サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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2016年11月

ロードバイクほど、独学で始め、我流を続けてしまうスポーツもないと思う。なんとなくショップに行き、たまたまその場でめぐり合わせた店員さんの言葉を信じ、「こんなものか」と合わせたポジションで走りだす。 大抵の人は自転車には乗れてしまうので、走ることはできてし ...
ロードバイクほど、独学で始め、我流を続けてしまうスポーツもないと思う。なんとなくショップに行き、たまたまその場でめぐり合わせた店員さんの言葉を信じ、「こんなものか」と合わせたポジションで走りだす。

大抵の人は自転車には乗れてしまうので、走ることはできてしまう。それが曲者で、仮にポジションが間違っていても、フレームサイズが微妙にズレていても、「ロードバイクって、少々の違和感は受け入れるべき乗り物なんだろう」とあまり疑問に思わない。

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自分も過去に、ショップのメカニックさんの意見を無視して、買って間もないロードバイクのサドルを独断で3センチほど上げて、ヘッドにスペーサーをMAXまではめて、「うむ、ちょうどいい。自分に最適のポジションを見つけたぞ」と悦に入っていたことがある。

で、別のお店のメカニックさんから「あんた、サドル上げ過ぎだよ」って指摘されて、自分の過ちを深く恥じた。結局、最初に指導されたサドルの高さが正しかったのだ。

>> 【ロードバイク初心者に読んでほしい】プロショップ・タカムラ製作所でポジションを徹底的に改善してもらった話

このように、ロードバイク初心者はトンデモポジションで走ってしまっていることがある。皆さんの中にも、「オレって、このポジションで大丈夫なのか…?」、「アタシ、そういえば一度も専門家に診てもらったことがないわ…」って一抹の不安を抱えている方がいるかもしれない。

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そんな方に役立つであろう、こんなセミナーを体験取材させていただいた。それがこちら。

本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための、『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』

主催は3RUNさん、講師は株式会社ウォークライドの須田晋太郎さん。第2回目となる、「正しいウォーミングアップ、身体のケア、ペダリングやポジションの基本」で学んだことをお届けしたい。

ウォーミングアップ

ウォーミングアップとは全身に血液を送りこみ、体温を上昇させ、身体を運動に慣れさせる行為のこと。文字にすると当たり前すぎることなのだが、ちゃんとできていない人が少なくない。

ヒルクライムのような短時間で強度の高いレースはもちろんのこと、長時間のロードレースにおいてもウォーミングアップは大切。とくに、ヒルクライムレースで好成績を収めたかったら、マストとのこと。

ただ、アマチュアレースの場合、スタートポジションの確保もしなければならないし、なかなか満足にウォーミングアップできる環境は用意されていないのが現実。有利なポジションを確保する代わりにウォーミングアップを犠牲にするか、直前までウォーミングアップをする代わりにポジションを明け渡すか、難しい判断にはなる。

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※栂池ヒルクライムに参加したときの写真。まったくアップできないまま走った

また、ヒルクライムを例にとると、会場を走ることはまずできないし、できたところで身体を冷やしてしまう。よってローラーを持ち込んで、レースのわりとギリギリ直前まで回すのが望ましい。ローラーの種類は固定でも三本でも、「お好みでどうぞ」とのこと。ちなみに須田さんは「固定が好み」とおっしゃっていた。

「ベストのウォーミングアップ方法はこれ!」といった唯一の方法は存在しないのは当然だけど、プロのやり方を知るのは参考になるだろう。須田さんがレース前に行うウォーミングアップはこんなかんじ。


スタート2時間前からウォーミングアップ開始 ↓ 20分ほど固定ローラーを軽く回す

体操とストレッチで身体をほぐす

消化の良いゼリーを食べる

30分ほど固定ローラーを強めの負荷で回し、1回オールアウトするくらいまで持っていく

ちょっと休んでから、スタート地点に移動する


この方法が、須田さんにはフィットしているとのことだが、万人にマッチするとは限らない。人様からの情報はあくまで参考に留め、自分自身でいろいろ試してベスト法を見つけていただきたい。

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余談だが、須田さんはかつてヒルクライムレース(寒い季節)に出場する直前に、風呂に入ったことがあったそうだが、「体が温まって、調子よく登れた」というエピソードも披露してくれた。

日々のボディケア

サイクリスト向けのボディケアは、「ストレッチ」「体操」「マッサージ」「スキンケア」「リカバリーライド」がある。筋肉に血流を促して、疲労回復を促進することが目的。

自分はサッカーはやっていたので、運動前後のストレッチの重要さは理解している。が、サイクリングではこれまでほとんどストレッチをしたことがなかった。サッカーのように急な動作(切り替えし、ターン、ストップ・アンド・ゴー)はなく、筋肉や関節には優しいスポーツであるのがその理由。

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ただ、サイクリングでもストレッチは大切らしく、レース前には体を動かしながら伸ばす「ダイナミックストレッチ」、運動後はじっと筋肉を伸ばすスタティックストレッチが適しているとのこと。 なお、ダイナミックストレッチがどんなものかを想像できない方は、サッカーのブラジル体操を想像してもらえばよい。


※1分10秒から体操が始まる

あと、注意事項として「スタティックストレッチは副交感神経を活性化させるので、リラックス効果がある。よって、運動前のストレッチとしては不向き。クールダウンで行うべきストレッチとなる。

せっかく入念にウォーミングアップしても、その後にスタティックストレッチをしてしまったら、せっかくの準備がパーになってしまう。「運動前はダイナミックストレッチ、運動後がスタティックストレッチ」と覚えておこう。

ペダリングスキル上達のポイント

ペダリングの巧拙をうんぬんする以前に、正しいバイクセッティングができていることが大前提。自転車が効率的に進むメカニズム、人体をどう動かせば効果的か、そして安定して走らせることができるかを講義いただいた。

冒頭でも書いたとおり、自分もかつてデタラメなバイクセッティングを「これこそ正解」と信じこんでいた黒歴史があるので、この話は耳が痛かった。

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須田さんはバイクのフィッティングもできるそうで、以前トライアスリートのフィッティングを診断したところ、「サドルが適性よりも10センチ高くなっていて驚愕したことがある」と語ってくれた。

「トライアスリートってガチでパフォーマンスを突き詰める人でしょう?そんな人が間違ったバイクセッティングで走るなんてありえるのかしら」と首をひねったのだが、数年前は「自転車をトライアスロンの競技の一部としか見ておらず、半ば仕方なくやっている」という選手も存在したそうな。

よって当然セッティングは我流。プロに診断してもらうこともなかった…ということらしい。自分の感覚を頼りにせず、なるべく早い段階でフィッティングするのがよろしいとのこと。予算はかかるが、それだけの価値はある。この言葉には、自分も激しく首を縦に振った。

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なお、フィッティングというものは、「一回やったらオシマイ」ではなく、年に1回くらい受け続けるのが理想なんですって。これは知らなかったが、言われてみれば確かにその通り。筋肉の付き方も変われば、巡航スピードが変わるだろうし、それによってフォームも微調整する必要がある。

そういう意味では、自分がフィッティングを受けたのは2014年9月だったので、2年以上も経過している……そろそろ、診断を受けようと思った。

なお、須田さんからのアドバイスとして、「同じ人に診てもらう方がいい。セオリーはどこも変わらないが、適用するメソッド(理論)とか、使う機材を同じものにするため」とのこと。これもちょっと考えれば当然のこと。歯医者をコロコロ変える人がいないように、バイクフィッティングも同じ人に診てもらうのがよさそうだ。

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※愛車と乗り手を理解してるメカニックさんがいると、心強い

あと、ひとつ注意事項として、股下の長さに係数をかけてサドルの高さを算出する方法は「ナンセンスで当てにならないですよ」ということだ。単純に股下のセンチメートルだけで正確にはわからない。なぜかと言うと、つま先を下げ気味にするライダーもいれば、フラット気味で漕ぐライダーもいる。実際にバイクにまたがってペダリングをしながら最適値を探るべきなのだ。

「セッティングはお金はかかるけれど、意味も価値もある投資ですよ」とのことだった。

さて、前半はココまで。勉強になることばかりで、目からウロコだった。自転車歴7年目になる自分ではあるが、まだまだ知らないことが山のようにあると思い知らされた。

次回は、「筋力&重力を効率よく使う」、「クランク角度と効率」、「ペダリング運動で使う動き&筋肉」、「クランク角度による筋肉の連動」をお届けします。
\(^o^)/

セミナーは今も受け付けているとのこと。詳細とお申込方法はこちら


 

秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。 ラストの後編では、実際にコースを走らせていただくことになった。 >> 前編はこちら >> 中編はこちら >> 初心者からプロまで楽しめる ...
秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。 ラストの後編では、実際にコースを走らせていただくことになった。

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>> 前編はこちら
>> 中編はこちら
>> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)  

指導してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)である。

初心者コースがあるので、安心して試走できる

改めてお伝えすると、「秩父滝沢サイクルパークBMXコース」は、埼玉県秩父市滝沢ダム工事の跡地を使って開発された、全国屈指の規模と施設の充実を誇るコース。スタート台の上に立ってコース全景を眺めたのだが、コブの大きさに震えが止まらない。こんな高さを自転車が跳べることも信じられない。

しかし、本コースを走ることができるのは一定のスキルと経験があるライダーのみ。初BMXの自分は、200メートルほど離れたところにある初心者コースから開始となる。いきなりここではなくて、ほっと胸をなでおろした…。

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※ここを走るのではありません

駐車場でBMXに慣れるところから始まる

その前に、まずはバイクに慣れねばならない。ダートコースを走るので、フルフェイスヘルメットとプロテクターを装着する。ビンディングシューズは使わない。レースでは使うのだが、初心者が試すときはふつうのシューズでかまわないとのこと。
※バイク、ヘルメット、プロテクターすべてレンタルできるので、手ぶらで来てもOKです。

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※平坦路でまず練習

ちなみに、本格的にやっている人でも、トレーニングではあえてビンディングシューズを使わないこともあるという。理由は、そのほうが体重バランスを意識せねばならないから。意図的に走りにくい状況にして、身体とバイクの一体感を高めるのだそうな。

子供の記憶を思い出す

サドルは低すぎて座れないので、基本的にはずっとペダルの上に立ちっぱなし。よって、「立ちこぎができる」ことがBMX試走をする際の最低限条件となる。

シングルギアなので変速の手間はない。脚でひたすら回すだけ。なんだか、子供の頃に初めて自転車に乗ったときの、「プリミティブな感覚」が蘇ってきた。ロードバイクでは気になるホイールがどうのとか、コンポーネントがなんだとかってマシンの性能は一切関係なく、「シンプルに足を回す、進む」という体験が面白い。

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※指導してくれる高山さん

バイクに慣れたら、次は「白線の上をゆっくり、はみ出さずに走れるか」のチェック。懸命にライン取りを守ろうとして、ついつい目元が手前の地面に向いてしまうがコレは逆効果。
少し先を見てバイクの中心でリラックスした乗車姿勢をとると、フラつかずに真っ直ぐ進みますよ。
とのこと。

細かい連続カーブが難しい

次に細かくジグザグに曲がる練習。高山プロはいともカンタンに、風を切るようにビュンビュンと旋回しながらカーブをクリアする。どうやら体重移動が肝のようだ。 しかし、平地の舗装道路ですらこれがなかなかうまくできない。体重移動しているつもりなのに、なぜだろう。
体重移動のコツは、体の軸の使い方にあります。身体を進行方向に向けると、バイクが自然に曲がります。体重移動のポイントは、どこに体重をかけるかです。
へーーー、そんな体重移動の仕方があったとは…。ロードバイクの世界ではあまりお目にかからないメソッドのような気がするんですが…。
BMXほど細かなカーブのシーンはロードレースではないですが、ツール・ド・フランスの中継映像をよーく観察すると、キツいコーナーを下るときとかで使っているのがわかりますよ。

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※体の一部のようにバイクと一体化している…

指導の通りやってみるち、たしかに曲がりやすい。前輪が切り込むようにぐいっぐいっと入っていくので、Rのキツいコーナーでも旋回できるのだ。身体を傾けるだけが体重移動なのではないことが体感できた。
※さすがに高山プロのように風を切るスピードは出せないが・・・(^_^;)

初心者コースでも十分すぎる迫力がある

初心者コースは、本コースとはうってかわってこじんまりとしていた。このコース、なんと高山さんご本人が自ら設計し、工事会社に発注して現場監督を務めて造ってしまったそうな。(すげぇ…) 走ってすぐに前言撤回することになるのだが、「あ、これならイケそう」と思ってしまった。

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※ちびっこも走っているし、「これはさすがに楽勝だろ」という考えが大間違い

まずは高山プロが走る。スイスイと、しかもほとんどペダルを回さずに体重移動だけでクリアしてしまった。しかし、見るとやるとでは大違い。これがむちゃくちゃ難しい。 

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平坦な場所がひとつとしてなく、路面状況は刻々と変化し、しかも未舗装路なので重心が少しでもずれるとグリップが失われる。ほんの100メートルほどのコースなのに、身体も脳もすごく疲れる。三本ローラーでそこそこ身についていると思っていたバランス感覚だが、BMXの前では子供だましに思えてしまう。

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※ちちぶる編集長もおっかなびっくり走る

舗装路を走るのは段違いで、全身の神経をフル動員させなければならない。ちょっとでも気を抜くと、コースアウトしてしまう。実際、自分も「これ以上体重移動するとコケてしまいそうで怖い」という恐怖心が先に立ち、曲がりきれずに数回アウトしてしまった。見た目はなんてことのないコースなのに、走るとこんなに難しいとは…。

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※なんてことのないバンクに見えるのだが…

10回くらい試しただろうか。たった30分程度の練習でも徐々に慣れてきた。これを繰り返せば、確実にバランス感覚は身につくぞ…と思った。

ひとつ悲しかったというか、苦笑いさせられたというか、複雑な気分になったのが、同じコースで遊んでいた小学低学年の男の子が、びっくりするほど速かった。自分とちちぶる編集長がおっかなびっくり走っている真横を、オラオラオラオラ~ってぶち抜かれた。それも何度も何度も(笑)。 やはり、バランス感覚を身につけるには、幼少期から始めるのが良いのは間違いなさそう。 

今回、素晴らしい体験ができた。そして大きな学び(バランス感覚あるという自信が崩壊し、BMXはその感覚を鍛えるのにもってこいの方法だと知る)があった。

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※紅葉がキレイ…

「ロードバイクしか乗ったこと無いんだけど…」 、「BMXは未体験で自信ないんですけど…」という方でも大丈夫。レンタルできるし、プロの指導もある。敷居が高いと思うかもしれないが、自分も試してみて面白さがわかった。ぜひBMXを一度試してみてほしい。

>> 秩父滝沢サイクルパークBMXコース
\(^o^)/自分ももっとバイクスキルを鍛えねば…



秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。今回は中編です。 >> 前編はこちら >> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる) 案 ...
秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。今回は中編です。

>> 前編はこちら
>> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)

案内してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)。イケメンである。

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秩父滝沢サイクルパークBMXコース」は、埼玉県はおろか、全国でも屈指の規模と施設の充実を誇るコースで、BMXコースのほか、トレーニングコースとしてランニングバイクコース・マウンテンバイクコースも備える。全日本BMX連盟公認コースでもある。

全日本選手権等の公式戦が行われる場所でもあるが、同時にBMX初心者の練習コースとしても利用できる。ちなみに、2020年の東京オリンピックの事前トレーニングキャンプの候補地として、埼玉県知事会を通じ誘致しているんですって。実現すれば、世界トップレベルの選手の練習風景を見学できるかも?

前編では、そもそもBMXコースとはどんな競技なのか?種目には何種類あって、それぞれの違いは何か…について書いたのだが、今回はBMXのコースを中心にご紹介したい。

BMXバイクのレギュレーションについて

レース用はカーボンもしくはアルミ。フリースタイルはクロモリ、という素材の住み分けができているが、それだけではない。両方を比較すると、レース用はチェーンリングが大きく、フリースタイルは極小であることに気づく。 レース用は44-16T、フリースタイルは25-9Tが主流である。
※もちろん、コースプロファイルと個人の特性でギア比率は変化するが

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また、レース用のほうがチェーンステーが長く、ひいてはホイールベースも長めにされており、より「安定させつつ、速く走る」ことに特化された設計がされている。

どちらもサドルはほぼ飾り状態。走行中は常にスタンディングなので、「いっそ、サドルは外して走ればいいのに」と訊ねたら、「レギュレーションでして、装着はしていないとダメなんですよ」とのこと。 でも、徹底的に軽量化されていて、レールもないモノであった。

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※サドルは飾りのようなもの

驚いたのが、レース、フリースタイル共に「ブレーキがリアにしか無い」という点。なぜなら、BMXは基本ぶん回して走るため、さほど強力なブレーキングができなくてもOKだから…らしい。フロントに強力すぎるVブレーキがつくと、むしろそれは危険でもあるんですって。

よって、BMXはそのままでは公道で走ることはできない。走る場合は、前後にブレーキを装着しましょう。(公道で走りたくなるようなバイクではないが…)

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※ブレーキ台座すら存在しない

コース長は日本最大級

生まれて初めて見るBMXコースの第一印象は、「でけぇ!」のひとこと。ぐねぐねと曲がっているのでひと目で全長がつかみにくいのだが、約350メートルある。日本国内では最大級の大きさだ。

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※小高いピラミッドがスタート台

スタートポイントが高い場所にあって、地上5メートル。ちなみに世界選手権では8メートルの高さから飛び出す。5メートルでも足がすくみそうなのにさらに3メートルも高いとこからトップスピードで鬼漕ぎするなんて、信じられん…。

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※足がすくむ

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※角度が明らかにヤバい

レースは8名同時スタート

コースは8つあって、8名がヨーイドンでいっせいに走り出す。陸上のように決められたコースがあるわけではなく、ライン取りは自由。よって、スタート直後から激しい接触をしながら有利なコースの取り合いが始まる。

もちろん、相手を手でつかむような行為は許されないが、肘・肩で押し込む等はOK。BMXは肉弾戦なのだ。なお、8名で走ることを3回繰り返し、上位4名が勝ち上がるという形式。

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1~8コースの中で、どこが有利かは一概に断言できないものの、一般論としてはインコースの1コースのほうがアウトの8よりは有利と言われている。 ただ、高山さんの好みは「3か4コースですね」とのこと。

インコースすぎてもコーナリングが窮屈になってしまうので、どうしても選手は中央によってきてしまうらしい。ロードレースはライン取りやポジションがむっさ大事だが、短時間で勝敗が決まるBMXでは、より一層重要ということか。

高山さんは、ロードとトラックで落車やケガをしたことがない

8名の選手が高いコブを跳び、押し合いへし合いしながら滑りやすいダートコースを走るので、落車はふつーに起きるし、ケガも当然のようにある。

高山さんもBMXのキャリアの中では度重なる怪我をしており、BMXでは去年に肋骨のヒビ、今年は肩の脱臼をされているとのこと(痛そう…><)。 しかし、高山さんはこれまでに「ロードとトラックでは大きな落車に巻き込まれたことも、大怪我の経験もゼロ」だと言う。それだけ危険察知能力とボディバランスが研ぎ澄まされているということなのだろう。

実家がBMX系の自転車ショップ
で、5歳の頃からBMXに親しんでいたという環境も大きく影響していそうだ。 BMXライダーって、骨折とか脱臼の数の多さが勲章…なイメージを持っていたんだけど、高山さんは、「自転車でいちばん大事なのは、落車しないこと。致命傷を負わないこと。とくに一般サイクリストであればなおさら」と強調していた。

「アマチュアのサイクリストさんは、どうしてもスピードを競ったり、脚を鍛えたり、トレーニングに勤しむことに気を奪われがちですけど、もっとも大事なのは事故を起こさない、落車しないことです。

落車しないために必要なライドスキル、バランス能力は過小評価されていると思う。BMXを経験したことのないサイクリストに、その点を啓蒙したい」

落車情報はなかなかネットでも見つからないし、経験談を詳細に知る機会もないが、他人の落車体験を聞かせてもらったり、反省点を共有してもらうことだけでも十分に有用。

そういう意味では、産経サイクリストで連載している『私の落車』はプロの目から見ても、価値のある情報らしい。ちょっとウレシイ。

高山さんは高校時代はサイクリング部に所属し、ロードバイクに乗っていたそうだが、ロードバイクでも落車したことがない。BMXで鍛えたバランス感覚とバイクコントロールの技術のお陰で、「何度もあった危険な状況を回避できた」とおっしゃっていた。

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なるほど、BMXがバイクテクニック向上に役立つことは十分にわかった。しかし、自分のような、BMXには無縁の一般サイクリストが今からBMXにまたがって1日レンタルしたところで、急激にスキルがアップするわけもない。バランス系(神経系)のスキルは幼少期の積み重ねが肝であって、とっくに成人した大人が手を出しても無意味なのではないか。

そんな疑問を高山さんにぶつけてみた。 すると、


いえ、ちゃんとした指導のもとで1日BMXを経験するだけでも、バイクスキルはグンと伸びますよ

「まじすか。オッサンでも伸びますか?」

伸びます。アスファルトを100キロ走るより、ダートを1キロ走るほうが段違いにバイクコントロールがうまくなりますよ

「ダートを走ることで、ロードバイクにもプラスの影響を及ぼす…と」

もちろん

「伸ばせるものなら、ぜひ伸ばしたいです」

初心者コース、走ってみますか?

「ぜひ!」


ということで、次回は高山さんに指導いただきつつ、実際にコースを走らせていただくことになった。後編に続きます!

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実際に走ってみるよ!\(^o^)/

 >> 前編から読む


秩父は自転車で何度も訪れている場所で、埼玉県民かつサイクリストである自分にとっては思い入れのある場所である。白石、定峰、山伏、正丸等の峠道はあるし、名物のわらじカツとか、源泉かけがなしの満願の湯等はお気に入りの場所で、秩父に行ったら必ず立ち寄る場所。 そん ...
秩父は自転車で何度も訪れている場所で、埼玉県民かつサイクリストである自分にとっては思い入れのある場所である。白石、定峰、山伏、正丸等の峠道はあるし、名物のわらじカツとか、源泉かけがなしの満願の湯等はお気に入りの場所で、秩父に行ったら必ず立ち寄る場所。

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そんな秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんとお知り合いになることができた。昨今、地域メディアは全国あちこちで生まれているけど、まさか秩父にあるとは想像もしていなかった。

ちちぶる」とは、秩父のローカルWebメディア。「秩父の魅力を再発見」をテーマに、他では決して知ることのできない、独自の情報を発信している。


浅見さんいわく、
秩父には観光雑誌には載っていない、隠れた魅力がまだまだあるんですよ。その魅力は、この地に生まれ育った人ですら気づかない、とっても素敵な場所だったりもします。

峠道以外で自転車に関連したスポットがあるのか訊ねたところ、「秩父滝沢サイクルパークBMXコースに行ってみますか?」とご提案いただいた。BMXは正直人生で一度も縁がなかった自転車。乗ったことはもちろん、競技を見たことすらない。

フルフェイスヘルメットとプロテクターを付けて、小さい自転車でデコボコのダートコースを飛んだり跳ねたりして走るエクストリーム系競技…くらいの雑な知識しかなかった。

なんでも、プロライダーの方がインストラクターとして常駐しており、直々に指導いただけるとのこと。BMX未体験者にとっては心強い。ということで、11月某日に浅見さんと一緒に取材させていただいた。

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※スキーロッジみたい(*^^*)

前編の今回は、そもそもBMXとはどんな競技なのかを、秩父滝沢サイクルパークBMXコースで学んだ情報をもとに解説してみます。

そもそもBMXとはどんな競技なのか?

BMX(ビーエムエックス)は、『Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)』の略で、20インチ径ホイールの競技用自転車。ワールドカップ・オリンピックなどのレースもある。

短距離レースやスタントに使用される車体は、構造が単純かつとっても頑丈。快適性は無視され、変速機能もないシングルスピードのため、長距離走行には向かない。また、泥よけやスタンド、ライトなど、競技に無関係の部品は装備しない。

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※これはフリースタイル用のBMX

BMXの誕生のキッカケは、70年代初期にアメリカの子供たちが20インチクルーザーバイク(自転車)でモトクロスをマネたことが起源とされる。70年代半ばには専用のバイクでのレースが全米で行われ、1982年には初の世界選手権が開催された。

1982年の大ヒット映画、『E.T.』で、終盤の山場で子供たちが自転車で市街地をぶっ飛ばしてパトカーの追跡から逃げるシーンがある。あのとき乗っていたのがBMX。小学六年生のときにETを観て、あのシーンが強烈に記憶に刻まれている。

自分は全く知らなかったのだが、2008年の北京オリンピックから正式種目にBMXが採用され、ロンドン、リオでももちろん行われた。てっきりロードレースとマウンテンバイクだけだと思っていたので、正直驚いた。(テレビ中継されていたっけ…?)

BMXの種目は大きく2種類

オリンピック種目のBMXは、8選手がヨーイドンで一気に起伏が激しいダートコースを駆け抜けてタイムを争うレース形式。コース長は350~400m程あって、予選、準決勝、決勝と着順を争う。

他の自転車競技と比べて、幼い子供(5歳くらい)でも行うことができるのが特徴で、そのため自転車競技の出発点となることも多い。ロードレースやマウンテンバイクのレーサーでBMXレース経験者であることも少なくないそうだ。

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「あれ?公園とかアスファルト上でサーカスっぽい曲芸をするジャンルもなかったっけ?あれもBMXなんじゃ?」と思った方は鋭い。あれもBMXである。

BMXの競技はレースとフリースタイルの2系統にわかれている。レースはスピードを競い、フリースタイルは技を競う。レースとフリースタイルではバイク車種や素材がちょっと違って、一台のBMXをレースとフリースタイル両方に使うことはない。

レース用BMXのフレームはもっぱらアルミかカーボンで、フリースタイルはクロモリが主流。その逆はないそうな。「フリースタイルは軽いバイクのほうが有利なんじゃ?」と思ったが、「フリースタイルは高くジャンプしたり、激しく着地するため、フレームは消耗品と考えられている。とにかく頑丈であることが第一なので、クロモリ一択」なのだそうな。

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※これはレース用のBMX

フリースタイルは様々な技を披露し、その難易度・独創性を競う。制限時間内で自由に技を入れ、ジャッジによるポイントで順位を決める。形式そのものは、フィギュアスケートに似ている。

フリースタイルは、細かく見ていくと幾つものジャンルに細分化されるのだが、今回はあくまでレースとしてのBMXの取材なので、フリースタイルについては割愛する。

BMXに乗る人のイメージ

人生に一度もBMXコースに行ったこともなく、バイクを間近に眺めたこともなければ、BMXサイクリストとしゃべったこともない。そんなBMXに乗る人の自分勝手なイメージは、、、
「比較的小柄でむちゃくちゃボディバランスがよくって、バク転とかバク宙なんて余裕でできる細マッチョで、わりかしイケメン。私服のファッションにもこだわっていて、ダメージジーンズとかモフモフのパーカーとか、マウンテン系のビビッドカラーのアウターをさりげなく着こなすオシャレさん。ニット帽の似合うキレイな奥さんと3歳の娘とログハウスのBESSとかに住み、休日は家族でキャンプ。音楽は洋楽一択でハード目のパンクとかメタル系が好き。フジロックフェスティバルには毎年行く。計算し尽くした無造作風な髭(無精髭ではない)をまとうワイルド肉食系。当前ながらモテる。要するにリア充」

である。(完全な先入観です)

プロインストラクターの高山さんに解説いただく

ちちぶる編集長の浅見さんからは、事前に「プロライダーでインストラクターでもある高山さんという方が、秩父滝沢サイクルパークを案内してくださいますよ」とお聞きしていた。

一方的に上記のイメージをしていたため、自分とはぜんぜん住む世界も付き合う人々も違う人だよな…リア充すぎてとっつきにくかったらどうしよう…BMXのことを何も知らない自分が取材したら失礼にならんだろうか…といくつかの不安を抱きつつ、当日は秩父市大滝に向かったのだが…。

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プロフィールページより

高山さん登場。むっさ物腰が柔らかく、柔和な笑顔でビックリした。でも、小柄(身長170センチ)でイケメンで細めであるのはイメージ通り。さすがにログハウスに住んでいるかどうか、美人奥さんと3歳の娘さんがいるとか、休日のファッションについてはプロフィールページにも書かれていなかったし、詮索するわけにもいかなかったので、きっちりBMXについてだけ取材させていただいた。

次回は、秩父滝沢サイクルパークBMXコースをガッツリ紹介をします!
\(^o^)/



高級なバイクであればあるほど、大切に扱ってケアするもの。チェーン、コンポーネント、フレームの汚れに敏感になっているローディの方も多いと思う。 愛車のフレームに傷がついたときのサイクリストの悲しみっぷりは、自転車に興味のない人には、「いい大人のくせに、たか ...
高級なバイクであればあるほど、大切に扱ってケアするもの。チェーン、コンポーネント、フレームの汚れに敏感になっているローディの方も多いと思う。

愛車のフレームに傷がついたときのサイクリストの悲しみっぷりは、自転車に興味のない人には、「いい大人のくせに、たかが自転車ごときで何を大げさに嘆いているの?」って見えるかもだけど、サイクリストにとっては一大事なのです。

自分は先日、タイレル(Tyrell)のCSI で信号待ちしているときに横着をしてクリートを外さずに標識のポールを持って立っていたら、前輪がガコン!と横に回り、ポールにフロントのキャリパーブレーキをぶつけてしまった。当然、傷がついた。(そのショックは1週間ほど引きずりました…)

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で、そんな大事なバイクの中でも、もっとも細心の注意を持ってケアするのがフレーム。なんせ、一番高いパーツですからね。自分はフレーム洗浄のシャンプーとワックスは持ってはいたけど、それ以外のケアをしてこなかった。

「ガラスコーティングというものがあるそうだけど、どうなのかな~」って気になっていたタイミングで、クレストヨンドさんから、『ガラスの盾』を使ってみますか?とお声がけいただいた。これは試さない訳にはいかないっ。ご提供ありがとうございます!

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『ガラスの盾』ってどんな製品?

クレストヨンドさんの公式サイトを引用しつつ紹介すると、『ガラスの盾』とは”自転車向けに開発したガラスコーティング剤”である。

繰り返し塗り込むことで皮膜を強くなり、持続力が増し、長期に渡って効果を発揮してくれる。石油系溶剤フリーなので、普段のメンテナンスの最後の仕上げにコーティングができるというモノ。

なんでも、石油系溶剤が含まれるケミカルは「油で油を溶かして」しまう。石油系溶剤を含むケミカルは、強い塗装面には汚れを落としつつテカりを出せるのだが、弱い塗装面には向かないそうだ。最悪、融解した汚れが逆に塗装に染みこませてしまう悲劇も起こり得るんですって。

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※専用クロスも付属されてます

それが石油系溶剤フリーのうれしいところ。しかも施工後は水弾きがよくなって、あたかも透明なガラスに覆われたような独特のツヤが出る。さらに汚れも付きにくくなるし、汚れた場合でも水洗いでOKなのだ。

つまり、「大切なフレームが美しく、汚れにくくなる」わけだ。さっそくタイレル(Tyrell)のCSI とオクサマのボードウォークに施工してみた。

『ガラスの盾』の使い方はいたってカンタン

とくに難しい工程はない。付属のクロスにスプレーで吹き付け、キュッキュとフレームを拭くだけ。あ、もちろん事前にバイクはキレイに洗っておく必要がある。(車にワックス掛ける前に洗車するのと同じ理屈)

透明なので「ちゃんと塗れているのかな?」と最初は不安だったが、施工した後は光沢が出るし、表面がスベスベしてくるのでコツはすぐにつかめる。

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※メンテ中は腕時計はハズした方がいいね…(写真見て気づいた)

自転車のフレームなんて、車に比べれば圧倒的に表面積が少ないので、どんなに入念に塗り込んでも5分くらいしかかからない。塗り残しが無いように、ボトムチューブの裏側、ボトムブラケットの真下、チェーンステーやフォークの内側もしっかりと拭く。

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※すげーピカピカになる…

もともとシルバーの光沢が眩しいCSIではあるが、ますますピッカピカになった。それを見ていたオクサマから、「私のボードウォークも磨きなされ」と指示が飛ぶのでボードウォークも磨く。

ボードウォークはマットなので、『ガラスの盾』を塗り込んでも光沢は出ない。ただ、光をかざすと鈍く反射して、落ち着いた雰囲気になった。オクサマもその変化には気づき、「褒めて使わす!」と喜んでくれた。

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磨きながら気がついたのだが、2010年10月の購入から一度もワックスをかけたことのないボードウォークには細かいキズがあちこちに点在していた。「ガラスコーティングするなら、もっと早い時期にやってあげればよかった…」と少し反省。

フレームを長持ちさせ、いつまでもキレイに保つためにも、ガラスコーティングはバイクを購入直後の人がやったほうがいいと思った。

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その点、ほぼ無傷で新車状態に近いCSIはピッカピカに輝いている。もともと美しかったボディがさらにパワーアップしたようで、とても気分が良い。 で、せっかくなので、もてぎエンデューロに参加したときに持参して、サイクリング仲間にも「ガラスの盾」を試してもらった。

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レース開始直前の10分しか時間がなかったんだけど、べつに難しい作業でもないので、2台の施工を問題なく完了。 光沢と艶もさることながら、「触ったときにすごくすべすべする!ツルツルした感触が気持ちよい!」とコメントをもらった。

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ものの5分かそこらで終わるのですごくラク

もちろん、自分のタイレル(Tyrell)のCSI もピカピカの状態でサーキットに持っていき、キレイなバイクでイベントを楽しむことができた。 なお、塗っただけでしかも晴天の状態で走ったので、見た目しかメリットは感じなかったのだが、撥水効果もある。塗った部分は水玉状になって弾き、水や汚れを付きにくくする効果が期待できそうである。

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※愛車が美しく輝くのを見てニヤニヤできます(*^^*)

クレストヨンドさんは、もともと車のワックス、コーティング専門施工&メーカーさんで、自転車にも新たに参入されたとのこと。本気で車を磨こうとすると下記動画を見ても分かる通り、特殊な機械で行うらしい。



「そっか~、まあ車は面積も広いし、そうだよな~。でも、自転車にわざわざポリッシャーを使うなんて、大げさなことはしないよな~」って思っていたら、なんとやっていた… 

(*_*)クレストヨンドさん、本気だな…  

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※サイクルモード2016にて。ここはタイレルさんのブース。

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※職人さんの眼光が鋭すぎるんですけど…

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※ピッカピカですやん…

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※クレストヨンドさんのブースはかなり盛況で、代表の守谷さんいわく「休むヒマがなかった…(・・;)」とのこと

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※ちゃっかり三船雅彦さんとツーショット撮ってる(笑)

サーベロさん、BOMAさん、タイレルさん等のブースに出向いて、ピカピカに磨きまわっていたらしい。(なんかカッコイイw)

ということで、今後も定期的にタイレル(Tyrell)のCSI とボードウォークを磨いて、きれいに保ってあげようと思う。

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クレストヨンドさん、ありがとうございました!
m(__)m 


 

生身に近い格好で走る自転車で事故に遭遇すると大怪我は避けられない。安全運転が自分にとっての最大のテーマ&関心事なので、ときどきyoutube で自転車事故動画を探しては、学びが得られるものをブックマークしている。今回は、自転車事故動画紹介の第5回目です。Road Bike ...
生身に近い格好で走る自転車で事故に遭遇すると大怪我は避けられない。安全運転が自分にとっての最大のテーマ&関心事なので、ときどきyoutube で自転車事故動画を探しては、学びが得られるものをブックマークしている。

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今回は、自転車事故動画紹介の第5回目です。


Road Bike Crash pico do Jaragua


ピッコ・ド・ジャラグアはブラジル(サンパウロ)にある山らしい。

事故発生: 2分

カーブを曲がり切れずに道端の雑草に突進してしまい、タイヤをとられて転倒。減速しながら草に突っ込んだので、激しいクラッシュではなく、運転者も大したケガはしていない模様。

ただ、転倒の際にハンドルが真横に切れたようで、道路に再び突っこむようにして停止いている。もしも、タイミング悪く前から車が来ていたら、そのまま轢かれていた可能性が高い。 カーブに侵入する前に減速し、コーナリング途中はなるべくブレーキをかけないのが定石である。


Road bike crash - Slippery roads


イタリアのトスカーナ地方にあるラッダ・イン・キアンティでの事故。

事故発生: 33秒

時速45~50キロでのダウンヒル。その後のスラロームで時速30キロ台に落ちるものの、なかなかのハイペースで下っている。

時速30キロほどでぬれた路面のコーナーに侵入した際に前輪がグリップを失って転倒。 運転者は骨折等はない様子で、そのまま立ち上がって歩いてバイクをガードレールにもたれかけさせていた。

本人もコメント欄に「擦りむいたのと、痣が少々できただけで、大きなダメージはなかった」と書き込んでいた。

この事例も、前方から車が来ていなかったのが不幸中の幸い。ダウンヒルのように、勢いがつく状況で落車すると、反対車線にまで体(&バイク)が飛び出してしまう可能性が大。転倒そのものでケガはしなくても、二次災害に巻き込まれる可能性はあるわけで、ダウンヒル時はコントロールできる範囲のスピードで、細心の注意で運転せねばと心に誓った次第。


Road bike endo crash at 35 mph


動画が始まって数秒で事故が起きる。何の問題もなく走っていたロードバイクの前輪が前触れなくグニャッとぐらつき、立て直す間もなくコントロールを失って落車。35 mph=時速56キロなので、公道で出すスピードとしては相当に早い。というか、制限速度をオーバーしている可能性もある。

どうやら事故の原因は、、、

1.後輪がすべってスキッド状態になった
2.慌ててフロントブレーキをかける
3.後輪がグリップを急に取り戻してしまい、スピードに乗る
4.その勢いに前輪がついていけずに左右にぐらつき、転倒

のようだ。 

バイクははるか前方にふっ飛ばされていることからも、衝撃の激しさが分かる。

以下、ご本人コメント。
ヘルメットはしていたけど、頭蓋骨に骨折を負ってしまった。もしもヘルメットを着用していなければ、深刻なダメージを受けていたに違いない。頭蓋骨以外に骨折はなかったものの、体中に擦り傷と痣ができてしまった。この道は日常的に使っていて、慣れ親しんだ道だった。事故はいつだって起きる可能性があることを覚えておかねば

ヘルメットは命綱であることがよくわかる事故動画であった。


Port de Lers descent - cornering crash


事故発生: 1分40秒

カメラを取り付けたバイクではなく、そこに映っているもう1台のロードバイクが落車する。 視界もよく、さほどきつくなさげに見えるコーナーで、曲がり切れずにガードレールに突っ込んでしまう。

スピードの出し過ぎはこうなってしまうという例。ガードレールのがあったおかげでバイクは止まり、落車だけで済んだのは、ある意味幸運だったかもしれない。もしもガードレールがなかったら、崖から落下もありえるし、スピードを出し過ぎているとガードレールを乗り越えて飛んでいくこともある。

コーナリングは十分に減速して、安全すぎるほどに減速して曲がりたいものだ。スピードを競っても、アマチュアサイクリストには何のメリットもない。


追い抜こうとした女性ロードバイクが接触してクラッシュ

事故発生: 22秒

どこの国かわからないのだが、車道脇に自転車専用道路が設けられている。ものすごく高速でたくさんの自転車が走っているのだが、なんとこの自転車専用道路は対向からも自転車が走れる設計になっており、物凄い勢いでバイク同士がすれ違う。

これだけでも見ていて怖いのだが、ミニベロを追い抜こうとしたロードバイクが対向の自転車に激しくぶつかって吹き飛ばされる。追い抜こうとしたロードバイクも不注意だったし、追い抜かれるミニベロもロードバイクに接触しているし、いろいろな要因が運悪く重なって起きた事故。

それにしても狭い車幅で対抗できるような設計にしていることが、そもそも間違いのような気がするのだが…。


以上、5本の自転車事故動画を紹介しました。皆様におかれましても、どうか安全運転&無事故でサイクルライフをお楽しみください。

>> 自転車事故コンピレーションその3  
>> 自転車事故コンピレーションその4  
 

こないだ、ある女性サイクリストと会話してて、ものすごく驚いた。その女性は何年もロードバイクに乗っている経験者なのだが、なんと「リアのホイール脱着が死ぬほど苦手」だと言うのだ。 輪行のために一度外すと、目的地で組み立てるのに30分はザラにかかるらしい。下手を ...
こないだ、ある女性サイクリストと会話してて、ものすごく驚いた。その女性は何年もロードバイクに乗っている経験者なのだが、なんと「リアのホイール脱着が死ぬほど苦手」だと言うのだ。

輪行のために一度外すと、目的地で組み立てるのに30分はザラにかかるらしい。下手をすると、その殆どの時間をリアホイールの装着に費やすほどで、夏場など汗だくになりながら、「はまらん…はまらん…どうしてっ…」って何十分も悪戦苦闘するそうな。

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よって、「自宅でメンテするときはリアホイールは絶対に外さない」し、「電車や飛行機輪行の際はものすごく時間に余裕を見て出発する」とのこと。なお、車での輪行はワンボックスカーを所有しているおかげで、ホイールはそのままで積めるので問題ないとのこと。

どうしても脱着をしなければならない状況下では、youtube等で「リアホイールの脱着方法」と検索して、それとにらめっこしながらどうにかするんですって。

その女性いわく、「だって、女性はメカに弱いっていうじゃないですか(^_^;)」

それにしても、経験豊かな女性サイクリストでも、メカに対する抵抗はなかなか消えないものなのかもしれない。

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以前、「【案ずるより産むが易し】 ロードバイクのリアホイールの脱着方法(GCN動画紹介)」という記事を書いたことがあった。Global Cycling Network でも紹介しているということは、苦手意識を持つサイクリストは国境を超えて存在するということだろう。

文字で説明されるよりも、日本語で解説してくれている動画のほうがいいのは当たり前。日本の動画を探し回った結果、わかりやすい動画が見つかった。



バイクプラスさんの動画のようだ。ステップ・バイ・ステップで丁寧に説明してくれている。初心者の方にもわかりやすいはず。

クイックリリースとキャリパーブレーキの開放までは誰でもできるんだけど、問題は「リアディレイラーを後ろに引っ張りつつフレームを持ち上げ、チェーンをスプロケットから外す(脱着)」ことと、「チェーンをスプロケットにあてがい、リアホイールをエンドにキレイにはめる(装着)」なのだと思う。

コツさえつかめば、力を入れずともスコンと合体してくれる。たとえば、自分も最初は苦労していたんだけど、「外すときはリアディレイラーを右手で掴んで、クイッと軽くねじるように持ち上げると、ホイールがエンドからするりと外れるよ」とアドバイスを受けてから、とたんに脱着、装着が苦にならなくなった。

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というか、リアディレイラーを一切触らずに外すのは、かなり難儀する。 (ここからは自分の勝手な想像なのだが、)メカに弱い女性は「得体の知れない精密機械のリアディレイラーを触ってはいけない!」って思い込みがあって、そのせいで脱輪させるのに苦労しているのではないか。

もうひとつ、ワールドサイクル24さんの動画を紹介しよう。



こっちはかなり豪快というか、男前。キャリパーブレーキ開放とクイックリリースを開くまでは当然同じなんだけど、右手で後輪を地面に押さえつけ、左手でサドルを持って、フレームを一気に持ち上げる。リアディレイラーを触ることもない。

まあ、リアホイールもフレームも頑丈なのでこれくらい豪快に打着しても何の問題もない。

補足しておくと、フレームはまっすぐに持ち上げて、ブレーキシューに当たらないようにすること。そして、ブレーキの開放を忘れないようにすること。急いでいるときなど、オラァってホイールを外そうとして、ブレーキシューに引っかかってしまって慌てる…ことが稀にあるので(笑)。

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ただ、上の2つの動画では 「だって、お店のプロがやっているんですもの。動きがスムーズすぎて参考にならないわ…」 ・・・と、ナットクできない女性もいるかもしれない。自分もそう思う。上手すぎて、初心者が引っかかるポイントにあまり触れていない気がするから。

そういう意味では、こちらの動画のほうが参考になる。初心者の方が苦労しながらはめている姿に、「そうそう、あたしもここで苦労するのよ」と共感する方は少なくないはず。



実際、この方はキャリパーブレーキを開放しないまま作業しており、苦労して外し&はめた直後に、「開放し忘れてた…」と気づいていた。自分も何度もやったことなので、すごく既視感があった。

あと、こちらの動画で気になったのは、「(クイックリリースの)ナットを緩めている」こと。フロントホイールでは必要な行程なのだが、リアホイールではナットをいちいち緩めなくても脱着が可能。

リアホイール脱着、装着方法をまとめると、、、

ステップ1: 準備

1.ギアを一番重くする(小さいギアに合わせる)
2.キャリパーブレーキを開放する
3.クイックリリースを開放する

ステップ2: 脱着

4.フレームを持ち上げつつ、リアディレイラーを後ろにひねる
5.後輪の軸が、リアエンドから外れる
6.後輪をフレームからさらに引き離し、チェーンから抜いて脱着完了

ちなみに、オクサマにこのステップを言い聞かせて、「自力でリアホイールを脱着して、装着できると思う?」と訊いてみたら、「緩めてバコッと外すだけでしょ、カンタンじゃん。そんなの朝飯前だと思うわ」と大見得を切っていたので、今度実演させてみる予定です。


 

サイクリング系のアパレルデザインには前々から不満を持っていたので、酔狂でリアディレイラーTシャツを今年の夏に自作してみました。 >>【着たいサイクリングウェアがない!】 自分が欲しいサイクリストTシャツを自作してみました ※いちおうペアルック(笑)なぜリアディ ...
サイクリング系のアパレルデザインには前々から不満を持っていたので、酔狂でリアディレイラーTシャツを今年の夏に自作してみました。

>>【着たいサイクリングウェアがない!】 自分が欲しいサイクリストTシャツを自作してみました

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※いちおうペアルック(笑)

なぜリアディレイラーをデザインモチーフに採用したかというと、単純にメカの造形と動きが好きだから。それだけ。

手前味噌ながら、なかなかのデザインだと思っていて、職場の仲間やお世話になっているショップスタッフさんにも好評。オクサマにもプレゼントしたところ、喜んで着てくれているので、まあそんなに悪いデザインではないのだろうと思います。

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サイクルガジェットTシャツもオクサマに贈呈しましたが、外に着ていくことは頑なに拒否しており、パジャマと化しています…。「カタカナのシャツなんぞ、ダサくて着れるか!」とのこと。 (まあ、そうだよね)

そこで、リアディレイラーTシャツを「stores.jpで販売してみようかしら」と思って、サイクルガジェットストアを立ち上げました。半分ギャグですが、半分本気です。
※stores.jpとは、誰でもカンタンにECストアを作れるサービス。無料版もあります。

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お世話になっているショップのスタッフも、喜んで着てくれています

ちなみに、リアディレイラーTシャツは、サイクリスト以外には一切響かないデザインであることは、あらかじめお断りしておきます(笑)。一般の方からは、「リアディレイラーって何?え?自転車の後輪のギアを変速する機械?あぁ、あれね……それをシャツに?はぁ、そうですか…」ってかんじのリアクションをされます。

そもそも、Rear derailleur を正しく発音できる人のほうが稀かなと。 まあ、サイクリストにさえも、「なんでリアディレイラーをTシャツのデザインにしようと思ったの?ねえねえ、どうして!?」って質問攻めにされたことは何度もあります。

そのたびに、「だって、カッコイイし萌えるじゃないですか。リアディレイラーって」と熱く主張するんだけど、面白がってくれる人と、返答に困る表情を見せる2パターンに分かれます(笑)。 そもそものデザイン・コンセプトが、強い主張をするのではなく、「分かる人にはひっそり分かる、伝わる人には地味~に伝わる」なので、これでいいという判断。

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職場のサイクリング仲間にも好評

ちなみにシャツは、定番Tシャツでおなじみのユナイテッドアスレの5001を使っています。生地が丈夫なので、繰り返し洗濯してもしっかりした着心地が失われません。首はダブルステッチで補強されていて、伸びにくく、首元がダランと垂れ下がったりしないのがGOODです。

実際、自分は今年の夏はリアディレイラーTシャツとサイクルガジェットTシャツを着続けていました。素材、着心地、シルエット、すべてにおいて満足できる材質です。

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なお、(軽く予告すると)リアディレイラーTシャツに続き、第2弾として『カセットスプロケット・ロンT』を企画中。デザインはまだ調整中ですが、近日中にテスト製作する予定。プロトタイプが完成したら披露したいと思います。

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※いくつかのパターンを検討して、最終的にはアンケートで最終デザインを決定

あくまで、自分が着たいデザインにすることが大前提です。 「なんでスプロケットTシャツなんて作ろうと思ったの?何を考えているの?バカなの?」と周囲からツッコまれることは想定の範囲内(笑)。

反応が良ければ、サイクルガジェットストアのラインナップに加えるかも…。


エクササイズ用品を扱っていらっしゃる Active Winner さんから、これまでにヨガマットをご提供いただいたり、プッシュアップバーを頂戴してきた。 ヨガマットは、もっぱら自宅での体幹トレーニングに使わせていただいている。畳が汗まみれにならないので清潔だし、肘や膝も ...
エクササイズ用品を扱っていらっしゃる Active Winner さんから、これまでにヨガマットをご提供いただいたり、プッシュアップバーを頂戴してきた。

ヨガマットは、もっぱら自宅での体幹トレーニングに使わせていただいている。畳が汗まみれにならないので清潔だし、肘や膝も痛まないのでトレーニングに集中できる。

プッシュアップバーは自分以外の家族に人気で、オクサマと息子が交互に使っている。自分は腕や肩の筋肉をつけるよりは、体幹や足腰を強化したいので、ヨガマットを中心に使わせてもらい、良い住み分けができているかんじだ。

今回、 Active Winner さんから新たに頂戴したのは、「エクササイズバンド」。輪っか状になったゴムバンドを手足にはめて伸ばすことで筋トレができるという商品である。

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5本のバンドで1セットになっていて、それぞれのゴムの強さ「X-heavy > heavy > medium > light > X-light」の5段階に分かれているのが特徴で、部位や自分の筋肉量に合わせた最適の負荷をかけることができる。

これまで、エクササイズバンドは1本持っていたものの、ゴムの強度(硬度?)は変えることができず、「もうちょっと負荷をかけたいんだけどな…」という不満を感じてしまい、結局使わなくなってしまった過去がある。

そういう意味では、エクササイズ毎にゴムを交換できるのはありがたい。 で、具体的にどのように使っているかだが、(以前、スポーツジムでトレーナーを務めていたこともある)オクサマは体幹トレーニングを含めた筋トレ全般の知識が豊富。

ということで、どのようにオクサマが使っているかを、(自分がモデルになって)図解で説明してみよう。

一番負荷が軽い「X-light」を使ったエクササイズ

ラットプル

両手にバンドを握ってバンザイし、肘を90度に曲げたまま、背中の方に両腕を持っていき、腰までおろす。このときに意識するのは両方の肩甲骨を寄せること。肩周りのストレッチになり、肩こり予防に効くそうだ。

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※この状態から…

筋肉を鍛えるよりも、ストレッチの意味合いが強い。10回ワンセットで2回繰り返す。なお、オクサマいわく、このストレッチは「成長ホルモンの分泌を促してくれるよ」とのことである。(本当かしら…?)

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※こうやって持っていきます

大した負荷はかからない。肩の回りの筋肉がほぐれて気持ち良い。

フレンチプレス

二の腕(三頭筋)引き締め高価があるのがコレ。くわえて肩こり予防&改善効果も見込める。やり方は、背中に向けて片手を上から、もう片手を下からもっていき、こんな状態からスタートする。 でもって、上の腕をまっすぐに伸ばす。

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※これがスタートポジション

このとき、漫然と行うと肘が開きがちになるが、肘は耳にくっつける気持ちで。そのほうが負荷がかかって効果が高くなる。10回ワンセットで2回繰り返す。

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※ラクに見えるが、二の腕が熱くなってくる…

アームカール

二頭筋(いわゆる力こぶ)の鍛えるメニュー。右足でバンドを踏み、右手で握って持ち上げるように負荷をかける。左右の腕で、10回ワンセットを2回繰り返す。

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単純な動きなので特に注意点はないが、オクサマによれば、「よくあるミスとして、魅せる筋肉をつけたいがために、二頭筋ばかり鍛えて、その裏側にある三頭筋を鍛えることをおろそかにする人がいる。とくに男性に多い」のだそうだ。
※ジムで働いていたときの経験談

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※バンドの強さで負荷を変えられる

同じ系統のミスとして、「上半身ばかり鍛えて下半身はさっぱり」とか、「太ももの表(大腿四頭筋)ばかりレッグカールで鍛えて、裏側の大腿二頭筋(ハムストリングスですね)をサボる」とか、「腹筋はシックスパックなのに、背筋がみすぼらしい」がある。

結果、いびつな筋肉の鍛え方をしてしまい、全体のプロポーションがアンバランスになってしまう。何事もバランスが大事である。

ワンハンドロー

これもアームカール同様に片足でバンドを踏んで押さえつけ、上半身を前傾させる。背筋は曲げずにまっすぐに。今度は二頭筋ではなく、背筋を意識してバンドを持ち上げる。脊柱起立筋と広背筋に負荷がかかるらしい。

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よって、これは腕のトレーニングというよりも、背中のトレーニングになる。 バンドを引っ張るときの注意点として、肘が開いたり、身体から離れてしまわないようにすること。疲れてくると、腕の力だけでむりやり持ち上げようとしがちだが、あくまで背筋で引くイメージ。

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※なるべく後ろまでしっかりと引っ張る

肘は身体にくっつけたままで行おう。 左右の腕で、10回ワンセットを2回繰り返す。

おまけ:オクサマお薦めの体幹トレーニング書籍

オクサマのオススメの筋トレ書籍を教えてもらった。木場克己さんの『体幹力チューブトレーニング』。初心者の方から、しっかり鍛えたい人まで幅広く使えるとのこと。

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木場さんはサッカー日本代表の長友選手を指導していることでも有名だが、サンフレッチェ広島のユースでも育成コンディショニングアドバイザーを務めていらっしゃるそうな。

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後編では、 エクササイズバンドを使った下半身トレーニングを紹介します!
\(^o^)/
 

2016年の1月にタイレルのCSIを購入して、ロードバイクとミニベロの2台体制で使っている。ロードバイク(BOMAのリファール)についてはさんざんインプレ記事を書いてきたんだけど、CSIはまともにインプレッションしたことはない。 CSIについても、タイヤをシュワルベのデュラ ...
2016年の1月にタイレルのCSIを購入して、ロードバイクとミニベロの2台体制で使っている。ロードバイク(BOMAのリファール)についてはさんざんインプレ記事を書いてきたんだけど、CSIはまともにインプレッションしたことはない。

CSIについても、タイヤをシュワルベのデュラノからシュワルベワン(SCHWALBE ONE)に交換したときとか、コンポーネント(デュラエース)に関してはいろいろ書いてはいる。

451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション

CSI(タイレル)のハンドルポストを切って、ロードバイクのポジションに寄せてみた結果
タイレルのAM-9というホイール(451)のインプレッション

ただ、バイクそのものについての感想はしっかり書いていなかった。3,000キロ以上走ったので、CSIがどんなミニベロか感想を交えて振り返りつつ、バイク全体のインプレッションをしてみようと思います。

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まずはタイレルのCSIのおさらいをば…。

公式サイト
の引用
20"(451)ホイールサイズにインチアップしたSiの後継機CSIが誕生。最新アルミ合金#7046と、新開発カーボンバックにより、やさしい乗り心地と軽量化を実現。SRAM Forceのコンポーネントを標準装備し、完成車重量は、7.2kg。

抜群の加速性、直進安定性、まるでロードバイクのような走行フィールが体感できるはずです。 目を引くスラントデザインとカーボンバックの美しいプロポーション。優れた直進安定性、操作性を持つ高速ミニベロが誕生です。

分かりやすく翻訳すると、「アルミフレームとカーボンフレームのいいとこどりをした、フレーム形状も塗装も抜群にキレイで超軽量なむっさスピードが出る高性能ミニベロロード。タイヤが小さい以外は、ロードバイクと何も変わらない」です。

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CSIの特徴を書き出すとこんなかんじ。
  • アルミ#7046製ダブルバデッド軽量フレーム
  • スラントデザイン(Slant Design)
  • カーボン製フォーク
  • カーボン製チェーンステー、シートステー
  • 451ホイール(20インチ)
  • Prologoサドル(標準装備)
  • ロードコンポーネントとの完全互換
  • 低重心構造による優れた走行性

美しすぎるスラントデザインのフレーム

スラントデザインとは、長いヘッドチューブまわりの剛性を高めつつ、フレーム全体の強度をアップさせることを目的として設計されているんだけど、見た目の良さとオリジナリティにも貢献している。

遠めにも「あ、タイレルだ」ってわかるアイデンティティにつながっている。他にはないデザインであるということで、所有欲を満たしてくれる。

あと、すごく強調しておきたいんだけど、スラントデザインを堪能するには、真横からよりも斜め後ろ(もしくは斜め前)から眺めるのがよい。二本の細いチューブとチップチューブが滑らかにクロスする継ぎ目は必見。

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※継ぎ目は萌えポイント

まだタイレルを持っていなかったころ、イベント会場でCSIの展示車を見ただけで、「あぁ、いつかはこんな美しいミニベロを持ちたいものだ」と心に誓ったものだった。

くどいようだが、スラントデザインは斜めの角度から味わいましょう。フレームが美しすぎて、(傷がつくのを恐れて)電車輪行を躊躇してしまうほどだ。

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※そなたは美しい…

カーボンバックってどうなの?メリット感じるの?

CSIの最大の特徴が、カーボンバック。黒い箇所がカーボンなんだけど、シートステートチェーンステーがカーボンである。ツートンカラーで変化があってデザイン上のアクセントになっているだけではなく、ちゃんと恩恵も感じている。

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フルアルミのミニベロのMuと比較して、突き上げは確実に緩和された。これはCSIが柔らかいという意味ではない。むしろ、Muがガッチガチに固すぎた。

Muのフルアルミ&一切のしなりを許さない極太のフレームはマジで固くって、その推進力は個人的に好きだったんだけど、町中の小さな段差や荒れた路面では振動がもろにハンドルにびりびり響いて手がしびれ、閉口したものだった。(きれいな路面は快適)

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※ショックを逃がす構造がどこにもない(^_^;)

今思うと、Muで快適に走れる距離は80キロまでだった気がする。100キロ超えしたことは何度かあったが、ラスト20~30キロは手首に疲労が溜まってしまった。

それに対してCSIはカーボンバックのおかげでリアの突き上げがかなり解消された。ただし、CSIは柔らかいフレームだとはまったく思わないし、同じフレームに乗る知人も「CSIは固いフレームだね」ってコメントしてて、それは同意。

Muに比べてマイルドだというだけで、ミニベロというくくりでいうと、やや硬い部類に入ると思う。

なお、フレームの前半分は固め。よって、ハンドリングはシャキッとしているし、ダンシングしてもたわむ感じはない。力をかけただけ、しっかり受け止めて推進力にしてくれる。ただ、下からの突き上げを後ろ半分のカーボンバック(&フォーク)でいなしてくれている感じ。

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そのおかげだと思うが、100キロ超えのロングライドでもぜんぜん問題ない。フルカーボンのロードバイクと比較しても、まったく遜色がないのだ。

アルミとカーボンを組み合わせたフレームだけでもこんなに快適だということは、逆の言い方をすれば「なんだ、フルカーボンじゃなくても、ロングってぜんぜん気持ちよく走れるんじゃん…」という結論につながっている。

個人的には、CSIはとてもバランスがとれたフレームだと思っていて、正直どこにもケチがつけられない。見てよし、乗ってさらによし。深い満足しかない。

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あ、ひとつだけケチをつけるとすると、スラントデザインのせいでフレームにはボトルケージが装着できない。それが唯一の弱点。でも、サドルにケージをつけることで完全に解消できるので、心配は無用です。 

>> タイレル(Tyrell)のCSI 用に、ミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』を買ってみたらいいかんじ

高速巡行が最高に気持ちイイ

つい前日、ツインリンクもてぎで催された「もてぎ7時間エンデューロ」に前職の仲間と参加してきた。今年で4回目となる参加だったんだけど、ロードバイクでなく、あえてCSIで参加してきた。  

当然ながら絶対速度はロードバイクに負ける。フロント53Tとリア12Tでは下りで回し切ってしまい、ケイデンスを「コレ以上は早く回せない」ほどぶん回しても、時速50キロは越えられなかった。(ロードバイクだと60キロ近く出る)

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※95%の方々がロードバイクで出場(ママチャリ、クロスバイクもちょっと見た)

よって、サーキットではロードバイクに負けてしまうのだが、べつに競うことを目的としていないので構わないし、下りでぶん回して時速40キロを越えても、安心して走ることができた。

ただ、時速45キロ辺りに達すると、「うーむ、さすがにロードバイクよりは直進安定性が劣るかな」という印象はあったし、横風の影響を受けやすいと感じた。 でも、タイレル(Tyrell)のCSI は、サーキットで思う存分にもがくことができる数少ない本格派ミニベロであることは間違いない。

23cのシュワルベワンに交換したこともプラスに影響していたね。28cのデュラノだったら、ここまで速く走れなかったと思う。走行距離が800キロを越えたが、目立った経年劣化はほぼない。パンクもゼロである。

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いまのところ、デュラノに戻る理由は1つもない。単価がややお高いのが玉にキズだが、きっとシュワルベワン(SCHWALBE ONE)を使い続ける予感がする。
 

まだCSIで一度も電車輪行したことがない

折りたためるMuに乗っていた頃は、よく電車輪行したものだった。ホイールを外さず、バキッと二つ折りにしてシートポストとハンドルをたたむだけのカンタンさのおかげだった。

しかし、CSIは折りたたず、ロードバイクお同じ手順と工数で輪行準備をしなくてはならない。 ロードバイク用の輪行バッグがあるので、それを使えばできるんだけど、サドルに取り付けたボトルケージ(MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダー)のせいでそれが使えないのだ。

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※逆さまにするのは問題ないのですが…

どういうことかと言うと、オーストリッチの輪行バッグの使うには両輪を外し、リアディレイラー保護用のリアエンド金具を装着し、その金具とサドルのお尻の二軸で自立させることになる。そのときに、サドルの後ろにあるミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』が干渉してしまうのだ。

輪行のたびにアーレンキーで外すのは現実的ではない。かといって、ケージを引っ越しさせる場所もない。MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダーはかなり気に入っているので、今後も使いたい。

ミノウラの『SBH-300 ボトルケージホルダ』はそのままで輪行バッグを使えるようにするには、後輪を外さずに収納できるタイプの輪行バッグを使う必要がある。

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そんなことを考えつつも、輪行バッグはまだ購入には至らず、車に積んででかけるといういわゆるシックスホイール旅ばかりをしているのである。

>> 自転車とクルマで行く、シックスホイールの旅が究極の趣味になりそうな予感

タイレル(Tyrell)のCSI を電車で150キロほど遠出させ、自走のみで自宅まで戻る…という走り方をしたいので、きっと近日中に輪行バッグは見つけることになると思う。
※シックスホイール旅も快適で楽しいんですが、車に戻らなくてはいけない大前提があるので、どうしても周遊コースになってしまう。コースにバラエティをつけにくいのが欠点。

タイレルのCSIインプレッションまとめ

  • 所有する喜びを味わえる、最高に美しいスラントデザインのフレーム
  • アルミ&カーボンバックならではの「固い but 不快ではない」乗り心地
  • レースもロングライドもなんでもござれの懐の広さ
  • ボトルケージの種類によっては、輪行バッグが使えない
  • 折りたたみ式の気軽さはない
といったところでしょうか。

タイレル(Tyrell)のCSI にデュラエースを組み合わせると、至福なミニベロライフが味わえますというお話しでした。引き続き、CSIのインプレッションはお届けしますね。



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2015~2016年にかけて、ミニベロ(ダホンのボードウォーク)のポジションをオクサマ専用マシンに特化してカスタマイズした。 ハンドルポジションチェンジャー付きのブルホーンバーを導入し、ハンドルポストを切断し、シートポストを軽量化し、よりオクサマの身体(身長148セ ...
2015~2016年にかけて、ミニベロ(ダホンのボードウォーク)のポジションをオクサマ専用マシンに特化してカスタマイズした。

ハンドルポジションチェンジャー付きのブルホーンバーを導入し、ハンドルポストを切断し、シートポストを軽量化し、よりオクサマの身体(身長148センチ)にマッチするようにした。その結果、ますますオクサマはサイクリングにハマってしまい、走る回数が飛躍的に増えた。

まあ、そのこと自体は良いのですが…。

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オクサマ、冬も走る宣言をする

オクサマの体格にバイクを最適化した結果、長距離走っても疲れにくくなった。50~60キロのサイクリングではまったく満足してくれず、70~80キロでちょうどいいくらい。霞ヶ浦で100キロ走ったこともあるので、100キロを怖がることもない。ポジションってむちゃくちゃ重要だなと改めて痛感した。

2016年は、オクサマのサイクリングの頻度が伸びた。これまでは冬は「寒いからヤダ」と4月~10月しか走らず、11~3月の5ヶ月は引きこもっていたのが、「年間で5ヶ月も自転車に乗れないのはもったいない。冬も走りたい」と言い始めた。

オクサマは沖縄出身で、寒いことが大の苦手。スキーには15年以上前に1回だけ連れて行って、「寒い、コケるの痛い!二度とやらん!」ってなってしまったし、雪景色とかにも興味はなく、冬場のアクティビティにはまるで縁がなかった。そんな人間が自発的に「走りたい」と言う。この変化にはぶったまげた。

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※持っているのは夏用半袖ジャージ1枚

ただ、当然ながらオクサマは夏と秋用のウェアしか持っていない。ということで、冬用サイクリングウェアを買いに、都内のワイズロードお茶の水レディース館に自走で行ってきました。

空っぽのメッセンジャーバッグを背負って出かける

自宅(川口市)からお茶ノ水まではたったの18キロほど。電車とバスを乗り継いで行く距離ではないので、ミニベロで出かけることにした。

自走で行くので、買った荷物を背負って走らねばならない。そこで活躍するのが、ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、「Rummy」である。容量は27Lあるので、荷物はめちゃんこ運べる。

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>> 【自転車で荷物を運ぶ!】 1年使ってわかった、メッセンジャーバッグのメリットとデメリット(ミッションワークショップのRUMMYのインプレを添えて)

ただサイクリングをするだけであれば、荷物は少量なのでバックポケットさえあれば済む。だけど、買い物に出かけるとなると、そこそこの容量のあるメッセンジャーバッグとかバックパックが必要。使用頻度は高くないRummy だけど、こういうときはとても頼りになるタフなメッセンジャーバッグである。

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ウェアの知識皆無で、一人で選べないオクサマ

予想していたとおり、オクサマは一人で冬用ウェアを選べなかった。どれもこれもパット見では区別かつかないので、多種多様なウェアを前に呆然と立ち尽くすのみ。 自分とのやりとりも、おのずとトンチンカンなものになる。


冬用アウターが必要です。

『アウターとはなんなの?ウィンドブレーカー、ジャケット、シェルという単語との差がわからない』

冬の気温に対応させて選びましょう。

『0度?5度?15度?冬の気温ってどんなモノなの?0度を買っておけば間違いないの?だったら冬は常に0度対応のウェアを着ればいいんじゃないの?』

冬用アンダータイツも合わせて揃えましょう。

『どれも似たデザインだけど、何を基準に絞り込めばいいの?えっ、これ1枚で冬に走れるの?ウソでしょ、ぜったい寒いに決まっているでしょ』

インナーも必要です。

『どれも黒いけど何が違うの?ぶ厚いほど冬用って思えばいいの?ユニクロのヒートテックを2枚重ねで着れば、ここで買わずに済むんじゃないの?』

冬用グローブも必須です。

『ぶ厚いのは暖かそうだけど、ブレーキレバーを操作できるのかしら?種類が多すぎてどれにすればいいのかわからない』

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こんなかんじで、質問攻めに遭いながら選んでいく。まあ、初めての冬用サイクリングウェア選びは難しいし、自分も通った道なのでオクサマの混乱っぷりは想定内。

ひとつひとつを説明して、結果的に購入したのがこちら。 
  • 冬用アウター(5度対応)
  • 冬用インナー
  • 冬用アンダータイツ(5度対応)
  • 冬用グローブ
※5度対応にした理由は、0度だとオーバースペックなので。東京、千葉、埼玉、神奈川エリアであれば、真冬の厳冬期を外せば5度対応でちょうどよい。(自分もそうしている)

店内で右往左往するオクサマを眺めながら、「女性専門店であっても、初心者にはわからないことが多いのだな…。商品説明のPOPや商品にぶら下がっているタグの説明も彼女に刺さっていない(理解すらされてない)ということは、同じように感じる女性サイクリストもまだまだ多いのでは…」と感じた。

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※荷物は全部Rummyに詰めこみます

自転車業界は女性の取り込みに一生懸命だけど、まだまだ男性目線が抜けきれないというか、女性のニーズに応えきれていないと思う。実際、他の女性のお客さんも、店員さんを質問攻めにしていた。初めて買うものにしてはかなり高価な部類に入るわけで、そりゃあ失敗はしたくないもんね。

インナー1枚でも7,000円くらいするし、アウターはどんなに安くても10,000円は下らない。あれこれまとめ買いすれば、4~5万円にもなる。まさに、スーツ一着買うくらいの気合いで来店しているはずだから。

全部をメッセンジャーバッグ(Rummy)に詰め込んでもまだ余裕

購入した
  • 冬用アウター(5度対応)
  • 冬用インナー
  • 冬用アンダータイツ(5度対応)
  • 冬用グローブ
をメッセンジャーバッグに詰め込む。オクサマは、「そんなにたくさんの荷物は入らないでしょ」と思っていたようだが、ミッションワークショップのRummyの収納力を舐めてはいけない。すべてを飲み込み、まだ余裕がある。

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※そこそこ重いけど(笑)

こういうシーンはツーリングではあまりないけど、出先で買い物をするとか、たくさん荷物を運ばねばならないときにものすごくありがたい。

ふつうのバックパックではキツい量でも、Rummyクラスのサイズのメッセンジャーバッグであれば問題ない。 ただ、パンパンに膨らんだメッセンジャーバッグを背負って快適に走れるのは、個人的には片道30~40キロまでかな…。

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Rummyのストラップは極太で、肩周りの締め付けはとても少なく、快適に走れるバッグではあるけど、重量は背中にずっしりと来るからね。

なお、オクサマは、冬のサイクリングを楽しみにしつつも、「私、人生で一度も冬に自転車に乗ったことないんだけど大丈夫かしら…凍死しないかしら…」と怯えている(笑)。

 

なんとなく理解できるが、しっかり腹落ちしていないことがある。それは、「ロードバイクとシクロクロスの差」について。自分がシクロクロスを試乗したことすらなく、「シクロクロスとはこういうものか」と体感していないのが大きいような気がする。 どちらも似たフレーム形 ...
なんとなく理解できるが、しっかり腹落ちしていないことがある。それは、「ロードバイクとシクロクロスの差」について。自分がシクロクロスを試乗したことすらなく、「シクロクロスとはこういうものか」と体感していないのが大きいような気がする。

どちらも似たフレーム形状だし、シマノやカンパニョーロといった同じコンポーネントを使うし…目立つ違いは、シクロクロスは「タイヤがワイド」、「ブレーキがキャリパーではない」くらいだろうか。

シクロクロスは山やダートコースでのレース使用がメインという勝手な先入観もあり、競技レースに出場しない自分は気軽に手を出してよい種類のバイクではない気もしている。

2015年11月にrapha主催のスーパークロス野辺山を取材させてもらったときに痛感したのだが、「シクロクロスってのは、化物のような脚力と心肺能力が求められるなぁ、自分のようなオッサンにはハードルが高いなぁ」と羨望の眼差しで出場選手を見ていた。

自転車歴6年の自分ですら近いようで遠いシクロクロスについて、Global Cycling Network がその差を解説してくれていた動画を発見したので翻訳して紹介してみます。


Road Bike Vs Cyclocross Bike - 5 Key Differences


ロードバイクとシクロクロスの違い(その1):タイヤの種類と幅

ロードバイクは23~28cのタイヤを履くのが基本。そして表面はスリック(すべすべ)である。対してシクロクロスは32~35cを履くのが一般的。

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シクロクロスのタイヤは路面コンディション(砂、土、泥、ダート等)によって使い分けられるよう、いくつものパターンのタイヤがある。タイヤ幅が広くなるということは、乗り心地がよくなり、パンクリスクも低減させられる。

ロードバイクとシクロクロスの違い(その2):ブレーキの種類

ロードバイクとシクロクロスの違いとして、もっとも目につきやすいのがブレーキ。ディスクブレーキ採用のロードバイクも増えてきてはいるけれど、もっぱらキャリパーブレーキがまだ主流。

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※ロードバイクでお馴染みのキャリパーブレーキ

シクロクロスでキャリパーブレーキを使うと、クリアランス不足で泥が詰まってしまって使い物にならない。シクロクロスのブレーキはカンチブレーキかディスクブレーキのどちらかになる。 でもって、今のシクロクロスの主流は断然ディスクブレーキだそう。

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※これはカンチブレーキ

ディスクブレーキは制動力も高いし、クリアランスも十分で、泥や砂が詰まってしまう心配もない。ロードレースよりも、全然早いタイミングでディスクブレーキが採用されてきた。

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※ディスクブレーキってカッコイイな・・・

ロードバイクとシクロクロスの違い(その3):ペダル

ロードバイクとシクロクロスでは、使うペダルが異なる。ロード用のSPD-SL等はシクロクロスには不向き。土や坂を走ることが多いシクロクロスでは、頻繁にビンディングペダルの脱着が発生する。

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※両面タイプがオススメ

いかに素早くバイクにまたがって、瞬時にクリートをはめてスピードに乗るかが勝負の分かれ目なので、片面タイプで装着に手間取ってしまっては、タイムロスになってしまう。

よって、使われているのはMTB用のSPDとかクランクブラザーズのような、泥が詰まりにくいペダルで、しかも両面脱着できるタイプ。そういう意味では、自分のSPDである(PD-A600)は片面なのでシクロクロスにはまだ不向きということがわかる。

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※クランクブラザーズはシンプルさが美しい

ロードバイクとシクロクロスの違い(その4):ジオメトリー

自分はシクロクロスに乗ったことがないので、動画内のサイモンさんの言葉をそのまま翻訳するのだが、「乗り比べれば、ロードバイクとシクロクロスの違いにすぐに気づくはず」とのこと。

シクロクロスのほうが、ホイールベースが短めで、アップライトな姿勢になるそうな。ロードバイクよりも平均時速が遅いので、エアロダイナミクスはさほど重要ではないのが理由のひとつ。そして、アップライトなほうがコーナー等でのバイクコントロールが段違いにしやすく、バランスも取りやすいのがもう一つの理由。

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※アップライトな姿勢のほうがコントロールしやすい

ロードバイクとシクロクロスの違い(その5):ギアの組み合わせ

ロードバイクのチェーンリングは50-34Tとか、53-39Tが一般的。ハイスピードで走るロードレースならでは。シクロクロスで時速40キロ以上出すなんてことはないので、それほど大きなチェーンリングは求められない。 もっぱら46-36Tくらいが主流で、組み合わせるスプロケットは11-28Tくらいとのこと(もちろん、脚力とコース設定で幅広い選択肢がある)。

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ただ、シクロクロスではフロントシングルで走る人も少なくない。構造が単純化できるし、軽量化にもなる。

さらに、フロントシングルにすることの目に見えないメリットのひとつに、「チェーンのテンションを高く設定することができる」があって、そうすることでチェーンが暴れにくく(&外れにくく)なる。デコボコ道を走り続けるシクロクロスにおいて、これは助かる。コメンテーターのサイモンさんも、「僕はフロントシングルで走るのが好み」と話していた。

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※こんなコンディションで走ると、チェーンは上下に激しく暴れる

ただし、フロントシングルで走るということは、ギアが11段しか選べなくなるので、スプロケットのギアはワイドレシオになりがち。それを嫌って、フロントダブルにしてクロスレシオにする選手もいるんですって。ううむ、奥が深い。 


以上、ロードバイクとシクロクロスの5つの違いをGlobal Cycling Network の動画から翻訳してお届けしました。シクロクロス、1台あれば違った用途にも楽しめそうな気はするのだが、単純に我が家にはスペースが無いので導入は厳しそうである(笑)。


2015年秋にRaphaスーパークロス野辺山を取材させていただいたときの記事もどうぞ

Raphaスーパークロス野辺山で、生まれて初めてシクロクロスを生体験した (前編)

Raphaスーパークロス野辺山で、生まれて初めてシクロクロスを生体験した (中編)

Raphaスーパークロス野辺山で、生まれて初めてシクロクロスを生体験した (後編)

「フィアットのアバルト500に、サイクルキャリアを付けたらさぞかしステキだろうな」という妄想に苛まれて間もなく1ヶ月になる。まだアバルトへの恋心は衰えていない。これは本当の恋なのだろうか。それとも一時の気の迷いなのだろうか。 ※車体価格で300万越え(AT)はキツ ...
フィアットのアバルト500に、サイクルキャリアを付けたらさぞかしステキだろうな」という妄想に苛まれて間もなく1ヶ月になる。まだアバルトへの恋心は衰えていない。

これは本当の恋なのだろうか。それとも一時の気の迷いなのだろうか。

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※車体価格で300万越え(AT)はキツい…

購入予定も予算もオクサマの許しもない絶望的状況なのは百も承知で、THULE輸入代理店の阿部商会さんに「チンクエチェント(&アバルト500)で使えるサイクルキャリアはありますか?」と質問させてもらったところ、こんなご返事をいただいた。

チンクエチェント(FIAT500)は年式によりベースキャリアの適合が異なります。1957-1977のモデルは適合なしです。2007-モデルはフット754+スクエアバー761+キット1611+アダプター774(45,000円)があります。 ロードバイクですが、おすすめのサイクルキャリアはThule ProRide598となります。

おお!チンクエチェントおよびアバルト500に使えるサイクルキャリがが存在するのか。正規代理店のお言葉なので心強い。これはうれしいニュース。

なお、Thule ProRide598の販売に伴い、従来品Thule ProRide591の販売は終了となる。今後はThule ProRide598に代替わりになるとのこと。カーボンフレーム用のアタッチメント(別売り)もあるそうで、運転中にバイクに横Gがかかったとき対策も万全。しかも、ホイールを外さずにあらよっと載せるだけなので、積み下ろしが超絶楽ちん。

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なんだかんだ言って、両ホイールを外し、ホイールをトランクに積み、フレームをひっくり返して後部座席に慎重に乗せ、ぐらつかないようにゴムバンドでぐるぐる巻きにする一連の作業は面倒なの。

あさイチで会場に集合しなければならないエンデューロとかロングライドのイベントの前日は夜中に機材を一式準備し、車に詰め込んでおく習慣なんだけど、バイクを積む作業が地味に時間を食ってしまうのよね。これが解消されるのはありがたい。

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阿部商会さん、ご回答ありがとうございました!アバルト500を購入できた暁には、Thule ProRide598のお世話になります!
m(_ _)m


ところで、商品ページを見ていて気づいたのだが、TH598(シルバー)が¥28,000(税抜)で、TH598B(ブラック)が¥32,000(税抜)である。カラーの違いだけでなぜに4,000円も差がつくのだろう…。特別な塗料?(んなわけないか…理由は不明)

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あと、Thule ProRide598しかソリューションがないのかと思っていたらそうではないようで、ブログのコメント経由でいくつか方法をご指導いただけた。それもあわせて紹介したい。 コメント欄で教えてもらったモノがこちら。

三重県は鈴鹿市にある、カーキャリア・ルーフボックス・ルーフラックのプロショップ有限会社谷川屋さんの商品である。 商品名は「THULE TH561 アウトライド」。ん?THULEの製品であれば、サイトにも掲載されているのだろうか?(探したらあった)

THULE TH561 アウトライドを実際にお使いの方から、お写真を提供いただいた。うーむ、前輪を外すほうが、バイクの重心が下がって安定するような気がするのは気のせいかな。このスタイルも悪くないな~。

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※アバルトにロードバイクが載ると、超カッコイイ!(写真提供:mako555さん)

Thule ProRide598はホイールをはずさず、そのまま屋根に積めるのに対し、THULE TH561 アウトライドは前輪を外す必要がある。ホイール1個ならトランクに入れれそうだし、大きな問題にはならなそう。それぞれのメリットとデメリットが気になるので、別途調べてみようと思う。

両方のスペックも掲載しておこう。

Thule ProRide598のスペック

  • 積載重量(kg) 20kg(自転車1台あたりの許容最大重量)
  • 重量(kg) 4.2 kg
  • 28,000円(シルバー)
  • 32,000円(ブラック)

THULE TH561 アウトライドのスペック

  • 積載重量(kg) 17kg(自転車1台あたりの許容最大重量)
  • 重量(kg) 2.5 kg
  • 22,000円(消費税別・本体価格)

ただ、THULE TH561 アウトライドの商品ページには気になる注意事項があって、「フロントフォークエンドのハブ形状・サイズによっては積載できないサイクルもあります。フルカーボン製のフロントフォークは積載できません」とのこと。

むむ、フルカーボン製のフロントフォークがNGということは、BOMA の Refale もタイレル(Tyrell)のCSI もNGということになってしまう…のか? もしそうであれば、Thule ProRide598のほうが安心だ。しかも、カーボンフレームを傷めない、ソフトパッド式のホルダーになっているのは安心できる。 (迷う…)


そんなわけで、不毛(かもしれない)理想のサイクルキャリア探しの旅は続きます。いつかアバルト500が買える日を夢見て…。

職場の仲間と、筑波8時間耐久レースに参加してきた。今年二度目のエンデューロだったのだが、富士チャレンジ200に続いて、大雨の中でのエンデューロになってしまった。 富士スピードウェイではしとしと雨がずっと続いていたのが、筑波サーキットは土砂降りになったり、パラ ...
職場の仲間と、筑波8時間耐久レースに参加してきた。今年二度目のエンデューロだったのだが、富士チャレンジ200に続いて、大雨の中でのエンデューロになってしまった。

富士スピードウェイではしとしと雨がずっと続いていたのが、筑波サーキットは土砂降りになったり、パラパラに変化したり、午後には雨が止む…というコンディションが常に変化する中でのレースだった。

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※雨が降る前

筑波サーキットは初めて訪れる場所だったので、事前にちょっと調べておいたんだけど、ウィキペディア筑波サーキット公式サイトを引用しつつ紹介してみます。まだ筑波サーキットを走ったことのない人の参考になればこれ幸い。

筑波サーキットってどこが運営しているの?

茨城県下妻市にあるサーキットで、財団法人日本オートスポーツセンター(JASC)が運営している。ウェブサイトのURLがJASCとなっているが、そういう理由だったのか。
※なぜtsukuba-circuit.jp とかじゃないのだろうって思っていたので。

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筑波サーキットってどんなコース?

1970年6月22日オープンなので、年齢で言えば46歳。たしかに、施設を見た瞬間に「昭和感を感じる古さがあるな…」と思ったのだが、そういうことか。歴史のある場所ということである。

ちなみにツインリンクもてぎは1997年8月、富士スピードウェイは1966年にそれぞれ営業開始している(2000年からトヨタの傘下)ので、べつに筑波サーキットが日本最古のサーキット…とかではない。

蛇足だが、鈴鹿サーキットは1962年に本田技研工業(ホンダですね)がつくっているので、さらに古い。なお、ツインリンクもてぎはもともとホンダによって作られたが、現在の運営母体は、鈴鹿サーキットを運営する鈴鹿サーキットランドと合併した株式会社モビリティランドである。

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※こちらは富士スピードウェイ(規模が段違いにでかい)

筑波サーキットの全長はたったの2,070メートルしかなく、鈴鹿サーキット(5.807メートル)や富士スピードウェイ(4,400)、ツインリンクもてぎ(4,801)と比べるとコース長は半分以下だが、オープン当初から首都圏におけるモータースポーツの重要拠点として活躍してきた。

なにより、アクセスが比較的良いのがメリット。 かつては4輪の全日本F3選手権や全日本ツーリングカー選手権(JTCC)などが開かれたそうで、今は2輪の全日本ロードレース選手権、F4・FJ1600などジュニア・フォーミュラのレース、それに一般的な走行会が開催されている場所である。4輪レースが行われることもあったが、最近はもっぱら2輪メインのコースとなっている。

全長は2キロしかないのが不安だった

現地に到着するまでは、「たったの2キロしかないのか。狭苦しくって、コース上がごちゃごちゃして、ちゃんと走れるのかしら」って危惧していたんだけど現地でコースを見た瞬間、その不安は消し飛んだ。
コースマップはこちら

tsukuba_Course2000

適度にコンパクトで、変化に富むコースで、激しいアップダウンがなく、「わ、楽しそうなコースだな」が第一印象だった。バイクレースの会場に使われるせいか、富士スピードウェイのようなだだっ広さはなく、でもそのタイトさが自転車レースにはちょうどいいって思った。

ストレート区間が非常に短く、マシン(バイクやクルマの場合)の性能差が出にくいのが特徴。各コーナーにはかなりのバンク(傾斜)が設けられていて、高い速度を維持しつつ旋回できるようになっている。

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あと、待機場所とコースの選手の距離感が近いのがGOODポイント。富士スピードウェイやツインリンクもてぎは、コースが巨大なせいでパドックとコースに距離が生じ、走っている選手とは距離があく。パドック内の待機場所に戻ると選手はぜんぜん視野に入らなくなってしまう。

筑波サーキットは。設備は古くてショボさを感じるものの、走っている選手が待機場所から眺められるし、「がんばれ~~」と声をかければ十分に耳に届く。走っている選手と待っている選手が一体感を感じられる、自転車レースに向いた規模感だと思った。

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パドックには場所を取れないので、テントは必須

ツインリンクもてぎ、富士スピードウェイは広々としたスペース内にブルーシートを張って、テーブルや椅子を並べて食事しつつ休むことができる。天井もあるので雨風をしのぐこともできる。

しかし、筑波サーキットのパドックは狭い。むちゃくちゃ狭い。交代する選手が待機するだけの広さしかなく、よって待機場所の陣営はパドックの外に設営する必要がある。つまり、テントが欠かせない。参加しているチームで、テントを持参していないとこはなかったと思う。

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激しい雨が降ったりやんだりの連続だったので、テントがないとジ・エンド。筑波サーキットに参加するなら、テント、椅子、テーブルは必須です。
※椅子とテーブルはどのサーキットでも必要ですが

基本は平坦で、登りはほぼない

筑波サーキットはアップダウンがほとんどない。基本はフラットだと思ってもらってOK(なだらかな傾斜は部分的にはあります)。これを単純に「良い」と見るかどうかは価値観の問題なので、なんとも言えない。

ツインリンクもてぎはそこそこの上りが1ヵ所あり、富士スピードウェイはなかなかキツい長めの上りがある。周回を重ねると「ぐぬぬぬ…」と歯を食いしばりながら登ることになって、苦しい。でも、その後に気持ちのよいダウンヒルが待っていると思えば、がんばれる。

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筑波サーキットには苦しい区間はまったくない代わりに、足を休ませられる下りがない。よって、常に漕ぎ続けなければならないのだ。猛烈な「短距離ダッシュ」的な瞬間的苦しさはない代わりに、「マラソン」のような逃げ場のないじわじわ系…と表現すればいいだろうか。
※鈴鹿サーキットは走ったことがないのでわからない

独特の演出やローカルルールがある

面白かったのが、筑波サーキット独自のルールがあったってこと。驚いたのがレーススタートで、もてぎと富士では第一走者だけがズラッとコース上に並び、出走合図を待つ。これが一般的なパターン(のはず)。

ところが、筑波は第一走者はコース上に並ばず、道路の両サイドにナナメに並ぶ。でもって、(第二走者等の)パートナーがバイクの後ろに立って、サドルを持って支える。 ツール・ド・フランスのタイムトライアルで、出発前の選手のサドルを後ろで持って倒れないようにしているあの感じ。

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この状態からいっせいにコースになだれ込むのって、むしろ危険なんじゃ…」と思いつつ、自分は第二走者だったのでパートナーを努めたのだが、あわやってシーンが幾つか目についた。なぜにこのような独自スタート方式を採用しているのかわからないんだけど、きっと理由はあると思う。
※運営者に聞いておけばよかった…

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ただ、第一走者以外の選手もコース上に立つことが許されているってことでもあるので、それは新鮮な体験だった。なんというか、手作り&アットホームな印象である。

「リアのフラッシャー」と「グローブ」は筑波では必須。このレギュレーションは富士ともてぎでは経験がなかったので、それもユニークだなって思った。上記2つを装着せずに走っていると、運営者側にチェックされて減点対象になってしまうんですって。
※どうやってチェックしているのかはわからない

グローブはレギュレーションに設定されていようがいるまいが、落車の際の手の保護のために絶対にやったほうがよい。リアフラッシャーについても、雨天晴天関係なく、視認性を高めるために点灯するに越したことはない。これはよいレギュレーションだと思う。

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なお、自分はBikeguy トライスター レッド リアライトを愛用しているが、不覚にも忘れてしまった(ミニベロのほうにつけっぱなし状態)ので、100円ショップで手に入れたリアフラッシャーで出場したのだが、レース数日後に点かなくなってしまった。

「買ってたったの一か月で電池が切れたのか?」と思って内部を確認してみたら、びっくりするほど赤黒く錆びてた。安物は防水性ゼロであることをそのとき知った…。

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※終盤は雨が上がりました

あともう一つ、ゴール後に最終走者はもう1周走って、セレモニーをおこなう。そのことを知らなかった自分は、「参加者が全員ゴール地点に集まってざわざわしているけど、何が行われるんだ?」と不思議に思ってノコノコついていった。

そしたら、『Time to say goodbye (サラ・ブライトマン)』が会場中に大音量で鳴り響き、ドカンドカンと花火が打ち上げられた。エモい演出にビックリした。まさか感動系のフィナーレがあるとは思ってなかったので、面食らった。

 

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※なぜに感動系?でも、なんか良い演出ですね

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※かなりバシバシ打ち上がってました

ゴール後は参加者全員がコース上でハイタッチしあったり、健闘を称えあったり、記念撮影をしていて、「これは悪くないな~。参加者にはいい思い出になるな~」って思った。

ふつう、サーキットコース上への立ち入りは禁止されているものなので、このように入らせてもらえると、観客席からは見れない景色が味わえてよろしい。

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悪天候でのイベントで、体を冷やさないためのコツ

エンデューロに参加したことのない人のためのアドバイスとして、「暖をとるための服装と食事対策」はやっておこうと言いたい。

タオルと着替えは必須

春先や秋のレースは、走っている間は快適でも、休憩時間にがっつり体が冷えてしまう。晴天であってもじっとしていると寒くなる。汗をかいたままでいればなおさらだ。雨天であれば、濡れたままの姿でいると体調を崩すこともある。

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※待ち時間に体が冷える

休憩中はいったん濡れたジャージ&インナーを脱ぎ、タオルで体を拭いて皮膚を乾かした状態で服を着よう。汚れても気にならない程度のトレーナーとかパーカーがオススメ。体を乾かした状態で着るのがポイント。濡れている体に何をかぶせても寒いままだけど、乾いているだけでびっくりするほど体感気温が変わるよ。

だから、タオルは多めに持っていくといい。帰りに日帰り温泉にも立ち寄れるしね。

暖かい食べ物があるとマジで感謝したくなる

長丁場のエンデューロでは、ただの補給食だけだとなんとなく物足りない。栄養素的には十分であっても、気分的に盛り上がれないのだ。鍋であったり、コーヒーだったり、カップ麺があるとないとでは天地ほどの差を味わう。

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エンデューロ慣れしている方々は、カセットコンロや湯沸かしポットを持参しており、お湯を沸かして暖かい食べ物、飲み物を召し上がっていらっしゃる。身体が中から温まって、元気が出る。パン、おにぎり、お菓子類だけでは寂しくなってくるのよね。

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自分たちのチームは、メンバーの一人が鍋を用意してくれてむちゃくちゃありがたかった&美味しかった。鍋のおかげで体を暖かく保てたし、順番が回ってきたときに、「よし、走るぞ!」って気分になれたのだ。 屋外で味わう鍋も風情があっていい。

以上、筑波サーキットで8時間耐久レースの感想記事でした。筑波サーキット、いい場所ですよ。またぜひ参加したい。
(∩´∀`)∩

自分は自転車にさえ乗っていれば幸せな人間なので、汗だくで三本ローラーで回していても、夜中の22時過ぎに通勤で赤羽駅前を走っているときすらも楽しい。 しかし、「たくさん走る=事故の可能性が増す」である。当然、盗難リスクにもさらされる。自分の身と愛車は常に安全 ...
自分は自転車にさえ乗っていれば幸せな人間なので、汗だくで三本ローラーで回していても、夜中の22時過ぎに通勤で赤羽駅前を走っているときすらも楽しい。 

しかし、「たくさん走る=事故の可能性が増す」である。当然、盗難リスクにもさらされる。自分の身と愛車は常に安全に保ちたいもの。Global Cycling Network さんが「あなた自身とあなたのロードバイクを安全に保つ5つのコツ」という動画で啓蒙していたので、翻訳してお届けしたい。

★★★ 記事の終わりに、「有名講師陣によるロードバイク・セミナーの告知」も掲載しています。 ★★★


5 Ways To Keep You And Your Bike Safe


家族などに自分の居場所を伝えておく

短距離のライドであればその必要はないが、ロングライドや始めての場所に行くときは、家族や伴侶、親しい友人らに行き先と予定帰宅時刻を知らせておくとよいとのこと。

遭難リスクのある登山ではお馴染みの行動だけど、ロードバイクでもそれは当てはまる。とくにソロでツーリングをする際は必須。落車事故、接触事故を起こして、自分は身動き取れなかったら家族に連絡できない。グループライドの安心感はそこで、誰かが事故っても助けてくれる仲間がいる。

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勤務先の仲間と@霞ヶ浦

以前、グループライドで秩父の峠に登ったとき、知人のボトムブラケットが緩み始め、シャフトが片方向に寄ってしまい、フレームに干渉してペダリングできなくなってしまうというトラブルがあった。

幸いにして峠を下りきった後で、ゴールまであと10キロ弱だったこともあって、その知人には最寄り駅まで徒歩で歩き、輪行で帰宅できたのだが、かなりラッキーなケースだったと思う。(ちなみにその知人は輪行バッグを持たずに走っていたため、目的地に置いたままにしていた輪行袋を自分が代わりに取りに行き、車で送り届けて事なきを得た)

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一人ぼっちで機材トラブルやケガに見舞われると、その場から動くことさえできなくなってしまうことになる。これから寒くなる季節なので、なおさらこういった事故には遭遇したくないものだ。そのためにも、助け合える(もしくはせめて連絡手段がある)体制は準備しておきたい。

GPS情報を悪用されないよう工夫する

ガーミンなどのGPSログを収集してネット上に公開できてしまうデバイス(&スマホアプリ)をお持ちの方は、「どの情報を、誰に公開しているか」の公開範囲は再度チェックしたほうが良いかもしれない。

出発と帰宅場所を律儀にネット上の不特定多数に公開していると、その情報を逆手に利用されて盗難されてしまうリスクがある。なので、「ログインするのは自宅ではなく、数キロ走ってから。そして、帰宅してしまう前にログオフして自衛しよう」とコメントしていた。 (世知辛い世の中ですね…)

なお、自分はスタンドアローン型の安いサイクルコンピューターしか使っておらず、STRAVA等のアプリも使っていないので、あまり関係のない話ではある。ガーミン、お高くってぜんぜん手が出せない(汗)。

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※個人的にはスタンドアローンで何の問題もない

緊急連絡先等の情報を携行しておく

悲観的なことばかり書きたくはないのだが、もしもソロで遠出していて事故に見舞われ、自分で連絡ができないほどの危機的な状態になった場合に備え、いくつかの個人情報は携行しておくとよい。

Global Cycling Network がオススメしていたのは以下の4つ。
  • 氏名
  • 住所
  • 緊急連絡先
  • 血液型

自分はヘルメットの内側に、上記情報をメモしたシール(エマージェンシーカードですね)を貼り付けていて、そのことを書いた記事もある。ヘルメット内部であれば、救急隊員にきっと発見してもらえると思うから。なお、緊急連絡先は「オクサマの携帯電話と自宅電話番号」にしている。

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ここまで書いて、はたと思い出したのだが、昨年の春にスペシャライズドのPrevail にヘルメットを新調してから、これをするのを失念していた。さっそく、近日中に済ませておこうと思う。

>> ソロで事故って、身元確認できなかったら、「マジで死ぬんじゃね?」と思う

ただし、ヘルメットに個人情報をつけっぱなしにするわけなので、駐輪の際はヘルメットをバイクに引っ掛けておくのではなく、持ち歩くか、常にかぶっておきたい。

愛車は自宅内に保管する

当前ながら、安全面では屋内保管の一択。安全面はもちろん、結露も防げるし、サビや劣化も防止できる。それなりの価格のするロードバイクをお持ちの方は、屋内保管がほとんどだと思うが、スペースの問題等で「屋外に置かざるをえない」場合もあるだろう。

そんな場合は、防犯対策レベルの高い、極太&超頑丈なカギで地球ロックしておきたい。自分は携帯用ロックにABUS(アブス)を持ち歩いている。自宅保管用であれば、携帯性は考慮する必要が無いので、とにかく丈夫なものを選んでおこう。

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つい先日、こんな形でロードバイク窃盗犯が御用になるニュースがあったけど、これはかなり幸運なケース。自転車は、盗まれたらまず手元に帰ってくることはないもんね。

自転車盗被害者、ネットオークションで"待ち伏せ"成功! 出品突き止め容疑者逮捕(産経サイクリスト)

被害者の方は、盗まれた愛車がネットオークションに出品されると予想して、条件に一致する商品が出品されるとメールなどで通知が受け取れる「アラート機能」を使い自転車を“捜索”。出品された自転車を自ら落札し、フレームの傷も一致したことから警察に相談し、逮捕となったそうな。 (よかった)

ちなみに、6畳ワンルームに住む独身の友人は、居住スペースを奪われたくないという理由でバイクはベランダに起き、雨除けカバーを掛けているのだが、駐輪場に置いておくよりは比較的安全だと言えるだろう。

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なお、自分が玄関を出た自宅の敷地内に駐輪するときは、ホームセンターで入手した極太(直径4センチくらい)のオートバイ用のロックを使っているよ。

ぜったいに盗まれないバイクを買う

海外に、YERKAという名の、「ぜったいに盗まれないバイク」という触れ込みの自転車がある。このバイク、なんとダウンチューブを折り曲げ、シートポストを使って地球ロックする仕組みのバイクなのだ。 文字だとよくわからないかもしれないが、この動画を見れば構造が一目瞭然。



なるほど、この発想はなかった…という自転車である。クロモリだからできる芸当。多少場所を選ぶのは事実だが、これは安全極まりない。だって、自転車を盗むにはフレームを壊さねばならず、でもフレームを壊したら自転車の価値が失われるから。

yerka

お値段は499USドルで、なぜかチリでも販売されており、299.990ペソである。馴染みの薄い1チリペソは0.15537 円 (2016/10/14 時点)なので。。。計算すると46,600円くらい。 700C×28Cタイヤで、重さは12キログラム。ギアは固定のシングルである。

ママチャリ2台分のこの値段が高いか安いか・・・まあ、妥当ではないかと思う。


以上、 あなた自身とあなたのロードバイクを安全に保つ5つのコツをお届けしました。どうか皆様におかれましても、安全に秋冬サイクリングをお楽しみください。


告知:ロードバイク・セミナー開催情報!

本気でロードバイクを楽しむ・極める人のための『豪華一流講師陣による短期集中・座学&実走トレーニング・目指せ自己記録更新!』が開催されますよ。

講義回数は全 8 回で、実績ある講師陣による座学&実走を交えた、すごく実践的なイベント。しかもDVD6枚付き。ロードバイクを「安全に、目標高く、楽しむ」ために必須のテーマで講義・解説してくれるんですって。

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講師陣は、なんと日向涼子さん、栗村修さん、須田晋太郎さん、藤田晃三さん、井上和朗さん、橋本謙司さん、現役選手ナドナド・・・。ロードバイクをしている人なら、まず知らないはずはない著名な方々。サイクルガジェット管理人も参加させていただきます(*^^*)。これは無茶苦茶楽しみ…。

コースは、11月3日から始まり、来年の2月11日まで全8回にわけて行われる。30名限定の募集で、定員に達し次第、受付終了となってしまうので、お早めにチェック&お申込みされてはいかがだろうか?

詳細とお申込みはイベント概要ページをご覧いただくとして、全8回のコース内容を記載しておくとこんなかんじ。

1回:ロードバイクの安全確保とメンテ/ホビーレースで勝負するための安全
(講師:藤田晃三さん・井上和朗さん)
2回:体のケア、ペダリングやポジションの基本(講師:須田晋太郎さん)
3回:栄養学・健康&ダイエット シーズンごと、レースカテゴリによるメニューの違い
(講師:日向涼子さん)
4回:実走でレベルアップ!宮ケ瀬湖畔・様々なコースを課題を持って走ろう!
(講師:須田晋太郎さん)
5回:ヒルクライム座学&今年の海外レース&チーム裏話、Jプロツアー総括
(講師:栗村修さん) 
6回:シーズンインに向けて、ヒルクライム&ロードレース パフォーマンスを引き出す機材力 あなたは機材のどこにどれくらい投資しますか?
(講師:橋本謙司さん) 
7回:冬トレ2 年間スケジュールと目標設定と出力トレーニング(講師:Jプロツアー現役選手予定)
8回:シーズンに向けた実走。ときがわベース及び周辺コースを使った講習(講師:Jプロツアー現役選手予定) 
 
 
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※講義の様子(講師との距離感が近い!人数限定なので、みっちりと学べる機会になるはず)