サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

ロードバイクとミニベロを徹底的にユーザー目線で解説するブログ &YouTubeチャンネル。面白さ国内No1を目指します。大学生の娘と運営。インプレ、イベントレポ、安全で楽しいサイクリングのコツ、メンテのノウハウ、海外記事&動画の翻訳も。ねとらぼ、産経サイクリスト、MarkeZine等で連載も。

2016年05月

2014年の5月末に購入したフィアットのパンダであるが、丸2年乗ったので24ヶ月点検を受けたきた。 消耗品の劣化具合は?トラブルはあったのか?丸2年を振り返ってみよう。ロードバイクの話ではないが、メカのメンテナンスは重要だよってことで、強引にこじつけてみる(笑)。 ...

2014年の5月末に購入したフィアットのパンダであるが、丸2年乗ったので24ヶ月点検を受けたきた。

消耗品の劣化具合は?トラブルはあったのか?丸2年を振り返ってみよう。ロードバイクの話ではないが、メカのメンテナンスは重要だよってことで、強引にこじつけてみる(笑)。


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※まったく飽きが来ないどころか、愛着が増して仕方のないパンダ


まず、走行距離や使用頻度をおさらい

年間走行距離

丸2年での走行距離は22,000キロ。1年で11,000キロなので、ごくごく一般的な距離である。

平日はオクサマ、週末は自分が運転

平日はオクサマが通勤(往復12キロ)で使い、休日は自分が使う。長距離移動するときは、常に自分がドライバー。帰省で往復720キロ走るときも運転は自分。

余談だが、妻は高速道路を運転できない。教習所の演習で走った一度が最初で最後。「あんなハイスピードでクルマを運転する自信はない。確実に死ねる」と言っている。高速道路のほうがむしろ安全なのだが…。


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2年間、ノートラブル!

イタリア車は人生で初めてだったので、じつはこの点だけがもっとも不安だった。結果からいうと、杞憂だった。まったく問題はなかった。一度だけインジケータランプが誤灯火してしまうことがあったが、走行に影響するものでもなく、保証対応で出費もなし。

パンダはメカニズム的にチンクエチェントと共通しているので、かなりの台数が市場に出回っている。よって、機械的にこなれているようで、これが希少価値の高い(=あまり台数がない)車種だったら結果は違ったのかもしれない。


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あと、パンダは余計な電気機器が省略されているのもGOOD。


最近の自動車ってやたらハイテク化されてて、いろんな電波が前後左右に飛んでアラートを出してくれたり、オーディオ周辺機器がゴージャスになってたり、何でもかんでもスイッチひとつで微調整&お好みに設定できる。


パンダは一切そういうガジェット的なモノを排しており、じつに気軽に使えるのだ。車体は軽いし、電気系統の故障の心配も減る。電波が飛んだり、アシストしてくれなくてもぜんぜんかまわない。


クルマもロードバイクも、自分で操作することが楽しいのであって、あまり機械におせっかいしてほしくない……のが自分の好みである。そういう方にはパンダやチンクエチェントはオススメできる。


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※運転だけで言えば、パンダよりチンクエチェントのほうが楽しいと思う。
 

ちなみに、「チンクエチェントの書籍」は世にいっぱい出回っているんだけど、パンダの雑誌や書籍は極めて少ない。というかほぼないのがちょっと寂しい。



反面、ゴージャス感がほしい人、押し出し感がほしい人は……(パンダ&チンクエチェントでは)満足できないかもしれない(笑)。


日常点検はこんなことをした

エンジンオイル交換

5000キロで交換するのがエンジンには優しいそうだ。乗り方にもよるので一概に言い切れないとはしつつも、最長でも1万キロに達する前に交換するのがオススメとのこと。

オイルフィルター交換

エンジンオイルの交換の際にいっしょに行う。毎回する必要はなく、1回おきでOKとのこと。このへんは、国産車と変わりはない。


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※上はパンダの内装




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※こちらはチンクエチェントの内装。パンダより可愛い


ブレーキフルード交換

明細を見て「交換してもらっていたんだ」と気づいた。24ヶ月で交換するのがよさげなのかしら。アフターケアのプログラム(=料金負担はナシ)に組み込まれていたので、素直にお願いした。

A/Cポーレンフィルター交換

何なのか、よくわからないけど、いつの間にか交換されていた(笑)。エアコンのフィルターだと思う。

エアフィルター交換

これもアフターケアのパッケージ内なので、自動的に処理されていた。

ワイバーブレード交換

ワイパーブレードは早め早めに交換するのがポリシー。雨のときに安全&安心して走りたいので。前後で3,000円なので両方同時に交換することに決めている。


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バッテリーはそろそろ寿命を迎えそう

メカニックさんによれば、「パンダ(&チンクエチェント)は23,000キロ~30,000キロでバッテリーが寿命を迎えることが多い」そうで、今の自分の22,000キロはちょうどそこに差し掛かっている。

夏場を越えたあたりで交換しましょう」とのことだった。


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バッテリーは冬場に死ぬイメージが強いが、原因は夏場に負担のせいであることが多く、寒さが直接原因ではないそうな。夏に酷使されたバッテリーが、その数ヶ月後の冬にお亡くなりになる…パターンは典型らしい。


ディスクブレーキ(前輪)はまだOK

前輪がディスクブレーキなのだが、ディスクローターは0.8ミリ減っていた。まだ問題のない範囲だそうな。パッドは新品では12ミリあったものが、7.5ミリになっていたので、4.5ミリ摩耗したことになる。これもまだOKの範疇。


このペースで走ると、「3年目の車検でちょうど交換タイミングを迎える」らしい。まだイケるとのことで、安心。


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交換するときはディスクローターもパッドも同時にいっしょに交換すべきとのことだ。ケチって片方だけ交換すると、音鳴りの原因になるんですって。


あと、ブレーキシューの摩耗スピードはその人の走り方やコンディションに左右されるので、決まったパターンがない。年間2万キロ走るけど、ガラガラの高速道路ばかりなのでぜんぜんブレーキシューが劣化しない人もいれば、その逆もいる。(街中でストップ・アンド・ゴーが多いと、摩耗は早い)


なので、「まだ1万キロだから大丈夫(なはず)」と素人判断するのではなく、ちゃんとプロに診てもらうことが大事。命を乗せるパーツなので、疎かにしないほうがいいね。これはロードバイクも同じだ。


さらに豆知識として、ディスクブレーキの寿命はだいたい2~3万キロだけど、ドラムブレーキ(後輪)はかなり長持ちで、7~8万キロは使えるのだ。ざっと2倍もの差がある。なので、「前後同時に交換するってことはまずないです」とのこと。


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以上、パンダの2年点検のご報告でした。いやー、パンダって本当に運転するのが楽しいな~。


【おまけ】 アルファロメオから(来年くらいに)ジュリアが登場するらしい

すでにイタリアでは生産が開始されているアルファロメオのジュリア(Giulia)は、2017年に日本に導入されるとのこと。ジュリエッタの姉貴的ポジションとのことで、ネットで調べてみたらとても自分が手を出せるようなシロモノではなかった……。

アルファロメオ・ジュリアを初試乗──復活のFRサルーン(GQジャパン)

180馬力2.2リッター直4ディーゼルターボ+8ATと、200馬力2.0リッター直4ガソリンターボ+8ATのいずれも“スーパー”仕様と、510馬力を誇る2.9リッター直噴V6ツインターボ+8ATの“クワドリフォリオ”仕様、という3グレードあるらしく、それはそれはセクシーでパワフルなクルマ。きっとお値段もパワフルなのだろう。

※上記記事には写真がいっぱいあって、見やすい!


アルファロメオ ジュリア 新型、イタリア工場で生産開始

新型ジュリアは2015年6月、イタリアで初公開されたそうです。


筋金入りの飛ばし屋たちも黙りこむイタリア警察に500馬力オーバーのジュリア登場!

エンジンは2.9リッターのV6ツインターボで最高出力は510ps。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度307km/h、そしてニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分39秒…。イタリア警察はなにを考えているのか。

ジュリアは逆立ちしても買えないので、当面はパンダを愛し続けます!

どんな趣味でもそうだけど、趣味は人生を豊かにする。 2010年からサイクリングにハマったけど、それまではサッカーとフットサルだった。 「自転車って子供のオモチャじゃないのかねぇ……。ペダルを回して走るなんて、学生までだと思うなぁ。大人になったら移動手段は車 ...

どんな趣味でもそうだけど、趣味は人生を豊かにする。

2010年からサイクリングにハマったけど、それまではサッカーとフットサルだった。


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「自転車って子供のオモチャじゃないのかねぇ……。ペダルを回して走るなんて、学生までだと思うなぁ。大人になったら移動手段は車の一択でしょ。汗水たらして走ることが、楽しいとは思えない」


これが、サイクリングに出会う前の嘘偽りのない正直な気持ちだった。


サイクリングにどっぷりとハマってしまった今は、そのすばらしさがよくわかるのだが、それを上手に言い表した動画をGlobal Cycling Network が作ってくれていた。


120%同意してしまったので、ぜひ翻訳してご紹介したい。



5 Ways That Cycling Can Improve Your Life





サイクリングは健康寿命を伸ばしてくれる

考えて見れば当然のことで、サイクリングをすると自ずとカロリー消費が増えるし、「痩せよう」という意識が芽生え、健康的な食生活を送るようになる。


体中の筋肉をバランスよく使うし、体幹筋力も鍛えられるのもプラス。さらに、極めて快眠を得られるようになる。趣味に没頭すればするほど、健康になってしまうという素晴らしいスパイラルである。


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「自転車 ダイエット」でAmazon検索すると、案の定マッチする書籍はチラホラ見つかるね。




友だちが増える

最初はソロで乗り始めるものだし、マイペースで楽しめるのがサイクリングの良いところ。でも、仲間とともに走る楽しさは一人では味わえない特別な体験だ。


たぶん、サイクリングって食事に似てて、美味しいものを一人で食べても当然美味しいんだけど、誰かと一緒に食べるとさらに美味しく感じるだろう。サイクリングもそれと同じ。キツい坂は楽になり、ただの景色も美しく見える。


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あと、仲間がいると経験や知識をシェアできるので、スキル上達も早くなり、よいことづくめ。


メンタルヘルスの向上

とある研究所が行なった実験によると、参加者に30分間エアロバイクを漕がせて、その後に記憶力、理論&計画性を図るテストを実施した。その結果、自転車はすべての項目においてプラスの影響を見せたのだ。


さらに、自転車にはプレッシャーを下げ、集中力を高める効果もあるとのこと。


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まあ、こういう科学実験の結果を聞くまでもなく、日常生活から離れ、普段は見ない景色を楽しみ、適度な有酸素運動をすることは大いにストレス解消になるね。


お金が節約できる

お金を節約したいって目的でサイクリングを始める人は少数派だと思う。でも、節約がひとつのキッカケになる事はある。

たとえば、車の月極の駐車料金は東京以外の関東でも12,000~15,000円はする。都内に限って言えば、場所にもよるが30,000円はザラ。


都心に近づけば40,000~50,000円も珍しくはない。車を手放す人が、その代替方法として自転車を選ぶことは多い。


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Global Cycling Network によると、車を手放すことで、年間6,000ドル(60万円ちょい)のコストカットができるそうな。

駐車場、ガソリン、任意保険、税金、整備、(オイル、タイヤ、ワイパー等の)消耗品……と考えておくと、なるほど、60万円という金額も「たしかに…」と思えてしまう。


あとは電車とバス代の節約。一回あたりの値段は数百円でしかないが、ちりも積もれば山となる。使い方にもよるけど、自転車で移動することが習慣になると、年間で数万円は楽に節約できる。

節約」で書籍をAmazonで探すと、これでもかって数の書籍が見つかる。節約生活に自転車を組み合わせれば、けっこうな貯金ができると思う。(その分、パーツ代になってしまうという罠もありますが…) 


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人生という単位で考えると、家のローンや教育資金、引退後の貯蓄に充てていくことだってできるし、そうでなくても、節約したお金で新しいバイクを購入することもできる。


見たこともない景色を見せてくれる

個人的に「その通り!」と膝を打ったのがコレ。サイクリングをやっててよかったな~とつくづく思うのは、自転車に乗っていなかったら訪れることはなかったであろう街や景色に出会えたとき。

ツールド妻有(新潟)の越後、三浦半島(神奈川県)とその最南端の城ヶ島、美ヶ原(長野県)でのヒルクライム、キャベツ畑が印象的だった嬬恋(群馬県)、秩父(埼玉県)のいくつもの峠、サイクリングをしていなければ、たぶん行くことはなかったであろう場所だ。


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霞ヶ浦もこないだオクサマと周遊してきたけど、サイクリングが趣味じゃなかったらぜったいに死ぬまで訪れない場所だったと思う。あと、行方市は「ゆくえ」ではなく、「なめがた」と呼ぶことも知った。
※「なめかた」だと思ってたら、コメント経由で「濁音」であるとご指摘いただいた。ありがとうございます。 


サイクリングは『日常生活の延長線上にある、ちょっとした冒険』だ。これこそがサイクリングの醍醐味だと思う。だからサイクリングはやめられない。


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自転車で出かければ、そこはもう日帰り旅行先なのだ。たとえ隣町であろうと、観光資源のない地方都市であっても、なにかしら発見と面白さは見つかるものなんだよね。


以上、Global Cycling Network が紹介していた「サイクリングが人生を豊かにする5つの理由」でした。

オクサマを霞ヶ浦周遊に連れていくことが決まり、いざ当日。 2010年にサイクリングを始め、最初は10キロだったのを徐々に距離を伸ばし、最長87キロまでは経験した。 100キロはまだ彼女には未体験ゾーン。走り出す前に100キロと伝えると、その数値に圧倒されて腰が引けてし ...

オクサマを霞ヶ浦周遊に連れていくことが決まり、いざ当日。

2010年にサイクリングを始め、最初は10キロだったのを徐々に距離を伸ばし、最長87キロまでは経験した。


100キロはまだ彼女には未体験ゾーン。走り出す前に100キロと伝えると、その数値に圧倒されて腰が引けてしまうと判断した自分は、あえて伝えないでおいた。


現地には車で向かう

オクサマは輪行が苦手。「重いバイクを持って駅構内を歩きまわるなんて、それだけでエネルギーを消耗しちゃう」と考えている。よって、自ずと移動手段はパンダ。


外環道と常磐道を使い、桜土浦ICで降り、霞ヶ浦へ向かう。渋滞がないと、川口市から1時間ちょっとで着くので、わりと近い。


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ちなみにバイクをパンダに積むのは自分の作業。ボードウォークは折りたたんでトランクにポン、で終了。しかし、折りたためないタイレル(Tyrell)のCSI はロードバイクのようにタイヤを外す必要がある。


しかも、28C相当のタイヤ(シュワルベのデュラノ)はキャリパーブレーキを開放しても脱着できないので、いったん空気を抜かねばならない。



よって、フロアポンプは忘れずに車に積んでおかないと現地で泣くことになる。 ※近々、シュワルベワン(23C相当)に交換する予定。デュラノのままだと輪行できないので。


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CSIのフレームサイズはロードバイクとまったく同じと思ってもらってよくて、「ゆーてもミニベロやし、余裕でリアシートに収まるんじゃねーの」って楽観的に思ってたら、キッチキチ。


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※ロードバイクと変わらぬギリギリのクリアランス……



フロントフォークはサイドウィンドウに触れるので毛布でくるんで養生し、リアディレイラーは窓や室内の壁に触れないように細心の注意でポジションをセット。


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※リアディレイラーが壁に触れそうなので、動かないようにしっかり固定する。



2本のゴムバンド(100均)を「これでもか!」ってくらい引き伸ばして、フレームをヘッドレストの柱に引っ掛けてキツ目に固定する。その際、ゴムバンドがワイヤーやメカ類に干渉しないようにしよう。これさえ守れば、走行中にバイクがぐらつくことはない。


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風がめちゃ強い

開放感ある霞ヶ浦の景色に感激したオクサマだったが、走りだしてすぐに「なんだこの強風わ…」と目を白黒させた。昨年の夏に走ったときもそうだったのだが、どうやら霞ヶ浦は海風の影響を受けやすい土地のようで、海側から叩きつけるような風圧を受ける。

前半の50キロは常に9時~12時の方向のどこからか風を受けていた。風を覆うものがなにもないので、体中で風を浴びる。真横からの風はなかなか厄介で、バランスを失いそうになる瞬間も。


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「ペダルを踏んでも踏んでも進まん…」とボヤくオクサマは自分のペースに付いてくることができず、引き離されては自分がしばらく待つ、と繰り返した。


自分はのんびり走っているつもりでも、451(タイレル)と406(ボードウォーク)のホイール経のサイズ差はボディーブローのように効いてくるようだ。同じように走っていても、平均時速で2キロほど差がでてしまうイメージだろうか。


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補給ポイントが少なく、食事できる場所がない

30キロ地点のセブン-イレブン稲敷古渡店で休憩し、軽く補給する。霞ヶ浦総合公園からの道中ではコンビニや自販機はほぼないので、このセブン-イレブンは貴重。


とくに夏場はここで水分補給しておくことを強くオススメする。(少なくとも、我々は他にお店を目視で見つけることができなかった)


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50キロ地点に差し掛かったあたりで12時になったので、「ではランチでも」となったのだが、困った。見渡す限りどこにもお店がないのだ。


コースを外れてしばらくさまよってみたものの、気配すら感じられない。鰻屋さんはあったが諸事情(ヒント:お金)でそこはパス。消去法でセブン-イレブンとなった。


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オクサマはおにぎりとサラダチキンとサラダをチョイス。カイワレ大根が風で飛ばされそうになるのを必死で箸で押さえながら窮屈そうに食べていた。

せっかくのサイクリングなのに、昼食がコンビニってなんやねん。プランニングがなっとらん!」とお叱りを受け、リサーチが不十分であったことを深く詫びた。「出たとこ勝負でなんとかなるやろ」と思い込んでいたのが甘かった。

その後、72キロ地点で行方市の「霞ヶ浦ふれあいランド」敷地内にある「観光物産館こいこい」で休憩。サイクリストやオートバイでツーリング中の人たちがわりとたくさんいた。


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ここは行方バーガーが名物らしく、ナマズや鯉の肉を使ったハンバーガーがあるよ。ナマズはしっかりした食感で白魚のようで、鯉(霞ヶ浦で捕獲)は川魚特有の生臭さがなく、風味のある仕上がりだそうだ。(食べてないけど…)


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景色はいいが…すぐに慣れる(飽きる)

霞ヶ浦の景色はとても開放的。「あー、いい場所に来たな-」って思える環境だ。


ただ、前半の強風の中で走っている間、オクサマは「風に抗うのに必死で、景色なんて愛でていられる状況じゃなかった」と言っていた。


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前半は景色を喜んでくれていたが、昼食後の後半は「たしかにいい景色なんだけど、ずっと風景に変化がないとさすがに飽きてくるかも(笑)」ともコメントしていた。


平地&車の往来が少ない場所となると、どうしても河川敷とか湖などの周回になってしまうと伝えると合点がいったようで、「サイクリングって、多少のアップダウンとかカーブがあるほうが楽しめるんだね」と気づいてくれた。


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「今度はただの平地じゃなくて、山に行ってみたい」そうなので、秩父方面の斜度の緩やかな場所に連れて行こうかと思う。(フロントをダブル化しないと…)


100キロでも3Dのサイクリングショーツ(パールイズミ)のおかげでノープロブレム

「当日までに厚手の女性用サイクリングショーツを手配せよ」という指示を受けていたので、前日の晩に急いで買っておいたのがパールイズミの3Dパッド付きインナーショーツ。


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関連してるっぽいリンク

パールイズミが春夏用レディースパンツを発売 紫外線から脚を涼しくガード (産経サイクリスト)


結論から言うと大正解だそうで、100キロ走った後でも「全然お尻が痛くない!すばらしい!\(^o^)/」と喜んでくれた。良い買い物ができてよかった。


40キロ地点から腕がしびれ出す

お尻は無事だったが、腕のしびれには苦労したそうだ。オクサマのボードウォークはバーハンドルなのだが、やはり100キロをこれで行くのはちと無理があったようだ。

オクサマのミニベロ、『ダホンのボードウォーク』がアップグレード完了しました」で紹介したとおり、オクサマの体形と腕の長さにフィッティングさせてはあるが、バーハンドルの限界はどうしてもあって、握る場所が固定されてしまう。


同じ筋肉を使いつづけているうちに、「腕がしびれる…」と何度か小休止を強いられた。


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ちなみにドロップハンドルは複数の持ち方ができるので、まったく腕は傷まない。ロングライドにはドロップハンドルに勝るハンドルはない。


「あたしもドロップハンドルにしてみたいけど、指が短すぎてSTIは握れないんだよね…(注:スペーサーを入れてもキツいのだ)」


「じゃあ、オレが前にMuで使ってたブルホーンバーを試してみる?」


「あの、牛の角みたいなやつね?攻撃的なルックスで抵抗があるけど、持ちやすいのかな?」


「バーハンドルより数倍いいよ。オレもバーハンドルに限界を感じてブルホーンにした経緯があったし、実際交換してみてロングライドが苦にならなくなったもん」


「じゃあ、ボードウォークのブルホーン化を進めておいて」



新たな指令が下された…。


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100キロを走った感想は?

「こいこい」でコーヒーを飲んで身体を休めた後は、ラストの30キロ弱を走る。幸いにして追い風だったので、ようやくオクサマも笑顔に。あっという間に土浦市内に入り、土浦駅前を通りすぎて霞ヶ浦総合公園に戻る。


この時点で98キロだったので、公園内を余計に走り、100キロきっかりで駐車場に帰還。


以下、初めて100キロライドを達成したオクサマの感想。


「平地なら100キロも80キロも大差ない。心地良い疲労感はあるけど、筋肉痛のような傷みはどこにもない」


「パッドのおかげで快適に走れた。コレがなかったら、50キロ地点でお尻が音を上げていたかも」


「いちばん困ったのが腕の痛み。バーハンドルの限界を痛感したので、ブルホーンバーを導入する決心をした」


「霞ヶ浦の風の強さと、飲食店の少なさは異常」


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オクサマ、夕飯に焼き肉をリクエストする

今回のツーリングでの個人的な最大の驚きは、オクサマが「焼き肉に行こう!とにかく肉を食べたい」とピンポイントな要望を出してきたこと。


というのも、嫁は焼き肉とかステーキとかハンバーグがあまり好きではなく、野菜と魚が好物。焼き肉になぞ、この5~6年は行ったことがない。


「たぶん、寿司を要求してくるだろう」という読みは外れた。え!?いま焼き肉って言った?マジで?肉を食べたいの?って何度も確認してしまったくらいだから。


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※途中でアミノバイタルで補給はしたよ



どうやら、サイクリングには「肉(タンパク質)を食べたい」と思わせるパワーがあるようだ。


ただ、残念ながら土浦市周辺には焼肉屋を見つけることができず、流山まで移動してようやく見つけることができた。


こんなにもうまそうに焼き肉を食べるオクサマを見たのは、いったい何年ぶりだろうか。いや、いまだかつてこんな姿を見せたことがあっただろうか……と軽い感動を覚えた。

 

自転車で100kmをラクに走る ~ロードバイクでもっと距離を伸ばしたい人に



というわけで、20インチ(406ホイール)のミニベロでも、女性であっても、100キロライドなんてたいしたことないってことがわかっていただけただろうか。


三桁キロ数に根拠なくビビっている方々の励ましになれば幸いである。

ここのところ、(いつも視聴しているGlobal Cycling Network だけでなく)海外のサイクリング系ウェブサイトをあちこち読んでいるのだが、ディスクブレーキについての論争が止まらない。 パリ・ルーベでの事故をキッカケに、UCIがディスクブレーキを禁止したのは記憶に新し ...

ここのところ、(いつも視聴しているGlobal Cycling Network だけでなく)海外のサイクリング系ウェブサイトをあちこち読んでいるのだが、ディスクブレーキについての論争が止まらない。

パリ・ルーベでの事故をキッカケに、UCIがディスクブレーキを禁止したのは記憶に新しいが、それにならってフランスとスペインのサイクリング協会もディスクブレーキを禁止した。


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しかも、ロードレースだけではなく、グランフォンドやイベントでもディスクブレーキの使用が禁止されたのだ。

つまり、ディスクロードを買ってしまった一般サイクリストもとばっちりを受けてしまうことになってしまったのだ。(これはかなりの災難だ)


そんなときに視聴したのがGlobal Cycling Network のこちらの動画




The Great Disc Brake Conspiracy?



Global Cycling Network の立場としては、「我々はどのブレーキの肩を持つわけでもない。誰がどれを使っても構わないと考えている。GCN的にもっとも腑に落ちないのは、データに基づいた議論がなされていないことだ」と語っている。


Global Cycling Network が評価していたのが、アメリカサイクリング協会の発表した声明だ。(GCNはメールでアメリカサイクリング協会に連絡を取り、ディスカッションを交わしたとのこと)


GCNに対し、アメリカサイクリング協会のテクニカルディレクター、チャック・ホッジ氏はこのようにコメントしている。



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ざっと訳すと、こんなかんじ。

↓↓↓↓↓


「アメリカサイクリング協会は、あらゆるサイクリングイベントでのディスクブレーキの使用を認めてきました。我々はディスクブレーキの安全性を調査中であり、その危険性を認識しない限り、禁止することはありません」


「ディスクブレーキのもたらす安全性も認めていますし、なにより多くの国内サイクリストがディスクブレーキを搭載したバイクを購入したことを知っています。ディスクブレーキの良さと危険性をしっかりと見極め、判断を下すつもりです。よって、今回の使用禁止の判断は、慎重さに欠いていると考えます」



つまり、アメリカサイクリング協会はデータに基づいて判断を下すこととし、一時の気の迷いや外野の騒音に惑わされず、データを収集し、分析してから判断すると述べているのだ。


しかも、自国ユーザーのことまで考えてくれており、個人的にこの姿勢は高く評価したい。


さらに、アメリカサイクリング協会は、過去10年(かそれ以上)の事故データを分析して、ディスクブレーキでどのような事故が発生しているか調べるとも語っている。すばらしい。



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※ディスクブレーキでチョリソーソーセージが切れるかどうか、実験した結果。瞬殺でちょん切れるかと思ったら、意外にそうでもない。




GCN以外のソースもあたってみたところ、チャック・ホッジ氏はvelonewsでディスクブレーキについて「USAC’s stance on disc brakes in amateur race」という記事でこのように語っていた(英語)。


ざっと訳すとこうだ。

↓↓↓↓↓↓


「アメリカ国内の、UCIのレギュレーションの影響を受けないレースであれば、ディスクブレーキに使用はずっと認められてきたし、(少なくとも現時点では)今後もそうある」


ほほう、アメリカではディスクブレーキがアマチュアレベルで禁止されたことは一度もないとのことだ。



さらに、ホッジ氏のコメントはこう続く。

↓↓↓↓↓↓


「当協会は、きちんと動作するブレーキがバイクの前後に装着されていれば、問題ないと考えます。ブレーキの種類は関係ありません。UCIはどうやら我々とは異なるスタンスをとるようです」


「UCIは何かに対して”許可する・しない”のに対し、アメリカサイクリング協会は”禁止する・しない”というスタンスです。アメリカサイクリング協会は、過去から今現在に至るまで、アマチュアレースにおいてディスクブレーキを許可しなかったことは一度もありません」



氏の言い回しはやや回りくどいが、要するに

  1. アメリカサイクリング協会はディスクブレーキの危険性がデータとしてきっちり取れるまでは安易に禁止の判断を下さないよ

  2. 過去の事故データはちゃんと取るよ

  3. だからアメリカ国内のサイクリストのみなさんは心配せずにディスクブレーキを使っても大丈夫だよ


という立場なのだ。


ちなみに、Global Cycling Network のスタジオにはプロのMTB選手も登場して、彼の意見をヒアリングしているのだが、「MTB界でディスクブレーキの事故が起きたことが一度もないと断言はできない。でも、僕の知る限り、ディスクブレーキによる怪我は聞いたことがないね」と話している。



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プロ選手ですら「聞いたことがない」と話しているのだ。これも興味深い話ではある。GCNも中立的な立場であり、これも好印象。


さらにさらに、日本サイクリング協会のサイト内で検索してもみたのだが、ディスクブレーキに関する声明やデータやニュースは何も発表してはいなかった。


というわけで、ディスクブレーキについては海外のほうが話題になっているようなので、引き続き調査してみますね。

ロードバイクやミニベロでのツーリング、最近は100キロ前後走ることが多い。 100キロ弱って、丸1日使わずに走れるちょうどいい距離なのだ。120キロとかになると、朝から夕方までかかってしまうけど、80~100キロは朝に一仕事してから出かけても難なく走れる距離。 持 ...

ロードバイクやミニベロでのツーリング、最近は100キロ前後走ることが多い。

100キロ弱って、丸1日使わずに走れるちょうどいい距離なのだ。120キロとかになると、朝から夕方までかかってしまうけど、80~100キロは朝に一仕事してから出かけても難なく走れる距離。


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持っていく荷物はミニマムにしてて、

  • CHUMSの財布
  • iPhone
  • 家の鍵
  • キーロック(簡易タイプ)
  • 補給食(カロリーメイトとか)


これだけであれば、サイクルジャージのバックポケットにすんなりおさまる。重いリュックを背負う必要もなく、気軽に走れるのでオススメの装備だ。

しかし、問題がひとつあって、それは「簡易ロックの信頼性&安全性」について。


自分が使っているのは巻取り式のワイヤータイプ。すごく軽くてコンパクトなので、ツーリングには重宝しているんだけど、見れば分かる通り、瞬殺されそうな脆い構造なのだ。


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ないよりはマシだけど、長時間駐輪しておけるタイプのロックではない。そこで、ABUSのチェーンロックも持参して、二重で保護したい。しかし、ここで重さがネックになる。


ABUSは信頼性が高くて安心して使えるロックなのだが、そのぶん重量がかさむ。バックポケットに突っ込むにはややしんどい重さなので、「ABUSのロックをどう運ぼうかなあ…」と悩んでいた。


試行錯誤の結果、最近行き着いたのは、小型メッセンジャーバッグでツーリングに行くというスタイル。メッセンジャーバッグといえば、背中を覆い隠すような大型サイズが主流だけど、さすがにそれを背負ってツーリングに行くのは賢い選択ではない。


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※横幅は43センチとかなり小ぶり


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※財布、カギ、サプリメント類もピッタリおさまる


自分が使っているのは、TIMBUK2のカタパルトという小型メッセンジャーバッグ。これ、サイクリングにはちょうどいいサイズなのだ。ただ、今はCatapult Cycling Messenger Bag M カタパルト・スリングにバージョンアップされているらしい。


※画像を見た感じ、自分のものよりポケットが増えているし、使い勝手は良さそう。ちなみにサイズは新旧で同じ。

大きすぎず、小さすぎずのベストサイズ

マジックテープのフラップを開けると、メインの荷室とチャックのオーガナイザーがある。オーガナイザーには財布、カギ、スマホなどの貴重品を入れるポケットがある。

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※モバイルバッテリーとか日焼け止めクリームを入れても全然余裕

メインの荷室は厚みはないが、アイパッドミニが入るスリーブがあるし、チェーンロックやアームウォーマー、デジカメ、補給食、ウィンドブレーカーなどを入れておくにはちょうどいいスペースがあるよ。


ただ、スペースはミニマムなので、(本やノートやPCを運ばねばならない)通勤や通学には不向き。ツーリングとかレクリエーション専用って考えたほうがいいだろう。


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メインとサブの2個のバックルでがっちり固定できる

小さいバッグのわりに、ストラップとバックルは太めで剛性感のある構造。これが細いと肩に食い込んで痛いんだけど、カタパルトは大丈夫。


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※プラスチックではあるものの、動作はしっかりしている

しかも、走っている間にずれてしまわないための固定用のサブストラップがあって、これも秀逸。上り坂、下り坂、ダンシング、何をしても背中にしっかりとフィットしてくれる。


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見た目だけのなんちゃって系ではない、自転車での利用を考えられた実用性の高いメッセンジャーバッグだ。


荷物の出し入れ、コンビニでの支払いがカンタン

バックパックも便利ではあるけど、ツーリングって小休止したり、コンビニに立ち寄ったり、カギをその都度取り出したりと、荷物にアクセスする回数がけっこう多い。

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※2本のストラップで、Tの字に固定します

そのたびにバックパックを上げ下ろしするのは、地味に面倒。TIMBUK2に限らないんだけど、メッセンジャーバッグは荷物を肩にぶら下げたままグルっと回転させることができて、身体への負担が軽く、荷物の出し入れもスピーディ。


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※サブのバックルをぱちっと外して…


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※リリースして…


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※次にメインのバックルをリリース


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※クルッと体の前に来るので、荷物の出し入れがやりやすい。しかも両手が使える。

コンビニのレジ前で、バックパックだと、片手でバッグを持ち、もう片手で商品とお釣りを受け取ると、両手が塞がって財布にお金をしまうことができない。

よっこらせと地面に下ろすのは手間だし、すごーく手間取ってしまうのだ。こういうとき、「メッセンジャーバッグでよかったー」と実感するね。


バックポケットが犠牲にならない

なかなか気づきにくい事実として、カタパルトは小型なので、バックポケットも使えてしまうという点がステキ。


バックパックだと、バックポケットに覆いかぶさってしまうので、使えなくなってしまうのよね。


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※背中の上の方しか使わないので、バックポケットが使える!バックパックだとこうはいかない。



小型メッセンジャーバッグに限られるけど、頻繁に出し入れするデジカメなどはメッセンジャーバッグにしまわずに、バックポケットを併用するという方法もとれる。


メッセンジャーバッグって、背中が蒸れそうじゃね?


と思う方もいるかもしれないが、小型のCatapult Cycling Messenger Bag M カタパルト・スリングであればけっこう使えますよというお話でした。(たしかに少々蒸れるけど、それはバックパックでも同じ)


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※というわけで、最近はTIMBUK2(カタパルト)のお世話になりまくりです。

関連してるっぽい記事

サイクリングにでかけるときの上手な荷物収納方法


【サイクリング用にぴったりの財布】 CHUMS Eco Small Wallet (エコスモールウォレット)のインプレッション

半年ごとに歯医者に通って、虫歯予防&歯周病予防に努めている。 歯はスプロケットやチェーンリングのように取り換えがきかないので、大事に使わなくっちゃいけない。 おいしく食事するためってのはもちろん、自転車に乗るときも歯を食いしばるシーンは多いからね。(まあ ...

半年ごとに歯医者に通って、虫歯予防&歯周病予防に努めている。

歯はスプロケットやチェーンリングのように取り換えがきかないので、大事に使わなくっちゃいけない。


おいしく食事するためってのはもちろん、自転車に乗るときも歯を食いしばるシーンは多いからね。(まあ、スポーツは何でもそうだけど)

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ちなみに、過去にはこんな記事も書いている。
 

【健康こそ最高のライフハック】 自転車に乗り出して5年間、一度も病気をしていない件について


【ロードバイクは歯が命】 歯科医の方がどんな歯のケアをされているのか教えてもらった



先日、定期検診を済ませてきて、悪い場所はなにもなく、歯垢を取り除いただけで終わったんだけど、改めて歯医者さんに歯磨きのコツを教わった。

朝・晩だけでなく、朝・昼・晩の3度磨こう

自分は朝起きて&就寝前の1日2回って習慣だったんだけど、歯医者さんに言わせれば、間が開きすぎているから、昼食後も磨くとなお良いと指導された。


昼の歯磨きは職場になってしまうので、デスクに歯ブラシと歯磨き粉を常備しておくことにしたよ。


なお、昼の歯磨きは(忙しいだろうし)そんなに時間をかけなくてもよくて、2~3分でちゃちゃっと済ませてもOKとのこと。もっとも時間をかけるべきは就寝前とのことだ。

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※スプロケットもときどき歯磨きしよう(笑)


糸ようじも使おう

糸ようじでないと取れない汚れというものがある。これは自分も実感してて、「十分に磨いたぞ!これでカンペキだな」と思って、いちおう糸ようじも使ってみると、歯と歯の間に溜まった汚れが取れて「げげっ」と驚くことがある。


1日3度の歯磨きすべてで行う必要はなく、就寝前だけでも十分だそうだ。


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複数人の歯医者から口をそろえて、「糸ようじは絶対使ったほうがいい」って言われた経験があるので、これはしっかりと習慣にしている。今回の定期検診で悪い歯が見つからなかったのは、この習慣のおかげだって自分では思っている。


歯垢は歯と歯の間にできやすいので、覚えておいてほしい。


電動歯ブラシも悪くないけど、ふつうの歯ブラシも併用しよう

最近、気になっているのが電動歯ブラシ。使っている人の話しによれば、「むちゃくちゃ快適かつ隅々まで磨けて、もう手動の歯ブラシには戻れないよ」とのことだ。


高速で動くので、手で磨くよりはるかに効率的。電動を一つ買おうかしらとは思っていたので、「電動のほうがいいんですか?」と歯科医師さんに尋ねてみた。すると、


電動はたしかに便利ですし、手動よりもキレイになるのは事実。でも、奥歯とか親知らずのブラシが届きにくい場所の歯と歯茎を磨くには、ふつうの歯ブラシのほうが便利なときもあります。歯周スポットを意識してブラシの角度を調整しつつ磨くには、指先の感触が大事なので


とおっしゃった。「電動があればすべて1台で解決!」と思い込んでいたのだが、従来の歯ブラシもあればあったで良いんですね。


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※常に「土曜の朝イチ」と決めている

ちなみに自分が愛用しているのはデンターシステマの超コンパクト。いろんなメーカー&モデルを試行錯誤してこれにたどり着いて、もう何年も使い続けている。自分は最も磨きやすい歯ブラシだと思う。




というわけで、診察後に半年先の予約も入れておきました。強引に先々の予約を入れてしまうのって、歯医者に行き忘れないためのちょっとしたハックです(笑)。

初めてロードバイクを買おうと思っている方は、当然ながらカーボンも視野に入れているだろう。カーボンも価格もアルミと大差ないほどこなれてきているし、手の届きやすい価格になっている。 ※BOMA の Refale はフルカーボンです が、カーボンの心配は価格以外にもあって ...

初めてロードバイクを買おうと思っている方は、当然ながらカーボンも視野に入れているだろう。カーボンも価格もアルミと大差ないほどこなれてきているし、手の届きやすい価格になっている。


20150823_080605

※BOMA の Refale はフルカーボンです

が、カーボンの心配は価格以外にもあって、それは「耐久性」。


アルミやクロモリよりも経年劣化が早いんじゃ?

輪行のときに、何かに接触してフレームにヒビが入ったりしないかな

デリケートな素材だから、繊細な扱いをしなくちゃいけないのかな


という不安がきっとあるはず。


自分もまったく同じ不安があって、必要以上にカーボンに対してビビっていた。フルカーボンのロードバイクに2年半乗った経験(何度も輪行したし、3回立ちごけもした)から言うと、カーボンでぜんぜん問題ない。


その不安は、海外のサイクリストも同じのようで、カーボンへの誤解や偏見があるようだ。


それを打ち消すためにGlobal Cycling Network が作った「カーボンファイバーに関する、あなたが知らない7つの事実」という動画が勉強になったので、翻訳してお届けしよう。


7 Things You Didn't Know About Carbon Fiber





1.体重が重い人でも、カーボンは使える

体重が重いからといって、カーボンフレームを諦める必要はない。カーボンフレームは、素材の特性上、設計方法や強度が確保が自由自在。当然、スーパー軽量なフレームは強度が落ちてしまうが、重い人であっても問題ないように作られたフレームであれば心配ない。


購入の際は、(カーボンだとかアルミだとかの素材に関係なく)体重制限があるかないか、あったとしたら自分の体重が収まる範囲かは必ず確認したほうがいい。

※体重制限のあるアルミバイクも存在するし。


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2.すべてのカーボンフレームは、5つの製造拠点に集約される

どこの国のなんというメーカーかは動画内では明言していなかったけど、間違いなく入ってくるのがジャイアントとメリダではないだろうか。


このへんの話はロードバイク好きなら割と常識で、欧州の有名ブランドのフレームが、実は●●●●社の製造だとか、このグレードまでのは国外で、上級モデルのみ本国生産している…という話はふつうに耳に入ってくる。


もちろん、メーカーが5つだからといって、エンジニアリングやコストのかけ方は異なるので、十把一絡で同じクオリティということはない。


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3.係数の高いカーボンだから質が高いわけではない

BOMA の Refale を買う2014年1月以前にカーボンについて調べ始めたころは、「係数(モジュール)が高ければ高いほど、良いフレーム」という思い込みがあった。


「なんかよくわからんけど、モジュールとやらが高い数値のフレームを選んでおけば幸せになれるのだろう」という考えが間違いということに後々気付かされて、自分にマッチしたフレームを選ぶことができた。


Global Cycling Network によると、「高いモジュール=硬さ(&軽さ&高価)」と言い表すことができるそうな。


Simoncarbon

解説しているサイモンさんは、


メーカーは”ハイモジュールの高性能なフレームですよ!”というマーケティングメッセージを消費者にぶつけてくるけど、それに惑わされないように。フレームの良し悪しは、カーボンの組み合わせ次第で決まるんだから


カーボンの組み合わせで、軽さ、硬さ、快適性、耐久性が決まる。高いフレームや、係数が高い(そして高価な)フレームが無条件で素晴らしいフレームってことではない


と話している。これは自分も同意。


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※ タイレル(Tyrell)のCSI はシートステーとチェーンステー、フォークがカーボンです


4.ラジエーターの近くにカーボンバイクを置いても壊れはしない

これは海外での都市伝説なのかもしれないけど、「カーボンバイクをラジエーターに立てかけると溶ける」という噂があるらしい。(自分は初耳)


しかし、「その心配はない」とサイモンさん。


カーボンはラジエーターよりもはるかに高熱で形成&生成させるので、カーボンにダメージが与えられることはないそうだ。


「ただ、だからといって電気ヒーター等の高熱を発するモノに大切なカーボンフレームを寄りかからせる行為はあまり好ましいものではないので、なるべく大切に扱ってあげてね」とのこと。


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※高価なバイクは、立てかけるときに「倒れないかどうか」をむっちゃ気にする(笑)


5.日光でカーボンは劣化しない

これは自分も知らなかった。理論上は、長時間の日光に晒されると、カーボンを結合しているレジンが影響を受けて劣化してしまうのだそうだ。


ただ、そこはカーボンメーカーもわかっていて、今ではUVカット仕様のレジンが使われている。


よって、ほぼ一生涯乗れるそうである。これはうれしいニュースだ。


6.カーボンは修理可能である

サイモンさん自身も「このことを受け入れるにはけっこう時間がかかったんだけど」と前置きしているが、カーボンフレームは修理して乗ることができるそうな。

まあ、ダメージの程度(&箇所)によっては、修理するのすら危険なので買い換えたほうがいいって場合もあるだろうが、修理OKのケースもあるので、破損したフレームを乗り続けるべきか否かを悩んでいる人は、ショップやメーカー等のプロに相談してもいいかも。


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7.アルミに比べて、カーボンがより危険ということはない

金属のほうがなんとなく堅牢で安全というイメージがわく。しかし、どんな素材も限界というものがあって、それはアルミもカーボンも同じ。


アルミだからより安全だとか、より信頼性が高いと決めつけるのは正しくない。


個人的にうれしかったのは、5番目の「カーボンは日光(紫外線)でも劣化しない」だった。てっきり、「10年もてば御の字なのかなあ…。いやいや、10年どころか、5年でおシャカになってしまうのかなあ…だとしたらイヤだなぁ」と思っていたからだ。


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まあ、さすがにひとつのカーボンフレームに一生涯乗れることは期待していないし、そもそもどこかのタイミングで新しいフレームが欲しくなると思うけどね。


というわけで、カーボンフレームを買おうかどうか迷っている人の後押しになれば幸いです。

5月になり、急に気温が上がってサイクリング日和の日が続く。 現金なもので、暖かくなってくるとオクサマは「サイクリングに連れてってよ」と言い始める。彼女にとって、サイクリングの季節は桜の散る4月下旬~初夏&残暑が終わる9月中旬~10月末と決まっているようだ。 ...

5月になり、急に気温が上がってサイクリング日和の日が続く。

現金なもので、暖かくなってくるとオクサマは「サイクリングに連れてってよ」と言い始める。彼女にとって、サイクリングの季節は桜の散る4月下旬~初夏&残暑が終わる9月中旬~10月末と決まっているようだ。


自分は「自転車は365日、雨でない限りいつでも乗るもの」という考えなので、このへんの認識にはズレがある。


気温2度の真冬に走りに出かける自分のことを、妻は「この寒いのに、アホちゃうか…」という目で見てくるが気にしていない(笑)。


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わりと関連するから読んでほしい記事

サイクリングで、車道を怖がる女性を徐々に慣れさせる方法

妻をサイクリングに連れ出したくなる理由



ということで、いっしょにサイクリングに出かけることにした。


以下、行き先を決めるまでのオクサマとの会話。


J( 'ー`)し 「そろそろ、あたしをサイクリングに連れてってや


(´・ω・`) 「承知しました。ご希望のコースプロファイルは?」


J( 'ー`)し 「まず、平地であること。上り坂は許さん


(´・ω・`) 「ははっ(秩父とか奥多摩方面はナシだな…)」


J( 'ー`)し 「次に、景色が良いこと


(´・ω・`) 「あわせて賜りました(埼玉県内から出てしまおうか…)」


J( 'ー`)し 「あと、車がいないサイクリング専用道だとなお良しだ。ちなみに、荒川サイクリングロードはもう飽きたから、そこは除外で


(´・ω・`) 「御意に(県外のサイクリングロードか…)」


J( 'ー`)し 「おいしい食事も忘れんなよ


(´・ω・`) 「仰せのとおりに(食べログで調べなくちゃ)」


J( 'ー`)し 「で、どっか思いついたか?


(´・ω・`) 「…霞ヶ浦一周はどうでしょうか」


J( 'ー`)し 「霞が関


(´・ω・`) 「それは日本の行政庁舎が立ち並ぶ、国家の中枢です。霞ヶ浦は茨城県南東部から千葉県北東部に広がる湖でして、ウィキペディアによると湖沼水質保全特別措置法指定湖沼だそうです」

※オクサマは極度の方向音痴

(参照記事 「超方向オンチな妻が「iPhoneの地図アプリ」を諦めた理由 」) l


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J( 'ー`)し 「ようわからんけど、条件にマッチするならかまへんで


(´・ω・`) 「素敵な場所でフラットな道が続きます。きっとお気に召すかと思います」


J( 'ー`)し 「霞ヶ浦に行ったことあるの?


(´・ω・`) 「昨年、走ってきました。景色も良好です」



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J( 'ー`)し 「どれどれ…。おお、なかなかよさげではないか


(´・ω・`) 「しかも、出発地点には日帰り温泉施設もあります」



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J( 'ー`)し 「でかした。女性は汗でベタベタのまま帰路につきたくないものだ


(´・ω・`) 「ありがたきお言葉です。車で土浦まで行き、周回してくるコースです。では、霞ヶ浦で決定してよいでしょうか」


J( 'ー`)し 「いいだろう。あ、そうそう、サイクリングパッドがそろそろペッタンコで50キロ以上走るとお尻が痛むから、買い換えてほしい


(´・ω・`) 「2年くらい使ってましたっけ?」


J( 'ー`)し 「たぶん、それくらい使ったかな。今度は厚手のパッドのついた女性用サイクリングインナーショーツを希望する


(´・ω・`) 「かしこまりました」


J( 'ー`)し 「よろしくたのむぞ


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ということで、オクサマと霞ヶ浦一周してくることに決まった。一周がちょうど100キロという事実は伏せておいた。※事前に三桁と伝えるとビビるので。


ちなみに、彼女のダホン(ボードウォーク)での1日の最長走行距離は87キロである。


フラットバーハンドルだけど、大丈夫かな…。

こないだ、「ディスクブレーキで大怪我をしたベントソの言葉をまとめた」という記事を書いた。 「ロードバイクにディスクブレーキは有りか無しか」という議論はけっこう長い間続いているようなきがするんだけど、その議論に油を注ぐことになったのが、パリ・ルーベでの事故 ...

こないだ、「ディスクブレーキで大怪我をしたベントソの言葉をまとめた」という記事を書いた。

「ロードバイクにディスクブレーキは有りか無しか」という議論はけっこう長い間続いているようなきがするんだけど、その議論に油を注ぐことになったのが、パリ・ルーベでの事故だったと思う。


ちなみに自分はエンデューロやセンチュリー系のイベントには参加するけど、いわゆる順位を競うレースには出ないタイプ。よって、ディスクブレーキの怖さを肌で感じることができない。見た目はカッコいいな~と思うが、べつに購入予定もない。


そんな中、あのGlobal Cycling Network が「ディスクブレーキはサイクリストにとって危険な機材なのか?」という動画をぶち込んできた。


Are Disc Brakes Dangerous To Road Cyclists?


ユーザーが気になるトピックをいち早く見つけ、オリジナルなコンテンツに仕立てあげ、スピーディに全世界に発信するその企業姿勢には恐れ入る。ということで、ありがたく視聴させていただいた。


なお、6分17秒から怪我の傷口の画像が流れる。血が苦手な人にはキツい画なのでご注意をば。


「ディスクブレーキは悪ではない」と主張するランプレ・メリダ

UCIはディスクブレーキの使用を中止したが、それに対する反論もあるそうで、ランプレ・メリダのマネジャーであるブレント・コープランド氏は、


Merida

中止の決定を下す決断は、やや思慮に欠けるのではないか

と異議申し立てをしている。


さらにコープランド氏は


ベントソの怪我は、ディスクブレーキによるものではなく、エアロダイナミックなスポークによるものではないか


と発言しているそうだ。ちなみに、ランプレ・メリダはパリ・ルーベにおいて、ほとんどのバイクにディスクブレーキを採用していた。


Merida2

参考記事

新城幸也がランプレ・メリダに移籍 (シクロワイアード)


なお、蛇足だがオランダの「Roompot」というチームは、ディスクブレーキのバイクのみでシーズンを戦っている数少ないチームであり、UCIの決定によってバイクの総入れ替えを強いられることになった。


Dutch


メカニックは文字通り死にものぐるいで作業にあたっているそうで、ご愁傷様というか、想像するだけで悪夢である…。



以下、動画を見た海外の人たちのコメント


Disc

ディスクブレーキのせいではないと主張する人々

「ディスクブレーキのローターは左側にあるのに、どうして左足を怪我することができるんだ?傷はローターによるものではなく、チェーンリングに違いない」


「切っているのは左足じゃないか!ディスクブレーキが原因であるはずがない。彼(ベントソ)は、個人的な好き嫌いで感情的にディスクブレーキを攻撃しているに過ぎない。ディスクのローターよりも、スプロケットのほうがよっほど危険さ。スプロケットが危険だからといって、内装ギアでレースをする気かい?」


「僕もそう思う。これはチェーンリングによる怪我だと思う」


「僕にもあの傷跡はチェーンリングのものに見えるね。UCIは選手をなだめるためにディスク禁止を早急に中止してしまうというミスを犯した」


「僕はチェーンリングで怪我をしたことがあるんだけど、あの傷跡はまさしくチェーンリングのよるものだ。ディスクのせいなんかじゃない」


「僕にもチェーンリングのよる傷跡に見えるね。シクロクロスやマウンテンバイクでは長い間ディスクブレーキが使われてきているし、選手から不満も聞こえてきていない。個人的にもっと問題だと思うのは、フロントタイヤが前方を走るバイクのディスクに接触して切り裂いてしまうことのほうだ。ディスクは電動のこぎりのようなものになってしまうかもしれない」


「クラッシュの可能性がよっぽど高いマウンテンバイクで禁止されていないのに、どうしてロードレースで禁止されてしまうのか、意味がわからない」


「僕はディスクブレーキを支持するね。もしも危険かものをすべて取り除いていくのなら、行き着く先はシングルギアでディスクホイールを履いたバイクしか使えなくなってしまうよ」



ふーむ、ディスクブレーキを支持する人、ディスクブレーキのせいではないとする人の声がコメント欄では目立つ。


それ以外では、こんな意見も。


カバーをすればいいじゃん派

「モトクロスバイクのように、ディスクを覆いかぶせるカバーをつければいいんじゃないの?」

たしかに、これがもっとも手っ取り早い対策のような気がする。交換作業のときに邪魔にならなければよいのだが。


ロードバイクにディスクブレーキは不要派

「ロードバイクにディスクブレーキのストッピングパワーは不要だ。今回の事故で、危険であることが証明されたじゃないか。一般サイクリストにはメンテナンスもし辛いんだし、使う意味を見出せないね」


危険云々以前の話題で、ロードバイクにディスク(とくに油圧)の制動力は不要どころか、効きすぎてむしろ危険いう声が自分の周りには多い。


しかし一方で、ダウンヒルの際は指が疲れなくてすごく便利という声も聞く。

ディスクブレーキ論争はまだまだ続きそうである。

BOMA の Refale を2014年の1月に購入して約2年半になる。 基本的に雨天は乗らないし、こまめにメンテナンスもしているけど、やはり目に見えない部分での経年劣化はあるし、分解しないことには掃除できない場所もあるので、オーバーホールに出すことにした。作業をしてくれる ...

BOMA の Refale を2014年の1月に購入して約2年半になる。

基本的に雨天は乗らないし、こまめにメンテナンスもしているけど、やはり目に見えない部分での経年劣化はあるし、分解しないことには掃除できない場所もあるので、オーバーホールに出すことにした。作業をしてくれるのは、馴染みのショップのハクセン鳩ヶ谷。


途中段階の状態を見せてもらったんだけど、愛車のあまりの汚れっぷりに衝撃を受けた。


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なお、BOMA の Refale に決めるまでは紆余曲折があった。LOOKやパナソニックも候補に上がったんだけど、最終的にリファールに決めた顛末はこのへんに書いてある。



ベアリングは要交換&ヘッド内のサビが酷い

ヘッド内のサビがすごかった。垂れた汗がヘッドにどうしても染みこんでしまうそうで、メンテナンスあるあるだそうな。


作業してくれたメカニックのKさんは、「三本ローラーをよくやるでしょう?タオルを乗せて防止しているとは思いますが、影響がゼロではないと思いますよ」と話していた。


実際、中を見せてもらったけど、たしかに酷かった。


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※サビサビやんけ

あと、ベアリングもほぼダメになってて、ヘッドもBBも交換することにした。「使って使えなくはないけど、オーバーホールしたらまた数年は乗ると考えると…交換したほうがよいかも」というアドバイスにしたがって、総取り替えすることにした。


キャリパーブレーキのローラーも錆びてた

なかなか気づきにくい場所だけど、キャリパーを動かすスチール製のローラー部分もサビが見えていた。ここが錆びていると、ブレーキの動作に引っかかりを感じるようになってしまう。


ブレーキとタイヤは命を預ける重要なパーツなので、ケチらない」が信条の自分は、そこのサビもしっかり取り除いていただくことにした。


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※ここの汚れは、キャリパーブレーキをはずさないとなかなかできない


ためしに、掃除前と後のキャリパーブレーキを手で動かしてみたけど、びっくりするほどの差がある。


いくら晴れの日しか乗らないって決めていても、路面の濡れや湿気を拾ってしまうので、どんなロードバイクでもキャリパーブレーキのローラーのサビは避けて通れないらしい。せめて2年に1度はチェックするといいらしいよ。


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※掃除したキャリパーブレーキの動きの滑らかなこと!


ボトルホルダーの取り付けネジも錆びてた

なんと、ボトルケージのネジ穴すらも錆びていた。「ここはあまり錆びる場所ではないんですが…」とKさんは話していたので、やはり三本ローラーの影響があるのかもしれない。


というのも、ヘッドには汗防止のタオルをかぶせる習慣があるが、ボトルケージは何もしていない。しかし、考えてみればボトルケージはちょうど首元の真下にあって、汗がかかりやすい位置だから。


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※「塩の結晶ができてましたよ」とKさんは笑っていた(笑)

三本ローラーをする方は、ボトルケージに付着する汗に気をつけていただきたい。


リアディレイラーのねじ山も潰れていた

サビやベアリングの劣化は想像していたので、「まあ想定の範囲内」と受け止めることができたのだが、衝撃だったのがリアディレイラーのネジがぶっ壊れたまま乗っていたこと。

タップをかけておいたので、復活はしましたよ(*^^*)」というKさんの言葉に声に胸をなでおろしたが、そんなことってあるんすね…。


リアディレイラーって、そうそういじる場所じゃないから、故障の発見が遅れる可能性は十分にあるということが、遅ればせながら分かった。イベント前日とかでなくて、本当によかった。


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プーリーに固着した油汚れが手ごわかった

プーリーの汚れもかなり酷かったそうで、「落とすのにむっさ苦労しました…(Kさん)」とのことだった。リアディレイラーもプーリーも、入り組んだ構造をしているので、なかなか根本的に掃除できなくて、いつも悩む。

で、ついつい目に見える部分しか掃除せず、見えない部分の汚れが積算していくということなのだろう。


プロに解体してもらって、劣化も汚れもまっさらな状態に刷新してもらえるのは、やって思ったけどすごく気持ちいいし、安心できるね。お金はかかってしまうけど、それだけの価値がある。


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※Rotarのチェーンリングの裏側も、なかなか酷い汚れが付着していた


とくに、たくさんバイクに乗る人であればあるほど、傷むスピードは早くなるので、なおさら気にした方がいい。

完了したら、詳細をご報告します!

旦那(&彼氏)は自転車が大好きだけど、奥さん(&彼女)がそうでもないというパターンは多い。むちゃくちゃ多い。 「どうやって嫁を外に連れ出そうか、悩んでいるんですよ」 「彼女がサイクリングに付き合ってくれなくて、いつもソロで走っているんです」 というボヤキ ...

旦那(&彼氏)は自転車が大好きだけど、奥さん(&彼女)がそうでもないというパターンは多い。むちゃくちゃ多い。

どうやって嫁を外に連れ出そうか、悩んでいるんですよ

彼女がサイクリングに付き合ってくれなくて、いつもソロで走っているんです


というボヤキはちょくちょく耳にする。


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我が家は幸いにして「夫婦揃って同時にミニベロを2台買った」ので、いっしょにサイクリングを楽しむことができたんだけど、その後のハマり具合には大差がついた。


自分はどっぷりとカスタマイズにのめり込み、ロングライドに出かけ、ロードバイクとミニベロを所有し、ミニベロにデュラエースを奢るという訳の分からないことに手を出してしまった。


生涯の趣味として、身体が動く限り自転車に乗り続けるつもり。


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一方のオクサマは、

  • 寒くも暑くもない季節なら乗る
  • 向かい風は嫌い
  • 車のこないサイクリングロードを走りたい
  • 美味しいものを食べたい
  • 上り坂はイヤ


とじつにわがまま。


サイクリングはほどほどに好きだけど、毎週末でかけるほどじゃあないってところ。まあ、ごく普通の女性のリアクションなので、別に驚きはしないのだが。


そんな中で、興味深く読ませてもらったのが「CyclingTips」の『5 Reasons why I want my wife to try cycling 』という記事。


記事自体は短かかったけど、タイトルがキャッチーだったので、ついクリックしてしまった。コメント欄を含めて翻訳紹介するね。


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いきなりだが、本文はこれだけだった。

↓↓↓↓↓

1. 自転車で眺める風景は、これまで目にしたものとはまったく違った。この経験をパートナーにも分かち合いたい。


2. 自転車で人生が変わった。まず、15キロも体重が落ちたし、限界に挑戦する喜びを与えてくれた。自転車がフィットネスに効果的であり、健康な生活を取り戻してくれる道具ということをパートナーにも伝えたい。


3. サイクリングをしなかったら、絶対に会っていなかった素晴らしい人々と繋がることができた。自転車のコミュニティから生まれるステキな人間関係をパートナーにも知ってほしい。


4. 子供にもサイクリングをしてほしい。とくに娘には、妻がサイクリングにハマって楽しんでいる姿をマネしてほしい。


5. 彼女はサイクリングにはまりつつあるんだけど、サイクリング用品やアパレルの高額さに目を剥いている(笑)。



4と5は理由になっていない気がするし、記事としての完成度は低いんだけど、記事タイトルはいいね。(やや釣り記事ではあるが…)


( ´ー`)y-~~ 記事として、短すぎなような気もする…。



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以下、記事に対するコメント。


「妻は以前は僕とサイクリングに出掛けてくれたんだけど、ここ数年はご無沙汰だね。二十歳になる娘が代わりにサイクリングに付き合ってくれるようになり、結果的に健康になったどころか、僕のグループライドでも走れるくらい強くなってしまった。そんな姿を見た妻も、「もっかいサイクリング再開するわ」って言ってくれたのさ。ただ、3人が同時にサイクリングにハマってしまうのは、お財布に厳しいね…(笑)」


「街中でサイクリングしないようにしてる。妻を山に連れて行き、マウンテンバイクに乗ってキレイな景色を見せてあげているよ」


「僕は妻とサイクリングを通じて出会った。今は夫婦揃ってレースに出場するし、トレーニングもしているよ。フィードバックをくれる人がそばにいてくれると、お互いとても助かるね」



なるほど、人それぞれのはじめ方、ハマり方があるようだ。



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個人的な心がけとして、

  • 寒くも暑くもない季節なら乗る
  • 向かい風は嫌い
  • 車のこないサイクリングロードを走りたい
  • 美味しいものを食べたい
  • 上り坂はイヤ


というオクサマの条件を満たすために、春と秋に平坦な荒川サイクリングロードを中心にコースを組み、途中でカフェとかランチ休憩を適度に入れるようにしているね。

あとは、女性向けサイクリング書籍を読ませるとか…くらい。(女性目線で書かれた書籍は、旦那の回りくどい説明より10倍は効果がある)


なお、オクサマが上りを嫌う理由は、「フロントがシングルギアしかないから」だけなので、フロントをダブル化して、秩父にでも連れて行こうかしらとは検討中である。


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関連してそうな記事もお読みください( ^^) _旦~~

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あと、誰も気づいていないかもしれないから書くけど、妻がサイクリングにハマってくれる最大のメリットは、「自転車パーツの価格の高さに免疫がつき、購入を認めてくれるようになる」だからね(笑)。

安全に、無事故で走ることは、自分のサイクリング人生でナンバーワン・プライオリティ。 仕事と家族を抱える身としては、とにかく何が何でも五体満足で毎回帰宅しなければならない。 もちろん、不可抗力の事故に巻き込まれることはありえるので、リスクを完全なゼロには ...

安全に、無事故で走ることは、自分のサイクリング人生でナンバーワン・プライオリティ。

仕事と家族を抱える身としては、とにかく何が何でも五体満足で毎回帰宅しなければならない。


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もちろん、不可抗力の事故に巻き込まれることはありえるので、リスクを完全なゼロにはできないけど、やれる努力はすべてやるのがモットー。


自分の不注意や怠慢が原因で事故ってしまったら、悔やんでも悔やみきれないもんね。


ということで、今回ご紹介したい「車道を走るとき、気をつけていること」は、車のDピラーとその死角について。


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※前から順に、A>B>C>Dピラーとなります

ひとことで言うと、「車の死角を理解して、ドライバーに見落とされないよう注意しようぜ」って話です。


左後方は、ドライバーの最大の死角

車の形状と窓の位置、サイズにもよるので一概に断定はしないが、左後ろは一般的に見落とされがちなスポットだ。

自分は以前フォルクスワーゲンのゴルフとポロに合計して14年間乗っていたのでよく分かるんだけど、VWのハッチバックはとにかくDピラーが太くって、死角部分がかなりでかい。


Polopillar

※ゴルフはさらにDピラーが太かった(写真のポロはまだマシなレベル)


そのことは十分認識していたので、斜め左後ろの死角を見落とさないよう左のドアミラーをチラチラ見たり、首を左に振って目視で「自転車やオートバイが近くにいないかな」と確認する習慣があった。


しかし、それを怠るドライバーが多いのは事実。自転車が死角にいると気づかないまま、平気で左折する車はとても多い。左後方に意識を配るのは、面倒くさいのだろう。


ドライバーのそういった習性を事前に把握していれば、「曲がってくるかもしれないから、いつでも止まれるスピードで走ろう」と注意することもできる。


とくに警戒しているのは、業務用ワンボックスのワゴン。社内に荷物がギュウギュウに詰め込まれているかどうかをサッと見て確認するクセがある。


サイドウィンドウがすべて塗装で塗られてあるタイプのワンボックスは、死角がぐんと増すので、さらに注意が必要だ。


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あと、肌感だけど、商用車は仕事で走っているので、配送に間に合わせるよう、(信号の変わり目に突っ込んでくるとか、蛇行運転して追い抜いて行くとか)やや強引な運転をするので、なおさら多めにマージンを確保するほうがいい。


実は、真横も意外に見落とされている

サイクリストは、「車の真横を並走していれば、ドライバーもこっちを認識し、注意して走行してくれるに違いない」と考えるかもしれないが、意外に見落とされると思う。


ドライバーの意識はまず前方、次に後方、最後に横……なような気がしている。

リアウィンドウにプライバシー用のスモークが貼ってあったりする車だと、なおさら気づかれにくいだろう。


サイクリストからしたら、「なんで真横にいるこっちを無視した走りをするの?見えてないわけがないのに、いじわるなの?」と憤るかもしれないが、単純に見えていない(かもしれない)のだ。意外にサイドミラーにも映らないしね。


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ドライバーの心理からしたら、「たかが自転車ごときが、車と併走できるわけがない」という思い込みがあって、自転車の性能を過小評価している可能性は高い。自分だって、自転車にハマるまでは、そんなふうに思っていた。


前に出ても、追い越し&急な左折がある

斜め後ろも、真横も見落とされるのならば、「じゃあ前を走ればいいだろう」と考えたくなるが、自分は無理して車の前に出ることは慎んでいる。なぜなら、ドライバーがそれを嫌がることを知っているから。


そもそも、自転車が自動車と速さを競うことが馬鹿げているし、どうせかないっこないのだから、抜きつ抜かれつみたいな目障りな行為はしないほうがいい。速さに勝る車にさっさと道を譲り、前に行っていただこう。


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イライラしたドライバーの中には、追い抜きざまに急左折してサイクリストの肝を冷やすようなことをしてくる人もいる。


車とは競わず、後方に十分なマージンを確保しよう


自分は、

  1. (とくに左斜め後ろの)死角に入らない
  2. 車とは並走しない
  3. 車の前にも出ない


の3点を心がけ、なるべくセーフティ・マージンを取って、「もし前方の車が急左折をしても、こちらが停止できるスピードで走りつつ、バックミラーとサイドミラーに自分が写り込むポジションで走るように気をつけている。


これがベストの方法がどうかは分からないが、自分はこの心がけで接触事故を起こしたことはない。今後もこの心がけを守るつもりである。



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みなさまの安全運転法や気をつけているマイ・ルールがあれば、ぜひ教えていただきたい。


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自転車で無事故でいるために心がけている、個人的な心がけ

いつも楽しくて、しかも勉強になるロードバイク動画を連発しまくっている「Global Cycling Network」が、ぶっ飛んだ動画を作ってきた。 なんと、メカニカルドーピングしたロードバイクのインプレッション(!)である。 メカニカルドーピングしたベルギーの女性選手が引退 ...

いつも楽しくて、しかも勉強になるロードバイク動画を連発しまくっている「Global Cycling Network」が、ぶっ飛んだ動画を作ってきた。

なんと、メカニカルドーピングしたロードバイクのインプレッション(!)である。


メカニカルドーピングしたベルギーの女性選手が引退を発表したのは記憶に新しいけど、まさにあの事件がキッカケになって作られた動画である。


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※嬉しそうに舌なめずりするサイモンさん(左)


モーターと電池を内蔵したイカサマバイクを走らせて、実際にどれくらい速く走れるのか、ペダリングのフィーリングはどんなものかを実験してくれたのだ。


これは、観ないわけにはいかないだろう。

Mechanical Doping – How Does A Road Bike With A Hidden Motor Ride?



動画に登場する水色フレームのバイクは、イングランドで初めて生産された「モーター内蔵ロードバイク」だ。シートチューブ内にモーターが埋め込まれ、黒いボトルがバッテリーである。


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シートチューブ内に隠せる小型バッテリーもあるが、駆動時間は短くなる。



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※ボトルから、こっそりとシートチューブにケーブルが接続されている。



でもって、下ハンに隠されているスイッチを押すと、勝手にペダルが回り出すのだ。


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※外から一見しただけでは、ボタンの存在を見抜けない。


ぐるぐると自動でいつまでも回り続けるペダルが気味が悪いが、『100~200ワットのパワーを約1時間』発揮できるのだそうな。ツーリングには使えないけど、レースであれば「ここぞ」のタイミングで使えてしまうね。

で、実際に走ってみたインプレッションは下記の通り。


1.ゆっくり流していると、モーター内蔵とはわかりにくい

スイッチオフの状態でクルージングする程度のスピードでは、モーターが入っていることは分からないが、ペダルを逆回転させると「違和感はある」そうな。


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2.ケイデンスには上限がある

スイッチオンで勢い良く飛び出せるのだが、べつにペダリングがむちゃくちゃ速くなるわけではない。むしろ、ケイデンスには上限があって、86RPMとやや低め。

(RPM=revolution per minute or rotation per minuteの略。1分間に回せる回転数のコト)


ただ、「ケイデンスはアップしない代わりに、バックグラウンドでモーターのアシストは感じる」とはコメントしている。前を走るサイモンさん(若いほう)がほとんど力を入れずに回せているのに対し、後ろのダンさんはしっかり足を踏み込みながらペダリングしている様子が見て取れる。


「今回乗ったバイクは、これまで乗ったことのある電動アシストとはぜんぜん異なる」とも言っている。これまでのバイクは、モーターが後押ししてくれるような感覚だったのに対し、今回のバイクは「まるでペダルが勝手に回っていくようだ」とのこと。


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※足を外しても、ペダルは勝手に回り続けるよ。

ケイデンスが86RPM以下のときにもっともパワーが発揮されるので、ややヒルクライム向けのシステムなのだが、平地巡航でもアシスト力は感じるとのこと。


今回のインプレッションでは平均で150ワットを叩きだしたのだが、ではヒルクライムでどれくらい速く登れるのか?その実験が4分20秒から始まる。


場所は、Old Bristol Road というイングランド南部のかなーりエグい坂道。


元プロのダンさん(4分47秒時点の左の人)が引退したのは3年前。さらにその2年前の現役時代に記録したレコードを、ドーピングバイクで破れるのか。


メカニカルドーピングバイクで山を登った感想として、「ふつーのバイクで走るのと同じくらい疲れる。モーターのおかげで速く走れるだけで、肉体的な辛さは同じだよ」と話していた。



以下、結果。

2011年の現役時代のダンさん(ドーピング無し) 7分2秒


2016年の引退後のダンさん(ドーピング有り)  8分16秒


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てっきり、現役時代の自身の記録を余裕で破れると思っていたんだけど、メカニカルドーピングしたバイクがあってもトップコンディションの記録は抜けなかったわけだ。


これは決してドーピングバイクがショボいのではなく、現役プロのフィットネスがそれだけスゴイということを表しているのかもしれないね。


まとめ

動画の締めくくりとして、サイモンさん(右)とダンさん(左)が、「モーターアシストのロードバイクは買いかナシか?」について、こんなかんじに議論する。


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ダンさん

「メカニカルドーピングしたバイクって、一般のサイクリストには買いかな?ナシかな?」


サイモンさん

「そもそも、どうしてロードバイクに乗るかって目的を考えるべきだと思う。仮にいっしょに走る仲間が自分より若く、フィジカルコンディションがはるかに上というハンデがあるなら、ドーピングに頼るのは一理あるかもしれない」


ダンさん

「たとえばサイクリングを始めたばかりで身体が慣れていない会社の同僚、身体が成長しきっていないティーンエージャー、旦那さんより体力が劣る奥さん…といった人たちが、経験豊富なサイクリストと一緒に走る場合、電動アシストは双方にとって便利なものだよね」


サイモンさん

「それはわかるんだけど、達成感は味わえなくないかな?達成感はどのレベルのサイクリストにとっても重要だよ。自転車の魅力は、自分の肉体だけで走り切る、登り切ることにある。電気の力を借りたら、達成感が損なわれるし、タイムにも意味がなくなってしまう」


ダンさん

「電動は悪いって意味ではなく、速く楽に走りたい人には便利な道具。通勤とか通学に使うって方法もあるし、今後世の中に浸透する技術かもね」


サイモンさん

「まあ、ロードレースの世界には入ってきてほしくないけどね(笑)」



サイモンさんの最後の言葉に激しく同意。ドーピングやズルが行われるようなプロサイクリングレースは、まっぴらごめんである。

みなさまは、道路に書いてあるひし形のマークの意味をご存知だろうか?2013年に行われた警視庁のアンケートでは、実に7割のドライバーが「知らない」と回答したそうで、つまり知っている人のほうが少ないことになる。 ※画像引用元はウィキペディア お恥ずかしい話だ ...

みなさまは、道路に書いてあるひし形のマークの意味をご存知だろうか?


2013年に行われた警視庁のアンケートでは、実に7割のドライバーが「知らない」と回答したそうで、つまり知っている人のほうが少ないことになる。


Dorohyojioudanhodou_ari

※画像引用元はウィキペディア

お恥ずかしい話だが、自分もずっと忘れてて、こないだの免許証更新手続きのとき、「そういや、そうだった」と気付かされた。


ひし形のマークは、信号機のない横断歩道や自転車横断帯があることを示している。つまり、「この先に横断している人がいるかもだから、注意してね」という予告である。交通の教則にもちゃんと載っている。


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信号機のない横断歩道などの手前に2~3個続けて設けられる標示で、ウィキペディアによれば、「ひし形の対角線寸法は縦5m・横1.5mを標準とするが、広島県では縦4m・横1m、佐賀県では縦4m・横1.2mと小さめである。


外形線の肉厚も30cmが標準だが、佐賀県では15cm、石川県・山梨県・長野県・静岡県・広島県・山口県・熊本県では20cm」と、都道府県によってサイズがやや異なる。(ややこしい……)


あと、このマークには「幅員を狭く見せて、速度を抑制する効果」もあるそうな。なるほど、ちゃんと考えられているのである。


免許更新の教習のときには言われなかったけど、これ、軽車両である自転車も当然意識すべき標示だよね。だって、横断優先権は自転車ではなく、歩行者側にあるから。


20160125_201438



自転車はどうしても「周囲からナメられる乗り物」であって、歩行者の方々もわりと平気で自転車の目の前を横切ったりする。


こちらを「どうせ遅い」と思っているのか、それとも「スピードを落としてくれるだろう」と都合よく解釈しているのか(あるいはその両方か)わからないけど、とにかく自転車で走っていると、老若男女好き勝手に横切られる。スピードが出るロードバイクであろうが、お構いなしだね。


よって、車以上に横断帯での減速は必須。


ときどき、ハンドルに肘を乗せて走るママチャリを見るけど、とっさにブレーキがかけられないし、ハンドル操作もできないので極めて危険。ひどい人になると、両肘をハンドルに乗せて、のんびりタバコをふかしながら走ってたりする。


ローディの方々はそんな乗り方はしないだろうけど、ドロップハンドルの水平部分を握って一休みする瞬間はあるじゃないですか。あれも市街地では危ないので、よっぽど安全な状況でないかぎりはブラケットを握っていたほうがいい。


Cimg7404

※山道にも菱型マークはあります@嬬恋パノラマライン



自分がバーハンドル部分を握るのは、ひと気のない道でのヒルクライムとか、360度誰もいない状態でのサイクリングロードでのみにしている。


ということで、道路上の菱型のマークを見たら、そのちょっと先を意識して、いつも以上に安全運転を心がけてくだされ。

食事と栄養には気を気を使っているサイクリストは多いと思う。ハードなトレーニングをしたり、真剣なレースに出場する方々であれば、なおさらだ。自分も、運動前後の食事量とその内容は考えながら食べているが、プロサイクリングチームの選手らは、いったいどんなモノを食べ ...

食事と栄養には気を気を使っているサイクリストは多いと思う。


ハードなトレーニングをしたり、真剣なレースに出場する方々であれば、なおさらだ。


自分も、運動前後の食事量とその内容は考えながら食べているが、プロサイクリングチームの選手らは、いったいどんなモノを食べているのか?


Sky



チームスカイ(の栄養士やコックさんたち)への取材をGlobal Cycling Network が行なっていたので、興味深く拝見させていただいた。



Pro Cycling Team Nutrition Secrets With Team Sky





栄養摂取の目的は?

「まず第一に運動によって失われた栄養素を補充するという意味で、十分な炭水化物を摂取させる。これがまず第一の目的」


「次に第二の目的として……まあ、第二とは言いつつも同じように重要なのがタンパク質の摂取。トレーニングやステージレースで酷使した肉体の筋肉の回復をために、質の高いタンパク質を食べさせる」


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※栄養士のジェームズ・モートンさん


「最後に、水分の補給も同じく重要。栄養素だけでなく、失った水分もなるべく時間を開けずに摂取させている」


ステージレースではどんな食事を提供しているのか?

「胃に負担をかけさせないことが重要。よって、牛肉のステーキは適していない。よく使うのは魚と鶏肉だ」

「炭水化物として、必ず4種類用意する。米、じゃがいも、パスタ、キヌアの4つだ」


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※シェフのヘンリク・オレさん

キヌアとは耳慣れない名称だが、ウィキペディアによると…


ヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物で、アカザやホウレンソウは近縁である。南米アンデス山脈の高地アルティプラーノにおいて、数千年前より食用に栽培されている擬似穀物(英: Pseudocereal)であり、トウジンビエ、シコクビエ、キビ(黍)、アワ(粟)、ヒエ(稗)などと同様に、雑穀に分類される。


つまり、キビのことだね。


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「どれを食べても構わない。そこは選手の好みと気分で選ばせている。と同時に野菜も豊富に取り揃えて、バランスよく食べさせている」


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デザートは?

プロ選手といえど、ときどきはデザートも食べるのではないだろうか?チームスカイの選手たちも、たまには自分たちを甘やかせるようなこともするのではないか?

しかし、シェフはこう語る。


「ときどきティラミスを作るとはあるんだが、選手たちのプロ意識が高すぎて、あまり食べてもらえない(笑)。大抵の場合はヨーグルトだけで済ませることが多い。ただ、たまには好きなスイーツを好きなだけ食べてもらうこともある。チームの士気も上がるしね」


Sky9


栄養補給は3つのTがカギになる

何を食べるかも重要だが、じつは「いつ食べるか」も疎かにできない。タイミングがずれていると、せっかくの栄養素も十分に身体に届かないことがある。

チームスカイの栄養士さんは、「3つのTが重要だ」と語る。


Sky8

「3つのTとは、タイミング(Timing)、タイプ(Type)、トータル(Total)だ。長年のキャリアでわかってきたことだが、何をどれくらい食べるかよりも、いつ食べるかのタイミングの重要性が高い」


たぶん、栄養のことでもっとも軽視しがちなのがタイミングだと思う。運動後の30分以内にタンパク質を摂るのが大事だってよく言われているけど、そうそう都合よく鳥のささ身や豆腐を準備できないよね。


自分はオクサマのススメでプロテインを飲むようにし始めた。プロテインなんて、ボディビルダー専用の飲み物としか思ってなくて、「なにを大げさな・・・」ってずっと拒否していたんだが、騙されたと思って飲んでみたら効果てきめん。


まず空腹感が減るし、翌日の疲労が明らかに少ない。しかも、何がいいって水に溶かして一気飲みするだけの手軽さ。これが自分は最大のメリットだと思っている。泊まりのイベントにも持っていけるし、場所を選ばず飲むことができる。


まあ、お世辞にもオイシイとは思わないけどね(笑)。



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それにしても、チームスカイの選手のデザートがヨーグルトだけとは……さすがプロの肉体管理は徹底している。

どんなに安全運転を心がけていても、ヒヤリハットな経験はするものだ。 そんな「さっきの危なかったな…」という経験は、自分だけの記憶にしておくのではなく、どんどんネットで共有してしまう方がいいと思う。 ということで、今回は「思い込みによるヒヤリハット」をご紹 ...

どんなに安全運転を心がけていても、ヒヤリハットな経験はするものだ。


そんな「さっきの危なかったな…」という経験は、自分だけの記憶にしておくのではなく、どんどんネットで共有してしまう方がいいと思う。


ということで、今回は「思い込みによるヒヤリハット」をご紹介したい。


サイクリストも、車のドライバーも絶対に経験しているはずだ。


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状況としてはこんなかんじ。サイクリストのあなたが車道を走っているとしよう。

  1. 信号のある交差点にさしかかろうとしている(直進するつもりで)
  2. 右斜め前には、車が平行して走っている
  3. 信号は青。余裕を持って通過しようとする
  4. 右斜前の車が「左折のウインカー」を出してきた
  5. あなたは「おっと、先に車を(左に)行かせるためにスピードを落とそう」と考える


ここまではよくあること。


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※思い込み、怖い

しかし、あなたは勝手に「ドライバーは信号で左折する」と決めつけてしまっていないだろうか?その車は、手前のファミレスの駐車場に入ろうとしているかもしれないというのに……。


信号で曲がるはずと勝手にイメージして、(車と接触しない程度に)スピードを落とさずに交差点に突っ込み、車の左折と入れ違いざまにひらりとかわそう……として、イメージとは違う手前で目の前に曲がられるとすごく焦る。


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そこで気づくわけだ。「あ、手前のファミレスに入りたかったのか」と。


ドライバーがウインカーを出すタイミングは人それぞれで個人差があるので、勝手に解釈しないでおきましょうという話だね。


ギリギリまで出さないのも困り者だが、十分すぎるほど手前からウインカーを出す人もいる。ドライバー的には良かれと思ってやっていることもあるので、一概に責めることはできない。


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こういう別パターンもある。

  1. (サイクリストの)あなたが脇道から本線に合流しようとする
  2. 本線を走る車が、右から近づいてくる
  3. ウインカーを出しているので、「ああ、左折するのか。じゃあ自分には関係ない」と安心して合流する
  4. 車はもう一つ奥の信号で曲がるつもりだったので、「なんで合流してくるんだ!」とクラクションを鳴らす


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お互いのスピードが早かったりすると、あっけなく接触事故になってしまう。サイクリスト側には、「だって、ウインカー出してましたよね?」という言い分があるのだろうが、ドライバー的には「そうだよ、1個先の信号で曲がるつもりだったんだよ」……と曲がる場所の認識が異なるわけ。


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中には、スピードを落とさず、本線側に膨らむように曲がってくる横着なサクリストもいる。あれは実に危険。


サイクリストは「大丈夫」と思っているのだろうけど、ドライバー側の意見として言わせてもらうと、「そのスピードで曲がりきれなかったら、車の前に飛び出してしまうよ。車がスピードダウンしてくれると都合よく決めつけるのは危険だよ」って思う。


このような、些細な認識のズレが事故の元になる。公道を走るときは「たぶん大丈夫」と楽観的に考えるのではなく、「かもしれない」と少し臆病でいるくらいがちょうどいい。


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どうか、皆様も安全運転でお過ごしください。


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