもトップチューブ長延長になるわけで、どっちでもよいのだが、迷ったら「重心がセンターに近いほう」を選んでおくとよいかなと。

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ということで、延長ステムではなく、タイレル(Tyrell)のセットバックシートポストを発注。その間の暫定措置として、大将のステム(11センチ)を借りることにした。9センチを11センチに。2センチの延長である。

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これだけでもグンと乗りやすくなったのだが、指摘されたとおり、「たしかに、やや前のめり感が否めない…」と思った。勢いでステムを買うのではなく、アドバイスにしたがってセットバックシートポストにしておいたのは賢明な判断だと思った。

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こういうとき、気軽に相談できるメカニックさんが身近にいると本当に助かる。 そして、ついにタイレル(Tyrell)から待望のセットバックシートポストが届いたのである…。

セットバックシートポストを導入し、ステムを元に戻す

ぱっと見はデフォルトのシートポストと同じ。どっちもアルミだし、色はブラック。モノ自体に高級感があるわけではなく、ごくごくふつうのアルミシートポストといった佇まい。

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交換そのものもカンタン。アーレンキー1本で数分で終わる。ただし、サドルの取り付け角度は好みが分かれるし、サドルとハンドルの落差にも左右されるので、微調整が必要。

ちなみに自分は「水平 or やや下がり目」が好み。角度をちゃんと合わせておかないと、「股間が不快…圧迫感が…」ということになる。このあたりは何度か試乗を繰り返しながら最適な角度を探ろう。

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ということで、セットバックシートポストにした結果は大正解。ステム延長ではなく、サドル後退で2センチ拡張し、ちょうどピッタリのポジションを見つけることができた。

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※元のストレートのシートポスト(左)に対して、セットバックシートポスト(右)はオフセットしていることがわかる

ためしにオクサマと葛西臨海公園まで行き、そのついでに都内をグルっと周遊して90キロ走ったのだが、これがもうぜんぜん疲れない。むしろ物足りないレベル。ポジションがいかに大切かを思い知らされたと同時に、大将に深く感謝したのであった。

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ということで、ポジション調整に迷ったら、いたずらにステムを伸ばす以外に、サドル調整(角度と位置をずらすこと)も試してみてはいかがでしょうかというご提案でした。
(*^^*)


 

Active Winner さんから頂戴した、輪っか状のゴムでできた「エクササイズバンド」。手足にはめて伸ばすことで、筋トレができるという商品である。 5つのバンドで1セットになっていて、それぞれのゴムの強さが「X-heavy > heavy > medium > light > X-light」の5段階に分かれ ...
Active Winner さんから頂戴した、輪っか状のゴムでできた「エクササイズバンド」。手足にはめて伸ばすことで、筋トレができるという商品である。

5つのバンドで1セットになっていて、それぞれのゴムの強さが「X-heavy > heavy > medium > light > X-light」の5段階に分かれているのが特徴で、部位や自分の筋肉量に合わせた最適の負荷をかけることができる。

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※これはバンドなしでスタティックな状態で体幹筋トレしている様子

前回は上半身のエクササイズ中心にお伝えしたので、後半の今回は下半身。

>> 前編はこちら

何年か前まで、オクサマはスポーツジムでトレーナーを務めていたこともあって、やたらと筋トレ全般の知識が豊富。聞いたこともない人体の部位名とか、珍しい筋肉名をスラスラと言える。

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※すげー本を読んでいるな、嫁は…

どのようにオクサマが、エクササイズバンドを使って下半身トレーニングをしているかを、自分がモデルとなって図解説明してみよう。

中殿筋を鍛える

とくにこれといったエクササイズ名称はないらしい(笑)。両足首を輪の中に入れるようにして立つ。片足立ちになり、浮かせたの方の脚を横にゆっくり上げて、戻す。

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※この状態から・・・

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※真横にゆっくりと

このとき、

1.動作はゆっくりと
2.かかとを先に外に出す意識

でやること。理由はそのほうがキツくて、運動効果が高いから。中殿筋はもちろん、大殿筋を鍛える効果もある。 左右10回を3セットほど繰り返しましょう。

ヒップリフト

上記と同じ要領で、両足にエクササイズバンドをはめて立つ。

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※真後ろに引っ張る

脚を真後ろに引いていく。大殿筋とハムストリングスを負荷がかかるのがわかるだろう。 このとき、足首は90度を保つようにしよう。つま先を伸ばすようにしつつ引き上げると、効果が薄まってしまう。(つまりラクにできちゃう)

あと、胸を張って、前を見るような姿勢をキープすること。

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これも、左右10回を3セットほど繰り返しましょう。

股関節回し

エクササイズバンドを両膝の上に位置させる。

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片足立ちをして、浮かせた方の脚を持ち上げ、ヒザで円を描くように回して元の位置に戻る。股関節のストレッチにもなり、周囲の筋肉を鍛える効果もある。

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※前に持ち上げて…

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円を描くように回す

このエクササイズ、もしも「バンドをはめたままではキツいな」、「動作をしにくいな」って感じたら、エクササイズバンド無しでやってもOK。  

エクササイズバンド無しでやる場合、脚は横に開きつつ、太ももを地面から水平まで持っていく。この状態からスタートする。 股関節を軸にして、脚は持ち上げたまま、ヒザで円を描くように回す。

自重だけでやるので負荷は大したことはないけど、10回を5セット繰り返すと終盤はけっこうキツくなる。
※長友の体幹トレーニング本で学んだ

アダクター

両膝の上にエクササイズバンドを装着し、椅子に座る。

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かかとを付けた状態でヒザを開いたり、閉じたりする。

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かかとを付けて行うと、中殿筋が鍛えられ、かかとを離すと太ももの外側とかハムストリングスに効く。 ただ、このエクササイズはやってて物足りなかったのと、「ぜんぜんキツくないんだけど…」って思ったので、自分は1回試しただけでやってはいない。

自分が好んでやっている下半身のエクササイズバンドを使ったトレーニングは、最初に紹介したふたつである。オクサマはここに紹介した以外のトレーニングもしているらしい。かなりの筋トレマニアである。

オクサマの体幹力が確実に力強さを増している

余談であるが、そんな彼女のトレーニングが功を奏しているのか、体幹力は確実についてきており、ロングライド中に体の痛みとか違和感を口にすることがピタリと止んだ。80キロ前後のライドでは「あんまり疲れないし、物足りないね」とまで言い放つくらいになった。(この変化はでかい…)

先日は自宅(川口市)から荒川CR経由で葛西臨海公園まで走り、さらに都内(江戸川区~日本橋~東京~青山~千駄ヶ谷~赤坂~大手町~お茶の水~赤羽~川口)の90キロをタイレル(Tyrell)のCSI とボードウォークで走ったのだが、オクサマは「なんか物足りないな…。まだまだ行けるね」と大口をたたいていた。

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平地メインだったこと、北風の追い風基調だったことも幸いしているとは思うけど、かなりの進歩である。

今度は三浦半島行こう!鎌倉とか葉山の風景も見てみたい」と言っている。冬の三浦半島は行ったことがないので分からないが、海風がすごい気がするのだが…。


体幹トレーニングはいくらやっても体形に大きな変化をもたらさないので、「やってて意味あんのか?」、「ムダじゃねーのか?」って疑問を持つかもしれない。でも、やっていれば確実に走りを改善するし、日常生活の様々なシーンで恩恵をうけることができる。

力こぶを鍛えるだけが筋トレではないのだ。


ということで、Active Winner さん、エクササイズンバンドのご提供、ありがとうございました! これからも体幹トレーニングはずーーっと続けます。
\(^o^)/





群馬県の山はこれまで登ったことがなかったので、一度ぜひ行きたいと思っていた。 「榛名山に初めてヒルクライムに行くので、恐る恐る事前調査してみた」でも書いたように、群馬県は赤城山、榛名山、妙義山の3つが有名。いわゆる上毛三山(じょうもうさんざん)ですね。その ...
群馬県の山はこれまで登ったことがなかったので、一度ぜひ行きたいと思っていた。

榛名山に初めてヒルクライムに行くので、恐る恐る事前調査してみた」でも書いたように、群馬県は赤城山、榛名山、妙義山の3つが有名。いわゆる上毛三山(じょうもうさんざん)ですね。そのうちのひとつ、榛名山を知人サイクリストと登ってきた。
※調べてから、実際に登るまでに半年もかかってしまった

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榛名山のコースプロファイル情報がほぼない状態で挑んだのだが、聞いた限りでは「序盤が緩やかで、徐々にきつくなり、神社を越えるとかなりの激坂がゴール(榛名湖)まで続く」とのこと。 徐々に斜度がキツくなるのはペース配分が難しく、ヒルクライムにおいてはけっこうな曲者。

無事に登りきれるかどうか、ちょっぴり不安を抱えながら登ったのだが、結論からいうと予想以上にキツかった。

群馬って、大宮からでも意外に近い

高崎駅までは新幹線で行った。大宮駅からはなんとたったの25分。京浜東北線だと、大宮>>赤羽が23分なので、その所要時間の短さに驚かれると思う。自分もビックリした。

ちなみに大宮から高崎までの距離は「70キロ」で、大宮から赤羽までは「20キロ」である。 勝手なイメージで、「輪行で群馬まで行くのか~。遠いな~~、むっさ時間かかりそうだな~」って思っていたのに、この近さ。

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たったの25分なら、指定席を確保するまでもないので、自由席にして(案の定満席だったが)ずっと車両の間に立って過ごしていた。25分なのでべつに苦にもならない。

これなら、関越道で向かうよりも時間が短縮されるし、渋滞に巻き込まれることもないので時間の計算がしやすい。今後、週末の群馬遠征の際は輪行で行こうと思った。(※土日の関越道はたいてい所沢~川越~東松山で渋滞するので)

高崎駅から自走で榛名支所に向かう

生まれて初めて高崎駅で降り立つ。ごく普通な印象。雰囲気は宇都宮駅前をじゃっかんこじんまりさせた感じ。調べてみたら、高崎市の人口は375,396人で、宇都宮市は519,819人だった。うむ、第一印象に相違はなかった。

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高崎市から榛名支所までは距離にして18キロほど。1時間ほどで着く距離だ。しばらく走るとすぐに街を抜け、一気に田舎の風景になる。榛名支所まではほぼ平坦でキツい場面はほぼないんだけど、山に近づいてはいくのでほんの少しだけ登り基調ではある。

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※榛名支所。思っていたより大きい建物だった。

榛名支所からはいきなり登りです

榛名支所はサイクリストに駐車場を無料開放してくれるそうで、とてもありがたい。知人はBMWミニ(コンバーチブル)で来ていたのだが、なんとホイールを外せばフレームがぴったり収まる。フレームの上に毛布をかぶせて、両ホイールを乗せるだけ。

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しかも、コンバーチブルなので荷物の出し入れが超カンタン。(雨天の場合は難儀するだろうが…) 無理をすれば、ロードバイク2台積めそうな気がする。

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※MINIの積載力もあなどれない

支所からはすぐに榛名山に向かえる。いきなり普通に坂が始まって面食らった。序章とかまったりしたイントロとか無いんですね…(笑)。所々で一直線の坂がずーーっと続いているのがメンタル的にしんどい。「えー、あそこまでこの斜度が続くの…?」という気分になってくる。

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ヒルクライムをする方ならわかると思うが、坂は適度に曲がってくれているほうがよい。あまりにもひたすらに直線すぎると、マラソンでいうところの、「あの電信柱を目標にがんばって、またひとつ先の電信柱までがんばって…」メソッドが使えないからだ。

あと、「あのコーナーを曲がれば、ちょっとは斜度が緩やかになっているかも…」という希望が持てるから。(希望通りにならないことがほとんどではあるけどw)

神社から頂上までが一気にキツくなる

ゴールがどこにあるかわからない状態、何キロ走ればいいのかわからないヒルクライムほど苦しいものはないので、ざっくりコース長を書いておきますと、榛名支所から榛名神社までが13キロほど。榛名神社から榛名湖までが5キロ。合計18キロ。ヒルクライムとしては、一般的な長さではないかなと。

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神社そばの公衆トイレで小休止してから頂上を目指したのだが、ここからがキツかった…。ほぼほぼずっと苦しい斜度が続く。ひたすら続く。休みどころはほとんどないっす。

上級者に言わせると、「どこそこのカーブを曲がったところから、どこそこまでがやや平坦なので、そこで息を整えて~」だそうだが、こちとらイッパイイッパイで走っていて、そんなポイント、ついぞお目見えしなかった。

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※ここが神社スポット。ここまででもまあまあキツいですが、さらに一段キツさが増します

神社から榛名湖まではむちゃんこキツいです。よく覚えておいてください。初心者サイクリストとか、人生初のヒルクライムに榛名山はあんまし向かない気がします。

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※登っても登ってもゴールが見えてこない…

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※このつづら折りはいつになったら終わるのか…

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※マジでキツいです

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※途中にご神体もありました。苦しいので眺めている余裕はないです><

榛名湖はコンパクトでとっても美しい

息も絶え絶えに登りきると、そこはもう榛名湖。快晴だったこともあって、湖面にきれいに榛名山が映し出されている。まるで絵ハガキのようにキレイな風景。じつに美しい。

これが榛名富士。たしかにシルエットが富士山っぽい。 標高1,084mに位置しており、中禅寺湖(栃木県日光市)に次いで2番目に高い場所にある湖なのだ。

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>> 中禅寺湖にオクサマと走ったときの記事はこちら

榛名山について、ウィキペディア情報を引用しつつまとめると、なんでも榛名湖はカルデラ湖らしい。カルデラとは、火山の活動によってできた大きな凹地のことで、そこに水が溜まって湖となる。

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周囲をいくつかの山が囲っており、最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ:標高1,449 m)、烏帽子岳(1,363 m)、鬢櫛山(1,350 m)などが囲んでいる。よーく見ると、けっこう複雑な地形をしているようだ。

せっかくなので湖を一周(6キロ)してみた。湖なので平坦かと思ったら、地味に幾つか登りがあって面食らった。それにしても、榛名湖って静かで閑静な空気に包まれていて、時間がゆっくり流れている気がした。

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榛名湖畔には「県立榛名公園」も併設されている。昭和天皇皇后両陛下の御成婚を記念し、御料地の払い下げを受けて設置された県立公園…であって、なんと大正13年に開設されたそうですよ。

御料林の払い下げってなんじゃらほい?」と思ったので調べてみた。どうやら明治憲法下での皇室所有の森林を指すらしい。現在はすべて国有財産となっているんですって。知らない土地へ行くと、勉強になるなあ。

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※湖畔でBBQしているグループもいた。楽しそうだった。

下りの途中で「三杉屋」で焼きまんじゅうを食べる

榛名神社まで下ったついでに、神社入り口そばにある「三杉屋」で焼きまんじゅうを食べた。200円と良心的な価格。

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まさか食べログ情報はあるまいて…と思って検索したらしっかりありました


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味噌ダレを塗り、何度もひっくり返してじっくり焼いてくれている。てっきりみたらし団子の巨大版かと思って受け取ったら、妙に軽い…。噛んでみたらフワッとした食感。原材料を聞いたら「小麦粉だよ(*^^*)」ですって。つまり、パンに近い触感だった。これはこれで美味しい。
※ただ、お腹は膨れない(^_^;)

道路がキレイなので、下りがむちゃくちゃ快適

たいてい、峠道って舗装が汚かったり、凸凹だったり、穴が塞がっていなかったりするものだけど、榛名山の下りはすんごく快適。路面が全然荒れていないので、榛名支所まで一気に下れた。素晴らしい路面。

この下りだけが味わえただけで、榛名山に来た甲斐があった。 神社からの登りはキツかったけど、とても楽しかったです。 それにしても、なかなか坂が得意にならない…。常に苦しい。「ロードバイク ヒルクライム」の書籍をもっと読むべきなのだろうか。

ただ、ヒルクライム関連の書籍ってそうそう新刊が出ない。まあ、山が早く登れるようになるには近道など存在せず、地道に鍛えるしか無いのだろう。

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以上、榛名山ヒルクライムをお届けしました。今後は寒くなるので、標高的にもしばらくは行けないけど、暖かくなったらぜひ再訪したいオススメの場所です。



ロードバイクは基本的にスタンドを有しない。街乗り用の廉価版アルミロードバイクの中には、スタンドもデフォルトで装備された完成車もある。が、例外と考えたほうがいい。ロードバイクとはスタンド無しで扱うものである。理由は極力軽量化のため。 「スタンド無しだなんて ...
ロードバイクは基本的にスタンドを有しない。街乗り用の廉価版アルミロードバイクの中には、スタンドもデフォルトで装備された完成車もある。が、例外と考えたほうがいい。ロードバイクとはスタンド無しで扱うものである。理由は極力軽量化のため。

スタンド無しだなんて、困る。どうやって自立させればいいの?

コンビニとかトイレ休憩できないよう…

という不安もあるだろうが、実際なんとかなってしまうもの。ダホンのMuに乗っていた頃、軽量化のためにスタンドを撤去してしまったが、べつに困ることはなかったし、今乗っているロードバイクもミニベロもスタンドは無いけれど、何の問題もない。

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なぜなら、壁とか樹木とか柵等、バイクを立てかけられるモノは世の中にいっぱいあるから。ただし、バイクを立てかける方法にも上手い下手は存在するもので、ヘタな方法だとバイクが倒れてしまうこともある。

Global Cycling Network
で、「スタンドの無いロードバイクを壁に立てかける8つの方法」という動画を紹介していたので、翻訳しつつ紹介してみますね。


8 Magnificent Ways To Lean Your Bicycle




1 ハンドルバー・リーン(Handlebar Lean)

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初心者がやってしまいがちなのが、ハンドルバーだけを支点にして立てかけてしまう方法。一点だけで立てかけると、風の影響を受けやすいし、不安定。

ちょっとしたはずみでヘッドがくるっと90度曲がり、最悪倒れてしまうことがある。倒れなくても、壁にフレームが接触して、傷がついてしまうこともあるのでご注意をば。

2 アップサイドダウン(Upside Down)

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街中での駐輪でコレをする人はまずいないが、メンテナンスやタイヤ交換時にひっくり返してしまう方がときどきいらっしゃる。両ブラケットとサドルの三点で支えるので安定性はよいが、反面、ブラケットとサドルが汚れたり、傷ついてしまうこともある。

やるのであれば、路面がきれいな場所限定になるだろうか。ちなみに、エンデューロ会場で、バイクスタンドが満杯になってしまった場合に、仕方なくひっくり返して自立させているパターンは何度か目撃したことがある。キレイなコンクリート面であれば、一つの方法ではある。

3 フェンスバー・フック(Fencebar Hook)

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ハンドルバーの片方を、柵に引っ掛けてしまう方法。これ、できる場所は限られるけど、かなり安定はする。柵が高すぎても低すぎてもダメで、前輪がちょっと浮き上がるくらいがちょうどいい。

ただし、フォークが柵に接触することにはなるので、乱暴に引っ掛けるのではなく、ゆっくりとフレームにやさしくやってあげてほしい。

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4 バックホイール・リーン(BackWheel Lean)

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経験者が好んで使うワザ。後輪を壁とか樹木に持たれかけて自立させる。 パット見、「え?これでバイクが自立するの?すぐに倒れるんじゃないの?」と心配になってしまうが、不思議とこれで倒れない。

なお、前輪だけで同じことをしようとしてもうまくいかないのでご注意あれ。

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5 フロント・リア・コンボ(Front Rear Combo)

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自分が最も多用する方法がコレ。ハンドルバーとサドルの二箇所を支点にして壁に立てかける。1のハンドルバー・リーン(Handlebar Lean)よりもはるかに安定するのでオススメ。

ハンドルとサドルがうまく壁に当てられない場合は、オプションとして「ハンドルとリアのタイヤ」の二箇所を支点にするパターンもありだ。

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6 シート・レスト(Seat Rest)

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ハンドルバー・リーン(Handlebar Lean)の逆バージョンで、サドルだけを支点にして持たれかけるやり方。これもあまり安定しないので、個人的にオススメしない。無風であっても、ちょっと角度の付け方を間違えると前輪がぐるっと回転してバイクが倒れる。

ロードバイクを停める際は、二箇所以上の接触ポイントを使って固定すると覚えておいてほしい。

7 フロア・レイダウン(Floor laydown)

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バイクを倒しておく方法。バイクスタンドが用意されないイベント会場(ヒルクライムとか)でよく見かけるが、一般道でこれはしないほうがよい。単純に周囲の迷惑だし、大切なバイクを踏みつけられるリスクもある。

ツールド妻有のスタート会場では、多数の参加者が一挙に押し寄せるので、全員が寝かせていた。マナーを心得て、バイクの価値を理解しているサイクリスト同士であればこういう駐輪方法もさほど不安はない。

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あと、公園の斜面とか河川敷の土手であれば、バイクを寝かせて休憩することもかまわないだろう。言うまでもないが、バイクの右側(リアディレイラーがあるほう)は上を向かせましょう。

TIPSとしては、地面に倒す側のペダルを12時の方向に向けてあげること。そのほうがバイクが固定されやすく、ふらふらしない。動画内では、6時側を向いていたが、やや不安定になってしまう。

8 バイク・バイク・リーン(Bike Bike Lean)

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バイクとバイクを均等に傾けて、「人の字」を描くように互いに持たれかけて自立させる方法。あまり長時間この状態で駐輪しておくのは得策ではない。他の方法よりも不安定なのは間違いない。

給水とか、トイレに立ち寄るほんの数分だけ…といった使い方が好ましい。

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※マットさんがいちいちドヤ顔を決めるのが、いい意味でイラッと来て良い味を出している(笑)。ぜひ動画を観ていただきたい。


以上がGlobal Cycling Network で紹介されていた、スタンドが無いロードバイクを立てかける方法だったのだが、「フロント・リア・コンボ(Front Rear Combo)」に並んで自分が多用している方法が紹介されていなかった。

それが「ペダル・リーン」である。
※正式名称であるかどうかはわかりません。自分の造語です(笑)。

ペダル・リーン(Pedal Lean)のやり方

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※ペダルだけで自立させます

縁石を利用して自立させる方法で、左側のペダルをチェーンステーに並行にするかんじにポジションさせ、ペダルを縁石に乗せるように置く。後輪が地面に接していれば、ペダルが動くことはないのでわりとしっかり自立してくれる。

とはいえ、この方法も短時間の駐輪に限定した方がいい。ロードバイクだとこの方法でも安定しているが、ホイールが小さくて、ヘッドが回転しやすいミニベロではあまりオススメしない。この方法でタイレル(Tyrell)のCSI を固定したとき、ちょっと目を離したスキに倒れかけて冷や汗をかいたことがある。
※あわやフレームに傷がつくとこだった…

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※雨天後に走ったので、汚れまくりですね(^_^;)

それ以来、「ペダル・リーンはロードバイクでしか使わない!(しかも短時間)」って心に決めている。


※こんな動画も作りました

以上、スタンドの無いロードバイクを壁に立てかける8つの方法と言いつつ、8+1の合計9つの方法のご紹介でした。
ヽ(´エ`)ノ

他にも方法があったら、ぜひコメント欄で教えていただきたい。

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アバルト500の購入の妄想については、これまで何度か非現実的な考えを巡らせてきたのだが、まったくもって購入のめどは立っていない。よって、なるべく考えないようにしている今日このごろ。 >> アバルト(Abarth)500のレビュー動画を見まくって、ベストだと思った動画がコ ...
アバルト500の購入の妄想については、これまで何度か非現実的な考えを巡らせてきたのだが、まったくもって購入のめどは立っていない。よって、なるべく考えないようにしている今日このごろ。

>> アバルト(Abarth)500のレビュー動画を見まくって、ベストだと思った動画がコレだ
>> THULE輸入代理店の方に、チンクエチェント(アバルト500)に適合するサイクルキャリアを教えていただいた

つい先日、パンダのリアのブレーキランプが片方切れてしまったので、慌ててディーラーに駆け込んだ。修理を待つために案内されたテーブルの目の前にアバルト595Turismo が鎮座していて、イヤでも目に入ってくる。

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※目の毒である…

それにしても、実車のアバルトは実にカッコよくって、惚れ惚れする。

営業マンさんに、アバルトについて有益な情報を教えてもらったので、ロードバイクにはあまり関係もないですがまとめてみますね。(自分に対する備忘録の意味合いもあります)

アバルト500系のラインナップをおさらいすると…

アバルト500

140馬力(※MTは135馬力)でベースとなる車両。ホイールは16インチ。自分が欲しいのもコレ。まあ、上位版は高すぎて検討の余地すらないので消去法ではありますが(笑)。

1.4Lの直列4気筒DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボで最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉は、180(18.4) / 4,500。(※SPORTスイッチ使用時は 206(21.0) / 3,000です)

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ボディカラーはホワイト、レッド、グレーの3色しかないのがやや殘念。

>> アバルト500公式ページ

アバルト595 Turismo

160馬力のツーリング仕様。ホイールは17インチ。唯一、ATしか選べないのがこのグレード。消費税込みで車体価格が339万円…。逆立ちしても買えない価格。ベースのアバルト500同様、直列4気筒のDOHC 16バルブ インタークーラー付ターボです。

turismo

最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉は、ちょっとアップして206(21.0) / 2,000(※SPORTスイッチ使用時は 230(23.5) / 3,000です)

>> アバルト595 Turismo の公式ページ

アバルト595 Competizione

180馬力のかなりモンスターなマシン。17インチホイールを装着。ヘッドレスト一体型 Sabelt製 スポーツシート搭載。 消費税込みで車体価格が369万円(AT)。天地がひっくり返っても、自分には買えない価格である。

エンジンは同様に直列4気筒のDOHC 16バルブ インタークーラー付ターボで、最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉は、230(23.5)/2,000。SPORTスイッチ使用時が 250(25.5)/3,000なので、スイッチを使わないとTurismoと同じエンジン出力になる。

competizione

ボディカラーはグレー (ソリッド)、ホワイト(スペシャルソリッド)、グレー(メタリック)、ブラック(メタリック)の4つ。

>> アバルト595 Competizione の公式ページ

アバルト695 biposto:190馬力

190馬力の完全サーキットモデル。18インチホイールを履き、左ハンドル仕様しかなく、標準モデルで消費税込みで599万円。フルスペック仕様だと845万円。

はっぴゃくよんじゅうごまんえん…。宝くじで1等賞でも獲らない限り、生涯縁のないクルマ。

ただ、Bipostoはそもそも一般人が買うべきマシンではない。というのも、他のアバルト同様に直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボを積んで入るのだが、Biposto は完全なるサーキット専用モデルであって、公道で扱うにはシビアすぎるらしいのだ。よって、サーキットで走るにしても、トレーラーとか積んで運ぶのが一般的。

いったい、そんなゴージャスなことをできるお方がこの日本に何人いるのであろうか。もはや神々の遊びとしか思えない。

biposto

ちなみにBiposto とはイタリア語で「2名」という意味である。後席はサーキットマシンゆえ、存在しない。

>> アバルト695 bipostoの公式ページ

アバルトの売れ筋ナンバーワンは、なんとCompetizioneである

営業の方から知らされて驚いたのが、売れ筋ナンバーワンはベースの500ではなく、Competizioneであること。しかも内訳はCompetizioneが7割。500が2割ですって。

Turismo は以外なことに1割程度。 理由は「Turismo はマニュアルが選べないから」で、やはり圧倒的にMTがに人気であるとのこと。

ただし、Competizioneの弱点はシートが本格的なバケットタイプであること。小柄な女性だとお尻が深く沈み込んでしまい、適正なポジションが取れないこと。ある程度の体格の男性向けということになる。

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※Turismo のシートは革張りで座り心地がよく、適度なホールド感がある

その点、500やTurismo はセミバケットシートなのでオクサマのような小柄(身長146センチ)でもポジションが取れる。
※営業マンさんは、ちゃんと嫁の身長を把握してオススメしてきている。できる方だ(笑)。

チンクエチェントからの乗り換えが多い

どんな属性の方々がアバルトを買うのか気になったので聞いてみると、年齢層は30代~50代がメインだそうな。子供のいないご夫婦とか、逆に子供が巣立ったご夫婦が定番パターン。

一度フィアットに乗った人は、なかなか他社に浮気しないらしく、チンクエチェントからアバルトに乗り換える層がけっこう多いとのこと。もともとチンクエチェントのデザインやサイズが気に入っている場合、ボディサイズはそのままで「エンジンを乗り換える感覚」でアバルトにお引っ越しをする。なるほど、そういう考え方があるのか…と感心した。

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※パンダとチンクエチェントのエンジンは同じです。愛着のわくエンジンです。

来年以降にマイナーチェンジを控えている

時期は未定だが、デザインのマイナーチェンジが来年以降に行われるらしく、ライトとエアインテークの形状が見直されるらしい。画像を見せていただいたが、現行よりもマッチョで男らしいデザインになっていた。これは実車を見るのが楽しみ!(←買えないくせに…)

あと、営業マンさんはすべてのアバルトのラインナップを(仕事として)試乗する機会があるらしいので、「スバリ、ご自身で買うならどのアバルトを買いますか?」と質問したら、間髪を入れずに「ベースのアバルト500です!」と断言された。

理由は、
500でも十分にパワフルで運転が楽しいです。日常生活での使用をスポイルせず、でも楽しい走りが味わえるちょうどいいバランスを備えているから。
ですって。

ということで、ロードバイクにもミニベロにも関係ない話題で誠に恐縮です。強引に自転車ネタに寄せるとすると、アバルト購入への道の第一歩として、何かしらのサイクルキャリアをパンダに導入しようか検討中。

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※こういうやつですね

いくつもの仕込み&既成事実をを積み上げていくことで、数年後にオクサマに「仕方ないわね…」と言わせるためである。そう、千里の道も一歩から。 作戦はこうだ。

パンダにサイクルキャリアを導入

バイクをクルマの屋根に積むことを日常にする

「バイクって屋根に積むと便利ね。リアシートやトランクスペースを有効に使えるわ」と実感させる

「サイクルキャリアがあれば、2ドアのアバルト500へもトランジションもスムーズですよ」と思い込ませる

「仕方ないわね…」と言わせる(←最終ゴール)

荒唐無稽な話だと思われるだろうか?そんなことはけっしてない。事実、タイレル(Tyrell)のCSI を購入するときは、1年近い準備期間を費やし、念入りにプレゼンテーション資料まで用意して説得にあたり、成功した過去がある。
※「slideshare ミニベロ」で検索するとgoogle1位(笑)



何年かかるかわからないですが徐々にオクサマを洗脳してまいります。



本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』という実践式セミナーに参加させていただいた。 主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。 前編では、正しいウォ ...
本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』という実践式セミナーに参加させていただいた。

主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。

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前編では、正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本を学んだのだが、後編ではとくにペダリングスキルについて重点的にお伝えすることにしよう。

ローディにとって柔軟性は命

筋力を効率よくペダルに伝えるには、重力をうまく活用することと、意外にも「柔軟性が超大事」と教わった。自重をペダルに乗せるとか、下死点・上死点で力を入れても無意味であるのはわかる。しかし、柔軟性がペダリングにおいて重要とはどういうことなのか。

講師の須田さんは、
柔軟性はペダリングにおいてむちゃくちゃ大事です。ロードレースにおいて、体が硬い人はそれだけで不利です。これは絶対的真理だと思ってください。柔軟性がないと、無理&ムダな姿勢で乗ってしまうし、力を加えたい瞬間や角度でパワーを発揮できないんです。
と力強くおっしゃる。

もちろん、体操選手のように180度開脚できるとか、グニャグニャに身体が曲げられなければならない・・・なんてことはない。そこまでの極端な柔軟性は必要はない。

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※山を登ると、筋力の無さを痛感するが、柔軟性も大事だったとは…

しかし、とくにハムストリングスと殿筋(お尻の筋肉)の柔軟性は欠かせないとのこと。そのためのストレッチとして有効な動きがこちら。 

1.椅子に腰掛け、背筋を伸ばす。(胸を張る感じで)

2.右足を左足の上に乗せる。 左足(つまり地面についているほう)に気持ち体の軸をひねって、胸を左腿に近づける。

これだけである。これを左右で10秒キープ。それぞれ3回づつほど繰り返すのだ。見た目は地味だが、これがかなりキツい。気を抜くと、つい腰が曲がってしまうのでそこは注意。背筋は伸ばしたままでやるように。

正しい前屈方法でやってみたら、驚くほど曲がらない

前屈運動のやり方も教わった。単純にヒザを伸ばして、指先を地面に近づけるのが一般的なやり方だけど、臀筋とハムストリングスを伸ばすにでこれでは不十分。  より効くやり方はこうだ。

1.足を揃え、ヒザをまっすぐに伸ばすのまでは通常と同じ。

2.背筋を曲げず、背筋を伸ばしたままで、股関節を曲げるようにおじぎする。

3.このとき、背筋は伸ばしたまま、やや胸を張る意識で。

試すとすぐにわかるが、ぜんぜん前屈できない。びっくりするほど前屈できなくてビビる。それだけ自分のハムストリングスと臀筋は硬かったということ。

柔軟性は積み重ねが大事。日々の習慣としてしまいましょう。この日以来、自分はこれらのストレッチを毎日の日課としている。

クランク角度と効率

レースに出場するような方にはほぼ常識だろうけど、ペダルが上死点(12時)と下死点(6時)にあるときは力を加えてもまったく推進力に変換されず、無駄になってしまう。

下死点では力を抜いて、滑らかに通過させたほうが良い。「引き足を意識する必要もない」とのことだ。 股と股関節の筋力を効果的に発揮できるのは、90~120度付近。ペダルが2~4時にある間。

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※3時の位置が最も力を発揮する

なお、股関節が硬いとペダリングが上手にできない。股関節が硬い人の特徴として、ついついサドルを適正値よりも上げてしまう…がある。適正値の高さでは苦しくて回せないからだ。

サドルを上げすぎた結果、骨盤を左右に振って上下させて、なんとか帳尻を合わせようとするのもあるあるなパターン。非効率な乗り方であり、正しいポジションからはかけ離れてしまっている。

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※Q-rings を使うようになって、ペダリングはちょっとは上手になった(気がする)

股関節でペダリングしよう

初心者のミスでありがちなのが、「ヒザでペダリングしてしまう」。そして太ももの前の部分の筋肉(大腿四頭筋)を使ってしまう。これだと疲れやすいし、ヒザに負荷がかかる。意識すべきは股関節。股関節でペダルを回そう。

使うべきは、腿の裏側のハムストリングス(大腿二頭筋)と臀筋。ここを使って回せば疲れにくく、長時間ペダリングが続けられる。

須田さんからのアドバイスは、「日常生活にトレーニングを組み込んで習慣化する」こと。たとえば通勤途中の階段とか、オフィスまでの階段の昇りで臀筋を意識するのが良いそうだ。太もも(大腿四頭筋)ではなく、臀筋で階段を昇る。

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これなら忙しい仕事人でもすぐに始められる。トレーニングは習慣化することが継続のコツなので、これはよい発想。ちなみに自分は、通勤電車の乗り換え等ではエスカレーターは使わず、オフィス(8階)へも階段で行くようにしている。


以上、「本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』の正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングとポジションの基本」を前後編でお届けしました。


次回は「栄養学・健康&ダイエット シーズン毎の波やレースカテゴリの違いによる食事の変化、コンビニ活用法」を取材させていただく予定。すでに楽しみである。

セミナーの詳細とお申込方法はこちら \(^o^)/


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