昨年、さいたまクリテリウムでボランティアをしてきたとき、スタッフジャンパーをもらった。

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※ボランティアのゾーンから撮影したクリス・フルーム



<参考リンク>
自転車用のウィンドブレーカーって高すぎね?



ウィンドブレーカーとしてちょうど良くない?と思い、何回か使ってみたんだが、すぐ悟った。

スタッフジャンパーは自転車用のウィンドブレーカーとしては使えない」と。



理由はいくつもあるが、

1 背中と脇にベンチレーションがないので蒸れる

2 ロードの前傾姿勢をとると、背中が空く(腰が寒い)

3 袖の丈が短いので、ロードの前傾姿勢をとると手首が露出する(腕が寒い)



なので、早々にこのジャンパーには見切りをつけ、サイクル用のウィンドブレーカーを調達することにした。



寒いときに緊急用に使うモノなので、クールなデザインは求めていない。 反射材が使われていて、車道で目立つビビッドな色使いが施されていればいい。あと、6,000円そこそこに値段は抑えたかった。



検討した結果、浮上したのがモンベル。

登山やトレッキングイメージの強いメーカーだが、自転車製品もつくっているので、知っている人は知っているはず。


正直、デザインは野暮ったいというか、オッサンくささが漂う。 若者はあんまし使っていない印象のメーカーだが、そもそもオレサマは若くないし、ベーシックなカラーリングが好きなら、悪くない選択肢だ。


なにより、いわゆるサイクリングアパレルより2~3割ほど安いのだ。

つうことで、約1年前に買ったのが「mont-bell のウインドバイカー」ね。


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くるくると丸めれば、バックパックのサイドポケットに入ってしまうほど小さくなってしまうのは結構なことだが、「こんなに薄くって、寒さを防いでくれるのかなあ?」と不安だった。



しかし、使ってみて、すぐにこれは当たりだって思ったよ。さすがサイクリング用途に合わせて作られているだけのことはある。写真で解説してみよう。





1 背中と脇がメッシュ状のベンチレーションになっている



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こんなデカイ穴が空いていたら防寒にならないじゃん!」と思うかもしれないが、これがないとむしろダメ。ウェアの中で暖められた空気を適度に逃がしてやらないと、蒸れてしまい、すぐに汗でベタベタになる。



このように大胆にえぐり取られているくらいでちょうどいい。



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※両脇もメッシュ状。このおかげで蒸れた空気が抜けてくれる。




Dahon(ダホン) Mu P8を買った2010年の冬、どんな格好をすればよいかわからず、セーターの上にダウンジャケットを着込んでネックウォーマーを巻いたら、滝のような汗をかき、瞬殺で風邪を引くという失敗をしたことがある。



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※ダホン購入1週間目かそこらのオレサマとオクサマ。サイクリングの服装について完全に無知だった。



冬のサイクリングの肝は、いかに湿気を外に逃がし、汗をかきにくい状況をキープできるかなのだ。薄手すぎると寒い。かといって着込むと汗をかく。その間のバランスを取れるようになれば、冬のサイクリングは制したも同然。





2 腰の丈がやや長く、前傾姿勢をとっても大丈夫

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ロードバイクやドロップ化(ブルホーン化)した自転車だと、前傾姿勢を取らされる。腕を前に突き出すようなカッコウになり、必然的に腕の丈が求められる。



サイクルウェアはこの辺が考慮されていて、あらかじめ袖の丈が長めに作られている。 さらに、目立たないが袖口に親指を通せるループ状のゴムバンドが縫われている。



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親指を引っ掛けておけば、風で袖が捲り上げられることもなく、冷たい空気も入ってこない。冬のライドで冷気が堪えるのが腕と指先なのだ。



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ただ、袖回しはコンパクト&タイトな造りになっていることもあって、このループに指を通さなくても風圧でめくれてしまうことはない。





3 サイクリング向けに工夫された細かな配慮


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バタツキ防止に、腰元を締めることができる。




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首から肩にかけて反射材が使われている(細い線状の部分)。同じのが背中や腰にも施されている。夜間走行のとき、クルマから視認されやすい。




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バックポケットはチャック付きのがひとつ用意される。上の写真は、内側から見たもの。




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ポケットの片面はメッシュ状。



ライディングポジションから逆算して設計されているので、何から何までサイクリストにうれしい作りになっている。



逆に言うと、自転車に乗っていない普段着としては役に立たない。あくまで前傾姿勢のときに最適化された構造なので、直立姿勢のときはややダボつくのだ。



サイクリング以外に使えなくはないが、積極的に使うことはしないかな。まあ、このへんはあらゆるサイクルウェアに共通していることではある。



ウィンドブレーカーはそれ単体で抜群の防寒機能を発揮するものではなく、あくまで「ちょっと空気が冷たいから、もう1枚羽織りたい」ときに使うもの。よって、ウィンドブレーカーの下には、ちゃんと冬用とか秋用ウェアを来ていることが前提ね。



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※中国製だね。




1シーズン使ってみた感想

買ってみてから気付かされたんだけど、ウィンドブレーカーの出番ってけっこう多いのよ。オレサマは9月下旬から翌年の4月まで使っているよ。

9月や4月の季節の変わり目って、夜間に寒い日があって、そういうときの緊急用に便利なのだ。 昼間は暖かくても朝晩は冷えることがある季節なので、こういうときにかさばらないウィンドブレーカーが活躍するのだ。



乗るたびに洗濯しているが、ホツレや破れもない。雑に扱っても問題ない。そのへんの耐久性はモンベルは信頼できる。今シーズンもモンベルのウインドバイカーのお世話になりそうだ。

mont-bell ウインドバイカー Men's



オレサマはヘルメットの色に合わせて、ブルーにしてるよ!




mont‐bell ウインドバイカーWomen’s




女性用もあるよ!


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