サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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2016年02月

Dahon(ダホン)のMu P8からタイレル(Tyrell)のCSI に乗り換えて1ヶ月半。実は仕事のせいでほとんど乗っていない。走った距離は3キロ程度。 こんな短距離ではろくなインプレはできないので、ようやく仕事が一段落した先週末に30キロほど川口市~さいたま市を走ってみた。 ...

Dahon(ダホン)のMu P8からタイレル(Tyrell)のCSI に乗り換えて1ヶ月半。実は仕事のせいでほとんど乗っていない。走った距離は3キロ程度。

こんな短距離ではろくなインプレはできないので、ようやく仕事が一段落した先週末に30キロほど川口市~さいたま市を走ってみた。


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もっと乗り込んでみたいのだが、まずはちょい乗りで感じたことをインプレッションとして書いてみる。

フレームの硬さは感じるが、Mu ほどではない

タイレル(Tyrell)のCSI はアルミとカーボンのハイブリッドフレーム。アルミ#7005 ダブルバデッドチューブが採用されている。


シートステーとチェーンステーとフォーク(3Kカーボン製モノコック)がカーボンで、あとはアルミ。カンタンに言うと、黒いとこがカーボン。シルバー部分がアルミである。(なお、シートポストは黒いけどアルミです)


乗ってしばらくして感じるのは、「まあまあ硬さはあるな」ということ。フルカーボンのロードバイクのような衝撃吸収性はなく、コツコツとした硬質さを腕に感じる。


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しかし、Dahon(ダホン)のMu P8よりは明らかに乗り心地はよい。Mu はフルアルミのうえ、1本のぶっといフレームで衝撃を受け止めるので、路面の細かな凹凸を常に拾い続けるのだ。


それはそれでシャキッとしてて好きだったのだが、70キロを越えるとさすがに腕は疲れてくるものだった。


その点、タイレル(Tyrell)のCSI は硬さはあるが、ロングでも問題なさそうな気配を感じたね。


シートステーとチェーンステーのおかげで、衝撃はさほどでもない

こちらも乗り心地の話になるが、腕に感じる衝撃はそこそこあるんだけど、お尻への衝撃はたいしたことはない。きっと、カーボンのシートステーとチェーンステーが寄与しているような気がする。

ちょっとした段差を越えるとき、前輪は「カツン!」と乗り上げても、後輪は「コン」くらいな感じといえば分かるだろうか。


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※後ろ斜めの角度が、タイレル(Tyrell)のCSI が最も美しく見える確度だと思う


ちなみに、使用タイヤはMuもCSI もシュワルベのデュラノ。406と451というサイズの違いはあれど、インチ数は同じ20"x11/8(451x28)である。デュラノが気に入っていて、ここ3年以上ずっと同じモノを買い続けているよ。

少しハンドルがふらふらする

タイレル(Tyrell)のCSI はホイールベースが長く、安定して走るミニベロだ。少なくとも、Muとボードウォークよりは明らかに長い。BOMAのリファール(refale)とくらべても、2センチほど短いていど。


よって、本来であれば安定して走るはずなのに、ハンドルがふらつく感触があった。1ヶ月半、ロードバイクで三本ローラーにしか乗っていなかったので、ミニベロの感覚を忘れてしまっていたのかもしれない。


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※ハンドルの位置が、Refale(BOMA)より数センチ高いセッティング(1個スペーサーを外そうかな)

そういえば、Muを手放したのは2015年末で、年明けにCSIを納車したものの、ずっと飾ってあっただけなので、ブランクは約2ヶ月。この可能性もおおいにある。


あと考えられるとしたら、「ハンドルの高さ」もあるかも。BOMAのリファール(refale)とCSIを並べてみて判明したんだけど、CSIのほうが数センチ高いのだ。


Refaleはスペーサーをすべて外して、ハンドルを下げきっているのに対し、CSIはスペーサーを一杯一杯入れてある。そのため、アップライトなポジションになってしまい、慣れていないのでふらつく……という推論だ。


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CSIはまさにロードバイクの感覚

ポジションはまさにロードバイクのそれなので、Refaleから乗り換えたときの違和感がぜんぜんない。タイヤを見ない限り、ミニベロを走らせていると思えないのだ。まさに人馬一体。


451ホイールのおかげで、(406ホイールより)信号のゼロスタートでのスピードアップもカンタンだし、巡航もさせやすい。

また、Mu との大きな差がダンシングのしやすさ。ロードバイクのようにスムーズできて、感激した。これならば、ヒルクライムも安心だ。Mu はブルホーン化してあったので、フラットバー仕様よりもダンシングはしやすいはずなんだけど、CSIとは比べ物にならない。


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ヒンジのないフレームということもあり、当然ながら踏み込んでもヒンジが悲鳴を上げたりしないし、音もたてない。「折りたたみ自転車であることを意識しなくていいって、開放感あるなー」と思ったよ。


デュラエースのシフティングの素晴らしさ

デュラエースのインプレッションは(書きたいことがイッパイあるので)別の回に譲るけど、その確実&滑らかな操作性に舌を巻いた。アルテグラ(6800系)を2年以上使い続けてきた経験と照らし合わせて言わせてもらうならば、「このニ者の間には、越えられない壁があるわ…」ということ。


何が違うの?」と訊かれたら、「すべて!」と答えるしかない。それほどに違う。何もかもデュラエースはスゴイ。たった30キロしか走ってないけど、「参りました…orz」とひれ伏すしかないほどのクオリティである。


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まあ、アルテグラの倍(近い)値段を払う価値があるかどうかは、意見が分かれるだろうけどね(笑)。そこは個人的趣味の世界ってことで。


タイレル(Tyrell)のCSI はまだまだしっかり乗り込んで、さらに詳細なインプレッションを書くつもりです。



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ロードバイクに慣れてくると、「いつビンディングシューズに履き替えようか?」という考えが湧いてくる。「ビンディングシューズを使うのは、いついつがベスト!」って断言できないし、フラペのまま乗っても問題ないけど、ロングライドやヒルクライムってなると、脚が固定さ ...

ロードバイクに慣れてくると、「いつビンディングシューズに履き替えようか?」という考えが湧いてくる。


「ビンディングシューズを使うのは、いついつがベスト!」って断言できないし、フラペのまま乗っても問題ないけど、ロングライドやヒルクライムってなると、脚が固定されたほうが疲れないし、漕ぎやすいよね。


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で、いざビンディングシューズを履く決意をしたところで問題が発生する。「どのシューズを選べばいいか?そもそも、どこに行けば実物を手に取って確かめることができるのか?」が、わからないのだ。


ジョギングシューズならナイキ、アディダス、プーマ、ニューバランス、アンダーアーマー、リーボック辺りの海外メーカーか、安心のミズノ、アシックスと相場が決まっているし、メディア露出も多いので、パッと想起できる。


ロードサイド型の靴屋さんやイオン内にあるテナント店に行けば、まず確実に欲しいものは手に入る。


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だが、ロードバイクのシューズはどこに何があるかすら検討がつかない。自分は知識もなかったので、行きつけのショップにあったアウトレットを買った。DMTというメーカーで、どこ製かも知らなかった。履いてみて、たまたま脚にフィットしたので3年半使い続けた。

合わせてお読みいただきたい

3年半使ったSPDシューズを交換することにしたが、買い替えまでに半年もかかってしまった理由

1年10ヶ月使ったビンディングシューズは、こんなかんじに劣化する


3年半履いた後、ようやくSIDIに新調したんだけど、この買い替えのときも苦労した。なんせ、どのお店に行ってもラインナップが少なすぎて、選択の余地がほぼないのだ。


自分はマウンテンバイク系のSPDを使っていて、主流であるいわゆるロードペダルを使っていないこともあり、輪をかけてシューズ選びに難儀した。


ということで、同じような境遇の方の助けになればいいなと思い、メーカーのリンクとか取扱店情報をまとめてみることにした。

※アルファベット順です。


BONT(ボント)

公式サイトはこちら


Bontの設立は1975年で、元々はアマチュアスケーターであるインゼ・ボントさんが、自分の革製スケート靴の裏にファイバーグラスをつけて、サポート性の向上を図ったのが始まりだそうな。


ロードバイク、トライアスロン、トラック向けの製品を作っている。シンプルなデザインが特徴的。


CRONO (クロノ)

公式サイト見つからず


Diadola (ディアドラ)

1948年に登山靴メーカーとして創業したイタリアのシューズメーカー。創業者はマルチェロ・ダニエリ。公式サイトはこちら

サイクリング以外ではサッカー、テニス、ランニング、モータースポーツ、ライフスタイル系の幅広いシューズを展開。なお、「DIADORA」というブランド名は、古代ギリシャ語で「神より賜れし至上の贈りもの」という意味だそうな。


個人的には、サッカースパイクで長い間お世話になった。(ドーハの悲劇のころの)元日本代表の北澤選手が履いていた「ブラジルMD」は自分も愛用していた。


これといって尖ったデザインではないが、シンプルなデザインが気に入っていた。実にプレーしやすい、よいスパイクだった。





DMT (ディーエムティー)

イタリアのメーカー。本国のサイトはこちら


国内で扱っているのはライトウェイ。ロードバイク用だけではなく、マウンテン、トライアスロン、トラック等にも対応したラインナップがある。


fi'zi:k (フィジーク)

カワシマサプライ(卸なので、小売はしていない)が取り扱いしているようだ。


本国サイトはこちら。言語は切り替えられるし、日本語にもできるが、あまり役に立たないレベルの翻訳。


GAERNE (ガエルネ)

1962年設立のイタリアブランド。ハンドメイドでの製作を頑なに守っているそうで、2005年から日本人専用ラストを使ったシューズの生産を開始している。ダイアゴナル・クロージャ・システムによりあらゆる足に完璧にフィットし素早くクローズできるようになった。


ガエルネのサイトは読んでもよく理解できないのが申し訳ないが、開閉とクロージングに独自技術があるようだ。Gと大きく記されたロゴが特徴的でカッコいい。


GIRO (ジロ)

GIROはジム・ジェンテスさんが1985年に立ち上げたブランド。ヘルメットがとくに有名な気がするが、シューズ、グローブ、アクセサリー、アパレル等、範囲は広い。サイトトップはスキーと自転車に二分されている。


スキー用ヘルメットやゴーグルも作っているので、技術力は安心できるはず。最初は「GAUGE(ゲージ)」というマウンテンバイクシューズを買うつもりだったが、どの店舗でも試すことができず、試さずして諦めた過去がある。


LAKE(レイク)

1982年にアメリカのイリノイ州で生まれたブランド。公式サイトはこちら


本社が寒い気候の場所にあるため、冬用シューズが充実しているとのことだ。


LINTAMAN (リンタマン)

リンタマンは、調べていて初めて知ったブランド。響きは可愛らしいが、かなり本格的なシューズである。


GARNEAU (ガノー)

ガノーもサイクルシューズを作っていた。デザイン的に特筆する部分はないが、いちおう紹介まで。シューズから細かなアクセサリーまでフルラインナップで作っている。シューズカバーまで色んなカラーリングと目的ごとに分かれており、さすがだなと思わされるね。


ガノーについて」のページの日本語がなんだか変だ。翻訳が雑すぎる気がする。



引用すると、たとえばこんなかんじ。

GARNEAUバイクはまず第一に各カテゴリーで理論を整理するところから物作りが始まる。トレンドに惑わされる事なく、基本に立ち返った理論はやがて本物の輝きを放つ事は周知の事実である。

しかし理論だけでは最愛の1台を手にした事にならない、美しさも重要なポイントとなる。高いレベルで理論と美しさを融合させたGARNEAUバイクはその期待を裏切る事はない。

ただしGARNEAUバイクは未熟なテクニックやメンテナンス不足を補う魔法のバイクではない事は十分に理解頂きたい。日頃のスキルアップとメンテナンスはバイクライフをエンジョイする必須条件である。


間違った日本語ではないのだが、仰々しく、堅苦しく、甚だしく読みにくい……。公式サイトがこんなのでよいのだろうか。もうちょっとコンテンツ作りに手間ひまをかけたほうがいいと思う。


MARRESI (マレッシ)

ヴィンテージ風のサイクリングシューズ。公式サイトが見当たらないが、「marresi cycling shoes」で画像検索すると、たくさんHITする。


MAVIC (マビック)

マビック社はウェア、ヘルメット、ホイール、タイヤ、各種アクセサリーを作る総合メーカーだが、シューズも作っている。


ラインナップはむちゃくちゃ豊富で、ロード、マウンテンバイク、トレイル、クロスカントリー、オールマウンテンなどなど様々。正直、トレイル、クロスカントリー、オールマウンテンのシューズの違いが何なのか、サイトを見ただけではわからなかった…。


NALINI (ナリーニ)

ナリーニはイタリアのブランド。公式サイトはイタリア語か英語で閲覧可能。


白か黒のみでデザインされているが、シックで大人っぽさを感じさせる。派手さではなくシンプルなデザインで勝負している印象だ。ロードバイク用、マウンテンバイク用、カジュアルシューズ用がラインナップされている。


国内で扱っているのはサイクルヨーロッパジャパン社のようだ。


NORTHWAVE (ノースウェーブ)

本国のサイトはこちら(英語)。国内で扱っているのはウィンクレルさんだ。

※コメント欄で情報提供いただきました。(ありがとうございました!) なお、以前はインターマックスさんでしたが、変更になったようです。お詫びして、訂正致します。


ロード用はもちろん、マウンテンバイク用、シクロクロス用、キッズ用とラインナップも種類も豊富。大胆なカラーリングのデザインがカッコいい。なお、ノースウェーブといy英語っぽいブランド名ではあるが、イタリアンブランドだそうな。


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PATRICK (パトリック)

カジュアルシューズのイメージが強いが、じつはパトリックもサイクルシューズを出している。公式サイトにいくと、かなり隅っこの方にではあるが、ちゃんと載っているよ。ただ、ラインナップは少ない。というか、1種類しかないようだ。


フランス生まれのおしゃれ系なシューズというポジショニングのような気がする。


Pearl Izumi (パールイズミ)

パールイズミってウェア、アパレル関係だけじゃなかったっけ?と思って念のため調べてみたら、シューズも出していた。デザインは好みがわかれるかもしれない。


SERFAS (サーファス)

サーファスはライトウェイ社の扱いだ。ロードバイク用はなく、マウンテンバイク用のみ。あまり選択肢はない。


SHIMANO (シマノ)

シマノはたぶん国内でもっとも売れていると思うサイクルシューズ。


純国産メーカーなので、日本人の足の形状はしっかり考えられているはず。ロードバイクショップであれば、まずどこでも置いてある。個人的にデザインがピンとこないので、使ったことはないけれど、モノは良いはずだ。


もちろん、トライアスロン用、マウンテンバイク用など、ラインナップも充実している。


SIDI (シディ)

日本ではかなり浸透しているブランドのような印象。シマノがたぶんナンバーワンのシェアを持っていると思うけど、SIDIってその次にランクするんじゃないかしら?って思うほどそこらじゅうで履いている人を見る。


ロードもマウンテンもラインナップされている。なお、アーチが高くて、幅が広い足を持つ自分は、昨年秋にマウンテンタイプのドミネーター5を購入した。すごくしっかりした造りのシューズで、満足して使っているよ。甲高幅広の方にはオススメできる。


SPECIALIZED (スペシャライズド)

スペシャライズドは、言わずと知れた有名ブランド。ロード、マウンテン、トライアスロンのシューズが用意されており、リペアもちゃんと販売されている。長く使うには、アフターパーツの充実が気になるところだが、Specializedなら安心できると思う。


オンラインストアの公式ブログもあって、なかなか精力的に更新されていらっしゃる。


Suplest (スープレスト)

ゼータトレーディング有限会社という静岡の会社が代理店のようだ。


まったく聞いたことのないブランドだが、Suplestはスイスで2007年に創業されたシューズブランド。かなりの新興メーカーだ。


キャラクターロゴはなんと「熊」。強さ+意思+パワー+耐久力を兼ね備える象徴しつつ、創業地のスイスCanton州Berneにも由来しているそうな。


Vittoria (ヴィットリア)

ヴィットリアはイタリアのハンドメイドシューズ。マルコ・パンター二、ステファノ・ガルゼッリ、トル・フースホスト、2010年にジャパンカップを制したダニエル・マーティンや別府史之等のライダーから支持されている。


日本正規入荷品は、日本人の足型に合わせたワイドフィットタイプなので、幅広甲高な人もフィットする一足を見つけやすい。




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※自分は2015年末にSIDIのドミネーターを買いました。幅広モデルで自分にはピッタリ!



以上、ロードバイクのビンディングシューズメーカーのまとめでした。追加情報があれば、ときどきリライトしていきますね。



<最終更新日: 2016年3月31日>

皆さまは、ロードレースに出場されるだろうか?もし出場されるとして、給水と補給はどのようにおこなっているだろうか?Global Cycling Network が「レース中の食事の仕方と給水方法」という動画を公開していて、とても参考になったので、翻訳してご紹介したい。 How To Ea ...

皆さまは、ロードレースに出場されるだろうか?もし出場されるとして、給水と補給はどのようにおこなっているだろうか?


Global Cycling Network が「レース中の食事の仕方と給水方法」という動画を公開していて、とても参考になったので、翻訳してご紹介したい。

How To Eat And Drink In A Race


レースに出る人にも、ポタリングやツーリング専門の人にも、きっと役に立つ情報だと思う。

横風が強いときは給水・補給は避ける

片手運転はバランスが取りにくくなるので、横風が強い状況では避けておくのがよい。


風にあおられたくらいで落車するようなことはほぼ無いが、タイヤが横に移動させられ、周囲を走っているひとに接触&落車ということは充分にありえる。


レース中の落車は多くの人を巻き込んでしまうし、ダメージもでかい。


Race


ダウンヒル(下り)のときも、給水・補給は避ける

呼吸がラクなダウンヒルでは、つい補給・給水したくなってしまう瞬間だが、下りはむしろハンドルを両手でしっかりつかみ、走りに集中すべき。


スピードも出ているし、片手でバイクコントロールは難しいからね。


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補給・給水に適しているのは、平地のストレート

ではどの状況が適しているかというと、真っ直ぐな平地。でもって、集団ががむしゃらに漕いでいない、比較的ゆったりした状況が良い。かつ、風が弱ければさらにベター。


周回コースを走るタイプのレースであれば、1周めで走る間にどこが補給と給水に適しているかを観察しておくのもよいだろう。


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補給・給水のタイミングは、「お腹が空く前」、「喉が渇く前」である。食べたい、飲みたいと感じたときはすでに遅い。


練習しておこう

いきなりレースの集団の中で補給したり、給水するのは危険。充分に練習して、テクニックを身につけておこう。


一人で走っているときに補給・給水できたとしても、集団の中で同じように行うのは意外に難しい。レースで最優先すべきは安全なのだ。


右手(フロントブレーキ)はハンドルに残す

より強力なストッピングパワーを生むフロントブレーキはいつでも握れるようにしておく。よって、食べるのは左手がよい。(逆のブレーキの組み方をしている人は、その限りではない)

Race3




エナジーバーはパッケージを切ってすぐ食べられるようにしておく

あらかじめハサミで切っておくと、路上で食べるときに噛み切る必要もなく、またゴミも出さない。スムーズに食事にアクセスできればできるほど、より走りに集中できて安全である。


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補給食のタイプ別にポケットに仕分けしておく

ジェルは右ポケット、エナジーバーは左ポケット、等と仕分けしておくと、食べたい補給食にすぐアクセスできる。


「あれ?あの補給食はどこに入れたっけ?」とアタフタするのはスマートじゃないし、片手運転の時間が長くなってしまうことを意味する。


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自信がなければ、集団から離れよう

慣れない高速スピードの集団内にいるときや、単純にスキルに自信がないときは、いったん集団から離れて食べよう。それで順位を落としても、それは仕方がないことだ。


給水中でも視線は前に

初心者はボトルの出し入れの際に視線をボトルに落としてしまう。ほんの一瞬のことだが、その一瞬で事故に巻き込まれてしまうのがロードレース。


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※つい、下を見たくなってしまうが、危険


ボトルをつかみ、ケージから抜き、飲んで、ケージに戻す一連の動きを、前を向いたまま無意識にできるようになるまで練習しよう。慣れてしまえば、どうってことはない。


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※飲んでいる間も、視線はしっかり前に


もしも補給・給水中に危険を感じたら

ボトルや補給食は捨てて、手をハンドルに戻すこと。もったいないとか言っている場合ではない。もちろん、補給食のパッケージを路上に捨てるのはマナー違反であるし、本来はすべきではないが、緊急事態であれば話は別だ。


ちなみに自分はエンデューロ(もてぎ)とヒルクライムイベントには出場したことがあるが、自分はまったく順位を無視して、マイペースで楽しむ派なので、補給は安全な場所でしかしない。とはいえ、給水はレースであろうがなかろうが、ひんぱんに使う技術。


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レースに出ない方でも、少なくとも片手で給水できるようにはしておいたほうがいい。仲間とのツーリングであれば、ハンドサインを出さなくちゃいけないこともあるからね。

タイレル(Tyrell)のCSI 購入を機に、ついにデュラエース(ワイヤーの方)に手を出してしまった。 自分のようなエンジョイ系まったりサイクリストが、自己満とはいえ世界トッププロが使う機材を使うわけで、畏れ多い行為のようにも思える。 タイレル(Tyrell)のCSI は ...

タイレル(Tyrell)のCSI 購入を機に、ついにデュラエース(ワイヤーの方)に手を出してしまった。

自分のようなエンジョイ系まったりサイクリストが、自己満とはいえ世界トッププロが使う機材を使うわけで、畏れ多い行為のようにも思える。


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タイレル(Tyrell)のCSI はまだ10キロも走らせていないので、しっかりしたインプレッションは書けないのだけど、ひとつだけ確信を持って断言できるのは、「デュラエース、マジですごい」ということ。


フレーム云々より先に、コンポーネントのその緻密かつ正確無比な動きに心を奪われてしまった。なんだこれわ……。


BOMAのリファール(refale)の6800系アルテグラには丸2年乗っており、その操作感はよくわかっている。これまではアルテグラの変速性能になんの不満もなく、ブレーキの効きも秀逸だと感じていた。


だが、デュラエースは悠々とそのレベルを越えていってしまった……のが正直な印象だ。


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シフトストロークが短すぎる(いい意味で)

衝撃を受けたのが、シフトストロークの短さ。シフトダウン時のストロークの深さは、メーカー発表によれば、デュラの前作(7900系)よりも30%減。シフトアップに要する力は、前作(7900系)よりも47%少なくて済むそうなんだけど、アルテグラと比較しても明らかに違う。


とくに、シフトダウンに要するレバーの動きが、9000系デュラエースは短すぎるのだ。もちろん短い=GOODである。


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この操作感を文字で表すのは困難なのだが、アルテグラは「ヨイショ、ヨイショ」とシフトダウンするとしたら、デュラエースは「ヨイ、ヨイ」くらいのシフター移動で変速してしまう。


え!?もうチェーンを持ち上げてシフトダウンしちゃったの? まだそんなに指を動かしていないのに、速い!速いよ!」って感覚だ。


いままでハッキリと意識したことはなかったが、アルテグラでは手の甲を少しだけ内側に曲げて押しこんでいた。それに対し、デュラエースは指先だけの軽いタッチで変速できる。


「そうはいっても、感覚的なものであって、実際の移動距離はミリ単位でしょ?」と思うかもしれない。自分も自分の感覚を疑った。そこで、リファール(refale)とCSI を並べて、それぞれを入念にシフトアップ&ダウンを繰り返してみた。


そして、疑念は確信に変わった。


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デュラエースのシフトの移動量は、目で見てハッキリ認識できるレベルで違う。ミリ単位どころではない。トン、トンとタップするだけで面白いようにシフト操作ができてしまう。


2012年10月のサイクルスポーツの記事で、前作と今作のデュラエースのデュープな比較がされている。さすが専門家はこんなにも細かくチェックができるんだと舌を巻いた。

  ↓

安井×ナカジが熱く語る! 9000系デュラエース対談


カスタマイズ欲がピタッと消えた

まだろくにデュラエースを味わっておらず、もっぱら自宅で飾って、ニヤニヤ眺めるしかしていない。デュラエースを手にしてしまった今の心境を表すと、「自転車物欲がスコーンと雲散霧消してしまった」よう。

タイレル(Tyrell)のCSI というかなり高級なフレームまで手に入ってしまったので、なおさらかもしれない。憧れだったデュラエースを好きなだけ触れる、乗れるってなったしまったので、何かパーツを買いたいとか、カスタマイズしたいって気持ちにならないのだ。


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ミニベロはカスタマイズが醍醐味で、自分の好きなパーツに少しづつアップグレードさせていくのが楽しいのに、タイレル(Tyrell)のCSI はすでに「上がり」状態。どこもいじる必要がないのだ。うれしいような、ちょっぴり寂しいような、複雑な気持ちである。


前置きが長くなってしまったが、最近つくづく思うのは、人はどのコンポーネントを買うべきなのかということ。


コストパフォーマンスを重視するなら105

いちおう、105、アルテグラと経験してデュラエースに到達してしまった自分の個人的な意見として述べさせてもらうならば、コストパフォーマンスで選ぶなら105をオススメしたい。105とアルテグラの差はかなり縮まったという声もよく聞くし、それは事実だと思う。

とりあえずロードバイクを初めてみたいけど、趣味は他にもあるし、なるべく価格は抑えたい」という方なら、105でまったく文句はないはず。充分に快適なロングライドができるし、操作感に不満を持つことはないだろう。


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※オクサマのボードウォークには105(10速)を使っていましたが…


車で言えば、105はフォルクスワーゲンのゴルフに相当する。質実剛健で信頼感のおける、安心&定番のマシンだ。消耗品価格も抑えられており、お財布にも優しい。


ちなみに弟が「ティアグラをいつか交換したい」と言っているが、彼には105を勧めている。


趣味としてロードバイクと付き合うなら、アルテグラ

ただ、「趣味としてロードバイクと付き合いたい、ワンランク上の走りを味わいたい」方であれば、迷わずアルテグラを推す。いくら差が縮まったといっても、そこはやはりちゃんと上下関係は存在する。

やはり、アルテグラはワンランク上質な操作感とブレーキフィールを約束してくれる。操作そのものは105でも正確にパシパシと決まってくれるが、歴然と違うのはひとつひとつの操作の軽さ。


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※ボードウォークは、2015年末にアルテグラ(10速)にアップグレードしました


数キロしか走れない試乗会では差がわからなくても、50キロ、100キロ走ると差がわかる。軽い操作は正義であり、快適性に大きく影響してくるのだ。

車で言えば、アルテグラはBMW3シリーズだろうか。(運転したこと無いので、イメージです)


いくらゴルフが洗練された、輸入車ベンチマークといっても、それは入門用コンパクトハッチバックというジャンルにおいての話であって、BMWとは住む世界が(似ているようで)ちょっと違う。単純な速さとか、馬力云々とかではない、走りの質の差がそこにはある。(くどいようですが、BMWを運転したことは無いので、イメージです…汗)


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105とアルテグラの二択で悩んでいるのであれば、思い切ってアルテグラに飛ぶことをオススメしたい。


趣味に投資できるアラフォー以上なら、いきなりデュラエース!でOK

さて、ではデュラエースは誰にオススメするか?

おいそれと購入を推奨できる価格でないので、気軽に人に勧めはしないが、あえて言うなら「40歳以上で、それなりに趣味に投資できるオジサン」だ。


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40歳を越えてからのロードバイクは、きっと生涯の趣味になると思う。若者と違い、40歳以上のオッサンが元気にロードバイクを乗り回せる時間は長くない。


それは、単純に残された寿命という意味もあるし、仕事や家族対応に忙しくて乗る時間がなかなか確保できないという意味でもある。


だからこそ、40歳以上のオッサンにはデュラエースを激しくオススメしたい。105、アルテグラと順番に上がっていくのもいいのだが、そのペースだとデュラエースにたどり着く頃には50歳になってしまう。


その年齢になって、「デュラエースってこんなにすごかったの?もっと前から使っていればよかったわ~」って後悔するよりも、体力と気力のある40代のうちに味わってほしい。


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日本人男性の平均寿命は80.5歳(厚生労働省)だ。

つまり、40歳は男性にとって人生の折り返し地点。残りの40年、ずっとロードバイクに乗れるわけではない。常識的に考えて、60代前半くらいまでが、楽しくロードバイクに乗れるタイムリミットではないだろうか。


70代でも楽しまれていらっしゃる方もいらっしゃるが、すべての人がそうである保障はない。であれば、最初からデュラエースを選んでしまってよいのではないだろうか。


デュラエースは、車で言えばアウディA6とか、メルセデス・ベンツEクラスに相当すると思う。(運転はおろか、乗せてもらったことすら無いので、完全に想像ですが…滝汗)


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生涯、自分はメルセデス・ベンツもアウディも縁はないって自覚しているけど、ワイヤーのデュラエース(20万円)なら、がんばって貯金すればなんとかなるレベル。


20万円は、自転車コンポーネントって考えるとすごく高価。でも、外車の19インチホイールを新調すると、20万円くらいになるもんね(ホイール1本が5万円とか)。そう思うと、「デュラエース…ありだな」って思えてくるから不思議なものだ(笑)。


引き続き、デュラエースのインプレッションは書いていきますね。

サイクリストみなさまは、冬場もしっかりトレーニングされていらっしゃるだろうか? 自分は年明けはあまり外を走っておらず、もっぱら三本ローラーで有酸素系の運動をしたり、体幹筋トレをしたりという生活を送っている。 ※三本ローラーが大活躍(これのおかげで体形を維 ...

サイクリストみなさまは、冬場もしっかりトレーニングされていらっしゃるだろうか?

自分は年明けはあまり外を走っておらず、もっぱら三本ローラーで有酸素系の運動をしたり、体幹筋トレをしたりという生活を送っている。


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※三本ローラーが大活躍(これのおかげで体形を維持できている)


こないだ2週間ぶりくらいに体幹トレーニングをしたら、やや身体がなまっていたらしく、翌日腹筋が筋肉痛になってしまった。やはり、サボると筋力が弱ってしまうのだろう。こまめに筋トレも重ね、いつまでもサイクリリングを楽しめる身体でありたいものだ。


Global Cycling Networkで「サイクリスト向けの体幹筋トレメニューを5つ」紹介していたので、翻訳しつつご紹介するよ。


5 Core Exercises For Cyclists – Improve Your Strength On The Bike





スクワット

自転車をこぐために必要なのは脚力。そのために手っ取り早いトレーニングはスクワットだ。まず、スクワットの基礎知識はたいていの方がご存知だとは思うが、まず両足を肩幅(もしくはちょい広め)に広げる。


膝を曲げて腰を下げ、同時に腕を真っ直ぐ前に伸ばす。このとき、重要なのが背筋をまっすぐに伸ばすこと。動作に慣れるまでは、ゆっくりと。慣れてきたら、ペースと回数をアップしていけばよい。


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プランク

体幹トレーニングでまず思い浮かぶのがプランクだろう。やり方はいたってシンプル。肘が90度になるように地面につき、足をまっすぐに伸ばす。


もっとも重要なのは、背中から足にかけてまっすぐにさせること。できれば人に見てもらって、チェックしてもらおう。自分ではまっすぐにしているつもりでも、実際はお尻が上に上がって(or 下がって)しまっていることが多い。


プランクにはバリエーションがあって、片足を数センチ上げてみてもよい。この方がキツいのだが、片足を上げた姿勢で5~10秒静止し、逆足でやってみる。何度か繰り返せば、かなりよいトレーニングになる。


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※「足を広げるのは間違い」とコメントでご指摘いただいた。足は閉じましょう。


プランクで鍛えられる筋肉は、ロードバイク乗車ポジションを維持するために筋肉と同じなので、ロードバイクトレーニングにはもってこい。


ロードバイク乗り始めの頃って、20キロも走らないうちに、ブラケットを握った前傾姿勢をキープするのが辛くなってくるんだけど、体幹トレーニングで鍛えているうちに、100キロでも走れるようになってしまうものだ。


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※自分は脚を広げてしまっているが、正しくは「足を閉じて行う」である。こうならないためにも、ちゃんとした体幹トレーニング関連の書籍で情報を仕入れるのは良いことだと思う。


手足を上げて姿勢を維持

体幹と背筋を同時に鍛えるトレーニングがこれ。膝と両手を地面について、右腕と左足を同時にまっすぐに伸ばす。5~10秒ほど維持し、交互に繰り返す。このときも、手足が一直線になっているかどうかを人にチェックしてもらうといいだろう。


このように体幹を鍛えていくと、ロードバイクを漕いでいるときに身体が揺れても、それを筋肉で押さえつけ、バランスを失わないでいられる。


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グルート(臀部)のストレッチ

サイクリストはかなり臀部の筋肉を酷使する。よって、そこには疲労もたまりやすいし、ストレッチでほぐしてやる必要がある。


片足をクロスするように置き、腕で持って行きつつ、胸をヒザに押し当てるよに寄せていく。この姿勢は20秒ほど続けよう。


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ランジ

片足を大きく前に前に踏み出し、同時に両腕を真上に上げる。踏み出さない方の脚のヒザは地面につかないように。


回数はご自身の脚力と相談して、脚力に自信がないのであれば、浅めに踏み込もう。激しくし過ぎるとヒザを痛めかねないので、そこだけ注意。


Core5



体幹トレーニングって、基本的にぜんぜん楽しくないものだ。


でも、「これもロードバイクに長く、快適に乗るためだ」と思えば、苦にならない。キツイことでも、そこに意味があればけっこうがんばれてしまうものなんだよね。


自分も体幹トレーニングに励むようになって、あきらかにロードバイクで過ごせる時間が長くなり、筋力がアップしているのを実感できた。


ロードバイクを趣味にするなら、体幹は財産。体幹トレーニング関連の書籍を読み、こまめに鍛えておいてぜったいに損はしないですよ。

皆さまは、「右カーブと、左カーブってどっちがどっち」って、とっさに答えられるだろうか? いきなり答えを書くけど、自分から見て右に曲がっていくのが、「右カーブ」。左に曲がっていくのが「左カーブ」だ。 ※つまり、これは右カーブ 文字にすると当たり前なんだけど ...

皆さまは、「右カーブと、左カーブってどっちがどっち」って、とっさに答えられるだろうか?

いきなり答えを書くけど、自分から見て右に曲がっていくのが、「右カーブ」。左に曲がっていくのが「左カーブ」だ。


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※つまり、これは右カーブ


文字にすると当たり前なんだけど、突然、「次、右カーブだよ」ってダウンヒル中に言われたら、「え、右に曲がるの?それとも左?どっちだっけ!?」って焦りはしないだろうか。自分はなってしまうかもしれない。


そんなわけで、今回は安全にダウンヒルするための自分なりの心がけについて書くが、その前に左カーブと右カーブの特長について。


左カーブと右カーブの特長

左カーブの場合

対向車線は狭く見えて、手前の走行車線は広く見える。よって、視点は自分が走る走行車線に向かいがちになり、イン側へとハンドルを切ってしまいやすくなるそうだ。もちろん、スピードを出し過ぎると遠心力でセンターラインへと吸い寄せられてしまう。


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右カーブの場合

上記の逆で、対向車線が広く見えて、自分の走行車線は狭く見える。視線は対向車線に向いてしまいやすく、ハンドルも対向車線側に切りやすくなり、センターラインに近づいてしまったり、最悪踏み越えてしまう。


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べつにどちらがより安全などという話ではなく、どちらも注意を要する。ただ、人間の無意識の傾向を知っておいて損はないだろう。また、人によって「左カーブより、右カーブが苦手(もしくはその逆)」という苦手意識もあったりするようだ。


このあたりは、脳内でイメージしていただくと「うんうん」とわかっていただけると思う。



次に、ダウンヒル時の自分なりの心がけ。

ダウンヒルでは殿(しんがり)を走る

自分は登りをゼエゼエ言いながら走るのはわりと好きなんだけど、下りは怖いので苦手。


下りでトレインを組んですっ飛んでいくグループを見るたびに、「だ、大丈夫ですか、そのスピードで…。もし何かあったら確実に大怪我ですけど…」と心のなかでヒヤヒヤしている。


ローディ仲間らとヒルクライムに行くと、たいてい下りでものすごく距離を開けられてしまい、下りきった場所で仲間を待たせてしまう。非常に申し訳ない気分になるのだが、こればかりはどうしようもない。


どうせ遅くしか走れないので、割りきって殿(しんがり=最後尾)を走るようにしている。そうすれば、自分の後ろに迷惑をかけないで済むからだ。(少々待たせてしまうけど…)


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とにかく事故だけはしたくない。だから、路面を(砂や石がないか)しっかり観察し、グレーチングや橋などの継ぎ目の段差手前ではスピードダウンしてお尻を浮かせ、穴ぼこがあれば余裕を持って避けられるスピードで巡航するように心がけている。


とくに、初めて走る峠であればなおさら慎重になる。次のカーブがどの程度の角度なのか、路面は濡れていないか、荒れていないか?など、いくつもの不確定要素が重なって、怖くなってしまうのだ。


スピードに対する免疫がない

じつは「スピードに対する免疫のなさ」は生来のもので、車を運転するときもなるべくスピードは控えめにして、追い越し車線はなるべく走らない(追い越し車線にいると、それだけでドキドキしてしまう)。


高速道路をチンタラ走っていると、家族には、「もっとスピード出しなよ、軽自動車にも追い抜かれているよ」と文句を言われる。それでも、頑なにスピードは出さない。これはたぶん生涯変えられないと思う。


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きっと、スピードによる恐怖心の沸点が、平均よりかなり低いのだ。ダウンヒル中は、「もしたった今、急停車せねばならなくなったら、どうすればよいだろうか」なんてことを考えながら下っているので、そりゃあもう遅い遅い。でも、安全のためには譲れないのだ(笑)。


余談だが、実家にはプレイステーションの『グランツーリスモ』というゲームがあるんだけど、自分はまったく楽しめない。


だって、車同士がドッカンドッカンぶつかったり、コースアウトして壁に激突したりするんですもの。心臓に悪いので、こういうゲームには手を出さないことにしている。


個人的には右カーブが苦手(理由はうまく説明できない)

もしもズルっとタイヤが滑ったとき、右に倒れてしまうわけだが、とっさに右足のクリートを外せるか、あまり自信がない。というのも、クリートを外すのは常に左って習慣づけられているから……かもしれない。


走るのは左カーブのほうがしやすいけど、スピードは右カーブよりも控えめだ。なぜなら、左カーブは見通しが悪いから。カーブの先に何があるかわからないから、かなり慎重になる。逆に右カーブは自分のコースの見通しがよいので、その点はやや安心。


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個人的に厳禁なのが、ショートカット(アウト・イン・アウト)で走る行為。キツいカーブもラクに曲がれはするが、対向車線から車がはみ出してきたら、こちらの命はない。


スピードがつい出てしまう見通しの良い、綺麗な路面を気持よく下っていると、ショートカットの誘惑に駆られてしまうが、安全のためにはしないほうがよい。


殿は事故れない

いつも殿(しんがり)を走ってて痛感させられていることは、「仮に自分が落車したら、前を走る仲間は絶対に気づいてくれないだろうな」ってこと。

下っている間は誰しも自分のことで精一杯だし、後ろへの意識はどうしたって希薄になる。それは仕方がない。だからこそ、最後尾を走る自分は何がなんでも無事に下らなければならないのだ。


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徐々に気温は暖かくなってはいるものの、冬山はまだ路面が凍結しているかもしれないし、雪解けのために濡れているかもしれない。落ち葉もまだ路面に残っている場所もあるだろう。


くれぐれもダウンヒルは安全運転で、サイクリングをお楽しみいただきたい。

2016年のシクロクロス世界選手権(U23女子レース)で、出場選手のバイクに電動モーターが取り付けられていた、いわゆる「メカニカルドーピング」が発覚した。 「メカニカルドーピングってなに?」という方のためにざっくり説明すると、「ロードバイクのシートチューブに内蔵 ...

2016年のシクロクロス世界選手権(U23女子レース)で、出場選手のバイクに電動モーターが取り付けられていた、いわゆる「メカニカルドーピング」が発覚した。

「メカニカルドーピングってなに?」という方のためにざっくり説明すると、「ロードバイクのシートチューブに内蔵される電動モーター」のことである。そのモーターがBBにつながり、ペダリングに合わせて電動アシストしてくれる…という仕組み。


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もちろん、完全なイカサマ行為である。


疑惑の渦中にいるフェムケ・ファンデンドリーシュ選手(ベルギー)は「使っていない」と潔白を主張しているのだが、事実はまだ明らかにされていないし、UCIもどんな結論を下すのかはわかっていない。


少なくとも、UCIのクックソン会長はメカニカルドーピング問題を非難しているし、エディ・メルクス氏にいたっては、「永久に出場停止にするべき」と鼻息が荒い。


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それに加え、どちらかというと、世論も「厳罰に対処せよ」の方向のようだ。


日本国内の情報は上記のテキストリンクくらいしかないので、海外動画ニュースをさがしたら、Global Cycling Networkが現地レポートしていらっしゃった。GCNの発信力と取材力には、ほとほと感心させられる。


What Is 'Mechanical Doping'?


ということで、メカニカルドーピングについて、動画からわかることを翻訳してお届けする。


発見されたモーターは、ふつうに市販されているモノ

モーターそのものは、誰でも購入できるものだそうだ。モーターが発する回転力が、接続されたBBに伝わり、パワーに変換される。

メルクス氏は、「メカニカルドーピングは薬物のドーピングだ。場合によっては50ワット、いや100ワットですら出力を上げられる可能性がある。それはもうサイクリングではなく、モーターサイクリングだ」と語っているが、GCNによると、最高で200ワット(!)も出力できてしまう。


200ワットはものすごく大きなパワーだ。動画では、「一般人のサイクリストが、クリス・フルームに戦いを挑めてしまうレベルのパワーだ」と語っていた。つまり、ずば抜けたアシスト力なのだ。


ペダリングを止めると、モーターも作動を中止する

おそらく、ブレーキレバーにスイッチが隠されており、それを操作することでモーターを再始動させることができる。坂などでスイッチオンにすれば、ドカンとパワーが発生してくれる仕組みだ。


UCIはどのようにモーターを発見したか?

バイクを分解したり、シートポストを抜いたりはしていない。発覚した原因は、UCIのアプリのおかげ。スマホもしくはタブレットで外側からスキャンして、発見したとのこと。


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それまでは、いちいち分解してチェックする必要があったのが、UCIも不正発見のために技術投資を行い、今ではカンタンにたくさんのバイクを検査できる仕組みを作り上げた。


単独犯ではなく、組織犯罪であろう(という読み)

シートチューブ内にモーターを入れて戦うなどということは、選手だけの単独犯罪ではないはずで、チームや組織一体で行っていた可能性が高い。そのあたりは、今後の捜査と調査で明らかになっていくだろう。


仮に「クロ」となった場合、どのようなペナルティが待っているのだろう?


選手は最低でも6カ月以上の出場停止。最大20万スイスフラン(約2400万円)の罰金。またチームには6カ月以上の出場停止と最大100万スイスフラン(約1億2000万円)の罰金だ。


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動画内の(向かって)右側で話しているサイモンさん(若い方)は、「6ヶ月の出場停止はペナルティとして軽すぎる。選手もスタップも全員が生涯出場停止処分を受けるべき。それくらいに悪質な行為だ」と強い口調で話していた。


なお、メカニカルドーピングがどれくらいすごいものなのかを知りたい方は、おなじくGlobal Cycling Networkの下の動画をご覧ください。


The Col De La Madone (コル・デ・ラ・マドン)という、フランスのニース郊外にある峠で、ツール・ド・フランスの舞台にもなっている場所。



この峠を、「電動アシスト付き自転車で登ったら、どれくらい速く走れるか」という実験なんだけど、参考情報として、ランスアームストロングは「30分45秒」、クリス・フルームは「30分9秒」という記録を持っている。


で、ここをGCN解説者のダン・ロイドさん(元プロ選手)が走ってみたら、30分23秒という記録を叩きだしてしまった。しかも、ロードバイクではなく、フラットバーのクロスバイクで、である。クリス・フルームには及ばなかったが、ランスアームストロングには勝ってしまった。


元プロとはいえ、すでに引退した選手が、である。


ここで使っているモーターと、シクロクロス選手権で使われたモノは同じではないが、電動アシストのチートっぷりが垣間見える。


個人的には、プロレースの世界(誰が勝ったとか負けたとか)にはあまり興味はないんだけど、このニュースには衝撃を受けた。こんなことをしてまで勝利して、いったいなにが嬉しいのだろうか。アスリートとして、越えてはならない一線をはるかに越えてしまっている。


続報があれば、追ってお知らせしますね。

身体が柔軟だと、ロードバイクのポジションも苦しくないし、下ハンドルを持つエアロな姿勢もやりやすくなる。なにより、年齢を重ねるほどに身体は硬直化していくものなので、日頃からストレッチを習慣化して、いつまでも若々しくありたいものだ。いつものごとく、Global Cycl ...

身体が柔軟だと、ロードバイクのポジションも苦しくないし、下ハンドルを持つエアロな姿勢もやりやすくなる。


なにより、年齢を重ねるほどに身体は硬直化していくものなので、日頃からストレッチを習慣化して、いつまでも若々しくありたいものだ。


いつものごとく、Global Cycling Network の動画を翻訳して紹介するね。


Top 5 Stretches To Do After A Ride | Cycling Fitness





1.Quadriceps (大腿四頭筋)

太ももの前の部分。脚のストレッチの定番中の定番だ。足首を持ってカカトをお尻に近づけて四頭筋を伸ばす。


このとき、お尻はなるべく前に押し出すようなイメージで。片足でグラグラしてしまう人は、壁などを使って身体を安定させつつやってみるとよいだろう。


Stretch



2.Hamstrings (大腿二頭筋+半腱様筋+半膜様筋)

カンタンに言うと、太ももの裏側である。ここの筋肉はペダリングにはすごく重要。 膝を曲げないようにして、上半身を前に倒し、指先を地面に伸ばす。


このとき、腰は曲げずに上半身全体をまっすぐにしたまま前かがみになろう。


Stretch2


腰に痛みを感じるようなら中断して、別の方法を試すのもよい。たとえば、片足を椅子などに乗せて、前かがみになるのは若干ラクにできるはず。


Stretch3


大腿四頭筋をしっかり伸ばす人は多いけど、ハムストリングにまで気を使う人は少ない印象。でも、自分はむしろハムストリングのストレッチとケアを重点的にしている。ペダリングって、太ももの前の筋肉よりも、お尻とハムストリングで回すほうが体力が持続するし、疲れにくい。


その辺の細かな技術やコツは、専門書籍を参考にされるといいと思う。昨年読んだ、「土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング」は、自分のようなごく普通のサイクリストいにも強になった。


3.Hip Flexors (股関節屈筋)

股関節屈筋は股関節回りの深い場所にある筋肉群で、腸腰筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋、恥骨筋、長内転筋などで構成されている。


聞いたこともない名詞ばかりで「なんじゃそりゃ」な感じだが、Global Cycling Networkではそこのストレッチのために「ランジがよい」と話していた。


詳しくは動画を観てもらうとして、膝を前に出して腰を落とし、両腕を真上に伸ばす。お尻はしっかりと前に出し、へっぴり腰にならないこと。注意点として、膝がつま先より前にでないこと。

Stretch4

※つま先より前に膝が出ないように注意(ケガ防止)



4.Gluteus maximus(大臀筋)

いわゆるお尻の筋肉だ。仰向けに横になり、片膝の裏を両手で抱えるようにして胸に近づける。痛くない位置で数秒止める、を数回繰り返そう。


Stretch5



5.Medial Glute & Lower back (中殿筋と腰)

こちらも動画を見たほうが早いかも。右のカカトを左膝に乗せ、左膝を胸に近づける。大殿筋と中殿筋が伸びるし、同時にハムストリングのストレッチ効果もある。


10秒ほどキープするのを3~4セット繰り返そう。


Stretch6


本格的にストレッチの情報を仕入れたいなら、「ストレッチ関連の書籍」を読むなどしてはいかがだろうか。


蛇足だが、動画の2分55秒以降は、NGシーンが入ってて面白い(笑)。


思うようにストレッチできずに笑い転げていたり、倒れそうになっていたり。いわゆる、“ジャッキー・チェンの映画のエンドロール”っぽくなっていて、最後まで楽しめる。


このお二人、元プロサイクリストなのに、動画モデルがうますぎて、「演技が上手な俳優さんだったっけ?」って錯覚してしまうレベルだよ(笑)。

2015年の6月にロードバイクのタイヤを交換した。もともと使っていたのは、ミシュランのPro4。それを「パナレーサー Race L Evo2」に替えた。サイズはどっちも23C。 ※手前がパナレーサー Race L Evo2ですPro4にとくに問題はなかったんだけど、リピートしたいと思うほどでも ...

2015年の6月にロードバイクのタイヤを交換した。


もともと使っていたのは、ミシュランのPro4。それを「パナレーサー Race L Evo2」に替えた。サイズはどっちも23C。


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※手前がパナレーサー Race L Evo2です



Pro4にとくに問題はなかったんだけど、リピートしたいと思うほどでもなかったので、「ちょっと他メーカーさんのを試してみようかしら」とパナレーサーに手を出した。先輩ローディがパナレーサーを使っていて、オススメしてくれたのがその理由。


その方は「パナレーサー Race A」のオールマイティな方を愛用していたんだけど、自分はより軽いLを選んでみた。

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三本ローラーで知った、空気圧が適正だと巡航スピードがアップする件について

パナレーサーRACEのLで三本ローラーを漕いだら衝撃体験を味わった


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ちなみにパナレーサー Race シリーズは、DとAとLの3種類ある。

  • トータルバランスに優れたオールラウンドのは「type A(=All around)」
  • 「3Dケーシング」でタイヤ全体を覆って、耐パンク性能を強化した「type D(=Duro)」
  • ヒルクライムやタイムトライアルなど、0コンマ1秒を削りたい場面で威力を発揮する軽量タイプの「type L(=Light)」

それぞれの重量は下記のとおり。


パナレーサー Race D

  • 700×23C(230g)
  • 700×25C(260g)


パナレーサー Race A

  • 700×23C(210g)
  • 700×25C(240g)


パナレーサー RACE type L

  • 700×20C(175g)
  • 700×23C(185g)



L(light)は抜群に軽い。純粋にタイヤそのものの重量もそうだし、路上での転がりもバツグン。三本ローラーで漕いだときも、「わっ!なんだこれ、回るっ!」ってなるくらい感激した。


軽さと転がり性能に期待しよう。その代わり、耐久性は目をつむろう。パンクも増えるかもしれないなぁ」と思いつつ、実験のつもりで買ってみたわけ。


D、A、Lそれぞれについては、シクロワイアードさんの乗り比べインプレ記事がくわしい。


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※びっくりするほど薄くてやわらかい。「こんなに薄っぺらで大丈夫かしら?」と最初は不安だった



前置きが長くなってしまったが、ここからが「パナレーサー Race L Evo2」のインプレ。結論から言うと、「今後は、ずっとパナレーサーのレースシリーズのお世話になる!」と決めた。それくらい大満足している。


意外に長持ち

8ヶ月で4,800キロ走ったんだけど、Raceシリーズ中でもっとも耐久性は低いはずなのに、意外に劣化していない。これにはいい意味で期待を裏切られた。


パナレーサー Raceシリーズは形状の特徴として、先端がやや尖っており、(極端に言うと)三角形状になっていて、それが転がり性能に寄与している。


あと、他のユーザーから「バイクを傾けたときのグリップ力が高い」という話も聞いて、それは自分も実感している。その反面、「直進安定性は、やや犠牲になっているかも」とも聞かされた。


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※シャマルミレとマッチして、カッコいいんです…(笑)



ただし、この走行距離は「三本ローラー」も含むので、純粋な公道だけを走った距離ではないことをお断りしておく。


三本ローラーでもタイヤは摩耗するけど、ブレーキはかけないし、ストップ&ゴーもないし、キレイなアルミ円柱上を転がっているだけなので、摩耗スピードは遅い。よって、公道のみの走行であれば、劣化はもっと進んでいるはずだ。それを差し引いても、自分的には大満足の耐久性である。


なお、先端が尖った形状のおかげで、転がり性能はすこぶる良い。初めて走ったときは感激した。軽さと転がり性能を重視したい人には、全力でパナレーサー Race L をオススメしたい。


パンク回数はゼロ

パナレーサー Race L Evo2でのパンクは8ヶ月でゼロ。期待していなかったぶん、この結果には驚いた。


ちなみにミシュラン Pro4では、寿命を迎えるまでに3~4回パンクした。同じようにローラーで回し、同じように公道を走っているのに、不思議とパナレーサーのほうがパンクしない。


タイヤの磨耗チェックでわかりやすいポイントは、トレッド部(タイヤ中央)のゴム。新品のうちは丸かった先端が、磨耗するにつれ中央部分が平らになってくるのだが、さほど激しくは劣化していない。もちろん、指で触ると減りはわかるので、あと2ヶ月で交換かなあという気はしている。


夜中や寒い季節の路上のパンク修理は凹む。ゼロにはできないが、なるべく頻度は減らしたいよね。


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空気圧に注意していたおかげかも

パンクゼロでいられた理由は、きっと人一倍空気圧に気を遣っていたからだと思う。「耐久性はDやAに比べれば低いはずだから、乗るたびに入れよう!」って心がけていた。距離に関係なく、翌日必ず規定値まで入れた。これはもう癖にした。


入れ忘れるのが嫌なので、常に視界に入る玄関先にフロアポンプを置いた。パンクゼロで過ごせているのは、この習慣のお陰だと思う。


ロードバイクのタイヤは高圧なぶん、空気も抜けやすい。1週間も放置すると、指で触ったら「ん、ちょっと減ってるな」ってわかるくらい減る。だからこそ、空気をきちんと入れておくのが大事。


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単純なことだけど、これだけでずいぶん変わるものだって実感している。


もしかすると、ミシュラン Pro4 を使っていた頃よりも、空気圧には敏感だったような気がする。結果的にこれが吉と出たのかも。なお、自分の空気圧は「フロントが7.0 bar」で、「リアが7.5 bar」にしている。(体重は69キロ)


ロゴデザインが消えないのがマル

サイドウォールのロゴは、どうしても擦れて消えてしまうもの。パナレーサー Race L とて例外ではない。が、その進行スピードが遅いように感じる。


ロゴはデザインのアクセントになるので、できれば新品に近い状態であってほしいものだ。これも気に入っている部分。


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以上、8ヶ月で4,800キロ走らせたパナレーサー Race L の劣化具合とインプレッションでした。


まだ使えそうなので、もうちょっと引っ張ってみようかと思います。

サイクリングにおいて、もっとも辛いことのひとつが「お尻が痛くなる」である。 ローディでもミニベロサイクリストでも、「お尻の痛みを経験したことが、一度もない」という方はおそらくいないのではないだろうか。それくらい、誰しもが一度は経験する悩みである。 自分が ...

サイクリングにおいて、もっとも辛いことのひとつが「お尻が痛くなる」である。

ローディでもミニベロサイクリストでも、「お尻の痛みを経験したことが、一度もない」という方はおそらくいないのではないだろうか。それくらい、誰しもが一度は経験する悩みである。


自分が初めて購入した、Dahon(ダホン)のMu P8の完成車に付いてきた純正サドルは、2~3ヶ月で交換した記憶がある。走行距離が伸びるにつれ、お尻の不快感も比例して増したものだった。


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ちょうど Global Cycling Network に「お尻が痛くならないための10の対策」というタイムリーな動画があったので、翻訳してお届けしよう。


Top Ten Ways To Avoid A Sore Ass When Cycling





いっそ、休んでしまう

「どうしても痛みが引かない、お尻に違和感がある」のであれば、いっそ家で休もう。

身もふたもないアドバイスのような気もするが、お気に入りのスナックと飲み物をつまみながら、Global Cycling Networkの動画を視聴するのもよい。無理して乗っても楽しくないし、後々尾を引いてしまっては日常生活に支障が出るからね。


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※ふだんサボりがちなメンテをやってしまえば、一石二鳥



下着を履かない

ビブショーツやパッド付きショーツを履く場合、ゼッタイに下着を着用しないこと。


サイクリング用ショーツは素肌にそのまま着用するよう設計されている。初めは猛烈な抵抗感があるかもしれないが、くれぐれも下着は使わないように。見た目も悪くなるし、傷みの原因にさえなってしまう。


フィットするショーツを使う

サイクリングショーツは、とても薄いし、身体にピッタリとフィットするように作られている。理由は、「素材のよじれによる摩擦を引き起こさないため」だ。

タイトすぎると股間に食い込んでしまうし、緩いと安定せずに動いてしまい、これまた不快だ。試着させてくれるお店も多いので、サイズで迷ったら店員さんに相談してみよう。(さすがに試着時点では下着着用がマストだけど、フィット感は確かめられるはず)


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※「世界に一つだけのDAHON」のKeiさんといっしょに霞ヶ浦を走ったとき



ショーツはしっかり洗う

汗や油の付着したショーツになにもいいことはない。乗ったら洗おう。泊まりこみのイベントだと、前日に到着し、試走することもあるだろう。そんなとき、「本番は明日だから」と洗わずにそのままにしている方もいらっしゃる。


が、幸いにもサイクリングウェアは(ショーツに限らず)すぐ乾く素材でできているので、一晩部屋干しで乾かせばたいてい朝にはしっかり乾いているよ。


シャモアクリームを使う

股が衣擦れのようになってヒリヒリするような傷みにお悩みであれば、シャモアクリームに助けを求めるのもアリ。クリームを股下に塗ることで、皮膚とショーツ(&パッド)の摩擦係数を減らすことができる。

ちなみに、自分はそこまで股間が擦れるシチュエーションに遭遇したことがないので、こういったクリーム剤を使ったことはない。


マッドガードを使う

ロードバイクにマッドガードを付けるのはあまりスタイリッシュではないが、濡れたコンディションで走る場合、ショーツがずぶ濡れになってしまう。濡れたショーツに加えて、濡れたタイヤが砂や砂利を拾ってお尻に当たってくるので、不快なことこの上ない。


Guard

※脱着そのものはカンタンそうに見える


自分に合うサドルを見つける

たぶん、最も影響が高いのがサドルだろう。幸いにして、マーケットにはありとらゆる形状、素材でできたサドルが溢れている。問題は、どれが自分のお尻にフィットするかだが、こればかりは多少の試行錯誤が伴う。


1~2回の失敗は授業料だと思って、どうにもこうにも合わないサドルは交換してしまうのも方法だ。


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※タイレル(Tyrell)のCSI についてきた、Prologoの「ナゴEVO パス TiroX」 というサドル。



取扱代理店であるインターマックスのウェブサイトを見ると、「中央にくぼみを持たせ、圧迫を軽減し快適性を向上させてある」とのこと。定価で15,700円(税抜)する、なかなかよさげなサドルである。


CSI はまだほとんど走らせていないのでハッキリ断言はしないけど、いまのとこ「ナゴEVO パス TiroX」は使い心地のよいサドルである。



速く走る

速く走ることがなぜお尻の傷みの軽減につながるかだが、単純な話で、ペダルにパワーを掛けるほど、サドルへの荷重が減るから。これに似た話で、あまりにもアップライトすぎるポジションだと、お尻にがっつり体重がかかり、痛むのが早くなる。


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※エンデューロであれば、思い切りもがけます(笑)

ハンドルを下げて、あえてアグレッシブなポジションをとると、お尻が多少は楽になるだろう。ただ、この方法は体力に直結しているので、ずっと続けられないのが玉に瑕だが(笑)。


クッションを巻く(最後の手段)

小さめのクッションを股下に入れて、ビニールテープ等でぐるぐる巻きにする。ダサいこと甚だしいが、どうしようもなくなったら、この方法を覚えておいてほしい。なるほど、たしかに強制的にクッションを敷けば、きっとお尻は快適になるはず。


Strap1

↓↓↓↓↓

Strap2

↓↓↓↓↓

Strap3

※シュールすぎる……

問題は、そんな状況で都合よくクッションが手元にあるかだが(たぶんない)…。あと、サドルの高さが極端にズレてしまうので、調整は必要になってしまうだろう。


10個目の対策として、ビブショーツの中にクッションを押しこむという方法も紹介されていたが、これはビブショーツが伸びてしまいそうだったので、こちらの判断で割愛しておく(笑)。せっかくのショーツを傷めてしまわないだろうか……。


ということで、Global Cycling Networkによる「サイクリングでお尻が痛くならないための10の対策」でした。


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お尻の傷みは不思議なもので、いったん慣れてしまうと、「そんなこともあったなぁ…(遠い目)」となるものだ。自分も最初の数ヶ月は悩まされたものの、今は全然大丈夫。


結局は、「習うより慣れろ」ってことですよ (^^)

タイレル(Tyrell)のCSI にかぎらず、タイレルのミニベロのフレームは「スラントデザイン」と呼ばれる独特な形状をしている。 なぜこういう構造にされているかは、公式サイトにこう書いてある。 まとめるとこうだ。 長いヘッドチューブまわりの剛性を高めるため な ...

タイレル(Tyrell)のCSI にかぎらず、タイレルのミニベロのフレームは「スラントデザイン」と呼ばれる独特な形状をしている。

なぜこういう構造にされているかは、公式サイトにこう書いてある。

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まとめるとこうだ。


長いヘッドチューブまわりの剛性を高めるため

なるほど、たしかにヘッドチューブは長いので、ここに剛性が欲しくなるのは当然である。よくあるロードバイクのフレームでは、ヘッドは2個所で接合されているが、タイレル(Tyrell)のCSI は3個所だ。


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フレーム全体の強度をアップさせるため

BB付近からナナメにヘッドチューブの上までまっすぐに伸びた2本のチューブのおかげで、フレーム全体ががっちりした印象を見た目的にも与えてくれる。このデザインは他のミニベロにはない独自性があってよい。


じつは、タイレルを選んだひとつの理由は、「他にないオリジナリティあふれるデザイン」である。タイレルって、遠目からでもわかってしまうんだよね。ミニベロがわんさとあるイベント会場でも、タイレルは一際目を惹くのだ。


このデザインのせいで、自分も徐々に「タイレルっていいなあ」と刷り込みされていったような気がする。


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トップチューブ等の低重心化を図り、ホイールベースの寸法を最適化するためのフレームジオメトリーにするため

たしかにタイレルのトップチューブは低い。まあ、タイレルだけでなく、ダホンやTernやブロンプトン等のミニベロもトップチューブは低めに設定されているんだが、タイレルも例外ではない。


低重心にすると、安定した走りができるのは想像に難くない。そのかわり、ハンドルまでのヘッドチューブが長くなってしまい、剛性が低くなってしまいかねない。それを補うという目的も、スラントデザインにはあるというわけか。


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カッコよさと、実用性を兼ね備えた、素晴らしいデザインだと思う。ちょっと乗ってみたかんじでは、たしかに剛性感がハンパない。硬さとか突き上げという意味での剛性ではなく、バイク全体がひとつの塊のような、一体感が強烈に感じられた。

この辺のインプレッションは、追ってご報告したい。


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※下戸だけど、愛車を愛でつつ飲みたい気分になる……(うっとり)

と、このようにフレームデザインに関しては非の打ち所なしのように思えたのだが、ひとつだけ弱点があった。


ボトルケージが入らない

なんと、スラントデザインの肝となるチューブが干渉して、ボトルケージを取り付けることができない。この狭いスペースにボトルを置くには、相当に小ぶりで、かつ横から抜くようなタイプのものでないとダメである。

あと、仮にケージがハマったところで、走行中に手を伸ばして脱着するのはキツそうだ。しかも、覆いかぶさるように2本のチューブが伸びているため、ボトルすら目視できない。これは困った。


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※まさかこんな弱点があったとは(笑)

このスペースはボトルではなく、予備チューブとかタイヤレバーの場所にしようと思う。あとはミニポンプくらいだろうか。

さて、ボトルをどこに設置するかだが、フレームがムリであれば、シートポストかサドルを使うしかない。そこで、Dahon(ダホン)のMu P8で使っていたサドルに固定するボトルケージを流用することにした。


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※引き続き、タイレル(Tyrell)のCSI に移植して使います


ボトルの場所は決まったが、ツール缶を入れるためのタイレル(Tyrell)のCSI のフレームにも使えるケージが必要だ。さーて、どうやって探そうか……。


追って、ご報告する!

サイクリングウェアは総じて高価。そうそう買い換えられるものではなく、1枚買ったらせめて3シーズン(できれば5~6年)は使いたいところだよね。ちなみに自分は4年前に買った「ビエンメ(BIEMME)」のジャージを(落車のせいで肩がほつれてしまっているけど)今も愛用して ...

サイクリングウェアは総じて高価。そうそう買い換えられるものではなく、1枚買ったらせめて3シーズン(できれば5~6年)は使いたいところだよね。


ちなみに自分は4年前に買った「ビエンメ(BIEMME)」のジャージを(落車のせいで肩がほつれてしまっているけど)今も愛用している。数枚ほど買い足してはいるけど、これまで1枚も破棄したことはない。


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サイクリング用ウェアは薄手でデリケートな造りをしていることが多い。よって、家で洗濯するときは他の洗濯物といっしょにしなかったり、乾燥機ではなく、自然乾燥で干すように心がけている方も多いと思う。

そこで、Global Cycling Networkが紹介していた、「サイクリング用ウェアを正しく洗い、長持ちさせる方法」という動画が参考になると思う。翻訳してご紹介しよう。


How To Wash And Care For Your Cycling Kit – Caring For Your Bike Clothing And Apparel





ライド直後のケア

ライドから帰ってきたら一刻も早く汗に濡れたウェアを脱いでしまいたいところだが、脱いでそのまま洗濯カゴにポイはよろしくない。いったん汗を乾かす意味でも、軽く干して空気を通しておこう。


もし、雨や泥に打たれたのであれば、冷水で軽くすすいでおくと、本番の洗濯で汚れが落ちやすい。


サイクリングウェアを洗うのに、実は洗濯機は必要ない。ホテルや旅館の滞在中であれば、洗面台でさっと洗ってしまうことも可能。シャンプーをざっと垂らして、手で揉み洗えばいいのだ。自分も、滞在で出かけるときはそうしている。


Sinkwash

※サイクリングウェアは、一晩干せば翌朝には乾いてます


洗濯機でサイクリングウェアを洗うときの注意事項

手で洗うこともできるとはいえ、量が増えると洗濯機のお世話にならざるをえない。洗濯機にジャージなどを放り込む前の注意点として、「ジッパーとベルクロはすべて閉じておく」と覚えておいてほしい。


というのも、ベルクロの面の部分に洗剤が入り込んでしまうから。ジッパーを閉じたジャージは、裏表をひっくり返しておく。ロゴやプリントを守るためだ。


サイクリングウェアは、なるべく他の洗濯物と混ぜて洗うのは避けたほうがよい。とくに、ジーンズのような重くてゴワゴワした素材と一緒にすると、ジャージの表面やビブショーツのパッドが摩耗してしまうからだ。


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もちろん、一度や二度の洗濯ではだめになりはしないけれど、繰り返すことでダメージは溜まるし、確実にウェアの寿命は短くなる。面倒ではあるが、長持ちさせたいなら別個で洗うようにしたい。


サイクリングウェアに適した洗剤のチョイス

なるべく刺激の少ないマイルドな洗剤を選ぶ。液体洗剤よりは粉末洗剤のほうがベター。(なぜ粉末が好ましいかの説明はなかった)


「白さ!明るさ!」を強調したモノは避けよう。ウェアの色が落ちてしまいかねない。さらに注意点として、柔軟剤の仕様もやめておこう。サイクリングウェアに施された(防水とか通気性確保の)特殊加工を傷めてしまうことがあるからだ。


なお、水は30度くらいのぬるま湯がGOODとのこと。


どうやってサイクリングウェアを乾かすか?

直射日光からはなるべく避けて干すのが望ましい。乾燥機でいっきに乾かすのはよろしくない。プロのサイクリングチームは乾燥機を使っているけれど、それはサプライヤーから常に新品が供給されるから。自腹購入の一般人は、そういった荒々しい乾かし方はしないほうがオススメ。


Capmelt



あと、ぜったいにサイクルキャップを乾燥機で乾かさないこと。キャップのツバが溶けて、型くずれすること間違いなしだから。


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私は洗ってしまったので、ツバがバキバキに曲がってます……(直らない><)


防水・撥水加工されたサイクリングウェアのケア

洗濯と乾燥を何度も繰り返すうちに、防水・撥水加工はなくなってしまう。そこで役に立つのが防水スプレー。これを使えば、新品に近い状態に戻ってくれる。


もちろん、洗うと落ちてしまうので、洗濯のたびに吹きつけてあげる必要はある。


パッドは入念に洗おう

股間が終始触れている場所なので、当然ながらバイキンが溜まりやすい個所である。洗濯機に入れる前に、手揉みでリンスしておくのは賢い心がけである。


ライド直後にほうっておくと、雑菌が繁殖してしまうので、「脱いだらリンス!」を習慣にしておくといいだろう。


洗濯機も掃除してあげよう

洗濯機を洗濯するという発想はなかったので、このTIPSには驚いた。土や泥がシクロクロスやマウンテンバイクに乗る方であれば、なおさらだ。


もしかしたら、バックポケットに入れておいたバルブネジやバルブキャップが混ざりこんで、洗濯機の中でずっとコロコロしているかもしれないからね。


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以上、みなさまのサイクリングウェアの長持ちに貢献できれば幸いです。

Dahon(ダホン)のMu P8を廃車処分し、新たなるミニベロとして「タイレル(Tyrell)のCSI 」を購入することになった。紆余曲折はあったものの、無事にフレームとコンポーネントを決め、年明けに無事に完成した。あとは納車式を待つだけなのだが、その前に、自分がいかにオク ...

Dahon(ダホン)のMu P8を廃車処分し、新たなるミニベロとして「タイレル(Tyrell)のCSI 」を購入することになった。紆余曲折はあったものの、無事にフレームとコンポーネントを決め、年明けに無事に完成した。


あとは納車式を待つだけなのだが、その前に、自分がいかにオクサマからCSI購入の許可を取り付けたのかをお話しようと思う。


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※というか、もう納車しちゃいました(笑)

合わせてお読みいただきたい

【ミニベロ買い替え大作戦 その1】 ダホンのMu の次に買うミニベロがついに決まりました

【ミニベロ買い替え大作戦 その2】 タイレルのCSIに積むコンポーネントをSRAMのフォースに決めたつもりが、まさかのどんでん返しが待っていた

【ミニベロ買い替え大作戦 その3】 デュラエースがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!




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(趣味としての)自転車や車はどうしても高価なお買い物になってしまう。既婚者であれば激しくご賛同いただけると思うのだが、10万円以上の買い物を伴侶にナイショで購入することは、ふつうの家庭であればまず許されない。(独断で行動しようものなら、血を見ることになる)


いや、5万円でも大ゲンカになるのではないだろうか。ちなみに我が家では、1万円以上の買い物は事前に夫婦で合意することをルール化している。


つまり、自分の裁量でできる買い物は、予備チューブ、タイヤの前後セット、ボトルケージ等の数千円程度の買い物まで。ホイールとか三本ローラーとか1万円以上かかるときは、オクサマを説得し、許可を貰わなければならない。


まあ、このへんはどこにでもある「THE ・ 一般家庭のリアル」だと思う。


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※生活感丸出しな空間ですみません……><



そこでタイレル(Tyrell)のCSI である。


しかも、コンポーネントは最初は「アルテグラでいいかなー」くらいに考えていたのが、「それでは面白みに欠けるなぁ」となり、スラムのFORCEとデュラエースをてんびんにかけ、最終的にデュラエースに決まったという経緯がある。

つまり、価格が当初の予定よりも少々アップしてしまったわけで、ますますオクサマの説得が難しくなってしまった。

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※53-39Tにしました



ちなみにオクサマはロードバイクのコンポーネントについての知識は皆無。デュラエースの定価を伝えたら、オクサマは気を失ってしまうかもしれない。


フレームとコンポーネントをバラバラにしてパーツ毎に説得するのは得策ではない」と判断し、「完成した状態の価格」で一発勝負に出ることにした。


そこで用意したのが、こちらのプレゼンテーション資料である。




slideshareのリンク






これでもって、オクサマに説得を試み、無事に成功した。この資料がそのまますべての家庭で効果を発揮するとは言い切れないものの、部分部分で参考になるはずだ。自転車にそれなりのコストを掛けたい男性陣のお役に立てられればと思う。

なお、このプレゼンで説得したのは「アルテグラで組んだ場合のタイレル(Tyrell)のCSI 」であって、デュラエースではない。べつに計画的にこうしたわけではなく、資料作成中はアルテグラで組むつもりだったのだ。


その後、デュラエースで組むことに決まったが、このへんはなし崩し的に認めてもらえた。


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くわしくは資料をご覧いただくとして、説得ポイントとして絞ったのは「3点」。

  1. しっかり乗って使い倒し、充分に元はとったという「数値での実証
  2. 長く使うために、持ちの良いフレームを探しまわったという「努力の可視化
  3. オクサマといっしょにツーリングを楽しむプランを用意しているという「未来への配慮


この3つをしっかり伝えたことにより、「仕方ないわね…」のひと言を彼女から引きずり出せたのである。


なかでも、もっとも効果が大きかったのが3つ目の「夫婦でいっしょにツーリングに行くため」という大義名分。自分がロードバイク、オクサマが20インチのミニベロでは、組み合わせとしてアンバランスすぎる。

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※こちらはオクサマのボードウォーク



「妻に歩み寄るため、夫が一肌脱いだのだよ」というトーンで押し切ることで、なんとなく感謝しつつ購入を許可する…的な空気になった(笑)。べつにだまそうとしたのではなく、2人でツーリングに行くとしたら、どうしてもミニベロが2台必要になるからね。


ちょっと脱線するけど、自分の大好きなマンガに、『うちの妻ってどうでしょう?』がある。


福満 しげゆきというマンガ家さんが描く、ご自身と奥様をネタにしたエッセイコミック。うちのオクサマとビジュアルもキャラも激似している(と思っている)ので、なんとなくシンパシーを感じる作家さんなのだ。自分は全巻そろえているよ。


うちの妻ってどうでしょう?(3)




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※似てるというと、すごく嫌がる…(raphaの野辺山シクロクロス会場にて)



察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

※読んではいないが、面白そうなタイトル。(嫁にプレゼントしたら感謝されるか、それとも気分を損ねるか…わからんw)



ということで、奥さんに自転車購入の許可をもらいたい旦那様たちの助けになればこれ幸い。ご健闘をお祈りします。

自転車で走るという行為には、常に事故の危険がつきまとう。危険性をゼロにすることはできなくても、限りなく低くすることは、個人の努力で可能だ。 Global Cycling Network の動画に、「サイクリングにおける、路面の危険物の見つけ方とその対処法」を解説する動画がアップ ...

自転車で走るという行為には、常に事故の危険がつきまとう。危険性をゼロにすることはできなくても、限りなく低くすることは、個人の努力で可能だ。

Global Cycling Network の動画に、「サイクリングにおける、路面の危険物の見つけ方とその対処法」を解説する動画がアップされていたので、翻訳してご紹介しよう。


こういう情報は、国に関係なく役に立つはずだ。

How To Deal With Hazards On The Road | Ridesmart





道路の穴、マンホール、グレーチング

もっともひんぱんに出くわすのが、「道路の穴、マンホール、グレーチング」の3つだ。パンクやスリップ転倒の原因になるので、避けて走ろう。そのためには、視界を広くとる必要がある。


ひとくちに視界を広くと言っても、具体的に何に意識すればいいかわからないかもしれない。個人的に気をつけているのは、路面ばかりを見ずに、ちょっと先の路面を視界に入れておく。


車や歩行者や信号にどうしても注意を奪われてしまうものだけど、路面の異変にも対処できるようにしておきたい。


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あと、グループ走行時は後ろを走る仲間の眼となって、察知した異変を(ハンドサインと声で)的確に伝達すること。ハンドサインは少々大げさにやるくらいがちょうどいい。声もハッキリと大きな声で恥ずかしがらずに。前を走る人は、そういった責任もある。


あと、追い抜きをかけるとき、右左折するとき、路駐車を避けて横切るとき、後方に視線を送って、車が近づいていないかを確認しよう。これは、クセにしておくべき。


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キャトルグリッド

キャトルグリッドとは、地面に横たわる鉄格子のようなモノだ。いったいなんの目的で紙面に敷かれているか不思議に思い、調べてみたら、「動物の侵入防止のため」らしい。


ウサギやタヌキといった小動物ではなく、牛やヒツジ等の大きな家畜が入ってこないために設置されてある。牧畜業が盛んな地方では、家畜たちが牧場から牧場へ移動する際に公道を通ることがあって、牧場の柵のすき間などから脱走しては、道端や民家で草を食べてしまうことがあるそうな。


そんな、ひづめのある動物たちが侵入できないようにしたのが「キャトルグリッド」である。


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参考リンク

侵入者は人間以外にも? 「キャトルグリッド」の効用(朝日新聞デジタル)


これ、ひづめが入らないようにしているだけあって、かなり大胆に隙間が開いていて、自転車はもちろん、歩いて通るのもちょっと気を使う。ナナメに侵入しようものなら、一発でタイヤがハマり、ふっとばされるだろう。ホイールやフレームへのダメージもそうとうありそうだ。


日本にはまずないだろうと思って、念のため調べたら、島根県隠岐郡西ノ島町にあった…


西ノ島以外にも、放牧を行う(北海道とか?)地域にはあったりするかもしれないし、ここまでではなくてもヒルクライム中にえげつなく長いグレーチングに遭遇することもあるしね。


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※ナナメに侵入しようものなら…想像するだけで鳥肌が立つ

まずはまっすぐにアプローチして侵入。ペダルは止めて、慣性だけで進む。お尻を少し上げることで、ショックを吸収しやすくするのもポイントだ。


ただし、あまりにもゆっくり侵入しすぎてキャトルグリッド上で停止してしまうと、足での着地がうまくいかない可能性が高い。(滑りやすいビンディングシューズであればなおさら)


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キャトルグリッド、マジで怖い


(横断歩道など)ペイントが塗られた道路

乾燥した路面ではあまり問題はないが、路面が濡れているときの横断歩道などのペイントされた個所は要注意。意外に滑りやすいのだ。


ただ、どうしても通りすぎなければならないときもある。そういうときは、なるべく身体とバイクは地面に対して垂直にさせ、ペダルを強く踏まないようにしよう。


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金属製の突起物

中央分離帯にある反射鏡がわかりやすいだろうか。これは自転車乗り泣かせで、コーナリング中に横着して道を蛇行したりすると、ガツーンとぶつかって、あっけなく落車する。


コーナーでなくとも、事故は起きるよ。よくあるのが、コンビニを探して走っていて、反対車線側に見つけたとする。横断歩道がない田舎道だと、前後から車が来ないのを確認して、道を渡って店に入ることになる。


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このとき、道の中央に点在する突起物に前輪を取られ、ステーンということがある。ロードバイクだけでなく、ママチャリでコケた人も目撃したことがある。夜間だったため、日中なら見落とさなかったであろう突起物を発見できなかったらしい。


自分はその人の後ろを走っていたので、「救急車を呼びましょうか?」と駆け寄ったが、幸い打撲だけで済んだようで、なんとか起き上がって走り去れられた。


しかし、打ちどころによっては危ないこけ方だったし、道の中央で急にコケるわけなので、車の運転手もビックリするだろう。そういう意味では、二重にも三重にも危険な事故である。


水たまり

「たかが水たまり、ちょっとバイクが濡れるだけじゃん」と言うことなかれ。水たまりも危険をはらんでいる。水面下に穴が潜んでいるかもしれないし、突起物が隠れているかもしれない。平坦路である保障はどこにもないのだ。

パンクリスクだってあるし、ホイールダメージを与えるかもしれないし、水たまりの落車してしまうこともある。水たまりはなるべく避けて走ろう。


Paddle


常に、「LOOK、THINK、COMMUNICATE」を心に刻んで、安全運転でサイクリングをお楽しみください。


2010年から自転車に乗り始め、丸5年と3ヶ月経った。 幸いにして、公道では一度も事故ったことはなく、ケガやバイク損傷も未経験。(合計5回の立ちごけは除く) 本当にありがたいことである。 事故体験がないのは、たまたま運が良かったから、だけかもしれない。でも、自 ...

2010年から自転車に乗り始め、丸5年と3ヶ月経った。

幸いにして、公道では一度も事故ったことはなく、ケガやバイク損傷も未経験。(合計5回の立ちごけは除く) 本当にありがたいことである。


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事故体験がないのは、たまたま運が良かったから、だけかもしれない。でも、自分なりの心がけも生きていると思っていて、今日は自分が自転車に乗るときにとくに意識していることを書いてみるね。装備と意識の2面にわけてみよう。


装備編

まずは装備のお話。


ヘルメット、アイウェア、グローブ、ライト(前後ね)を必ず着用する。安全装備はいったん習慣化してしまえば、なにも考えずに装着するようになるよ。最近の自転車用ライトは乾電池タイプではなく、USBが主流だ。


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※愛用しているのは「owleye(オウルアイ) ハイラックス30」です。リアフラッシャーには、「Bikeguy トライスター レッド」を使ってます。



USBのほうが照射能力に優れている」とワイズロードの店員さんから聞いたことがあるが、たしかにUSBのほうが便利で経済的で明るいので、使わない理由がない。

だけど、落とし穴が「ライトの電池切れ」。夜中の帰宅途中に電池残量がチカチカし始め、まもなく切れることを示してくる。「ヤバイヤバイヤバイ」と焦りながら帰宅するハメになることが年に数回あるね。


まあ、残量インジケータが点灯してから小一時間もつので、たいてい事なきを得ているが、精神衛生上よろしくない。


ライトは常にフル充電する

ということで、自分は職場と自宅に充電ケーブルを置き、どちらでも充電できるように整えておく。「あ、そうだ充電しておこう」って思った瞬間にケーブルがあると常に満充電にしておけるのだ。

ちょっとした心がけだけど、こうしているせいで、走行途中に電池が切れたことはこの2年で1度もない。


冬用ウェアに投資しよう

冬限定の話になるけど、安全運転のためにも冬用サイクルウェアにはちゃんと投資しておく。


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なぜ品質の高い(=暖かい)ウェアを着ることが安全運転につながるかというと、寒い格好をしていると、つい横着な運転をしたい衝動に駆られてしまうから。サイクリングにおいて最も寒い瞬間が「信号待ち」なのだ。動きが止まると、とたんに汗が冷え、凍える。たった数十秒の待ち時間でこうなってしまう。


で、冬の夜に走っていると、「えいっ」と信号無視して走り去ってしまう方々をたまに見かけるんだけど、「きっと寒さにこらえ切れないんだろうな…」と思って後ろ姿を見送っている。


寒さから逃げ、ちょっとでも早く帰宅するために焦って走り、事故ってしまったら元も子もない。余裕を持って走れるよう、暖かい格好をするように心がけている。


自分が愛用している冬用インナーは、「アンダーアーマーコールドギア」である。今年で3年目だけど、めちゃんこ重宝している。ほぼこれしか着ていない。


意識編

次に意識とか心がけについて。

ママチャリを追い抜くときは、ひと呼吸入れて「抜きますよ」アピール

車道を走るママチャリとか、大きな橋の上の歩道を走るとき、どうしてもママチャリを追いぬかねばならないときがある。


そのとき、一気に追い抜くことはしない。ペダリングを止めてわざとラチェット音を響かせたり、熊ベルを鳴らして「後ろから自転車が近づいてますよ」アピールをする。


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それでも気づいてもらえなければ、「抜きますよ~」と一声かける。でないと、急に進路変更されたタイミングで接触してしまうから。後方確認せずに曲がる方も少なからずいらっしゃるので、そうならないための心がけだ。


困るのが、イヤホンをしながら走っている場合。音だけでは気づいてくれないことが多い。


夜間は同じルートを走る

きっと似た心がけの方が多いと思うのが、「夜は走り慣れた、決まったルートを走る」である。


昼間はなんとも無くても、夜道は怖い。車の追い越しは大きな問題ではないのだが、路面状況を確認できないことに恐怖を感じる。目視できて予測していれば段差やクラックはなんということはないが、突然「ガタンッ」と襲われる衝撃は心臓に悪い。


だから、多少遠回りになっても、路面を熟知した道路を走るようにしている。


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なるべく広い&交通量の多い道を走る

狭い道路よりも、広い幹線道路のほうが明るいし、路面もキレイなので走りやすいと感じるのは自分だけではないはずだ。ただし、交通量は自然と多くなるので、(夜間は)車のドライバーが視認できるようリフレクターのついたウェアと前後のライトが欠かせない。


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交通ルールを遵守

言うまでもないけど、交通ルールは厳守すること。二段階右折は面倒だけど、必ずそうする。まれに、右折レーンで信号待ちして、堂々と車と併走しているローディやクロスバイクの人がいるんだけど、あれば危ないし、ルール違反なのでやってはダメ。


もうひとつ気をつけているのが、市街地の交差点での減速&一時停止。


どちらに優先権があるのかわからない、住宅街の小さな交差点は見通しが悪いことも多いので、きっとヒヤリ・ハットを経験した方は大勢いるはず。


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勢い良く、スピードを殺さず、スイーーーーーーっと通過してしまいたいのが人の性だが、そこはぐっとガマンである。減速すると、その後の脚への負荷が高くなるが、「トレーニングと思えば辛くないっ」と言い聞かせているよ(笑)。


この心がけをしていると、ときどき「うわ…いま交差点をそのまま突っ走ってたら、あのママチャリとぶつかってたわ…」ってゾッとしたあと、ホッとすること数ヶ月に一度ある。数秒早く目的地に着いたところで大した得はないのだ。


マンホール、グレーチング、アスファルトのクラックを避ける

雨上がりのマンホールとグレーチングは地雷である。あと、横断歩道などの白線もね。じつに滑りやすいのだ。


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ふつうに乾燥しているときは問題ないのだが、常に「マンホール、グレーチング、白線を避ける」と心がけておくと、天候や時間帯に関係なく、身体が無意識に避けて走れるようになる。


そのためにも、視界は広く、先を見渡し、3秒先を予測しながら走行しよう。


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以上、個人的な安全運転のための心がけをご紹介しました。


「僕(私)はこんなことに気をつけているよ」という取り組みがあれば、コメント欄で教えてください。