自転車で走るときは、断然メッセンジャーバッグ派なんですが、(通勤とか休日の)普段使い用のノートパソコンを運べるバックパックを探す旅が続いていまして、今回はその続編です。

6つの候補の中から最終的に選んだのは、incase(インケース)の City Compact Backpack。(すでに購入しました)

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どのような観点から6種に絞り込んだのか、どうしてIncase City Compact Backpack に落ち着いたのかは、前回の記事をどうぞ。

>> メッセンジャーバッグ派の私が、ノートPCを運べる最強なバックパックを見つけるまでの過程(6つの候補から1個に絞り込んだ)

結論から言いますと、むっさ時間かけて選定したおかげで、大成功でした。「見てよし、使ってよし、背負ってよし」。人生ベストのバックパックに入るかもしれない。それくらい気に入ってます。

1ヶ月ほど使ったので、ファースト・インプレッションをお届けします。 海外のインプレ動画(英語)も貼っておきますね。



目次


【GOOD】 厚すぎず、薄すぎない、日常使いにジャストなサイズ

パンパンに荷物を詰め込んで出かけることない自分は、容量は妥協して、薄さを前提にした。「大は小を兼ねるし、厚いほど容量があるのはわかるのだが、詰め込めば重さも増すしね…」と考えたのだ。

バックパックの重さで、下に引っ張られる感覚が苦手なんですよね。その点、Incase City Compact Backpack は絶妙に使いやすいサイズ。バスや電車の席で膝の上に自然に置けるので、地面に置く必要がない。(バッグを地面に直に置くのが生理的にあまり好きではない)

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容量は大したことはないが、それでよくって、ノートパソコン、その周辺機器、外付けバッテリー、タブレット、スマホ…といったガジェット類を収納しつつ、財布、鍵、定期、メモ帳、ペン、文庫本、名刺入れが入る。重さ的にもちょうどそれくらいまでが日常用には向いている。

いくら荷物が収納できても、背負うのに嫌気がさすような重さになっては意味がないじゃないですか。Incase City Compact Backpack は大きすぎず、小さすぎないベストバランスだと思う。

ただ、一泊の出張には向いてないかな…。ノートパソコンを入れず、夏場の服装(下着とTシャツ、靴下ワンセット)だけ、くらいの軽装旅行であればイケるだろう。

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※手前から、PC、資料ケース、ノート、文庫本、財布、です

【GOOD】 オーガナイザーも豊富で、すべての荷物がピッタリ収まる

バッグを使ってて、もっともイライラする瞬間、それは「荷物が中でとっ散らかる」ことである。とくにパソコンやスマホ、タブレット等の電子精密機器の場合、収納した場所から動かないでほしい。互いにぶつかって傷がつくのはイヤだし、故障の可能性も増すので。

マウンテンマウンテンした登山用バックパックは、カッコよさでは群を抜くのだが、どうしても登山に特化した構造になっており、メインコンパートメントが「ただの大きな袋やん…」であることが多い。

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ルックスを優先させてまで、登山系バックパックを使う勇気はなかったのだが、Incase City Compact Backpack はこの点においても文句なし。欲しいポケットやスリーブが、欲しい位置に、欲しいサイズで用意されていて、「おいおい、オーダーメイドかよ!」って唸ったほど。

メインコンパートメントはノートや本を入れるスペースもあるし、財布を入れるのにちょうどよいメッシュポケットも2つある。長財布がぴったり収納できるサイズ。バックパックって、財布の収納位置がなかなかうまく決まらないことが多かったんだけど、Incase City Compact Backpack は完璧。支払いの際もスッと取り出せる。

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フロントには収納が2つあって、それぞれジッパーで開閉するのだが、下のほうの収納はオーガナイザーが充実してる。ペンを入れる穴が3つ、メモ帳やタブレットを入れるスリーブ、名刺、カギ、カードキーを入れるスペースが用意されている。どこも無駄にならず、きれいに使い切れているのも、「オーダーメイドかよ」と感心している部分。

オーガナイザーについては、100点満点。

【GOOD】 厚くてパッドがしっかりしたストラップ

購入前に地味に注目していたのがショルダーストラップ。いかに本体が素晴らしくとも、それを支え、背中と一体化させるストラップがヘナヘナでは話にならない。剛性感を確かめるべく、画像検索しまくっていろんな角度から穴が開くほど検証した。

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Incase City Compact Backpack
のストラップは幅、厚さ、テキスチャーのすべてが合格。ストラップ上部の根本には、ストラップが伸びてしまわないようなブラック生地の補強もされていて、安心。

ヘナヘナ感はみじんもなく、「うむ、よいバックパックだなあ」と満足できる。

【GOOD】 PCとガジェットを保護する構造は文句なし

ノートパソコンは、360°のプロテクションで保護されていて、上下左右からの衝撃に耐える。背中のパッドも分厚いため、安心して入れておける。素晴らしい。なお、PCスリーブの内側はフリース状に起毛処理が施されていて、傷もつかない仕様になっている。(よって、保護ケースが不要!)

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これ、きっとIncase City Compact Backpack を買った人全員が「でかした!」、「さすが!」って思っている機能のはず。自分もそう感じたし、購入を決めた理由の大きな一つ。アップル公認メーカーだけあって、ガジェットを守るためにかけている熱量が、他バックパックメーカーとは比較にならない。

スリーブは15インチのマックブックがピッタリ入るように設計されており、13インチのASUSユーザーの自分には十分すぎるほど広い。それどころが、余裕がありすぎるくらいだ。

フロントの上部にあるポケットは、小物系ガジェットに最適で、ここもモフモフしたフリース生地で覆われており、安心してスマホ等を入れておくことができる。自分は、外付けバッテリー、ケーブル類、マウス用に使っている。

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ただ、ジッパーは滑らかに動くってかんじではなく、動かすときにちょっと抵抗感というか、ひっかかる手応えがある。別に自分は気にならないが、人によっては、「もっとスムーズに動いてほしい」って感じるかもしれない。

【GOOD】 キャリーハンドルも使いやすい

キャリーハンドルって、バックパック購入前にはあまり気にしないパーツだけど、じつは使う頻度が地味に多い。電車を乗り換えるときとか、バスから降りるときとか、コンビニで支払いを済ませて外に出るときとか、背負わずにちょっとの距離を移動するシーンで活躍する。

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キャリーハンドルもトレードオフでして、がっしりと重厚なモノを作れば持ちやすいけど、存在感が大きすぎてルックスを損なう。かと言って、あまりに細くて貧弱な造りだと、「使い物にならんし、じきに壊れそう…」ってなってしまう。

Incase City Compact Backpack
のキャリーハンドルはこの点に関しても絶妙なバランスを保っていて、持ちやすさとデザインを両立してくれている。不満はまったくない。

以上がIncase City Compact Backpack で満足していること。ほぼ不満はないんだけど、強いてあら探ししてみると…。


【Not GOOD】 ペットボトルホルダー、傘スペースがない

本体の両隣にペットボトルや傘を入れられる収納がない。自分はペットボトルや傘をバックパック横には装着したくない派なので、備わっていないことが不満ではない。

たいていのバックパックにはメッシュポケットが用意されていて、たしかに便利ではあるのだが、使っているうちにビロビロに伸びてしまい、未使用時にだらしなく見えてしまうのが嫌いなのだ。

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むしろ、メッシュポケットを取り払ったことで、デザインの完成度は高まっている気がする。 雨天時は折りたたみを手に持って歩かねばならないが、それくらいの不便さは許容の範囲内だ。

【Not GOOD】 用途によっては、チェストストラップがほしいかも

サイドポケットは不要だったが、「これは用意してほしかったかも」と思ったのがチェストストラップ。両肩にかけるストラップ同士をつなげるストラップがあることで、安定して運ぶことができる。

容量の大きいバックパック(&マウンテン系も)にはたいてい用意されている装備だが、容量の少なめなIncase City Compact Backpack には採用されていない。おそらく、不要だと判断されたのだろう。

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しかし、ノートパソコン、タブレット、周辺機器、書籍数冊…とマックスに荷物を入れて、そこそこの重さになると、背負ったときに両ストラップが外に向かうように引っ張られる感覚がある。

胸のストラップがあれば、しっかり固定できるんだけどな…」と感じないでもないので、別売りのストラップを装着しようか悩み中。ただし、大半のシチュエーションではストラップは不要なので、一長一短ではある。

まあ、歩行のみの利用であれば、いまのままで問題はない。自転車でIncase City Compact Backpack を使うとしたらチェストストラップはマストアイテムかと思うが、自転車で使う予定はないので、現状のままで継続利用しようと思う。


【Not GOOD】 防水機能はあまり期待しない方がいい

もともと期待してはいなかったが、防水性能はごくふつうのバックパックと同程度。プロのメッセンジャー向けの止水ジッパーが使われているわけでもなく、シェルの素材も雨水は通してしまうだろう。雨の中を、なんの対策もせずにそのまま背負って走る…ことはちょっとできそうにない。

防水性を優先するなら、TIMBUK2、CHROME、ミッションワークショップ等、メッセンジャーバッグメーカーのラインナップにあるバックパックを勧めたい。


Incase City Compact Backpack のレビューまとめ

【GOOD】 厚すぎず、薄すぎない、日常使いにジャストなサイズ
【GOOD】 オーガナイザーも豊富で、すべての荷物がピッタリ収まる
【GOOD】 厚くてパッドがしっかりしたストラップ
【GOOD】 PCとガジェットを保護する構造は文句なし
【GOOD】 キャリーハンドルも使いやすい

【Not GOOD】 ペットボトルホルダー、傘スペースがない
【Not GOOD】 用途によっては、チェストストラップがほしいかも
【Not GOOD】 防水性能は大したことなさそう


上記には書かなかったけど、デザインが(主観に左右されるが)すこぶるカッコイイ。ヘザーブラックというカラーリングもシックで癖がなく、意外に見かけない(ような気がする)。ビジネスシーンにも、プライベートにもしっくりするので、ほぼ毎日使っています。

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バックパックとしては、ややお高いけれど、価格以上のクオリティと使い勝手の良さに大満足している。時間を費やしてIncase City Compact Backpackを選んで、本当に良かった。

というわけで、引き続きレビューしていきますね!
\(^o^)/